2019年3月21日木曜日

Ami-Ami

ウィリアム・レブギルは、
この映画で重要な役どころを演じていました。

http://tomo-524.blogspot.com/2018/01/cherchez-la-femme.html

その彼が主演するラブ・コメ、

Ami-Ami (2018)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=HE5XwjBgcik&t=3s

恋に破れた男ヴァンサンが、
もう恋なんてしない! と言って、
「最良の友人」である女性、弁護士のネフェリと同居を開始します。
当初はうまくいくのですが、
やがてヴァンサンはジュリと出会い、
また恋に落ちてしまいます。
でも、それをネフェリには言えず。
一方ネフェリは、ヴァンサンに対する恋心を抱き始め……
という(ややばかばかしい)お話し。

まあ、ありえない。
ネフェリもジュリも可愛くて、
こんな二人に同時に言い寄られるなんてことは、
ありえません。
そもそもこのヴァンサン、
まったく未熟な25歳で、
親からお小遣いをもらっているレベルです。

映画用語に、
「マニック・ピクシー・ドリーム・ガール」
というのがあります。
wiki から孫引きすれば、

「悩める男性の前に現れ、
そのエキセントリックさで彼を翻弄しながらも、
人生を楽しむことを教える“夢の女の子”」

となります。
この映画では、ジュリはぴったり該当する感じだし、
ネフェリだってそうとうそれに近い。
つまり、二人も「夢の女の子」を用意したわけですね。
ありえないわけです。

(またwikiからですが)
この言葉を作ったネイサン・ラビンは、

「繊細な脚本家兼監督の熱に浮かされた想像力の中にのみ、
陰鬱で感情的な若い男に、
人生とその無限の謎や冒険を愛しむことを教えるために存在する」

と言っていて、
まさに、という感じですね。

2019年3月19日火曜日

『キャプテン・マーベル』

今は時間があるので、
やりたかった企画をあれこれ試していると、
あっという間に一日が終わってしまいます。

で今日は、
楽しみにしていた

『キャプテン・マーベル』

見てきました。

https://www.youtube.com/watch?v=kHo8QYfxvok

まず、クリー人が住む星があります。
その国はどうやら「帝国」で、
ヴァース(というかヴィアースと発音してましたが)は、
その精鋭部隊の隊員です。

スクラル人がいます。
彼らはクリー人たちと戦っており、
しかも劣勢で、
ある星に逃げてきたのですが、クリーは執拗に攻撃してきます。

そして地球があります。
「今」は1995年で、
クリー人の戦争のことなど、
まったく知りません。

<以下、ややヤタバレします>

さて、こういう状況のもと、
スクラル人との戦闘の中で、
ヴァースは地球に落ちてきます。
ロサンジェルスです。

彼女を追ってスクラル人も到着。
ただ……
実は侵略的だったのはクリー人のほうで、
スクラル人は安住の地を求めて宇宙をさまよっているだけだ、
ということが分かってきます。
また、
ヴァースは過去の記憶が(断片しか)なかったのですが、
ある記録が見つかり、
彼女は実は地球人だったこと、
クリー人によって改造され利用されていたこと、
が分かってきます。
そして、
「地球人+スクラル人+ヴァース(=キャロル)」
vs.
「クリー人の戦闘部隊」
の戦いが始まるのです。

当初、
主人公ヴァースが、
「誇り」を持って「国」のために戦うというのを聞いて、
それはないな……
と思ったんですが、
それは、むしろそれを否定するための導入でした。
よかったです。

で、
スクラル人がユダヤ人の比喩であるのは間違いないでしょうが、
それは同時に、現代の、
大国の空爆などによって居場所を失った難民の比喩でもあるのでしょう。
問題は、「アメリカ」の位置です。
第一印象、クリー人は、
世界最強の軍事力を持つアメリカに見えます。
まあ、アメリカのダークサイド、と言っていいでしょうか。
ただ、ヴァース(キャロル)は、
アメリカ空軍をモチーフにした戦闘スーツを選ぶのです。
そして、侵略のためではなく、
平和のために戦う、ということになっているわけです。
つまり「アメリカ」は、
この2つの面を持つ存在として提示されているように読める気がします。
さらにいえば、
ヴァース/キャロルは、
クリー人であり地球人、という二重性を生きています。
これは、「アメリカ」の二重性とパラレルに見えるわけです。

そしてもちろんこの映画は、
女性のスーパーヒーローを描いていて、
女性たちへの応援歌にもなっています。
それも〇ですね。

というわけで、
わたしはとてもおもしろかったです!

2019年3月16日土曜日

『イコライザー』(1&2)

イコライザーというと、
オーディオのアレかと思いますが、
そうじゃありませんでした。

デンゼル・ワシントン主演の、

『イコライザー』/『イコライザー2』

を、アマゾン・プライムで見てみました。
(『2』だけ有料)

https://www.youtube.com/watch?v=4GGjX9r4JUI

https://www.youtube.com/watch?v=ov_bSLoZPdI

イコールにするもの、
というわけですが、
ここでは、平和をもたらすもの、くらいの意味なんでしょう。
「元CIAの凄腕エージェント」という設定はベタだし、
暴力的だし、
突っ込みどころは満載ですが、
これがヒット作になったというのは、
十分理解できます。
これは一言で言えば、
現代アメリカ版の「必殺仕置き人」で、
法が及ばないワルモノを暴力的に倒すわけです。
わたしたちは、そうした悪の存在をうすうす感じていて、
この映画はカタルシスを与えてくれるわけですね。
勧善懲悪の映画らしく、
特に「1」のほうで、
主人公が繰り返し言うセリフは、

Do the right thing.

