2024年12月31日火曜日

2024

2024年が終わろうとしています。
直近では、
韓国の、そしてアゼルバイジャンの飛行機事故、
ともに気になります。

そして、終わらないウクライナ、
終わらないガザ。
いや、終わらない、じゃないんです。
ロシアが、イスラエルが、やめようとしない、
そして国際社会(というなの虚像)が、
アメリカが、ドイツが、
わたしたちが、
止めることのできなかった戦争が、
この365日、毎日続いていました。
それが、2024年。

そして今日は、このニュース。

ガザで幼児の凍死が相次ぎ7人死亡

三牧聖子先生は、このニュースについて
こう書かれています;

極度に非人道的な事態だが、
この凄惨さや原因を明確に伝えない欧米の主要メディアにも批判が高まっている。
BBCやニューヨークタイムズ紙は
"Babies Die From the Cold in Gaza as Temperatures Drop"
といった見出しで伝えているが、
ガザの子供たちの死因は冬の寒さそのものではない。
イスラエル軍の無差別的な軍事行動でガザの病院機能はほぼ壊滅状況で、
人口のほぼすべてが避難を強いられている現状で、
冬の寒さをしのぐことが困難になっており、
弱いものから先に死んでいるのだ。
数日前、ガザ北部でほぼ唯一機能していたカマルアドワン病院が攻撃され、
医療従事者は退去を強制され、
患者にも多くの犠牲者が生まれている。
同病院にとどまり治療を続けていたサフィア院長は、
拷問で多数の死者が出ている刑務所へと連行されたが、
このこともアメリカの主要メディアはまともに報道していない」

2025は、
苦しむ人がいない、
そんな世界に近づいて欲しいと思っています。

2024年12月29日日曜日

『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』

気づけばなんだかとても押し詰まってますが、
大学関連の業務が宿題のように積み重なっていて、
もう、越年は避けられません。
Tant pis pour moi !

で、宿題から逃避(!)して、
アマプラで配信終了目前のこれを。

『ザ・クリミナル 合衆国の陰謀』(2008)


製作会社の倒産などがあり、
きちんと公開されなかったらしいのですが、
ふつうにおもしろい、というか、
いわゆる社会派の映画として、きっちりできていると思いました。
アメリカ映画の底力、と言ってもいいんでしょう。

女性記者が、
政府の極秘事項をすっぱ抜き、
情報元を明かせと迫られるのですが拒否。
その結果彼女は拘置所に送られ、
夫とも、幼い息子とも会えなくなり……
という物語です。

記者を、ケイト・ベッキンセイル、
追求する特別検察官をマット・ディロンが演じます。
記者の夫は、「フレンズ」のロス、デヴィッド・シュワイマーです。
で、この小説家の夫は、
親子の生活より自分の主義を優先させる妻に、
次第についていけなくなります。
そして息子もまた。

難しいです。
主義は一回の人生より大切なのか?
もちろん、多くの人が人生を選ぶ中で、
主義を選ぶ少数者が、社会を変えてもきたのでしょう。
どちらを選ぶのか。
正解はなく、
ただ、選択があるだけ…… なのでしょう。

2024年12月27日金曜日

『ブラック・ダヴ』

ネトフリのイギリス・ドラマ、

『ブラック・ダヴ』(2024)

を見てみました。
これもスパイもので、わたしの好きなタイプ。
で、実際おもしろかったです。


主人公は、
キーラ・ナイトレー演じるヘレン。
(ただし「ヘレン」は本名ではありません。)
彼女はスパイとしてある政治家に近づきます。
彼から、イギリス政府の機密情報を聞き出すためです。
小心で生真面目な彼は簡単に籠絡され、
やがて結婚。双子を持ちます。

そして事件が起こります。
在英中国大使が死に(殺され)、
それに関連して3人が殺されるのですが、
そのうちの一人(←アジア系)は、ヘレンの愛人でした。
ヘレンは、真相解明と復讐を誓いますが、
彼女のボスはそこに危うさを感じ、
ヘレンを守るべく、
7年前にロンドンを離れたサム(ベン・ウィショー)を呼び戻します。
このサムも、ロンドンにはさまざまな「記憶」があります。
そのうち最大のものが、
七年前に置き去りにしたアフリカ系の恋人マイケルです。
ただ彼はもう、子供を持っていました……

国際関係、スパイ組織、実働するスパイ、そして「日常世界」。
これらが絡み合う、
いわば「ジャンル・ドラマ」ですが、
配分もうまいし、物語もスリリングです。
最終話が少し種明かし感が強いこと以外は、
とてもおもしろかったです。

アマプラやネトフリのドラマのレベルが高くて、驚きます。
日本のドラマがこのレベルを連発するのは、
いつになるでしょうか?

Mr.&Mrs. スミス

アマプラのドラマ、

Mr. & Mrs. スミス(2024)

を見ました。
以前、ブラピとアンジェリーナ・ジョリーによる同名の映画がありましたが、
そのドラマ化です。
(映画の方、もう忘れてしまったので、
見直そうと思ってます。)

で、このドラマ、面白かったです!
見知らぬ男女が、
それぞれにスパイとして採用され、
夫婦を偽装するように命じられ、
そうして、二人で仕事をこなしてゆきながら……
というお話。


まず、主演の二人が魅力的。
新潟出身の母親を持つという、
日系アメリカ人、マヤ・アースキン演じるジェーン。
そして、アフリカ系アメリカ人で、
ラッパーのドナルド・グローヴァー演じるジョン。
それそれいいし、組み合わせも新鮮。
エピソードによって脚本家が違うので、
多少の波はありますが、
みんな合格点だと思いました。

で、マヤ・アースキンは十分良かったんですが、
当初の予定では、
フィービー・ウォーラー=ブリッジが演じる予定だったとか。
(彼女は、コレの監督&主演;


これはこれで、とっても見てみたかったです!




【見本到着】1/14配本

Enfin !

2024年12月25日水曜日

ボッチクリスマス🎄

今朝、いつものようにワールド・ニュースを見ていたら
ドイツとスペインのニュースで、
これ、同じ話?
と、一瞬勘違いするほど似てるニュースを報じていました。
それは、
クリスマスを孤独に過ごす人のための、
無料のパーティーが開かれた、と言う話題でした。

聴いてみれば、
もちろんドイツとスペインはもちろん別の場所、別の話なんですが、
状況や対応は激似なのでした。
主催しているのは地元の教会で、
参加者は、一人暮らしの年配の人たちだけでなく、
シングル・マザーや移民系の人たちもいて、
「クリスマスを一人で過ごさなくてよかった」
と言っていました。
(まあ、ボッチクリスマス自体は、
何も問題ないとわたしは思いますけど、
一人じゃない方がいい、と感じるのももちろん分かります。)

そしてパリでは、
ノートルダムのクリスマス・ミサ。
深夜ミサは0時から。
世界中から信者が集まっているようです。

ちなみにわたしは、
午前中から午後にかけて業務関連の事務報告をいくつかして、
今カフェにいて、
レポートを読むのにちょっと疲れ、
これを書いている、
そういうクリスマスです!
(でこれからネトフリで、
「ブラック・ダブ」の続きを見ます!)

アナ雪

今週の月曜日で、
無事に年内の授業を終えることができました。
(まだ、これからレポートが出てきますけど。)
今年は、例の参考書に関連した仕事が並行してもろもろあったので、
時間はけっこうツメツメになることがありましたが、
(レポートを読むのが、
授業の前日の遅い時間までずれ込むことがよくありました)
逆に、やることに追われていて考えてる暇もなく、あっと言う間でした。
もちろん、歳のせいもあるでしょうけど!

1年生のフランス語の最後の授業は、
ここ数年恒例になりつつある「アナ雪」です。
『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』
というおもしろい本の中に、
「アナ雪1」についての文章があるんですが、
「アナ雪2」は、
まるでこの本に対するアンサーであるかのように、
エルサの「自由」が描かれていて、
授業でも、まずはその辺の説明から始めてます。
話し始めると、
まあエルサがレズビアンである可能性が中心になるので、
最初は、ええ? みたいな顔をする学生たちもいるんですが、
説明しているうちに、なるほどね〜、みたいな表情に変わっていきます。
(と、わたしは思っています!)

そして、
比較的おとなしいと思っていたクラスなんですが、
歌はちゃんと歌ってくれて、
若い歌声を聴いていると、
なぜでしょう、ちょっと切なくなってきます。
わたしがそう感じていることは、
学生たちはまったく気づいていないと思いますが。

2024年12月19日木曜日

『セキュリティ・チェック』

以前見ておもしろかった、
「キングスマン」シリーズ、


ここで活躍したタロン・エガートンが主演している、

『セキュリティ・チェック』(2024)

を、ネトフリで見てみました。
舞台は、クリスマス・イヴのLA空港。
当然、今の時期に見せたいということなんでしょう。


で、
エンタメとしては、
かなりの力作でした。

ただ、どうおもしろいのか書こうとすると、
イマイチ言葉が出てきませんが、
物語の分かりやすさ、
スピード感、
そして特に、
荒々しさとスイートさのバランス、
気を遣って配置された民族性、
が特長なのかと思いました。
ふつうならここで終わり、というところから、
もう1捻りあるし。

また、クルマの中での争いの場面があるんですが、
とても迫力がありました。

そしてなんと、ワンカット。
どうやって撮ってるんだか……?
しかもまた流れる曲が、
絶妙に不釣り合いな「ラスト・クリスマス」!
ここ、よかったです!




2024年12月18日水曜日

ラスト・ゼミ

このところ、
いわゆる「クイア」な映画を見てきました。
で今日は、
30年以上前に見て、
「ああ、これがロードムーヴィーっていうものだ!」
と深く感じたコメディ、

『大災難P.T.A.』(1987)

を見てみました。
監督はジョン・ヒューズ。
(ただし、アマプラは注意。
「字幕版」とあるのに、日本語は選択肢にないようです!)


サンクス・ギヴィングを前に、
ニューヨークから、
妻と子供たちが待つシカゴの帰ろうとする、
エリート・サラリーマン(スティーヴ・マーチン)ですが、
帰ろうとすればするほど、
飛行機は遅れ、
空港は雪で閉ざされ、
レンタカーは燃え!
どんどんシカゴから遠ざかっていくのです!
そして道中知り合った、
無駄に陽気で嵩張る男(ジョン・キャンディ)が、
どこまでも一緒です。
果たして帰れるのか?
という物語です。

久しぶりに見ると、
印象が変わっている映画もありますが、
今回は、
爽快に楽しく、
やっぱりとても楽しいロードムーヴィでした。



2024年12月16日月曜日

旧交

先週あった、
修士論文中間発表会の後、
ワカモノ二人と食事に行きました。
一人は、今わたしの研究室にいて、
1月に博士論文の提出を予定しているNくん。
もう一人は、一年半前まで研究室にいて、
今は映画会社に勤めているTくんです。

思えば、
少なくとも60本は、
一緒に映画を見た仲です。
全部を言わなくても、
小さな場面を少し話すだけで、
みんな、どの映画のどの場面のことを言っているのか、
分かり合えるので、
話のスピードも展開も早いですが、
話していてとても楽しいです。
まあこの二人とは、
わたしの研究室に在籍していた歴代のメンバーの中でも、
とりわけ濃い時間を過ごしたので、
ちょっと特別な二人です。
(もちろん他の院生たちにも、ちゃんと研究指導してますが!)

春には、Nくんは、
博士号を取って卒業するでしょう。
なのでもう、ゼミで会うのも数えるほど。
Nくんとは、
修士以来長い付き合いなので、
いなくなるのが不思議な感じですが、
いい仕事を見つけられることを、
心から祈っています。

2024年12月14日土曜日

書影

書影、出ました!



