2021年5月31日月曜日

les JO n’en valent pas la chandelle

で、Le Monde は、
「ろうそくの価値もない」
と。



ちなみに「ろうそく」と訳されている chandelle は、
話し言葉では「鼻汁(!)」です。

2021年5月30日日曜日

ガダルカナル、インパール、トーキョー

イギリス型の感染力は、従来のものの 1.3 倍。
インド型はイギリス型の 1.5 倍。
で、ベトナムでは、その両株のハイブリット型が見つかり、
フランスのボルドーでもまた、「非常に珍しい」変異株が発見され……
これらのニュースを見ていると、
やがて、東京で、
「東京五輪変異株」
が生まれるという懸念も、
とてもリアルに迫ってきます。


まあ、誰でもわかることだと思いますが、
やめるのが一番「安心・安全」です。
というか、やめたって、今のこの現状が、
すでに「安心」でも「安全」でもないのに、
この上世界規模のイヴェントを開いて、
危険が高まらないなんて、ありえないことです。
「無能と言われても仕方がない」
とピンカーが言っていますが、
ずいぶんお手柔らかな言い方です。


そして IOC の委員たちのコメントを見ていると、
日本のこと、植民地だと思ってる?
と感じます。
(で、ネット上にも、
「植民地」という言葉が踊っていましたね、やっぱり。)

ガダルカナル、インパール、トーキョー

引き返すことのできない政治家は、
悲惨さを庶民に押し付けます。
税金で私企業を肥やしてやれば、その儲けは、
彼らのもとにも還流するのでしょう。

長く癒えない深い傷を負わないために、
中止するしかないと思います。
(そもそも、アンダー・コントロールなんかじゃゼンゼンないし。)

2021年5月29日土曜日

『カノジョと妻とウェディング』

ネトフリで、フランス映画、

『カノジョと妻とウェディング』

を見たんですが、見始めて少しして、
見たことあることに気づきました。(おそ!)
これです。


リーム・ケリシの監督・主演で、
やっぱり彼女がなかなか魅力的。
以前も書きましたが、
彼女の父親はチュニジア系、
母親はイタリア系、
彼女自身はパリ生まれ、とのこと。
たしかにその雰囲気には、
イタリアとアラブとフランス、
それらがうまくミックスしたテイストがあるような気もします。

彼女は、この映画にも出てました。


アリ・アビタンの妻の役です。

彼女の作品、
もっと見たいと思うのですが、
作品数自体はあまり多くないんですよね。
これから、
どんどん撮って欲しいです。

2021年5月27日木曜日

ルワンダ

マクロン大統領が、
<ルワンダ虐殺にフランスが関わっていた>
ことを認めた、というニュース。



これが「一歩前進」なのは間違いないでしょう。
(今後の展開は、まだ分かりませんが。)

ルワンダと言って思い出される映画は、日本では、

『ホテル・ルワンダ』
『ルワンダの涙』

この2本なのでしょう。
ただ残念ながら……

『世界中のアフリカに行こう』というオムニバス本があります。
これはかなりおもしろい本なのですが、
以前刊行記念イヴェントで、
この本に参加した著者たちの話を聞く機会がありました。


その時、
コンゴ人の研究者、ムンシさんが、
「『ホテル・ルワンダ』はウソだ」
と強く言っていました。
彼の話は信じられると感じました。
また、『ルワンダの涙』のほうは、
これは曖昧な記憶ですが、
オリエンタリズムむき出しの、
白人観客向けに作られた映画だったと思います。
なので、
ルワンダの話をする機会があっても、
この2作にはあえて触れず、
ルワンダ出身で、今はカナダにいる歌手、
コルネイユのことを話したりします。
彼の両親は、「ルワンダ虐殺」で亡くなっています。
この歌などは、その経験が色濃く反映していると思います。


2021年5月25日火曜日

『ザ・クーリエ』

オルガ・キュリレンコは、先日見た

『サンティネル』

がイマイチだったんですが、


今度はおもしろいかな?
ゲイリー・オールドマンも出てるし?
と思って見始めた(アマプラ)のが、

『ザ・クーリエ』

でも、まったく残念なことに、
今年見た中では、一番ショーモナイと感じました。
ありきたりの設定はまあいいとしても、
展開の少なさ、つまらなさ、
セリフの浅はかさ、人間の薄さ、
どれをとってもダメダメの典型でした。
もう、キュリレンコが出演しようとする映画は、
見なくていいのかな……

2021年5月24日月曜日

<イスラエルと闘わない「イスラーム国」>

イスラエルとパレスチナの紛争、
日々、気にして見ていますが、
言われてみれば、「イスラム国」は、
なんの声明も発表していないし、
彼らがイスラエルに攻撃を仕掛けた記憶がありません。

