
『優雅なハリネズミ』の主役の一人、アパルトマンの管理人ルネが、「世界一美しい歌曲」というのが、パーセルの「ディドの死」です。
これは、『ディドとエネアス』という短いオペラのアリアです。この作品は、ヴェルギリウスの『アエーネアス(=エネアス)』をもとに作られたもので、カルタゴの女王ディドと、トロイアの王子エネアスの悲しい恋の物語です。
イタリア遠征の途上、エネアスはカルタゴに寄港。女王ディドと恋に落ち、結婚します。が、ディドに悪意を抱く魔女たちにだまされ、エネアスは再びイタリアに向かうはめに。2人は別れ、絶望したエネアスは自ら死んでゆきます。
というわけで、「ディドの死」は、2人が別れた後の場面です。歌詞はこうです。
Thy(=your) hand, Belinda(召使の名前), darkness shades me,
On thy bosom let me rest.
More I would, but Death invades me,
Death is now a welcome guest.
When I am laid in earth わたしが土に横たえられるとき
May my wrongs create どうかわたしの罪が
No trouble in thy breast. あなたの心を苦しめませんように。
Remember me, remember me, 憶えていて、わたしを、
But ah ! forget my fate. けれど、ああ!
わたしの(不幸な)運命は忘れてください。
白黒ですけど、これはどうでしょう。美しきアルト、ジャネット・ベイカーです。(アルト、好きです。)
これは知らない人です。1箇所画像が乱れますけど、声はいいし、聞き取りやすいです。
……どちらも、切ないですねえ……
さて、あなたにとって「世界一美しい歌曲」はなんでしょう? わたしは…… じゃあそれは、明日までに考えましょう。(みなさんもね!)