2009年11月29日日曜日

Tiken Jah Fakoly


Je suis Africain à Paris !

http://www.youtube.com/watch?v=ATtFpc7N-js

コート・ディヴワール出身のTiken Jah Fakoly(ティケン・ジャー・ファコリー)。彼は故国を追放され、マリへ、そしてフランスへ渡りました。それで、この歌ですね……

                                                     ◇

いよいよ11月も終わりですね。今年もラスト・スパートです!

ワークショップ!



発表しましょう!

◆東京文化発信プロジェクトにおける「学生とアーティストによるアート交流プログラム」
 WHAT AM I DOING HERE ?

主催:東京都、東京文化発信プロジェクト室(東京都歴史文化財団)、明治大学
企画:明治大学大学院  新領域創造専攻ディジタルコンテンツ系
          管啓次郎研究室
日程:平成21年12月~平成22年2月

第1回:土地をめぐる言葉 12月20日(日)
ワークショップ:「東京を書く」
          清岡智比古+管啓次郎 13:00~17:00(定員15名)

トーク     :「東京詩」  
          清岡智比古+管啓次郎 18:00~20:00(定員30)

言葉で土地をどのように語ることができるのか?
例えば「東京」について書いてみる。
詩はどんなふうに東京を書いているのだろう。

※ワークショップでは、実際に都内を移動するため交通費が必要です。公共交通を使う予定です。500円ほどご用意ください。

■申し込み方法
どなたでも無料でご参加いただけます。
ワークショップとトークは、それぞれ単独でお申し込みいただけます。もちろん両方のお申し込みも歓迎です。
参加を希望するワークショップ名・トーク名、お名前(フリガナ)、年齢、性別、連絡先(電話、住所、メールアドレス)をお書き添えのうえ、下記の申し込み先までお送りください。

※メール・FAXの場合は、件名等に「WHAT AM I DOING HERE?」参加申し込みであることを明記してください。
※FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください。
※申し込み多数の場合には先着順とさせていただきます。

■申し込み先
明治大学大学院 理工学研究科 新領域創造専攻DC系修士2年 宇野澤宛

メール:ce87403@isc.meiji.ac.jp
電話:090-3426-7527
FAX:044-934-7908 (明治大学理工学部総合文化資料室気付)
(FAXの場合は、それぞれの実施日の1週間前までにお申し込みください)
 
ご近所お誘い合わせのうえ!

2009年11月27日金曜日

ワールド映画



今週の火曜日、護国寺にある講談社に行きました。新しい企画の話、といえば聞こえはいいですが、そんなにいいものではなく、企画に入れるかどうかを調査するための準備、といったところです。そしてこれは、たまたまわたしが出かけて行ったわけですが、共同研究に関することで、わたし一人のことではありません。

それにしても、講談社のビルは立派! 26階建てで、わたしたちは3階の喫茶部で話したのですが、ここもゆったりしていて、豪華というんじゃないけれどいい感じ。そこここで、ゲラやらマンガの下書き(?)やらを開いて、話し合いが行われています。制作の前線なんですねえ。

そして今日の午後は、研究室で来年度のシラバスを書きました。今やっている「フランス映画ゼミ」は今年度で終わらせて、来年度はその延長である「ワールド映画ゼミ」を新装オープンさせる予定です。

ここでもご紹介した「シリアの花嫁」や「キャラメル」、そして「イブラヒムとコーランの花々」などを中心に、比較的時事性(というか現代性というか世界性というか)が感じられる作品を見ていこうと思っています。わたしももちろんベンキョーします!

といっても、一応どこかでフランスを意識しながら、ということはあります。世界の色々な映画をムヤミに見ても、それはそれで面白いと思うのですが、半期で少しまとまりを出そうとすると、やはりどこかに仮にカメラを据えるほうがいい気がするからです。前にも書きましたが、たとえば「シリアの花嫁」なら、国境地帯で働く国連の女性事務員がフランス人なわけですが、彼女の来歴を少し想像してみる、とか……

どうなることやら!(でも楽しみです!)

2009年11月25日水曜日

書評



今日はいいことがありました。

午後左右社から、22日(日)の東京新聞に『東京詩』の書評が掲載された、という連絡がありました。書いてくださったのは、詩人・俳人の八木忠栄氏。

そこであわてて近所の新聞屋さんに問い合わせて、3軒目でやっと、「あと1 部だけ」22日の新聞が残っている店が見つかりました。で、走っていって(←比喩ですね)見てみると、おお、写真はカラーだし、書評の内容もわたしにとって嬉しいものです。

で、ためしにネットでも探してみると…… ありました! これです。

http://www.tokyo-np.co.jp/book/shohyo/shohyo2009112201.html

ありがたいですねえ。そしてこの本をきっかけに、少しでも詩のファンが増えると嬉しいんですが。

では最後に、わたしの好きな八木さんの句です。

崩れゆくああ東京の雪だるま

ここにもまた、東京があります。

2009年11月23日月曜日

収録(久しぶり!)



今日は朝7時に起床して、久しぶりの収録に出かけました。

今日の収録は、ある企画物の中心となるスキット全編です。(来春には、お披露目できる予定です。)出演者は5人(男性3人、女性2人)で、夏に『フラ語入門』のCD収録をお願いしたシルヴァンさんもいます。

収録する量はかなり多いのですが、現場には、録音の技術さん以外にも、フランス語が堪能な編集担当の女性が一人、原稿とにらめっこしていてくれる優秀なスタッフが3人、そしてもちろん我らがレナさんも目を(耳を?)光らせているので、まあわたしとしては、ほとんど観客の気分です!

レナさんは、「そこはね、まじめで、冷静で、ちょっと母性的な感じで!」とか、「好きなんだけど悟られたくない感じで!」とか、難しい注文を連発していましたが、みんながんばって応えてくれるのでした。

中で、意外な発見がありました。指示通り「ナンパ」風に演じただけなのに、Toi, t'es pervers ! (おまえ、イヤらしいぞ!)と言われてしまった男性は、すぐさま、Moi, pervers !  と返していたのですが……

これ、どうやら、「おれ、ターザン、おまえ、ジェーン」 Moi, Tarzan, toi Jane  を踏まえているらしいのです。全然気が付きませんでした! フランス流ギャグ、むず!?

もうひとつ、ちょっと嬉しかったことは、昼ごはんのお弁当中に起こりました。出演者の先生たちは、みんな大学やら日仏やらの先生たちなので、自然な流れで、どんなフランス語の授業をしているのか、という話題になり、ある先生が「音楽や、映画を使って」と答えたのです。でそこから、話題は「好きなミュージシャン」に移り、みなさんいろいろ(ロック系が多かったのですが)挙げた後、わたしも尋ねられたので、迷わず答えました、最近のお気に入りは、Bisso na bisso です! と。

するとみんな、それだれ? な感じだったんですが、ひとりシルヴァンさんだけは、ああ、いいですよね! と言ってくれたのでした。わたしは初めて、誰かと Bisso na bisso の話ができました!

(そうです、実は3週間ほど前(11月2日)に、ここで彼らをご紹介したのですが、そのあとも、わたしは彼らの2枚のアルバムを、繰り返し聴いているのでした。好きになってます!)

で、予定より2時間も早く、14時過ぎに収録を終えると、今度は場所を移動して写真撮影です。

スタジオは、まあなんというか、天井の高い物置といった風情で、壁際には、使用済みの小道具大道具が放置されています。でも、カメラマンのおじさまは楽しい人で、撮られる人をうまく乗せてくれます。う~ん、プロなのね…… で、撮影が終了すると、出演者のみなさんとはお別れです。Merci !

その後、また場所を移して、今度は各部署のスタッフたちと打ち合わせです。さっきも書きましたが、みんな優秀なので、こうなるとつい色々任せてしまう今日この頃…… 以前は、すごく細かいところまで神経を使っていた時期もありますが、この頃はむしろ、この人に任せれば大丈夫、と思った時には、もうほんとにその人に任せてしまいます。そのほうが、いい気がするんです、なんとなく……(いや、さぼってるだけじゃありません!)

というわけで、仕事をしたような、ただ見てただけのような、ビミョーな(でもとても楽しい)1日でした。

さて、また明日からも、ひきつづき張り切りましょうね!

2009年11月22日日曜日

新・神の手 続



先日のアンリの「神の手」、予想以上に盛り上がってる(?)というか、ここまでやるか! というです。「神の手」ゲームもあります。ま、ばかばかしいですけど!(ついやっちゃったわけですね)

http://fr.sports.yahoo.com/football/blog/footito/article/3317/

2009年11月21日土曜日

Vous êtes invités ! (You are invited ! )



今日は土曜日、そして明治大学理工学部では、今年もホーム・カミング・デーが開催されました。

去年に引き続き、今年もわたしは「雑用係」として参加しました。前回の「雑用」は受付業務でしたが、今年は誘導。つまり、通路の途中に立って、こちらです! なんて声を張り上げるわけです。そんなの楽そう? そうです、楽です! ただ、日陰の吹きっさらしなので、さむ!

ま、そんなことは置いといて……

みなさん、特に『東京詩』に少しでも興味を持ってくださったみなさん、ちゃんと12月20日は開けて頂いていますか? 詳細は今詰めているところですが、とにかくその日、お茶の水で、「東京詩」関連のワークショップを開催するのは決定していますので、ぜひお気軽にご参加ください! 前にも書いたとおり、もし参加してくださるなら、je vous invite、 無料です!

それからついでにもうひとつ。

鬼が笑う来年の2月4日、池袋ジュンク堂にて、やはり『東京詩』関連のトーク・イベントが開かれる予定です。 ゲストには詩人が2人。清水哲男さんと木坂涼さんです。おお、これは緊張します! まあ形としては、素晴らしい2人の詩人に、わたしが色々質問させてもらうことになるでしょう。何を教えてもらうか、今から楽しみです!(こちらは有料だと思いますが、コーヒー代+α くらいのはずです。)

でも…… とりあえずちゃんと仕事して、年を越さないと!

