2022年3月30日水曜日

Chim↑Pom

今日は久しぶりに都心まで出て、
六本木の森美術館で、

Chim↑Pom 展

を見てきました。


なかなかおもしろかったです。
中には、ほんとに? と思うような部分もありましたが、
たとえば、「都市の公共性」のパートなどは、
迫力も緊張感もあって、
とてもよかったです。
なんといっても、行動力がすごい。
また、インスタレーションというにはあまりに広大な空間もあり、
これも、おもしろかったです。

現代美術の展覧会に行くと、
まともな感想が出てこなくて、
すい「おもしろい!」という感じになってしまうんですが、
今回もそうでした。

行動力はすごいので、
好奇心、というレベルを超えて、
思想がもっと深まると、
これはすごいことになる気がします。

2022年3月29日火曜日

一日

というわけで、
勝手に騒いでいたアウトプットも、
もう、手を離すことにしました。
まあ、切りがないので。
で、
お疲れさまでしたということで(?)、
今日は「休日」としました。
午前中は本を読み、
午後はまずテニス、
そのあとカットハウス、
でそれが意外に早く終わったので、
その近くのカフェで、
ベルギー・チョコ・ココアを飲みながら、
本の続きを。
そしてちょっとスーパーをのぞいたら、
グレープフルーツ(from Florida)が安かったの、
12個(!)購入。重い!
で、帰宅してからは、ボンゴレ食べながらDAZN で野球を見て、
ベイスターズの初勝利を見届け、
ちょっとだけメールなどを確認し、
風呂に入ってまた本の続き。
(ああ、この人はもう出てこないと思っていたら、
こんなところでまた出てきた!)
で、出てからイチゴを食べて、今です。
なんとよくできた「休日」でしょう!

そして……

4月1日のガイダンス、近づいています。
Déjà !

2022年3月28日月曜日

清水哲男、逝く

このニュース、
見落としていて、今気づきました。


わたしは今でも、
彼の『東京』という詩集を買って、
とにかく早く読みたくて、
帰り道の電車で夢中で読み、
ああ、今までに読んだ詩集の中で最高だ、
と思った時のことを覚えています。
この詩集を読まなかったら、
『東京詩』を書くこともなかったでしょう。

この『東京詩』を出版した時、
池袋のジュンク堂で、トーク・イベントをやりました。
その時、清水哲男さんと木坂涼さんに、
ゲストで来て頂きました。
清水さんの追悼の意を込めて、
その時の音源をアップします。
よければ聞いてください。


(DL は一週間可能です。)


”大澤真幸・小川紀美代”『ノリ・メ・タンゲレ』

一時期は同僚だった大澤真幸先生。
今さら付け加えることはありません。
本当の知識人です。



<「ポップ地政学」本の 掲載地図批判>

こんなの、ありました。
ひどいのね……


著者もだけど、編集者も、校正者も……

2022年3月27日日曜日

推敲・2

いったいいつまで推敲してるのか、
と自分でも突っ込みたくなってきましたが、
今日は、特に大きく書き換えたので、
10枚ほど増えました。
でもこれで、(100満点中)5点くらいはよくなったと思います。
それはそうなんですが、
実際の得点がわからない!
ほんとうは、90点に届きたいんですが……

球春

プロ野球が開幕しました。
セ・リーグは、
3つのチームが連勝、ということは、
3つのチームが連敗です。
こうなると、3戦目がすご~く重要。
どのチームも3連敗だけは避けたいでしょうが、
とりわけ横浜方面のチームは、
去年の悪夢があるので、
なにがなんでも勝ちに行きたいところです。

ショックだったのは、
虎 vs. 燕 の初戦です。
藤波は好きな選手で、
ああ、今日は初勝利でよかったな、と思って、
(横浜はもう見る気を失っていたので)
藤波が降板したところで仕事に戻りました。
で!
あとで結果を見たら……
あわててDAZNを巻き戻し、状況を確認。
まったく、

筋書きのないドラマ

なんて、もういい加減言い古されていますが、
やっぱりそう思ってしまいますね……

『ブラック・クラブ』

ネトフリで公開されたばかりのスウェーデン映画、

『ブラック・クラブ』(2022)

を見てみました。
(「クラブ」は「蟹」のほうです。)
よかったです。


戦時下、
娘をさらわれた母親=兵士が、
軍に呼び出されます。
きわめて劣勢な中、
起死回生の作戦があると。
ただそれは不可能に見える……
けれども上官は彼女に言うのです、
その作戦が上手くいけば、
娘に会えると……

この映画のなにがよかったのか。
まず、「強い女性像」の描き方が、
バランスが取れていること。
単に暴力的に強いというのではなく、
それもありつつ、精神的にもかなりタフ。
判断力もある。
感情も深い。
なかなかよく描かれていると思いました。
そして第二点目が、
これはあくまで結果でしょうけれど、
今、ウクライナにいるロシア兵の心情が重なって見えることです。
これは正義なのか……

