2017年11月11日土曜日

ケン・ローチ関連 × 2

ケン・ローチの作品を1つ、

『1945年の精神』(2013)

と、ケン・ローチに関わる作品を1つ、

『ヴァーサス/ケン・ローチ映画と人生』(2016)

https://www.youtube.com/watch?v=Ip8wvVmz6yU

を見てみました。

前者は、
「揺りかごから墓場まで」
で知られる、第2次大戦後のイギリス労働党の活動を、
というかその精神を、克明に伝えています。
この大戦前の1930年代、
イギリスはひどい不況にあえぎ、
街には、失業者が溢れていました。
それは、21世紀とは違う、
絶対貧困に近い状態でした。
で、
大戦に勝ったイギリスでしたが、
そのとき多くの人が思ったこと、
それは、戦前の生活に戻るのだけは嫌だ、
ということでした。
戦争中に国は自分たちを雇っていたのだから、
戦後も、そうできないはずはない、
そしてそのためなら、
イギリスを勝利に導いたチャーチルさえ、
落選させても構わない……
そして実際チャーチルは落選し、
労働党の政権ができたわけです……

後者は、
ケン・ローチの人となりを表現しながら、
彼のたくさんの作品を、
その時代と彼の人生の中に置き直して見せた映画です。
とても見易いものでした。

2本とも、できのいいドキュメンタリーでした。
勉強になりました。