2009年11月19日木曜日

新・神の手



今日は寒かったですね~ 授業をしていても、しんしんと冷えてくるようでした。

で、サッカーです。苦しんでいたフランス・チーム、やっとWカップ出場を決めたようです。でも、このアンリのパスって……

http://www.youtube.com/watch?v=4KIqwTNm8ZA

そうなんです、いくつかフランスの記事を読んでいたら、たとえばこんな一節;

Et c'est presque un miracle, puisqu'il a fallu la main de Dieu, qui s'appelait Thierry Henry, pour que les tricolores égalisent au bout de la nuit.

要は、結果としてフランスが勝つためには、アンリの「神の手」が必要だった、と書かれていて、単なる比喩かと思っていたんですが…… こんなことだったんですね。

かつてはマラドーナの「神の手」が有名でしたが、きっとこのアンリのプレーも、「新・神の手」として、フランスでは記憶されることになるのでしょう。 

ちなみに、あのドログバ率いるコート・ディヴワールも、Wカップにやってきます。ドログバ、どんなゴールを決めてくれるんでしょうか? 

*画像は Henry (右)と、ゴールを決めた Gallas。

2009年11月17日火曜日

若者よ!




今日は寒くなるという天気予報だったので、思わず厚着をして行きました。で、ちょうどよかったです。

「フランス映画ゼミ」では、今日は映画をお休みして、みんなで感想を言い合う日にしました。まあ、こちらの意図に合わせてという部分もあるでしょうが、「自分と違う感想を聞けて、見方が広がった」と言ってくれる学生も多く、やはり見っぱなしよりはベター、かな?

中に、「世界」という言葉を、かなり本気で発する学生がいて…… もちろん、個人が「世界」を理解するなんてことはできない、というか、何ができれば「世界」を理解したことになるのかさえ分かりませんが、それでも、一所懸命に「世界」という言葉を絞り出す姿には、ちょっと打たれるものがあります。

吉本さん風に言えば、それは「世界意識」というものの萌芽なのかもしれません。人類史的に見れば、植民地主義という悪夢を通して世界の版図が認識されていく過程で、こうした意識は醸成されていったのでしょう。そして個人のレベルで言えば、今彼は、そうした意識に開かれようとしているのでしょう。

だからゼミでは、たとえば映画「憎しみ」を、歴史意識を通して見ること、つまり、圧縮された時間が流れ込む<現在>としての作品に向き合うこと、などの話になりました。(おお、こうして書くと、なんだか真面目にゼミやってるみたいでしょ!?)それはまあ、当たり前のことだけど、やはり18, 19 歳の時に、ちょっと考えてもいいことだと思います。

少しでもお役に立てたらいいんですけどねえ。

2009年11月15日日曜日

こんなインタヴュー



今日の東京は、とても気持ちがよかったですね。まあ、ほぼ1日VAIO の前にいたんですが……(涙)

さて今日は、たぶん今頃台湾から帰国したはずの、管さんのインタヴュー記事のご紹介です。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK2009111402000213.html

なるほどねえ。で、管さん本人のプチ訂正がこれです。

            ◇

ぼくが「クレオル文学」という呼び名を使うのはクレオル語で書かれているか、会話の大きな部分がクレオル語になっているものだけ。英語圏のウォルコット、キンケイドはもちろん、フランス語圏のコンデやグリッサンも「クレオル文学」と呼んだことはない。「カリブ海文学」ないしは「アンティーユ文学」。


アメリカに最初に留学したのは、20年前ではなくほとんど30年前。

『ホノルル、ブラジル』と『本は読めないものだから心配するな』はまったく内容も性格もちがう本で、後者はいわば『コヨーテ読書2』としての意味をもっている(これだけ、ちょっと強調)。

            ◇

インタヴューを受けたとは聞いていましたが、こんな形でみんなで読めるのはいいですね。

さて、11月も半ばですが、なんだか仕事がたまっていきます。がんばりましょう!(オー!)

2009年11月14日土曜日

AFRICA


今日は気になっていた写真展、セバスチャン・サルガドの「アフリカ」を見てきました。

http://www.syabi.com/details/sarugado.html

会場はやや狭かったんですが、迫力ある、というか、考えさせられる、というか、美しい、というか、すべてアフリカ関連の写真で構成されています。

サルガドは、キャリアの途中から写真家になった人で、たとえばルワンダには、写真家になる前にも後にも行っているようです。そしてそれは、あのジェノサイドの前後でもあります。わたしは歌手のコルネイユが好きで、彼が家族を失ったこの悲惨な事件のことを、もう少しはっきりと感じたいと思っていたので、この写真展は見逃せないものでした。

そうなんです、やっぱりこうして、ジェノサイド3日後にできた難民キャンプ、の写真などを見ると、数字だけの記述とは違う何かを感じます。これが国境地帯、これがジェノサイドの爪痕……

もちろん、アフリカの風土の、人の、野生の、「美」も、サルガドは捉えています。決して、何かを告発するためのだけの写真ではないと思います。

そしてついでに、地下で開催されている「写真新世紀東京展」も見ました。こちらは無料です。

http://www.syabi.com/details/canon2009.html

実は今日は、グランプリ受賞者のトークイベントがあり、こちらも少し聞いてきました。う~ん、若いっていいですね!(ま、若くないものいいです、わたしもそうだし!)

これ、無料の割りには面白かったです。若い写真家(の卵たち)が、自分の作品集を並べていて、それをめくるのもわくわくしました。青い青い東京の夜景や、電車の網棚で寝てる男とか、暗い部屋でディスプレイを見つめる少女とか……

恵比寿は、街が変わってもう10年以上になるはずですが、まだまだ新しい感じがしますね。

2009年11月13日金曜日

1号店



今日の朝日新聞の紹介記事、わたしが(根拠なく)想像していたより大きく扱ってもらっていて、とてもありがたいものでした。(Sさんに、感謝!)

直接の反応はただ一人、それは仲良しの学生の一人、K君です。彼はわたしの授業終わりを待っていて、「見ましたよ!」と言ってくれました。勤め先である生田キャンパスは、厳密には神奈川県なのですが、彼は目黒に住んでいるので、東京版が見られたわけです。

それから、「見ましたメール」も2通いただきました。ありがとうございました!

              ◇

さて、ところでみなさん、今日の画像、誰だか分かりますか? このモナリザの中に浮かんでいるのは誰? そしてなぜこんな合成?

今日の2年の授業では、前回の「ファッション・チェック」とは変わって、(batayam のブログがきっかけになった)「アップル、パリ1号店」の話題を扱いました。その店は、最近マックもできたルブチカ(「ルーブルの地下」ね)にできたのです。だから……

画像は、apple のCEOである、 Steve Jobs です。そうです、ルーブルの「顔」と、apple の「顔」を重ねたんですね。

ただ学生に訊くと、ビル・ゲイツは知ってるけど、それ誰? っていう反応も少なくありませんでした。(理工学部なんですけどね!)ま、もちろんわたしも、わかりませんでしたが。

さあ、明日は土曜日です。今週は早かったなあ……

2009年11月12日木曜日

明日の朝刊


今日の東京は寒かったです。みなさんのところはいかがでしょう?

さて、明後日の土曜日、谷口ジローさん登場のイベントがあります。1000円ポッキリ!

https://academy.meiji.jp/shop/commodity_param/ctc/60/shc/0/cmc/09260006/backURL/+shop+main

谷口さんというと、かつてのイベントで、目をキラキラさせてサインの列に並んでいたフランス人の若者たちの姿が忘れられません。

そして、これは東京限定なんですが、明日の朝日新聞の朝刊(東京/多摩版)に、『東京詩』の紹介記事が載ります。(2週間ほど前に、新宿で取材してもらった、あれです。)よろしければ、御覧下さいませ。

(そういえば、日経マガジンという、日経新聞の付録雑誌でも、関連記事が出してもらえそうなんですが、これはまだ期日未定です。載せてもらえるだけでありがたいです!(なにしろ「詩」の本は、紹介してもらえる機会が少ないので……)

といわけで、明日はわたしも早起きして読みます!(っていうか、1時間目から授業だし!)

            ◇

業務連絡 : カトー君へ(明日までの詩の宿題について)

メール貰いましたが、なぜか返信不能です。でお答えは、(萩原恭次郎的)「ヴィジュアルな詩」のほうです。この場合、状況設定は自由です、が、決めにくいようなら、「生田農工大学」でもいい、ということです。(この場合は、白秋の「物理学校」も意識して。)

2009年11月11日水曜日

それが突破口



昨日は朝8:20 に大学につき、夕方 6 時からの会議を終えて大学を出たのが 8:20 。おお、ちょうど12 時間大学にいました。(ただ、去年はそれが目新しかったのですが、最近はそうでもないですけど。)

さて、先週の2年生の時間には、またもや「子供新聞」にピンと来るものがなかったので、フランスの雑誌 ELLE のHP 上にあった、street style という、いわゆる街頭ファッション・チェックの記事を読みました。

http://www.elle.fr/elle/Mode/Mode-street-style/Street-Style-Comment-portez-vous-le-jean/(gid)/972967

こういう記事を授業で扱うのは初めてだったので、ちょっと学生の反応が心配でしたが、結果としては、悪い反応ではなかった気がします。いつもは白黒印刷でプリントを作るんですが、さすがにファッション記事で白黒もねえ、というわけで、カラー印刷の豪華版プリントです。

こういう記事だと、身近なファッションでいいかな? と思っていたわけですが、それよりも、むしろ写真に現れた「個人」、およびそのファションというある種の「個人情報」に、具体的な興味が湧いたようでした。つまり、いわゆる「今年の流行」のうような匿名性の高い記事より、こういう具体的&個別的ケースのほうが、ということです。

でもまあ、そうかもしれませんね。たとえばわたしたちがあるテーマについて知りたいと思う場合、その「概説」も悪くはないけれど、むしろそのテーマを具体的に生きている個人に接近することのほうが、入って行きやすい気がします。ラップが知りたい? それなら誰か一人、好きになれるラッパーを見つけること! ですね。

で、その授業がまた明後日です。さあ今週は、何を使おうかなあ??