でした。
(誰もがスパイク・リーを思い出すのでしょう。)

そして「1」のほうの、
主人公の行きつけのダイナーが、
いかにもホッパー風で、よかったです。
(そう言えば「2」のほうの海辺の雰囲気も、
かすかにホッパー的?)

2019年3月15日金曜日

「野崎歓と世界文学の仲間たち」

文句なしにおもしろそう。

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/event/7267.html

そして、まちがいなく混みそう!

2019年3月12日火曜日

『エマ 人工警察官』

アマゾン・プライムでたまたま見かけ、
知らないフランス映画だったので、
とりあえず見てみました。
(無料だったし!)


旧いタイプの刑事のもとに、
若くてきれいな女性研修生がやってきます。が、
彼女はアンドロイド。
知的にも、体力的にもバツグンですが、
感情の理解がともなわない。
で、いろいろ摩擦が起こり、
そこか見どころです。

見る前に思っていたのは、
このアンドロイドが、
ここぞという時に(特撮的に)大活躍をして、
メデタシメデタシで終わる、ということでしたが、
さすがフランス映画というべきでしょうか、
ぜんぜんそうじゃありませんでした。
でもまあ、そういう意味も含めて、
一応おもしろかった、かな。

見終わって調べてみたら、
これはTF1のテレビ映画で、
DVDも出ていませんでした。
(知らなかったわけです!)

『ソヴァージュ』

つい先日、
フレンチ・フィルム・フェスティヴァルで見た、
Sauvage。

http://tomo-524.blogspot.com/2019/02/sauvage.html

この映画が、上映されます。

https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema1903291500/

https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/cinema1904201215/

凄惨ですが、なかなかいいんですよね。

そして、恒例の「フランコフォニーのお祭り」の時期です。

https://www.institutfrancais.jp/tokyo/agenda/journee-de-la-francophonie-2019/

2019年3月11日月曜日

オマール・シー新作

オマール・シーの新作の話題が、
いくつか上ってきていますが、
中で一番気になるのが、これ。

http://www.leparisien.fr/hauts-de-seine-92/omar-sy-et-virginie-efira-tournent-a-antony-07-02-2019-8006796.php

ヴィルジニー・エフィラと同じ画面に現れるなんて、
想像してませんでした。

3人の警察官が、
おそらくは不法移民を国境まで連れて行くのですが、
途中、ヴィルジニーが、
彼を解放してあげようと言い出す、
というお話のようですね。

監督は、アンヌ・フォンテーヌ。
どうしても、『おとぼけオーギュスタン』の印象がぬぐえないのですが、
今や人気監督ですね。

ちなみに、これもあります。

http://www.leparisien.fr/actus/omar-sy

2019年3月9日土曜日

Demi-sœurs

ちょっと期待していた映画、

Demi-sœurs(2018)    (『異母姉妹』)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=QDoH4Rcy1uc

かなりおもしろかったです!

主人公は3人の女性たち。
この、まったく背景が違う3人は、
実は同じ父親の娘たち。
でも、この父親は子供たちが生まれる前に姿を消し、
彼女らは誰も実の父親の顔を知りません。
でも20年以上たったある日ある日、
彼が死んだという知らせとともに、
パリ7区にある豪壮なアパルトマンが、
彼女らに遺贈されたという連絡を受けます。
で、
3人の異母姉妹たちは、
初めて顔を合わせ、
結局、3人でそのアパルトマンに住むことになるのです。

3人の女性たちは、こんな感じ。  

サルマ(サブリナ・ウアザニ)は26歳。
パリ郊外ラ・クルヌーヴの中学校で、
歴史の先生をしています。
そのクラスは、アフリカ系も多いですが、
半数以上はアラブ系。
サルマ自身も(ウアザニが演じているわけですから当然)アラブ系です。
彼女はまだ男性経験がなく、
実家で母、祖母、妹たちと暮らしています。
(やさしく厳しかった養父は、2年前に他界しています。)

ローレンは28歳。
ファッション業界にいて、
フリーのスタイリストのような仕事をしていますが、
とても派手ではあるものの、
絵にかいたような浮き草家業で、
家賃もままなりません。
男関係もまたなかなか派手で、
セクシャル・ライフを楽しんでいます。
ただ、彼女の深い悩みは、
家族がないこと。
父親は(そういうわけで)おらず、
未熟な母はお気楽者で、
子供をほったらかして旅行三昧。
この喪失感が、彼女のトラウマです。

オリヴィアは29歳。
敬虔なユダヤ人で、
母親や養父と暮らしています。
そんな彼女の気がかりは2つ。
養父の経営していて破綻した菓子店を、
自分の力で再生させること。
そして、ステキな(ユダヤ人の)結婚相手を見つけること、です。

同居を始めた3人は、
何かにつけぶつかります。が、
この衝突を「バラエティー風」を越えるものにしているのは、
やはり、3人の中に、
アラブ系とユダヤ人が入っているからなのでしょう。
アパルトマンの中に、
それぞれが使う「ゾーン」を決めよう、
と主張するアリヴィアに対して、
「ここはガザなの?」
とサルマは応じるのです。
でも、おもしろかったのは、
オリヴィアが失恋した時の会話。
ベッドインまでしたのに、
なぜダメだったの?
としつこく聞かれたオリヴィアは、ついに言うのです、
彼がユダヤ人じゃなかったから、と。
「……それがなに?」
あきれかえるローレンに対して、
サルマはオリヴィアの味方をします。
「あんたにはわかんないの。これは大事なことなの」
するとローレンはまたもあきれ顔で、
「あんたたちって、
大事なことには何一つ分かり合えないのに、
こんな馬鹿げたことでは分かり合うわけね」
これはもちろん、
中東情勢を踏まえて言ってるわけですね。