構成的にも、ゆるむところがなく、
緊密にできていました。

主演は、ノオミ・ラパス。
彼女は『クロース:孤独なボディーガード』に出ていました。


また、彼女が配属されたチームのメンバーには、
ダール・サリムがいて、彼はこのドラマの主役でした。

2022年3月24日木曜日

『グランド・ブダペスト・ホテル』

ちょっと気分転換に、
そういえば見てなかったかつてのヒット作品、
ウェス・アンダーソン監督の、

『グランド・ブダペスト・ホテル』(2014)

を見てみました。
作曲、美術、衣装などの、
オスカーを取っています。


かつて栄華を極めたホテルの名物コンシエルジュが、
「恋人」である富豪婦人の殺人事件に巻き込まれていく物語です。
彼は逃走中も、
弟子とも言えるワカモノ(ロビー係)と一緒で、
その意味では、
老人とワカモノ、のパターンです。
これはリアルなファンタジー(矛盾?)で、
いろいろ荒唐無稽ですが、
それも魅力です。
時代ごとに画面の比率が変わったりという工夫もありました。
十分おもしろかったです。

ただ、たしかにおもしろいとは思うんですが、
世間の評価はそれ以上に高いようです。
フランスの俳優では、
レア・セドゥと、
マチュー・アルマリックが出演しています。

2022年3月23日水曜日

「ふらんす」4月号


というわけで、

「ふらんす」4月号

発売になっています!
今回は、
レナさんと、オリヴィアさんと、わたしとで、

動画でインタヴュー!

というコーナーを担当しています。
QRコードを読んで頂ければ、動画が出ます。
もちろん、何度でも繰り返せます。
トランスクリプションも、
和訳も付いてます!

和訳は、意訳に近いです。
というのも、このコーナーの趣旨は、
すべてをきちんと理解する、ことではなく、
大事なとこを聞き逃さない! 会話が続けられる程度に!
だからです。
ということなので、今回は、
細かいところを突き詰めようとするよりも、
全体を何度も聞いて、
大事なとこを聞き取ることを目標にするのがいいと思います!

もちろん、なにしろ4月号ですから、
いろいろ大盛りです。
手元にあって損はありません!

Du courage !!


←ナイス写り込み!

『死の谷間』

マーゴット・ロビー第5弾は、

『死の谷間』(2015)

です。


地味な、落ち着いた映画です。
核戦争後、何らかの理由で汚染を逃れた谷間。
そこでは、若いアンがひとり、
農業をしながら暮らしています。
そしてある日そこに、防護服を着込んだアフリカ系男性が現れます。
アンは、被爆していた彼の世話をし、
その中で、生きる意欲を再び獲得し、
かくてふたりは結ばれるかに見えたのですが、
そこにもう一人、
若い白人男性が現れ……
という物語です。

設定はSF。
でも実際は、閉ざされた心理劇に近いです。
なにしろ登場人物は三人だけです。
とはいえ三人はみな有名俳優で、
まずキウェテル・イジョフォー。
『それでも夜は明ける』が代表作ですが、
これも印象に残っています。


ここではナイジェリア系不法移民でした。
そしてもう一人は、クリス・パイン。
『ワンダーウーマン』の恋人ですね。

で、マーゴット・ロビーですが、
これはもうハーレイ・クインとは似ても似つかない役で、
敬虔で、素朴な、田舎の若い女性、
という役どころでした。
よかったですが、
やはりどちらか言えば、
ハーレイ・クインのほうが似合ってるかな。

2022年3月22日火曜日

推敲

先日一応できたアウトプット、
結局今は160枚ほどなんですが、
毎日毎日、4~5時間、推敲しています。
もうこれでいいか、と毎日思うのですが、
翌日になると、あ、あそこ、という感じで、
直すところが見つかります。
あるいは夢の中でも、
(というか半分起きてるんでしょうけど)
あそことあそこを、
と思ったりもします。
で、朝、忘れないうちに直し始め、
そのまま数時間……
という感じの繰り返しです。
ほんとに、よく直すことがあるなあ、と、
自分でも思います。
(まあ、不完全だ、ということです。)

学生時代、川端康成が好きで、
新潮文庫は全部読みました。
なので、川端風の文体に憧れた時期もあります。
今も少し、そういうところも残っています。が、
やはりそれは大昔のことで、
ここ何十年かは、
あまり美しくなり過ぎない文章が好きです。
ちょっとギクシャクしたり、
ブレスがうまくできなかったり、
途中でねじれていて文の途中でカーブするような文章。
そういうのも好きです。
で、自分が書く時には、
その間で、どのくらいにしようかと思いながら書くので、
やはり、微調整が必要になるのかもしれません。

『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

マーゴット・ロビー第4弾、

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)

を見てみました。
『スーサイド・スクワッド』がおもしろかったので、
結構期待していたのですが……


話の設定は前作と同じで、
極悪人たちで「決死隊」を組み、
極秘任務に当たらせる、ことになります。
メンバーには、もちろんハーレイ・クインも。

ただ今作は、
監督も脚本も前作とは異なり、
スラプスティックで、グロテスクで、荒唐無稽です。
話ははっきりいくつかのエピソードに分かれていて、
中では最後の、ゾンビ映画的なお話が、
まだ見られたかな、と思います。
つまり全体としては、不合格、だと感じました。

