2026年4月4日土曜日

『わたしというパズル』

ヴァネッサ・カービー主演の、

『わたしというパズル』(2021)

を見てみました。


赤ちゃんを待ち望んでいた夫婦。
けれども自宅出産をした際、
赤ちゃんは生まれた直後に直後に亡くなってしまうという、
どうやっても明るく楽しき映画にはならない題材ですが、
映画としては、よく作られていると感じたし、
ヴァネッサ・カービーはやはりいい女優なんだと感じました。
見る価値のある映画だと思います。
特に冒頭の長回しは、ショットとしてなかなか圧巻。

ちょっと気になるのは邦題。
これ、原題は Pieces of a woman なので、
「ある女性の幾つものかけら(部分)」くらいが直訳だと思います。
で、まず「パズル」はいただけない。
この語の連想的意味は、謎解き、組み合わせて完成、
という感じだと思うんですが、
この映画は、そうしたこととは全然関係ありません。
「(わたしという)パズル」と訳すと、その前に定冠詞があるような印象ですが、
ここでは、不定冠詞複数が省略されているのでしょう。
つまり、組み合わせて完成する=1つの全体になる、ということではないと。
1人の女性がいて、
彼女という人間を形作る、幾つものかけら、
という感じ。
じゃあどうすれば? と言われると難しいですが、
「パズル」じゃないことは確かだと思います。