2009年11月9日月曜日

Vincent 讃




今日の東京は、ずいぶん暖かく感じました。昼間の電車では、つい半袖に! ま、わたし以外にはいませんでしたけど。

この土・日・月は、ひとつまとまった(というほどでもないんですが)仕事を終わらせる予定でしたが、なんとこれが、日曜の夜までに終わってしまいました。えらい! というわけで…… そうだ、映画に行こう!

で行ってきました、「ジャック・メスリーヌ」、第1部、ノワール編です。新宿武蔵野館の、84席という小ぶりな「箱」は、シルバーの方々でほぼ満席でした。

映画は、まずまず、というか、十分面白い部類だと思います。特に、ヴァンサン・カッセルはいいですねえ。わたしは好きな俳優です。荒くてか細くて、強くて弱い。ジャックという人間の二面性、というか、多面性、複雑さというか、そういう単純じゃない部分を魅力的に演じていました。

(なんだか、ネタバレが怖くて、びびった書き方になってます!)

約2時間、飽きるところはほとんどないし、ジャックがケベックに逃亡していた時代の描写には、モントリオールの風景がちょいちょい現われ、まあ4か月前にたった1週間いただけですが、それでもなにやら馴染みな感じ。特に、地下鉄シェルブルック駅のホームの場面は、何度も乗り降りしたところなので、ミョーにリアルでした。で……

う~ん、これは書くとネタバレ気味なんですが、でも背景を知っていたほうが明らかに面白いので書きますね。まあ、ご存知の方も多いと思いますが。(だから、完全に白紙でご覧になりたい場合は、以下はスキップしてくださいませ。)

旅行後に書いた「モントリオール旅行記」には、以下の記述があります。

               ◇
 
1967年、モントリオール万博を訪れたド・ゴール大統領は、大観衆を前に、市庁舎のバルコニーから演説した。そしてその締めくくりに、彼はこう叫んだ。
 Vive le Québec libre ! 「自由ケベック万歳!」

 この発言は、明らかにケベックの独立を支援するものだったから、その後カナダ政府から、「内政干渉」との批判を受けることになる。もちろん、ケベック独立賛成派にとって、これはきわめて頼もしい発言と受け取られもしたわけだが。

               ◇

なんてことないですけど、このVive le Québec livre ! は、ケベック人で知らない人はいないようです。さあ、いったいこのセリフが、ジャックとどう繋がるんでしょうか!

今日見た第1部が面白かったので、これは第2部も見ないと。R15で、やや暴力的なシーンもあります。またわたしには、ジャックのマッチョな部分や、精神構造のあり方(大げさか!?)自体に、「?」と思われる箇所もありました。でも、プロらしい時間の処理、ウェットになり過ぎない演出、そして俳優の魅力などを考えれば、これはお勧めできる作品だと思います。特に、ハードボイルドな文体の小説が好きな方なら、まずイケルと思います!

(前回のブログ中に、一つ誤りが。公開は「2週間」と書きましたが、これは間違いで、上映は12月上旬までを予定しているそうです。タイム・スケジュールが決定しているのが、「2週間」ということでした。お詫びして、訂正いたします。ーーその部分は既に訂正しました。)

2009年11月7日土曜日

Jacques Mesrine




今日は土曜日。11月も第1週が終わり、東京はそろそろ紅葉の見ごろ、かな?

そういえば今日から、フランスで大ヒットした映画、「ジャック・メスリーヌ Jacques Mesrine」が公開されます。このメスリーヌなる人物は、<社会の敵N.1 >と呼ばれた稀代の悪党で、映画は彼の人生を描きだしたものだそうです。

というわけで、彼の波乱万丈の人生を描くには1本じゃ足りない! ということなのでしょう、ノワー編とルージュ編の2部構成、しかもそれぞれ2時間ほどある大作です。(それぞれ、別の映画として扱われ、料金は別です。ただ新宿武蔵野館などでは、その気になれば2本続けて見られるタイム・スケジュールです。)

http://vincent-cassel-movie.com/index.html   このHPには、予告編もあります。

主役は Vincent Cassel なんですが、まあ、彼しかいないでしょう! とっても面白そうですが、上映期間が約1か月です。行けるかな?

2009年11月5日木曜日

World Series MVP


今日はもう、松井選手に尽きるでしょう。今日の彼の打席は、いいようのない静けさが漲っていました。HRもヒットも素晴らしかったけれど、あの、大歓声の中の、冴えた湖面のような静寂さは、こちらも言葉を失うかのようでした。

松井選手の第4打席、ヤンキースタジアムに湧き起こった「M・V・P!」の大合唱……。これもいい場面でした。


そして、これで今年のメジャー・リーグも終わりですね。いつか、メージャーの試合を見たいです!

2009年11月4日水曜日

Bach meets Gubaidulina


今日はちょっと立川に出かけ、ちょっと入ってみた本屋で、左右社の3冊がどれも平積みになっており、不思議な嬉しさを感じました。

しかも管さんの本と波戸岡さんの本は、細い通路をはさんでほぼ向き合うように並んでおり、まるで廊下で立ち話でもしている風情。もちろん本屋さんは、そんなことを考えて並べたわけではないでしょうが。

で、その書店の1階下にはHMVが。どうじても引っかかっちゃいます。

今日は、まず安売りしていた Luciana Souza の新譜を発見。「ニュー・ボサノヴァ」と呼ばれる彼女の音楽はお気に入りなのに、この新譜は見逃していました。1500円也。

もう1枚は、これもたまたま見かけたもので、タイトルは「バッハ・ミーツ・グバイドゥーリナ」(画像)。グバイドゥーリナと言えば、あのクレーメルが弾いた「オッフェルトリウム」の印象が今も強烈ですが、「バッハ~」に収録されたヴァイオリン・コンチェルトは、世界初演とあります。う~ん、聴いてみましょう。

で、聴いてみました。実はこのアルバム、バッハのヴァイオリン・コンチェルト1&2番とのカップリングで、ヴァイオリンはアンネ・ゾフィー・ムター。わたしの記憶では、ムターのヴァイオリンはもっと丸々とした音だったはずですが、このバッハは枯れている感じ。そしてその結果か、ヴァイオリンがほとんど二胡に聞こえます。つまり、人の声のように。

そしてグバイドゥーリナです。これは…… 出だしはこんな風です。

http://www.youtube.com/watch?v=37e3pu8piuE

もちろんこのあと、オーケストラも加わるわけです。

現代音楽については、わたしはもちろんまったくの素人ですが、なぜか好きは好きです。古いところでは、バルトークの弦楽四重奏から、アルヴォ・ペルトやこのグバイドゥーリナまで、わけはわからないのですが、わりと好き。ま、わからなくても好きっていうのは、わたしの場合たとえば詩だってそうです。

でもまあ、やっぱりバッハは偉大です!(って唐突なまとめ。でもマジです!)

2009年11月3日火曜日

Prix Goncourt 2009



2009年のゴンクール賞は、マリ・ンディアイのTrois femmes puissantes 『三人の強い女たち』に決定したそうです! マリさんに、日仏の本屋の中でサインしてもらって、ちょうど1年、おめでたいですね! 

決定発表のヴィデオがありました。

http://www.academie-goncourt.fr/

とにかく、おめでとうございます!

2009年11月2日月曜日

晴れた!





会って話したことがなくても、なんというか、ある種の信頼感というのは成立するものですね。というのも、PC音痴のおじさんが困っていると、ちゃ~んと教えてくれるえらい人がいるからです。

何の事かといいますと、土曜日以来ここにアドレスが貼れなくて困っていたのですが、batayam がブログで教えてくれました。だからもう、貼れます! (土曜のやつを復習・整理しますね。)

http://www.bisso-na-bisso.com/video  ←Bisso Na Bisso の Show ce soir

次は、同じ Bisso Na Bisso で、全編セネガル撮影というTata N'Zambe。

http://www.youtube.com/watch?v=8Kve3cWM5QI  

このヴィデオの1番最後に出てくる建物は、ダカールの沖合3キロのところに浮かぶゴレ島(負の「世界遺産」です。)にある、かつての奴隷収容所(画像)に間違いないでしょう。ここで奴隷売買をしていたのは、もちろんフランスですね。

そしてメンバーの一人、Passi の Chambre de gosses はこちら。

http://www.youtube.com/watch?v=tx6xImK7Fvo

ほら貼れた! 晴れた! Merci, Batayam ! (フランス語オベンキョー中のみなさん、良き仲間がここに! (http://batayam.blogspot.com/

2009年10月31日土曜日

http://www.bisso-na-bisso.com/video


さて、週末です。久しぶりに、新曲いきましょうか。

今日ご紹介するのは、2カ月くらい前からフランスでヒットしていて、今もその人気が続いているという曲です。グループ名は、Bisso na bisso 。メンバーはコンゴ系フランス人で、10年振りにメンバーが集まって曲を作ったようです。wiki によれば、グループ名は「entre nous (わたしたちの間で)」という意味だそう。このShow ce soir という曲、なかなか元気があって、気に入ってます!

(なぜでしょう? 今日に限ってアドレスをここに貼り付けることができません。しかもなぜか、タイトルの欄には貼り付け可能なんです。というわけで、すみません、アドレスはタイトルです!)