ゾンビを生む謎の海星がいるのですが、
これが、
もともとはアメリカが宇宙空間で見つけた生物で、
自国内で実験はできないので他国(キューバに見えます)に持ち出し、
そこで実験が続いたものの、
悪用されそうなので、
とにかくこの生物に関するすべてを消去する、
というのが決死隊の使命です。
ちょっと、なにかの比喩になっていそうでいて、
そうでもない、かな。

2022年3月21日月曜日

その本は


               (サクラ、買ってみました。)

今日、近所のマルゼンで散歩していた時のこと。
「日本現代文学」の長い棚をつらつら見ていると、
「こんにちは!」
と声をかけられました。
見ると、小柄なおじさんで、
知り合いではなさそうです。
「何かお探しですか?」
と訊くので、ちょっとなんだか分からず、
「まあ、適当に」
などと答えると、
「これなんかどうです?」
とある1冊を指さします。
「わたしの本なんです。みなさんに読んで欲しくて」
やっと分かりました、そういうことなんですね。
「小説ですか?」
「はい」
「どんな?」
「山と、教師と、恋愛も」
「いいですね。出版、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
で見せてもらうと、
これがなかなかぶ厚い本で、
聞けば「共同出版」
(=著者と出版社が費用を分担する)
なのだそうです。

ちょっとしたハプニングでおもしろかったです。
申し訳ないけれど、
買うところまではいきませんでしたが!

『アニー・イン・ザ・ターミナル』

マーゴット・ロビー第3弾、

『アニー・イン・ザ・ターミナル』

を見てみました。


まあ、ストーリーはなんて言うことはないもので、
オチもまた、「ふつう」でした。
一応、スリラー? サスペンス? という感じですが。
で、
マーゴット・ロビーはどうかと言えば、
これはやっぱりなかなかいいのでした。
つまり、はっきり言ってしまえば、
もし彼女が出ていなかったら、
見るべきところがない映画、ということになりますが、
まあ実際出ているわけなので、
これはこれでいいか……
という中途半端な感想です!

2022年3月20日日曜日

残念!

時にこういう日があるんですが……

映画、見始めてみたらイマイチで、パスと決定し、
で次の映画も、その次の映画も、
なぜか15分ほど見ると、見続けたいと感じなくなる……
で、今日はそういうハズレの日でした。
でそれは、

『ミッドナイト・ドライバー』
『ある殺し屋』
『盗聴者』

です。
このうち『盗聴者』は、
フランソワ・クリュゼ、
サミ・ブアジラ、
シモン・アブカリアン、
ドゥニ・ポダリデス、
など、お馴染みの俳優が4人も出ていたのに、
乗り切れませんでした。
このキャストを生かせなかったのが、
もったいない限りです。
わたしが思うに、脚本に大きな原因があるんじゃ?

2022年3月19日土曜日

無言で帰国するロシア兵の葬儀

いったい、彼は、どれだけの死をもたらしたのか。
ウクライナの人々にも、

『ダークナイト』

というわけで、
食後にサクッと、
DC拡大宇宙の中の1作、

『ダークナイト』(2008)

を見てみましたが、
(で、途中で、以前見たことがあることに気づきましたが)
イマイチ……
バットマンとジョーカーの対決は、
ジョーカーの無軌道さは目立つものの、
全体としては浅い印象でした。
葛藤が浅い、といえばいいんでしょうか。

やっぱり、同じ「ファンタジー」でも、
マーヴェルの方がいいかな。

2022年3月18日金曜日

『スーサイド・スクワッド』

マーゴット・ロビー第2弾、

『スーサイド・スクワッド』(2016)

を見てみました。


エンタメですが、おもしろかったです。
封印されていた魔女が解き放たれ、
その魔女を取り押さえるため、
「決死隊」が編成されるのですが、
そのメンバーはみな、
獄中にいる極悪人たち……というお話です。

で、
その「決死隊」のメンバーに、
ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)がいるわけですね。
この時点では、まだジョーカーの恋人です。

エンタメですから、
突っ込もうと思えばもういくつも……という感じですが、
その辺を大目に見れば、
かなりおもしろい。
ハーレイ・クインのキャラは◎。
魔女が起こすもろもろ、
ディアブロという炎の男が起こすもろもろ、
の映像もなかなか美しいと思いました。

これって、
いわゆるDCエクステンディッド・ユニヴァースの一作で、
こうなると、この「宇宙」ももっと知りたくなりますが、
どうしましょう。
見ちゃうかどうか迷います……
(ほかにも見るものが多いし……)

『フォーカス』

マーゴット・ロビー(←好き)と、
ウイル・スミス(←……)が主演の、

『フォーカス』(2015)

を見てみました。
マイリストに長らく入っていたのですが、
ネトフリでの公開が「3月末まで」なのを知ったからです。


まあ、ありがちな詐欺師ものです。
アメリカ映画の詐欺師ものに共通の雰囲気があり、
それは嫌いではないので、
思っていた以上に(エンタメとしては)楽しめました。
といっても、その大半は、
マーゴット・ロビーが醸す雰囲気、なのかもしれません。

