今、ラ・ヴィレットでは、
チーム・ラボによる展示が行われています。
https://www.team-lab.com/news/lavillette2
これを見に行った時、
あるヨーロッパ系の老夫婦に日本語で声を掛けられました。
話してみると、
ご婦人の方は、
19年も日本でフランス語を教えていた方でした。
とても聴きやすい日本語で、
フランス語もきっと聴きやすいんだろうと、
先生としてふさわしかったんだろうと想像しました。
そして展示については、
「それほどでもないですね」
と言い、またパートナーの男性も、
こちらはフランス語で、
「がっかりだよ。期待してたんだけど」
とのこと。
で、わたしはと言うと、
ちょっと値段が高いこt高いことを別とすれば、
展示自体には、
新しい可能性が感じられました。
メディア・アートは、
大衆性を持ちやすく、
インタラクティヴでもあり得るし、
いつかは、専用のホールができるんじゃないかとさえ思いました。
今はまだ、「美しいもの」に寄っていて、
「芸術」と呼ぶにはためらいがありますが、
未来の可能性は否定できないと思います。
見終わって会場を出た時、
再び彼らと会いました。
「この辺はよく知らないし、
実はあまり好きな地区でもないの。
住んでいるモンマルトルに帰ります」
と言い残し、二人はメトロの駅に向かったのでした。