2022年1月22日土曜日

『ヤーラ』

イタリア映画、

『ヤーラ』

を見てみました。
実際にあった誘拐事件に基づいているそうです。


誘拐された13歳の少女ヤーラと、
その事件を担当する女性検事。
シングル・マザーの検事には、
ヤーラよりも幼く、
同じようにダンスを習っている娘がいます。
さまざまな捜査が行き詰まり、
「男性検事」への交代もほのめかされる中、
検事は大胆な捜査に打って出ます……

ことが誘拐だけに、
事実に基づいているとなると、
「楽しむ」のはちょっとためらわれます。
作る側にも、
楽しませていいのかどうかわからないけど、
でもある程度の起伏は必要だし……
というような、迷いがあるように感じました。
難しいですね。

『クリスマス・フロウ』


フランスのドラマ、

『クリスマス・フロウ』

を見てみました。
ドラマと言っても、エピソードが3つあるだけなので、
すぐ見終わります。


主人公リラは、
女友達二人(ともに白人)と、
レ・シモーヌというフェミニスト・グループを結成しています。
これは、Les Simones。
つまり、シモーヌ(・ドゥ・ボーヴォワール)たち、ってことですね。
で、彼女らは、
超有名ラッパーにして、
ミソジニストで女好きというマルキュスを攻撃します。
が、このラッパーとさまざまに出会ううち、
リラとマルキュスが恋に落ち……というお話です。

まあ、おもしろい、かな。
設定自体はおもしろいので、
滑り出しはいい感じで、
その後のエピソードのそれぞれも、
悪くはないんですが、
結局、ストーリーがとても弱い。
物語を作る力がないので、3話で終わってしまった感じです。
厳しく言うと、思いつきで終わった感じ。

むしろ注目すべきなのは、
リラを演じたシリン・ブーテラ(Shirine Boutella)のほうかも。
例の(それほどおもしろくなかったドラマの)『ルパン』で、
女性刑事役を演じていた女優です。
名前からも想像できる通り、
彼女はアラブ系で、
1箇所だけ、アラビア語をしゃべる場面もありました。
彼女が今後、
どんな役柄をどんな風にこなしていくのか、
興味があります。

マイフレンチフィルムフェスティバル

今年もまた、
マイフレンチフィルムフェスティバル(MFFF)
の季節がやってきました。


どんな作品に出会えるか、楽しみです。
また、短編作品は、
自分で映画を撮っているあの院生にも勧めることにしましょう。

2022年1月21日金曜日

『フランス語っぽい日々』のサイン本もあり



「ふらんす」2月号は、あの欧明社の特集です。
学部生として、フランス語を学び始めた頃、
欧明社の名前は、まぶしかった……

で……

その欧明社の、閉店セールが始まっています。


「ふらんす」のバックナンバーって、
ふだんは手に入らないので、
貴重な機会かもしれません。
(わたしが、

「映画の向こうにパリが見える」

を連載させてもらった、
2016年のものもあるそうです。)

もちろん、
「フラ語」の新刊も!

2022年1月20日木曜日

びっくり!

大学院の、
「文学と都市」
という授業では、
「東京詩」を読んで、
たとえばコンビニの詩(「コンビニエンスストア、夜歩ク」川口晴美)
を読んだあとには、
各自「コンビニ詩」を書いてくる、という課題が出ます。
ほかにも、
「感情的な詩」とか、
「タイポグラフィックな詩」とか。
となると、学期末には、
そうして書かれた詩がけっこうたまるわけですが、
なんと!!
院生たちがそれらを本にしてしまいました。
しかも箱入りです。






こんなものが作れるんですね~!

もちろん100%自発的な企画で、
わたしは贈呈されるまでまったく知りませんでした。
ちなみに基調となっているブルーは、
テキストとして使った『東京詩』の装丁を意識しているそうです。

これを見せた同僚の一人は、こう言いました。

「こういう、余計なことやってくる学生大好き」

2022年1月19日水曜日

フランスで1日46万人感染、で……

ということは、
日本に換算すると……
90万人!
まさに、桁が違います。
ただ……

今日、QBハウスの仲良しのお兄さんと話したんですが、
彼によると、
「まあ、わりとみんなナメテルっていうか……」
という感じ。
重症化しづらいからなんでしょうけど、

<この次に来る文として、適当なのはどっち?>

1)そうは言っても苦しくなるので、ちゃんと気をつけましょう。
2)周りにうつさないよう、まずは自分が感染しないようにしないと。

……別に「正解」はないんですが。

(テドロス事務局長は、
軽く見てはいけない
と明言しています。
わたしも、学生からの「飲み会」の誘いを遠慮しました。)

1)は、どちらか言えば「利己的」で、
2)は、どちらか言えば「利他的」です。
ワクチン接種を推進する際、
どんなスローガンが効果的かを調査したところ、
「利他的」な文言のほうが、
より訴求力があったそうです。
(朝日新聞の記事より。以下もその記事を参照しています。)

とりわけ日本は、同調圧力が高いと言われていて、
それは、言葉を換えれば、
「利他性」が高い状態でキープされているということでもあるでしょうから、
だとすると、
それはいいことのようにも見えます。が、
それは逆に言えば、
いわゆる「フリーライダー」、
つまり、他者からの「利」をタダで受け取り、
自分は返さないような人を、
強く排除する集団ともなるわけです。
ただこれは、まったく「多様性」からは遠い集団です。

人間だけが行なう「利他」的行為は素晴らしいと思いますが、
なかなか単純にはいかないようです。

Regarde-moi

大学院ゼミの最終回では、

Regarde-moi(2007)

を見ました。
わたしが好きな、
Audrey Estrougo の作品です。
(院生たちはフランス語未修なので、英語字幕で。)


この映画を初めて見てから、
もう9年経つんですね。


で、
今回見ても、
やっぱりいいと思いました。
彼女の作品が、まだ日本で1本も公開されていないのが、
とても惜しいと思います。
まちがいなく、好きな人がいるはずです。

『ブックスマート』


あるポッドキャストで話題に上がっていたこの映画、

『ブックスマート』

を見てみました。(アマプラです。)
二人の「イケテナイ」女子を中心に、
高校卒業パーティーの1日を描いています。


アリガチな学園ものとの違いは、
まず、主人公二人が「イケテナイ」こと。
そしてその一方が、
同性愛者であることをカムアウトしていること、です。
これがあるので、
ありきたりな設定も、
新鮮に映ります。
多くの性に関わるもろもろが出てきますが、
それも必然的に、
今までとは少し違う表現になってきます。
(リアルなのかどうかは、よく分かりませんが。)

元気があって、テンポもいいです。
問題なく最後まで見られました。
ただ、深いかと言われると、
そうでもない、かな?

2022年1月16日日曜日

『アンダーカバー:秘密捜査官』(シーズン3)

まずは『フェリー』を、
ふつうの映画として見ました。


でその後、
これはシリーズもののスピン・オフであることを知り、
もとのシリーズ、

『アンダーカバー:秘密捜査官』

を見始めました。


これがなかなかおもしろかったんですが、
なんと、シーズン2は期待外れで、
残念でした。が、
1週間ほど前に配信されたシーズン3を見てみたところ、
なんと、今回のシリーズが一番おもしろかったです!