ストーリーの持って行き方はかなり通俗的だし、
舞台となっているパリへの視線も感じられませんが、
この3人のヒロインを魅力的に見せたことで、
この映画は成功していると思います。
テーマは、家族、恋愛、仕事、自立、民族、アイデンティティー、
ということになるのでしょう。
(監督の Saphia Azzeddine は、アラブ系の女性です。)

2019年3月8日金曜日

ブーテフリカ大統領

アルジェリアのブーテフリカ大統領、
ついに立候補しました。

https://www.cnn.co.jp/world/35133603.html

彼は、もう4期努めていて、
5年前の脳卒中以来、
ほとんど公務はしていないといわれています。
実際今も、スイスで療養中のようです。

立候補をすると宣言して以来、
アルジェリア各地で反対デモがあり、
パリのレピュブリック広場でも、
アラブ系の人たちがデモを行い、
もうあいつはいらない、
と口々に叫ぶ場面を、ニュースで見ました。

このデモに配慮し、
当選しても、1年後には再び選挙を行い、
これには立候補しない、と言っていますが、
これ、イマイチ意味が分かりません。
反対派の人たちも、当然、
まったく納得していません。

ただ、この大統領は、
国家の中枢を押さえているようで、
選挙をすれば、勝ってしまうかもしれません。

ナリチュウ(=成り行きが注目される)ですね。

「地方自治への二重の背信」

毎日新聞、社説。

大阪知事・市長の策略 地方自治への二重の背信

https://mainichi.jp/articles/20190305/ddm/005/070/110000c

Osaka people の行動も、
全国から注目されるでしょう。

『陽のあたる場所から』

ソルヴェイク・アンスパック監督の、
別の作品を見てみました。

『陽のあたる場所から』(2003)

です。
(原題は、Stormy Weather。
英語題ですが、基本はフランス語です。)

https://www.youtube.com/watch?v=qCOrQBTqIEI

精神科の研修医であるコラは、
ある何もしゃべらない患者を担当しています。
ところがある日、
その患者はアイスランドへ送還されてしまいます。
インターポールの行方不明者のリストに、
彼女が載っていたのです。
それを知ったコラは、
あと数か月で治るのに!
という思いだけで、
アイスランドへ向かいます。
そこで、担当医に話をするつもりなのです。
が、着いてみると、
その女性ロアが、夫や子供と暮らす小さな島には、
町医者が一人いるだけで、
精神科医そのものがいないのです。
しかも、ロアは、
どうやらコラを覚えてさえいないようです。
失意に沈むコラ。
けれども、ある事件をきっかけに、
コラはロアを連れてフランスに戻る決意をします……

あまり明るい話ではなく、
それほど起伏があるわけでもなく、
物語はわりと淡々と進むのですが、
見終わってみると、
やはり前回見た L'Effet aquatique との、
明かな構造の類似を感じないわけにはいきません。
『水の効果』の場合は、
アラブ系の男性がヨーロッパ系の女性を追ってアイスランドへ、
という展開でしたが、今回は、
フランス人女性がアイスランドの女性を追ってアイスランドへ、
という形になっていて、
要は、AがBを追ってアイスランドへ向かう物語なのです。

『陽のあたる場所から』の場合、
唐突ですが、
このコラとロアは、
共に監督の分身であり、
アイデンティティーとか出自とか、
そういったものが隠れたテーマなのだろうと感じられました。
実は、ラストシーンに近く、
ロアがコラの手を取るシーンがあります。
ああ、監督の中で、
何かが和解したのだろうな、と思える場面でした。
そう考えてくると、
『水の効果』のほうも、
単純なロード・ムーヴィー的恋愛ものではなく、
たとえば同じアイデンティティーでも、
フランスのナショナル・アイデンティティーに関わるのだろうか、
などとも考えてしまいます。
これは自信ありませんが。

コラを演じたのは、エロディ・ブシェーズで、
彼女はこの映画の、印象的なヒロインでした。

http://tomo-524.blogspot.com/2013/09/louisetake-2.html

今回も彼女がきれいなので、
それが映画全体の印象をよくしていると感じました。
まあ、当たり前ですが。

今回は日本版のDVDで見たのですが、
こんなひねった作品の日本版が出ているのは、
よろこばしいことだと思いました。

2019年3月7日木曜日

トークイベント <ふらんす、シル・ヴ・プレ!>

3月26日のトーク・イベント、
今、ふと見たら、

満員御礼

の文字が。

https://honto.jp/store/news/detail_041000031213.html?shgcd=HB300

お申込みいただいたみなさま、
ありがとうございます!
Au plaisir de vous voir...

2019年3月6日水曜日

L'Effet aquatique

パリの東側、
モントルイユの市営プールから始まる物語である、

L'Effet aquatique (2016)

を見てみました。
おもしろかったです。

https://www.youtube.com/watch?v=9OaaD_wHqKM ←予告編

https://www.youtube.com/watch?v=mcHhlMqvU88  ←全編版!

