2021年2月5日金曜日

Taisez-vous.

元首相の問題外のアウト発言、
さすがに注目を集めています。
こうしてこんな発言が叩かれることで、
全体の感度が上がっていくわけですから、
大いなる「功労者」ですね。

こういう発言て、
謝るとかなんとかじゃなく、
もうその人の考え方が出ちゃってるわけです。
特に彼の場合、
過去の発言もひどいもので、
ぜんぜん考えが更新されてないのがわかります。
(政権政党には、彼以外にも同類がいますね。)
こういう思考の人をトップに据えてしまう社会、
それを防げない社会そのものが問題だ、
という指摘もあります。
その通りだと思います。
変えていかないと。

フランスの名門校、
ENA の学長を務めたこともあるナタリー・ロワゾ―が、
元首相のアウト発言に対して、
こんなアンサー tweet をしています。

Si, si M. Mori, les femmes peuvent être concises.
Par exemple pour vous répondre, deux mots suffisent :
« Taisez-vous ».

いえいえ、女性たちも簡潔に話せますよ。
たとえばあなたに答えるためなら、2語で十分、つまり
「黙りなさい(Taisez-vous.)」


ナイス!

2021年2月3日水曜日

『クエシパン ~ 私たちの時代』

FFF からの1本、

『クエシパン ~私たちの時代』

を見てみました。
Kuessipan とは、インヌ民族の言葉で、
à toi とか、 à ton tour とかを意味しているそうです。 


舞台は、カナダ・ケベック州、
セント・ローレンス川沿いの先住民居住区である、
ウアシャとマリオットナム、
そして前者の隣町であるセッティル(Sept îles)。
ここと比べると、モントリオールはもちろん、
ケベックシティーでさえ都会に見えます。

ウアシャに生まれ育ったミクアンとシャニスは、
子どものころからの友だち、
というか、友だち以上、ソウル・シスターという感じ。
ただ、二人が17歳になり、
ミクアンに白人の恋人ができた時、
二人の関係がぎくしゃくし始めます。
しかもミクアンは、
学業を続けるためにケベックシティーに行く決心をし、
一方シャニスは、
暴力的な夫との間にすでに赤ちゃんが生まれているのです……

人生の途中で、
二人の女性の選んだ道はまったく別の方向を向いてしまいました。
こういうことって、あるでしょう……。
ミクアンは、
フェンスに囲まれた居住区から抜け出し、
自由になり、将来を開けたものにしたいと願っています。
これは、地方から都会を目指す心理と、
基本的には同じといえるでしょう。
また、学業を途中で投げ出し、
アラクレの男と暮らし始め、
居住区から出てゆく気などまったくなく、
インヌの女たちが生きてきたように生きることを選ぶシャニスは、
たとえばイギリスのワーキング・クラスが、
あえて肉体労働を選ぶ態度と通底するものがあると感じます。
ただもちろん、この映画の場合は、
そこにインヌ民族の「プライド」という問題が、
大きく関わってくるわけですが。

またこの映画は、
女性の友情を描いた作品でもあります。
これもまた当たり前ですが、
この視点から見た時、
映画はもっとも美しいのでしょう。

先住民居住区の生活と意見は、
なかなか知る機会がありません。
その意味では、とても貴重なフィルムだと言えると思います。

2021年2月2日火曜日

いろいろ……

コロナ関連のニュースは、
日本のものであれ海外のものであれ、
目にしない日はありません。
たとえばフランスなら連日「2万人」感染だし、
先進国はワクチン争奪戦において相変わらず自国中心主義だし、
パンデミック関連のニュースが、
世界の注目度N.1 なのは間違いないでしょう。
とはいえ、
やはりそれ以外のさまざまなニュースはあって、
たとえばアメリカでのプチ・クーデタに続き、
今度はミャンマーで、
はるかに本格的なものが実行されたり、
あのカルフールが買収されかかったり。
世界の動きは、(当然ですが)
止まってないんですね。

で急に小さい話ですが、
今ネトフリでは、
「マルセイユ」のシーズン2と、
「シグナル」を並行して見ています。
前者は、シーズン1と違うテイストで、
不法移民の子どもや、
過激派や、
ファシストや、
なんといってもオランピック・マルセイユが前面に登場し、
多彩な表情を見せ始めてました。
なかなかいいです。
「シグナル」のほうが、
日本でもリメイクされたヒット作で、
エンタメとしては十分合格だと思います。
ヴェテランの女性刑事と、
まだ若い男性プロファイラーという組み合わせが、
いわゆる「バディ」もの的で新鮮です。
やっぱり、
魅力的なキャラクターがいれば、
多少の無理な展開は、
多めに見るか、という気持ちになれますね。
おもしろいです。

2021年1月29日金曜日

«Le nouveau projet culturel du Centre Pompidou»

2023 - 2027 までの4年間、
ポンピドゥー・センターが閉鎖されるという発表は、
なかなかの激震でした。
で、
その全館工事のための期間が終わった暁には、
新しいプロジェクトを用意している、というニュース。


まあそりゃ、それくらいはしてくれないとですね。

それにしても2027年かあ……
生きてれば、そして新たなウイスルが蔓延してたりしないなら、
ぜひ見に行きたいです。
(そうだ、それを生きる目標にしよう!?)

2021年1月27日水曜日

「マルセイユ」(シーズン1)

ジェラール・ドパルデュー、ブノワ・マジメルが共演する、

「マルセイユ」

シーズン1を見終わりました。(ネトフリです。)
言ってしまえば、現代のオイディプス王物語、という感じ。


舞台はもちろんマルセイユ。
20年以上市長を務めたロベール(ドパルドュー)は、
チェリストである妻の病気もあり、
引退して、自分に仕えてきた副市長ルカ(マジメル)に、
その座を譲ることにします。
が、
そのまま禅譲かと思われたときルカは、
ロベールの最後の大仕事、港の再開発計画に対し、
公然と反対票を投じ、
この計画を潰してしまします。
権力は、譲られるものではなく、奪い取るものだ、
とるかは嘯き、
ここで二人の対立は避けられなくなり、
ロベールは引退を翻し、
自らも市長選に立候補することにします……

この物語に深くかかわってくるのは、
ロベールの娘、ジュリアです。
彼女が、いわばトリックスター的に、
さまざまな動機を励起し、またかき混ぜます。
そして物語が進む中で、
実は、ルカがロベールの隠し子だったことが判明。
そしてルカは、それを知った上で行動していたも分かります。

フェリックス・ピアット(Félix Pyat)という地名も、
たびたび出てきますが、
これは、マルセイユ市の第3区の中の、
1つの地区に相当します。
シテが並び、貧困と、麻薬が蔓延する地域です。
この地区と、ロベール、ルカ、ジュリア、
それぞれとの関係が、
シーズン2以降、より大きな意味を持ってきそうな予感があります。

正直言って、
少しゆるいと感じられる部分もあるのですが、
ちょっと齢とって、
ちょっと雰囲気が変わったブノワ・マジメルが、
やっぱり魅力があります。
またジュリアという女性の、
奔放で行動力があるところも、
魅力の一つです。

シーズン2も、引き続き見ていきます。

2021年1月25日月曜日

『奥様は妊娠中』

さて、やっとフレンチ・フィルム・フェスティヴァルを見始めました。
今日は、成績付けの後でちょっと集中力に」自信がなかったので、
何か軽めのものを、
と思って見始めたのが、

『奥様は妊娠中』(Énorne)2020

です。
マリナ・フォイスが出ています。


ある夫婦、
妻は、心配症で、デリケート過ぎる、有名ピアニスト。
夫は、こまごまと気の利くマネージャー。
二人は演奏旅行で世界を巡っています。
で、そうした生活を続けるため、
子どもは作らないことで合意していたのですが、
ある時、機内での緊急出産に立ち会った夫が、
唐突に子供が欲しくなり、
妻に飲ませるはずのピルの代わりに、
似たようなお菓子を渡し、
結局、妊娠させてしまうのです。
当然妻は、戸惑い、怖れ、
事情を知った後は夫を家から追い出しますが……
というお話。