ウイル・スミスは、
昔『アイ・アム・レジェンド』という映画を見て、
恐ろしくつまらなくて、
夜郎自大で、
わたしの中での評価がすごく下がりました。
もちろん、監督や脚本家も。
それ以来、
彼のことはつい斜めに見てしまうので、
なかなかいい評価はできていません。

次も、マーゴット・ロビー、
行くことにします。

2022年3月17日木曜日

『エターナルズ』

というわけで、アウトプットも(一応)終わり、
映像と読書の世界に復帰します。
で、
まず見たのが、

『エターナルズ』

これはもう、今さら感がありますが、
そうは言っても、見ないまま、というわけにもいかないので。

評は、すでに院生が書いています。


教え子ながら、よく書けていると思います。

なので、ここでは枝葉ですが……

まず、マ・ドンソクが出ていることを知らなかったので、
これは嬉しい驚きでした。
(が、死ぬのが早すぎる……)
それから、エターナルズのメンバーの一人で、
発明家でもあるファストス
(アフリカ系のブライアン・タイリー・ヘンリーが演じています)
の夫の役で、
なんとなつかしい、ハーズ・スレイマンが出ていました。
この人です。


なんと言っても彼は、

『扉をたたく人』

が印象に残っています。
この映画は授業でもよく使ったので、
もう10回以上は見ているし、
いい映画だと思っています。
ここでは彼は、シリア系移民でムスリム、という役でした。
そしてリアルでは、
ゲイで、レバノン系アメリカ人のムスリム、なわけですね。
その彼が、記事の中で、
はっきりサウジなどを批判しているのは、
とても理解できる気がします。

2022年3月16日水曜日

立ち直る

実は、ちょうどアウトプットが終わったタイミングで、
風邪っぽくなりました。
具体的には、日曜の夜から。
で、
月曜と火曜(=昨日)は、
体もだるいし、
完全に「水」状態の鼻水が延々と流れ落ち、
もしかしてコロナ?
もしかして花粉症デビュー?
かと少し焦りましたが、
昨晩、クスリを飲んで寝て、
8時間ほど寝たところ、
なんと、今日は「ふつう」です。
昨日、あんなにだるかったのに。
まさか、翌日にこんなに「ふつう」になれるなんて、
思ってもみませんでした。
よかったです。
(でもまだ、ほんとにこんなに急に治るのか、
自信がもてないところもあるのですが……
まあ、大丈夫でしょう!)

2022年3月15日火曜日

推敲

さて、とにかく書いた150枚、
推敲に入りました。
で、
こういう場合にアリガチなことなんだろうと思いますが、
ある時読んでいて、
これは素晴らしい!
と思ったり、
その後はまた、
こんなもの無価値だ、落書きだ、
と思ったりします。
まあ、揺れるんですね。

『フラ語入門』の見本ができてきた日、
おそるおそるパラパラめくって、
これはダメかも、一冊も売れなかったらどうしよう、
白水社にチョー迷惑かける……
と思ったことを思い出します。
これは、
そうならなくてほんとによかったです。
ありがたいことです。

2022年3月14日月曜日

非暴力

今、ウクライナのことが気にならない人はいないでしょう。
先日同僚たちとあった時も、
みな口を揃えて、
ニュースが気になって仕方ないと言っていました。

そして、日々、暴力が募り、
その荒々しさを増してきています。
止められない、という状況が続いており、
ウクライナ軍の健闘を、その傷ついていく様子を、
見続けるしかありません。
(ロシア兵たちもまた悲惨です。)

非暴力主義とは、
単に暴力を使わないことではなく、
もっとも暴力を使いたい時に使わないことだと、
ガンジーは言っていました。

それができるのか……

化学兵器まで使われるようなら、
世界は、黙っていていいのかという気がします。
シリアの時、アメリカは出て行きませんでしたが……

2022年3月13日日曜日

唐突に

アウトプット、
今日、予定とは違って、
唐突に終了しました!
書こうと思っていたいくつかのことがが、
よく考えてみたらいらない気がしてやめたのですが、
で、
今日10枚ちょっと書いたら……
なんと、終わりです。
ちゃんと数えたら、やっぱり150枚くらいでした。
まあ、10日間ほどで書いたので、
わたしとしてはとても早かったほうです。
もちろん、
「調子に乗って」書いただけなので、
これから推敲すると、
捨てるべき部分も多くありそうです。
なので最終的には、
もうちょっと短くなりそうです。

というわけで、
自分でもあっけない終わりでした!
(終わってないけど。)

2022年3月12日土曜日

アウトプット・3

アウトプット、好調です。
原稿用紙で言えば、100枚を越えました。
もちろん問題は質なので、
長いだけじゃ意味はないんですが。

自分としては、
いいデキなんじゃないかと思っています。が、
そう思っても、
そう思われなかったことはメチャメチャ多い😱わけなので、
Mmm、どうなんでしょう。

書いていて、今、充実感があるので、
後のことはまあ、いいでしょう。
おそらく、140~150枚くらい? になると思います。
3月中に終わらせる予定です。

それにしても、
こんなに長く(って10日ほどですが)映画を見ないなんて、
何年ぶりでしょう。
あと2週間、なんとか仕上げます! 

