『子どもたちの階級闘争』の中で、
「英国の下層のティーン文化を知りたければ
若干ステレオタイプ的とはいえかなり正確に描かれていると思う」
とされた映画、それが
『フィッシュ・タンク』(公開年:英 2009 / 日 2012)
です。見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=QIkmk6imcZ8
最初は、上に挙げたような理由で見始めたわけですが、
映画としてもおもしろかったです。
(ほんの少~しだけ、長い気もしましたが。123分です。)
イースト・ロンドンに暮らす少女、ミアは15歳。
母親と妹との3人暮らし。
母の新しい恋人コナーは、
ミアにとっても魅力的。
(おそらく、父性的、男性的、両方のレベルで。)
学校にも行かなくなり、
仲が良かった女友だちとも喧嘩別れし、
ミアの希望はただ、ダンサーになることだけ。
そんなときちょうど、
女性ダンサー募集の張り紙を見つけ、
そこに応募してみるのですが、
オーデション会場に行ってみると、
それは実は、ストリップまがいのダンサーの募集で……
safe を「サイフ」と発音するミア。
いつもジャージを穿き、
人からの批判には犬のように吠えて返し、
おまえは中絶するつもりだったと母親に言われ、
人を、そして自分を愛したいのにできないミア。
ミアが今頃どうしているのか、
気になります……。