ちなみに、この曲が入ったアルバムは「アフリカ」。で、Bisso na bisso は、You Tube にいくつかありますので、よろしかったらどうぞ。ちなみに、Nata N'Zambe という曲は、全編セネガルのダカールで撮影したとか。こんなとこなんですねえ。

そしてメンバーの一人、Passi の Chambre de gosses も、なかなか美しいラップです。(すみません、You Tube のアドレスが全然貼れません! もしかして貼れなくなった?)

2009年10月30日金曜日

秋の一日


朝、いつものオレンジを食べながら、BS「世界のニュース」を見る。フランスでは、ホームパーティー形式の下着販売のレポートも。

通勤。まだちょっと眠かったので、いつのも吉本の講演はお休みして、久しぶりに「悲しみよ、こんにちは」の朗読を聴く。読んでいるのはカトリーヌ・ドヌーヴ。時々舌足らずな感じになるのが、彼女の癖。

大学到着。1時間目は、2年生のフランス語。ジャック・プレヴェールのDÉJEUNER DU MATIN 「朝食」という詩を読む。実はこのクラス、フランスの「子供新聞」を読んでいるのだが、今週はこれといった記事がなかったので、この詩を選んだ。ついでに、プレヴェール略歴を wiki. から短く引用したものも。

「……彼は立ちあがった わたしに話しかけずに わたしを見ずに……」

2時間目は、3,4年生のフランス語。今日のテーマはワイン。フランスでは女性はワインをつがない、というコードと、キリストの血としてのワインとの繋がりについて。

授業後、一人の学生が質問に来る。しばらく前の授業の時、先生がしゃべっていたコンゴの話、もう少し詳しく教えてください。じゃあちょっと研究室行こう。

じゃあこの本(『世界中のアフリカへ行こう』)貸すよ。でもどうして知りたくなったの? ボク教職課程とってるんですけど、その中のゼミで発表しなくちゃいけなくて、この前の先生の話聞いて、ちょっと興味持って。調べてみようかなって。

昼食は、大学近くの食堂へ、総勢4人で。ロースかつ定食。近々開かれるイベントの相談。また、ミスター・ハプスブルクから、『東京詩』を読んでくださったという報告。「匠気はないね」と言われ、気を良くする。そしてなぜか将棋の話になり、碁の話にもなる。 

研究室に戻り、小テスト(2クラス分)とゼミのレポートをチェック。「東京詩」ゼミでは、第1部(1900~大震災)の中の、気に入った詩を選んで感想を書く、という内容。面白いのは、学生の選んだ詩が、まるでバラバラなこと。でもまあ、学生が好きな詩を増やしてくれれば、それでこのゼミの最低ラインはクリアー。

それからちょっと仕事。例のレナさんと取り組んでいるもの。なかなか進まないが、まあ少しずつでも。

帰り道。今度はいつもの吉本を聴く。ちょうど鴎外についてが終わったところだったので、あらたに、太宰と鴎外、という講演を聴き始める。もちろん面白い。

夜、NHKのニュースで松井のホームランを見る。とても技巧的なバット運びで、しばし見とれる。

円楽の訃報。落語家としては、わたしは六代目円生が一番好き。けれど円楽がまだ星の王子様と言われた頃は、彼をテレビで見るのが好きだった。

そして…… 早くもブログを書き始める。今日もまた、いい日でした……。(このごろ深夜は、帰ってきたスピーカーで、ショパンのノクターンを聞くのが日課です。おセンチか!?)

Martin Parr


ちょっと旧聞なんですが、イギリスの写真家 Martin Parr が、パリで個展を開いたお話です。彼は、コレクターとしても有名だそうで、ヴィデオには、なんだか変な物も映っています。でも、面白そう! う~ん、日本でやったら間違いなく行くんだけど。


                 ◇

ここ数日は、「レナさんとの企画」に励んでいます。でもまだ、1回の表攻撃中、という段階。先は長いです!

今週は火曜がお休みなので、ちょっと楽、かな? (まあわたしは、大学行くかもしれませんけど。)今週も元気で!

2009年10月28日水曜日

冬ソナ以来!


「まいにちフランス語」の再放送も、かれこれ4週目に入りました。で、さきほどNHK出版のベテラン編集者アキ子さんから、嬉しいメールが来ました。無断で転載いたしましょう。(いいですよね、アキ子さん?)
            ◇

お知らせするのを忘れていました。

なんと!10月号と11月号のテキストが増刷になったのです!!
過去に,冬ソナ効果で,テレビのハングル講座が増刷になったことはありますが,他のテキストでは初めて!!!
もちろん,応用編が新作だったこともあるでしょうが。

            ◇

そうですね。応用編の杉山先生の講座が新作で、この応用編を待ってた方はかなりいたはずなので、大半は杉山先生のおかげだと思われます。それでもまあ、レナさんやわたしも担当している時の増刷、嬉しいですねえ。リスナーの方に、感謝…… 

そうそう、杉山先生は、今春に『フランス語でつづる私の毎日』を出版なさっています。「今日あった出来事を手帳にちょっとメモすることから始めてもいいですね」と杉山先生もおっしゃる通り、気軽にトライすると、楽しみながらベンキョーになるという、とてもいい本です。


ちょっと気を良くしたので、またストリーミングの場所を張っちゃいます;

http://www.nhk.or.jp/gogaku/french/kouza/index.html  所沢から新橋へ!?

            ◇

今日、多摩センターというところにいたのですが、なんと、もう大きなクリスマス・ツリーの準備にかかっていました。なんだか、押し詰まるというか、押し詰められるというか!

12月20日!


お知らせです! まずは管さんのブログをコピペしますね。
                ◇

お待たせしました。われわれの企画が、東京都歴史文化財団東京文化発信プロジェクト「学生とアーティストによる交流プログラム」に採択されました。

題して「What am I doing here?」。宇野澤昌樹をコーディネーターとして、2009年12月から2010年2月にかけて、猿楽町校舎(お茶の水)を舞台に数々のワークショップ、セミナーを順次開催します。総予算は200万円。

各イベントの詳細は、そのつどまたお知らせしますから、ここ(http://monpaysnatal.blogspot.com/)をたびたびチェックしてください。基本、日曜日開催です。さて、どんな驚きが待っていることか。

第1弾は12月20日、清岡智比古さんとぼくによる詩のワークショップ。カレンダーにでっかく赤丸を、青丸を、足りなかったらpaint it black!

               ◇

というわけで、最後はストーンズまで登場するのです。(ただし、当日のストーンズ参加は未定です!?)

このワークショップ、参加費は無料です。(ただし、東京の中を移動する可能性があるので、その場合交通費などの実費はかかるでしょう。)

また、上に説明があった通り、このイベントには「東京文化発信プロジェクト」という側面があり、オ、それなら「東京詩」と重なる部分があるぜ! ということで、わたしも参加させてもらえることになったのでした。

というわけなので、このワークショップを満喫するには、『東京詩』を読んでいただいておくとベターです!(それが1番高いじゃん!)参加者みんなで、たぶん実際に「わたしの東京詩」を作ってみたりすると思います。(詳しくはこれから相談して決めます。)楽しそうでしょ?(画像は「九段坂」。)

というわけなので、12月20日(日曜日)、カレンダーの赤丸・青丸のとなりに、❤ 印も !

(これ以降も、東京写真、東京住居など、おもしろそうなワークショップが目白押しです!)

2009年10月26日月曜日

Pas mal !


今日は雨の中ちょっと大学へ。レナさんと打ち合わせも兼ねています。

昼ごはんは、レナさんと、ドイツ語のM先生と3人で食べました。M先生はオペレッタの研究をしていて、フランス語も勉強なさっています。しかも独学。しかもかなり上手。「発音いいですね~」と、レナさんも感心していました。

M先生は、つい最近パリに滞在していたので、話はパリの食べ物の話に。Saint-Antoine 通りの讃岐うどんがうまかった、とM先生がいうと、ああ、わたしもその店よく行きました! とレナさん。和食好きの彼女は、かつてパリにいたとき、この店のうどんで心を癒していたとか。言葉の苦労のまったくないレナさんでさえ、パリはなかなかにストレスフルだったようです。

午後は研究室で仕事、の予定だったのですが、HクンやTさんや院生のUクンなどが訪ねてきてくれ、楽しくおしゃべりです。

Tさんとは、ゆっくり話すのは初めてなのですが、実は彼女、前期にフランス映画ゼミに出ていて、レポートのうまさで目立っていた学生です。三重出身で建築学科の彼女は、聞けば英語は波戸岡先生、中国語は林先生と、仲間たちの授業にも出ているのでした。ちょっと不思議。

実家では、まあ地元の大学でもいいんじゃない? という意見もあったそうですが、結局東京(神奈川のキャンパスですが)に行くことを許してくれたそうです。一人暮らしは大変だけど、充実している、というので、とてもいい選択だったなあと思いました。

で最後は、レナさんと仕事の打ち合わせをきちんと。ああ、彼女との仕事、だんだんお尻に火がついてきました。(比喩ですよ!)でも、こちらもだんだん気合いが入ってきたので、まあ大丈夫でしょう。(希望)

というわけで、悪くない1日でした。明日はゼミ!

2009年10月25日日曜日

The "sound" is back !