アガトは、バツ1で、
プールでコーチをしています。
その彼女が、
言い寄ってきた男を撥ねつける場面にたまたま居合わせたサミールは、
彼女に恋していしまい、
なんとか彼女に接近すべく、
彼女のコーチを受け始めます。
(彼は地元で、高所クレーンを操縦する仕事をしています。)
ただサミールは、本当は泳ぎが上手。
それを隠してコーチを受け、
ある夜、閉館したプールに二人が閉じ込められたことから、
いいところまで行くのですが、
そこに、アガトの男性の同僚が、
派手な女性を二人連れて現われ、
大騒ぎを始め、しまいには、
女性の一人が、飛び込み用の深いプールに落ちてしまいます。
サミールは、
思わず飛び込んで助け、
その結果、彼が泳げることがバレ、
嘘をつかれたアガトは去ってしまいます。
で……
翌日サミールがプールに行くと、
アガトは、水泳関係のシンポジウムのために、
アイスランドへ旅立っていました。
サミールは、彼女を追ってアイスランドへ向かいます……

この映画、実は3部作の最後の作品で、
前2作は、

Back Soon (2008)
Queen of Montreuil (2011) 

です。
これは見てないので、
見ることにします。
で、監督はソルヴェイグ・アンスパック。
彼女の作品は、これがあります。

http://tomo-524.blogspot.com/2015/04/lulu-femme-nue.html

彼女の母親はアイスランド人で、
父親は、ルーマニア系ユダヤ人。
二人は戦後のパリで出会ったようです。
実は今回のフィルムでも、
シンポジウムに出席したイスラエル代表とパレスチナ代表が、
重要な役割を果たします。

アンスパック監督は、
わたしより2つ年下なんですが、
2015年に亡くなっています。
残念です。
(日本版DVDは、『陽のあたる場所から』があります。)

主演のフロランス・ロワレ=カイユはよかったです。
彼女が出ている作品、もっと見てみたいです。
もう一人の主演、サミール・ゲスミは、
これが印象深いです。

http://tomo-524.blogspot.com/2015/04/camille-redouble.html

ほかには、

http://tomo-524.blogspot.com/2013/10/hors-la-loi.html

そして、モントルイユの隣のバニョレが舞台だった、

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=Gaucho

いい映画だった

http://tomo-524.blogspot.com/2016/07/gare-du-nord.html

にも出ていました。

L'Algérino - Va Bene

そして『タクシー5』の主題歌(?)が、これ。

https://www.youtube.com/watch?v=ZMwbswoUdP8

メディア・ミックス的な戦略ですね。
そしてこの曲、
見事にヒットしました。
まあ、曲自体がいいしね。

Taxi 5

「タクシー」シリーズの第5弾、

Taxi 5 (2018)

見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=_LzD6UtBgZk

上司の奥さんとの浮気が見つかり、
マルセイユに飛ばされたパリの「暴走」刑事シルヴァン。
彼は着任後、「個性的」な部下たちや、
やはり「暴走」で捕まったウーバーの運転手エディーと協力して、
フェラーリに乗ったイタリア系マフィアの犯罪を阻止する、
という(たわいない)お話し。

「タクシー」シリーズは、
ここまでの4作は、
サミー・ナセリとフレデリック・ディーファンタルのコンビが、
ずっと主役を務めてきました。が、
今回はだいぶ様子が違っています。

まず、監督・主演がフランク・ガスタンビッド。
彼は、今までこの2作を監督してきました。

http://tomo-524.blogspot.com/2013/04/les-kaira.html

http://tomo-524.blogspot.com/2018/10/pattaya.html

そしてこのPataya には、
今回の「5」にも出ているサブリナ・ウアザニが出ていて、
このウアザニとガスタンビッドは、
今ホットなカップルのようです。

https://www.parismatch.com/People/Franck-Gastambide-et-Sabrina-Ouazani-les-amoureux-du-Festival-de-l-Alpe-d-Huez-1600077

そしてもう一人の主演が、マリク・バンタラ。
彼もまた、Pattaya に出ていて、
この映画にもちょっとだけ出ていました。

http://tomo-524.blogspot.com/2013/04/nous-york.html

彼ら以外にも、
Moussa Maaskri
Édouard Montoute
Anouar Toubali
Ramzy Bedia
François Levantal
など、顔なじみが大勢出ています。

そうそう、エディーの「マブダチ」として、
ラッパーのソプラノも出ていました。
また、Cut-Killer がDJ役で出ていて、
これはどうしても、
『憎しみ』を思い出させます。

いわゆる「軽蔑語」が満載で、
もうPC的にはゼンゼンアウトなんですが、
ただ、その「軽蔑(と言うか、からかいと言うか)」が全方位的で、
どこかの集団だけに対してのものではないので、
見ている分には、わたしは問題があるとも思いませんでした。

この「タクシー」シリーズは、
日本では、いわゆるコメディー、というユルイ枠に入るのでしょうが、
実際は、かなりアラブ色が濃い映画でした。
この「5」では、
それが一層強くなったと感じました。

2019年3月4日月曜日

SYNONYMES

ベルリン映画祭の金熊賞、
『シノニムズ』。

https://www.youtube.com/watch?v=80RJL6FM3RU

「イスラエル出身の若者がパリに渡り、
自らの出自と向き合いながら、
不慣れな土地でもがく姿を追う」
(朝日新聞)

とても興味があります。
ただしまだ、フランスでもDVDにはなっていません。
日本公開はあるのでしょうか?

2019年3月3日日曜日

「フランス語のABC」

今週は、
会議日やら送別会やら、
なかなか落ち着かない1週間でした。
でもこれで、一段落した感じです。
(まだ、大事な送別会がありますが。)


雑誌「ふらんす」の4月号では、
まあ4月号らしく、
「フランス語のABC」というコーナーを担当しています。
今、そのゲラの最終段階、
というところですが、
これは、編集のMさんのアドヴァイスにより、
なかなか楽しいものになったんじゃないかと思っています。
4月号、ご期待ください!

