2015年7月23日木曜日

La French


かつて1972年に、
『フレンチ・コネクション』というアメリカ映画が公開されました。
テレビでも何度も放映されたし、
よく知られた映画だと思います。
で、
今日見たのは、この「フレンチ・コネクション」と、
新任の判事が対決する、

La French

です。
(東京国際映画祭では、「マルセイユ・コネクション」として
紹介されたようです。)

コルシカ出身者が中心となったマフィアが、
マルセイユの親分であるトニー(ジル・ルルーシュ)にブツを卸し、
それは精製され、アメリカに出荷されるのです。
もともと未成年犯罪の判事を務めていたピエール(ジャン・デュジャルダン)は、
「フレンチ・コネクション」担当になると、
麻薬に手を染める子供たちを助けるためにも、
この組織犯罪を殲滅しようと奔走します。が、
壁はなかなか厚く……

2時間を超える長尺ですが、
まったく飽きるところがありませんでした。
登場人物も少なくないのですが、
出し方がうまくて、混乱しません。
ブノワ・マジメルは印象的だし、
マルセイユ出身のムサ・マースクリもいつも通りの強面。
そしてなんといっても、
背景であるマルセイユの風景の美しさ。迷路性。
嫌味のないユーモアもあり、
また逆に、無駄に派手な銃撃戦もなく、
フィルム・ノワールとして、
とても好感が持てたのでした。

これはまちがいなく、
「マルセイユ映画」です。

*監督インタヴューがありました。