シーズン1では、
捜査官ペーターが、
フェリーの組織の壊滅を狙って潜入する物語でした。
そしてその捜査も終わり、
警察が自己保全のためにペーターを告訴&解雇し、
フェリーはといえば5年の刑期の終わりに仮釈放されている今、
なんと、この二人が組んで、
潜入捜査に当たることになります。
その対象は、トルコ系のマフィアで、
実質的な権力者はボスの妻、レイラなのです。
ペーターたちは、麻薬業者を装い、
マフィアに商売を持ちかけて……

このシリーズのおもしろさは、
まず、フェリーの造形にあると感じます。
その風貌といい、しゃべり方といい、
また歩き方、殴り方まで、
もっと見たくなるキャラです。
ドラマとして、サスペンスの作り方も丁寧だし、
マフィアたちの造形もなかなかです。
かなりレベルが高いドラマだと思いました。

(もしもご覧になるなら、
『フェリー』から始めるのをお勧めします。)

『少年の君』

この前見た『僕らの先の道』がとてもよかったので、
同じチョウ・ドンユイ主演の映画、

『少年の君』(2021)

を見てみました。
アマプラで有料ですが、
公開されたのが昨秋ですから、
まあ仕方ないでしょう。


北京大学を目指す少女、チェン・ニェン。
ただ彼女の父親はおらず、
母親は借金取りを逃れるため、
娘と離れて暮らしています。
そしてチェン・ニェンを出会うことになるのが、
チンピラのシャオベイ。
いわゆる「出会うはずのない二人」が出会い、
そこにスパークが生まれていきます。

後半は「予告編」の印象に近くて、
よかったです。
ただ前半は、高校生のいじめの話で、
見ているのがけっこう辛い。
そしてこの前半と後半で、
テーマが少しズレているようにも感じました。
後半を生かしたいなら、
前半はこれじゃなくてもよかっただろうし、
前半を撮りたいなら、
後半は、いわば遠心力を使った、
こんなに大きな軌跡を描かなくてもいい気がしました。

アジアの多くの映画祭で、たくさんの賞を取っている映画です。
いいシークエンスもあり、
評価するのが難しいですが、
わたしには、
スタンドまで飛んだいい当たりのファウル、
と感じられました。
惜しいです!

2022年1月15日土曜日

「奴隷の韻律」

多くの日本語話者の「DNA」には、
七語調のリズムが深く根付いているのでしょう。
藤村や八十を読む時、
百人一首を読む時&聞く時、
わたしたちはある種の「快感」を感じますが、
それは、もちろんそのリズム故のことでしょう。
なんなら、
このリズムに乗っていれば、
内容は問わないことさえできるかもしれません。

で、
それを「悪用」したのが、
戦時中の日本。
全国各地で、
このリズムに乗せた戦意高揚の詩の朗読会を開き、
ワカモノたちに戦意をすり込んでいったのです。
だからこそ、戦後、
七語調は「奴隷の韻律」と蔑まれ、
多くの詩人たちは、
そこから離れよう、
少なくともそこからズレていよう、
と考えたのでした。

でもしぶといのは七語調、
消費社会の興隆に、
気づかれないまま潜入し、
同情するなら金をくれ、
彼女が水着に着替えたら、
おせちもいいけどカレーもね、
生き延びるための方策は
功を奏していきました。

で……

でも考えてみたら、
実地でそのまま使ったことはないんですよね。
というわけで、
ちょっと書いてみました。

************************

濃い灰色のセーターの

肩の丸みに目を載せて

くるぶし包む木枯らしに

午後の祈りを打ち明ける

 

さざめく声の水紋が

コーヒー豆の渋皮の

サバンナ渡る砂風に

明日の記憶をつぶやけば

 

ビルは背骨をつと伸ばし

一筋もれた夕光は

細い指先あたためて

 

折り重なった時の背の

フォッサマグナの泡立ちに

まだ見ぬ瞳を思い出す


************************

ちょっと楽しいかも!?

2022年1月14日金曜日

L'enfer

帰ってきてくれた Stromae の、話題の新曲。
YouTube に登場しました。


J'suis pas tout seul à être tout seul
Ça fait d'jà ça d'moins dans la tête
Et si j'comptais combien on est
Beaucoup
Tout ce à quoi j'ai d'jà pensé
Dire que plein d'autres y ont d'jà pensé
Mais malgré tout, je m'sens tout seul
Du coup

Oui, j'ai parfois eu des pensées suicidaires
Et j'en suis peu fier
On croit parfois que c'est la seule manière de les faire taire
Ces pensées qui me font vivre un enfer
Ces pensées qui me font vivre un enfer

Est-c'qu'y a que moi qui ai la télé
Et la chaîne culpabilité ?
Mais faut bien s'changer les idées
Pas trop quand même
Sinon ça r'part vite dans la tête
Et c'est trop tard pour qu'ça s'arrête
C'est là qu'j'aimerais tout oublier
Du coup

Oui, j'ai parfois eu des pensées suicidaires
Et j'en suis peu fier
On croit parfois que c'est la seule manière de les faire taire
Ces pensées qui me font vivre un enfer
Ces pensées qui me font vivre un enfer

Tu sais j'ai mûrement réfléchi
Et je sais vraiment pas quoi faire de toi
Justement, réfléchir
C'est bien l'problème avec toi
Tu sais j'ai mûrement réfléchi
Et je sais vraiment pas quoi faire de toi
Justement, réfléchir
C'est bien l'problème avec toi

*******************

Oui, j'ai parfois eu des pensées suicidaires

そう、何度か自殺を考えたこともある……


これを読むと、
休んでいた期間、
肉体的に精神的にも大変だったことが想像されます……

でもあるインタヴューでは、
そうした期間にも、
インスピレーションが絶えたことはなかった、
と言ってました。

Welcome back.

2022年1月12日水曜日

本日発売!

カウント・ダウン(le compte à rebours)も終わり、
ついに今日、2冊同時発売日となりました。



どうぞよろしくお願いします!


『フェアウェル』

北京生まれのアメリカ人女性、
ルル・ワン監督の映画、

『フェアウェル』(2019)

を見てみました。


「アメリカ映画」扱いですが、
映画の90%以上は、中国の長春を舞台としています。

物語はシンプルです。
長春にいるナイナイ(←「祖母」の意)には、
二人の息子がいます。
ただ、長男夫婦と息子は日本に、
次男夫婦と娘はアメリカにいて、
なかなか会う機会はありません。
でナイナイは、居候のおじさんと暮らし、
近所にいる妹とも頻繁に行き来しています。
そんな中、ナイナイが「余命3ヶ月」との診断を受けます。
この知らせは親戚中に衝撃をもたらしますが、
そこは中国の慣例に従い、
ナイナイ本人にはこの知らせを知らせないという選択をします。
ただ、みんなナイナイには会いたいので、
長男の息子の結婚式を長春で行なうことにし、
それを理由に親戚たちが、
日本から、アメリカから、長春に集まってきます……

というような書き方をしましたが、
実は、この映画の主人公は、
次男の娘であるビリーです。
6歳で両親と渡米し、今31歳になった彼女はおばあちゃん子で、
今回のことにひどく心を痛めますが、
そこはアメリカ育ち、
知らせを伝えないなんてありえる?
と考えてしまうわけです。

今日本では、もう、
伝えるか伝えないかなんて、考えもしませんね。
医師も、どんどん説明してきちゃうし。
ただこうした日本の状況は、
一般的な中国人からは、
「薄情」に見えるんだと、
今日、中国語の林先生に教わりました。
そうなんですね。

