2019年6月28日金曜日

参加者失明でも「後悔一切ない」

先日話したあるフランス人も、
友だちがデモ中に目をやられた、
と言ってました。

https://www.afpbb.com/articles/-/3228126?pid=21330926

もし、右翼政権が同じことを言ったら……

これが糾弾されないのは、
フランスらしくないと思います。
(いや、それとも「フランス」らしいのか。)

バカロレア

http://societas.blog.jp/1075007092

時間から逃れることは可能か。
(Est-il possible d’échapper au temps?)

総合芸術特論

という授業が、明日あります。
これはオムニバス授業で、
わたしの担当は3回分。
それを、明日の2,3,4限で、
一気にやります。

中心になるのは、
1984年、つまりサッチャー時代を舞台にした
『パレードへようこそ』
です。
そしてこれに、
『1945年のスピリット』
を並べることで、
戦後のイギリスの政治的選択を確認し、
さらにそれをブレグジットまで続けよう、
という授業です。
で、
問題になるのはもちろん、新自由主義なんですが、
これを説明するために、
自由主義、
資本主義(!)、
を歴史的にさかのぼり、
さらに、
近世から近代へと向かう工業化が、
(万物の)商品化であり、
それは都市化でもあった、
という風に話す予定です。

3コマで足りるか!?

ストーンウォールの反乱

ストーンウォールの反乱から、
今日で、ちょうど50年です。
この、ニューヨークでの暴動は、
LGBT解放運動の端緒として、記憶されています。
プライド・パレードが6月に行われるのも、
この反乱との繋がりだとか。

最近知ったのですが、
この反乱のあった1969年6月28日というのは、
女優のジュディー・ガーランドの葬儀の二日後なんだそうです。

ジュディーといえば、
真っ先に思い出すのは『オズの魔法使い』(1939)です。
この映画で、さまざまな「変わった」ものたちと友達だったジュディーは、
いわゆる「ゲイ・アイコン」の、
それもとても有名な一人だったようです。
『パレードへようこそ』という映画では、
ゲイ・グループのリーダーが、ある集会で空気が固まった時、
「ジュディー・ガーランドの物まねでもしようか?」
と言って、より凍り付く、というシーンがありますが、
この映画の時間的舞台でもある1984年の時点でも、
やっぱりジュディーはアイコンだったのだなあ、と感じます。
(これは、ジュディーがレスビアンだったということではなく、
「変わった」ものたちに親しい彼女の態度に、
ゲイ・コミュニティーが共感した、ということのようです。)

ちなみに、この映画には、ドナ・サマーの名前も登場します。
でも彼女は、そのキャリアの途中で、
ゲイ・アイコンから転落したのでした。

2019年6月23日日曜日

「水色の恋」のように

ふだんクルマを入れているのは、
立体駐車場です。
で、
となりには白いプリウスがいたのですが、
最近、姿が見えなくなりました。

プリウスに乗っていたのは、
わたしより一回り以上は年上の、
気さくで元気な男性でした。
なにしろとなりで、
立体ゆえの「待ち」になることもあるので、
何度も彼とおしゃべりました。
でも先日、いつものように微笑みながら、
「今度千葉のほうに行くことになってさ。
ほら、もうご飯作るの大変だしさ」

彼が、奥様をなくして一人暮らしなのは知っていました。
ときどき、息子夫婦が遊びに来るということも。
となるとこれは、
おそらく、介護型の施設に移られる、という意味なのでしょう。
「あと一ヵ月もないよ」
と彼は言っていたのでした。

その彼と、
ちゃんとさよならもせずに、
お別れしてしまったようです。
プリウスがとなりにいないのが、
すこしさびしいです。

2019年6月22日土曜日

「安倍政権の倒し方を少し大人になって考えよう」

日本のリベラルを応援するためにこそ、
それが「敗け続ける理由」を考えないと。

https://blogos.com/article/384858/


2019年6月18日火曜日

「すっぴん! インタヴュー」

この「すっぴん! インタヴュー」、
聞くつもりです。

https://www4.nhk.or.jp/suppin/x/2019-06-21/05/66179/3787095/

ブレイディみかこさんの著作、
ほとんど全部読んでいます。


2019年6月15日土曜日

『フレンチ・ラン』

このところ、
珍しく仕事が多い日々が続いていたのですが、
今日で、一段落しました。
といっても、仕事が片付いたわけではなく、
少しペースを落とすことができる、
という感じではあるんですが、
まあそれでも、
次に本当に集中しなければならないのは、
8月になる予定です。
というわけで、
今年の夏は、家にこもりそう……(涙)

で、今日も渋谷方面に出かける必要があったのですが、
夕方には帰ってこられたので、
久しぶりに息抜きの映画です。
こういう時は、アマゾン・プライムの無料版ですね。
ちょうど、つい先日、
「バルベスが出てきた」と聞いた映画、
『フレンチ・ラン』があったので、見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=J_Q4LuoQGMo&t=24s