2019年2月26日火曜日

Jonas et Lila à demain

アイサ・マイガが出ているという一点で見たのは、

Jonas et Lila à demain  (1999)

https://www.dailymotion.com/video/x3lwm6h

21世紀を目の前にしたジュネーヴの、
ジョナスとリラ(=アイサ・マイガ)のカップル。
ジョナスは映画学校を出たところで、
引退した映画人のおじいさんのところに出入りしています。
このおじいさんは、おそらく、
アラン・タネール監督が自分を投影しているのでしょうが、
はっきり言って、ちょっとうざい。
なにか、格言めいたことを言いたがる、
過去を生きる人に見えます。
で、
映画全体も、
あまり魅力を感じませんでした。

ただ1か所、よかったシークエンスもありました。
リラの養父であり、
競馬ですってはリラにたかっていた男が、
あるときちょっとした配当を手に入れ、
娘とそのカレシに、ダカール行きのチケットをプレゼントします。
で、リラはセネガルの、
もう20年も前に別れた祖母を訪ねるのですが、
その一部始終は、
海岸や街の様子を含めて、
ジョナスが持っているハンドカメラの映像を使って提示されるのです。
ここは、すごい臨場感。

映画はイマイチでしたが、
ここだけはよかったです。

DJ ?

先日の『敷石のパリ』のイベントの、
第3部歓談タイムでかけた音楽は、
わたしが選曲を担当しました。
で、
やや古いものから現在のものまで取り合わせ、
10曲ほどを選んだのですが、
ふだんこういうことはしないので、
一応、書き留めておこうかと思います。

まず、やや古めのなじみのやつは、



わたしにとっては定番です。

それから、「パリ」に寄せた3曲。




みんなやっぱり定番です。

では比較的最近のもの。





そして最後は、やっぱりストロマエ。


自分で眺めて、
(フランス関係については)
こんなものを聞いてきたのね、
という感じがします。

2019年2月24日日曜日

最終講義とイベント

この金・土は、
なかなか充実した2日間でした。

金曜は、
敬愛する先輩教員の最終講義で、
「第2次ウィーン包囲」についての話を伺いました。
スレイマン1世とフランソワ1世の時代の、
第1次ウィーン包囲の話から始めて、
最後はルイ14世、ヨーゼフ2世まで登場し、
トルコ以西のヨーロッパ世界の揺らぎのようなものが、
じわっと伝わってきました。
さすがの講演でした。
中世世界で恐れられたのは、
「ペスト、オオカミ、トルコ」
というのも、おもしろいと思いました。
(それゆえ、今もヨーロッパ人は、
なかなかトルコをEUに入れない!?)


そして昨日の土曜は、
『敷石のパリ』の刊行イベントが、
新宿のカフェ・ラヴァンデリアで行われました。
著者4人が集まって、
順に朗読などをするわけですが、
そこにコントラバスやトランペットが即興的に加わり、
ライブならではの時間と空間を作り出すことができ、
なかなか良かったのではないかと思っています。
フランス語講座の生徒さんや、
以前からの知り合いも参加してくれて、
うれしかったです。
(差し入れの果物やお菓子も、merci beaucoup !)


この画像は、
佐藤さんの詩をフランス語にして朗読するスレイマンさん。
ボスニア出身で、フランスはディジョン育ち。
彼は今日パリに向かい、
ジレ・ジョーヌに参加すると言っていました。
(このジャケットの下には、
ジレ・ジョーヌを着ています!)

とても小さな活動ですが、
それはそれでいいものだと思うのでした。

2019年2月21日木曜日

修士論文発表会

昨日は、
われらが総合芸術系の、
修士論文発表会がありました。
わたしの研究室の、
初メンバーであるN君も、
ちゃんと発表してくれて、
ほっとしました。
増村保造監督を扱った論文で、
これからの発展性もあると思いました。

彼とわたしの最大の共通点は、
映画を、作家主義的に見ることよりも、
社会との関係で見ることに重きを置いている点でしょうか。
彼は映画が好きすぎるので、
論文を書かなければいけない時期には、
もう映画見ちゃダメ!
という、
映画分析をしている研究室とは思えない指示が出たりもしました。

そしてまだまだ研究は続きます!


2019年2月19日火曜日

Mon père, Francis Le Belge

2000年にパリで暗殺されたフランシス・ル・ベルジュは、
いわゆる「フレンチ・コネクション」の最後の大物でした。
その、メディア的に喧伝されたイメージではなく、
彼の娘綴った回想録における「わが父」の像に基づいて作られた、
フランシスの肖像、といった感じの作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=0n4O4825I0c

でも残念ながら、
映画としてはダメでした。
というのも、
あらゆる場面について、
娘のナレーションが入るので、
長い要約を見せられている気分になってしまうからです。
時間の濃淡がなくては、
入り込めません。

2019年2月18日月曜日

Les Faux Tatouages

すべき込みで見たMFFF6本目は、

Les Faux Tatouages (2017)

https://www.youtube.com/watch?v=mwF-yW7LMnc

<18歳の誕生日を迎えたテオ。
パンクロックのコンサートで
ひとり酒を飲み明かしていたが、
そこで出会った19歳のマグに誘われ、
彼女の部屋で一夜を過ごすことに。
若い二人の恋がはじまるが、
テオは夏の終わりには街を離れることになっていた。>

これ、とてもよかったです。
若い二人がいい子たちで、
オジサンとしては、
応援したい気持ちになってしまい、
映画を批評するモードではなくなってしまいました。
それくらい、
作品と観客の距離が縮まる映画でした。

スマホは言うまでもなく、
FBなどもデフォルトな感じで出てきて、
2010年代な世界なんですが、
一方テオが着ているTシャツは、
デッド・ケネディーズだったりクラッシュだったりで、
それってわたしが大学生の頃の人気バンドですから、
この時間の重なり方もおもしろかったです。
で、
映画の中で最も重要なこの曲、

https://www.youtube.com/watch?v=QfhnSsm2V7E

これも1993年のものですね。
出だしは、

J'ai jamais vu une fille pleurer autant pour un garçon...
女の子が、男の子のためにこんなに泣くのは見たことがない……


舞台はモントリオール。
だからフランス語はケベック風ですが、
それだけではなく、
フラングレ(franglais=français+anglais=フラ語+英語)風で、
フランス語の中にちょいちょい英語が混じって、
それがふつうな感じです。
テオが、初めて踊った曲の話をして、
それを聞いたマグはそこだけ英語で、

You've reached a new level of cuteness !
(あなたは新たなキュートさの段階に達した!)