2024年12月13日金曜日

今日は外を歩いていて、
寒い!
今季初めて、はっきり感じました。
冬ですね。

でもまあ、
冬の東京は晴れが多いので、
そんなに嫌じゃありません。
(どちらかいえば、夏の方がいいですけど。)

明日は、
修士1年生たちの、
修士論文中間発表会です。
楽しみなような、
心配なような。

今日、
初めて一緒にテニスをした男性がいるんですが、
最後に話したら、
なんと82歳!
ぜんぜん見えませんでした。
ちなみに、
睡眠時間は9時間で、
一度も起きないと。
何回も起きちゃうわたしから見ると、
本当に羨ましい話です。

そして……
今年もあと2週間ちょっとです。
はやい!

2024年12月8日日曜日

装丁&音声

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』、
さっきついに、装丁が届きました。
フラ語シリーズですから、まああんな感じですけど、
今回は、ピンクと紫の間くらい。
かわいい色です!

で、先日収録した音声ですが、
今、半分くらい編集用のデモが来ていて、
トータルでは、300分を超える模様です!
長いです!
(まあ、少しだけゆっくり目に喋ってるせいもあるんですけど、
それにしてもね。)

本自体は、もう来週には校了して、
印刷に回ります。
近づいてきました!

2024年12月5日木曜日

the Best Song 2024

今年聞いた新曲の中で、
一番好きだった曲、
そして一番CDと一緒に多く歌った歌、
それは、これ;


タイトルは L'amour de ma vie. というフラ語
(The love of my life 生涯をかけて愛する人)
なんですが、歌自体は英語で、
しかも、ラヴラヴ・ソングじゃなく、
別れたカレシに話しかけるように歌っています。
そして、
あなたの今後の人生の幸せを願っているけど、
謝らなくちゃならないことがあるの、
あなたはわたしの、the love of my life だって言ったけど、
あれは嘘だった……
という内容で、
不思議におもしろいと思いました。

歌いやすいのも良かったです。

2024年12月2日月曜日

LINE スタンプ

いつになるか分からないし、
(というのも、まだデザイナーも決めてないからなんですが)
ほんとにできるかどうかも分からないんですが、
でも、たぶんできるはず! とは思っているもの、
それは、白水社による、フランス語入りLINEスタンプです!

本当は、もうとっくにあってもよかったはずですよね?
わたしとレナさんで、ぜひ作ってくれるように働きかけたら、
いいですね!
と答えてくれているので、
(いつになるか分かりませんが)
楽しみにして欲しいです!

(とりあえず、N'importe quoi ! は入れてって言いました。
「バカなこと言わないで! 無茶苦茶いうじゃん!」て感じです。

2024年12月1日日曜日

音声収録終了

一昨日の金曜日、
八丁堀(←初めて降りました)のスタジオで、
『フラ語フレーズ集』
の音声録音がありました。
で、
以前書いた通り、「オール読み上げ」を実施。
午後1時に開始して、
終わったのは9時半過ぎ。
こんなに読んだの初めて! 
っていうくらい読みました。
(ラジオ講座の収録の、2〜3回分はありました。)

でもまあ、みなさんに協力してもらったおかげで、
なんとか最後まで辿り着き、よかったです!
(正直、1日では終わらないかも、と思ってました。)

そして!
すみません、Amazonを見ると、
発売が、来年の1/14  に変更になっています。
でもまあ、完成間近なのは間違いないし、
音声は、まあとんでもない長さになっているので、
(録音技師さんたちは、これだけで売れますよ! と言ってくれました)
どうぞご期待ください!

2024年11月26日火曜日

谷川俊太郎「僕にとっての詩」

「文学と都市」の授業の学生に、これを紹介しました;

2024年11月23日土曜日

オール読み上げ

『フラ語フレーズ集』、
微妙に発売が延期され、
今は「12/27」発売となっています。
で、
その1つの理由が、
付けようとしている「オマケ」にもあります。
通常通り、フランス語部分の音声が付くのは当然として、
それ以外に、
日本語の解説部分を、
すべて読み上げて音声収録!
することにしました。
正直言って、ちょっと大変!

で、試しにちょっとやってみたら、
くだけてるとはいえ書き言葉なので、
読み上げるとやっぱりちょっと硬い。
というわけで、
きっちり読み上げるというよりは、
もちろん書いてあることに沿ってはいるんですが、
もう少しライブな感じて、と思っています。
収録は今週末。
体調を整えないと!

彼女の好きな場所



この時代のこの行の文脈

谷川俊太郎さんが亡くなったというニュースから数日、
今もなんだかピンと来ません。
そんなことがあるのか?
ニュースが間違ってるんじゃないか?

月曜の「東京詩」の授業では、
小熊秀雄の「地下鉄」という詩も読むんですが、
それに合わせて、
谷川さんのこの詩も読みます。

**********************************************

男と女ふたりの中学生が
地下鉄のベンチに座っていてね
チェシャイア猫の笑顔を貼り付け
桃色の歯ぐきで話しあってる

そこへゴワオワオワオと地下鉄がやってきて
ふたりは乗るかと思えば乗らないのさ
ゴワオワオワオと地下鉄は出ていって
それはこの時代のこの行の文脈さ

何故やっちまわないんだ早いとこ
ぼくは自分にかまけていて
きみらがぼくの年令になるまで
見守ってやるわけにはいかないんだよ


『夜中に台所でぼくはきみに話しかけたかった』より

***********************************************

この詩集が発表されたのは1975年で、
当時高2だったわたしは、
中学生と谷川さんの年齢の間にいて、
不思議な感じで読みました。
今思えば、1冊の詩集として、
実感を込めて読んだのは、この詩集が最初だったのかも。
高校の机の中に入れておいたら、
友人が勝手に持ち出して読み、
よかったよ、とも言ってました。

授業ではこれを読んで、宿題を出します。

「それはこの時代のこの行の文脈さ」
という1行を含む詩を書く

です。

それにしても、
まだ信じられない気持ちです。

2024年11月16日土曜日

ネコ2匹(+1)

今、知り合いのネコちゃん(リリー)を
預かっています。


チョ〜かわいい子❤️






2024年11月14日木曜日

『ザ・ディプロマット』シーズン2!

6エピソードだったので、
わりとあっという間に見終わってしまいました。
もっと見たい!

シーズン1の時同様、
ラストはまったく終わってなくて、
新しい局面が開けた瞬間です!

もちろんシーズン2もおもしろかったんですが、
シーズン1と2を比較すると、
8話と6話の違いもあって、
わたしはシーズン1を買います。

シーズン1は、最後にパリが出てきたので、
それがよかったのものあります。が、
2では、1で好きだった人物、
イギリスの外務大臣デニソン、
アメリカの公使スチュアート、
この二人の出番がやや少なかったのもあります。

1箇所だけ、
ほんとに小さな場面ですが、
首相も出席する大きなパーティーでのこと。
黒いタキシードを着込んできたスチュワートに、
大使館で働くイギリス人女性が声をかけます、

You look so lovely! You're like a prince!

するとスチュアートは、

Like a prince?  Or like Prince?

と答えるんですが、その女性はポカンとして、

Sorry...?

でスチュアートは、

Prince...  

そして

Forget it.

と答えるわけです。
ほんとに、なんでもない、数秒のシーンですが、
こういうところも好きです。





2024年11月9日土曜日

『ザ・ディプロマット』シーズン2へ

去年の春見たドラマ、『ザ・ディプロマット』、



待ちに待ったシーズン2の配信が始まりました。
ただ!
すごくおもしろかったけど、
ストーリーの記憶が曖昧なので、
もう1度「シーズン1」から見直し始めました。
やっぱり、すごくおもしろい!

ただこのドラマ、
セリフが気が利きすぎていて、
字幕じゃそれが伝わってません。
(いや、字幕の担当者も、
きっともどかしい思いなのでしょう!)
なので、しばしばちょっと戻っては英語を確認し、
へ〜と思ったり、
知らない表現だったら調べたり、
ついでにフラ語ならどういうのかまで調べたりしているので、
なかなか進みません!
でもそれで楽しいんですけどね。

いつの日か、
このドラマのセリフを使って、
英語の勉強がしたいです!

目まぐるしく

この1週間ほどは、
文化祭があって、わたしたちは「お休み」だったんですが、
なんというか、目まぐるしく色々起こる1週間でした。
もちろん、大統領選挙もあったし。

すでに刊行が予告されている

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』

ですが、最初のデザインを見ると、
あまりに黒黒していて
(つまり、字が多くて)
これは(内容は濃くなるにしても)あまりに見づらいと思い、
すべての項目で20%程度削る作業をしていました。
おかげで、かなり見やすくなったと思います。
そして内容的には、なぜかほとんど変わりませんでした!
(ゆったり、繰り返し書いているので、それをスッキリさせた感じです。)
「すべての項目」と書きましたが、
この本では、105の、
なかなかおもしろいフレーズが紹介されています。
なので、つまり105項目、ということです。

そしてその後は、
章ごとの最後に入れる「確認コーナー」です。
105もあって、
それをズラズラ並べても、
なんというか、リズムがないですよね?
で、7章あるそれぞれの終わりに、
まとめのページを作ったわけです。
ここを使えば、「覚える」作業がしやすいはず!

いつもちょっと不思議なのは、
刊行日が発表されている中で、
こうした直し作業を続けていることです。
きっと間に合うはずですが、
自転車操業、という表現が浮かんできます!


2024年11月6日水曜日

ペンシルヴェニア

ペンシルヴェニアでトランプが勝利の見込みだ、
というニュースが流れてきました。
これはもう、ほとんど、カマラが勝つ目はないのでしょう。
もちろんそういう予想はあって、
気になっていましたが……

これはもう、何度でも言っちゃいますが、
政策以前に、
嘘つきの差別主義者は、信用できません。
もちろんアメリカにも、そう思ってる人はたくさんいると思いますが、
過半数ではないわけですね。
もちろん日本でも、裏金候補が当選しているケースもあります。

これから、いろんな分析が出てくるでしょうが、
アフリカ系男性の2割が、
「女性」候補を嫌ってトランプ支持に回ったという指摘は、
もしそれが本当なら、
民族を超えた、根深い家父長主義がいまだ蔓延しているということなんでしょう。
もちろんコーカソイド系にも、アジア系にも、
そういう人はいるでしょう。

(わたし自身は、
アイデンティティ・ポリティクスが当然だとは思ってませんが。)

2024年11月3日日曜日

BayStars 優勝!

9月頃には、
まさかこんなことが起きるなんて思いもせず、
もうお別れしようかと思ったこともありましたが、
なんと、優勝してくれました!
何と言えばいいんでしょう……

桑原選手、おめでとうございます!
よかったですね〜。
ジャクソン選手も、ケイ選手も、
素晴らしかった。
監督の采配も、
CS以降、見違えるように冴えていて。
なにしろ全体の集中力に、
目を見張るものがありました。
梶原選手と森選手には、
来年こそレギュラーをとって欲しい!
まだまだ伸びしろがあると思います!

それにしても、
Dodgersが勝ち、BayStarsが勝ち、
こんなこと、もう起きないんじゃないかと思うくらいです。
なるべく長く、余韻に浸ります。
いい試合を見せてくれて、
ほんとうにありがとう!

(実はプライヴェートでも、
ラッキーなことが1つありました。
そしてもう1つだけ、
とても気になっていることがあります。
両方とも、わたし自身のことじゃないんですが、
すご〜く気になっています。
これもうまくいったら、
今年はパーフェクト!)

12月19日(!?)

昨日、ネットを散策していて発見したんですが、
どうやら新刊、

『フラ語フレーズ集、こんなの言ってみたかった!』

が、12月19日に発売になります!
(とまあ、わたしも発売日をこれで知りました。)


ただ他を見ると、
発売日が12月23日になっているものもあって、
やや不確実。
でもまあ、その辺に出るはずです!