今見終わって、
おろしろかったんです。
ただそれは、映画のラスト、
ラヴェルのピアノ協奏曲の第二楽章が、
とてもいい感じで流れるので、
その印象に引っ張られたところもあります。
とはいえもちろん、この曲がここでいいなと感じられるのは、
映画の90分があったからでもあり……

なぜこんな中途半端な言い方になるのかと言えば、
夫が妻を妊娠させたそのやり方を、
強く批判する立場もあるからです。


フィクションとはいえ、
こうした意見を完全に無視することはできません。
が……
それでもわたしは、
映画としては、意欲的で、
なかなか良かったんじゃないかと思いました。

2021年1月24日日曜日

ワイン・グラス


こんな状況になって、
めっきり外食が減りました。
で、この半年の間に、
「内食」に関わるものを買うことが増えたのですが、
たとえばワイン。
先日のアマゾン・プライム・セールでは、
5本セットの白ワイン(1本あたり800円未満!)とか、
手の届く赤ワインとしては一番好きと言ってもいい、
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールとか、
さらには、まともなグラスが1つもなかったので、
ちょっとがんばって、リーデルの
「ピノ・ノワール/ネッビオーロ」
を買って、これは割らないように慎重に、
ほとんど毎日使っています。
(つまり、白ワインにも使ってます!)

でも、さすがにワイン用グラスだけあって、
たしかにグラスの中に、
香りが充満するように感じられます。
それを吸い込みながら飲むと、
Mmm、たしかにおいしさが増すかも。

今夜なども、それでついつい飲み続けてしまい、
YouTube を梯子することに。
(リビングのテレビに、
YouTube もアマプラもネトフリも繋がっています。)

外食の雰囲気は嫌いじゃないですが、
当分は、内食が続きそうです。
長丁場になりそうですから、
なにかしら楽しみを見つけないと、ね。

2021年1月22日金曜日

『軽い男じゃないのよ』

『軽い男じゃないのよ』

をネトフリで見ました。
主演は、ヴァンサン・エルバーズ。



ダミアン(エルバーズ)が標識に頭をぶつけ、
目覚めるとそこは、男と女の社会的立場が入れ替わっている世界。
プレイボーイだった彼は、
逆に女性たちから「可愛いね」と言い寄られ……
という話。

単純、かと思いきや、
実際に男女の立場、物言い、身のこなし、などが入れ替わった場面を見せられると、
想像だけとは違うリアリティーがあります。
で、ずっと見ていくと、
実はこれは、現世がひっくり返ったわけではなく、
パラレルワールドだったのがわかってきます。
最後のオチも、ちょっと気が利いている……
拾い物、という感じでした。

ヴァンサン・エルバーズは、
つい先日見た『ザ・ゲーム』にも出ていましたが、
わたしが一番印象に残っているのは、なんといってもこれ。

休校を

このニュース、


これを見ると、
3週間でいいから、小中高大、
すべて休校にすべきだと感じます。
(あるいは、オール・オンラインに。)
感染力の高い変異株、
それが子どもたちの間で広まると、
やがては大人たち、高齢者たちの間にも広がるでしょう。
今のうちに、
まだ芽のうちに、
摘み取っておいた方がいいと思います。
ましてやオリンピック決行なんて、
インパール? ガダルカナル?
撤退することを学ぶのは、
とても重要なことでしょう。
私欲とマチズモを捨てて。

2021年1月21日木曜日

YONEXマスク

テニススクールの「マスク抽選」に参加したところ、
運よくこれをゲットできました。


これ、いい感じ。
もちろん、人の多い場所へ行くときは不織布マスクを使いますが、
コートに4人のテニスの場合は、
スポーツ用マスクを使っています。
でこれまでは、ミズノの夏用のものを使っていて、
これはこれで悪くないのですが、
今日初めて YONEXマスクを使ってみたところ、
ああ、こっちのほうがいい、
と感じました。
その理由は、まず、肌あたりが柔らかいこと、
紐の長さを調節できること、
でこの紐も柔らかいこと、
そしてなんといっても、
横のワイヤーに加えて、
鼻の縦ラインに沿うようにもワイヤーが入っているおかげで、
息がしやすいこと、です。

どの程度入手しやすいのか、しにくいのか、
よくわからないのですが、
スポーツするには、とてもいいマスクだと思いました。
(値段は 1100円です。で、リヴァーシブル。)

2021年1月19日火曜日

ポリフォニック映画時評、開始!

わたしの研究室に所属している、
博士課程のシンサクくんと、
この春、修士に入学予定のリョウタくん。
二人が、シネフィル魂(!)を賭けて、
「映画時評」を始めました。
これです!


論文を書くときは、
いろいろ決まり事もあるわけですが、
ここでは、もっと自由に、気楽に、
とはいえ、単なる印象批評には終わらない、
ある深さをもった映画時評を目指しています。
(そのはずです!)

週1で更新予定ですので、
よかったら読んでみてください!

2021年1月17日日曜日

『ルパン』終わり……?

ネトフリの『ルパン』、
あっという間に終わっちゃいました。
というか、全然終わってません!
いくら何でも中途半端なんですが、
続きの配信は決定しているようです。
(当たり前!)

アマプラでは、
『最高の花婿』と、その『Ⅱ』を見ましたが、
後者はあんまりおもしろくなかったです。
どうせ深みはないわけだから(失礼!)、
せめておもしろくして欲しいです。

『最高の花婿』で、
今回初めて気づいたのは、
ヴェルヌイユ家の奥様が「マリ」で、
コフィ家の奥様が「マドレーヌ」。
つまり二人合わせると「マリ・マドレーヌ」で、
これって「マグダラのマリア」の異名です。
やっぱり、けっこうカトリックな映画なんですねえ。
(じゃあ、
「マグダラのマリア」が付き従ったイエスに当たるのは、誰……?
シャルル?)
ただ、コフィ家の父親を「アドルフ」にしたのは、
いかがなものでしょうねえ?

今週の宿題

授業が再開し、テニスも再開し、
大学業務もまた再開したので、
微妙に落ち着かない一週間でした。

フランス語の授業では、
テキストが終わったので、
RFI のニュースから宿題を出しました。

まずは Google のもめごと。

« Don’t be evil » ne soyez pas malveillant est depuis la naissance de Google son slogan informel, et d’ajouter « si vous constatez quelque chose d’incorrect, dites-le ». Mais c’était il y a 20 ans...   depuis, les salariés de Google ne sont plus autorisés à prendre la parole et ne peuvent plus consulter de documents sans autorisation. Le fleuron de la tech s’est éloigné de son pilier identitaire. Et c’est précisément pour avoir osé rappeler à ses dirigeants sa devise que quatre salariés ont été licencié fin 2019. Depuis rien ne va plus à la firme de Mountain View, les divergences sont devenues monnaie courante, avec le licenciement en décembre d’une chercheuse noire travaillant sur les questions d’éthique en lien avec l’intelligence artificielle. 

赤字の部分、
強調構文で、ただし、
強調されている部分が完了不定詞、
que 以下が複合過去で、
つまり、スローガンを思い出させた(=不適切な点を指摘した)結果、
解雇された、ということなんでしょう。
これは強調される前のふつうの文に戻してから考えたほうが、
分かりやすいでしょうけど、やっぱり難しいですね。
でも、できた学生もいました。

そして、Schwarzenegger の発言について。

Installé à son bureau, les drapeaux américain et californien derrière lui, Arnold Schwarzenegger s’exprime durant près de 8 minutes. 
« J’ai grandi en Autriche, je sais ce qu’était la Nuit de cristal. Une nuit de terreur et de violences contre les Juifs menées en 1938 par l’équivalent nazi des Proud Boys». Né 2 ans après la Seconde Guerre mondiale, Arnold Schwarzenegger évoque son enfance et se rappelle des ravages de l’idéologie nazi. Pour lui, la rhétorique utilisée par les groupes d’extrême droite et certains partisans de Donald Trump reposent sur la même mécanique. « Tout a commencé par des mensonges, des mensonges et de l’intolérance ». Arnold Schwarzenegger a également adressé de vives critiques à Donald Trump. « Donald Trump est un dirigeant raté ! Il restera dans l’histoire comme le pire président ! Il a tenté un coup d’état en manipulant les gens avec des mensonges. Mais il sera bientôt aussi insignifiant qu’un vieux tweet ».