2022年3月11日金曜日

「言語生物<ヒト>を巡る雑感」

水曜日に行なわれ、
ここでもお伝えした浜口先生の最終講義、
YouTube で限定公開されました。
限定アドレス、ここで公開いたしましょう!


言語に興味のあるすべての人(ヒト)が、
おもしろい授業に参加した時のワクワクを思い出すでしょう!
見せ場は後半男性と思いますが、
前半をがあるからこそ、
後半の意味が深く感じられます。
最後には、まさざまな質疑応答もあります。
(わたしも少しだけ質問しました。)

どうぞ、じっくり、楽しんでください!

「和平交渉」

ニュース、たくさん見てしまいます。
昨日大学で会った同僚たちも、
口を揃えてそう言っていました。
世界中がそうなのでしょう。
気になります。
朝起きて、まず布団の中で、
情勢をチェックしてしまいます。

「和平交渉」という表現を見かけますが、
ちがうでしょう、と思います。
一方的に喧嘩をふっかけておいて、
じゃあ10万払ったらもう殴らない、って、
恫喝とか脅迫とか呼ばれるもので、
和平交渉ではありません。
そもそも、喧嘩を売ったほうには、
そうする気もなさそうだし。

6歳の少女が、
戦争で母親を失い、
一人きりで、
脱水症状になり、
一人きりで死んだ……

ウクライナの外交官は、泣いていました。
特に、子どもや老人が過酷な状況に追い込まれているのを見るのは、
ほんとうに辛い。
死んだのは彼女だけじゃない……

彼には、論理も情も通じない。
何を言っても、
何を見せても、
変わるとは思えない。
彼を退場させるシナリオ、
ないものでしょうか。

2022年3月9日水曜日

浜口稔先生、最終講義

今日、わたしが所属している、
理工学部の総合文化教室の先輩教員である、
浜口稔先生の最終講義がありました。
琉球大学から都立大の大学院に進まれ、
チョムスキーの言語学を中心に研究され、
琉球文化、アイヌ文化にも造詣が深く、
詩集、翻訳、評論なども執筆されているという、
もう、かなり守備範囲の広い先生です。
で、
こんな風に書くとガチガチの研究者が想像されるかもしれませんが、
ご本人はまったくちがいます。
まず、ダジャレ好き。
これは決してオヤジギャグではなく、
なんというか、
言語学者のギャグです。
そしてまた、
とても人を和ませる話し方をされるんですが、
これはなかなか真似できません。
天性のものです。
うらやましい。

一度先生に、
琉球語版『吾輩は猫である』を見せてもらったことがあります。
ま~ったくわからないのです、当たり前ですが。
琉球語は、母音が3つ(エ、ア、ウ)だそうです。
わかります?
これ、よくある母音表(台形のやつ)の、
左上、下、右上、なんです。
これが、音の核だそうです。

もっといろいろ教えて欲しかったですが……
まずは、お疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

(教えて頂いてまだ見ていない『ゴールデン・カムイ』、
必ず見ます。)

(アウトプット、続いてます。)

2022年3月7日月曜日

アウトプット・2

集中してます。
映画もドラマも見ず、本は少しだけ読みますが、
あとの時間はほとんどすべて、
アウトプットに費やしています。
で、
今日一日かけっぱなしだったのが、これ。


海の波音は、
強弱が強すぎてびっくりしちゃうので、
これが好きです。

2022年3月5日土曜日

アウトプット

昨日、今年度最後の大きめの会議が無事終了し、
やっと「春休み」モードに入りました。
で、
今回は読書中心でいこうと思っていたんですが、
ふと、
アウトプットも試してみたくなり、
昨日から始めてみました。
3月中に、100枚を目指します。
(まあ、できなくてもいいし!)

ウォール街

ウォール街、さすがです。

「JPモルガンやゴールドマンといった大手金融機関は、
たとえロシアのウクライナ侵攻を利用することになっても、
ロシア企業に対する制裁措置を損なっても、
豊かになるための機会を決して見逃さない」

これは、アメリカのウォーレン上院議員の言葉。


もちろんアメリカには、そしてロシアにだって、フランスにだって、
武器を売ってウハウハの死の商人はたちはいるでしょう。
そしてブルームバーグの記事が本当なら、
このグローバル金融業者たちもまた、
現代の死の商人だと言えるでしょう。

2022年3月3日木曜日

Российское правительство должно немедленно прекратить агрессивную войну!

Народ Японии приветствует российский народ за его готовность выступить против агрессивной войны своего правительства под угрозой ареста.

『パリのスキャンダル』

フランスの有名犯罪者と言えば、
どうでしょう、
最初に思い出すのはジャック・メスリーヌ(メリーヌ)ですが、
古いところでは、
フランソワ・ヴィドックも忘れられません。
彼は、革命期を跨いで生き、
数え切れない犯罪を犯したあげく、
その経験を生かして(!)、
警察幹部になった人物です。

2001年に公開された

『ヴィドック』

は、ジェラール・ドパルデュー主演で、
当時、何度か授業で見せたりもしました。
(今思うと、その選択? という気もします。
当時の学生諸君、すみません!)