(今まだ直してるんですけど、間に合うはず!)






Dodgers

なんだか時間が空いてしまいましたが、
Dodgers優勝、素晴らしかったです!
テニス仲間の、花巻東時代以来の大谷ファンの女性と、
景気良くハイタッチしておきました!

フレディーやエドマンの活躍は言うまでもないですが、
印象に残ったのは、
信じられないようなエラーをして、
大逆転のきっかけを作ってしまったジャッジのコメントです。

ワールドシリーズの敗北は死ぬまで僕につきまとう。
たぶんね。
ほかの敗戦と同じように、
そういうものは消えないんだ。
キャリアを終えるときにたくさんの傷を負っていると思うけど、
その過程でたくさんの勝利も挙げていることを願うよ。

スーパースター・ジャッジ。
その内面がこんなにもデリケートだとは。
人気があるのが分かります。

2024年10月24日木曜日

Passion selon saint Matthieu

今準備しているフラ語シリーズ最新刊で、
本のちょこっとですが、
『マタイ受難曲』
に触れている箇所があります。
数えきれないほどあるクラシック曲の中で、
無理やり1曲を選べ、というアンケーをやったら、
おそらく1位になるだろうと言われている曲です。
(わたしも大好きだし、何度も何度も聞いたし、
特に39番は特別だと思ってますが、
「1曲」と言われたら、どうでしょう、難しいですね。
ぱっと思い浮かぶのは、バッハのBWV1060かなあ……。
でもBWV1041も捨て難いし……
言い出したらキリがない!)

この曲について検索していたら、
茂木健一郎氏のコメントの中に、
人間には2種類いる、
『マタイ受難曲』を聞いたことのある人と、
そうじゃない人だ、というのがありました。
まあもちろん、これはレトリックでしょうけど、
そこまで!?
という気がして、
試しに大学院の授業で聞いてみたら、
8人、誰も聞いてませんでした。
で、39番だけ、5分聞かせました。
(詩の授業なんですけどね!)
それもまたいいでしょう、総合芸術系だし!

Lady Marmalade

これは以前も書いたことがありますが、
フランス語の授業で vouloir が出てきた時、
YouTube で Lady Marmalade を聞かせることがあります。
(サビがフランス語だからです、品はないですが。
でも、強さのある女性たちではあります。そこが大事。)
で昨日も、授業の終わりに見せてみたんですが……


なんと授業の後に、
一人の女子学生がやってきて、
「あの曲、プレイリストに入れてます!」
これにはびっくり。
そしてなぜか、細い糸のような「歴史」を感じて、
少し嬉しくもありました。


『ヒヤシンスの血』

大学院のゼミで、ポーランド映画、

『ヒヤシンスの血』(2021)

をネトフリで見てみました。
(原題は単に『ヒヤシンス』。
「ヒヤシンス」は、同性愛者を指す隠語でした。)
映像も、音楽も、脚本も、編集も、ライティングも、みんな良くて、
わたしはかなりいい映画だと思いました。


舞台は、1980年代のワルシャワ。
ということは、まだ権威主義的共産主義政権が続いていた時代で、
おそらく「連帯」は出現して、
ただし弾圧されている最中、という感じなのでしょう。
実質的な「白色」革命が起きるのは1989年です。
一方、エイズの時代でもあります。

これは「ゲイ映画」なのです。
ただし主人公ロベルトが刑事で、「警察もの」でもある点がなかなか巧み。
ロベルトがある事件を担当するのですが、
捜査は途中で打ち切り。
もちろん(映画ですから!)ロベルトは単独で捜査を続け、
背後にあるゲイ・コミュニティと、買収組織の存在が明らかになってきます。
しかもそのメンバーの中には……

ゲイであるロベルトには、
女性のフィアンセがいます。
魅力的な女性です。
でももちろん、この結婚に「希望」はありません……
そして当然女性は傷つきますが、
それは個人的な問題であるよりもむしろ、
当時のポーランドの、ゲイを登録させて弾圧する、
制度的な問題の方が大きいでしょう。

ロベルトの父親は秘密警察の幹部です。
この文脈は、父と息子の古くて新しい問題と、
父権としての国家(の抑圧)に繋がり、
ロベルトの母は、
彼の(警官である)フィアンセとの、
(世代違いの女性としての)対比もあります。

イギリスの『パレードへようこそ』の舞台が1984年であることを考えると、
LGBTが抑圧されていると言っても、
その形にはかなり差があることがはっきり分かります。
来週もまた、ポーランド映画を予定しています。

Dodgers / Baysters !!

それにしても、
Dodgersはともかく、
(なにしろ見ていて「強い!」と感じますから。)
横浜方面のチームが、日本シリーズに出るなんて、
いまだにちょっと信じられない気がします。
楽しみですけど!

これは応援の気持ちを込めて言いますが、
あんなに守備が不正確で、
あんなに先頭バッターに4球を出し、
あんなに継投のタイミングがズレて、
あんなに怪我人が多かったのに、
よくここまで来ました。

最後の試合、
森選手の暴投で1点取られて始まり、
彼の3塁打と走塁で(それだけじゃないですが)勝ちました。
TVKのインタヴューをYouTubeで見たら、


(20分あたり)

牧選手がその暴投
(まあ、1塁手が止められたはずなんですが)
をいじっていて、
森選手自身も「結構くらってたんで」と答えていて、
笑うと同時に、じんわり来ました。
森選手には、ぜひ、レギュラーになって、
毎試合あの強権を披露してほしいです。
(ただし1塁手が取れるところに!)

2024年10月20日日曜日

モルドヴァ

今週は、『黒いスーツを着た男』の解説があるんですが、
そこには、モルドヴァからパリにやってきた移民が登場します。
で、たまたま今日、モルドヴァのニュースがあり、
学生に知らせました。



2024年10月17日木曜日

Dodgers / Baysters

2つのチームを応援している者にとっては、
信じられないほど幸運な試合が続いています。

大谷選手には、
ぜひワールド・シリーズの舞台に立たせてあげたい。
そこまで行けば、勝ち負けはどっちでもいい。
ただその試合の、そのグラウンドに立たせてあげたい、
そう感じています。
(テオスカーもキケも、特にマンシーも好きですが。)

本当は4位だったはずのチーム。
赤チームが自滅して、
棚ぼたで3位に繰り上がり、
90%諦めていたCS1次リーグを連勝し、
95%諦めていたCS2次リーグは今日また勝って、
なんと一歩前に出ました。
元エースはカブスに去り、
エースも、主戦キャッチャーも怪我で不在。
でも、こっちが盛り上がりかけるたび、
裏切られ続けてきましたから、
まだ福岡チームの予習をし始めたりはしていません!
夕方6時が楽しみです!

『ロニートとエスティ』

大学院のゼミで、
先週見た『テイスト&カラー』


に続き、今週も「レズビアン映画」

『ロニートとエスティ』(2017)

を見てみました。
期待を上回るいい映画でした。

舞台はロンドンの、
ユダヤ教(オーソドックス)のコミュニティ。
そこで、別格のリーダーだったラビが急逝します。
そしてその追悼式に、
5年前父親と袂を分かった娘ロニーとが、NYから帰国。
そして、離英のきっかけとなった、
同性の元恋人エスティと再開します。
彼女は、亡くなったラビの一番弟子と結婚していました。が、
二人の女性の間の炎は、またすぐに燃え上がり……
というお話。

ロニートを演じるレイチェル・ワイズ、
エスティを演じるレイチェル・マクアダムス。
二人ともいいです。
そして二人とも、
今までにいくつもの映画でみてきましたが、
これが一番印象的でした。
(ただしマクアダムズは、これも良かったです。


同性愛映画であり、
フィーメイル・ボンディングの映画であり、
ユダヤ人コミュニティの映画であり……

原作の小説も読んでみたくなりました。



2024年10月12日土曜日

『ヴィーガンズ・ハム』

アマプラにあったフランス映画、

『ヴィーガンズ・ハム』(2022)

を見てみました。
ふだんなら見ないタイプの映画なんですが、
マリナ・フォイス主演ということで、
ちょっと興味が湧き、
あえて見てみたんですが……

原題は

Barbaque

つまり「質の悪い肉」です。
主人公は、大赤字を抱える肉屋を経営する夫婦。
この店を、ある夜、過激なヴィーガンが襲います。
その日は逃げられますが、
後日、たまたま犯人の一人を見かけた時、
この夫婦は、犯人をクルマで(意図せず)轢いてしまうので。
そして、死体は切り刻んで捨てるはずが、
ふと、この肉を使ってハムを作ってみると……
という、ブラック・コメディーです。

グロイ場面もあるし、まあ、それほどおもしろくもありません。
ただ、「肉食」をめぐる問題が、
畜産業者、肉屋、そのたくさんの客、ヴィーガン、
などの行動を通して、
問われていると言えばそうなんでしょう。
フランス映画らしく、人種差別に関わるブラックなセリフも登場します。

そういえば、
マリナ・フォイスがスナイパーを演じるドラマもあって、
ただこれは、途中でやめてしまいました。
この手のものは、一般に英米の方が質が高いと感じます。

そしてこの手のグロいブラック・コメディーは、
やっぱりそんなに好きじゃありませんでした。

(『最強のふたり』の冒頭、
ヘルパーの面接に参加する人たちの一人を演じる
Jean François Cayrey が、
主人公の友達として出ていました。)

this is the beautiful thing about baseball

今日は午前中、ドジャースの試合をドキドキしながら見て……
おめでとう、ドジャース!

キケのこのコメント、いいですね;

“What he did tonight, that’s who he is,
 And we’re not surprised whatsoever. 
Game 1 didn’t go his way, but this is the beautiful thing about baseball; 
you get to do it over the next day. 
In this case, it was five, six days later. He did his thing.”


26分あたりから。


次はメッツ。
勝てば(たぶん)ヤンキース!
もしそうなったら、痺れますね〜

2024年10月11日金曜日

『ハイ・ヒート その女諜報員』

アマプラで見かけた映画、

『ハイ・ヒート その女諜報員』(2022)

を見てみました。
見始めた理由は単純、
主演がオルガ・キュリレンコだったからです。
彼女の出演作は多くみてきて、
アクションのできる俳優なので期待しているんですが、
なんというか、今ひとつ「いい映画」に当たらないなあ、
と常々思っています。
でもやっぱり期待はしてるので、見ちゃうわけですね。

この映画、話は恐ろしく単純で、
場所も1つ、時間も一夜のみ、
なんと「三一致の法則」に則っているのでした。

その「一夜」は、ある夫婦がパリにレストランを開業した夜で、
妻はシェフ&オーナーで、夫は共同経営者です。
が、実は、
夫はマフィアに多額の借金があり、
その夜、取り立て屋が踏み込んでくるのです。
一方妻も、実は元KGBの諜報員。
夫婦はこの秘密を、お互い相手に言っていませんでした。
とはいえ二人は、結局、レストランを守るために行動に出ます……

いいキャラだと思ったのは、
KGB時代、オルガの同僚だったミミという女性です。
(演じるのはケイトリン・ダブルデイ。)
彼女は、オルガが逃走したおかげで、
かなり厳しい立場に追い込まれた過去があります。
そんな中オルガは、
どうしようもなく、
随分長い音信不通の末に、
ミミに助けを求める電話をするのです。
この「三一致」の映画を引き立てているのは、
間違いなくミミだと思います。

目立たない、単純なB級作品とも言える映画ですが、
わたしはおもしろくみました。

2024年10月9日水曜日

『極悪女王』

ネトフリのミニ・シリーズ、
まだ公開したての

『極悪女王』

を見てみました。
5話中3話は、白石和彌監督です。

ビューティー・ペアの追っかけだった少女が、
給食費を奪って飲んでしまうろくでなしの父親と、
そんな男と別れられない(無駄に)深情けの母親と、
極貧の生活に痛めつけられ、
女子プロレスラーになる決心をします。
彼女こそ、後のヒール、ダンプ松本でした。

