2018年12月31日月曜日

『敷石のパリ』


大晦日の今日、
ついに見本が届きました。

『敷石のパリ』

です。
小さな、愛らしい本です。
(文庫より、かすかに大きいくらい。
黄色いのは万年筆です。)

詩人にしてミュージシャンにして翻訳家にして思想家にして……でもある、
管啓次郎さんや、
詩人にして神戸でパン屋さんもやってらっしゃるミシマショウジさんや、
詩人にしてこの本の発行人である佐藤由美子さんとの、共著です。

佐藤さんがおっしゃっていた通り、
いま全体を読んでみると、
4人の言葉がいろいろに響き合っているようで、
(自画自賛で恐縮ですが)
なかなかステキだと思いました!

では、どうぞよいお年をお迎えください💛

2018年12月30日日曜日

Cheval magazine

競馬はともかく、
今までに乗馬はしたことがありません。
(乗馬が趣味だと言っていた人にも、
一度しか会ったことがありません。
フランス語講座で一緒に仕事をさせてもらった、
黒谷友香さんです。)

馬、なんですが……。

映画『サンバ』の中には、
何度か馬に関わるシーンが出てきます。
その内の一つが、
メトロの中でサンバが読んでいる雑誌です。
それは、Cheval magazine なんですが、
今探してみたら、わりとあっさり見つかりました。
2012年の7月号でした。

http://www.chevalmag.com/chevalmag/Magazines/Sommaires/Cheval-Magazine/2012/n-488-juillet

まあ、
これは不法移民だと思われないための偽装なので、
雑誌の内容までは関係ないと思いますが。

でも、主人公が持っている雑誌が突き止められるってのは、
ネット時代ならではですね。

2018年12月29日土曜日

冬休み

冬休みに入って、
いくつかやらなければならない仕事を後回しにして、
あてもなく、
書きたかったことを書き始めてみました。
映画『サンバ』についてです。
この映画のことは、
以前少し書いたこともあるのですが、
全然書き足りなくて……。
今日で5日目?くらいですが、
今25枚くらい。
他の映画も見たりしてるので、
まあちょうどいいペースでしょうか。
『サンバ』については、あと5枚程度で終わりそうですが、
あと何本かについて書いて、
できればまとめたいと思っています。
とはいえ、注文で書いているわけではないので、
日の目を見る保証は全然ないのですが……。
ま、書けるうちに書いておきましょ!


2018年12月26日水曜日

2018年12月25日火曜日

「マクロンの謀略を……」

今日は、東京マーケットで1000円以上下げ、
多くの「評論家」が予想していた25,000円到達は、
ほぼ不可能な感じになってきました。

ただ、
NHKの7時のニュースのトップは、
この暴落の話題ではなく、
ケリー氏の保釈の話でした。

で、
これは1か月前の記事ですが、
ちょっとおもしろかったです。

http://tanakanews.com/181122nissan.htm

この書き手は、
「アメリカは覇権主義をやめて、多極化を容認し始めた」
という立場から書いていて、
そこがおもしろいです。
上の記事も、
陰謀論的な香りも少ししますが、
一定の説得力はあると感じました。
「国」って、そういうものですしね。

2018年12月23日日曜日

Noël


夕方散歩に出たら、
たまたまやってました。
中学生くらい?
上手でした!

なおも Gilets jaunes

もう1か月以上になりますが、
そしてやや勢いが衰えつつあるようですが、
それでもまだ、
Gilets jaunes 運動は続いています。
直近のパリでのデモについては、
「反ユダヤ的」な色彩があったと、
フィリップ首相は指摘しています。

https://www.capital.fr/economie-politique/gilets-jaunes-macron-appelle-a-lordre-philippe-denonce-des-gestes-antisemites-1321078

まあ、なにか意図があるようにも感じますが。

この運動については、
たとえば堀茂樹先生は、「階級闘争」なのだと言っています。
なるほど。
これはブレイディみかこさんに倣って言えば、
左右ではなく、上下の闘争だ、ということなのでしょう。

マクロンは、バリバリのグローバリスト。
そして資本家寄りで、企業家寄りで、投資家寄り。
つまり、peuple(ピープル)の利益からはかなり遠い政治家だと感じます。
たとえマクロンが、文化的にリベラルで、
多文化主義や共生に積極的であっても、
今はそのことは関係ない。
多文化主義に賛成の人も、そうじゃない人も、
グローバリズム的&ネオリベ的姿勢に反対ならば、
今はその一点で「反マクロン」の立場を取るわけなんでしょう。
左右はではない、というのは、
このことを指しているわけです。