こういうことなんですね ↓


いわゆる「パレスチナ人」の半数は、
「ガザ」や「ヨルダン川西岸地区」以外のところにいる、
というのも、忘れがちな事実ですね。
ここでも取り上げた、

『判決、ふたつの希望』

では、レバノンにいるパレスチナ難民が主人公の一人でした。

パレスチナは「ガザ」だけではないし、
パレスチナを代表するのは「ハマス」とは限らない、
ということでしょう。

ルノワール7作

今期に入って大学院で進めていた

<ジャン・ルノワール、初期7作を見る>

が、今日、コンプリートしました。
最後に残っていったのは、

『獣人』
『ゲームの規則』

の2本でした。
実は、前者の終わりで、
ジャン・ギャバン演じる主人公、
機関士のランティエは、
自らが運転していた機関車から飛び降り自殺をします。
これは……
「人民 peuple の死」であり、
そのために急停車した列車は、
「フランスの歴史」である……
というのが、1つの解釈です。
「人民」は、「フランス」を背負うことができないという、
きわめて厳しい認識が示されたことになります。
で、
続く後者では、
何やら奇妙な、侯爵とその階級の仲間たち、
彼らのお付きの人々、
などによる、入り組んだ宴がもようされます。
これなに??
と、学生時代、初めて見たときはとても戸惑いました。
でも、
このいかにも時代錯誤な、
いわば革命前に戻ったような雰囲気は、
前者の後に置いてみると、
ものすごく苦いものです。
フランスは、人民が「死んだ」あと、
革命前に戻ってしまった……

来週からは、大戦中の映画に入る予定です。

2021年5月22日土曜日

The Last Dance ft. Daft Punk

PNL がダフトパンクと、
という意外な出会い。
解散だから、ラスト・ダンス、なんですね。


いろんな曲の断片、
いろんなMVの断片がちりばめられていて、
おもしろい&しみじみします。

対面授業が始まったら、
合間の休憩時間に見せることにします!

2021年5月21日金曜日

Monfils battu par Nishioka

西岡選手、モンフィスに勝ったんですね! すごい!
(まあ、モンフィスも好きなんですが。)


西岡選手は、このレッスン動画が好きです。


彼は、テイクバックについて言います、

「このへんはほんとにテキトーです!」

テキトー!?
いや、もちろんそんなことはないんでしょうけど、
これを聞くと、
西岡選手より地球半周くらい下の方で喘いでいるわたしでさえ、
少し気が楽になるのが不思議です。

ちなみに今週は、
サーブの時の体の反り具合が足りないので、
ラケットが縦に振れず、
フラットに当たり過ぎている、
と指摘されました。
まあ、フラットで打ってはいたんですが、
たしかに、
反りと縦振りの関係は気づいていませんでした。
知らないことばかりで、楽しいです!

「ず~っとゴロゴロしてます」

 

Manon は、窓やサッシが開いていても、

決して自分から外に出ようとはしません。

おうちでゴロゴロするのが仕事です!

『存在のない子どもたち』

好きな映画の1つに、
ベイルートを舞台にした『キャラメル』がありますが、


(↑ 10年以上前の投稿! こんな日が来るとは。)

この映画で監督・主演をこなしたナディヌ・ラバキの新作、

『存在のない子どもたち』

を見てみました。


(実は、授業で使う予定だった『判決、ふたつの希望』が、
アマプラで見られなくなっていたので、
同じベイルートを舞台にした映画の中から、
これを選んだのでした。
4月に確認した時は見られたんですが……。
ちなみに『キャラメル』も、今は見られません。残念。)

主な舞台は、ベイルートの Bourj Hammoud なんですが、
それはこの記事で知りました。


12歳(かどうかも本当は不明)のザインは、ベイルートの「スラム」で、
両親&6人の兄弟たちと暮らしています。
子だくさんなのに子どもを愛しているようには見えない両親は、
ザインの出生届さえ出しておらず、
彼は当然身分証もありません。
学校へも行かせてもらえず、
朽ちかけた部屋に住み続けるため、
大家に対し、労働力としてザインを差し出しています。
しかし、一番仲のよかった11歳の妹が、
鶏二羽と交換で嫁に出されたのをきっかけに、
ザインはついに家を飛び出し、
やがて、エチオピア系の不法移民である若い母親と出会います。
ザインは、彼女の1歳になる息子の世話を焼くことになり……

2時間を越える長尺で、
見ていて胸が苦しくなりました。
ただそれは、健気に生きる少年の姿、
なんてものじゃありません。
もちろん健気ではあるんですが、
彼は、いっぱしのワルのようにしゃべり、
強烈な行動力で現実を切り開こうとするものの、
その現実は、どうしようもなく分厚いものなのです。

wiki を見ると、critiques がまとまっていました。


わたしはいい映画だと思いましたが、
批判の中にも、うなずける点はありました。
たとえば、

" ...évacuant toute possibilité d’entrapercevoir la généalogie de ces malheurs"