で、
このヴィドックを主人公に据えた別の映画もあります。
あのダクラス・サークの、

『パリのスキャンダル』(1946)

です。
今日は、これを見てみました。
学生時代に見たはずですが、
ひとかけらも記憶がなく、
DVDを買っておいたのでした。
が!
なんとYouTube に全編版がありました。


そう、英語なんですね、
おもにパリでの話なんですが。
ヴィドックが、まさに、
警察署長に起用される流れを描いています。

印象深いのは、
本筋とは別の箇所。
実は、ヴィドックの前任者の美貌の妻は、
よりによってヴィドックを愛してしまうのですが、
それを疑った夫は、
いくつもの積み上げた鳥籠を背中に背負い、
そんな変装で妻を監視します。
そしてそのあげく、
ヴィドックと待ち合わせしていたことを知り、
彼女に発砲してしまいます、鳥籠を背負ったままで!
ここは、シュールでした。

映画、切りがありませんね。

limitation de vitesse と「フェミニスト・シティー」

フランスの都市部で、
クルマの速度制限が厳しくなっている、
つまり、
制限時速が引き下げられている、
というニュース。


これはボルドーの話ですが、
似たような施策が、
多くの都市で取られています。
もちろん、パリも。

これは、歩行者のリスクを下げる効果があるのは自明でしょう。
ただしちょっと広めに言えば、
これは、いわゆる

「フェミニスト・シティー」

の考え方にも接しているようです。
近代都市は、
男たちが使いやすいようにデザインされてきたわけです。
都市管理者も、デザイナーもデベロッパーも、
み~~んな男だったわけですから。
でも、それじゃいけない。
というわけで、
ウィーンなどでは、もう20年以上前から、
フェミニスト・シティーが目指されてきた経緯があります。
買い物したり送り迎えしたりする
(というような、無報酬労働を受け持つ)
時に使いやすい都市、ですね。
(無報酬でいい、と言っているわけではありません。)


また、道路の名前なんかも、
男ばかりじゃなく、
女性の名前もどんどん増やしていく。
いわゆる、
「都市のナラティヴ」
も変えていく。
これも大事でしょう。

もう、都市なしには生きてゆけません。
だから都市を、作り替える必要があります。

『追憶と、踊りながら』

ロンドンを舞台にした、
カンボジア系中国人の物語、
と聞けば、
それだけで見たくなります。
で、
買っておいたDVDを見てみました。

『追憶と、踊りながら』(2014)

(原題は Lilting)


ジェンは60代のカンボジア系中国人で、
今は介護施設にいます。
彼女の楽しみは、一人息子カイとの面会です。
本当は、息子と暮らしたいのに、
息子は「友だち」と暮らしていて、
自分はこんなところに……。
そして息子のカイはゲイで、
一緒に暮らしているのは「友だち」ではなく恋人なんですが、
カイはそれを母親に言えていません。
で、意を決して言おうと思っていた日、
カイは事故に遭い、亡くなってしまうのです……

最大のテーマは、
言ってしまえば、移民一世と二世の齟齬、
ということになるでしょう。
これ自体は、決して珍しいテーマではありません。
ただこの映画の独自性は、
その齟齬を、
息子の同性愛、
そしてそれをカムアウトすることと結びつけた点にあるのでしょう。
もちろん、それは映画ですから、
登場人物たちの魅力や、
画面の雰囲気などが重要なのは言うまでもなく、
そちらは、なかなか成功していると思いました。

基本的には静かな映画です。
登場人物も少ないし、
少し、「演劇」的でもあります。
でも、
なんというか、
あっさりした、でも食べ続けたくなる料理のようで、
さくっと最後まで見られてしまいます。

これは単にわたしの好みですが、
ロンドンらしさをもっと出すと、
(というか、今はほとんどありません。)
いろんな点でよかったのかなと思いました。

2022年3月2日水曜日

持ちこたえる

ウクライナ関連のニュースをよくチェックするので、
新聞を読んだり、
ネット記事を見たりする時間が長くなっています。
いろいろ思うことはありますが……

ウクライナ軍、そしてウクライナの市民たちが、
力強く立ち向かい、
ロシア軍の侵攻を食い止めている、
これに、プーチンも激しく苛立っている……
というようなニュースがあります。
これを読むと、その瞬間は、
ああ、えらい、がんばれ、
と思うものの、
次の瞬間には、
でもちがう、死んでいるのはプーチンではなく、
現場のロシア兵たちだ、
故郷で家族が待っている兵士たちだ……
と思ってしまいます。
もちろん、
どちらにも死んで欲しくはない。
そもそもわたしは、
「国家」のために命を投げ出すことを美しいなんて思っていません。
「国家」は、家族でも故郷でもない、
それは虚構であり、
本来「国民」の利便のために立ち上げたもの。
だとしたら、
そのために「国民」が死ぬなんて、
まったく矛盾しています。

アメリア、EUなどが、武器を供与しています。
ウクライナ軍は、これがないと戦えない。
でも、武器って、
要は人殺しの道具です。
かえすがえす、
こんな侵略、始めるべきではなかったと思います。