と言ったのは、新鮮でした。
テオも笑ってますから、
まあ、彼らはこれくらいは通じるわけですね。

Sauvage について、
見た中で1番、と書きましたが、
この Les Faux Tatouages も、
同じくらい良かったです。
もちろん、まったく違う映画肌触りではあるんですけどね。

というわけで、
MFFF、
最後の数日で一応6本見られて、楽しかったです!

(でも『汚れた血』はいる? 
1986の作品で、
これは当時渋谷で見ました。
ボウイの「モダン・ラヴ」が印象的なんですよね。)




Sauvage

MFFF の5本目は、

Sauvage (2018)

です。


<22歳の青年レオは、
街娼をして僅かな金を稼いでいた。
次から次へと行き交う男たちに、
彼は愛を求め、
身体を差し出す。
明日がどんな日になろうとも、
それはレオの知るところではない。
彼は今日も街に繰り出してゆく。
胸に高鳴る鼓動を感じて…。>

ということなんですが……

監督にとってはデビュー作で、
わたしには始めて見る俳優ばかり。
舞台はパリですが、
わたしが行ったことのない、
街娼の男性たちが立ち並ぶ地域……

でもこの映画は、
見ていてまったく飽きないし、おもしろかった。
レオという青年の、
あまりに弱く、もろく、
自分が堕ちていっていることにも、
死にも無頓着で、
でも、愛を求めずにいられない生き方。
この映画は、
つまるところ彼のポートレートなんですが、
わたしは成功していると思います。
今回わたしが見たMFFFの中では、
一番いいと思いました。

2019年2月17日日曜日

This is America

去年の夏くらいだったでしょうか、
知り合いが、
話題のヴィデオだと言って教えてくれたのでした。
なかなかショッキング。
あの時は、グラミーを獲るなんて、
全然思ってませんでした。

https://www.youtube.com/watch?v=VYOjWnS4cMY

直接繋がりませんが、
思い出されるのは、たとえばこれ。

http://tomo-524.blogspot.com/2017/04/americanoim-so-tired-of-you-america.html

そういえば最近、
『アメリカ侵略全史』という、
分厚い翻訳も出ました。
ハイチの部分を読みましたが、
本の帯にある通り、
「至上最悪の<ならず者国家>はアメリカだ!」
という感じでした。

Au poste !

MFFFの4本目は、

Au poste !

これは

<舞台はとある警察署。
設定は、捜査官による容疑者の尋問、拘束。
その他は…?
何が起こるかさっぱり謎!究極のミステリーコメディ。>

とのことなんですが……

https://www.youtube.com/watch?v=-Vnz38-CSn4

まあ、わたしはあまり好きじゃありませんでした。
ブノワ・ポールヴールドが主役で、
アナイス・ドゥムースティエも出てて、
もっとできるだろ! と言いたい気持ち。
また、大事なところが、ブニュエルの
『ブルジョワジーの秘かな愉しみ』
に似ている気もしました。
(ネタバレになるので、具体的には書きませんけど。)

ブノワ・ポールヴールドは、

http://tomo-524.blogspot.com/2018/10/7-jours-pas-plus_5.html

アナイス・ドゥムースティエは、

http://tomo-524.blogspot.com/2015/11/bird-people.html

が、印象強いです。
地味なんだけど、記憶に残る女優だと思います。

それから、
(周辺のことばかりで恐縮です!)
ブノワ・ポールヴールドの息子役で、
ラッパーのオレルサンが登場したのは、驚きました。

https://www.youtube.com/watch?v=DxkSPr3CAHs

彼には、ストロマエとの共作もあります。
そうそう、San は、日本語の「3」であり、
「田中さん」の「さん」でもあり……

https://www.youtube.com/watch?v=PejyoeG_TmA

これはときどき授業でかけます。

「スタイルがいい」

昨日見た
Gaspard va au mariage
の中で、
ローラがギャスパールに、

「わたしってスタイルいいと思う?」

と訊くところがあって、そこは、

Tu me trouves bien gaulée ?

というフランス語なのですが、
ここで使われている gaulé(e) という形容詞、
(というかモト過去分詞ですが)
こういう使い方(=「スタイルがいい」)は、
仏和には出てないようです。
ふつうに言えば、
proportionné(e)
なのでしょうね。

2019年2月16日土曜日

Gaspard va au mariage

MFFFの3本目。

Gaspard va au mariage

です。

https://www.youtube.com/watch?v=RkugptM6X8k

25歳の青年ギャスパールは、長年、
家族との関わりを慎重に避けていた。
父親が再婚することになり、
家族の元へ向かうことになった彼は、
ローラという風変わりな女性に、
恋人のふりをして結婚式に出てほしいと頼み込む。
ーラに伴われ、ギャスパールはようやく
猿や鹿やライオンたちに対面する心の準備を整える。
そう、彼の実家は動物園を経営しているのだった。>

というわけです。

この映画、冒頭の、
ギャスパールとローラが出会うシークエンスは、
意外性もスピード感もあり、
期待が膨らむのですが、
いったん動物園に着いてしまうと、
カメラはその(広いんですが)閉ざされた空間から出ず、
舞台のような閉塞感が生まれます。
ただ、ここで気持ちを切り替えれば、
それなりにおもしろく見られると思いました。

