2013年1月6日日曜日

A 5 heures de Paris

イスラエル映画、à 5 heures de Paris を見てみました。
もちろん、タイトルに惹かれたわけです。

この映画、まず画面がきれい。
アングルや色が、ということではなくて、
単純に、解像度が高いというか、きれい。
それから音もきれい。
よく分離していて、録音がいいのでしょう。
(まあ、素人判断ですけど!)

舞台はテル・アヴィヴ郊外。
主人公は気のいいタクシー運転手Yigal。
バツ1で、子供は小学生。
元妻はマッチョな感じの男と再婚していますが、
子供の送迎などで、Yigal もしょっちゅうその家に寄っています。
子供は、マッチョ男が嫌い。彼を選んだママもあんまり。
頼りなげなパパが好きです。
(でも、それを見せないようにしてます。けなげ。)

そして Yigal が好きになるのが、
ロシアからの移民で、子供の音楽の先生である Lina。
ただし彼女には夫がいて、
彼は今カナダで新たな移民申請を出しているところです。
つまり Lina と夫は、移民過程の途中、という感じ。

でも、Yigal とLina は惹かれあいます。
でもそのとき、夫が戻り、
カナダは申請を許可するのです。
さあ2 人の選択は? という物語です。

http://www.youtube.com/watch?v=270ShPDkBDU

なかなか切ない、大人の映画です。
Yigal 、Lina、そして彼女の夫。
3 人はそれぞれの仕方で、「現実」を切り開こうとし、
その中で選ぶわけです、未来を。

ただし!
パリは1度も画面には出てきませんでした。
 Yigal の元妻と夫、そして子供がパリに行こうとしているのです。

「パパもパリに来る?」
「行きたいけど、どうかな」
「来てよ」
「そうだな」
「ぼくはあっちで一人きりだよ。
あの2 人と一緒で、どうしたらいいの?」

子供の言葉には、弱いです。