でも……
今目の前に進行しています。
ロシアの兵士たちが次々に投降し、
戦意を喪失し、
戦争を否定し、
その波が、ロシア国内にも波及し、
プーチンを引きずり降ろす……
という流れがいいと思うんですが。

残念ながら、
ロシアにはもちろん、
アメリカにもEUにも、
この戦争で大儲けしているしている企業が、人が、
いるわけです。
戦争は儲かりますから。
そして彼らと、
ロシア政府、アメリカ政府などは、
さまざまに繋がっている。
政治的にも、
中東とも、アジアとも、
さまざまに繋がっている。

そういえば、
ゲルギエフは、ミュンヘン・フィルを解任されましたね。
彼は、プーチン批判を受け入れなかったようです。
一方、ペトレンコは、今回の侵攻を否定しました。
ほかにもロシア系のミュージシャンはたくさんいて、
その動向も気になります。

(テニス界。
メドヴェージェフは、それにしても、
せっかくランキング1位になったのに、
可哀想でした。
でも彼は、プーチンを応援したりしないでしょう。)

『マネーボール』

というわけで

『マネーボール』(2011)

を見てみました。
この映画のことはもちろん知っていましたが、
なかなか「見る」のリストの上位には来なくて、
今日初めて見ました。
映画としては、
特に言うことはない感じでした。

セイバーメトリクスは、
野球ファンにとっては今や常識です。
ラミレス監督の野球は、
それに近かった気がします。
2番に強打者を置いたり、
バントはほとんどしなかったり。
まあ、意見の分かれるところですが、
わたしは、
「2番オースティン」
にはワクワクしました。
打席が見られる回数も多いし。
ただたしかに、終盤、
1点をとりにいくスモールな野球は、
苦手でした。
オールド理論の信奉者は、
そのあたりをチクチク言ってくるわけですね。
(もちろん一理はあるわけですが。)

で、ロビン・ライトですが、
たしかに出てましたが、ほとんどチョイ役で、
参考にはなりませんでした。

そして、なんといっても一番驚いたのが、
この2時間超の映画が、
とても短く感じられたことです。
さすがに、
70時間を越える「ハウス・オブ・カーズ」のあとでは、
たいていの映画が短く感じられそうです。

Robin Wright

「ハウス・オブ・カーズ」シーズン6では、
ついに大統領にまで上り詰めた女性、クレア。
そのキャラクターは特異で新しい、
と昨日書きましたが、
彼女が「愛」と無縁だったわけではありません。
劇中、彼女は、
夫以外の「恋人」を持つ時期があります。
一人は写真家で、
もう一人は作家です。
そう、政治とは違う世界にいて、
クレアの中に、「野心」以外のものを見出してくれる人です。
ただそうは言っても、
それは単純な「やさしさ」だとか「献身」だとかではないんですが。
なんならそれは、
いわゆる「野心」などを遙かに凌ぐ、
もっとドロドロで煮えたぎるエネルギーかもしれません。

ただこの二人の「恋人」も、
クレアにとって「かけがいがない」存在ではないのです。
たしかに「癒やし」ではあったでしょう。
けれども、
彼らがクレアの邪魔になると、
彼女はほとんどためらいなく彼らを「排除」するのです。
それもかなり冷酷な方法で。

キャラクターとしてのクレアの魅力は、
この矛盾にあるのでしょう。
もちろん、
演じるロビン・ライトの美貌もありますが。
秘めた激情と、
何を言われても微笑んで突き放すクールさと、
それにマッチした明晰な知性と、
男性社会に対する深い倦怠と、
奔放に性を楽しむ姿と。

ロビン・ライトは、
とても多くの映画に出ていますが、
ここで取り上げたものでいえば、


←あのセリフを言う、アメリカ人調査員です。


←主人公の叔母です。

そう、『マネーボール』にも出てるようなんですが、
これ、見てません。
見てみましょうか。

2022年3月1日火曜日

「ハウス・オブ・カーズ」・最終シーズン

シーズン6は、
いつもの半分の6話しかなくて、
あっという間に見終わりました。
でも、長かった!
今まで見たドラマで1番長かったんじゃないでしょうか?
トータル時間は、
『スターウォーズ』シリーズより、
『X-Men』シリーズより長いはずです。
たぶん、70時間くらい?

南部の、貧しい家の出身で、
能力と野心の塊であるフランシス・アンダーウッド’=フランク)は、
ユダヤ系(←終わり近くに判明)で、
大金持ちの家に育ったクレアと結婚します。
クレアに求婚するものは他にもいましたが、
二人の中にある「野心」が激しく共鳴し、
前代未聞のカップルが誕生することになりました。
そう、
二人は、1つになった炎のように、
野心だけを駆動力に、
権力の階段を駆け上がっていくのです。
もちろんそれは、簡単な道のりではなく、
駆け引き、脅迫、殺人さえある世界なのです。
そしてやがて、フランクは大統領の座をつかみます。
けれどその頃から、
1つの炎と見えたものが、
徐々に別れ始めるのです。
それは妻クレアが、
自分の誤解に気づいたからでした。
自分たちは一心同体だと思っていたのに、
実は、フランクが主で、自分は従だったのです。
そこからの、覚醒したクレアの「強さ」は見物です。
というのも彼女には、
一般的な「強いヒロイン」が持つ理想や大義がないからです。
彼女は、「人に優しい世界」も、「多様な社会」も、
「インクルーシブなアメリカ」も、望んではいません。
彼女が望むものは1つ、大統領の椅子だけです……