おもしろいし、わかりやすいし、
これはヒットするんじゃないでしょうか?
プロレス映画ですが、
フィーメイル・ボンディングの物語でもあり、
女性たちを搾取する男性たちを明確に名指しする物語でもあります。
女性たちの、世代間の差も描かれます。

思うのは、
すでに70年代、
「強くて美しい」ビューティー・ペアに熱狂していた女性たちがいたということ。
そしてそうしたメンタリティーが、
例えば21世紀の、
(スーパーマンの姉である)スーパーガールや、
キャプテン・マーヴェルや、
ワンダーウーマンなどにを支える土壌になっていたんだなあ、
ということです。
でも、だとすると、
実際にはもっと前の時代にも、
そうした状況はあったのでしょう。
増村保造の初期の映画だって、そう言えばそうだし。

黙阿弥の白波物が受けたのは、
幕府の力が不安定になり、
「上」に忠実であること、あるいは勧善懲悪などの価値観が揺らぎ、
社会のルールを無視する生き方、
自分を恃むワルの生き方が、
魅力的に見え始めたからだと言われます。
もし、大正デモクラシーの土壌が、
この辺から醸成され始めたんだと考えれば、
ちょっと似た構造かなと思いました。

2024年10月8日火曜日

『メカニック ワールドミッション』

そう言えば先週、

『メカニック ワールドミッション』(2016)

を見ました。

ジェイソン・ステイサムが、
人質になったジェシカ・アルバを救うために活躍し、
ただ最後は、別のワル、トミー・リー・ジョーンズと組もうとするお話。
まあ、最後まで見たんですが、
70点くらい?
物語が単純すぎて、
ステイサムの映画にありがちな単調さが鼻につく感じ。
ミッシェル・ヨーも出てましたが、まあ、彼女じゃなくてもいいかな。

やっぱり、トム・クルーズは偉大です!

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』

そういえば先週、

『ワイルド・スピード スーパーコンボ』

を見ました。
ワイスピ・シリーズのスピン・オフで、
ドゥウエイン・ジョンソン、
ジョナサン・ステイサム、
イドリス・エルバ、
(ちょい役でライアン・レイノルズ)たちが出ています。
主役級が3人出ているので、
それぞれに見せ場が必要。
なので物語も、なんというか、段階的な進行になっています。

まあ、おもしろくない、ということもないけど、
おもしろい、というほどでもない。
フツー、かな?

2024年10月5日土曜日

『やくざ絶唱』

1970年の、増村保造の作品、

『やくざ絶唱』

を見てみました。

勝新太郎
大谷直子
田村正和
という俳優たち。
勝つと大谷が異父兄妹で、
やくざである兄が、
優等生である高校生の妹を育てているんですが、
二人の間には、
どうしようもなく近親相姦的な「愛」が溢れている、
という物語。
はっきり言って、重かったです。
舞台である新宿がもっと見たかった!

2024年10月4日金曜日

レバノン

一年生のフランス語の授業、
ほぼ毎週ある「雑談」の時間に、
先週は、ガザの戦争について、
アメリカのダブル・スタンダードについて話しました。
この点では、
二人の大統領候補にあまり差はなくて、
パレスチナ市民を守れと言うカマラにしたところで、
結局アメリカのイスラエルに対する武器供与を辞めるとは言わないし、
選挙期間中に何かをしようとしているようには見えません、
副大統領ですが。
(イスラエルの武器の70%が、
アメリカから供与された、
それも新型のものだと言います。)
そして11月までに、
またどれほどの命が失われてしまうのか……
世界のほとんどの国がイスラエルを非難しても、
G7の国々は……  
どいつもこいつも、と言いたくなります。

そして今週は、レバノンについて。
もちろん、かつてのフランスの委任統治領であり、
フランスが、自分たちの支配を強固にするために、
WW1のあと、民族対立を促す構図を作ったと言われています。
そんなフランスがしゃしゃり出ても、ねえ。
アフリカだけでなく、
シリア周辺の国境の直線具合も、
英仏の黒い手が見えるようです。

パリやモントリオールでは、
1975以降レバノンを離れたという人たちに、何人も出会いました。
映画『キャラメル』では、
フィーメイル・ボンディングが描かれますが、
その女性たちの中には、
ムスリマもクリスチャンもいます。
(レスビアンもいます。)
もちろん、対立していない人たちもいるわけです。

このクラス、フツウの「雑談」への反応は薄いんですが、
先週、今週は、聞いているな、と感じました。
無関心なわけではないんですね。




ドラマ『フラッシュ』から

映画を見たので、
久しぶりにドラマ版『フラッシュ』のエピソードを眺めていたら、
まだ見ていないシーズン3の途中に、
スーパーガールやアローの名前がありました。
で、
それだけ見てみたら、
おもしろかったんですが、
ラストは「Arrow に続く」とでました。
え? Arrow のどこ?
と思って検索すると、
詳しい人がいるんですね、
このクロスオーヴァーについて、
こう書かれていました;

そうだったんですか!
クロスオーヴァーし過ぎ!?
とりあえず、Arrowだけでも見てみます!

『ザ・フラッシュ』

というわけで見たのが、映画版の

『ザ・フラッシュ』(2023)

です。
ドラマ版は、シーズン2まで見て休み中ですが、
知ってる話なので、
落ち着いて楽しめました。
(ただもちろん、
ほんとの細部まで分かってはいません。
これ、スーパーマンもスーパーガールも、
アクアマンもアローも出てくるので、
なかなか完璧は難しいです!)

フラッシュも、彼が好きなアイリスも、
ドラマ版とはやや雰囲気が違いました。
フラッシュは、映画版の方が、
より「ナード」感が強いです。

過去を変えることで現在が、
そして未来が変わるというのは、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』以来、
いやそれよりもっと前からあるはずの「伝統」で、
この映画でもそれは基調になっています。
ただそれが、
生き方として、
取り返しのつかない「過去」にこだわるのか、
それとも、今の形の「現在」や「未来」を慈しむのか、
という選択の問いと重なっています。

これを見たら、スーパーガールをちゃんと見たくなりました。

(一応)完成!

フラ語シリーズの新作である「フレーズ集」、
一応完成しました!(パチパチパチ!)
これからゲラになって、
直して、
2校が来て、
直して、
3校が来て、
直して、
くらいで終わればいいですけど、
最高5校までやったこともあるので分かりません!
でも、
ここからは、丁寧に見ていく感じで、
もうほぼほぼ骨格も形も変わりません。
もう少しで、お届けできる見込みです!

というわけで、
このところかなり時間を詰めて仕事をしていたので、
他には(まあ授業は最優先ですが)ほとんど何もできなかったので、
昨日は「休養日」と決めて、
ランチに寿司を食べたり、
いつものカフェでは映画を見たり、
夜はちょっと野球の消化試合を眺めてから、
別の映画を見始めたりと、
楽しく! 過ごしてみました。
やっぱり、
原稿を手放すと、
解放感があります!

『フランス語を始めたい!』
が去年の3月なので、
本はそれ以来なんですが、
とても久しぶりな感じがするのはなぜでしょう?

2024年9月29日日曜日

カフェ風

週に5回はカフェに行きますが、
家のリビングでも少しその感じを再現すべく、
繰り返しかけている YouTube がこれです。
(以前も上げた気がしてきましたが。)


よくわかりませんが、
数あるこの手のBGMの中で、
わたしにとっては、
ダントツでカフェっぽい感じ。
言葉が入ってないので、それもいいです。

これをかけると、仕事モードに入ります!
なんだかずいぶん日が空いてしまいましたが。

この1週間は、
まず後期の授業が始まり、
会議がいくつかあり、
大事な審査会があり、そして……

来春を予定していた参考書ですが、
急遽、年内、あるいは年明けを目指すことになり、
ものすごい急ピッチで追い上げています。
語学の参考書の発売というと、
やはり「春」な感じがしますが、
「入魂用はたしかにそうなんですが、
それ以外は関係ないです」
との編集者のお言葉があり、
できるなら早めてみる?
ということになったのでした。

ここに来て、
当然、全体を見直す回数が増えてくるわけですが、
これはもう自画自賛以外の何物でもありませんが、
おもしろいと思います!

ただし、フレーズ集なので、
やはり少しフラ語を齧ったことがないと、
楽しめないでしょう。
齧ったことがあるみなさん!
おもしろいです!
ぜひ、楽しみにしてください!

2024年9月24日火曜日

"My olives, my olives"

殺したパレスチナ人の数、
少なくとも4万人。
子供と女性が多く含まれ……
と言ってきましたが、
そしてそれだけでもう「十分」ですが……


自宅の小さな庭にも、オリーブがあります。
それを切られるだけだって、堪らないだろうに、
彼はらずっと丹精込めて育てていて……

トランプよりハリスの方が遥かに「マシ」だとわたしは感じますが、
彼女(を含めた民主党、そしてアメリカ)の、
イスラエルに対する態度からは、
恐ろしいほどの偽善の匂いがします。
イスラエル軍の武器の7割はアメリカが供与したもの。
その中で、いくらハリスがパレスチナ人の死を嘆いて見せても。
ハリスは欠席したとはいえ、
ネタニヤフはアメリカ議会で演説して、
何度もオベーションを受けたし。

もうほんとに……


2024年9月22日日曜日

VW

日本ではあまり話題になりませんが、これ、

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR19DOK0Z10C24A9000000/ 

以前から問題になっていましたが、

ここにきて進展がありました。

実は、VWグループのクルマに乗っています。

クルマ自体は気に入ってますが、

なんか、イメージ悪くて、イヤなんですけど。



50 / 50

はもうとっくに過ぎて、
今日は 52 / 53 になってますが、
ほんとに、言いようのない達成です。
50 / 50 の時には、多くのコメントを読みましたが、
わたしが一番印象に残ったのは、
テオスカーの、
「もうひまわりの種が残ってないよ!」
です。
まああの日は、3本も売ったしね。

またここに来て、ジャッジのHR数に近づいてきました。
(ただ今日彼は54号打ちました。)
で、ジャッジ抜いちゃえ!
と思ったんですが、
彼の50/ 50 へのコメントを読んで、
その気持ちはなくなりました。
「おめでとう。
彼は僕のライバルだけど、
僕は彼のファンで、
毎日彼がやってくれることを楽しみにしてる。
盗塁も、体が大きいと、
すごく体に負担がかかる。
僕にはとてもできない……」
ジャッジも好きになっちゃいます!

2024年9月18日水曜日

ですよね!

ビリー・アイリッシュの新譜、

と言っても少し前ですが、

文字通り愛聴しています。

いい曲がとても多い、いいアルバムだと思っています。

なぜでしょう、とても気が合う。

すぐそばにいるようだけど、届かない才能。

で、ついにきましたね。

(実は待ってました。)

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240918/k10014584521000.html

2024年9月17日火曜日

ここにきて

後期授業の開始が迫ってきたこの時期に、
書籍準備が急にスピードアップしてきました。
来春くらい? と思っていましたが、
もっと早くなりそうです。

レナさんとみっちり相談して、
決めセリフを100個ほど選び、
それに解説を付けました。
もちろん音声もつきますが、
どんな音声にするか、
いろいろ検討中です!

わたしとしては、
なかなか楽しい本になると思っています。
多くの人に楽しんでもらって、
しかも実戦で使ってもらえれば、
と思って進めています。
ぜひ期待してください!

2024年9月12日木曜日

『パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!』

なんと!
第25作まで見てきて、
あと1作を残すのみとなった座頭市シリーズ、
最後の1本が、アマプラにないことが判明。
しかもDVDも、プレミアが付いていて1万円超え!
困っちゃいましたねえ。
どうしましょう!