こちらは、この動画がヒントです。


ちょっとヒント過ぎた!?

2021年1月13日水曜日

『ルパン』

オマール・シー主演のドラマ、『ルパン』、見ています。
ただ、5話しかないので、
ちょっとずつ(!)見てます。
で同時に、ドパルドュー主演の『マルセイユ』も、見始めました。

で、今日見ていた『ルパン』の中で、

j'accuse

という名前の犬が登場しました。
これはもちろん、ドレフュス事件の時、
ゾラが大統領あてに発表した公開状、

J'accuse... !

から来ているわけです。
そしてその飼い主は、
無実の罪を着せられた男の名誉回復に、力を貸すことになるのです。
犬の名前に主語と動詞を使うっているのは、
なかなか斬新ですね。

そうそう、物語の途中には、
ディープ・フェイクなんかも出てきました。
もうドラマに登場してるんですね。
今後、どんどん増えそうです。

演出も、脚本も、
工夫はあると思いますが、全体に軽くて、
そのへんが、
韓国ドラマ的な迫真性には至っていないのですが、
食後に、まさに軽く見るにはおもしろいです。

2021年1月10日日曜日

『フランスでは有名人』

ガッド・エルマレが主演したドラマ・シリーズ、

『フランスでは有名人』

を見終わりました。


話は単純で、
フランスでは超人気コメディアンになったガッド本人が、
仕事に疲れ、
やっぱり家族のいる生活がしたいと思っていた矢先、
アメリカから郵便が。
それは、元妻からのもので、
二人の息子に関する権利関係の書類にサインして欲しい、
というのでした。
閃いたガッドは、
アポなしでアメリカの元妻のところに向かいます。
が、彼女はもう長らく、
別の男性と暮らしていて、
ティーンエイジャーの息子は、
この新しい父親と二人三脚で、
モデルの道を目指しているのです。
しかもガッドは、異国アメリカでも、
VIP として扱われるはずと思いきや、
そんなことはまったくなく……

このドラマは、食後の休憩時とか、
疲れた日の風呂の中とか、
そんな隙間で見ていたのですが、
まあ長くないので、
気づいたら終わっていました。
特に面白いわけでもないんですが、
まあ、見てられるというか。
アメリカとフランスの価値観の違いも、
やや戯画的ですがにじみ出ていて、
そのへんはおもしろかったです。

この頃は、
野球もないし、
テレビはつまらないし、
ついネトフリ時間が多くなってしまいます……

Fadily Camara & セネガル

ファディリー・カマラの、

La plus drôle de tes copines (「ユーモアのセンスはピカイチ」)

というステージを、ネトフリで見てみました。
おもしろかったです。
(が、フランス語は、英語交じりだし難しかった!)

違うヴィデオですが、Fadily Camara ってこんな人です。


いわゆる、ユモリストってやつですね。
上に上げた動画でもそうですが、
彼女のネタは、アフリカ系あるある、みたいなのが多いです。
彼女の母親のネタも、広い意味ではそんな感じ。
アイデンティティー・ジョーク、
なんて言葉はありませんが、
まあ、そういう系列と言えるでしょう。

で、ネタの中で彼女は、
父親が、セネガル、モロッコ、ギニア、の血を引いていて、
母親はギニア系だ、と説明していました。
なんだか、このごろ、
よく「セネガル」と遭遇する気がします。
ちょっと振り返って整理しておくと、

・ファディリー・カマラ
・『テイスト&カラー』のイケメン・シェフ、ワリ。
・『アトランティックス』は舞台そのもの
・『ルパン』のオマール・シー

そうそう、これはまだ書いてませんでしたが、
やっぱりネトフリで、『ルパン』を見始めたのですが、
ここで(現代の)ルパン役を演じるオマール・シーが、
セネガル出身だという設定になっています。
第1話では、それも1つの意味あるファクターとなっています。

セネガルについては、
以前、これをあげたんですが、


完全に、更新する必要がありそうです。

2021年1月8日金曜日

confinement

フランスのニュースを聞いていて、
この confinement(外出制限)という語を聞かない日はない気がします。
もちろん、日本のコロナ関連ニュースも、
わりとよく読んでいます。

そのなかで、今日読んだこれ、


この「Xファクター」なるものが、
ある、と思っていたわけではありません。
いや……、それはウソかも。
心のどこかでは、
あって欲しい、と思っていたのかもしれません。
というのも、この記事を見た時、
ちょっとショックを感じたからです。
ここまできて、
こんな首相で、
こんな首長で、
この程度の検査数で感染者が7000を越えて、
もう1万は目の前で、
となると2万、3万も見えてきて、
そうなればもう、十分英仏並みです。
この記事が予告しているのは、
そういう事態なんでしょう。

もちろん、いろいろ気を付けてはいます。
布マスクはやめて、不織布のものにかえたし。
でも、「本番」はここからだとしたら……

長丁場を、もう一度覚悟しなければならないようです。
しんどいですが、
なんとかペースを作って、
一日一日を送っていきましょう。

『テイスト&カラー』

ネトフリにあった

『テイスト&カラー』

というフランス映画を見てみました。
原題は、

Les Goûts et les Couleurs 

で、これは

Des goûts et des couleurs, on ne discute pas.

「好みについては、論議しない」→趣味はそれぞれ、
という表現を踏まえているのでしょう。


結論から言えば、
なかなかおもしろかったです。

パリ、シモーヌとクレールは、
もう3年も一緒に暮らしているレスビアンのカップルで、
結婚を考えています。が、
実はシモーヌの実家は敬虔なユダヤ人一家で、
彼女に早く(異性との)結婚をするようにうるさく言ってきます。
そしてシモーヌはどうしても、
クレールとの結婚について切り出せないのです。
そんな時、シモーヌは、
職場近くのビストロのイケメンのシェフ、ワリと、
関係を持ってしまいます。
ただしこのワリはセネガル系で、
とりわけ彼の友人たちは、
ユダヤ嫌いなのです。
ワリの家族も、白人でユダヤ人の女性というだけで、
シモーヌに拒否反応を示します。
シモーヌは、クレールを愛しながら、
ワリのことが気になって仕方ないありません……

テーマとしては、
ユダヤ人というアイデンティティー、
性的多様性、
家族というもの、
などがすぐに目につきます。
そしてこれらが、うまく絡み合って表現されています。
また「パリ」については、
ワリが働いている13区のビストロ、
彼のアパルトがあるオーベルヴィリエ、
さらにはワリの実家があるマルセイユも登場します。
(ただ、都市に対する意識は高くはないようですが。)

結末も意外で、
でもまあ、これしかないような気もするし、
ちょっと「変わった」、
でもいい映画だと思いました。

ネトフリは、
字幕を切り替えると、
フランス語字幕も出ます。
何度でも見られるわけですから、
日本語字幕、フランス語字幕、
そして字幕なしなど、
フランス語の勉強にもとっても役立ちそうです!

MyFrenchFilmFestival 2021

今年もその季節がやってきました。


真っ先に見たいのは、わたしなら、

Filles de joie

かな。

Camille

もおもしろそう。

2021年1月7日木曜日

りんご

朝は、まずリンゴから始めています。
先日スーパーで買ったサンフジがおいしかったので、
翌日も行って、
同じものを20個ほど買ってきたんですが、
やっぱりおいしくて、いい選択でした。
で、
夜、風呂の後にも、
リンゴを食べます。
これは半分くらいですが。

でも、夜、静かにリンゴを剥いていると、
ナイフがリンゴの皮を削り取っていく音も、
発泡するようなリンゴの甘酸っぱい味わいも、
より鮮明に感じられます。

というわけでこのごろは、
リンゴに始まってリンゴに終わる日々です。

そうそう、
今日(というか昨日)、眼科に行って、
幸いもう眼底に出血は見られないことを確認しました。
とりあえずよかったです。
(ご連絡頂いた方は、ご心配頂きありがとうございました。)
結局原因が(加齢以外)よく分からないので、
またいつか同じことが起きるかもしれませんが、
そのときはそのときで!

