木曜は「池袋学」に興奮したのでしたが、
詩の世界で池袋というと、
わたしが思い出すのは、
小熊秀雄、
山本博道、
森原智子、
の3人です。
(あと、木坂涼さんも。
彼女とは池袋で会ったので。)
3人の詩は、『東京詩』の中にも引用したのですが、
特に山本の「想い出はサンシャイン60で」は、
池袋詩の白眉ではないかと思っています。
長いこの詩の冒頭はこんな感じ。
想い出はサンシャイン60で
よもや冥途である他のどんな予感が見渡せたか
高速5号線を越えて北は光る荒川の向こう筑波山
南は5本の巨大ビルの先霞む伊豆大島まで
隙間なんてない
わずかに眼下あれが雑司ヶ谷霊園?
ギッシリと石の道、焼けたモーターが水道橋方面に落ちつづけている
六ツ又ロータリーに回る風
(……)
で、年に1度くらい、
この六ツ又ロータリーをクルマで走るときには、
いつもこの詩を思い出します。