"Nadine Labaki ne contextualise aucun élément, 
les parents odieux et misérables sont saisis comme des prototypes 
sans jamais accéder au statut d’individus un tant soit peu nuancés. 
De même, le quartier périphérique où ils vivent 
pourrait être celui de n’importe quelle ville au développement anarchique. "

もし監督が、世界のどんな都市でも起きることだ、
と考えているなら、
逆に、ベイルートという土地にもっともっとコミットしたほうが、
かえって普遍性を帯びたのに、
という思いは、わたしにもありました。
でも、いい映画だとは思います。

2021年5月20日木曜日

Retour de Karim Benzema

なんと、ベンゼマが帰ってきました!
5年ぶりです。
もう召集されることはないんだろうと思ってましたが、
よかったですね。

で、Benzema はこう tweet。

Tellement fier de ce retour en équipe de France
et de la confiance que l’on m’accorde.
Merci à ma famille, mes amis, mon club, à vous...
et à tous ceux qui m’ont toujours soutenu
et me donnent de la force au quotidien 握った手


そしてMbappé も、(画像で)反応しています。


で、
マクロン氏もこの復帰を歓迎しているようですが、
まあ、それはどうでもいいでしょう!

2021年5月19日水曜日

それにしても

大谷選手の14号、
なんというか、驚きが止まりません。
こんな選手、見たことがない。
メジャー・リーグで、
ホームラン数でトップに立つ一発をかっ飛ばした彼は、
なんと明日、先発です。
今日も塁上にいるとき、
解説の山下大輔さん(←好き)が、
明日先発なんだから無理しないで、
と言っていて、
そうだよな、と思いながら、
でも、こんな心配したことないぞ!
と思ったことでした。

それにしても、
なんという選手でしょう。
応援せずにいられません!

『ラ・マルセイエーズ』を院生と

学部の授業はオンラインですが、
大学院の授業は対面でやっています。
で、
今週は、『ラ・マルセイエーズ』を見ました。
これです。


ジャン・ルノワールの初期作品の特集中なんですが、
その中でこれは、
舞台となる時代が1番古い。
でも、この頃のルノワールのテーマにとって、
この作品はどうしても必要だったのだという気がします。
テーマは、いろんな言い方ができそうですが、
「フランス革命の伝統」
という言うこともできるでしょう。
ただ重要だと思えるのは、
「フランス」そいう枠を使いながらも、
その枠内から出て行こうとする動きが感じられること。

来週は、『獣人』と『ゲームの規則』を見ます。
楽しみです。

2021年5月16日日曜日

『ボディガード ー守るべきものー』(続)


昨日、この作品について、
かなりおもしろい、と書きました。
一夜明けて、その思いは変わっていませんが、
根本的な疑問も浮かんできました。

<以下、完全にネタバレします>

昨日書いた通り、
David と、彼が警護に当たる内務大臣 Julia は、
その政治的信条の大きな隔たりにもかかわらず、
それとは違う次元で共鳴し、
男女の関係になっていきます。
ここが、意外性があっておもしろいところ。
なにしろ、
かたや「国家」の忘恩と理不尽を恨み、
かたや「国家」の権力の増大を企図していたわけですから。
ここには、表面的ではない対立があります。
でも、
その後のテロで Julia が死んだことで、
対立する政治的立場をどんな風に摺り合わせるのか、
それは、男女関係にとってどこまで影響するのか、
政治的信条とは、そもそも人間にとってどこまで重要なのか、
「国家」についてはどうか、
というような、すぐに思いつける問題もすべて、
回答しないまま放置されることになってしまいました。
David は、自分が警護を担当した人間、
しかも特別な個人的繋がりを持った人間が殺害されたことで、
とにかく、その犯人を追い詰めることだけに、
すべてを賭けるようになります。
その過程は、たしかに物語としては、
スリリングで楽しませてくれるものなのです。
けれども、事件が一応の解決を見たあと、
David は別居していた妻とも関係を好転させ、
そこで映画が終わってみると、
上に挙げたような問いは、
もうまったく視野に入っていないようで……

まあ、好意的に見れば、
Julia が死んでしまった今、
そうした問題は実際もう動きようもなければ、
試しようもないわけで、
そういう意味では、
このドラマの流れは仕方ないとも言えるでしょう。
でも、やっぱり少し宙ぶらりんというか、
問題を投げた瞬間に糸が切れてしまった感じで、
そこはもう少し掘り下げてもよかったのかなと思います。
まあ、ないものねだり、なのかもしれませんが。

(上に画像を挙げた雑誌インタヴューの中で、
監督である Jed Mercurio は、
いわゆる「絶対死なないキャラクター」とか、
「いつも決まった軌道上にいるヒーロー」とかがいやで、
ドラマ・シリーズ内で「変化」があることを望んだ、
それが Julia が死んだ理由だ、と発言していました。)