というわけで、
来週からテニス再開できそうなので、
(営業自粛にならない限り)
それまでに、ガットでも張り替えておくことにします。

2021年1月6日水曜日

回す


日本における「経済」という語の使い方が、
「経世済民」から遠く離れてしまった歴史は受け入れるとして、
ただそれでも、
このところイヤになるほど聞かされている「経済を回す」という表現には、
いまだに違和感を禁じ得ません。

と思っていたら、
小田嶋隆さんが、
さすがの tweet をしていました。

***********************

「経済を回す」という言い方を好む人たちは、
回す労働に従事する人間と、
回すことによって利益を得る人間が別であることを十分にわかったうえで、
「おまえら回せよな」
と言っている。
私は、「経済を回す」というこの言葉を聞くたびに
「一人で勝手に回ってやがれ」と思うことにしている。

********************************

ナイス。

『アトランティックス』

最初に言ってしまいますが、
とてもいい映画を見ました。

『アトランティックス』

です。
(ネトフリで見たんですが、
これ1本で、今月分は元取りました。)


ストーリーは、一見単純です。
セネガルの、ダカールにほど近い海辺の街、
恋仲のティーンがいて、
でも、スレイマンは働いても働いても金が入らない、
アダは、10日後に、親の決めた男との結婚の予定がある……。
で、スレイマンは、
アダに別れを告げることができないまま、
スペインに移民すべく、密航船に乗るのです……

というところで、
まだ物語の20%くらいで、
その後、思いもしなかった展開を見せます。
ただ、この映画が素晴らしいと思うのは、
その意外な展開ゆえではありません。
そうではなく、もう、
たとえばアダがただ歩いているシーン、
ただ寝転がっているシーン、
スレイマンがトラックの荷台で揺られているシーン、
そして海……
どれ一つとっても、
ああ、これが映画だ、という感触があります。
音楽もいいし。

退屈な映画を見た時には、
テンポが遅すぎる、と思うこともありますが、
この映画のゆるやかなテンポの魅力を前にすると、
やっぱり映画はテンポだけじゃないことを再認識させられます。

何か書くと、映画の内容に踏み込んでしまうので、
今回は書きませんが、
とにかく、最近見た中では一番おもしろかったです。
恋愛映画であり、移民映画であり、
格差を描き、生と死を描いています。

この映画は、カンヌのグラン・プリを獲っています。
ふだん、そうした賞はあまり気にしないのですが、
これをグラン・プリ(ってのは2位なんですが)にするなら、
カンヌはやっぱり捨てたもんじゃない、と、
(つい上から!)思ってしまいました。

それから言葉ですが、
基本はウォロフ語のようです。
ただおもしろいのは、
なにげなく、スピードや抑揚を変えるでもなく、
ウォロフ語の途中にフランス語が挟まっていることです。
それも、
Merci. Voilà. SVP.
くらいならともかく、
(これくらいならレバノン映画でも聞こえてくることがあります)
思い出せるだけでも、
Ça va aller.
C'était pas pour ça.
Vous allez voir.
Il a beaucoup fait pour vous.
など、
短い決まり文句的ではあるけれど、
1単語とかではなく「表現」が使われていて、
不思議な感じでした。
きっとフランス語もできるんだろうな、という感じ。

そして、これが長編第一作だという、Mati Diop のインタヴュー。
(彼女の父親は、セネガル系のミュージシャン、
叔父は映画人のようです。)

2021年1月5日火曜日

「菅氏、1日307万円×2822日支出」

で、つまり合計、86億円だと。


そしてこれとは別ですが、
自民党は、今、議員年金復活に向けた議論に入ったとか。

暇なのか?

『アンカット・ダイヤモンド』

アメリカの批評家の間ではとても評価の高かった

『アンカット・ダイヤモンド』

をネトフリで見てみました。


賭博に溺れた、ユダヤ人宝石商、ハワード。
彼は、エチオピアの鉱山事故の際発見された、
「ブラック・オパール」と呼ばれる宝石を、
10万ドルで入手します。
この幸運を、彼は100万ドルにしようと企み、
有名プロ・バスケット選手に接近。
上手くいくかに見えましたが……
というお話。

ハワードを演じるアダム・サンドラーは、
すでに長いキャリアを持った俳優ですが、
ちゃんと見たのはこれが初めてでした。
で、ほかは見てないのに、
これがハマリ役なのはよく分かります。
彼の映画に見えました。

そしてこのハワードの愛人ジュリア、彼女は
「美人」(←隣の住人の言葉)で、
「尻軽」(←浮気がばれてハワードにそう詰られる)で、
やさしくて、
ハワードを愛している……
これは、ハワードならずとも、
男性的なファンタスムの一つの典型なのでしょう。

で、この映画は、
このジュリアの存在も含めて、
フィルム・ノワールにかなり接近しているように感じられます。
スコセッシや、コーエン兄弟の作品と比較している評もありましたが、
よく分かります。

そういえば、スコセッシの新作が、
ネトフリにあったような……

2021年1月4日月曜日

「ボイス3」

「ボイス1」は AmazonPrime で、
「ボイス2」は Netflix で見られたのですが、
両者とも「3」は」配信しておらず、
初めて GYAO を使い、「ボイス3」を見ました。
全16話ですが、退屈しませんでした。


実は、「2」と「3」は1続きの物語です。
誰かが捕まると、実はその背後に別の人間がいて、
物語はどんどん奥が深くなってゆきます。

16話もありますから、
途中には、メインの物語とは別の事件もたびたび起こるのですが、
わたしとしては、
実はこちらがおもしろかったです。
韓国社会のさまざまな局面が垣間見られます。
イ・ハナ演じるセンター長は、
色恋とまったく関わらないヒロインで、
これはこれですっきりしていました。

<以下、ネタバレあり>

で、メインの物語ですが、
実はこれは、最終盤になってやっと分かることなのですが、
物語の骨格は、「カインとアベル」なのでした。
そういえばどこかで、
「番人」という言葉も出てきたような気が……
こんなキリスト教的な背景が出てくるとは、
考えてもいませんでした。

猟奇的な部分はちょっと引くし、
やや幼い感じもあるんですが、
全体としては、おもしろかったと言えそうです。

2021年1月1日金曜日

J'irai où tu iras

さて、今年の1本目、
やっぱりこれから始めよう、
と思って見始めたのが、

J'irai où tu iras


監督がジェラルディン・ナカシュ、
主演が彼女自身とレイラ・ベクティ、とくれば、
これはもちろん、
大好きなこの映画を思い出します。


この映画との間にどんな文脈を見つけられるのか、
そんな気持ちで見始めました。

舞台はナント。
気のいい、ちょっと変わり者の父親は、
明日から化学療法を始めることになっています。
その彼には娘が二人、
セラピストのミナと、
歌手志望で、
セリーヌ・ディオンのバック・コーラスのオーディションが控えているヴァリです。
ただこの二人、うまくいっていません。
もう1年以上も会っていないのです。
そして、いつもヴァリの世話に明け暮れている父親は、
病気のことを隠してきたのですが、
とうとう入院する日とパリでのオーディションが重なってしまい、
ミナに送迎を頼むのです。
最初は断ったミナでしたが……
というお話。

軽い、というのか、
サラサラッと最後まで来てしまう映画でした。
悪いわけじゃないんですけど、
グッとはきませんでした。
デキだけ言えば、
Tout ce qui brille には遠く及ばない印象です。

ただ、二人とも、
大人になったなあ、という気にはなりました。
当たり前ですけどね。

2021


あけましておめでとうございます!