細かな点にも、興味深いものがありました。
たとえば、結婚式のシークエンス。
始まりはいわゆる中国風で、
食事も大きな蟹が出てたりするんですが、
ビリーと父親は、余興として、
Killing me softly を歌うのです。
また別の女性は、クラシックの歌曲を歌ったり。
なんとなく、
もっと中国的なもので統一されているのかと思っていましたが、
そうでもないんですね。
あと、よくは分からないんですが、
あるホテルの常連客で、
若いビジネス・ガール風の女性たちを連れた男たちを、
ビリーがじっと見据えるシーン。
これも、ここだけで、
故郷に帰ってきた移民の違和感が表現されていて、
上手いと思いました。

静かで、いい映画でした。
来週のゼミでは、これを見せようと思います。

2022年1月11日火曜日

初日

今日は、今年の授業初日。
あいにくの雨で、
しかも、コロナで空調強めとかで教室が寒かったのですが、
まあ、授業自体はふつうに無事終了。
これで当たり前ですが、
微妙にホッとしました。

で、
帰ってきてから、
『フェアウェル』
という映画を見ました。
『シャン・チー』のケイティーが主役です。
詳しくは、また明日。
でも、いい映画だと思いました。

2022年1月10日月曜日

『ふたりの人魚』

昨日に続いてロウ・イエの作品。
彼にとっては第3作に当たる

『ふたりの人魚(2000)

です。


ファンタジーのようでいて、
厳しく現実を捕らえてもいる、
よくできた映画だと思いました。
さすが、有名作品です。

まず、大きな特徴の1つが、
ナレーターでもある「俺」の姿が映し出されることはないこと。
彼は、頼まれれば何でも映す、
日雇い的なヴィデオ・カメラマンで、
この彼のヴィデオ・カメラを通した映像は多用されるんですが、
そうなると、
撮っている彼は映らないわけですね。
で、
「俺」は、あるバーのアトラクションに登場する人魚を撮ることを、
その店の主人から依頼されます。
そしてやがて、この人魚を演じるメイメイと「俺」は、
付き合うようになってゆきます。
そこに、若い男が一人現れます。
彼は、頼まれれば何でも運ぶ
日雇い的な「一人バイク便」のような仕事をしているのですが、
かれはメイメイを見て、
君はムーダンなのに、
どうして知らない振りをするのか、
と問い詰めます。
実はこの運び屋とムーダンなる女性の間には、
ある物語がありました……

メイメイはほんとにムーダンなのか、
というのが、
1つの大きなサスペンスを作ります。
これには、はっきりした答えが用意されていて、
曖昧な雰囲気で終わりはしません。

そして、複数の物語の発端も、
その展開も、結末も、
すべてくすんだ蘇州江(上海)周辺を舞台としています。
(途中、1998、という掲示が見えましたから、その時代です。)
この風景が、
「俺」の撮る揺れる映像とマッチして、
土地と時代の空気を伝えてくるように感じます。

わたしは、
『パリ、ただよう花』を、あまり評価していないのですが、
昨日の『スプリング・フィーバー』といい、
今日の『ふたりの人魚』といい、
予想よりもずっといいデキでちょっと驚きました。
『パリ、ただよう花』、
もう一度見直す必要があるでしょうか?

2022年1月9日日曜日

『すばらしき世界』

という映画をアマプラで見たんですが……、
わたしはピンときませんでした。

ヤクザとして殺人を犯し、
13年の刑期を終えて出所した男が、
様変わりした今の世の中で、
なかなか自分の場所を見つけられない……、
という物語です。
もちろん、
この主人公を通して、
今の社会の、
ふだんは意識しない特殊さも描かれるわけですが、
根本にあるのは優等生的な情緒であり、
浅いんじゃないかと、
わたしは思いました。
(もちろん、現実の問題として、
出所者が社会復帰しやすい環境を作ることは、
とても重要だと思いますが、
それは、作品の評価とは別の事柄でしょう。)

『スプリング・フィーバー』

数日前に見た『薬の神じゃない』で、
白血病の幼い娘を一人で育てるダンサーを演じていた、タン・ジュオ。
強さも、
身を捨てる感じも、
慈しむ面もあり、
なかなかよかったので、
(ま、役そのものの良さもあるんですが)
彼女のデビュー作、

『スプリング・フィーバー』(2010)

を見てみました。


この映画、
実は随分前からアマプラの「マイリスト」に入れていた作品です。
というのも、ロウ・イエ監督が、
『パリ、ただよう花』


と同時期に作った作品なので、
ちょっと気になっていたのでした。
いい機会なので、今日はこれを。

舞台は南京。
人間関係は、少しだけ複雑。
中心にいるのは、ジャン・チョンというハンサムなワカモノです。
旅行会社で働く彼は同性愛者で、
恋人はワン・ピン。
ただこのワン・ピンには、教員の妻がいて、
彼女にとって彼は「理想的な夫」なのでした。
でも、やはり、彼女は夫の「浮気」に感づき、
定職のないワカモノ、ルオに調査を依頼します。
そして結果は……です。
妻はショックを受け、激怒し、
一方ルオはといえば、
恋人リー・ジン(タン・ジュオ)がいるのに、
ジャン・チョンと深い仲になってゆきます。
(ルオはバイなのです。)
とはいえリー・ジンもまた、
別の若い男性とベッドをともにしているばかりか、
勤め先の工場長とも、
単なる仕事上の付き合いではないようなのです……

というわけで、
複数の相手と付き合う人間が多いので、
なんというか、2つの「手」を持つ原子がくっつくみたいに、
関係は滑るように伸びてゆくのです。
で、
これは誰でも抱く印象でしょうけれど、
これらの人物たちはみな、
さまよっているように見えます。
この「彷徨」が、ロウ・イエのテーマであるのは明白でしょう。
南京という地方都市が、
この「彷徨」に現実感を与えています。
なので映画を見ていると、
こちらも滑るように、
彼らの彷徨と同調していきます。
それが、ここで用意されている映画的体験なのでしょう。

というわけで、
なかなかいい作品だと思いました。
むしろ、『パリ、ただよう花』よりも。

2022年1月8日土曜日

読売新聞が大阪府と包括提携

年末の「事件」を伝えるこのニュース、


この提携はどこから見ても「全然ダメ」。

維新は、メディアを利用して選挙戦に勝ってきた党なので、
この戦略で、
今度は「全国」に出ていく気なんでしょう。

メディアは、ダメだダメだ、と言われてきましたが、
それにしても、
ここまでダメになっていたとは。

<資本主義の終焉~働く99%豊かな生活のために>

これ、学生にも見せたいです。



『アナ』

ふと目にとまったリュック・ベッソンの監督・製作の映画、

『アナ』(2019)

を見てみました。
完全にエンタメです。


物語の構図は、『ニキータ』にそっくり。
未来が閉ざされたジャンキーの若い女性が、
鍛えられて超有能なスナイパーとなり、
国家の秘密組織のために働くも、
やがて、その仕事を辞める決意をする……
ということです。
まあ、自己模倣と言われても仕方ないところです。

ただ、おもしろくないのか? と言われれば、
それなりにおもしろいのです。
この『アナ』の場合は、
たしかに一ひねりは加わっているし、
ヒロインはカッコイイし、
見ていて退屈はしません。
ただ今回は、
『ニキータ』にはなかった(と記憶しています)、
時間の操作(フラッシュ・バックやフラッシュ・フォワード)が何度もあり、
それでたしかにエンタメ性は高まっているのですが、
その代わり「映画」は壊れていきます。

リュック・ベッソン、と言っても、
今の若い世代にはピンと来ないかもしれません。
が、わたしたちはベッソンたち、
つまりいわゆる「BBC」とは同世代で、
彼が関わった主要作品はずっと見てきました。
個人的に印象深いのは、まず『ニキータ』(1990)。
これは何度か、シナリオの一部を授業で使いました。
(アンヌ・パリローについては、
『ギャングスター』も記憶に残っています。
『チャオ・パンタン』のリシャール・アンコニナが主演でした。)
それから『ヤマカシ』と『タクシー2』。
これらは、授業の息抜き(?)で見せたことがあります。
(そう、以前は、年に1,2本、授業で映画を見せる余裕がありました。
なぜ今はないんでしょう……?)
特に『タクシー2』は、
主役のサミー・ナセリがベルベル系アルジェリア人(kabyle)で、
その彼の恋人が、
アルジェリア戦争を戦った軍人の娘であるという、
なかなかあざとい設定が好きでした。
ちなみに、彼も彼の兄であるビビ・ナセリも、
眼はきれいなブルーです。

そろそろ授業開始が近づいてきました。
そろそろレポート読み始めないと!