2021年5月15日土曜日

『ボディガード ー守るべきものー』


先日見終わった『コラテラル』がおもしろかったので、
自然と、ロンドンが舞台の作品に手が伸び、
見てみたのがこれ、

『ボディガード ー守るべきものー』(2018)


やはりBBCで放映された、6話から成るミニ・シリーズです。
結論から言うと、
かなりおもしろかったです。
どんどん見たくて、実際見てしまいました。

ロンドン警視庁の巡査部長であるDavid は、
アフガニスタンの退役軍人でもあり、
その後遺症としてPTSDに苦しんでいます。
妻もまた、心を開かない彼とうまくやっていけず、
今は、幼い子ども2人と暮らしています。
David はこどもたちを愛していますが、
育て方がややマッチョな部分もあります。
それは自分自身に対しても。

このDavid が、ある時、子ども2人と列車に乗っていた折り、
爆弾テロを計画するテロリストと乗り合わせてしまいます。
が、David の行動により、テロは回避。
彼はこの功績で、
内務大臣の警護を担当することになります。
けれども彼女は今、
治安に関する右寄りの法案を通過させようとしていて、
それゆえテロ攻撃の対象者なのです……
とここまでが、いわばプロローグ。
本当の物語は、ここから始まります。

エンタメとして高い緊張感を維持していていること、
それが第一の魅力なんですが、
でもこれは他の作品でも起こりうることです。
じゃあこの作品の特徴は何かと言えば、

<以下、ネタバレ含みます>

実は、ある激しい襲撃事件のあと、
離婚して今は一人の内務大臣は、
とてもきめ細かく警護するDavid にある癒しを求めます。
二人は、男女の関係になってゆきます。
でも……
右寄りの法案を推し進める大臣は、
あるニュースのインタヴューに答えて、

タリバンやIS が平和をもたらす確証なんてまったくない、
たから、
That doesn't require apologizing for the past.

と言い放ちました。
一方David はと言えば、
アフガンで死地をくぐり、
「政治家」たちはロンドンで号令をかけるだけで、
おれたちは使い捨てにされている、
と深く感じているのです。
つまり2人の政治的立場は、
水と油なのです。
しかもそのことを、
2人はお互い知っているのです。
にもかかわらず、2人は、
いわゆる政治的信条よりももっと深いところで呼応し合い、
信頼し合い、
関係を持つことになるのです。
この、風変わりな恋愛。
ここに、この作品の最大の特徴があるのでしょう。

それからもう1つ。
たとえばDavid の行動、
それは観客には予想が付かないのですが、
それもそのはず、
David 自身にも予想がついていないのです。
ドラマを見ていて、こういう感覚をはっきり味わうのは、珍しいです。
詐欺師ものなどでは、
登場人物たちはそれなりの企画を抱いているわけですが、
それは観客には知らされていないので、
最後に驚かされる、ということが起きるわけです。
ただあくまでもこれは、
その企画が観客に伏せられている、ということであって、
登場人物自身が知らないというのとは、
まったく状況が違うわけです。
もちろん恋愛ものなどでは、
人物たちが迷いながら行動するのはいくらでもあることです。
ただ、それともちょっと違う。
自分が分からない、という点では、
『ボイス』(2,3)に登場する刑事と、
少しだけ似ているかもしれません。

もちろん、欠点がないわけではありません。
たとえば、イスラム過激派の描き方などは、
まったくのステレオタイプだし。
David は誠実で好感が持てるけれど、
ややマッチョなのは否めないし。
ただ、それを補ってお釣りの来るデキだったと、
わたしは感じました。

2021年5月13日木曜日

コートへ

コートへ、
なんて言うと大げさで、
無駄に pathétique な感さえありますが、
今日、久しぶりに、
テニスをしに行ってきました。
というのも、
緊急事態宣言中はお休み、
と発表していたテニス・スクールが、
突如、営業を再開したからです。
(なんでも、都に問い合わせたところ、
なんとかいう条例が適用可で、OKが出たとのこと。)
で、
ガットの張替えのために預けていたラケットを受け取り、
いざコートへ。

なんというか、
しみじみしました。
こんななんでもない 80分間が、
人間には必要なんだな、と。
(←ムリな一般化です!)
行ってみると、
いつものメンバーが揃っていて、
さらにしみじみ。
(彼らのことはよく知らないし、
ココでしか会わないのだけれど、
でも、会えば楽しく雑談する仲良しなのです。
もちろんマスクは付けてるし、
席と席の間にはビニールも吊られています。)

で、
素人がコメントしてもほとんど意味ないですが……
今回(45で)張ったガットは、
いつものブリオ(バボラ)よりちょっといいやつで、
エクセルというガットなんですが、
これ、いい感じ。
柔らかいし勢いも出るし。

というわけで、
緊急事態宣言下、
この営業再開は福音となりました。

2021年5月12日水曜日

『コラテラル』


BBCとNetflix が共同制作したというミニ・シリーズ、

『コラテラル』(2018)