約2週間ぶりに、部屋に「音」が帰ってきました! 久しぶりの対面に、喜び合っています。

そうです、20年親しんだダイヤトーンが、修理とチューニングを終え、やっとその定位置に戻ってきたのです。チューニングによって、少し低音が厚くなり、そのせいか全体のバランスもどっしりした感じがしますが、この音は、まぎれもなくあの「音」です。

この「音」は、もちろん最高の音というわけではなく、あくまでわたしが馴染んでいる「音」にすぎません。ただ、ダイヤトーンが不在だった期間、押し入れからひっぱいり出したもう一つのダイヤトーン(といっても、サイズは6分の1ほど)を鳴らしても、まったく「音」は聞こえてこなかったので、なんというか、やっと安心してCD をかけられるようになりました。

スピーカーなんかに入れ込むのは、たしかにいかにもオジサン風ですね。(Oui, je le sais bien !)でもねえ、やっぱりスピーカーって音が違います。帰ってきたダイヤトーンは、それほど大したのもじゃないんですが、それでも、大きな空気感、動きのある低音、クリアーな高音、そして(特にオーケストラの)奥行きなど、チビ・ダイヤトーンには求められないものが体現されています。

わたしも i-pod 愛用者で、その便利さの恩恵に十分浴していますが、i-pod でクラシックを再生することはほとんどありません。クルマや電車に乗っていて、「未完成」の出だしが聞き分けられるとは思えないし、たとえばバッハというのは……

バッハの音楽は、なんだか逆説めきますが、沈黙へ向かうものだという気がします。そしてその沈黙の影が、たとえ一瞬でも垣間見えるのは、たとえばスピードのある低音の向こう側にだけだろうと言ったら、言いすぎなんでしょうか?

明日の東京は雨らしいですが、今週も、元気にいきましょう!

2009年10月24日土曜日

「プールサイド小景」


今日は土曜日、ですが会議が2つあり、わが愛しの生田キャンパスへ。

生田と言えば、ほぼ反射的に思い出すのが庄野潤三です。彼は晩年、このあたりを舞台とした、どこまでフィクションなのか分からないような小説を書き継ぎました。リアルタイムに続けて読んでいると、あの娘さんのことも、あの動物たちの日々も、他人事ではなくなるから不思議です。(そういえば、金井美恵子姉妹の飼っていたタマの具合が悪くなった時も、それに近い感情が湧きました。)

とはいえ、わたしにとって1番印象深い庄野潤三の作品と言えば、「プールサイド小景」にとどめをさします。これはわたしが小学校6年の時に読んだ(というか読まされた)のですが、そのなんとも不思議な肌触りがとても新鮮でした。いや、新鮮というのとはちがうかな? むしろ、その文章の感触に戸惑った記憶があります。

「プールサイド小景」は、実は読んだだけではありません。コクヨの原稿用紙に、すべて写した(というか写させられた)のです。短編なので、そんなに時間はかかりませんでした。ただ、そこは小学生、知らない言葉が出てくるんですよね。でもそんな場合でも、ただただ写していったんだと思います。

庄野潤三は、1か月前くらいでしょうか、旅立ちました。生田は今日、3時頃から雨になりました。

2009年10月23日金曜日

瘤のないラクダ


というわけで今週も、なんとか金曜の夜にたどり着きました。みなさんも、お疲れ様でした!

先日、加藤和彦の訃報に触れて、小さなことを思い出しました。あれはたしか中学の頃、給食の時間中に放送部がBGMを流していました。当時は、あの深夜放送ブームのころで、わたしもやっとこ洋楽なるのものに目覚め、スリー・ドッグ・ナイトとかレターメンとかシカゴとか、今ではすご~く色あせて聞こえる音楽を聴いていたのですが、少数、日本のミュージシャンのレコード(そういう時代でした)も持っていました。

その中のお気に入りが、あの「悲しくてやりきれない」でした。(もちろん、「♪ 死んじまったダ」のほうも好きでしたが。)そして、この「悲しくて」のB面に、とてもインパクトのある曲が収録されていたのです。それが、「瘤のないラクダ」でした。お時間がありましたら、どうぞ御一聴を!


そして友達の放送部員に「なにかいい曲ない?」と訊かれたわたしは、すかさず答えたのでした、「あるある! 立って歩くブタの歌!」と。(この「豚」、3コーラス目に登場します。でもそれは「豚」じゃなく……)


教室で「瘤のないラクダ」を聞いてから幾星霜、数年前に、「ギロッポン」のショッピング・エリアで、若くてモデルみたいな女の子を連れた、すらっとして、垢ぬけた姿の加藤和彦を見かけました。たしか、麻の黄色いスーツを着ていました……

2009年10月22日木曜日

Les Bleus(「青チーム」)


子供新聞を読む授業が1つ進行中なのですが、明日のそのクラスでは、初めてサッカーの話題を取り上げます。

要はW杯を目指すフランス・チーム(=Les Bleus)が窮地にあって、プレーオフでは難敵アイルランドと当たっちまったぜ! という内容で、まあなんてことはありません。じゃあなぜそれを授業で読むのかですか? それは、写真が気に入ったからです!(画像)

左から順に、 Florent Malouda, Nicolas Anelka, Thierry Henry です。マルーダは仏領ギアナ出身、アネルカの両親はマルチニック出身、そして天才アンリの父親はグアドループ、母親はマルチニックの出身です。

アネルカは、ふだんチェルシーで、かつてここにも登場してもらったドログバ(コート・ディヴワール)とコンビを組んでいます。見ていて、とても魅力的なフォワード2人です。

そういえば、もう10日ほど前ですが、ロナウドに魔術がかけられている!? という記事がありました。


ここでは女性関係の「魔術」のようです。でも、サッカーの勝利のため、相手チームに魔術をかけるということも、厳然とあるそうです。そしてここでも、魔術のかけ合いになったりして。

日本で聞くと、どこか冗談めいていますが、ぜんぜん冗談じゃないようです。(マジで!)

朝刊・1面


今、朝の10時です。このごろ東京では、いい天気が続いています。

さて、今朝の朝日新聞の朝刊に、『フラ語入門・改訂版』の広告が掲載されていました。第1面の、8ツ切り広告のところです。

ここを見てくださっている方にとっては、すでにご承知の本ですが、まあそれは世界の 0.00000000000.....1%くらいですので、この広告で、より多くの方に知っていただけるのはうれしいです。こういう本は、誰かの役に立ってナンボ、ですから。

ではこれから、授業に行ってきます。今日の授業は「代名動詞」です。


それにしても…… 白水社に感謝❤

2009年10月19日月曜日

半袖の新宿


今日も快適な東京でした、が、この時期はいつも、世間様とわたしの服装に差が出てしまいます。

たとえば今日も、わたしは半袖Tシャツに半袖シャツで過ごしたのですが、新宿でも半袖派は明らかに少数でした。(もちろん、帰りが夜になるなら、長袖も用意したでしょうが、今日は夕方には帰る予定だったわけですね。)みなさん、暑くないんでしょうか?

久しぶりのサムラートは、意外に空いていました。(もしかして、不況のせい?)980円のランチは相変わらずおいしくて、ほとんど日本語のしゃべれない店員さんとの、アイ・コンタクトに頼ったコミュニケーションもちょっとおもしろいです。(今日の彼は、黙ってテーブルの横に立ち、黙って私の目を見て、黙って掌をひらひらさせるのです。それは…… 水を注ぎ足してくれようとしていたのでした。)

そして約束の午後2時、紀伊国屋の前で初対面の朝日新聞の記者、S さんと合流。近くの喫茶店に行き、さっそく取材開始。そう、S さんは『東京詩』に興味を持ってくれて、取材をしてくれるのです。

ロサンジェルス支局やワシントン支局に長くいらして、野茂のドジャース入りや、ブッシュの仕掛けた戦争などについて配信し続けたS さんは、今「東京」の担当だそうです。

取材そのものは1時間ほど、その間矢継ぎ早に質問が飛び、わたしがあたふた答えるという感じでした。この本を作り始めたきっかけとか、ゼミ生の様子とか、東京の醍醐味とか、詩の記録性とか。「ちょっと時間をください」とのことだったので、すぐにというわけではありませんが、とにかく記事にはしてくださるようです。地味な本なのに、ありがたいことです。おとなしく待ってます!

その後の帰り道、マツキヨに寄って、

「アパトック効かないんだけど、そういうことってあるんですか?」
「ありますね」

あっさり言われてしまいました! で、今度はもう少し強力な頭痛薬を購入。もう大丈夫、かな!?

2009年10月18日日曜日

コアラや


今日の東京は、昨日とは打って変わって気持ちのいい天気でした。が……

実はこの週末は、しつこい頭痛に悩まされてしまいました。いつものアパトック(マツキヨで売ってる頭痛薬)を計5回飲んだのですが、効かず…… イヴも飲んだのですが、効かず……(しかも、量も規定以上飲んでるのですが。)もともと「頭痛はともだち」ですが、今回のように薬が効かなかったのは初めてでした。これまでは、2回目に飲んだところで効くことが多いかったので。

そして今日は、本当はビヨンセの日(!)だったのですが、やむなく、一緒に行く予定だった人の友達にプレゼントしました。(さっき感想を聞きました。もちろん、歌は抜群にうまかったけれど、コンサートとしては、やや散漫な印象だったようです。曰く、「もしかして旬は過ぎたかも。そうじゃないといいんだけど……」)

とはいえ今日は、一日寝転がって本を読んでいた昨日に比べれば、だいぶマシです。(というか、今は、痛くありません。ただ首筋が張り張りなんですが。)で、さわやかな風に誘われ、午後はちょっと動物園へ。(って元気ジャン!)

午後3時には、いつもの「子供の情景」が流れてくる中、オランウータンやオオカミやトラやエミューや象やコアラやカンガルーやチンパンジーやシマウマやライオンやキリンを眺めてきました。(ユキヒョウお赤ちゃんは、残念ながらもうオウチに入った後でした。)やっぱり、動物園はいいですね。

さて、やがてまた陽は昇り、新しい週が始ります。明日わたしは、新宿へ行きます。昼ごはんは…… 大好きなサムラート(カレー屋さん)にします!

2009年10月16日金曜日

インフル対策


みなさん、お元気ですか? もう10月も半ば。だんだん師走の足音が聞こえてきました。(そして師走からは、一昨日書いたレナさんとの仕事が本番を迎えます。準備しとかなきゃ。こわいよ~!)

