2018年8月10日金曜日

「アトリエ・デ・リュミエール」・クリムト展


昨日出会ったご夫婦との話にも出た、
「クリムト展」に行って見ました。
と言っても、絵が展示されているわけではありません。
これです。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/18222

これはパリでも評判らしく、
入るのに20分ほど並びました。
昨日のチームラボの場合もそうでしたが、
広いホール(?)全体で、
1つのインスタレーションという感じ。
ただ、こちらのアトリエ・デ・リュミエールの方は、
素材は、クリムトであり、シーレであり、
またベートーベンであったり、ショパン、ブルックナーであったりと、
言ってみれば、
それ自体優れた「芸術」でもあるものでした。
だから、それなりのレベルには当然なるのですが、
エンタメ性が強過ぎるというか、
俗っぽいというか、
素晴らしい、というとまでは感じませんでした。
「時間」を生かせていないので、
新しいフェーズに届いていない気がしました。
もちろん、これが東京で開催されれば、
間違いなく大きな話題にはなるでしょうけど。

(エゴン・シーレ(やフランシス・ベーコン)は、
大学生の頃、わたしとわたしの親友にとっての、
ある種のヒーローでした。
彼(ら)の自画像の歪みに、
自分(たち)を重ねていたのでしょう。
久しぶりにシーレと対面して、
ちょっと、グッと来てしまいましたが、
それはシーレの力であり、
デジタル化の力ではありません。)

その帰り道、
会場近くのピザ屋に寄りました。
Oxymore というその店は、
小綺麗で、なかなかおいしかったです。
(ピザと、デザート or コーヒーで15ユーロ。
ただ、デセール・グルマンは、
ピスタチオ・ケーキ、ミニ・クレーム・ブリュレ、
キウィのジュレ、そしてコーヒー(!)の組み合わせなので、
or なんかではありませんでした。)
元気のいい店のお兄さんは、
スペイン系なんだそうです、ピザ屋なんですけど!

そして夕食。
レバノン料理店で並んでいる時、
すぐ後ろにいた中国人夫婦とだべって待ちました。
彼らは、北京から、初めてパリに来たとかで、
ちょっとハイになってましたが、
感じのいいご夫婦でした。
その後店内には、
レバノンの人らしいお客さんが増えて来て、
サラーム・アレイクンが続き、
小さな店がもうアラビア語の空間になってしまい、
おもしろかったです!
店主らしきおじさんは、
ベイルートの南西の「  」から来たんだ、
と言っていたんですが、
なんと、それをもう忘れてしまいました(涙)。
初めて聞くアラビア語の都市名って、
かなり覚えづらいですね(と苦しい言い訳)。

昼も夜も、おいしかったです。
レバノンの方は、Farafel du Liban です。