かつて1972年に、
『フレンチ・コネクション』というアメリカ映画が公開されました。
テレビでも何度も放映されたし、
よく知られた映画だと思います。
で、
今日見たのは、この「フレンチ・コネクション」と、
新任の判事が対決する、
La French
です。
(東京国際映画祭では、「マルセイユ・コネクション」として
紹介されたようです。)
コルシカ出身者が中心となったマフィアが、
マルセイユの親分であるトニー(ジル・ルルーシュ)にブツを卸し、
それは精製され、アメリカに出荷されるのです。
もともと未成年犯罪の判事を務めていたピエール(ジャン・デュジャルダン)は、
「フレンチ・コネクション」担当になると、
麻薬に手を染める子供たちを助けるためにも、
この組織犯罪を殲滅しようと奔走します。が、
壁はなかなか厚く……
2時間を超える長尺ですが、
まったく飽きるところがありませんでした。
登場人物も少なくないのですが、
出し方がうまくて、混乱しません。
ブノワ・マジメルは印象的だし、
マルセイユ出身のムサ・マースクリもいつも通りの強面。
そしてなんといっても、
背景であるマルセイユの風景の美しさ。迷路性。
嫌味のないユーモアもあり、
また逆に、無駄に派手な銃撃戦もなく、
フィルム・ノワールとして、
とても好感が持てたのでした。
これはまちがいなく、
「マルセイユ映画」です。
*監督インタヴューがありました。