大学でも、ちらほらインフルの学生が出ています。気をつけましょうね…… という意味を込めて、こんな動画をご紹介します。まずは子供向けの「インフル紹介&対策」。


病気の話なのに、ビミョーに可愛いのはこれ。


今度は、手話です。


これで、インフル対策もばっちりですね! よい週末を!

2009年10月14日水曜日

24 h


すみません、いきなり訂正です。左右社シリーズ、本屋さんに並ぶのは21日、つまり来週の中頃になりそうです。きのう書いたばかりなのに、朝令暮改(?)ですみません。でも、とにかくブツはできているので、本屋さんまであと一息。来週こそは、並びますように!

              ❤

今日は、要塞化していた机のまわりを、なんとか丘くらいにまでなるように、お片付けをしました。つみあがっていたのは、やっぱり本が多いわけですが、今回は、かなりCD も多かったです。というのは……

だいぶ前に少し触れましたが、今レナさんと一緒に、フランス語関連の企画を準備しています。その中で、24曲のシャンソンを使う予定なので、ここ2週間ほど、それをリストアップする作業を進めていたのです。わたしが好きな曲の中で、テーマに見合ったもの、ということですね。

シャンソン、といっても、ピアフもグレコもアズナブールもトレネもアダモもポルナレフもシルヴィーも出てきません。多くは、このブログに登場した人たちの、21世紀になって発表された曲です。

上に列挙した中では、かつてアズナブールはよく聞きました。いい声だし、bonne vieille France だし、文学的だし。でも今回の企画は、bonne vieille France とは無縁です、というか、むしろそれを締め出すようにして進めています。つまり、フランス外のフランス語、といえばいいんでしょうか?

たとえば、ですか? う~ん、じゃあこんなのはどうでしょう。ワイクリフ・ジョン feat. ミュザイオンです。


Si t'avais 24 heures à vivre, et que tu savais que t'allais mourir
qu'est-ce t'aurais fait?

「あと24時間しか生きられないとしたら」という質問に対し、いろんな答えが並んでいきます。ママに会いに行く、とか、子供を作る、とか…… 24時間、ねえ。どうしましょう!?

『東京詩』――藤村から宇多田まで


左右社3冊同時刊行企画、『本は読めないものだから心配するな』、『オープンスペース・アメリカ』に続き、やはりここは『東京詩』もご紹介させてください。

と、今さら言うのもおかしいくらい、もう1年以上この本のことは書きつづけてきました。いや、正確に言えば、本のことというよりも、それを作る過程を楽しんでいたので、その楽しさの実況中継という気持ちだったわけですが。

でもやはり、こうして形になってみると、安堵に似た喜びがあります。特に今回は、総合文化教室の仲間たちと一緒にできたので、感慨もひとしおです。そして中身はともかく、装幀には自信あり!(ってわたしがデザインしたわけではないですけど!)

「東京詩」ゼミでは、(発売前である今日)もうテキストとして使い始めました。やはり授業はしやすいです。いろんなページに飛べるし。

書店に並ぶのは、週末になるでしょうか? といっても、これは明らかに、かなり大きい書店にしか置かれないでしょう。(東京だと、とりあえず池袋のリブロは、多く置いてくれそうです。)でももしどこかで見かけたら、どうぞ手に取ってみてください。値段が高い(2500円)のが申し訳ないのですが、430ページ以上あるので、つまり258ページで1500円の本と同じコストパフォーマンスですから、これは悪くないですね?(と妙に言い訳じみてみる。)

というわけで、あとはこの本が、ひとりでも多くの人の刺激剤になってくれることを祈るばかりです。

2009年10月12日月曜日

あのロジャースの


今日はラッキーで、あるとてもおいしいお店で食事をしたのですが、その席で、ロンドン帰りの建築家の方と話をすることができました。

40代の彼は、むしろとつとつと話すので、危なく聞き逃すところだったのですが、なんとロンドンでは、リチャード・ロジャースの事務所にいたというのです。

ロジャースの名前そのものはピンとこなくても、こう言えば誰でも分かるはずです、ロジャース(とレンゾ・ピアノ)は、あのポンピドゥー・センターをデザインした建築家です。

ロンドンにはロイズ保険の建物(画像)があり、これはロジャースが一人でデザインしたものです。どうでしょう、雰囲気はポンピドゥーとよく似てますよね? わたしがこのロイズ・ビルを見に行ったのは、もう20年以上前のことですが、とても印象に残っています。

今日会った彼は、小学生のころからロジャースの建物が好きだった、と言ってました。だから、ロジャースと仕事できて嬉しかったと。そりゃあそうでしょう!

ロジャースはとても気さくな人で、いつも自転車で事務所にやってくるそうです。お金もうけにはあまり興味のない人で、安くて質のいいものを、世界中に届けたいと願っているらしいです。モダン建築は時代遅れだとはいえ、まだまだ、とにかく住める住居を必要としている人は少なくないのだから、というわけです。う~ん、これはある種のグローバリズムではあるのでしょうが、その志は美しいです。リチャード・ロジャース、わたしの中でまた評価が高まりました。

(ロジャースやピアノとセットになって出てくる名前と言えば、やはりノーマン・フォスターですが、彼は今、スイスの超豪邸で悠々自適だそうです……)

(それから小さなエピソードを1つ。ルーブルのピラミッド(やモントリオールのプラス・ヴィル・マリ)を設計したイオ・ミン・ペイ、彼は丸い黒縁眼鏡をかけているのですが、あれはル・コルビジュエの真似だそうです!)

食事もおいしかったし、リチャード・ロジャースが(勝手に)身近に感じられるようにもなったし、いい一日でした! 

2009年10月10日土曜日

しっくり


今日は土曜日、昼間に知り合いからメールがきて、『フラ語入門・改訂版』が平積みになっているという報告。おお、それはいい知らせです! 

夕方、わたしも近所の本屋まで歩いて行ったのですが、そこでは2冊、棚差しになっているのを発見しました。ちゃんと、他の『フラ語』シリーズと、仲良く並んでいるのを見ると、なんとなくほっとします。ちゃんと仲間に入れてもらえてよかったです!(ま、そこに差されただけですけど!)

              ❤

誰かと、あるいは何人かでしゃべっていて、ふと、なんというか、ピンとくるっていうか、しっくり来るっていうか、そういう感覚を味わうことがありますね。たとえば最近では……

Amazon のサービスの中に、Amazon プライムという「お急ぎ便」があります。最初にいくらか払うと、その後つねに「お急ぎ便」で商品が送られてくる、というシステムのようです。彼は、緊急に必要なものが発生して、そのシステムを使うことにしたそうです。で、うまくいったと。ただ問題はここからです。

「その後のものは、特に急いでないものも多いんだけど、これがプライムに入ってるもんだから、すごく急いで配送されてくるんですよ。昼間いなかったときなんか、夜遅くても持ってきてくれるし。なんだか、いったいなんのために、誰かをこんなに忙しい目に合わさなきゃならないのかって思っちゃって……」

また別のとき…… わたしの所属している総合文化教室の先生たちの中には、ふだんスーツを着ている人は誰もいません。ただ逆に理系の先生たちは、これが意外にも、白衣やツナギではなく、スーツ姿の方がけっこう多いんです。それなら、同じキャンパス内にあり、時にはイベントを共催することもある、農学部の先生方はどうか? 彼は言いました。

「スーツの先生はあんまりいないね。ていうかさ、農作業の実習のときなんか、フツーの農家の人と変わらない姿で、ずっとリヤカーを曳いてたりするんだよ。その姿が、いいんだな……」

でも考えてみれば、わたしたちが本を読む時も、そんなことってよくありますね。たとえば推理小説を読んでいる時だって、ストーリーとはまったく関係なく、登場人物のふとした言葉に、ぐっとくることがあります。そういうとき、わたしたちは小説家の名前を記憶するのでしょう。

さあ、明日は日曜日。スピーカーのない生活も1週間経ちます。代わりにPC がよく鳴っています。ないよりはずっとマシですね。

(スピーカーは、今分解して、洗浄中だそうです。この後、ネットワークのチューニングへ。いい子で調整されいるかどうか、心配です!)
                 ❤
で終わろうと思ったんですけど、せっかくだから最近お気に入りのこの曲を。以前ここでも、Je pense à toi. をご紹介したことのある、amadou & miriam の、Sénégal fast food です。
C’est au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, cinéma « le Paris »,
Demain je serai parti,
La gare, Dakar, Bamako, Mopti
Y’a pas de problèmes. Tout va bien
Aujourd’hui je me marie, j’ai confiance
Amoul solo, Gao, l’Algérie, Tunisie, Italie.
Y a pas de problèmes, j’aime !
Au Manhattan fast-food
Dakar, Sénégal, cinéma « le Paris »
Ascenseur pour le ghetto
[Refrain] :
Il est minuit à Tokyo
Il est cinq heures au Mali
Quelle heure est-il au paradis ?
東京は真夜中
マリは午前5時
天国では今何時?

2009年10月9日金曜日

Mika ? Who ?


後期に入ってから、金曜の授業の1つで、フランスの子供新聞を読んでいます。

先週の第1回は、「マクドがルーブルにやってくる」でした。今ではもうすっかりフランスの風景に溶け込んだマクドではあるけれど、せめてモナリザを見ている間は、ポテトの臭いがしないといいのだけれど! というわけでした。

今日は、イギリスの子供たちの将来の夢についての記事を取り上げました。どうやら、医者も獣医も人気が下がり、夢は「ベッカム」か「ミーカ(Mika)」なんだ、ということでした。で、who is Mika ?