だからクレアは、
新しいヒロイン像を提出していることになるでしょう。
(それが「いい」か「悪い」かは今は措くとして。)
しかも彼女が野望を達成する時、
傍らに「男」はいないのです。
にもかかわらず彼女は妊娠していて、
しかも赤ちゃんは女の子。
そして彼女が招集した閣僚は、全員が女性……
ここには、
かなり強烈な、
男性中心主義社会へのアンチ・テーゼを読み取ることができます。
「愛」や「理想」と結びつけられ、
そうしたものを背負うことで男性社会に対抗していた多くのヒロインたち。
クレアは、彼女たちとは違うのです。

……それにしても、
この政治ドラマはリアルに感じられます。
明らかにプーチンを模した人物も登場し、
その造形も真に迫っています。
(クリントン元大統領は、
「99%本当だ」
と言ったらしいです。)
このところ連日、
サキ報道官の顔を見ますが、
このドラマを見た後では、
あの場面もいままでとはまったくちがって感じられます。
あの会場のすぐ裏にどんな部屋が続いているか、
そこでどんな会話が交わされ、
どんな情報が飛び交い、
どんな風にして発表原稿ができあがっていくか。
ドラマの中では、
何度となく、そんなシーンが出てくるのです。

とにかく長いので、
見るのを勧めることはできませんが、
大河小説を読む気持ちで
(わたしはそうでした)
見続ければ、
得られるものは多いと感じました。

欧明社、さよなら……

ついに、欧明社が閉店しました。


学部1年生の頃、
「欧明社」の名を初めて聞いた時には、
なにか光り輝いて聞こえたものです。
フランスへの扉、
という感じで。

いろんな本を買ったし、
「フラ語」シリーズを並べていただいたりもしました。
そう、
店内で、
たまたま来ていたフランス人の作家と話せたこともありました。

今回の閉店セールでは、
「ふらんす」2月号がかなり売れたとか。
みなさん、
想い出に買ってくださったのでしょうか。

長い間、お疲れさまでした。

(上の記事の写真、
よく見ると、よ~く知っている白水社の編集者も写ってました!)

「ふらんす」4月号から

「ふらんす」の4月号から6ヶ月ほど、
フランスのワカモノにインタヴューし、
そのスクリプトと和訳を紹介する予定です。
(メインはレナさんで、わたしはアシスタントです。)
で、
ウリは、
そのインタヴューが動画で見られることです、
何回でも!
(このために新たにフランスで撮影してもらいました。)

また、ワカモノの生活と意見を聞く、
というのも大きなテーマです。
もちろん、研究者たちの話もおもしろいですが、
こうした若い声は取り上げられる機会が少ないので、
価値があるかなと。
(撮影したのも、若いオリヴィアです。)

どうぞ期待していてください!

「ハウス・オブ・カーズ」・シーズン5

やっとシーズン5が終わり、
そのままシーズン6に突入しています。
いよいよ最終シーズンです。

シーズン1~3あたりに比べて、
4,5あたりがやや物足りなく感じるのは、
「弱い人間」
がいないからじゃないのか、
と思うようになりました。
「弱い人間」は物語から消え、
迷いを抱えていた人物たちも、
いつか、あつ1つの方向を向くようになりました。
そこが、物語に浅さを与えてしまっているというか。
まあそれでも、
ドラマ作りはとてもうまいので、
「ふつう」のドラマ以上にはおもしろいんですけどね。

今年の修士論文の中に、
「第四の壁」
を扱ったものがありました。
これはもともと演劇用語だそうで、
たとえば、舞台上で、
ひとつの部屋の場面が展開しているとします。
するとその部屋は、
たしかに3つの壁で囲まれていますが、
第四の壁、
つまり観客との間にあるはずの壁は、
実際にはないわけです。
ないのに、
演者も観客も、
それが「ある」という体で演劇を演じている/見ているわけです。
でも、
ある瞬間、
登場人物の一人が舞台から、観客に向かって、
そんなとこで何見てんだよ!
と言ったらどうでしょう?
これは、
ないんだけど「ある」ことになっていた第四の壁が、
やっぱりほんとはないんだということを明らさまに示しているという意味で、
第四の壁を壊す行為だと言えるわけです。

ただ思い出してみると、
そういう演劇も映画も、
たくさんありました。
とりわけ珍しいわけではありません。
ただ、
映画より「日常」に近い「ドラマ」においては、
そんなになかったんじゃないでしょうか?
実は、「ハウス・オブ・カーズ」もそうだということは、
すでに触れました。
主人公が、
わたしたちに向かって話しかけてくるのです。
そして……

シーズン5になると、
なんと、別の人物が、
そしてシーズン6では、
さらに別の人物も、
わたしたちに話しかけてくるのです。
なんというか、
わたしたちもまた、もう逃げられない感じなのです。

結末はいかに……