2017年9月6日水曜日

強制送還へ

トランプ大統領が公約に掲げていた、
DACA(移民救済制度)の撤廃。
当初言っていた「即時」ではないものの、
ついに、撤廃の方向がはっきり打ち出されました。
この結果、ドリーマーと言われる、
子どもの頃不法移民としてアメリカに来た人たち(80万人)への、
滞在許可が下りなくなり、
強制送還になるかも、という話です。
オバマ元大統領は、
はっきりこれを批判。
各地でデモも起きています。
当然でしょう。
一方で保守派の中には、
まだ手ぬるい、という政治家もいます。
移民が仕事を奪っている、という、
きわめて根拠の薄い物言いに固執しています。
移民たちがいなくなったら、
アメリカが回っていかないことは明白なんですが。

ドリーマー、というのは、いいですね。
もちろんこれは、
アメリカン・ドリームという表現と繋がっているのでしょう。
彼らは、故郷を捨て、
今はもう20年もアメリカで暮らす人もいるわけで、
強制送還なんかされても、
出身国にはもうなにも残っていません。

ドリーマーたちの多い都市としては、
ヒューストンが挙げられます。
先日見た映画、『闇の列車、光の旅』でも、
ヒューストンの名前が聞かれました。
今は洪水で大変ですが……。

アメリカが閉じていくのは、とても残念です。