今年は、奮発してフレンチおせちを注文してみました。

お屠蘇の代わりに、朝からワイン、いっちゃいました!

2020年12月31日木曜日

à la fin de l'année étouffante

AmazonPrime にあったので、
もしかして授業で使えるかも?
と思って見始めたのは、

『フレンチ・コネクション 史上最強の麻薬戦争』

です。
この映画、実は以前見たことがあります。


というわけで、
民族関係などに注目すれば、
授業に向くかと思ったんですが、
どうもそれは違うようでした。
ただ、やっぱり、おもしろい。
でも、なにがおもしろいのか、
ほんとのところは、よく分からないんですが。
人間が生きているという感じ、
なんでしょうか……?

というわけで、
今年も終わりです。
さっきのニュースで、
東京は 1300人だと言っていました。
大晦日に、1000人超え、です。
残念だという意味で、今年らしいですが。

来年の今頃は、
晴れ晴れと、新年を迎える気分でいられればいいのですが。

では、

Bonne santé à TOUS !!

2020年12月30日水曜日

『ロスト・ブレット』

ニコラ・デュヴォーシェルとアルバン・ルノワール、
見たばかりの映画に出ていた二人が共演する、

『ロスト・ブレット』

を見てみました。


ニコラは悪徳刑事、
アルバンは無実の罪を着せられた男、です。
(アルバンを可愛がる刑事役で、
お馴染みのラムジー・ベリアも出ています。)

アクションを中心にしたエンタメですが、
主役の二人はいい演技。
それぞれに個性が出ていて、よかったです。
かつてブニュエルは、どんな低予算の商業映画であろうと、
自分の取ったものの中に、
わたしらしくない作品は一本もない、
と言っていましたが、
ニコラやアルバンにとって、
この作品はそんな感じなんでしょうか。
賞を取るようなものでも、
有名監督のものでもないけれど、
やっぱり自分の出演作ではあるという。

アルバンとちょっと仲良くなる女性刑事を、
ステフィ・セルマという俳優が演じています。
彼女はカリブ系で、他の作品も見たいと思いました。

2020年12月29日火曜日

Une sirène à Paris

Une sirène à Paris

は、2019に発表された小説ですが、
今日は、その映画版を見てみました。
主演はニコラ・デュヴォーシェルです。


まあ、幻想的というか、大人向けのおとぎ話であり、
ちょっとジャン=ピエール・ジュネを思わせる画風です。
まあ、「人魚」ですから、
彼女の歌を聞くと恋に落ちて死ぬ、
というのが物語の肝を形作っています。

どうなんでしょう、
日本で公開されれば、
それなりに話題になるのでしょうけど、
まあ、どうということはない、かな?

『ザ・ゲーム ~赤裸々な宴』

フランス映画では、
時折、しかも定期的に、
室内の会話劇を見かける気がしますが、
この

『ザ・ゲーム ~赤裸々な宴』

も、まさにそれ。
Netflix で見てみました。
(ただこれは、イタリア映画『大人の事情』のリメイクで、
そちらもちょっと覗いてみたところ、
まあかなり「そのまま」のリメイクである印象でした。)


美容整形外科医と精神科医という、ブルジョワ・カップル。
彼らは、古くからの友人たちを自宅に招き、
恒例のディナーを楽しみます。
そしてメンバーが集まりいろいろ話すうち、
秘密がないならみんなのケータイをここに出して!
ということになり、
電話もSNSもみんなで共有する、ということになります。
で、
予想通り、さまざまな秘密が暴露され……
というお話。

この手の映画は、基本的にはあまり得意じゃありません。
ハードボイルドとは対極にある、
行動が乏しく、言葉が過剰な映画、ということです。
ただ今回この映画を見ることにしたのは、

ロシュディー・ゼム
ベレニス・ベジョ
ヴァンサン・エルバーズ

という、好きな俳優たちが出ていたからです。
そして結果から言うと、
いくつか「?」はあったし、
ゲスさがベタな感じもしましたが、
会話劇なので、
ああ、このフランス語表現はこんな状況でも使うのね、
というような発見もあったし、
まあ、おもしろく見られました。

2020年12月28日月曜日

『バッド・シード』

以前、Nous trois ou rien という映画のことを書きました。


残念ながらこの映画、
日本ではまだ簡単に見られるようにはなっていないのですが、
この作品を撮ったケイロンの、
次の作品は Netflix で見られます。

『バッド・シード』(Mauvaises Herbes)

です。


舞台はバニョレ。
30代のワエルは、そこでなかなか派手な養母(ドヌーヴ)と暮らしています。
ワエルは、子どもの頃、
(どうやらレバノン内戦において)
家族全員を失くし、孤児となりました。
彼はムスリムでしたが、やさしいシスターに保護され、
なんとか生きのびることができました。
ただ、パリで生きる今、
養母と二人で小さな詐欺を重ねて生活していて、
まともな仕事には就けていません。
そんなとき、養母が昔の友人と偶然再会します。
ワエルは、この旧友が仕切っている、
問題を抱えた中学生の教育施設で、
ヴォランティア指導員をすることになります。
そこにいたのは6人の中学生たち。
男子は、アラブ系のカリム、アフリカ系のリュド、
そしてインド系とロマ系です。
女子は、IQ140というナディアと、
ユダヤ人のシャーナです。
物語は、ワエルとこの子どもたちとの交流を中心に進んでゆきます。

Nous trois ou rien の時もそうだったのですが、
このケイロンという監督は、
泣き笑い、というか、
悲喜劇、というか、
コメディーの中に深刻な要素を埋め込み、
観客を独特な感覚に陥らせてきます。
戦争、虐殺、貧困、虐待、などが、
軽いおしゃべりの背後に流れているわけです。
この辺が、単なるコメディとは違うところでしょう。

ただ、フランスでのメディアの評価を見ると、
問題になっているのはむしろ作品のヒューマニズムです。
これを湛える評もあれば、
浅い、愚直、と切り捨てている評もあるのです。
たしかにどちらの言い分も分かります。
わたしとしては、評価する前に、
もう1作見てみたい、という感じです。

映画の冒頭、
実は『レ・ミゼラブル』でも引用されていた、
Hugo の言葉が示されます。
(オリジナル・タイトルは、ここから取られているんですが、
わたしは作品と合ってないと思います。)

Il n'y a ni mauvaises herbes, ni mauvais hommes.
Il n'y a que de mauvais cultivateurs.

この引用自体は、『レ・ミゼラブル』のほうがしっくりきます。
でも、こちらも、
十分見るに値する映画だとは思います。

(小さなことを一つ。
映画の始まりはバニョレの空撮で、
(ツイン・タワー、Les Mercuriales が見えています。)
ただ、それに続くショットがモールで、
バニョレのそれかと思いきや、
明らかにクレテイユの巨大モール、
クレテイユ・ソレイユなのです。
後で考えて、
つまりこれは、
舞台はバニョレだけど、
今はクレテイユに来ている、
ということなんだと分かりましたが、
ちょっと不親切。
2つの場所を知らなければ、同じ場所だと思うのが映画の約束で、
とはいえ、
ある程度パリに詳しくなければまず分からないからです。
ナディアはどうもクレテイユの子らしいので、
学校自体も、クレテイユにあるということなんでしょうけどね。)

あ、もう1つ思い出しました。
ここで悪徳警官役を演じているアルバン・ルノワールは、
この映画の主演でした。


この映画は、明治大学の「フランス映画の夕べ」で取り上げたので、
とても印象に残っています。

2020年12月26日土曜日

Roubaix, une lumière

アルノー・デプレシャン、
先日見た彼の『あの頃エッフェル塔の下で』は……だったのですが、
今日、彼の新作、

Roubaix, une lumière (2019)