2022年1月7日金曜日

発売まであと5日!


「白水社・語学書編集部」が、
こんな tweet をしてくれています。


どうやら、
カウントダウンが始まるようです。

毎日チェックしちゃいます!

薬物

アメリカでは、90年代中盤から、
高卒者の死亡率が上がり、
今では大卒者の3倍にも達している。
そしてその死因の上位3つは、
薬物過剰摂取、アルコール性肝炎、自殺、
なのだと。
ファイザーやモデルナなどが売ったオピオイド、
実質はヘロインだというこの薬物こそ、
きわめて依存性が高く、
薬物過剰摂取による死亡(2万人)の70%を占めているのだと。

先日の『ストレイ・ドッグ』でも触れましたが、
アメリカは、薬物に苦しんでいます。
たまたま見かけたこの YouTube、


これは……

そしてここに付けられたコメントを読んでいくと、
身内が薬物で亡くなった人、
あるいは今まさにそういう身内を助けようとしている人、
更正プログラムを受けている人など、
とても生々しい声が聞こえてきます。
『薬の神じゃない』もまた、
薬品会社が発端を作った物語でした。

やっぱり、
これ読まなきゃならないようです。

Death to 2021

こういうのなんて呼ぶのかと思ったら、

mocumenntary (←mock + documenntary)

とか、

documomedy

とか言うのだと知りました。
フィクションであるコメディーを、
まるでドキュメンタリーのように提示する作品、
のことです。

今日ネトフリで見た

Death to 2021   

と、1年遡って見た

Death to 2020

の場合は、本物のドキュメンタリー映像がかなり入っているので、
最初、状況がよく分からないで見ていた時は、
(そう、ザッピング中になんとなく見始めたのでした)
出演者の全員が役者だなんて、
思ってもいませんでした。
でも、そう思わせるくらい、
mocumenntary 
なわけですね。


基本のトーンは強烈なブラック。
モンティパイソン的、と言ってもいいかもしれません。
あっちの権威もこっちの権力も、
好き放題にからかいます。
気持ちいいです!

ネットをざっくり見た限りでは、
2020のほうが評判がいいようですが、
わたしは2021のほうがおもしろかったです。
それにしても、自分が負けると、
不正選挙だと主張する大統領ってはやっぱりスゴイ。
とはいえ、裁判を起こされた時、
いきなり金(って税金ですが)を払って裁判自体をやらせないとか、
不良品15%入りの、
ほとんど誰も使わなかった布製マスクに数百億とか、
こちらもネタの豊富さでは負けてませんけどね!

『フリーガイ』

去年の公開時、
院生たちが話題にしていたこの映画、

『フリーガイ』(2021)

を、ディズニー・プラスで見てみました。
『デッドプール』のライアン・レイノルズが主演です。


これ、なかなか話が込み入っているます。
というのも、現実世界と、ゲーム内の世界、
2つの世界が同時に走っており、
何人かは、その両方に登場するからです。
(ゲームの世界では、「キャラ」として、ということですが。)

キーズとミリーは、
協働してあるゲームを作ったのですが、
「スナミ・スタジオ」はそのコードを盗用し、
「フリー・シティー」というゲームを大ヒットさせます。
のんきな(?)キーズはその会社で働いていますが、
ミリーの方は、スナミの盗用を証明すべく、
「フリー・シティー」にキャラとして入り込んでいます。
そしてその調査の過程で、「ガイ」に出会うのです。
で、そのガイとは誰か?
彼はもともと、ゲーム「フリー・シティー」内の背景キャラ(=モブキャラ)で、
その他の多くのモブキャラ同様、
毎日毎日同じ一日を繰り返すように設定されています。
しかも「フリー・シティー」は、
ゲーム参加者が「フリー」に好きなことをし放題、
強盗でも殺人でもし放題というゲームなので、
モブキャラとはつまり、
毎日毎日そのカモになるだけの「人生」なのです。
けれどもその一人であるガイは、
街である女性を見かけ、ほとんど一目惚れした結果、
同じ毎日の繰り返しに疑問を抱き始めます。
そう、自分の意思を持ち始めたのです。
そしてその女性とは、まさにミリーのキャラであり、
ガイは彼女の調査に協力するようになっていきます……

<以下ネタバレします>

この映画は、
いろんな視点で語ることができそうです。
ただ、これはたまたまですが、
先日見た『僕たちの先の道』という、
一見似ても似つかない映画と、
大きな共通点があることに気づきました。
それは、主人公がインディー・ゲームを作っていて、
そのゲームの中に、自分の好きな相手への思いを込めている、
という点です。
そして両作品とも、
(その実現の形はちがうものの、)
ゲームに込められた思いが、
現実に返ってくるのです。
これは、不思議な発見でした。
わたしは、いわゆるゲームはほとんどしませんが、
2つの作品では、
現実とゲーム世界が合わせ鏡のようになっており、
ゲームは意外にも、
こんなに現実とリンクしているんだと思わされました。

「フリー・シティー」は、
横暴なものたちに蹂躙される空間であり、
庶民(=モブキャラ)は、
彼らに利用され捨てられる存在として描かれています。
もちろんこれもまた、
現実の戯画なのでしょう。
ただしゲーム世界なら、
それをある「理想の社会」に変身させることも可能なわけですね。
その生みの親である「現実」のほうは、
そんな気配がほとんど見えないところが、
なんとも言えず皮肉ですけど……

2022年1月6日木曜日

『薬の神じゃない』

昨日に続いて中国映画、
今日はアマプラで、

『薬の神じゃない』(2020)

を見てみました。


舞台は上海。
インドから密輸した強壮剤を売る、
ほとんど「チンピラ」に近い男、チョン・ヨン。
金が底をつき追い詰められた彼は、
白血病の薬をインドから密輸する話を持ちかけられます。
というのも、
中国国内で唯一認可されている、ただし効果は同じであるドイツ製の薬は、
異常に値段が高く、
(インドの卸値の80倍。インドの小売値の20倍。)
庶民はとても買い続けることができないという事情があるからです。
実際、この話を持ちかけた男もまた、
白血病患者でした。
チョン・ヨンは引き受けます。
で、金は入るし、感謝はされるしというわけで、
次第に仲間を増やし、チームとなり、
この仕事を安定させていきます。が、
黙ってないのはドイツの製薬会社です。
警察に働きかけ、
チョン・ヨンたちを追い詰めにかかります……

実話に基づいていて、
結果的に中国の医療体制に影響を与えた事件だといいます。
ただ、そのことは措くとしても、
なかなかいい映画、泣かせる映画でした。
全体の構図がヒューマンで、
特にラストあたりの演出はベタ&やや過剰
(中国政府に気を遣ってる?)
なんですが、
それ以外の部分、
もっと細かな人情の機微みたいなところは、
とてもよかった。
最初の話を持ちかけた患者の奥さんが、
手料理でチョン・ヨンに感謝を表すシークエンスなんて、
単純で素直なだけに、ぐっときました。
そう、
昨日の『僕らの先の道』もそうなんですが、
とても素直で、それがいい感じなのです。
で、
映画が素直なので、
こちらも素直に評価するなら、
トータルとしては、十分おもしろかったです。

中国映画というと、
つい、ジャジャン・クーなど、
評価の高い監督の作品に向かってしまいがちですが、
昨日今日見た2本はどちらもよかったです。
たった2本見ただけですが、
中国映画の印象がよくなりました! 

