モンマルトル博物館に行ってきました。
お目当は、
Montmartre, décor de cinéma
です。http://museedemontmartre.fr/exposition/montmartre-decor-cinema/
映画の背景となったモンマルトル、というわけですから、
これは、わたしにとっては見逃せません。
モンマルトルと映画について、
集中的に検討したことはありませんが、
ほぼ、想像していた映画が取り上げられていました。
展示の方法もなかなかで、
会場のそこここにいくつものスクリーンが配置されていて、
渡された棒状の機械をそれぞれのスクリーンに向けると、
上映中の映画の音声が、
やはり渡されていたヘッドセットから聞こえてくる、
という仕掛けです。
映画はもちろん、モンマルトルが出てくるシークエンスが切り取られています。
で、ポスターもあります。
ほぼ予想通り、とは言いましたが、見てない映画もやっぱりあって、
たとえば、ジュリアン・デュヴィヴィエの
Boulevard(『並木道』)
などは、
東京に帰ったらすぐ見なければ、
という作品でした。
こんな風に、土地と映画の関係をテーマにした展覧会って、
東京では行ったことがありません。
こういう試みが、東京でもあっていいと思いました。
ちなみに、博物館の内部はこんな感じ。
窓からの、モンマルトルの眺めは、これ。
中庭はこんな感じ。
帰り際、この近所に住んでいるというマダムとお話ししました。
2年前に、夢だった日本旅行を果たし、
その時の桜の見事さが忘れられない、と言ってました。
彼女自身はストラスブールの生まれで、
英語教員になるべく大学で勉強し、
その後オハイオに4年いて、
それからはパリにいるとのことでした。
とても感じのいい、話し好きのマダムでした。
こういうすれ違いの、
ほんとの一期一会っていうのも、悪くないですね。