今読んでいる本がかなり難解なので、
こういう時の映画はやわらかいものを、
ということで選んだのがこれ。
『ママはレスリング・クイーン(Reines du ring)』(2013)
https://www.youtube.com/watch?v=vPYDdzxPf8c
まあ、たわいない話ではありますが……
ヒロインは4人の女性たち、
刑務所帰りで、一人息子は里子に出しているローズ、
狙った男は必ず落とす、ジェシカ、
肉切り包丁を手放さない、強面のヴィヴィアンヌ、
浮気する夫に愛想をつかす、子持ちの組合委員長コレット、です。
この全員が、スーパーの店員で、
肉売り場のヴィヴィエンヌ以外の3人は、
みんなレジ係です。
この彼女らが、小さなきっかけから、
プロレス(catch)の世界に飛び込むお話。
年長のコレット役は、なんとナタリー・バイが。
全然イメージとは違いますが、
楽しんで演じているように見えます。
セクシー系という役どころのジェシカは、オドレ・フルロ。
そうです、『最強のふたり』で、
ドリスが言い寄ったレスビアン女性、マガリを演じた彼女です。
そして主演は、ローズを演じたマリルー・ベリ。
彼女は、何と言ってもこの映画の印象が強烈です。
http://tomo-524.blogspot.jp/2017/06/vilaine.html
そうそう、チョイ役ですが、
ビウーナも友情出演していました。
彼女のスーパーの店員です。
この映画は、B級痛快アクション映画であり、
そういうものとしては、十分楽しめると思います。
(細かいことを言えば、
ジェシカが好きになるのは黒人男性であり、
ちゃんとアラブ系ビウーナにも出てもらって、
政治的な正しさを確保することに腐心しているのは感じました。
特に、4人が戦う相手がメキシコ女性レスラーなんですが、
試合前にお互い罵詈雑言を浴びせ合う場面で、
さんざん「メキシコ女」をこき下ろした後、
でもあたしは外国人嫌いじゃないからな!
とヴィヴィエンヌが付け加える場面などは、
とても気を遣ってると感じました。
でもまあ、そうじゃないと、
観客も醒めてしまいますから、
それはいいことですね。)