『僕らの先にある道』

総合文化ゼミナールの「ワールド映画」、
あと授業が2回残っていて、
その内1回は、南アフリカ映画
『ツォツィ』
を見る予定です。
で、
最後の1回は、中国映画にするつもりなのですが、
これがいつも迷います。
まず、中国の近代史がある程度頭に入るものがいいのか、
それとも、
今の中国の雰囲気を伝えるものがいいのか。
もちろん両方いっぺんに伝えてくれる映画があればいいですが、
なかなかそうもいきません。
前者だと、『活きる』が1番学習効果がありそうで、
『妻への旅路』とか、
『初恋のきた道』なんかも使ったことがあります。
そして後者は、
『至福の時』
を使ったこともありますが、
これは、常に更新しておきたいところ。
というわけで今日見たのが、

『僕らの先にある道』(2018)

です。


予告編を見て惹かれて見始めたのですが……

遥江出身で、北京の大学に通うジエンチンは、
友人たちと列車で北京に向かう途中、
同郷の少女、シャオシャオと出会います。
彼女は、高卒後、
自由と独立を求めて北京に出て、
もう4年目です。
二人は次第に近づくものの、
北京の戸籍と安定した生活が欲しいシャオシャオは、
冴えない公務員と付き合ったりします。が、
結局上手くいかず……
そしてやがて、二人は一緒に住むようになり……
というお話です。
ただし、映画の開始からそう時間が経っていない時点で、
実は、この二人が、
出会いから数年後に別れてしまっていることが分かります。
なので、
これはまぎれもなく恋愛映画なんですが、
やがて別れることを観客は知っているので、
なかなか切ない感じになっていきます。
そして……
ああ、これなら、
若い世代の様子も分かるし、
地方と北京の関係もある程度分かるし、
映像もキレイだし、
なかなかいいなあ、
なんて思いながら見ていたんですが、
だんだん物語世界に引き込まれ……

この映画、
とても繊細で、ラスト近くは、
涙なしに見るのは誰にとってもムリ、だと思いました。
DVDも発売されておらず、
ネトフリでしたか見られないんですが、
かなりよかったです。
また、ジエンチンを演じたジン・ポーランは、

『ラヴ O2O』(2016)

の時より、ずっとよかったです。

2022年1月4日火曜日

『ドント・ルック・アップ』

まあお正月だし、
ここはアメリカ映画の大作でしょうということで(?)、
ネトフリの

『ドント・ルック・アップ』

を見てみました。


主演はディカプリオで、
相手役はミスティーク、
じゃなくてジェニファー・ローレンスです。
メリル・ストリープも、大統領役で出ています。
アナウンサー役のケイト・ブランシェットも。
なかなか豪華。

ミンディ博士(ディカプリオ)は天文学者で、
ケイトは彼の研究室のPh.Dです。
ケイトはある研究中に、巨大彗星を発見します。
これはすごい! となって、
博士が地球との距離を計算してみると、
6ヶ月後に、それが 0 になることが分かりました。
0?
そう、地球滅亡です。
で二人は、なんだかんだで大統領に会って危機を訴えるのですが……
という物語です。

結論から言うなら、なかなか面白かったです。
2時間以上あるんですが、
飽きることも緩むこともありませんでした。
とりわけ終わり方が潔くて、
またここまでのさまざまな皮肉などが鬼気を帯びることになり、
よかったです。

<以下、少しだけネタバレします>

なので、トータルとしては十分面白かったんですが、
あえて物足りない点を挙げるなら、
それはまず、ミンディ博士という人が、
深みに欠けるということでしょう。
いい人で、ただ弱さがあり、感情的にも不安定ですが、
それは問題じゃないんです。
そうじゃなくて、なんと言うか、
考えが浅い感じ? でしょうか。
そしてもう1つは、
「神」の扱い方です。
政治も、メディアも、PCも、
エリートも、ワーキング・クラスも、
さまざまな形でからかわれていて、
それは映画のおもしろさでもあるのですが、
ただ1つ、あまりにナイーヴに、
まったく皮肉を伴わずに提示されてるもの、
それが「神」なのです。
世界をマーケットとするアメリカ映画としては、
「神」を揶揄することだけはできなかった、
ということなのでしょうか?
ただわたしからすれば、不徹底にも感じられました。
まあ、「神の死」なんかを持ち出すと、
エンタメとしては重くなっちゃうんでしょうけど。

というわけで1番よかったのは、
ジェニファー・ローレンス、かな?
でも、繰り返しますが、
十分楽しめる映画でした。

2022年1月1日土曜日

初夢

さっき、ふと思い出しました。
初夢、見たんでした。
それも、
吉本隆明さんと話してたんです!
あの独特の声、独特の言い回し……
話の内容はまったく覚えてないんですが、
声だけははっきり覚えています。

(このごろまた、吉本さんの講演の音声などを、
通勤中にクルマで聞き出したからだと思います。)

そういえば、こんなこともありました。
もう、10年以上前なんですね……



「今年の3作」たち

総合芸術系の教員たちによる「今年の3作」が、
発表されています。


Mmm、見て、読んでみたくなりますねえ。
今年はどれくらい見て、読めるかなあ?

2022

年が明けました。
おめでとうございます!

午後に少しだけ、
近所に散歩に出ました。
人はそこそこいるのですが、
店はほとんど閉まっていて、
ただ、2店あるスタバの一方だけは開いていて、
当然大混雑になってました。

で、一昨日ここで触れた『オスロの少女』、
シーズン1を見終わりました。


状況設定などはそこで書いたので繰り返しませんが、
とにかく、
「オスロ合意」を核にしたドラマは初めて見たので、
それだけでも新鮮でした。
そしてその「合意」の破綻の象徴が、
IS の存在であるようにも見えます。
ただドラマの中では、
IS よりもハマスの方が「最悪」だと見なされていて、
それはイスラエル視点だからということはもちろんあるにしても、
知らない見方でした。

というわけで、興味深いドラマであったのは確かなんですが、
「ドラマ」として評価するなら、
あまり高い点はつけられないと感じました。
それはなんといっても、
こちらが感情移入できる、魅力的な人物がいないこと、
が理由です。
人物たちは、苦悩し、行動しますが、
そこに深い屈折は見出せないのです。
これは、人物たちそのものというより、
制作者側の、もろもろの認識の単純さから来るものだと思われます。
そこが、残念なポイントです。

今後、シーズン2が配信される予定のようですが、
見るかどうか迷います!