スピード感はあるし、
込み入った話をすっきり語っているし、
エンターテイメントとしては、
合格だと感じました。
いわゆる「真犯人」グループには、
自分たちの犯行をやりやすくするため、
大掛かりな扇動を試みます。
それに対する、パリの「反抗的ピープル」の反応は大きく、
で、
いったいこの監督は、
どんな思想的立場でこの映画を撮っているのだろうか、
と思って見ていたわけですが、
しだいにわかっていたことは、
この犯人たちには、
下世話な欲望以外、
詰まるところ「思想」はない、ということです。
まあ、エンタメとしてはそうなるのでしょうけど、
これはやや肩透かしを食らった感じでした。

また、バルベスに向かうクルマが、
オペラ座から南に走ったり、
バルベスにあることになっている店が、
実際にはサン・ドニ門のすぐ近くにあったり、
クリシー・スー・ボワ(といえば『憎しみ』の舞台)が、
字幕では省略されていたり、
メニルモンタンのシュヴァリエ広場が、
実際とは違う感じになっていたり、
唐突に、ラマルク・コーランクール界隈が登場したり……
「らしい」場所を選んだのはよくわかるのですが、
ちょっと現実感はなかったです。

このごろはコメディ俳優の感があるジョゼ・ガルシアが、
警察のお偉方の役で出ていたり、
ティエリ・ゴダールが、
特殊部隊にいたり、
ちょっとふしぎで
(つまり、彼らの映画的ペルソナとちょっとちがっていて)
おもしろかったです。

サイクル・ヒット

今日は、午後から会議(×4)だったのですが、
午前中は時間があったので、
軽い仕事をしながらエンジェルスの試合をテレビ観戦。
すると!
大谷選手がなんとサイクル・ヒットを達成。
幸運にも、
その全打席を生で見ることができました。
打撃がすごすぎて、
彼がピッチャーであることを忘れそうです。

すごいですねえ……

2019年6月10日月曜日

Violin Concertos

このごろクルマでよく聞いているのが、これ。

https://www.amazon.co.jp/Violin-Concertos-J-S-Bach/dp/B07MF43WRB/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%83%88+%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F&qid=1560165880&s=gateway&sr=8-1

https://www.amazon.fr/Bach-Violin-Concertos-Johann-Sebastian/dp/B07MF43WRB/ref=sr_1_1?__mk_fr_FR=%C3%85M%C3%85%C5%BD%C3%95%C3%91&keywords=faust+bach&qid=1560166200&s=gateway&sr=8-1              ↑
           こちらは、さわりの試し聞きアリ

2枚組なのに、価格も安いです。

まあ、よく知っている好きな曲なので、
まあまあの演奏なら聞いてられますが、
これは、まあまあではなくて、いい! と思います。

実は、CD2 には、「序曲」の第2番が収録されています。
この曲、わたしにとっては、
バッハの中でも、一番古い記憶がある曲で、
小学生のころから好きでした。
特に、ポロネーズは。
もちろん有名な曲だし、
珍しいことじゃないのでしょうが。

ジャケット・デザインが、
なぜか、先日ご紹介した『リサ・ガス』に近い雰囲気で、
こちらもやっぱり好きなデザインです。

2019年6月7日金曜日

見本完成!


『フラ語問題集、なんか楽しいかも!』、
ついに見本が完成しました!

まあ、いつものことなんですが……
編集のMさんの熱意がなければ、
この問題集はできませんでした。
また特に今回は、
印刷の三秀舎のオペレーターの方が、
驚くほど正確に、
また、こちらの意図を汲んで直してくださって、
お目にかかってはいないのですが、
とっても感謝してます!
(プロの仕事って、
自分が助かるというなんてことだけじゃなく、
もう、見てるだけで嬉しくなります。)
それからもちろん、
装幀のカオリさんも、
いつも可愛くしてもらって、
ありがとうございます!
そして白水社の営業の方々も、
わたしが知らないところでも、
いろいろ骨を折ってくれているにちがいなく、
ほんとに頭が上がらない感じです。
(そういえば、今回は編集の途中で、
わたしが何度かワガママを言うことがあったのですが、
白水社内の会議で、
鶴の一声で、仮に別の方向でことが進行していても、
ストップして変更するように、と、
審議なしに通していただいたこともあったそうです。
なんだか、
いろんな方面に、感謝しきれません……)

……というわけで、
まあいろんな思いが詰まってはいるわけですが、
それもこれも、
使ってくださる人がいらしてのことです。
なんか楽しいかも!
と思っていただけるよう、
編集者ともども工夫したつもりです。
よろしければ、ぜひ!

2019年6月5日水曜日

「リサとガスパール」と一緒にひとことフランス語

可愛らしい本の登場です。


見本を見せていただいたんですが、
とっても可愛い!
50点のイラストが、
シリーズ全体の中から厳選され、
それに見合う簡単なフランス語の「ひとこと」が添えられています。

とくに可愛いのが、
リサが、飛行機の座席にちょこんと座り、
小さな体にシートベルトを付けているイラスト。
そしてそこには、

J'ai sommeil. 眠い。

の「ひとこと」が。
もう、どんどん寝ちゃって!
という気持ちになります。

装幀もしゃれていて、
版型も手に取りやすく、
愛すべき本に仕上がっていると思いました!
(発売は、明後日、7日です。)