
先日若き友人大洞君と話していて、東京の西郊にある多摩動物園の話になりました。彼が小学生だった頃、毎週水曜日に「タマドウ」に行ったというのです。(ちなみに今は水曜はお休みです。)
彼のお目当ては昆虫館。それはいわばガラスの半球で、中は1年中暖かく、木々の間を蝶が飛び、草むらをバッタが跳ねている、そういう空間です。
それならわたしも知ってます。人工的に集約された自然が、楽しげな音楽を奏でている感じ。
でひとつ思い出したのは、ずいぶん昔に読んだ日高敏隆の短いエッセイ「バタフライガーデン」です。今タマドウにある昆虫館の前身、まだ開園(ちょうど50年前)して間もなかった頃、彼もその完成に努力したというバタフライガーデン。その苦労が具体的に書いてありあます。
天井が高すぎては、蝶は舞い上がりすぎてガラスにぶつかり、やがては力尽きてしまう。温室が暑過ぎてもだめ。また卵も、自然に任せておいては寄生バチにやられてしまう。うまいタイミングで休眠サナギの目を覚まさないと、いつでもいる状態が作れない……
なんと、こうした問題すべてがクリアーされて、今の昆虫館に行き着くんですね。素晴らしい!
秋の1日、タマドウにお越しの節は、どうぞ昆虫館にも寄ってください。(入場料は大人600円。)ライオンバスもあります。オランウータンも、コアラも、美しいユキヒョウもいます。