を見てみました。
舞台がサウス・ロンドンだと知って、
これは見なくちゃ、と思ったわけです。
(『君を想って海を渡る』のラストも、
サウス・ロンドンのエレファント・キャッスルです。)


ミニ・シリーズとはいえ、
トータルでは4時間ほどあるので、
プロットはなかなか込み入っています。
(分かりにくくはないです。)
妊娠中の女性刑事、キップ。
その部下であるアフリカ系のネイサン。
二人が働く地区で、ある夜殺人事件が起きます。
殺されたのは、不法労働していたピザの配達員。
(当初彼は、シリア難民だと考えられていましたが……)
またこの地区には、犠牲者の姉妹がビルの地下倉庫に、
さらに労働党の幹部が、
その元妻が、
女性司祭がヴェトナム系の(不法滞在の)若い女性パートナーと一緒に、
それぞれ暮らしています。
ただ犯人は、どうも軍の所属らしい、
しかも、女性のようだ……
というわけです。

わたしは、とても引き込まれました。
深い内容、ではないのですが、
さまざまな社会問題がうまく絡めてあって、
緊張感が持続していると感じました。

特に、主人公である女性刑事、キップと、
シリアでの戦闘後PDSDに苦しむ誠実な女性大尉は、
魅力的でした。
(実は、後者にはむごいハラスメントも降りかかります。
このシークエンスは、イギリスで放映時、
大きな批判を浴びたようです。
たしかに、映画ならともかく、
テレビで流れるドラマとしては、
もう少し表現に工夫があっても。)

ごく単純には、セリフも気が利いていて、おもしろかったです。
ちょっと、日本語字幕では端折られているところもありますが、
ネトフリは英語字幕も出せるので、
確認できて便利です。
主演のキャリー・マリガンのイギリス英語も、
響きが好きでした。

そうそう、
『わたしは、ダニエル・ブレイク』でシングル・マザーを演じた
ヘイリー・スクワイアーズが、
ピザ屋の店長として出演しています。
これも個人的にはプラス・ポイント。

続編は作られていないようですが、
もっと見たいと思いました。

2021年5月11日火曜日

あと1年

フランスの大統領選挙まで、あと1年ほどになりました。
で、
決選投票に、
もしマクロンとマリーヌ・ルペンが残った場合、
少なくとも 60%の警官が、
マリーヌに投票するとつもりだというアンケート結果が出たようです。


このアンケートは、
2人が決選投票に進んだ場合、
という条件で意見を聞いているわけですが、
2週間ほど前に読んだ記事でも、
実際この2人が決戦に残るだろうというアンケート結果でした。
ただ、決戦では、
マクロンが勝つ、とされていましたが。

前回の大統領選では、
いわば「ルペン包囲網」が形成され、
彼女はマクロンに大敗したわけです。
でも……
その後、マクロンの人気は落ちてゆきました。
経済右翼でも、
文化左翼だからまだいいか、
と思っていた左翼派も、
とりわけイスラムに対するマクロンの強硬姿勢に、
だんだん離れていった、と言われています。
そしてそこに、
対コロナの失敗が重なったわけです。
こうなると、
以前のような過激な言動は慎み、
反グローバリズムを掲げたマリーヌが、
一定の支持を受けるのはむしろ当然なのかもしれません。
実際田舎に行くと、イデオロギーではなく、
自分たちの近くにいると感じられるマリーヌに入れる、
という人はかなりいると聞きます。

とはいえ、もし、
ほんとにマリーヌが勝つようなことがあったら……

(まあ、
ツイッターのアカウントが停止されるような人が大統領だった国も、
壊れたロボットが首相の国もあるので、
なにが起きてももう驚きませんが。)

フランス語で韓国語

韓国語の勉強の合間に、
「フランス語で韓国語」
も挟んでいます。
ちょっと楽しいです。
たとえばこんな感じ。


これ、当然ながらいろいろ組み合わせを変えられて、
不思議な楽しさがあります。
フランス語で〇〇を勉強する、というときは、
YouTubeで、
apprendre ~ (~=〇〇語)
と検索すれば出てきます。

MAC

家の近くで、お茶飲みながら仕事できる場所と言えば、

スタバ(駅近。徒歩12分)
スタバ(クルマで5分。徒歩はムリ)
タリーズ(駅ナカ。徒歩10分)
ロイホ(徒歩12分)
デニーズ(徒歩10分)

くらいでしょうか。
このほかにMACやミスドやドトールなどもありますが、
めったに使いません。

最初に挙げたスタバは、
ビルの1階に入っていて、
屋外の席もあります。
なので、換気が気になる今日この頃、
この屋外席(テラス席というほどじゃない)を選んでいます。
その前は、
なぜか中では一番静かだったタリーズがお気に入りでした。