2021年12月31日金曜日

2021

コロナの時代、になって、
約2年が経ちました。
第一波に襲われた頃、
これは4,5年はかかる、
と言っていた専門家がいたのを覚えています。
なんとなく、まあそうだろうな、とは思いつつ、
意外に早く終わったりして、
と、どこかで根拠なき希望に逃げ込みたい気持ちがありました。
で、今です。
オミクロン株は、
もう別種の何かだと見なすなら、
これが落ち着いた頃にはまた、
新たな変異株が現れるでしょう。
(ワクチン・ナショナリズムが、それを後押しします。)

大学で言えば、
たしかに去年よりはだいぶよかったと言えるでしょう。
授業も、たとえば後期なら、
最初の4回はオンラインでしたが、
残る11回は対面でできました。
オール・オンラインとは、まったく違います。

誰にも分からないことですが、
来年の今頃、
少なくとも今よりはマシな状態になっていることを願っています。
特にアフリカで、
安全にワクチン接種が進むことを。

個人的には、
まあ細かいことはいろいろありましたが、
大枠では、無事に過ごせた一年でした。
ありがたいことです。
そして今年お世話になったのは、
1にネトフリ、
2にテニス、
でしょうか。
テニスは、絵に描いたような「下手の横好き」ですが、
それでも好きは好き。
とくにプレーが始まる前、
風のない水面のようなコートを前にすると、
そこで繰り広げられた、繰り広げられるであろう、
無数の影が踊っているのが見えるような気がします。

2022年が、
みなさまにとっていい年になることを、祈っています。

Que cette année nouvelle soit pour vous un cadeau...

2021年12月30日木曜日

『オスロの少女』


タイトルを見て、
ああ、ノルウェーのドラマも見ておきたいな、
と思って見始めたところ、
思いもしない展開に驚いています。
(今、半分くらいまで見たところです。)

舞台は、(ここまでのところ)
オスロ、
エルサレム、
ガザ地区、
シナイ半島(エジプト)の砂漠、
の4箇所です。
それぞれの土地が、
「オスロ合意」が成された場所、
イスラエルの政治・軍事的中心、
実効支配するハマスの拠点、
IS の活動地域、
に当たっています。
物語は、この4つの「力」の関係を背景にした、
ある少女の誘拐物語です。

このドラマのポイントは、
「オスロ合意」から約30年経ち、
特にアラブ側では、
この合意に対する失望、後悔が広がっているという事実です。
こういう状況の中で、
ある必然的理由からイスラエルを訪れた「オスロの少女」が、
友人と一緒にシナイ半島(←当然危険地帯)に渡り、
IS に誘拐されてしまうのです。
そして彼女の母親は、
「オスロ合意」で活躍した人物で、
彼女は、イスラエルの高官とも個人的繋がりを持っていて……
というわけです。

オスロと言えば「オスロ合意」。
たしかに、それが最初に思い出される事柄かもしれません。
こんなドラマがあるわけですね。

2021年12月29日水曜日

バッテリー

ど~~でもいい話です。

iPhone は、今や 13 が登場しています。
値段も10万を越えていて、
もう完全にパソコン並みです。
一方、
その半分以下である 6あたりを使っている人もいて、
実はわたしも 6s という、
古い方から数えて 3, 4 番目という機種を使い続けています。
別に不都合はありません。
ただこのところ、バッテリーの減りが早く、
近所の店でバッテリー交換をしてみました。
プラス1000円で、容量が 137%のものにできる、
と言うので、それを。

これが、驚くほど違いました。
朝 100%で、
大学から帰ってくると 30%だったものが、
もう、まる 2日以上使っていますが、
まだ 40%残っています。

年季の入った 6s、
まだまだいけそうです!

ちなみに、お気に入りのケースはこれ。

Parisien と書かれていますが、日本製です。
ただこれも、
かなり使い込まれているので、
新年には、
気分を変えたい気もしますね。

2021年12月28日火曜日

ラスト・テニス

昨日、論文の発表会も無事終わり、
やっと気分は冬休みです。
(まあ、あれとあれとあれはやらないとですが。)

で、
振り替えが残っていたテニス、
今年の打ち収めに行ってきました。
ふだんは行かない曜日なので、
久しぶりのMコーチです。
まだ20代中盤の元気な彼女、
フォームのキレイで好きなコーチです。
が!
なんと今日で退職するというのです。
しかも、わたしが出ていたのが最後のレッスンだと。
わたしもびっくりして、
しかも、もうおそらく会うこともないのかと思うと、
とても寂しい感じ。
お別れには、こんな時代ですが、
固い握手を交わしました。
いろいろいいアドヴァイス、ありがとうございました。
新しい職場でも、がんばって欲しいです。

サヨナラだけ人生だ……

2021年12月27日月曜日

今年の3作(2)

というわけで、(2)です。
今度は、ちょっと狭い(?)ベスト3です。

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2021・女性刑事ドラマ、ベスト3

新しい時代の手触りは、女性刑事たちの造形の中にも見いだせるでしょう。凍てつくヘルシンキを生きる『Deadwind 刑事ソフィア・カルピ』。ポーランドが舞台の『泥の沼 97』のヒロインは、ロマの血をひくレスビアン刑事。『コラテラル』では、妊娠中のキップが、サウス・ロンドンの移民街を走ります。


Deadwind 刑事ソフィア・カルピ』:夫を亡くし、仕事に打ち込むことで生きのびようとするシングル・マザー、ソフィア。有能ながら、麻薬を縁を切れない若き同僚ヌルミ。氷が押し寄せる海岸で事件が起き、そこにはソフィアの娘の影が。ヘルシンキとタリン(エストニア)の繋がりもかなり新鮮。


『泥の沼‘97』:レスビアンで、母親とは疎遠で、ロマ語も話すウィテク。不敵な笑みを浮かべる彼女は、ワルシャワを追放され田舎の町へ。そして洪水の後、町外れの森で少年の遺体と不審な骨が見つかります。かつてドイツに占領され、その後ソ連軍に解放されたこの森の深い闇に、よそ者刑事が迫ります。

 

『コラテラル』:サウス・ロンドンで不法就労する移民たち。その一人が殺害され、妊娠中のキップが担当することに。この移民地区には、労働党の幹部も、移民女性と暮らす女性司祭もいます。そして第一容疑者は、シリアでの戦闘後、PTSDに苦しむ誠実な女性大尉。彼女が受けたむごいハラスメントとは……


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実は『ペーパー・ハウス』にも、
印象に残る女性刑事が二人出ていました。
どても好きな二人ですが、
ここでは、
明らかに主人公である女性刑事に限定しました。
もちろん、作品のデキも加味しています。

それにしても、
この「女性刑事」という映画的存在は、
一つの突破口になり得ると思っています。

2021年12月25日土曜日

EXIT

そういえば、韓国映画の 

EXIT

を見ました。


ある種のパニック映画で、
街が有毒ガスに覆われてゆく中、
なんとかそのガスから逃れようと奮闘する男女の物語です。
この二人、実はかつて学生時代、
ボルダリング部(?)の先輩後輩でした。
ただし男は後輩女性に振られた経験があり、
しかも今「無職」なので、
再アタックしたくてもできない……
みたいな状況だったのです。

まあ、これはお風呂で、
「休憩」として見ました。
ヒロインのユナは、
HUSH のときより親しみやすい感じで、
軽いアイドル・エンタメ映画としては、
よろしいのではないでしょうか、
という感じでした。

今年の3作(1)

今年見た作品の中で、
ベスト3を選ぶという企画、
これを twitter の「総合芸術系アカウント」でやろう、
っていう話になっているんですが、
ここで、わたしの分を、
先行発表しちゃいましょう。
(字数は、twitter に合わせてあります。)

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2021・映像作品、ベスト3

ベスト1は、スペイン・ドラマ『ペーパー・ハウス』。圧倒的なドライブ感と、人物たちの魅力。そして韓国ドラマの『ハイエナ』は、ヒロインの生き方も、隠れテーマも強烈。またご存じ『シャン・チー』は、力と力ではなく、新たな原理を生きる可能性を、萌芽的にせよ示したのではないでしょうか?