実はこの映画、
上で引用した紹介文からは、
まったく予想できない物語が続いてゆきます。
それは、ギャスパールの家族たちが、
それぞれにやや風変わりだからです。
それは、
老年を意識し始めた女たらしの父親、
独立心のあるそのフィアンセ(マリナ・フォイス)、
まじめな長兄(ギヨーム・グイ)、
自分を熊だと思っている美しい妹コリーヌ(クリスタ・テレ)、
たちです。

注目すべきは、コリーヌなのでしょう。
彼女はいわゆるブラ・コンで、
子ども時代天才的発明家だった兄ギャスパールを、
今も慕い続けています。
その「愛」は、
「世界」と直面することの怖れと表裏の関係にあり、
だからこそ彼女は動物園の仕事に没頭し、
子供時代に一緒に遊んだ熊の、
まるで生きているような毛皮をいつでも羽織っているのです。
動物園という空間から、
子供時代という時間から、
その時代の人間関係から、
彼女は出ようとしません。
ギャスパールの恋人として現れ、
こうした「夢想」を不可能にしてしまうローラは、
当然コリーヌの「敵」にちがいありません。

採算の取れない動物園を売ることが決まった後、
コリーヌは、
兄の結婚式で出会った見知らぬ男を誘います。
そして「600キロ」の、
動物たちの餌の入った貨車の上でヴァージンを捨てます。
それはむろん、
彼女が「世界」に対面する覚悟を表しているわけですが、
やはり気になるのは、
下敷きになった「600キロ」の餌です。
これは単純には、
捨てるべき「空間」と「時間」の象徴なんでしょうけれど、
なにか、それ以上のものを感じます。
それは、「生」の感覚、とでも言うべきものです。
そもそも動物園では、
動物たちの生き死にが日常なのです。

昨日見た Diane a les épaules では、
生殖が1つのテーマになっていました。
今日見たこの Gaspard va au mariage にも、
表面には見えないものの、
それに繋がる感覚があるように感じたわけです。

一般に「フランス映画」というのは、
しゃれた会話や、
恋の駆け引きや、
伝統的な心理小説を思わせるデリケートな心理描写、
みたいなものが得意だとされていますが、
正直言って、
そういう「フランス映画」は、
わたしはあまり興味がありません。
そしてそうして映画群は、
Diane a les épaules や Gaspard va au mariage
と比べると、
なんて能天気なのでしょう、
という気がします。
ウェルベックの小説は、
生の衰退とヨーロッパの衰退が
パラレルに語られているように見えます。
恋の駆け引きで映画を作れるのは、
きっと満ち足りた人たちなんでしょうね。

それから、ローラを演じた Lætitia Dosch
彼女はこの映画の主演でした。


「ちょっと変わった女性」は、
彼女のはまり役ですね。
また、父親の恋人を演じたマリナ・フォイスですが、
ちょっと今回は、
彼女を生かし切れていないと感じました。
さらに、この父親を、
もしもビロル・ユーネルが演じていたら!
と、勝手なことを思ったりもしました。

2019年2月15日金曜日

Diane a les épaules

MFFFの2本目は、
クロチルド・エム主演の

Diane a les épaules

です。

まず、設定がとてもレア。
ディアンヌという女性がいて、
彼女は、知り合いのゲイ・カップルの子供を、
代理出産しようとしています。
しかもそれは好意であって、報酬のためではないんです。
そこに、電気修理の男性、ファブリチオが登場し、
ディアンヌと恋に落ちます……。

映画の時間は、
ディアンヌのお腹=赤ちゃんの成長で計られます。
一般に、代理母は、
おなかの赤ちゃんに情が移ると言われますが、
まあ、当然なのでしょう。
ディアンヌもまた、例外ではありません。
でもおもしろい(?)のは、
ファブリチオです。
彼はディアンヌを愛してゆくなかで、
彼女のお腹の子どもも愛おしくなってくるのです。
そんなことって…… 
でもやっぱり、あるのでしょうね。
というか、そういうものだという気もしてきました。

そしてこのフィルムの雰囲気を決定してるのは、
もちろん、ディアンヌの個性です。
ディアンヌを演じるクロチルド・エムは、
『黒いスーツを着た男』の時の、
都会的でスマートなイメージを一転させ、
粗野で、気まぐれで、自由で、強がりで、やさしくて……
という女性を全身で演じています。
やっぱり、俳優ってすごい、と感じました。

このフィルムが提起しているのは、
1つには、もちろん生殖の問題。
社会にとって、また個人にとって。
それは当然、LGBTの問題系とも繋がるのでしょう。
大げさに言えば、
人類の未来の問題です。

*妊婦を直接に起用した作品としては、

http://tomo-524.blogspot.com/2018/07/blog-post_90.html

が思い出されました。
でも作品としては、
今回のほうがだいぶよかったです。

Comme des garçons

おかげさまで、
思ったよりは早く復活してきました。
とにかく頭痛が一番イヤなので、
ちょっとでも頭痛信号があったら、
医者でもらった薬より先に、
頭痛薬を飲んでます。
(毎日飲んでます。)

で、
まずいです、
MFFFがあと4日!
急いで見ないと!