ミーカは、今イギリスで大人気の、若い歌手だそうです。wiki で経歴を読むと、どうも「学校」というものに全然馴染めなかった人らしく、いくつもの学校を、場合によっては1日行っただけでやめちゃったりもしています。レバノン系なので、フランス語もバッチリだそうです。

そしてなんと、今年の7月に、AKB48を観に来ていました、宇多田と一緒に!(画像)なんでも2人は友達だとか。そうなんですね~

というわけで授業では、この画像も添付して訳してもらいました。子供新聞とはいえ、やはりノリが「フランス」なので、(教科書で見るような)日本語から訳したフランス語とはちがいます。学生たちは、まだまだ戸惑っているようです。でも、しばらく続けます!

2009年10月7日水曜日

優雅な袋小路


このところ、わたしの周りでは新刊ラッシュの感があります。今日もその内のひとつ、堀江敏幸さんの、『正弦曲線』のご紹介です。

世の中には文章うまい人が結構いるもので、たとえばわたしの属している総合文化教室の、共同研究の仲間たち、つまり、『本は読めないものだから心配するな』の発売を控えている管啓次郎さんをはじめ、「カミソリ」の異名をとる写真論の倉石さん、日本語ばかりか中国語でも本を出している林さん(彼女の文章には、不覚にも! 泣かされたことがあります。)、そして若きホープ波戸岡さん、仲間ぼめではなく、彼らはみんな文章が上手だと思います。すごいな~、と思って、いつも読んでいるわけです。

そして堀江さんも、いまさら指摘するまでもなく、達意の文章の人です。緩急、というか、は~~~、という感じ。(分かりづらいか?)

今回の『正弦曲線』は、堀江さん初の数学の論文! ではなく、さまざまな話題満載のエッセイ集です。どれも質が高いのですが、しいて言えば、やっぱりわたしは、黒田三郎や清水哲男の詩が引用されるものが印象に残りました。(わたしも好きな詩人、北村太郎も登場します。)



後退する。
センター・フライを追って、
少年チャーリー・ブラウンが。
ステンゲル時代の選手と同じかたちで。

これは見なれた光景である。            「チャーリー・ブラウン」


この一節を含む清水さんの詩を、堀江さんはこれまでに何度も読んできた書いています。わたしもまた、何度も読んできました。そして今回堀江さんの文章を読んで、やっと少し、味わいが分かったような気がしています。

これ以外にも、知らないことがたくさん書いてあり、勉強にもなりました。特に、焚き火の作る上昇気流が、あんなことできるなんて……! 装幀も端正な、いい本でした。

2009年10月6日火曜日

明日、配本です!


さて、ついに明日は7日です。ついに? そうです、『フラ語入門・改訂版・CD付き』が、書店に並ぶ日です。

前にもご紹介した、レナさんに手伝ってもらって収録した音源、こちらも白水社宣伝部のコバちゃんが、明日から同時に聞けるように手配してくれました。その音源というのは;

1)練習問題の解答の読み上げ
2)わたしのおしゃべり(といっても、一応『フラ語入門』の内容に沿っています。)

これは明日以降、白水社HPから行けます。


この2つの音源は、本の購入とは関係なく、タダで聴けますので、よろしかったら聞いてみてください。(そんなに面白くはないですよ、タダなんだから!)

添付のCD(77分収録!)には、すべての例文が、日本語→フラ語、の順で入っているので、テキストが広げられない時でも、「ひとり和文仏訳」を満喫していただけます。

改訂版の制作に着手したのは、たしか5月頃だった気がします。カバー・デザインなど、行きつ戻りつした時期もありましたが、トータルでは、とてもスムーズに進んだと思います。これはひとえに、白水社のスタッフのみなさまが優秀だからなんですけどね。白水社サマサマです。

明日は雨だけど、本屋さんに見に行こうかなあ……?

2009年10月5日月曜日

お色直し


というわけで、やはりスピーカーの新規購入はやめて、愛用の20年ものを修理することにしました。モッタイナイしね。

で、修理のついでにチューニングもしてもらうことに。これには、数万円かかるようなのですが、新しいのを買うことを思えば、だいぶ安くつきます。これで音がダイヤ「トーン」としてよみがえれば、とてもうまくいったことになるのでしょう。

今回分かった小さなことを列挙すると;

・輸入物は割高。  ex. Focal の、とても評判のいい30th 記念製品、826w は、日本では37.8万円。フランスでは €1990(約25万円)。(アマゾンですぐ分かっちゃう。)

・スピーカーについては、ここ20~30年、あまり技術革新が進んでいない。(CDプレーヤーなどは、ずいぶん良くなった気がするのに。)

・200万円(!)もするスピーカーでも、たとえばツイーター・ユニットだけなら、10万円以下のものが使われているケースもある。(自社でユニットを作っていない会社の場合、他社のユニット買ってを使うわけですが、それは一般人も買えるものなのです!)

20年使っている愛機ダイヤトーン、お色直しして再デビューしてくれる日を、楽しみに待つことにします!

             ♥

さて、「ナミ・パリ」のほうは、今日からストリーミング放送開始です。いつも、「先週分」だけ聞くことができるようです。(つまり今は、1~3 課が聞ける、ってことですね。)よろしければ、ご利用ください!

2009年10月4日日曜日

失われしもの


♪ むか~し買~ったスピーカー、む~かし買ったスピーカー、とっても大事にしてたのに、壊れて出ない音がある。ツイーター、ツイーター。Ah, 高音の高音の厚みが出ない、余韻がきれいに伸びてこない!(涙)

というわけで、古いスピーカーの悲しさ、もう部品があるはずもなく、フツーの修理は叶いません。仕方ないので、今日、クルマで30分くらいのところにあるオーディオ店に行って、いくつか試聴してきました。

フランスがらみで言えば、Focal というスピーカー・メーカーがあります。かつてはユニットを提供する会社だったのですが、今では自社製品もたくさん作っています。一時日本への輸入が止まった時期もあるのですが、また輸入が再開されています。ただ……

やっぱり、輸入品は割高です。もちろん、価格そのものなら、手頃な物もたくさんあります。たとえば、やはり人気のあるKEF(イギリス)のものでも、ペアで5万円くらいからあります。でも、やはりそれをヨーロッパで買えば、3分の2くらいで買えるはずです。

ただ考えてみれば、これはクルマでも当てはまることですね。国産の中古車を愛用しているわたしも、アルファ・ロメオのデザインの美しさを認めるのはやぶさかではありませんが、「買う」というところまでは、なかなかいきません。

そういえば最近、波戸岡先生が、「電車」の魅力について語っていました、曰く、それはあらかじめ失われた理想の追求なのだ、つまり、速度を優先すれば居住性が犠牲になり、快適な旅は速度を減ずるほうに働く、そしてそうしたせめぎあいの中で、そのときどきのテンポラリーな理想を形にしたもの、それが電車なのだ! ……なるほどね。

そしてこの理屈、スピーカーにもそっくりあてはまるようです。というのも、音場の定位を優先すればF レンジは狭まるし、ウーハーの口径を上げれば反応時間の遅れは避けられない…… 

たしかに、聞ければいいんだ、とも言えますが、ダイヤトーンの音が好きなんですよねえ……(ただ慣れてるだけ?)どうしましょう!

             ◆

今週、東京は雨続きのようです。なんとか乗り切りましょうね!

2009年10月2日金曜日

本を読むことは


今日はいいことがありました。同僚の2人と、左右社から同時に出すことになっている本のうち、管啓次郎さんの新著、『本は読めないものだから心配するな』が完成したのです! 帯の言葉はこうです;

読書の実用論  /  潮を打つように本を読みたい

わたしもまだ4分の1ほどしか読んでいませんが、なんといえばいいのか、その文章の凝集度は、驚くべきものです。整然と、しかもうねるように、読者を歓迎しているのは確かなのに、一度文章の呼吸に入り込むと、もう翻弄されるしかありません。そしてそんな風に翻弄されるのが、気持ちいいんです!

とはいえ、翻弄されっぱなしでもない。時に立ち止まり、忸怩たる思いを味わい、快哉を叫び、あるいは考え込むことになります。

また形式的にも、なかなかに斬新。まず目につくのは、目次がない(!)こと。文章は、「潮を打つように」進んでいきます。そしてもう1つの面白い試みは、見開き左ページの左肩には必ず、1,2行の警句(?)が現われています。そしてそのセリフは、どれも当該見開きページの1部分なのです。たとえば;

はじめての旅は、きみが六歳でも六十歳でも、おなじように起こりうる

一端がひらいたままになっている回路の中で、
翻訳という、待機にも似た作業がつづく

人は心が傷つけられるのを恐れるあまり、
心からもっとも遠いことがらだけを語りつづける

本を買うことは、
たとえばタンポポの綿毛を吹いて風に飛ばすことにも似ている

このタンポポが本屋さんで飛ばせるようになるのは、今月15日です。ぜひ手にとってみてください。まずは、素晴らしい本の完成、メデタシメデタシ!!