を見てみました。
というのも、出演者の中に、

ロシュディー・ゼム
レア・セドゥ
サラ・フォレスティエ

の名前があったからです。
すごいメンバーです。

Roubaix は、北フランスの、
リールよりもさらに北、
ベルギーとの国境の街です。
映画の中のセリフを借りれば、
フランスの大都市の中でもっとも貧しい、
ということになります。
アルノー・デプレシャンはこの街の出身で、
他の作品でも、このRoubaizx が登場していました。

ロシュディー・ゼムは、この街の警視です。
アルジェリア系で、
彼以外の家族は故国に戻り、
彼だけがここに残っています。
いくつもの事件が起きます。
その一つ一つが、
現代の Roubaix の置かれた位置を物語っていて、
おもしろいです。
そこに絡む端役の人たちもなかなかいいです。
中でメインになるのが、老婆の殺害事件です。
そしてその容疑者となるのが、
すぐ近くに住む女性カップルであり、
それを、レアとサラが演じているわけです。

ただ、この女性二人は、
いわば「汚れ役」と言っていいでしょう。
あの華やかな役をこなしてきた二人が、
ここでは、陰にこもった、すさんだ生活を生きる女性を演じています。
もちろんそれでも、
ふたりにはある種の美しさがあるし、
監督はそれに気づいています。

この3人は、素晴らしいです。
特にゼムは、いつもながら。
なので映画自体も魅力的でした。
街のうらぶれた感じも、底冷えのように、
足元から這い上がってきます。

ただ、これはマズイんじゃ?
とはっきり感じる演出もありました。
それは、着任したばかりの刑事が、
モノローグの形で手紙を読む場面です。
とても不自然。
視点がぶれて、混乱します。
これはもうきっちりと、
ゼムの視点で行くべきだったと思います。
それがなければ、
かなりいい作品だったのに、と思います。

*とここまで書いて、
実は日本版DVDが出ていることを知りました。
『ダブル・サスペクツ』
です。


そしてアマゾンのレヴューは低いですが、
それはチガウでしょう。
わたしなら、★★★★☆ です。

2020年12月23日水曜日

2本

今日見た2本、

『パリ、混沌と未来』
『あの頃パリの空の下で』

は、両作とも、ピンと来ませんでした。
前者は、モンマルトルやレピュブリック広場など、
パリの風景に見どころはありましたが、まあそれだけ。
後者は、今風ヌーヴェル・ヴァーグという触れ込みなんですが、
予想通り、わたしとは合わないと感じました。

ブルデューは、
趣味(選好)とは嫌悪である、
と言ってますが、そうなんですよね……
(原文では、「趣味」は goût、「嫌悪」は dégoût です。)

2020年12月22日火曜日

『スクールライフ:パリの空の下で』

Zita Hanrot 主演の「パリ郊外」映画、

『スクールライフ:パリの空の下で』(2019)

を Netflix で見てみました。
オリジナル・タイトルは

La Vie Scolaire

です。(日本では劇場公開されませんでした。)


舞台は、パリ北郊の Le Franc-Moisin。
(これは Stade de France のすぐ東側です。)
この「教育困難地区」にある中学校(現実には le collège Federico Garcia Lorca)に、
新しい教育指導主任専門員(CPE;conseiller principal d'education)が着任します。
サミア・ジブラ。
アルジェリア系の父とカリブ系の母を持つ彼女は、
実は、カレシが収監されている刑務所の近くを希望し、
一人の知り合いもいないこの土地に配属されてきたのでした。
彼女の周りには、
癖の強いスタッフ仲間、
教員たち、
もちろん生徒たち、
生徒の親たち……
等がいて、
いわゆる「荒れた」学校空間を構成しています。
メイン、と呼べるほど強いストーリーはなく、
小さなエピソードが重なっていく感じは、
この手の映画の大先輩、
『パリ20区、ぼくたちのクラス』にも似ているかも。

生徒の一人に、ヤニスというアラブ系の少年がいます。
(ムバッペ似です。)
心優しい彼は、でも、もうしばらく前から、
努力するということを放棄しています。
サミアは何とか彼を励まし、
彼が好きだという映画関係の仕事に向かって進ませようとするのですが、
なかなかうまくいきません……

で、実はこの二人が、この映画の2つの極になっているようです。
二人は、もちろん違う世界にいるのですが、
そのそれぞれの世界での位置が似ています。
それをはっきり示しているのが、
ヤニスの父親もまた、
サミアのカレシと同じ刑務所にいるという事実です。
二人は、刑務所の入り口で偶然出会い、
一瞬見つめ合うのです。
途中、2つのパーティーを、
クロス・カッティングで繋ぐ箇所があるのですが、
そこでも、二人の相似性がはっきり提示されるようです。

またこの映画は、「口が悪い」。
辞書に出てない砕けた表現くらいはともかく、
悪口の言い方に品がありません。でも、
不思議なことに、映画全体はウォームなのです。
アラブ系のヤニスと、アフリカ系の親友の会話ときたら、
「へい、汚い黒人! Sale noir !」
「なんだい、このテロリスト!」
みたいな感じなんですが、
この間二人はずっとニコニコしていて、
とにかく、大親友なのです。
道徳的な PC とはまったく違う次元ですが、
個人的には、こういう世界にも親しみを感じます。

そうそう、大事なことを忘れてました。
この映画の監督・脚本には、
Grand Corps Malade が参加しているんです。
彼の監督作品としては、これがありました。


才能ある人ですね。

そして主演の Zita Hanrot もよかった。
(実際の彼女はジャマイカ系。)
『ガールフレンド・イン・パリ』はひどかったけれど、
こちらはよかったです。

2020年12月21日月曜日

『キューティーズ』


Netflix を散策していて、
おやこれも「パリ郊外」? ということで見てみたのが

『キューティーズ』(2020)

です。


原題は Mignonnes で、
「可愛いもの(物/者)たち」なんですが、
実際は、劇中に登場するガールズ・ダンス・グループの名前です。

舞台はパリの北、のようです。
(途中、ラ・ヴィレット公園が出てきます。
「郊外」と書きましたが、もしかしたら、
ギリ「パリ」なのかもしれません。)
ヒロインは11歳の少女、アミ。
セネガル系の移民で、
母親、小さい弟、そして赤ちゃんとの4人暮らしです。が、
ここに、
セネガルから父親が戻ってくるというのです、
第二婦人を引き連れて。
アミは、自分もそれがイヤだし、
母親も実は深く傷ついていることを知っています。

そんなある日、住んでいる団地の洗濯室で、
同じ学年のアンジェリカが、
Hip Hopに合わせて踊っているのを見かけます。
そして…… あっという間にダンスの虜になります。
家庭内の、古いしきたりと、
Hip な生き方は当然齟齬をきたし……
というお話。

アミを含め、少女たちは可愛らしい。
激しい喧嘩もするし、
言葉は汚いし、
スマホは盗むし…… なんですが、
やっぱり、健気なんです。
ガールズ・ブループは(一応)4人で、
セネガル系のアミ、
アラブ系のアンジェリカ、
アフリカ系のクンバ、
白人のジェス、です。
思い出すのはやっぱり、これです。


ちなみにこの『キューティーズ』は、少女たちの描き方が、
over sexualisation 
なのではないかと、
特にアメリカのライト側から批判が上がりました。
それに対して、監督も Netflix も反論しました。


大人の(「セクシーな」)女性のマネをすればするほど、
成功に近づける……
少女たちがそう信じ込まされる状況こそが問題だ、
というわけです。
つまり少女たち、少なくともアミは、
家父長的は伝統主義と、そうした資本主義の退廃との板挟みなのだ、
ということになります。

たしかに少女たちは、
その意味も知らないまま、
性的な行為を模倣した動きをダンスに取り入れてゆきます。
健気、と書きましたが、
その健気さそのものが、仇ともなっているわけですね。

そう考えてくるとこの映画、
単なる伝統主義と自由主義の板挟み、を描くことから、
大きく一歩、踏み出しているのかもしれません。
新しいです。

"house negro"

『バンリューの兄弟』の中では、
「雄弁コンクール concours d'éloquence」が開かれます。
テーマがあって、
君は肯定、きみは否定ね、
と振り分けられるので、
一種のディベートなのでしょう。
で、
映画内でのテーマは、

L'Etat set-il seul responsable dde la situationactuelle
des banlieues en France ?
(フランスの郊外の現状に責任があるのは、政府だけなのか?)

