同名の博物館の名前からきています。
工芸博物館、です。
まあ何かの縁なので、
ちょっと覗いてみたのですが、
これがなかなか充実の展示品で、
驚きました。
これはパスカルの作った時計。
工芸、というのは、「測る」が一つの出発点のようです。
重さを、長さを、湿度を、時間を。
これはウエッジウッド。
右端は、大革命直後の製作。
青い2つも19世紀初めの作。
でも、ジャスパー・ブルーって、
こんなに深い色でしたっけ?
製作中の「自由の女神」、の模型。
おもしろいです。
ここでは、つい身近なものをあげてしまいましたが、
本当は、見慣れない美しい機械群がこの博物館の本領です。
できれば、理系の先生と行きたかった!
で、ランチは温州通りで餃子。
白人とアジア人が相席上等でひしめきます。
うまいです。
それから午後は、サン・マルたん運河をボートで下りました。
この運河は、あちこちで馴染んできましたが、
今回みっちりたどるとこで、
そうした点と点がみんなうまくつながりました。
船上では、比較的多い高齢のお客さんに合わせてなのでしょう、
往年のシャンソンが流れます。
1曲めはマ・モーム。そしてジョリ・モーム。
さらにピアフの、わたしは何も後悔しない……。
おじさまおばさまたちは、いっしょに歌っておられましたが、
わたしは、たとえばピアフのその歌は、
『憎しみ』の中でDJがリミックスし、
郊外のワカモノが生きる文脈に変奏されたことを思い出したりしました。
そしてさらに、
到着したスターリングラードから、
はりきってバルベスまで歩くと、
今日は土曜のマルシェの日ですから、
あのシャトー・ルージュはすごいことになっていて、
これは『エキゾチック・パリ案内』にも書いた通り、
めまいそのもの! というにぎわいかたでした。
ほんとに、クラクラします。
(ここは i-phone の画像です。)
(カメラに戻って)
これは、マルシェのとなりで開かれていたプチ・コンサート。
楽しそうです。
で最後は、たまにはこういうのもと思って、
当然シードルと一緒に。
ガレットの生地そのものが香ばしくて、
やっぱりパリはおいしいのでした。