翻って日本では、
こんなデモは起きません。
なぜなんでしょうか? と学生に訊かれます。
よくは分かりませんが、
ふつうに考えれば、やはり、
日本人は革命を経験していないから、というのが理由なのでしょう。
フランスで、peuple(ピープル)が、
自分は「フランス人」だと言うとき、
そこにはほぼ必ず、
フランス革命の子孫だ、という含意があるように思います。
彼らのそうしたアイデンティティーの一部は、
フランス革命における成功体験によってできているのです。
だから、
「フランス人」がデモをするのは、
いわば自己確認だとさえいえるのかもしれません。
(もちろん、フランス革命が客観的に「成功」だったかどうかは、
議論の分かれるところです。
もっとソフト・ランディングできたはずだ、
そうすれば、あんなに犠牲者は出なかったし、
王政復古もしなかった…… かもしれません。)

アメリカが銃を手放せないのは、
その建国神話の中に、「銃」が組み込まれているからだ、
という指摘があります。
「銃」をやめるなら、
あらたな建国神話が必要なんだと。

「国」を形作る幻想は、
いろんな現実を招来するのですね。

2018年12月21日金曜日

増刷

ここにきて、
増刷のお話が5件ありました。
うち3件は白水社の教科書、
2件はNHK出版の問題集などです。

この「増刷(ゾウサツ)」とか、
「増し刷り(マシズリ)」とか、
「重版」とかいうお知らせは、
ほんとに嬉しい&ありがたいものです。
(もちろん、どの知らせも、実質同じことです。)

そしてこれは、
読者の支えは言うまでもありませんが、
やはり、出版社の支えがあってのこと。
わたしの場合は、
白水社やNHK出版など、
優秀な編集者のいるいい出版社に出してもらえて、
とっても運がよかったです。
感謝……

2018年12月20日木曜日

後期授業&リバティー・アカデミー終了

というわけで、
昨日、年内の後期授業と、
リバティー・アカデミーの講座が終わりました。
後期は、
(ほかにいろいろ気にしなければならないこともあり)
なんだかあっという間でした。

リバティー・アカデミーの授業後は、
恒例のポトラック(持ち寄りランチ)です。
まあいつもながら、
とても充実した料理が並び、
驚くやら嬉しいやら。
おそらく、これほど充実したポトラックは、
そうはないだろうと確信しています。
生徒さんたち、すごいです!

さて、今年もあと10にちほど。
ただ、まだやることが結構あります。
その中には、かなり重要な事柄も含まれているので、
「休み」という感覚はほとんどありません。
なんとか、いい年を迎えたいです!

そうそう、
少し気が早いですが、
来年の3/26に、フランス語関連のトークイベントに参加しそうです。
ちゃんと決まったら、
またご報告します。

2018年12月16日日曜日

なお70%が

5週目に入った gilets jaunes ですが、
今もなお、約70%ほどのフランス人が支持しています。

彼らの声明です。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=19&v=7GMkWDN__B8

それにしても、
最近も気になるニュースが多いです。
中でも、このgilets jaunes 以外では、やっぱり Brexit。
このタイミングでの信任投票自体にも、驚かされましたが、
保守党側は、
コービンが首相になるくらいなら、
合意なき離脱でも構わないという議員も多いようです。
そしていま一つ分からないのが、
コービンが Brexit を、本当はどう思っているのかということ。
彼の、社会民主的な政策はわかるし、いいと思うのですが、
そのあたりをもっと鮮明にしてほしい気がします。



2018年12月15日土曜日

軍事要塞化

だけじゃない、わけですね。

http://www.qab.co.jp/news/20181212109397.html


2018年12月14日金曜日

「『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』の感想と使い方」

……というタイトルの、ブログの記事がありました。
とても丁寧に紹介してくださっています。
Merci beaucoup !

https://onyvablog.com/frago-review

ああ、3周、やっていただいたんですね。
この本が、少しはお役立ったようで、
よかったです!

(ところで、以前作った参考書の中に、
今「品切れ中」の、
つまり、
アマゾンでは中古品しか出ていないものがあるんですが、
これらが、近く増刷される可能性が出てきました。
やっぱり、わたしにとっては子どもみたいなものですから、
再デビューさせてもらえるのは、
とても嬉しいです。
参考書は、
出て、
使っていただいて、
役に立ってナンボ、ですからね。)

2018年12月13日木曜日

マイペース

今年もあと2週間ちょっとになりました。
師走、ではありますが、
彼女はいつもマイペース。
今日は珍しくこんなところに。


爪研ぎはダメよ!