でした。
主人公は「否定」を振られ、
郊外人としての尊厳において、自らの「選択」の重要性を語ります、
肯定することは、同時に被害者意識の肯定に過ぎない、
白人層の罪悪感の軽減に過ぎない、
というわけです。
一方、「肯定」を振られた、
パリ5区育ちのブルジョワ白人、リザは、
そもそも「政府」とは誰かを問い、
そこには郊外人自身も含まれていることを指摘した上で、
「選択」と社会的流動性を称揚する主人公のことを、
マルコムXの言う house negro(naigre de maison)ではないのか、
Bounty(=外見は黒人で内面は白人)ではないのか、
と反論します。

この論理のぶつかり合いは、
アクティヴィストである監督たちの見せ場なのでしょう。
ただ……
これを「映画」で見せてくれれば、
もっとスリリングだったかもしれません。

2020年12月20日日曜日

『バンリューの兄弟』

「パリ郊外」繋がりで、

『バンリューの兄弟』

を見てみました。
これはNetflix でのタイトルで、
オリジナルは

Banlieusards

なので、『郊外の人々』となるでしょう。
実際、たしかに郊外で暮らす3兄弟がメイン・キャラクターではありますが、
彼らを取り巻く人々、
母親はもちろん、友だち、仲間、敵、も含めて、
「郊外人」を描いています。

舞台は、ヴァル=ド=マルヌの Bois-l'Abbé 地区。
そこにあるHLMで、マリ系の移民系の母と、
二人の息子が暮らしています。
実は長兄もいるのですが、
彼は麻薬がらみの犯罪を繰り返し、
家から追い出されています。
で、
次兄は大学生で優秀。
雄弁コンクールの決勝を控えています。
ただ、15歳の末弟は、
次兄より長兄の生き方をモデルとしているように見え、
それが母親を嘆かせています。
そしてこの末弟が「事件」を引き起こし、
その余波が、遠くまで及んでゆきます……

映画としての構造は、単純です。
麻薬取引や殺人もありますが、
それは「郊外」の日常であるかのように描かれています。
「郊外」の置かれた状況について、
わりと概念的な説明が複数試みられている点が、特徴でしょう。

ただそれもそのはずで、
この作品の監督は Leïla Syと Kery James で、
二人は HipHop 界の有名人で、アクティヴィストです。
(Kery James は長兄を演じています。)
途中、主人公である次兄が、
Kery の Lettre à la République というラップを、
力強く歌う場面があります。

A tous ces racistes, à la tolérance hypocrite,
Qui ont bâti leur nation sur le sang,
maintenant s'érigent en donneurs de leçons.
Pilleurs de richesses, tueurs d'africains,
colonisateurs, tortionnaires d'algériens.
Ce passé colonial c'est le vôtre.
C'est vous qui avez choisi de lier votre histoire à la nôtre.

共和国よ、この植民地主義的な過去こそ、おまえの過去だ。
おまえの過去を、オレたちの過去と結びつけることを選んだのは、おまえ自身だ。

確かにね。

それから小さなことですが、
長兄のダチも次兄も知っていたセリフは、
調べてみたら、
『スカーフェイス』からの引用でした。
ごく単純な論理ですが、
『スカーフェイス』がそれほどまで有名なことに、
あらためて気づきました。

Dans ce pays, il faut d’abord faire le fric, 
et quand tu as le pognon tu as le pouvoir, 
et quand tu as le pouvoir tu as toute les bonnes femmes.

2020年12月19日土曜日

『レ・ミゼラブル』

Hugo ではなく、Ladj Ly の

『レ・ミゼラブル』

Amazon Prime に登場したので、
また見てみました。

舞台は、パリ郊外のモンフェルメイユ、
つまりHugo の同名小説の舞台の地、
ということになっていますが、
Google Earth で近くを探したところ、
舞台となっている団地は、
クリシー=スー=ボワにありました。
そう、あの2005年の暴動のあった場所です。
(で、映画内でも、その暴動への言及があります。)
また、これは字幕には訳されていませんでしたが、
主人公のステファンの元妻は、
ボビニーに転勤になったと。
(ボビニーについては、
ここでもう何度も触れました。
そしてボビニーとクリシー=スー=ボワの間に、
『最強のふたり』のドリスの実家がある、
ボンディがあるわけです。
93、ですね。

やっぱり、緊迫感があっていい映画でした。
「点」が5つあって、
それはBAC(警察)、
「市長」と呼ばれる元締め、
「ハイエナ」と呼ばれる(BACと手を結んでいる)マフィアのボス、
サーカスを経営する「ロマ」、
イスラム急進派のリーダー、サラー、です。
そして真の主役である子どもたちは、
彼らすべてから抑圧される存在なわけです。
多くの映画において、
郊外の少年たちを抑圧するのは「社会」なのですが、
その「社会」の実態の描き方が、
この映画は独特なのです。
そしてもちろん、それが美質なのです。

映画のラストには、この引用;

Mes amis, retenez bien ceci,
il n'y a ni mauvaises herbes, ni mauvais hommes.
Il n'y a que de mauvais cultivateurs.

Victor Hugo, Les Misérables

こういう映画を見ると、
やっぱり、「パリ」が気になってきます。

2020年12月17日木曜日

オニカサゴ

このところ、なぜか眠くて、
40~50分も仕事するとすぐに「つかれた~」となってしまって、
休憩に入るとそれが1時間(!)も続いてしまい、
右眼は相変わらずで、
テニスはないので1日のペースもつかめないし、
その結果読むべきレポートはどんどん溜まるということで、
なんとなくイマイチな感じの進行だったんですが、
今日やっと、
このところの眠い感じから解放されて、
「ふつう」に仕事もでき、
なんとなくほっとしました。
このご時世だと、
ちょっと体調がワルイと、
もしかして!?
と考えてしまうのが人情なので、
まあ、軽い風邪だったのかな、
と思っています。

で、
ちょっと目を覚ますために午前中に外に出て、
ついでに、
ずいぶん久しぶりにちょっと離れた魚屋(角上)へ。
行ってみるとこれがけっこう混んでいて、
でもむべなるかな、
スーパーではお目にかからない魚が、
あれこれ並んでいるのでした。

今日はその中から、
刺身でもいけるというオニカサゴを買ってみました。
ちょっとお高かったんですが、
スーパーではまず出会わないし、
万が一あってももっとずっと高いだろうということで。

で……
さすがにおいしかったです。
キモも一緒に煮つけにしたんですが、
これば特においしい。
体調は戻ってきたし、
オニカサゴはおいしかったしで、
今日はいい日でした。

2020年12月12日土曜日

キム・ギドク

旅先で、しかもコロナで亡くなったというニュースには、
驚かされました。
わたしより2歳年下だし。

彼の映画、そんなにたくさんは見てなくて、
すぐに思い出せるのは、

『嘆きのピエタ』
『サマリア』
『殺されたミンジュ』
『受取人不明』……

などですが、わたしが一番いいと思ったのは、

『The Net  網に囚われた男』

です。
これは、とってもよかった。
また、取調官を演じたキム・ヨンミンの行っちゃった感じに、
この俳優すごい、と思ったのを覚えています。
(彼とはその後、
『愛の不時着』
『ベートーヴェン・ウイスル』
などでも出会っています。
好きな俳優です。)

もっと作って欲しかった監督です。
残念です。

2020年12月10日木曜日

Google 予想

東京はついに600人を越え、

「ピークアウトしたらしい」

という何人かのコメントは、

俄然怪しくなってきました。

で、Google 予想だと……

https://datastudio.google.com/reporting/8224d512-a76e-4d38-91c1-935ba119eb8f/page/ncZpB?s=nXbF2P6La2M

