「マルセイユ」
シーズン1を見終わりました。(ネトフリです。)
言ってしまえば、現代のオイディプス王物語、という感じ。
舞台はもちろんマルセイユ。
20年以上市長を務めたロベール(ドパルドュー)は、
チェリストである妻の病気もあり、
引退して、自分に仕えてきた副市長ルカ(マジメル)に、
その座を譲ることにします。
が、
そのまま禅譲かと思われたときルカは、
ロベールの最後の大仕事、港の再開発計画に対し、
公然と反対票を投じ、
この計画を潰してしまします。
権力は、譲られるものではなく、奪い取るものだ、
とるかは嘯き、
ここで二人の対立は避けられなくなり、
ロベールは引退を翻し、
自らも市長選に立候補することにします……
この物語に深くかかわってくるのは、
ロベールの娘、ジュリアです。
彼女が、いわばトリックスター的に、
さまざまな動機を励起し、またかき混ぜます。
そして物語が進む中で、
実は、ルカがロベールの隠し子だったことが判明。
そしてルカは、それを知った上で行動していたも分かります。
フェリックス・ピアット(Félix Pyat)という地名も、
たびたび出てきますが、
これは、マルセイユ市の第3区の中の、
1つの地区に相当します。
シテが並び、貧困と、麻薬が蔓延する地域です。
この地区と、ロベール、ルカ、ジュリア、
それぞれとの関係が、
シーズン2以降、より大きな意味を持ってきそうな予感があります。
正直言って、
少しゆるいと感じられる部分もあるのですが、
ちょっと齢とって、
ちょっと雰囲気が変わったブノワ・マジメルが、
やっぱり魅力があります。
またジュリアという女性の、
奔放で行動力があるところも、
魅力の一つです。
シーズン2も、引き続き見ていきます。