で、
この頃行く頻度が増えたのが、
上では挙げていない、
クルマで10分以上はかかるMACです。
実は今日も行きました。
こんな感じです。


ほとんど外!
もう、換気の心配はいりません。
眺めがいいわけじゃないし、
(正面は駐車場)
むしろ殺風景だし、
そもそもMACだし、
ではあるんですが、
天気がいい日は、
やっぱり家にいるよりは気持ちがいいです。
で、プルーストを読んで、
韓国語の勉強をしてきました。

そして帰宅してからは、
レポート読みが待っています。
今日は、合計30本ほどを読んで、
コメントを付ける作業です。

そうそう、
映画のレポートで、
「人物相関図」も付けて、
と指示したところ、ある学生が、パワポで3面を使って、
人物関係の変化まで示してきました。
ナイス!
こういう期待以上は、嬉しいですね。

2021年5月9日日曜日

3本

緊急事態宣言が延長され、
授業も「オンライン推奨」となってしまいました。
対面でやろうと張り切っていたのに、
かなり残念です。
もちろん「推奨」なので、
振りきって対面授業をすることもできなくはないのですが、
感染が、静まるどころか広がっているような状況では、
やはり、感染拡大の防止に協力するのも大事ですから、
ここは涙を呑んで、
オンラインに切り替えることにしました。
(でも、6月1日からは、
対面授業に戻すつもりです。
戻せますように!)

で、
ここ数日で、
3本のエンタメ映画を見ました。
まずは韓国の『スウィンダラーズ』。
これは詐欺師の話で、
『ライブ』のペ・ソンウ見たさに選びました。
『不時着』のヒョンビンが主演で、
『パク・ソンウンも出ています。

次はブラジルの『スペシャル・オペレーション』。
新人女性刑事の苦難、を描いているのですが、
初めて銃撃戦に巻き込まれたときに彼女が見せる恐怖の表情が、
生々しくてよかったです。
主演のクレオ・ピエスは、
ブラジルの人気女優だそうです。
たしかになかなかよかったです。

3つ目は、主な舞台がモロッコである
『クロース:孤独なボディガード』。
これも主役は女性。
ただしこちらは、百戦錬磨の有能なボディガードです。
飽きるところはまったくなく、
一気に見ました。

3本とも、
エンタメとしては、悪くなかったです。
強い女性を映画く映画、
わたしは好きです。

2021年5月6日木曜日

『フランス語で読む「失われた時を求めて」』

緊急事態宣言、
やはり延長されそうですね。
となると、
対面授業の開始時期も、
また考え直さなければなりません……

で、
なんとなく閉塞感を感じる今日この頃ですが、
ちょっと気分を変えるため、
この本を買ってみました。


試し読みもできますが、
してみたでしょうか?
めちゃムズイ! 
でもなんかグッとくる! 読む快感がある!
さすがプルースト!

プルーストは、
フラ語では、
恥ずかしながらほんの一部分しか読んだことがないし、
生きてる間に、
全編をフラ語で読む時間はおそらくありません。
で!
この本を知った時、
せめてスワンだけでも読んでから死ぬのも悪くない!
と思ったのでした。

明日から読み始めます!

2021年5月5日水曜日

『15ミニッツ・ウォー』

アマプラにあったフランス映画、

『15ミニッツ・ウォー』(2019)

を見てみました。
この映画は、
1976年のジブチ、
つまりフランスの最後の植民地だったジブチを舞台に、
実際にあった人質事件を題材としているそうです。


ある日、
学校へ向かう小学生たちの乗ったスクール・バスが、
ジブチ独立派によって乗っ取られます。
彼らは、ジブチの独立と、
政治犯の釈放を要求し、
バスをソマリアとの国境地点に移動させます。
呼び寄せられたのは、
GIGN でした。
これが海外での初任務だったようです。
で、
ここに、小学生たちの女性教諭、
外人部隊、
ソマリア軍、
などが絡み、
一触即発の時間が過ぎてゆき……
というお話。

これ、なぜ見たかといえば、
まずは主役がアルバン・ルノワールであること、
そして女性教諭を、
オルガ・キュリレンコが演じてること、
に尽きます。
前者は、たまたまつい最近もここで言及した、これ、

の印象一番強くて、
後者は、わたしにとっては、ボンド・ガールなどより、
『パリ、ジュテーム』でのヴァンパイヤ役、
そして最近の、これ、

が真っ先に思い出されます。
二人とも、悪くなかったし、
特に後者は、(まあ役自体もいいんですが)
好感が持てました。

で、肝心の映画そのものですが、
これはちょっとピントがずれてる感じ。
まず、この事件を「テロ」と決めつけているんですが、
まあその当否はともかく、
根本にあるのは、フランスの植民地主義なわけです。
その点は、映画ではまったく無視されています。
たしかに、GIGN の献身的な活躍を通して、
フランス政府の官僚主義を批判的に描いてはいますが、
それは、なんというか、浅い。
あくまで、善なるフランス、という枠組みの中でしか、
物を見ていないと言えるでしょう。

