マリー=カスティーユ・マンシオン=シャールの作品は、
これまでに3本見てきました。
整理すると、
http://tomo-524.blogspot.jp/2017/07/le-ciel-attendra.html ◎
http://tomo-524.blogspot.jp/2017/07/ma-premiere-fois.html △
http://tomo-524.blogspot.jp/2017/03/les-heritiers.html 〇
中では、Le ciel attendra が一番いいと思いました。
で今回見たのが、
Bowling (2012)
https://www.youtube.com/watch?v=55tWykiyK2k
舞台はブルターニュ地方の、カレ。
(パ・ド・カレではありません。)
ここにある唯一の産院が、
経営上の理由から閉鎖を迫られます。
で、そのためにパリから、
人事担当者カトリーヌ(カトリーヌ・フロ)も送り込まれます。
一方その産院では、
マチルドを中心にしたボーリング・チームが結成されていました。
カトリーヌは、
さまざまな「リストラ」を模索する一方、
ボーリング・チームにも加わります。
で、物語は、
産院閉鎖を求めるグローバリズム的論理と、
社会民主的なローカリズムの対決、という構図の中で、
カトリーヌがどう変化していくか、
という点に一つの焦点が据えられます。
実話に基づいたコメディーで、
そこに反グローバリズム的方向が読み取れる、という映画は、
過去にもいくつかありました。
その中でも『ブラス!』は、
かなり近い感じ。
また、『パレードへようこそ』だって、
『フランス、幸せのメソッド』だって、
遠くはないでしょう。
http://tomo-524.blogspot.jp/2016/09/blog-post_99.html
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/02/blog-post_17.html
こうした作品群に比べると、
このBowling は、やや物足りない気がします。
スポコン的要素も、カトリーヌの変化も、
やや甘ったるい印象でした。
いい作品を揃えるというのは、
なかなか難しいものなんですね。