「幸福な家庭はどれも似たものだが、
不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸な ものである」
と書いたのはトルストイでしたが、
どうでしょう、
幸福な家庭もまた、それぞれに幸福なのかもしれません。
カリン・ヴィアールが主演したこのコメディー、
Le petit locataire (2016)
は、そんな後味を残す作品です。
https://www.youtube.com/watch?v=GCRZVoj56io
49歳になるニコル(カリン・ヴィアール)は、
なぜか体調が悪いと思っていたら、
まさかの妊娠! でした、
孫ももうすぐ小学生になるというのに。
ニコルの夫は、かつては体操のフランス代表候補だったのですが、
ここ2年、正規の仕事に就けていません。
長男のヴァンサンはフランス軍の潜水艦で炊事係、
長女のアリエルは、子供がいるにもかかわらず、
毎晩遊びまわって午前様。
ニコルの母は、だいぶボケが始まっています。
話しとしては、
この妊娠を進めるのか諦めるのか、
進めるなら、この先どうすればいいのか、
ということに尽きるんですが、
そんなまあ他愛無い話なのに、
面白く仕上がっていました。
それはなんといっても、
カリン・ヴィアールの存在が大きいです。
ほんとに、好きな女優です。