で、
とりあえずは休憩で、
座頭市とはまったく関係ないフランスのコメディ、

『パーフェクト・プラン 人生逆転のパリ大作戦!』(2017)

を見てみました。
原題は、Epouse-moi mon pote なので、
結婚してくれ、我が友よ
くらいでしょうか。
タイトルから、男性による同性婚の話だと分かりますが、
そこはコメディなので……

監督、脚本、主演は、
モロッコ系フランス人の、タレク・ブダリ。
で、
物語も、モロッコから、
家族みんなの期待を背負ってパリにやってきた留学生が、
試験を受けるのを忘れてヴィザが失効し、
何とか滞在許可、ないしフランス国籍を取るために奮闘する、
というものです。
(モロッコにいる主人公の父親を演じるのは、
お馴染みのジネディーヌ・スアレム。
ラムジ・ベディアも、ちょい役ですが登場します。
地味に贅沢!)

映画自体は、面白かったのかと言われると、
まあ、ビミョーなところですが、
こういうフランス映画は、仕事の一環(!)として、
というつもりで見てます。

ヒロイン役を演じたのは、
有名 Youtubeuse のAndy です。


彼女は、Miss France でも、
いいところまで行ったんですね。



2024年9月11日水曜日

討論会

今日は、夢の共演もさることながら、
アメリカ大統領候補の討論会も、
ずっと待っていたイベントでした。
(MLB と時間帯が被ったので、その部分は録画して見ました。)

内容的には、
どちらの言っていることも、
すでに聞いたことがあるものがほとんどでしたが、
こうして聞き直してみると、
やはりトランプの言っていることはハリボテ感が強く、
ポイントからズレちゃう感じも、シャープじゃない印象を受けました。
(バイデンよりは年下ですが、78歳ですよね。)
そして一番強く印象に残ったのは、
彼が、討論中、一切カマラの方を見ようとしなかったこと。
まるで、彼女がタブーかないかであるように。
それも作戦なんでしょうが、
何というか、哀れな気がしました。

まあ、コアな支持層には、影響がないのでしょう。
大事なのは……、
テイラー・スイフトがカマラ支持を表明したこと!
ナイス・タイミング!

夢の共演

今日は、数日前から楽しみにしていた夢の共演が見られました。
もちろん、
大谷、山本、今永、鈴木、のことです。
とにかく山本がしっかり投げられてよかった。
球もはやかったし。
(ちょっとシュート回転だったけど。)
今永にも勝ち投手
(自分のことには興味がない、と本人は言ってますが)
がついて、また新人王が近づいたし。
鈴木は猛打賞だし。
大谷は……、いつも活躍してるから、今日はいいか!
(まあ、50-50なんて、最初で最後の挑戦じゃないでしょうか。
ぜひ達成してほしい!)

それにしても、カブスのP. クロー・アームストロング、
すごく守備がうまくて、感心しました。
軽やか!

2024年9月10日火曜日

『新座頭市物語 笠間の血祭り』

シリーズ第25作、

『新座頭市物語 笠間の血祭り』(1974)

を見てみました。

前作が今ひとつだったせいもあるかもしれませんが、
今作は、とてもよく感じられました。
まずフレーミングが安定しているし、
物語の運びも、シーンの繋ぎも自然、
豪華な役者たち(岡田英次! 佐藤慶! 志村喬!)も個性的、
殺陣も陰影があって迫力十分。
素晴らしいデキでした。
わたしは、シリーズ全体の中でも、屈指の作品だと思いました。

さ、あと1本!

『オペレーション・フォーチュン』

アマプラで見かけた

『オペレーション・フォーチュン』(2023)

を見てみました。
わたしが好きなタイプのスパイモノかなあ、
と思って見始めたら、ドンピシャ。
エンタメとしては、もうほとんど満点、という印象でした。
セリフは気が利いてるし、
アクションにキレはあるし、
物語は複雑なんだけどスッキリ分かるように描かれているし、
キャラクターは個性的でそれぞれに面白味があるし、
音楽も、カメラの動きもいい感じだし、
展開もとてもスムーズだし、
小さな伏線も効いているし、
オチもおもしろいし、
時間も実質1時間45分程度だし、
やっぱりほぼ完璧。

監督はガイ・リッチーで、
主演はジェイソン・ステイサム。
このコンビニは、


がありました。
(そういえば、構図は似てます。)
ただしデキは、今回の方がはるかにいいと思いました。
オーブリー・プラザの、
男たちをおちょくった態度おもしろくて、かなり効いてるのかな。

2024年9月9日月曜日

『新座頭市物語・折れた杖』

シリーズ第24作、

『新座頭市物語・折れた杖』(1972)

見てみました。
勝新太郎が初めて監督を担当しています。

で、どんな監督ぶりを見せるのかと思っていたんですが、
残念な結果でした。
他の「プロの」監督たちとは、
申し訳ないけれど(マイナスの意味で)レベチでした。
一番気になったのは、シーンとシーンの繋ぎがぎこちない、
というか不自然、
というかぶつ切りを並べたようで、
「流れ」が作られてない印象。
いわゆる「エロ・グロ」も多く、
それはわたしが座頭市シリーズに期待するものとも違うので……
また、これまでも何度かあった、
メインと繋がらないサブのストーリーがあったり。
(←まあこれは脚本家のせいかもですが。)
そうそう、
子供がヤクザに殴られて死ぬっていうのも、
映画のルールを破っている気がしました。
そのほかにも、too much なものが多く……

次に期待しましょう。
あと2作!



唯一、小池朝雄のワルモノが、
個性があって印象的でした。

2024年9月8日日曜日

『パリタクシー』

もう随分前にアマプラで買って、
そのまま見るのを忘れていた

『パリタクシー』(2022)

を見てみました。

92歳のご婦人を乗せた、46歳のタクシー・ドライバー。
彼女に言われるまま、
パリ周辺の各地を巡る中で、
彼は次第に心を開き、
忘れえない1日になる、というお話。

見る前は、
『舞踏会の手帳』
みたいなものを想像していましたが、
ちょっと違いました。
映画としては……、50点くらい?

タクシーによる空間の移動が、
時間(記憶)の移動になるって言うのは、
分かりやすい構成です。が、
物語があまりに特異で、
またその描き方や、音楽の挿入の仕方もゆるくて、
乗れませんでした。

老婦人を演じたリーヌ・ルノーは、
出演時リアルに92歳。
『女はみんな生きている』
の時と同様、寂しい老女性の役です。
そしてダニー・ブーンは、
今回はお笑いはナシで、やや大袈裟な演技。

ラストも、そうなるのが見え見え過ぎて、どうかなと思いました。





2024年9月7日土曜日

『座頭市御用旅』

シリーズ第23作、

『座頭市御用旅』(1972)

を見てみました。
森一生監督です。

ワルモノ役は三國連太郎。
小心で去勢を張る哀れな人物を好演していました。
森繁久弥が、きわめて良心的な目明かしとして登場しますが、
彼は息子といい関係が築けていません。
権威主義的、家父長主義的だからでしょう。
この俳優は、雰囲気が家父長的だと、
今回初めて思いました。

映画としては、
『座頭市あばれ火祭り』と同じように、
メインの物語とほとんど絡まないサブがあって、
そちらが最後の対決に至るのですが、
これはうまくいかないやつだと、今回も思いました。
少し、手詰まり感があるのでしょうか?
気を衒わず、ジャンル映画としてきっちり作られていれば、
こちらは満足なんですが。

2024年9月6日金曜日

ミッシェル・バルニエ新首相

長らく揉めていたフランスの首相の座、
結局かなりベテラン(73歳)の、
ましたがミッシェル・バルニエに決まりました。

BBC のニュースを見ていたら、
彼はフランスでよりイギリスでの方が有名、
なぜならブレグジットの時、
EU側の交渉人だったから、というレポートがありました。
そして、
ブレグジット、ブリュッセル、バルニエ、
を合わせて、3B と言うんだとか。

一方フランスのニュースでは、
有名な政治家としてバルニエを紹介していましたが、
どうなんでしょう?
政治家の「有名」って、クラスターによりますから。

日本の政治ニュースは、
常にがっかりさせてくれるグループの人たちによる、
食欲のなくなるようなドタバタに、
延々と時間を割いていますが、
他にもっと重要なことがあるし、
もっと検証でも突っ込みでもできるでしょ、
と思ってしまいます。
政治の劣化とメディアの劣化は並行だ、
とはよく聞くセリフですが、
それは確かだと感じます。

でも、アメリカにも、
あの差別主義者に投票しようっていう人たちが、
あんなにたくさんいるわけです。
政治学者は、
(それが「仕事」だから当然と言えば当然なんですが)
トランプの政策について語ります。
分かりますが、
それ以前じゃ?
とわたしはいつも感じてしまいます。
もちろん政策も大事ですが、
人間として信用できない場合は、それ以前です。
食欲のなくなるようなドタバタが、
「それ以前」じゃないといいんですが。(←Si + 半過去)

2024年9月4日水曜日

『新座頭市・破れ!唐人剣』

シリーズ第22作、
香港のスター、ジミー・ウォングが登場する、

『新座頭市・破れ!唐人剣』(1971)

を見てみました。
おもしろかったです。

「唐人」というのが新基軸で、
言葉が通じないという状況が出てくること自体、
新しい感じがします。
物語も悪くないのですが、
この唐人が座頭市のことを誤解し、
誤解したまま最後の対決に至ってしまいます。
これは……ちょっと残念。
別のヒールがいるので、
唐人と座頭市は、
ある程度戦ったところで誤解が解ける、
という展開の方が、
見ていてスッキリすると思いました。
無理に戦わせなくても。

座頭市シリーズも、
ここまで来ると「初々しさ」みたいなものはもうなくて、
何か新しさを懸命に求めているんですが、
なかなか困難な挑戦です。

2024年9月3日火曜日

『デンジャラス・ラン』

ネトフリで見かけた映画

『デンジャラス・ラン』(2012)

を、そのまま見てみました。
ライアン・レイノルズと、
デンゼル・ワシントンです。

舞台はケープタウン。
10年前、CIA を「裏切った」ワシントンが、
突如ケープタウンのアメリカ総領事館に逃げ込んできます。
そして取り調べのために連行されるのが、
Safe House「隠れ家」でした。(これが原題。)
そしてその隠れ家を守っていたのは、
まだ新人に近いレイノルズでした……

公開当時、かなりヒットし、
一方評論家の評価はイマイチだったようですが、
エンタメとしては、十分見られました。

エンタメとしてのCIAものは、
比較的ハズレが少ないと思っています。



2024年9月1日日曜日

『座頭市あばれ火祭り』

シリーズ第21作、

『座頭市あばれ火祭り』(1970)

を見てみました。
勝プロダクションの制作で、
勝新太郎自身も脚本に加わっています。
監督が三隅研次なので期待しましたが……

ストーリー・ラインが2つあるんですが、
それらがうまく絡んでいないのが、最大の弱点でしょう。
うまく、というか、ほとんど絡んでいません。
ただ、腕の立つ浪人と座頭市の勝負を、
最後の最後に置くために、やや無理に入れ込んだ感じ。

メインの方の物語は、関東八州を収める大親分が、
座頭市と同じ「めくら」であること、
彼を演じる森雅之が迫力あること、などで、
悪くなかったです。
長年彼に仕え、
最後はあっさり切り捨てられる西村晃が哀れです。

やはり勝プロは、
派手さを求めるあまり、
散漫な作りになってしまう傾向があるんでしょうか?
まだ本数を見てないので分かりませんが。

大原麗子、仲代達矢、吉行和子、などが出演。
そしてピーターが、今までの作品にはいなかったキャラで登場。
「現代」に近づいてきたんですね。

『ガンパウダー・ミルクシェイク』

アマプラで、
「もうすぐ終了」の中から、
これを見てみました;