『ペーパーハウス』:「人を傷つけない」強盗団が、貨幣制度の権化である造幣局を占拠し、ボニー&クライドとは別のタイプの英雄になる物語。警察側も含めた群像たちは、偉大と卑小、歓喜と悲嘆、そして変幻する美の化身です。セリフもほろ苦く、パルチザンの音楽も嵌まってる。サイコー!


『ハイエナ』:地べたを這いつくばって生きてきた女性キムと、エリート判事の息子チュ。この二人の弁護士の、アンビヴァレントな恋の物語。それはとりわけ、キムの大胆な行動力によってドライブされるのですが、驚くのは、父親殺しのテーマ。父親たちが迎える「死」は、家父長主義の死なのです!

 

『シャン・チー』:帝国主義的で、所有と支配に取り憑かれた男と、自分の心身に耳を傾け、その希望を生きようとする女。この二人を親に持つシャン・チーは、暴走する「力」と向き合ったとき、行動原理の選択を迫られます。その答えは、これまでのマーベルとは違う地平を示しているように思えるのです

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実は、『ペーパー・ハウス』は今2周目の最中、
というか、今日、見終わる予定です。
登場する女性たち、つまり、
シングル・マザーで刑事であるラケル、
やはりシングル・マザーであるナイロビ、
衝動的で野性的なトーキョー、
まじめで純情なモニカ、
妊娠中の女王様アリシア、
トランスジェンダーのマニラ、
ピアニストで強盗のタチアナ……
驚くのは、彼女らがみんな、
それぞれに魅力的なことです。
主人公だと言ってもいいトーキョーは別格だとしても、
年齢もオリエンテーションもバラバラな女性たちを、
これだけ魅力的に見せただけでも、
たいへんなことだと思います。
BEST 1 は、『ペーパー・ハウス』です。



2021年12月24日金曜日

1月の新刊

白水社からのお知らせ、に登場。



黒田さんの新刊と一緒っていうのが、
また嬉しいです!

今年1番か?

今年の授業も昨日終わり、
(来週まだ論文審査などがあるんですが)
一応、一段落です。
コロナになることもなく、
風邪をひくこともなく、
まあ、何回かは医者に行ったりもしましたが、
なんとかここまで無事たどり着きました。
パチパチパチ。

というわけで、
クリスマスも近いし、
今日は、豪華版のディナーに行ってきました。
ときどきランチで行くビストロなんですが、
夜は値段的になかなか……
でもまあ今日は、お疲れさまということで。

で、素晴らしくおいしかったので、
写真を挙げていきます。

まず、オードブル盛り合わせ。
(テリーヌが抜群。自家製ハム、鴨とオレンジ、3種のチーズ、
ブリとホタテ。これで2人前。)



洋梨のコンポートとイチゴとフランボワーズのサラダ。
かかっているのはチーズ。これも2人前。



オマール、赤海老、いくらの、chaud-froid(冷製ー温製)
(オマール食べたの、いつ以来?)



金目鯛の雲丹ソース。ゴボウのフリット。
(ソース、おいしい。)



鴨と、牛ヒレ&フォアグラの重ね焼き。ソース・ペリグー。トリュフ添え。)
(コンビネーション、火の遠し具合、シャープなペリグー、みんな素晴らしい。)



リンゴのケーキ&アイス。
(黒っぽく見えるのは、コーヒー・ソース。)



アラカルトで、それぞれの量を少なめにしてもらって頼みました。
で……
ほんとに、どれもおいしくて、驚きっぱなし。
安くはないですが、
でもビストロなので、
これに加えて3杯飲んで、7000円ちょっと。
内容を考えたら決して高くないと思いました。
(パリだったら、ゼッタイもっと高いでしょう。)
この店、来るたんびに、
また来たいと思うのでした。

おいしゅうございました。

2021年12月20日月曜日

『パリの確率』

大学院ゼミ、いよいよ今年の終わりに近づいてきました。
で、今回は、
ベルモンドとロマン・デュリスという、
(間にドパルデューを挟んだ)
2つの時代のスターの共演作を見てみました。
わたしも、10年振りくらいです。

『パリの確率』(Peut-être)


ロマン・デュリスは、基本、
父親にあるとか、
「ちゃんとした男」になるとかを拒否し、
ただ蝶のように、
きれいな女性たちの間を飛び回るのが好きな、
大人になれないやつ、
を演じさせたら天下一品です。
そしてその分、
イライラさせられもするのですが。

ただこの作品では、
彼は「引き受ける」のです。
クラピッシュ監督と組んだ別の作品では、
(例の3部作のことですが)
一貫して「幼年」、「未成熟」の人なのに、です。

それはともかく、
落ち着いて見ると、
たとえば卵とか、ピストルとか、
もちろん砂とか、
象徴性を持った小物が上手く使われていました。
さすがクラピッシュ、という感じ。

で、今日見て、
今まで以上に印象に残ったのが、
ロマン・デュリスの恋人役の、
ジェラルディーヌ・ペラスです。
彼女はこれにも出てました。


そして最近では、ドパルデューの妻役も。


ここでも、ちょっと愁いを含んでいるあたり、
かわらず魅力的でした。

2021年12月19日日曜日

「囚人の精子で体外受精…のはずが パレスチナ舞台の映画に猛批判」

今日の朝日新聞のニュースです。


「ワールド映画」ゼミでは、
今年も『オマールの壁』を見たのですが、
どうしても思い出してしまいます。
で、
さっそく学生にも、
この記事を読むように指示しました。

そして実は、春にもこんな記事がありました。


こちらもまた、学生に指示しました。
まあ、成績には関係ないので、
読まない学生もいるでしょうが、
読む学生もいると信じて。

2021年12月18日土曜日

「読むことの小道をたどるうちに」

先日ご紹介した管さんの新詩集、

PARADISE TEMPLE

さっそく読んでみました。

言葉の、
ささやくようなフットワークと、
時に振り下ろされる垂直的な剣が、
「世界」を押し広げ、
「時間」への眼差しを、未来へ、過去へ、
深く伸ばしてゆきます。

まず、最初に目に飛び込んでくる目次が印象的。

砂浜、図書館、地形、気象、
モロッコ、西瓜、Mac Air、水……

こんな世界。
こんな響き。

でたとえば、「かぶとむし」の始まりは;

夏休みになって森が近くなった
二階の屋根の高さを緑の樹木が歩いて行く

Mmm、いいですねえ。
「かぶとむしの季節がやってきた」のです。

それから、論理から遠く離れて魅了されたこの一節。

すると友人が、この子のお兄ちゃん
なんていう名前だと思う、と訊いてくる
ぼくが間髪入れずという感じで
現実
と答えると
友人と母親が目を丸くして驚く
どうしてわかったんですか、と母親に訊かれて
え~、わかるでしょ、と答えたが
自分でも理由はわからなかった
いい名前だな、とは思う
兄妹にとって、すると友人が
ゲンジツだけど reality じゃないんだよ、と言う
それで頭の中でただちに別変換して
あ、幻の、
というと二人がそうそうと肯く
そこではじめて
すごい名前だなあ、と感心する
幻日か、Sun Dog か
偽の太陽か、それもいい          (Sun Dog)

思いも寄らない言葉の「別変換」が起き、
見慣れない世界が突如目の前に現れてきます。

そして……
『東京詩』の授業でも、
詩の対象の拡大、について話題にするのですが、
もう、それが全方向的に試みられています。
如実に分かるのが、ここ。
「文学とは何か」という詩の、冒頭の1行です。