フランスは、
自らの植民主義について、
いままでに一度も謝罪したことがありません。
その事実が思い出されます。

「見えない戦争」

昨日の夜、NHKのニュースを見ていたら、
民間の訪問看護師の方が、
インタヴューに答えてらっしゃいました。
彼女は、病院がオーヴァーフローしている地域で、
入院待ちのコロナ患者さんたちを訪問するわけです。
本当は、一か所15分程度で済ませるべきなのだけれど、
そうできない状況がある、
ある時訪問して見ると、
患者さんは廊下に倒れていて、
彼を助け起こして運び、
排泄物等をきれいにし、
片付けものをし、
食事の準備をすれば……
そして彼女は言うのです、
見えない戦争が起きている、と。

そういえば数日前、
岩田健太郎先生が、
そういう内容の記事を書かれていました。
その時は、
たしかにそう、
地震なんかは誰にも被害が「見える」けど、
病院や自宅に感染者が押し込められている状況で、
ちょっと街に出てみれば、
そこにはほとんどいつも通りの日常があるわけです。
たしかに休業している店はあるし、
スーパーの人出も多くないように感じます、が、
それはやはり「日常」の誤差の範囲なのでしょう。
本当に厳しい、切迫した現場は、
わたしたちからは「見えない」。

そして聖火リレーは、
今日も続きます。

2021年5月4日火曜日

『ライブ』

韓国ドラマ、

『ライブ』

を見終わりました。


結論から言うなら、
これはなかなかよかったです。
新人警察官たちとその先輩、上司たちを巡る物語なのですが、
彼らは、さまざまな事件が起きるまさに現場、最前線にいるのに、
「国家」にも、
「組織」にも、
守られていない。
さらにいえば、
彼らの全員が「使命感」で動いているわけでもない。
にもかかわらず、
彼らの行動には、もうこうするしかない、
というギリギリのナニカがあります。
(このナニカを「人間」らしさだと言えば、
それはあまりに薄っぺらくなってしまいますが。)
こうした描き方、物語の構造は、
「国家」の「暴力装置」としての警察、
というのとは違っていて、
共感できました。
(まあ、ここで「共感」してしまうということは、
筋金入りのアナーキストにはなれないということなのでしょう、
幸か不幸か。)

地方大学出身で、
なかなか就職が上手くいかないジョンオは、
合同説明会でのセクハラ質問に怒って席を立ったあと、
たまたま見かけた「警察官募集」のポスターによって、
人生の方向を一気に変えてゆきます。
また、正社員を夢見て仕事に励むサンスは、
ある日、自分が勤めていた会社が、
詐欺を働いた上夜逃げしたことを知ります。
そして彼もまた、あのポスターを見かけるのです。
二人は、それぞれの道をたどって、
猛勉のおかげで警察学校に入学、
さらに試補として分署に配属されます。
(この「分署」とういうのが、
つまり「最前線」なわけです。
それは本署でも、警視庁でもありません。)
さて、
分署についてみると、そこには、
ちょっと上の先輩たち、
上司たち、
その上の管理職たち、
が待ち受けていました。
ただ彼らもそれぞれに、
個人的な問題を抱えているのです。
そしてそんな分署に、
昼夜、事件は押し寄せてくるのです……

物語の中盤、
同じタイプの事件が集中的に起きます。
それは性犯罪なので、
物語的にはややモタレルのですが、
ドラマのモチーフ自体とも関わるので、
仕方ないのかもしれません。
その点以外は、
前半も後半もよかったです。
若い試補たちだけに焦点を当てるのではなく、
複数の世代が抱える様々な問題を展開させたおかげで、
物語に深みが出て、多層的になりました。
成功のポイントだったでしょう。

見終わってしまったのがちょっと残念だと感じますから、
「わたし」は見たがっていたんでしょう。
おもしろかったです。

『ファトゥマ』


日々のコロナ関連ニュースを気にしながら、
同時に、宣言解除の時期に気をもみ、
解除後の授業の形態も気にかけながら、
もう、いくつ「気」があっても足りない今日この頃です。
最初の宣言から1年以上経って、
「過去最高」レベルとは……。
多くの人が指摘している通り、
県境を越えての移動は×だけど、
国を越えての移動が条件となるスポーツ・イヴェントは強行するというのは、
筋が悪いように見えます。
で、
都民、国民の不安や、まず避けられない犠牲を前提としてまで、
誰を儲けさせなければならないのか?
と、つい問うてしまいますが、
もう、今の「トップ」たちの思考の形がそうなのだから、
そしてそれは死ぬまで変わりそうにないから、
問いや皮肉はカエルの面に……なんでしょう。
これも多くの人が指摘している通り、
選挙でメッセージを伝えるしかなさそうです。
あのイヴェントについて言えば、
わたしの周りには、
「ゼッタイ無理だから中止になる」
という意見と、
「行われる、史上サイテーの大会が」
という意見が、
ほぼ拮抗していますが、
これは、視点をずらしているだけで、
言ってることは同じですね。