『ガンパウダー・ミルクシェイク』(2022)


監督はイスラエル人のナヴォット・パプシャド。
とてもはっきりと、フィーメイル・ボンディング、
あるいはシスター・フッドの映画です。

「ファーム」と呼ばれる悪の組織があるんですが、
それがまあ、男性中心社会、だということなのでしょう。
ずっと、自分たちの都合のいいルールを作り、
気ままに「世界」を引っ掻きまわし、
女性たちは使い捨て、なんですね。
で、
ヒロイン、その母親、その仲間、
そしてヒロインが殺した男の娘である少女、たちが、
この「ファーム」と解決します。

ストーリー・ラインは、
女性たちと「ファーム」の対決、
ヒロインと母親の関係、
ヒロインと少女の関係、
が中心です。
(ヒロインの母親と、彼女のかつての仲間たち、
の関係も意味があります。)

色彩的に、とても作り物っぽくしてあって、
その点に限って言えば、
第一印象は『アメリ』みたい、でした。
ただ、銃撃戦など、かなり激しいアクションもあるので、
話はまったく違いますが。
アクションは、やはりタランティーノに似てるんでしょう。
監督が、「子連れ狼」も参考にした、
と言っているのは、なかなか興味深いです。


わたしが見終わるのとほとんど同時に、
有料に切り替わってしまいましたが、
これは、十分に元をとると思います。
(ただ、血が苦手な場合は、お勧めしません。)

2024年8月29日木曜日

『座頭市と用心棒』

シリーズ第20作目、

『座頭市と用心棒』(1970)

を見てみました。
勝プロ製作で、
三船敏郎、若尾文子、岸田森、嵐寛寿郎ら、
豪華キャストに加え、
監督は東宝の岡本喜八です。
期待も高まります。

結論から言うと、「消化不良」という感じ。
いいところもあるし、
いいショットも、いいつなぎもあるんですが、
いかんせん物語が不鮮明。
登場人物の中に、「公儀隠密」が混じってるなんて、
最初は想像もしてないので、
今ひとつ物語が分からなくて、
最後になってもろもろ分かっても、
やっぱりちょっとスッキリしない感じが残ります。
豪華キャストだとありがち? な仕上がりでした。

三船はよかったですが、
さすがに『七人の侍』(←16年前)の時の勢いはなかったかな。
また、米倉 斉加年って、特に好きな俳優ではないんですが、
今回の「ダメ人間・若親分」は、とてもよかったです。
若尾文子は、声に特長があるんだなと、今回思いました。

2024年8月27日火曜日

『座頭市喧嘩太鼓』

シリーズ第19作目は、

『座頭市喧嘩太鼓』(1968)

です。
三隅研次監督なので、
見る前から期待値は高かったです。

そしてさすが三隅監督。
美しいショットも、
力強いショットも、
やさしいショットもあり、
時間の流れの緩急もあり、
よくできていると感じました。

当時27歳だったはずの三田佳子がヒロイン役。
姿勢が良くて、映えました。

前から思っていたのですが、
この座頭市シリーズは、
大昔、深夜のテレビドラマで見た、
『超人ハルク』
に似ているところがあると感じます。
流れ歩く二人は、
どうしようもなく揉め事に巻き込まれ、
自分なりの誠意を尽くした結果、
その街から出ていくことを余儀なくされるのです。
もちろん、さまざまな相違はありますが、
なんというか、悲しみが似ているのですね。

『座頭市果し状』

シリーズ第18作、

『座頭市果し状』(1968)

です。
監督は安田公義。
ヤクザ集団の一味に野川由美子がいます。

これは座頭市にはしばしば見られるんですが、
今回もまた、
ワルの仲間入りした男を、
なんらかの事情で座頭市が斬り、
ただ、その斬られた男の堅気の姉(ないし妹)が窮地に陥ったところを、
座頭市が救うという物語です。
座頭市が男を斬るのは不可抗力、
ないし正当防衛からなんですが、
それでもそれでも斬ったことにはちがいないと、
残された女性を助けるわけです。

この作品は、女性への暴行がやや多かったですが、
それ以外は落ち着いた演出で、
ふつうにおもしろく見られました。

野川演じる女性に実存的変化が見られ、
これは、シリーズを振り返っても、
珍しいケースだと言えそうです。

2024年8月26日月曜日

『座頭市牢破り』

シリーズ第16作目、

『座頭市牢破り』(1967)

です。

監督は山本薩夫。
ただそれよりも注目すべきは、
勝プロダクションの第一回製作作品だったことでしょう。
(大映の倒産は、1971年ですが、
そのだいぶ前から危ない状態でした。)

映画のデキは、
残念ながらイマイチでした。
力が入りすぎたのか、
詰め込みすぎで消化不良、という感じ。
物語が2つに割れていて、
むろんそれは分かってやっているわけでしょうが、
やはりうまく繋げられているとは言い難いと思いました。
脚本(3人で書いています)に無理があるというか。

また、池広一夫的映像が頻発。
手首や首そのものが飛びます。
こういうのは別にいらないです。
また、座頭市のキャラにも変化があって、
やや正義の味方的に、そして好戦的なっています。

おもしろいのは、
村人を教化する浪人の登場です。
説教くさくて、わたしは好きなキャラじゃありませんが、
名前を「水原秋徳」といい、幸徳秋水と3文字もかぶっています。
「尊王」を疑われ投獄された彼を座頭市が助けるのですが、
「剣」を否定する水原は、感謝しないのでしょう。

若き三國連太郎、細川俊之らが出演していました。

**********************

そして第17作は、すでに見た名作『座頭市血煙裏街道』。
これは大映の製作です。







2024年8月25日日曜日

『クロス・ミッション』

ネトフリの新作。
ファン・ジョンミン主演の

『クロス・ミッション』

を見てみました。

今は主夫に専念するカンムは、
刑事である妻にさえ、
かつて自分が特殊工作員だったことを隠しています。
けれども、
カンムの前にかつての仲間が現れ、助けを求めます……

ちょっと期待したんですが、
まあ、65点くらいでしょうか。
ストーリーも不自然だし、
アクションもショットも凡庸だし、
ファン・ジョンミンの良さもあまり出てないし。

イマイチでした。

『ザ・ユニオン』

ネトフリの新作。
ハル・ベリーが準主役の

『ザ・ユニオン』

田舎の元同級生。
男(マイク)は地元に残って、半径 1マイルの生活を満喫し、
昔の女性教員と寝たりして暮らしています。
一方女(ロクサーヌ)は、世界をみたいとそんな田舎を飛び出し、
今は政府系のエージェントに。
ただ、仲間を失い、どうしても新人が必要な局面で、
元同級生に白羽の矢を立てます。
で、マイクをいきなりロンドンに連れ出し……という物語。

107分というビミョーな長さになっているのは、
田舎の描写がやや長いから。
そういう田舎暮らしの、
ジモティーとして満ち足りて生きることを賞賛し、
彼らこそが世界を動かしているのだ、と、
想定された観客をくすぐる時間が必要だと考えたわけですね。
「ユニオン」は、映画内では組織名ですが、
もちろん「組合」でもあるわけです。
でも、そこはあまりおもしろくなかった。

作戦が開始してからは、
まあ、平均レベルのアクションものにはなっていると思いましたが、
ハル・ベリーではない、
役名もないワル側の女性に、とてもアクションが切れる人がいて、
その人はよかったです。

でもまあ、観客に媚びを売る映画っていうのは、
どうなんでしょうね?


納涼祭

地元のコミュニティが開催する納涼祭に、
住んでいるマンションとして「射的」の店を出すことになり、
今年は順番で理事の一人となっているわたしも、
一日がかりで手伝いました。

コロナで数年間途絶えていて、
今回は、久々の復活です。
(やってもいいけど手伝えませんから、
みたいな団体もいたんですが、
コミュニティの会長たちの強い意向で開催が決まりました。)

射的は人気があるので、
絶えず子供たちや家族連れがやってきて、
忙しかったです。
わたしは銃の使い方を説明する係なんですが、
小さな子供の場合、そもそもレバーを引き上げる力がないので、
それも手伝ってあげます。

小さい子たちはみんな可愛いですが、
特に女の子たちは、
浴衣を着ておしゃれして、嬉しそうです。
アフリカ系の元気な女の子(小3)のファティマとも、
仲良くなりました。
(4回も5回もやりにくるので!)

そういえば、
ファティマのお母さんなのか、
アフリカの民族衣装の女性も来ているし、
和太鼓チーム20人の中には、
白人の男女が交じっているし、
わたしたちの射的のとなりは、
中東系の夫婦がやっているケバブのキッチン・カーだし、
わがマンションの理事の一人は中国(しかも大連出身!)の方だし、
東京郊外の納涼祭も、
一昔前とは雰囲気が変わっていて、
いいなあ、と思いました。

汗だくで、すご~く疲れましたが、
やっぱり子供たちは可愛かったです!

『座頭市鉄火旅』

シリーズ第15作、

『座頭市鉄火旅』(1967)

を見てみました。
監督は、シリーズ3作目の安田公義です。

物語の骨格は、まあいつも通り、なんですが、
ひと味違うのは、
一人の鍛冶屋(東野栄二郎)が登場すること。
彼は、かつて刀鍛冶でしたが、
一流になった途端、
「お定まりの酒と博打」で破門となり、
その後は妻と赤子を連れて放浪。
そしてやっと、今いる土地の庄太郎親分のおかげで、
なんとか生活を持ち直し、
それ以降20年、鋤や鍬を作って生計を立てていました。
が、
心の奥底には、刀鍛治としてのアイデンティティが眠っており、
ある日、座頭市の技を見た時に、
そのアイデンティティがはっきりと目を覚ましたのでした。

この鍛冶屋が、座頭市を仕込み杖を触り、
もう寿命が来ている、と告げることが、
物語の大きな転換点になっています。

というわけで、
わたしは気に入りました。

2024年8月23日金曜日

『座頭市海を渡る』

シリーズ第14作、

『座頭市海を渡る』(1966)

を見てみました。
監督が池広一夫なので、
ちょっと心配だったんですが、
意外に(?)よかったです。

まず「海を渡る」というのは、
海外へ、ということではなく、
ここまでの舞台がみんな関東だったのに対し、
今作は四国が舞台になっているということです。
今まで、あまりに多くの人を斬り、多くの血を浴びてきた市がが、
その償いのために、お遍路に出かけるのです。

おもしろかったんですが、
やはり池広的な部分はそこここにあって、
例えば冒頭、市が切った相手の手首が禍々しく映し出されたり、
ワルモノが、今までのヤクザではなく馬賊(馬を乗り回す盗賊)で、
すごく西部劇チックであると同時に、
(もちろんここまでの作品にも、西部劇的な諸々はありましたが)
衣装の醸す雰囲気が妙に下品だったり、
唐突に「由美かおる」的な「サービス・シーン」があったり、
間延びさせないためなのでしょうが、
1つのバックストーリーを語るために、
3つの、時間帯の異なる場面をつないでみたり。

ただ、これはむしろ脚本の功績かもしれませんが、
ここまでの作品にはなかった要素が、
かなり強調されていました。
それは、村人たちのズルさです。
彼らは、自分たちを助けようとする座頭市を見殺しにし、
彼が悪者をやっつけてくれれば儲け物、
仮に殺されても実害はないし、
みたいな地点から、ことの成り行きを見守っています。
自分たちの村の存亡がかかっているのに!