Mmm、正月早々4000人を突破すると……


やはり、Go To Hell だったわけですね。

そんなお金があれば、

医療施設、医療関係者に回すべきだと思うんですが。

(あの、小さすぎるマスクの時も、そう思いましたが。)


2020年12月9日水曜日

テニスが……

今年もあとわずかになり、
なんとか大過なく終われるかなあと思っていた矢先、
まあ「過」というわけではないんですが……

先日映画を見ていた真っ最中、
唐突に、右目にパラリと「飛蚊」感を覚え、
なにか光のようなものが走る感じもありました。
まあ、一過性? と思っていましたが、
どちらかいうと症状が進行気味なので、
一応眼科に行ってみたところ、
なんと、眼球の中に出血があると。
ただ、視力は落ちてないし、
網膜に穴などもない(←これかと思ってたんですが)ということで、
血を止める(←血管を強くする、らしい)薬を出され、
それを1月ほど飲むことに。
どうも、赤血球が、眼球の真ん中の、卵の白身状のところを浮遊し、
それが飛蚊になっていたようです。
赤血球が揮発(?)すれば、少しは改善されるけど、
そのカラみたいなものは少し残るかも、ということでした。

誰の文章だったか思い出せないのですが、
たしか、書き手がある女性作家としゃべっているとき、
その作家が突然、今、片方の目が急に真っ暗になった、
と言い出す場面がありました。
網膜剥離だったようなんですが、
この記憶がよみがえり、
ちょっと怖かったのと、
もしも手術になった場合、
年明けの採点や成績付けはどうしようと思っていたので、
とりあえずそれは回避でき、よかったです。
まあ、そこそこ鬱陶しくはあるんですけどね。
あとは、このまま状態が進行しないこと、
1か月後にはなんとかふつうの生活に戻れること、
が目標、というか希望です。

で、ショックだったのは、
テニス禁止令が出たこと、
振動がよくないのだそうです。
これはイタイです……
でも、ということは、
ヘビメタのコンサートはゼッタイだめですね、
ヘッド・バンギングしちゃうから。
(行く予定ありませんけど!)

2020年12月8日火曜日

「ボイス2」

Eテレの「ディスタンクシオン」、始まりましたね。
実は先にテキストを読み始めてたんですが、
すごく読みやすくて、どんどん読んじゃいました。
『ディスタンクシオン』は、
ガチで読むべきだと思いながら〇十年、
まあこれもガチではないものの、
いつ聞いても(読んでも)、
ブルデュー関連は(批判を含めて)おもしろいです。

で、
韓国ドラマの方は、
「ボイス2」
を見終わりました。
もう、ヒロイン(イ・ハナ)のファンになった感じなので、
(事件発生の瞬間、彼女がそれを告げるボタンを押し、
メンバーたちに事件の概要をテキパキとアナウンスする様子、
これがステキ)
物語の評価は措くとしましょう。
(ということは……)
ただ、たしかにツッコミどころはあるものの、
時に意識を失い短期記憶をなくす刑事が、
自分が真犯人ではないかと疑う一瞬は、
ほかのドラマでは見たことがない設定で、
なかなかだと思いました。
ちょっと猟奇的なところは、
韓国ドラマ(や映画)の、ちょっと苦手なところですが。

それ以外には、
院生のレポートに出てきたので、
『血と骨』
『ヴェノム』
『ハーレイ・クイーンの華麗なる覚醒』
などを見ましたが、
(もちろん分析はできるのでしょうが)
そんなに惹かれはしませんでした。

2020年12月3日木曜日

Eテレ売却、反対!

Eテレを売却すれば、

NHKの料金を半額にできる、だから売却!

という考えがあるようですが、それはチガウと思います。

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/e%E3%83%86%E3%83%AC%E3%81%AFnhk%E3%82%89%E3%81%97%E3%81%95%E3%81%AE%E8%B1%A1%E5%BE%B4-%E5%A3%B2%E5%8D%B4%E8%AB%96%E3%81%AB%E4%BC%9A%E9%95%B7%E3%81%8C%E5%8F%8D%E8%AB%96/ar-BB1bAT1R?ocid=msedgntp

で、速攻会長が反対しています。

NHKのやり方の、すべてに賛成なわけではありませんが、

このことに関しては、

会長に賛成です。

YouTube で新刊!

白水社が、新しい教科書を紹介する、
こんな動画を作ってくれました。

(おもしろい、ってもんじゃないですが、
教科書の紹介ってこんな感じか~、
と思っていただければ。)

これが文法書。


これ、参考書と違って、
書いてあることは多くないです。が、
何を書いて何を書かないか、
どこまで説明してどこからは授業に委ねるか、
この辺の判断にどこまで意識的になれるかが、
教科書のデキの分かれ目の第一歩、
だと思っています。
だから、いい教科書を作るには、
やっぱりどうしても、
いろんなレベルの授業を多くこなしていることが、
必須の条件になるのかなと、わたしは思っています。

でこれが、レナさんが中心になって作った会話の教科書。


会話は、やはり「自然さ」が命。
なんですが、
やはりそこは文の構造に対する意識が芽生えることも超大事。
そこで例文を練るわけですが、
ズバリ、その例文のよしあしが、
会話のテキストのキモでしょう。
(もちろん、それ以外の要素もたくさんあります。
「キモ」といってもそれは50%くらい。
その他の要素が積みあがって、
よりよいテキストになるのでしょう。)

わたしは、得意なことってほんとに何もありません(涙)が、
唯一、
フランス語の教科書のよしあしについては、
まあまあ分かるほうなんじゃないかと思っています。(←ちっちゃ!!)

2020年12月2日水曜日

ブック・レポート/『21レッスンズ』

東京の好きなところの一つは、
冬晴れの日が多いこと。
かなり寒くても、
大陽が出てると気持ちが違います。
なので今日のような天気は、
あまり好みじゃありません。
それはともかく。

ここ数日で、
ブック・レポ-ト、約70本ほど読みました。
(それ以外に、映画分析のレポートもありましたが、
そっちは毎週のことなので、フツウです。)
このブック・レポート読みは、
正直なところ、かなり骨が折れます。
時間もエネルギーもかかるので、
ほんとはそういう課題を出さなければこちらは楽なんですが、
レポートを読み進めてゆくと、
ああ、やっぱり読んでもらったほうがよかったな、
といつも必ず思うので、
やめるわけにも行きません。
学生も、メンドクセーナー、と思いながらやるのでしょうが、
終わってみれば、
たしかに勉強になったかも、
と思ってくれてるはずです。
たった1冊の本ですが、
それを読むと読まないではチガウ本というものが、
たくさんあります。
もちろん、
わたしがまだ読んでいないそういう本も多いに違いありません。

最近学生に勧めることが多いのは、
ユヴァル・ノア・ハラリの『21レッスンズ』です。
この本、わたしが今年読んだベスト3に入ります。
かつて吉本さんは、

ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろう(……)

と(詩の中で)書いていましたが、
それを思い出しました。
それを思い出すほど、
ああここまで言ってしまうのか、
と何度も思ったのでした。
しかも、たとえ部分部分は知っていたことでも、
文脈の作り方が新鮮で、
なるほどね~と思わされることしばしば。
もちろん、初めて知ることも多く、
最初から最後まで、ワクワクしながら読みました。
年内に、もう一度読むかも。

2020年12月1日火曜日

l'article 24 du projet de loi « sécurité globale »

フランスも、なかなか隅に置けません。
政府が導入しようとしている新法(の第24項)は、
個人が、機動隊や警察官などを撮影し、
それが誰か分かるような形で発表することを禁じる、
というものです。
もちろん、激しいデモが怒っています。


どこかで見かけたプラカードのセリフが、印象的でした;

« Je me sens plus protégé par mon portable que par la police »

警察なんかより、ケータイのほうが、わたしを守ってくれると感じる、
というわけですね。
もちろんここには、(アメリカでも頻発している事案と同様の)
警官らによる暴力があるわけです。

がんばって、こんな法案、潰して欲しいです。