Karim Dridi 監督と言えば、
Bye-bye
Khamsa
といった作品が思い出されます。
http://tomo-524.blogspot.jp/2017/05/khamsa.html
そしてこれらと同様、
やはりマルセイユを舞台とした彼の新作、
Chouf (2016)
を見てみました。
https://www.youtube.com/watch?v=fkdCoSdOLLE
タイトルの Chouf とは、
アラビア語で「見ろ」という意味のようですが、
ここでは、
マルセイユの Busserine 地区を根城とする、
麻薬ギャングの名前です。
アラブ系の一家。
両親と、二男二女。
長男は Chouf のメンバーとして金を稼ぎ、
その金は家計を支えるばかりでなく、
リヨンで大学院に通う次男、ソフィアンヌの学費も賄っています。
父親は自分の権威を保とうとしますが、
経済的には家に貢献してはいません。
ソ(フィアンヌ)と兄は、
ソの学業が終わったら、
一緒にレストランを出す計画です。
でも……
ソがリヨンから帰省していたある日、
兄は家の前で射殺されます。
そしてソは、
どうしても学業に戻れず、
兄の復讐を果たそうとします。
ソは、兄の仲間たちに加わり、
兄殺しの犯人を捜します……
まったく飽きるところのない映画でした。
(ただフランス語的には俗語が多く、
またマルセイユ特有の表現などもあり、
調べるのに手こずりました。)
また舞台となった Busserine 地区は、
グーグルアースで見るとまさにそのままで、
しかも、
マルセイユの中心部から3キロほどしか離れていませんでした。
マルセイユは、2年前に行ったきりですが、
パリに比べると小さな町で、
今もその印象は鮮やかです。
Karim Dridi 監督の作品、
明日もう1つ見るつもりです。