今回は、池広のエンタメ精神が、
比較的うまく作用したと感じました。
でもまあやっぱり、
静けさは、ちゃんと描けていなくて、作り物っぽい。
この監督は、静けさが分かってないと思います。


2024年8月21日水曜日

Alain Delon

アラン・ドロンがなくなりましたね。
晩年は極右になって、
わたしも彼の活動を追いかけることはしませんでしたが、
ある時期スターだったことは、事実です。

今思い出してみて、
一番印象に残っているのは、
『太陽がいっぱい』のすぐ後に公開された、

『若者のすべて』(1960)

かな。
若きヴィスコンティの作品で、
映画そものものよかった。
確か大学生の頃、試写を劇場でみたんですが、
すぐ近くに、田中小実昌がいたのを覚えています。

そしてこれは有名なエピソードですが、
死刑宣告を受けたこともある「本物のワル」であるジョゼ・ジョヴァンニ
(彼は小説家や映画監督としても有名)
が、アラン・ドロンについて、
「あいつの目は、本物の悪党の目だ」
と言っていたことです。

大昔、パリの大きな通りの横断歩道を渡っていた時のこと、
先頭に、すごく大きくて真っ黒のシトロエンが止まっていました。
歩道を渡りながらふと車の内部を見ると、
助手席にアラン・ドロン!
あ! と思って2.3歩戻ると信号が変わり、
彼はニヤッと笑って風のように走り去りました。

また別の昔、
アラン・ドロンが来日した際、
大学院の女性先輩が通訳として付き添うことになりました。
サインもらってきて!
いいよ!
となったんですが、
ごめん、まったく言える雰囲気じゃなかった、
という結末。
彼女曰く、
ずっとピリピリしてたと。
何か仕事のことがあるのかもしれませんが。

高校生の頃は、
ベルモンドよりアラン・ドロンが好きで、
『暗黒街の二人』
『個人生活』
『ブーメランのように』
などは、劇場で来た記憶があります。
『個人生活』は、
むしろシドニー・ロームの方が印象に残りましたが。
そうそう、あれは中学の時、友達と
『さらば友よ』
を見に行ったのを思い出しました。
新宿ミラノ座でした。
ただ、今確認したら1968年となっているので、
リヴァイヴァル上映だったんでしょうか。
当時はそういうのも多かったです。

『冒険者たち』(←原作ジョゼ・ジョヴァンニ)は、
昔見てまあまあだと思ったんですが、
その20年後くらいに見直したら、
ぜんぜん退屈で、
自分の感想の変化に驚いたことがあります。

逆に『サムライ』は、
のちに見直した時も、割といいと思いました。
メルヴィルだしね。
クルマを盗むシーンで、
鍵たばから順に1つずつ試していくシーン、
印象的です。

ああ、なんだか、
そんなつもりなかったのに、
いろいろ書いてしまいました。
結局、たくさん見てるんですね。
やっぱり、スターはスターですね。
(極右は嫌ですけど。)

ICHI

ちょっと気分転換に、
主人公を女性に変えたリメイク作品、

ICHI(2008)

を見てみたんですが、
これ……
申し訳ないですが、ひどい。
半分見るのがやっとで、そこでやめました。
400円払ったんですけど!

まず、時間の管理が緩すぎる。
どの役者にも魅力がない。
セリフは説明的。
殺陣になってない。
衣装がバカっぽい……

直前に見た『座頭市の歌が聞こえる』に比べると、
その駄作さ加減が際立つようでした。

『座頭市の歌が聞こえる』

シリーズ第12作、『座頭市地獄旅』はすでにみたので、
今回は第13作、

『座頭市の歌が聞こえる』(1966、5月)

を見てみました。
監督の田中徳三は、シリーズ3作目です。

ヤクザなんかいなくて平和、と言われていた町に、
理不尽で横暴な親分たちが入りこみ、
人々を苦しめています。
この町に、
死に際の男性から預かったお金を届けにきた座頭市。
騒動に巻き込まれてゆきます。

よかったです。
第1作以来の登場となる天知茂も、
彼の元妻で、今は「女郎」となった小川真由美も、よかった。
画面の燻したような質感も、
シルエットを生かした演出も、
見ていて安心でした。
田中徳三、いいです。

2024年8月19日月曜日

『座頭市逆手斬り』

シリーズ第11作、

『座頭市逆手斬り』(1965、9月)

を見てみました。
監督は、第2作目、
『続・座頭市物語』の森一生です。
で、期待したんですが……

これは、デキが悪かったです。
まず、物語そのものがギクシャクしていて、
だいぶ見づらい。
また、座頭市の行動のモチヴェーションが低く、
映画に緊張感がありません。
いい役でキャスティングされた藤山寛美も、
変化をつけようとしたのは分かりますが逆効果。
(以前、中田ダイマル・ラケットが滑っていたように。)
さらに、演出も単調で、
意味なく引きのカットを見せ続けたり、
唐突に大音量の音楽が始まったりと、
何というか、ボロボロでした。

有名監督にも、駄作はあるという……

『座頭市二段斬り』

シリーズ10作目、

『座頭市二段斬り』(1965、4月)

を見てみました。
監督は井上昭。
坪内ミキ子が、シリーズ3度目の登場です。

座頭市が、自分のあんまの師匠を5年ぶりに尋ねると、
なんと師匠は殺され、
かつては小さかった娘が、
ヤクザの牢屋に閉じ込められ、
遊女にさせられそうになっていました。
そこに、
頼りない壺振りとその幼い娘(小林幸子)が絡みながら、
座頭市は、
郡代と組んだヤクザと戦います。

よかったです。
11歳という小林幸子の存在がよく効いていて、
おもしろく見られました。
ただ、
ストーリー説明上の必要からか、
ヤクザたちが「女郎」たちを手荒く扱う場面が何度かあり、
それがやや激しすぎた気もしますが。
ただそこには、
社会的な制度に対する怒りみたいなものも、
確かに感じられました。

やっぱり、子役が、
でしゃばりすぎない程度に上手く使われると、
風通しが良くなりますね。

2024年8月18日日曜日

『地面師』

ネトフリの日本のドラマ、

『地面師』

を見てみました。
7話完結なので、見やすい長さです。

結論から言うなら、70点、かな。
ギリギリB、という印象です。
一応最後まで引っ張られてみてしまうのですが、
映像的な魅力はあまりなくて、
人物は自分の内面を説明し、
あまりに都合のいい偶然が何度も起きます。
地面師グループ内には、キャラが被る人物がいて、
一方女性刑事の対応はとても不自然。
ただそれでも見てしまうのは、
サスペンスだけは作れているからなのでしょう。

一箇所だけ、ストーリーに関係なく「おお!」と思ったのは、
勤務先の大学が近い向ヶ丘遊園の駅前が一瞬登場し、
しかも、明治のスクール・バスまで写り込んでいた場面です。
(第3話の16分あたり。)
たま〜〜に、
夜飲み会があってクルマでクルマで行けないようなとき、
そのバスを使います。
そこが一番盛り上がりました!(それじゃダメじゃん!)

2024年8月16日金曜日

『座頭市関所破り』

第9作です。

『座頭市関所破り』(1964、12月)

監督は安田公義。
つまり、ここまででは一番デキが「?」だった、
第5作『喧嘩旅』の監督なので、
心配しながら見始めました。

でもそれは杞憂で、
ふつうにおもしろく見られました。
冒頭、中田ダイマル・ラケットが、
あれはなんなんでしょう、
縁日なので踊りなどを見せてお金を稼ぐらしい人たちを演じていて、
そこは「試み」だったんでしょうが、
完全に浮いていましたが、
それ以外は、
座頭市の父親? と思わせる老人も、
兄思いの妹も、
丁寧に描かれていて、よかったと思います。
特に老人の敗残感は、好感が持てました。

第5作がイマイチだったのは、
監督というより、脚本だったのかなと思いましたが、
それを担当した犬塚稔は、
第1作なども書いていて……

第5作だけ謎ですが、
まあ、同じ監督でも、
でき、不出来はありますからね。




Martina Navratilova maman à 67 ans !

67歳でママに!?
往年の名選手にして、
レスビアンであることを公言している、
マルチナ・ナブラチロワ。


67かあ!

2024年8月15日木曜日

8月15日

わたしが予備校に通っていた頃、
飛び抜けて人気のある英語の先生がいました。
たまたまわたしのクラスは、
彼の授業がもともと組み込まれてい単ですが、
その授業だけは、
大量のモグリ
(と言っても同じ予備校の生徒なので、特に問題ないんですが)
が発生したものです。

彼はの授業は確かにたくみで、
イディオムの整理の仕方もうまかったと記憶しています。
また雑談も、エンタメとしてのおもしろさはありました。
その時代なので、今ならアウトの下ネタも結構ありましたが。

彼の話の中で、
1つ、とてもよく覚えているものがあります。
田舎育ちの彼が、
戦争中のある日、田んぼの間の小道を歩いていた時のこと、
遠くから爆音が聞こえ、
それがみるみる近づいてきたのです。
彼は走って逃げましたが、
まるでドラマみたいに、道の真ん中で転んでしまいました。
爆音は近づき、もうだめだ、と思ったそうです。
そして振り返ると、
B29が、自分目掛けて降下してきます。
彼は身動きできず、
じっとB29を見つめました。
「目が合ったんだよ、パイロットと」
そしてB29は、高度を上げると、凄まじい轟音と共に、
彼の上を飛び去って行ったのです……

田舎の少年1人を撃ち殺しても、
戦争の帰趨に影響はないでしょう。
ただそんなことより、パイロットは人間だった。
そのパイロットのおかげで、
わたしたちはその先生の授業を受けられたわけです。

それにしても、
もっと、もっと早く降伏していれば、
何十万という命が救われたのに、
と思わずにいられません。
もちろん、そもそも開戦しなければよかったのですが、
せめて、インパール作戦の前に。

『座頭市血笑旅』

今日は第8作、

『座頭市血笑旅』

を見てみました。
監督は、第1作『座頭市物語』、
そして『地獄旅』や『血煙り街道』の、三隅研次です。
考えてみればこれら3作は、みな傑作です。

今回の作品は、
座頭市と間違われて殺された母親が残した赤ん坊を、
父親のところに届ける、という物語です。
もちろん座頭市には、彼の命を狙うものたちが襲い掛かります。
ただそれと並行して、
座頭市の、今までほとんど見せたことのなかった、
赤ん坊への愛情が描かれてゆきます。
赤ん坊との交流の中で、
「こんなに幸せだったことはなかった」
とさえ、彼は言うのです。
ちょっとした「セイブ・ザ・キャット」どころではないのです。

映画は、よくできていました。
わたしには、やはり、池広監督より、
三隅研次の方が遥かにいいと感じられます。
座頭市もまだやめませんが、
三隅研次の作品も見てゆきたいと思います。
今まで、この辺の日本映画はあまり見ていないので、
勉強になります。
今年の夏休みのテーマはこれかな!?
(まあ、フラ語本の仕事も毎日やってますけど!)