そんな主題で詩が書けるものだろうか

けれども詩は、すでに書かれているという……。
そしてこの詩にはこんな一節も。

読むことの小道をたどるうちに
書くことの空き地にたどりつく

そしてその空き地で、
人は歩き、
さまざまな気象に包まれ、
また歩き続けるのだろうと、
この詩集を読むと、
思えてきます。

2021年12月17日金曜日

学生たちと

はっと気づくと、
今年もあと2週間ほどで、びっくりします。
レポートまみれ(!)の日常が続いていて、
授業もあれば会議もあり、
廊下での根回しもありで、
やはり時の経つのが速いので、
しみじみする暇はなかなかないのですが。

でも、この頃、
学生たちとしゃべる機会が増えた気がします。
1つには、レポートに対するコメントに対して、
質問に来る学生がいること。
「本能じゃなくて文化的にって、ほんとにそうなんですか?」
もちろんそう。
大昔ですが、伊丹十三の名台詞、
人間は本能が壊れて生まれてくる、
を紹介したり。
あるいは授業後の廊下で、
秋田出身の女子学生から、
そのふるさとの様子を教えてもらったり。
あるいはトイレで会った学生が、突然、
「先生の話、おもしろいです!」
と言ってきてくれたり。
そしてこうしたことすべては、
対面授業だからこそなんですよね……。

(いやもちろん、
「雑談」に興味を示さない学生もいます。
あるクラスでは、こちらが話していても、
おかまいなくキーボードをたたき作業を続ける学生がかなりいて、
また顔を上げている学生が一人もいなくて、
まったく聞く気がない雰囲気だったので、
その旨を告げ、急遽「雑談」は中止。
「授業」に戻ったこともあります。
ただ、授業後、
先生、あの続き聞きたかった、
とわざわざ言いに来た学生もいたんですが。
彼には、廊下で個人的に話しました。
あのファイザーなどの、悪名高いオピオイドの話です。
もちろんこれは、試験に出ません。)

そういえば、さっき読んだブック・レポートでは、
本の内容が、
以前の授業内容や、
以前見た映画の内容と結びつく点があり、
「先生がそうしてるんだろうけど」
でも、そのリンクがおもしろい、
と書かれていました。
そう、もちろんそうしています!
でも、なかなか気づかれないので、
気づいてくれる学生がいて、少しほっとしました。
この授業は、
かなりハードな宿題を出してるんですが、
ついてきてくれる学生は、
のびてるなあ、と感じることが多いです。
大変だろうけど、
あと少し、がんばって欲しいです!

2021年12月16日木曜日

PARADISE TEMPLE

管さんの新詩集が発売になりました!

PARADISE TEMPLE



もう、第八詩集になるんですね。

さっき机の上に置きました。
体調のいい日に、読みます!

2021年12月11日土曜日

レポート・続

今日の午後は、
レナさんと編集者とわたし、
3人で Zoom打ち合わせをしました。
仲良しの3人なので、
仕事とはいえ楽しいです。
しかも、今回の企画は、
かなり画期的なものだと思っています。
(リーダーはレナさんです。)
モノ的には、
大きな売り上げにつながったりすることはないんですが、
やりがいがあります。
実際に完成するのは、
来年の秋以降の予定です。

で、レポートです。
徐々にですが読んでます。
ほとんどのレポートはちゃんとしていて、
というのは、ちゃんと課題の本を読み込んでいて、
読んでもらってよかったなあ、という感じ。
なるべくヴァリエーションを持たせた10数冊から、
好きなのを選べるようにしてるんですが、
学生の選択はかなりばらけていて、
まあ、こちらも飽きないのでいいです!
ちなみに、特に評判がいいのは、

『パリのすてきなおじさん』

です。
たしかにおもしろいですからね~。

レポート

今手元に、
読むべきレポートが140本ほど集まっていて、
この週末にも、
20本以上来る予定です。
読んで、
やはりちょっとはコメントすることになるのですが、
全部読み終わるのは、いつになるのでしょうか……?

『フラ語ボキャブラ』&『フラ語動詞』、
ついにわたしの手は離れました。
とりあえず、よかったよかった……
編集のMさんのアイディアのおかげで、
いい「増補」が付いたと、
わたしは思っています。

早くも、出てるんですね。



いや、早い!

2021年12月9日木曜日

追い込み

もちろん授業もあり、
もれなく予習&レポート読みもあり、
という日常プラス、
今、2冊の「増補」版の追い込みです。

1冊は、『フラ語ボキャブラ』。
これは、ボーナス・レッスンを3課付けました。
テーマは、
「SNS」
「世界市民として(!)」
「コロナの時代」
です。
それぞれ、新鮮な語を揃えました。

もう1冊は、『フラ語動詞』。
こちらは、ボーナス問題を100問、
付けることにしました。

もちろん全体を見直しますが、
メインはそれぞれの「増補」部分なので、
仕事量がすごく多いというわけじゃないんですが、
やっぱり、ちゃんとしようとすると気を遣います。

両方とも、1月中旬に出る予定です。

そして実はもう1冊、
こちらは教科書で、
出るのは随分先になりそうですが、
こちらもけっこうできてきています。
リーダーはレナさんです!

2021年12月4日土曜日

弁当は大事

今日は土曜日、だったんですが、
業務のために大学へ。
で、お昼には弁当が支給されたんですが、
これがちょっとひどかった(涙)
ご飯の上に、
串から外した焼き鳥が転がっているんですが、
その3分の1ほどは黒焦げ。
で、となりに卵焼き、
そして人工色でペラペラの漬物、以上おわり。
Mmm...  これはひどい。
弁当がこれだと、はっきり言って、
モチヴェーションが下がります。
もちろん、もっとマシな弁当が支給されることもあるんですけどね。
(どっちにしろ、仕事はちゃんとやりますが。)

ふと思い出すのは、
「テレビでフランス語」の時の弁当。
あれは、スタッフが、
渋谷周辺のおいしそうな店を本気で探してくれて、
毎回いろんな弁当が出て、楽しみでした。
みんなも盛り上がるし、
やっぱり弁当は大事ですね!

2021年12月2日木曜日

『ソフィー・マルソーの刑事物語』

大学院ゼミ、今回見たのは、

『ソフィー・マルソーの刑事物語』(1984)

です。
ジェラール・ドパルデューを見るために選んだ映画です。
(が、院生の一人は、
監督であるモーリス・ピアラが「好き」で、
4,5本は見ていると言ってました。)
本当は、同じピアラの『ルル』が見たかったんですが、
これは国内盤がないんです。
(英語字幕で、今後見るかもしれませんが。)

思えば、ソフィー・マルソーが『ラ・ブーム』でデビューしたのが、
1980年。
わたしが大学3年の時です。
フランス文学科ですから、
もちろん話題になり、
新宿に見に行った記憶があります。
ただその時は、「ブーム」っていうものもよく分かってなくて、
年下の子たちの映画を見るのにも慣れなくて、
けっこう戸惑ったのでした。
あれから40年! ですねえ。

今回見た『刑事物語』のほうは、
舞台がパリなのに、
いわゆる「花のパリ」がまったく登場せず、
くすんだ警察署や、
むしろ殺伐とした街角ばかりが背景となっていました。
もちろん、そうしたものを選んだのでしょう。

素晴らしくおもしろいわけでもなく、
つまらないというほどでもなく、
でもやはり、ソフィー・マルソーを見る映画なんだろうとは思いました。