さて、
前置きが長くなってしまいましたが、
ネトフリで配信されたばかりのトルコのドラマ、

『ファトゥマ』

を見終わりました。

トルコ関連の映画は、
たとえばファティ・アキンなどでも見てきましたが、
ドラマは初めてです。
で、
宣伝文句では、

  平凡な掃除婦ファトゥマは、
  行方不明になった夫ザフェを探している間に、
  誤って殺人を犯してしまう。
  ごく普通の"掃除婦"にしか見えない彼女は、
  姿を現さない殺し屋となっていく。

と謳われていて、
つまり女性の殺し屋によるサスペンス? 
と思って見始めたのですが、
ぜんぜん違いました。
物語的にはなかなかスリリングなんですが、
終わってみると、
かなり悲しい、そして重い物語なのでした。
イスタンブールの街や海がきれいで、
それが悲しさを緩和している部分はたしかにあるのですが。

ついさっき見終わったばかりで、
距離を取って評価するのがまだ難しいんですが、
悪くない、と思いました。

2021年5月2日日曜日

Burn out

今日の夕方、
近所に散歩に出たのですが、
いつも賑わっている駅前の歩行者デッキは、
平日のその時間帯よりかなり人が少なかったです。
大きなレジャー施設は休業してるし、
串カツやさんとか居酒屋とかも休んでるし。
ただスーパーは、いつもの通りの雰囲気でしたが。
出かける予定もないし、
テニス・スクールも閉まっているので、
せめて明日は少しイイ朝食でもということで、
成城石井でクロワッサンとモルタデラを買いました。

で、帰ってから、
休憩がてら 

Burn out 

という映画をネトフリで見ました。
英語のタイトルですが、2017年のフランス映画です。


舞台はパリ郊外。
妻レイラと幼い息子に去られたトニは、
プロのバイクレーサーになるのが夢です。
(その夢にかまけていて、妻たちは去ったのですが。)
そしてある日トニは、
レイラがヤバイ連中との間でトラブルを起こしたことを知ります。
で、彼女が作った借金を返す代わりに、
バイクで、ブツを運ぶ仕事を引き受けることに。
レイラにも告げず、トニが指定の場所に出かけてゆくと……
というお話。

背景には、3つのワルの組織、
ヨーロッパ系白人、アフリカ系、アラブ系、
があります。
トニが関わってゆくのはヨーロッパ系白人の組織で、
ただ彼の幼馴染であるムーサは、
アフリカ系の組織の重要メンバーです。
ちなみに、
レイラはポルトガル系という設定です。

まあ、65点くらい? でしょうか。
バイクが好きな人なら、
もしかしたら、もっといい評価を付けるのかもしれません。
バイクのエンジン音、高速を疾走する時の感じは、
なかなか緊迫感があります。
ただ、
映画としては、
特筆することもなく、
フ・ツ・ウ、
という感じ。

白人組織のボス役は、

『君を想って海を渡る』


で印象的な刑事を演じたオリヴィエ・ルブルダン。
で、彼の右腕が、

Un Français(『フレンチ・ブラッド』)


でスキンヘッドだったサミュエル・ジュイ。
そして主役のトニを演じたフランソワ・シヴィルは、
この映画が記憶に残っています。











2021年5月1日土曜日

『望郷』のパリ

数日前、院生たちと『望郷』を見たと書きました。
で、
1つ印象に残ったことを書いておこうと思ったのですが、
それは、パリの地名についてです。

ジャン・ギャバン扮するペペが、
金持ちの男性の愛人らしき美女、ギャビーと初めて会い、
意気投合する場面。
そこで二人は、ともにパリを(「望郷」らしく)懐かしみ、
互いに、次々にパリの地名を挙げていくのですが、
ギャビーが挙げたのは、
シャンゼリゼ、
オペラ、
キュプシーヌ大通り、
モンマルトル通り、
フォンテーヌ通り。
一方ペペが挙げたのは、
サン・マルタン、
北駅、
バルベス、
ラ・シャペル、
ロシュシュアール大通り、
なのです。
この違い、かなりはっきりしてます。
言ってみれば、お金持ちの、遊興的なパリと、
移民と労働者のパリです。
そして、この列挙の締めくくりには、
二人が同時に同じ地名を口にします、それは、
ブランシュ広場、
でした。
このムーラン・ルージュの真正面の広場は、
たしかに、
二人の世界が交わる場所になっています。

それにしても、これらの場所の持つ記号性は、
1930年代も現代も、
ほとんど変わっていないんですね。
ちょっと新鮮でした。