イスラエル国民は

授業では、
「国家」と「国民」を分けて考えるようにと言いますが、
では、今回の新生児たちへの爆撃した国家について、
イスラエル国民たちはどう考えているのか?
反戦運動などはないのか?
という気になります。
もちろん、まったくないということもないのでしょうが、
今日のフランスのニュースによれば、
去年の10/17以来、
イスラエル・メディアでは、
パレスチナの人々の映像はほぼまったく流されていないらしいのです。
ガザの街々の破壊、
死体、傷ついた人々、
そして今回のような虐殺も。

権威主義国家は、メディアを牛耳ることで、
自分たちに都合のいい方向に国民を押し出します。
ここでもまた、その常道が繰り返されているわけです。

外国からの圧力が、どうしても必要なのに、
アメリカ政府も、ドイツも政府も……

『眠狂四郎 女妖剣』

KADOKAWAチャンネル(2週間のお試し中)にあった、
池広一夫の作品、

『眠狂四郎 女妖剣』(1964、10月)

を見てみました。
主演は市川雷蔵。
久保菜穂子にとっては、昨日見た『座頭市あばれ凧』(わずか3ヶ月前)の、
次回作ということになります。
今回はキリシタンの「聖女」なので、
役柄はずいぶん違いますが。

結論から言うなら、
B級、という感じでした。
「無頼の徒」というアイデンティティを生きる狂四郎には、
これといった屈折が感じられません。
池広監督得意の血飛沫は何度かありますが、
別にどうということはありません。
そして今作は、いわゆる「エロ」場面が満載です。
まあ64年ですから、映像的にはなんてことはないですが。

というわけで、やはり「エンタメ」を撮る監督なんだなと感じました。

「生後4日の双子が空爆で死亡」

こんなこと、起きていいはずがない。



『座頭市あばれ凧』

今日は第7作、

『座頭市あばれ凧』(1964年7月)

を見てみました。
前作から4ヶ月です。

監督は、前作同様、池広一夫です。
(ただ撮影監督は代わっています。)

始まってすぐ気づくのは、
出演者たちの名前のフォントが、
以前のような、荒々しい筆書きに戻っていることです。
(前作のみ、活字体でした。)
どういう経緯かはまったくわかりませんが、
戻そう、という意見があったのでしょう。
そして全体的なトーンも、
前作より落ち着いたものとなり、よくなっていました。
(障子に血飛沫がパッと広がる、みたいな、
派手な演出はやっぱりありますが。)
物語の運びのテンポの良さは前作通り。

終わらせ方は、
1〜6作とは違って、
街を去ってゆく座頭市、みたいなものではありませんでした。
これは、90分以内に終わらせようってこともあるのかもですが、
こういう終わりもあってもいいかもとは感じました。

座頭市シリーズは、
同じキャラの物語なのに、
監督が違うとずいぶん違った映画になります。
監督、そして撮影監督の仕事がどんなものなのか、
正確に言葉にするのは難しいですが、
感覚的にはかなりわかる気がします。

2024年8月13日火曜日

『座頭市千両首』

座頭市シリーズ第6作、

『座頭市千両首』(1964・3月)

を見てみました。
前作の公開からたった3ヶ月半、
東京オリンピックの年の作品です。
監督は、池広一夫です。

全体としては、十分おもしろかったです。
物語も緩みがないし、
見せ場はあるし、
いい感じの映像もそこここにあるし。

ただ、
音楽がややうるさい時があったこと、
前衛舞台風のオープニングがやや場違いなこと、
斬り合いの最中、編集で入れたクロース・アップが安っぽくて、
(テレビ・ドラマ的安っぽさで)
かえって興醒めになること、
などが弱点かと感じました。
まあ、派手にしようとしてるのは分かりますが、
座頭市的静けさを、もっと大事にしていたら、
これはかなりいい作品になっていただろうと思います。
社会主義的とも言えるような価値観もあり、
そこは共感できたところです。

2024年8月12日月曜日

『座頭市喧嘩旅』

座頭市シリーズ第5作、

『座頭市喧嘩旅』(1963)

を見てみました。
監督は安田公義です。

この作品は、
ちょっと笑っちゃうような場面や、
もちろん派手でスピード感のある場面などもあるんですが、
少し重い気がしました。
その最大の理由は、
出てくる2人の女性たちが、
一方はルックスのいい、けれども浅知恵の小悪党で、
もう一方は、自分では何もできず、他人に頼ることしかできないお嬢さん、
という描かれ方をしているからです。
63年で、しかもヤクザ映画ですから、
家父長主義に貫かれているのはまあ、そういうものだとして、
ただそれにしても、
女性たちの描かれ方に、やや悪意さえ感じました。
ミソジニーと言っても良さそうです。
そう、愛が足りない、という感じでした。
第1〜5作の中では、一番デキが悪い気がしました。

ワカモノと

今日もまたカフェに行って、
カバンを席に置いて、
飲み物を買って席に戻って座ろうとすると、
ふと、
隣のテーブルに置かれている新書が目に入りました。
なんと、
まさに今わたしが読んでいるのと、同じ本を読んでる!
その席の人は今いないのですが、
テーブルの上の持ち物から、
学生の気配。
どうかな?

戻ってきたのは、
やはり学生風の男子(と言われるカテゴリーに見える人)でした。
そして彼が帰る時、
同じ本を読んでるんだよ、
という感じで話が始まり、
15分くらいでしょうか、
おしゃべりしました。
大学3年で、専攻は哲学。
大学院を視野に入れているとか。

話を聞いていると、
わたしが大学3年だった時より、
はるかにしっかりしています。
頼もしいです!

まだまだ先は長いですが、
いい研究者になってくれることを祈っています!
陰ながら応援しています!

『座頭市 兇状旅』

というわけで、「座頭市」第4作、

『座頭市 兇状旅』(1963)

見てみました。
監督は、『新・座頭市物語』の田中徳三です。

今回の座頭市は、
アクションシーンで、
かなり大勢の敵に囲まれます。
その大群を切り裂くように彼は進み、
目指す浪人の前まで進み出て……と展開します。
なかなかの見せ場です。

そして実は、
シリーズの第1作で登場し、
座頭市に向かって嫁にしてくれと頼んだ女性が、
第2作に続き、3度登場します。
(なのでもしもシリーズを見る場合は、
とりあえず1〜4までは、順番通りに見るといいと思います。)
この「おたね」という女性(万里昌代)は、なかなかいいです。
江戸時代にあって、どうしようもなく状況に振り回されるので、
「いい」というのは語弊があるかもしれませんが、
魅力的な人物です。

で、この映画もおもしろかったんですが、
1つ不満点は、
座頭市と対決することになる浪人のキャラに、
陰影が乏しかったこと。
単純で、可愛げのない悪役です。
彼にもっと屈折があれば、さらに良くなったと思います。


2024年8月9日金曜日

「決めセリフ」集 春に!

「ふらんす」で連載している「決めセリフ」シリーズですが、
春には、あれを5倍くらいに膨らませて、
本にする企画があります。
で、夏休みに入り、
連載以外の部分を書き進め始めました。
まあ、こちらの量の方がはるかに多いので、
夏休みにどこまで進められるか、
という感じですが、
楽しくやっています。

「決めセリフ」集でありながら、
どうしても(?)読み物風になっちゃうんですが、
ご期待いただければ嬉しいです!

なぜか「座頭市」

なぜか、昼ごはんの後などに、
つい「座頭市」を見てしまいます。
もう一回整理すると、

『座頭市物語』        (1962)第1作 三隅 研次監督
『続・座頭市物語』     (1962)第2作    森 一生監督
『新・座頭市物語』     (1963)第3作  田中 徳三監督

『座頭市 地獄旅』     (1965)第12作 三隅 研次監督
『座頭市 血煙り街道』(1967)第17作 三隅 研次監督

ここまで見ました。
三隅 研次監督作品の撮影は、
すべて牧浦地志です。

この中では、1と17が特に良かったですが、
3もなかなかよかった。12も良かった、って、
ほとんど良かったことになります!

アマプラとDVDで見てるんですが、
もう少し続けましょう。

ちなみに、以前全作品をみた「兵隊やくざ」シリーズが始まったのは、
1965年です。


勝新、大忙しですね。

2024年8月7日水曜日

ワルツ副大統領候補

ハリス候補が、
誰を副大統領候補に選ぶのか、
とても注目されていましたが、
ワルツ氏が選ばれました。
ミネソタ州知事だそうですが、
わたしは、候補者のリストに名前が上がるまで、知らない人でした。
で、この演説です;


さすがアメリカの知事。
とてもいい演説で、なんというか、嬉しくなりました!




2024年8月6日火曜日

8月6日

26分過ぎあたり、衝撃的です。

『ひろしま』(1953)

2024年7月31日水曜日

「イスラエルに「厳罰」を与える」

このタイミングで、
ハマスの最強指導者が、イラン領内で殺害されました。


別のニュースによると、ハメネイ師は、

「シオニスト体制(イスラエル)は我々の家で客人を殉教させ、
自ら厳しい処罰への下地を整えた」

と語ったとされています。

イランが攻撃してくる可能性が高いことは、
何もモサドに聞かなくても分かります。
分かった上で、(おそらく)イスラエルはやったと。
となるとその意図は?

イランに攻撃させて、
自分たちの正当性を主張する?
ガザを占領する理由を作る?
解決しないのをハマス側のせいにする?

なんにせよ、嘆かわしい限りです。

トルコ大統領、イスラエルの戦争に介入示唆

もともとイスラエルに批判的だったエルドアンですが、
ここまで言うとは。


パレスチナ問題、
拡大する一方です……

ハリスに期待できるんでしょうか……?

2024年7月28日日曜日

マジュダルシャムス村

今見かけたこのニュース、

イスラエル占領のゴラン高原に攻撃で11人死亡 



ヒズボラに爆撃された(とイスラエルが主張する)のは、
ゴラン高原にあるマジュダルシャムス村。
ここは、あの『シリアの花嫁』の舞台になった村です。


もう10回以上は見た映画なので、
知らない場所である気がしなくて、特に切ない気持ちがします。
ただ、
確認しておかなければならないのは、
この村を含むゴラン高原は、
1967年以来、イスラエルによって「占領」されている土地だ、ということです。
イスラエルは、
あたかも自分の領土が攻撃されたかのように話していますが。

『シリアの花嫁』は、RakutenTV で配信中のようです。
(登録料なし。レンタル料だけ。)

追記:

マジュダルシャムスの地元当局は28日、
死亡した子ども12人はいずれもイスラエルの市民権を持っていなかったと指摘した。」

つまり、全員アラブ系の子供たちですね。
彼らをヒズボラが攻撃するんでしょうか?
ヒズボラはイスラエルの誤爆だとしています。
真相はまだわかりません。
ただ、イスラエルはヒズボラの拠点への空爆を開始しました。


2024年7月26日金曜日

The Obama call Kamala

オバマ夫妻から、カマラ・ハリス副大統領への電話。


いい雰囲気になってきたと思います!
あとは、ガザへの態度ですが……。

クーリエ・ジャパンによれば、
ネタニヤフとの会談後、
彼女は……

ハリスは会見で、ハマスを糾弾し、
イスラエルには自衛権があると認めつつも、
ガザの惨状は看過できないとし、こう述べた。 「その苦しみに対してわれわれが無感覚になることはできず、
私は黙っていません」

早く早く、イスラエルを止めて。

 『座頭市物語』『座頭市 地獄旅』

先日見た「座頭市シリーズ」17作、
『座頭市 血煙り街道』(1967)が素晴らしかったので、
シリーズの中でも、
同じ三隅研次監督&牧浦地志撮影、の2作品を見てみました。

『座頭市物語』(1962)第1作
『座頭市 地獄旅』(1965)第12作

中学生の頃以来なので、何年振り……?
でも、
特に『地獄旅』の方の、
成田三樹夫扮する浪人と座頭市の「目隠し将棋」のシーンは、
記憶の中の映像とほぼ同じでした。
(ただし、白黒だったような気がしていました。
というか、白黒の小さなテレビで見たのかも。
自分用の、ほんとに小さなテレビ、持ってたんですね。)
この映画では、ショットの奥行きが、
度々強調されていました。
また、女性が好意を示した時、
「俺は泥なんだ。俺に近づくと泥を浴びる……」
と言う座頭市は、
幸福を禁じられた存在として、際立つものがありました。

『座頭市物語』は62年ということで白黒で、
なんというか、レンブラントみたいな陰影でした。
ここでも(というかこちらが先ですが)、
やはり女性が好意を示しますが、
市はそれを跳ねつけます。
もちろん、相手を思ってのことです。

そして!
この両作に登場する女性はともに「おたね」です。
そこには、遠い響き合いが(はっきり)あります。

ただ、ここまで見た3作の中では、
『血煙り街道』が一番良かったかな。
もっと見たいです。