2018年12月10日月曜日

アルヴォ・ペルト/ムローヴァ

今日、明日の授業の予習をしている間、
ずっとこれを聞いていました。

https://www.youtube.com/watch?v=bB1aqy2YicI&list=PLvpK8LPnZg5JLNJvqbChvr5usBsUlKeOi

5つ続けて聞くと、
1時間以上あります。
素晴らしいです。

2018年12月9日日曜日

X-MENシリーズ

X-MENシリーズ、
空いた時間にぽつぽつ見ていたら、
結局全部見てしまいました。
(青字はスピン・オフ。)

1.X-メン』(2000年)
2.X-MEN2』(2003年)
3.X-MEN: ファイナル ディシジョン』(2006年)

4.『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』(2009年)

5.X-MEN: ファースト・ジェネレーション』(2011年)

6.『ウルヴァリン: SAMURAI』(2013年)

7.X-MEN: フューチャー&パスト』(2014年)
8.X-MEN:アポカリプス』(2016年)

9. 『デッドプール』(2016年)
10. LOGAN/ローガン』 2017年)
11. 『デッドプール2 2018年)

以前見たものも含めて、
なるべく発表順に見たわけですが、
やはり、<7>で過去が変わり、
その後、未来が2通り現れる点が、
大河的ストーリーを理解するハードルを上げているようです。
(ただ、その分<7>はおもしろいんですが。)

この中で異質なのは、明らかに『ローガン』でしょう。
これは、ハリウッド的エンターテインメントになってるのか、
微妙なところでしょう。
ローガン/ウルヴァリンやチャールズのことを、
知っているのが前提だし。

6月に公開予定の『ダーク・フェニックス』は、
物語としては、<8>の後に来るようです。
楽しみです。

2018年12月7日金曜日

「黄色いベスト」運動はどこに向かうのか?

緊急討論会が行われるそうです。

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Paris Calling!

緊急討論・フランス「黄色いベスト」運動はどこに向かうのか?

先月からフランス全土で展開されている「黄色いベスト」の叛乱は、
マクロン政府が燃料税値上げの6ヶ月凍結を発表した後も
拡大・深化を続けています。
しかし、この無定形の運動の起源・性格・帰趨をめぐっては
いまだ不明な点が多いのも事実です。
進行中のこの重大な出来事をめぐって、
日本滞在中のフランスの作家・批評家
セルジュ・カドリュッパニ氏に語ってもらう機会を緊急に準備しました。
自由な意見交換の場にしたいと思います。
(司会/通訳・鵜飼哲)

セルジュ・カドリュッパニ(1952〜)
政治的モチーフの推理小説作家、批評家、翻訳家として活躍。
アナキスト系ブログ「月曜の朝(Lundi matin)」主宰。
最新刊は『巨大プロジェクトの世界とその敵たち』(2018)。

12月8日土曜日 19時〜

セルジュ・カドリュッパニ

鵜飼哲/平井玄

場所:attac JAPAN
千代田区神田淡路町1-21-7
静和ビル1A

2018年12月6日木曜日

2018年12月5日水曜日

『我的第一本法語語法書』

『フラ語入門』、
以前、この本の香港ヴァージョンがでましたが、
今回、大陸版も出版されました。
これです。

https://www.books.com.tw/products/CN11564430

中国大陸でも使ってくれる方がいるのかと思うと、
とても不思議な、
そしてうれしい気持ちになります。

2018年12月2日日曜日

『バスターのバラード』は……

コーエン兄弟の新作、
『バスターのバラード』
は、劇場では見ることができません。
ネット公開のみ! だからです。

https://www.netflix.com/jp/title/80200267

で、
Netflix には入っていないので、
予告編しか見ることができません……

今はちょっと忙しい時期なので、
すぐには入りませんが、
いずれ入らないわけにもいかない気がしています。
ローマを舞台にした、
イタリアのテレビドラマなどもあり、
たしかにおもしろそうだし。

早く3月になって欲しいです!

よきシンポジウム

今日(というかもう昨日ですが)は、
午後に生田キャンパスで大学の業務があり、
その後、
中野キャンパスに移動し、
シンポジウム(の終わりのほう)に参加しました。
終わりのほうだけとはいえ、
成功したシンポジウムの独特の匂いが立ちこめ、
会場はどてもいい雰囲気。
登壇者を始め、
設営から受付から、
関わったすべての人に……、お疲れさまでした!