2009年10月1日木曜日

おしゃべり


火曜のゼミの折り、学生1人1人に自己紹介してもらったと書きました。そして答えるべき項目に、「趣味」も入れておきました。

意外に(?)人気があったのは、スポーツ観戦でした。サッカー、野球、バスケ…… 特にバスケは、トータル34人中4, 5人いて、ああこんなにいるんだ、と思わされました。

で、中で1番印象に残った答えはというと……、それは「おしゃべり」です。

そう答えた女子学生(山ちゃん)は、たまたまフランス語もわたしの担当クラスなので、後期は週に2回会うことになります。もちろん彼女以外にも、週2回会うことになる学生は何人かいます。ま、それはいいとして。

18, 19歳というと、ちょっとは「イキッテ」みたい年頃です。そういう「イキリ」が、うまくベンキョーの情熱になるなら、それもまたいいことでしょう。でも、「イキッテ」いる学生は、趣味を訊かれたとき、「おしゃべり」とは答えないですね。

だからまず、わたしは山ちゃんの素直さに驚きました。(彼女は決して、裏返しの「イキリ」で答えたのではないはずです。)そして一拍遅れて、その「おしゃべり」という答えが、じんわり沁みてきたのです。

今月号(か先月号)の文藝春秋に、外山滋比古がエッセイを書いていました。老境ではおしゃべりがとても刺激になる、とりわけ他分野の人と話すのは、目を開かれる思いがする、と彼は言うのです。僭越ながらわたしも、同感だなあ、と思って読みました。

山ちゃんが言ったのは、必ずしも「他分野」の人とのおしゃべりのことではないのでしょう。でも、突き詰めて言えば、誰にとっても他人は常に「他分野」だとさえいえる気がします。だとすると、やはりすべからく「おしゃべり」は刺激的だ、となるのでしょうか。

今日は4時間目からの授業だったので、早い午後、資料室に行ってプリントを作っていました。するとそこに、ミスター・ハプスブルクと呼ばれる(?)K先生がコーヒーを飲みにいらっしゃり、それから、そうですねえ、約30分ほど、マリー・アントワネットのこと、コーヒー豆が伝播する経路のこと、ビスマルクのこと、近く開かれる記念会のこと、そして来週の7日に配本になるK先生の新文庫、『ハプスブルク家の光芒』のことなどについて、おしゃべりしたのでした……

2009年9月30日水曜日

H3K9



3週間ほど前、ネット上にこんなタイトルの記事がありました。(日経プレスリリース)

東大先端科学技術研究センターなど、
生活習慣病の発症に重要なエピゲノム制御を解明
生活習慣病の発症に重要なエピゲノム制御を解明
肥満をもたらす遺伝子修飾
-ヒストンH3の9番目リジンの脱メチル化制御分析により明らかに-


ただしこの記事は、準備なしで読んでもチンプンカンプン。そして昨日、朝日新聞の朝刊に、まさにこれと同じ内容、しかもそれをかなり噛み砕いた形にした記事が出ました。すごくうまく整理されている、とまでは言えませんが、記者が苦労して噛み砕こうとしているのは伝わってきます。(29日付朝刊・18面)

あれは20世紀の終わり近く…… 人間(だけじゃないですが)にはDNAというものがあり、それが「すべて」を決めているので、それを解読できれば、ほんとにたいていていのことは分かるかもしれない。ただ1人1人のDNAは長大で、それを全部読むのはほとんどムリだろう…… なんて言われていました。

ヒトゲノム計画が終了した今から見ると、なんだかずいぶん昔のことのような気がします。そう、DNAは読み解かれ、しかし、「すべて」が分かるなんてことは、まったくないのでした。

で、エピゲノムです。このエピゲノムは、そもそも定義からして難しい。

エピゲノム=DNA塩基配列以外の(1)DNAのメチル化 と (2)ヒストンの修飾で維持・伝達される遺伝情報。

素人の理解では…… 1つのDNAが、1つの役割に対応しているわけじゃない。たとえば、遺伝子Aは心臓、遺伝子Bは爪、などとなっているわけじゃない。そうではなく、DNAの配列は同じでも、働く遺伝子の組み合わせを変えて、いろんなものが作られている。たとえば、心臓は遺伝子A, C, M、爪なら遺伝子A, F, G という具合に。

だとすると次の問題は、この働く組み合わせやタイミングは、どうやって決められているのか、ということですね。そこで登場するのが、メチル基という分子です。このメチル基がDNAにくっつくと、それはいわば鍵のかかった状態になり、そのDNAは活動することができません。(転写されることはない、ということなんでしょう。)

そしてまた、DNAが巻きついている「糸巻き」ともいえるヒストン(という名のタンパク質)。このヒストンがみっちりひっついて並んでいる部分でも、DNAは活動できないそうです。

たとえば、あるメチル基を外す酵素を持たないマウスがいるとします。つまりそのマウスは、ある部分のDNAにカギがかけられ、使えない状態になっているわけです。そしてその遺伝子が、もし脂肪燃焼の促進に関わるものだったら…… マウスは太っていくのでしょう。

DNAは変わらない。でもエピゲノムは、栄養状態によってさえ変わるそうです。ということは、薬が効くかもしれない、ということだそうです。なるほどね~

理科、面白いです!

2009年9月29日火曜日

From where...


ゼミ初日、「東京詩」は14名、「フランス映画」は定員一杯の20人です。

今日は、とりとめなくわたしがしゃべった後、自己紹介をしてもらいました。それぞれ、東京への思い、映画への思い、を含めて。

とはいえ、その「思い」がマイナス向きの人、つまり、東京は嫌い! なんて学生もいるんですね。ただ、それでも数あるゼミの中から、しかも必修でもないのに履修するからには、プラスにしろマイナスにしろ、ある種の感情的反応が自分の中で起きてはいるのでしょう。(ですよね?)そういう意味では、「嫌い」も歓迎です。まあ、そういう意味じゃなくても、歓迎はしますけど。(映画は嫌い、という人は、さすがにいませんでした。)

「東京詩」のほうでは、出身地も尋ねたのですが、ず~っと四国、ず~っと板橋、大阪生まれでNY育ちで現在渋谷、という学生までさまざまです。そう考えると、大学もまた、いろんな出会いの場所でもあるわけですね。いろんな場所、いろんな時間……

ゼミは楽しいです!

2009年9月28日月曜日

次の旅


気がついてみると、すでに大学の後期授業が始まっています。今年もあと3か月ちょっと。あら~、いつの間に!

今日は授業はなかったのですが、もろもろの仕事を片付けに大学へ。で、4時半、待ち合わせしていたレナさんが研究室に来てくれて、そのすぐあと、モントリオールでお世話になったパコも到着。2人は初対面です。

レナさんと進めている新企画、そろそろ本気にならなければならない時期になってきました。ところがこの仕事、実は当てにしていた重要メンバーが抜けざるを得ないことが判明し、レナさんもわたしもかなりショックを受けています。それでも、締切はどんどん近づいてくるので、進めないことには仕方ありません。進めます!

で今日話して、パコにも少し協力してもらうことになりました。パコは、カナダ風のアクセントでも、フランス風のアクセントでもフランス語を話せるのですが、今回はそれが役に立つ予定です。(なんだかあいまいですみません。もう2カ月もしたら、大公開させていただきます。)

さて、明日は後期のゼミの第1回です。新メンバーと、こんどはどんな旅でしょう? 

2009年9月27日日曜日

脆弱性の窓


福岡ハカセ本、これで6 冊目となるのは、『もう牛を食べても安心か』(文春新書)です。

福岡本はいつもそうなのですが、そしてそこが魅力なのですが、本の内容は、単に「もう牛を食べても安心か」どうかということに収斂するというよりも、それを考えるスリリングな過程に重点が置かれています。もちろん今回もそう。正直言って、このタイトルだけでは手に取らなかったと思いますが、そこは福岡本、やはりおもしろいんですね。

たとえば、なぜ狂牛病が消化機構をすり抜けたか、つまり、どうやったら消化されずに消化管から体内に入り、リンパ節に滞在し、やがては脳にまで侵入できたのか、というテーマについて語る場面では、牛の赤ちゃんの免疫システムについて書かれています。(もちろん人間の場合も。)それによると……

「すべての生物には、その発達プロセスにおいて、「脆弱性の窓」があると考えられている。臓器や組織における細胞分化や発達の途上、あるいは神経系や免疫系などのシステムの構築途上にあるとき、特に環境からのストレスや侵襲、干渉をことさらうけやすい、ある特別なクリティカル・ピリオド(=決定的な期間)が生物にはある……」(p.118)

牛の赤ちゃんは、初乳に含まれる高濃度の抗体を効果的に受け取るため、消化管のタンパク質分解酵素のレベルを下げ、さらに、消化管壁にある細胞間隙のバリアーを部分的に開いて、抗体を急速に体内(血液内)に取り込めるようにしているのだそうです。(なんだか、美しいですね!)

ところが、かつてイギリスでは、こうした牛の赤ちゃんたちから母乳を奪い、しかも、水で溶いた肉骨粉を飲ませていたのです。そしてもし、そこに狂牛病(をもたらすモノ)が含まれていたら…… そのモノにとって、子牛たちの体内に侵入するのは、とてもたやすいことだった……

基本的には、人間の赤ちゃんも同じ。赤ちゃんの免疫力が高まり、腸内細菌が増えるまで、やっぱり母乳がいいようです。はやい乳離れは、危険かも……

ほんとにすごいですね、生物というシステムって! (そしてそのシステムは、もちろん、動的平衡そのものなのですね。)

2009年9月26日土曜日

もっと浜辺を!


土曜日、東京はいい天気でした。

今日は、慶応大学で行われた日本フランス語学会の例会に、参加してきました。テーマは2つ;

1)「フランスの広告の中の言葉遊び」 
2)「直接目的語に現れる文照応詞 ça と le の比較考察」

1) のほうは、具体例が豊富でおもしろかったです。たとえばこんなのはどうでしょう。easyJet という航空会社(画像はスタッフ)の広告だそうです。

En juin, elles sans foot ! Sous les talons, la plage !

このキャチコピーの後ろには、ハイヒールがサッカー・ボールを踏みつぶしている画像があるんだそうですが、だとすると;

「6月、彼女にサッカーなんていらない! ヒールの下は、浜辺!」くらいでしょうか? つまり、elles sans foot は elles s'en foutent (「~はどうでもいい」)でもあるんですね。もちろん「6月」は、ワールドカップの季節で、その熱狂にウンザリしている女性たちをターゲットにしているのでしょう。6月なら、ヴァカンスも近いし。

そしてさらに、後半部分の背後には、このセリフが見えますね。

Sous les pavés, la plage !  「敷石の下は、浜辺だ!」

これは、1968 年の5 月革命の時壁に書かれていたという、有名なセリフです。学生たちは、敷石を投げて戦ったんでしょう。でその後には、浜辺、つまり「自由」が! ということだったんでしょう。

短いキャッチコピーですが、色々隠れてますね!