というわけで、
病み上がりでもいけそうなやつからということで、

Comme des garçons

を見てみました。
1969年のランスを舞台に、
フランス最初の、
プロの女子サッカー・チーム誕生の物語です。

<1969年、フランス北部の街ランス。
日刊紙「ル・シャンプノワ」の
スポーツジャーナリストとして働く
根っからの女たらしポールは上司をうならせようと、
女子サッカーの試合を企画する。
ポールとは犬猿の仲の秘書エマニュエルが
なぜか彼のサポート役につき、
彼らの冒険はやがてフランス中を巻き込んで、
国内初の女子サッカーチーム結成へと発展してゆく。>

https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/movie?movie=42900

当時の、
こどもから大人に至るまでの男たちの
(そしてまた女性たちまでが内面化した)
家父長主義が背景にあり、
それは21世紀の視点から、
軽い侮蔑をこめた戯画として描かれているように感じます。
とはいえ、家父長主義はまだ死に絶えたわけでもなく、
完全に過去の話でもありません。(残念ながら)
となると比較したくなるのは、もちろんこれです。

http://tomo-524.blogspot.com/2015/05/blog-post_73.html


で、ヒロインを演じるのはヴァネッサ・ギッド。
彼女はなかなか魅力的。
元イタリアの名選手の娘という設定です。
彼女はこれらに出ていました。

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=papa+ou+maman

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%AE%E5%B7%B4%E9%87%8C%E5%A4%AB

ただ、どちらも小さな役なので、
あまり印象に残っていないのですが。

それから女子チームの最年長選手であるレイモンドは、
キャロル・フランクが演じていて、
やっぱり彼女は存在感があるのでした。
もう40本くらいは出ているようで、
わたしは、重要な俳優だと思っています。
いろいろ印象に残る作品はありますが、
やっぱり、
『戦争より愛のカンケイ』
の、ヒロインの母親役、
気が強くて論争的で政治的で人がいい、
という役柄が、
わたしは一番記憶に残っています。

https://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-004-16070001

1つだけ。
女子チームの「きれいどころ」担当の女性が、
「ベベ」とあだ名されるのですが、
これは「赤ちゃん」の「ベベ」ではなく、
B.B.(=発音はベベ)=ブリジット・バルドーのこと。
彼女の人気のピークはもう少し前だった気がしますが、
まだまだ現役女優として活躍していた時代です。

コーチが乗っていた赤いスポーツカーは、
トライアンフのスピットファイヤーのようでした。
一方、男子チームの監督が乗っていたのはシムカで、
まあ、二人の個性の差を露骨に示しているようです。

まだ書きたいことはありますが、
次に行きましょう!

2019年2月13日水曜日

ついに

昨日の会議中からだんだん具合が悪くなり、
帰宅して熱を測ると37.8。
で、
早めに寝たら、
朝には熱が下がっていたのですが、
またじりじり上がり始め、
仕方ないので医者に行ったところ、

「A型ね、インフルの」

あら~!
やっちゃいました。
しかも、ここ数日、大学でいろんな人と接していたので、
うつしていないか心配です。

というわけで、
食欲もあまりなくて、
今晩御飯に、アップルパイを食べました。
(地元のパン屋の、リンゴたっぷり系のやつ。おいしい。)
で今、5分くらいは元気です。
(すぐ寝ますけど。)

今日は、布団の中で、
休み休み、雑誌の短いコラムなどを拾い読みしていましたが、
フランス語は、もう10行が精一杯で、
全然だめでした。

もうピークは過ぎたらしいのですが、
みなさんも、
どうぞお気をつけください……

2019年2月11日月曜日

聴力検査

昨日、ちょっとした修理のために、
近所の眼鏡〇場に立ち寄りました。
そのとき店頭に、
おしゃれなイヤリングみたいなものが並んでいたのですが、
それは最新の補聴器でした。
で、店員さんとだべる内に、
そういえばここ数年、
昔よりはクリアに聞こえないことがあるので、
無料聴力検査を受けることに。

健診でも毎年受けますが、
そのときよりだいぶ詳しく、
音も、ずっと小さいものが含まれています。
さらに、
きこえた音(「あ」とか「い」とか)を復唱する、
というテストもありました。
で、結果は……

なにも問題ないですね、
というか、いいほうです。
おや? じゃあなんで以前より聞きづらいことが?
まあ、年齢のこともありますから。
でしょうね。
でも、年齢の割にはとてもいいほうです。
年齢の割には、ね。

というわけで、
条件付きではありますが、
問題ナシでよかったです!

2019年2月9日土曜日

23日(土曜日)

2週間後です。


2019年2月8日金曜日

『ジュリアン』

わたしはまだ見てないのですが、
シネフィルの院生N君が、
なかなかよかった、と言っていました。

https://www.youtube.com/watch?v=SApnws6tw1E

2019年2月7日木曜日

目標

冬休みに、
当てもなく『サンバ』について書き始め、
結局55枚ほどになりました。
その後、『パリ、ジュテーム』の中の、
「セーヌ河岸」
「16区から遠く離れて」
の2作についても書き、これが合わせて45枚程度。
合わせて100枚ほどとなりました。
まあ、だからといって何でもないんですが。
どこまで行けるか分かりませんが、
とりあえず、200枚を一応の目安にして、
このまま続けてみるつもりです。
(ただこういうことをしていると、
たまったDVDや、FFFを見たりする時間がないのですが。)

2019年2月4日月曜日

Yao

今、フランスで公開中の、
オマール・シーの新作。

https://www.youtube.com/watch?v=uWPF8TfOq0E

『最強のふたり』も、
『サンバ』も、
背景にはセネガルがありましたが、
これは、
真正面からセネガルですね!
楽しみです。

2019年2月3日日曜日

MyFrenchFilmFestival

雑事にまぎれている内に、
残り期間が短くなっていました!

https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

あと2週間ほど。
見ないと!
(短編は無料です。)

2019年2月2日土曜日

‘ Stardust ’

『ボヘミアン・ラプソディー』に味をしめて、
David Bowie もやりそうです!

https://variety.com/2019/film/global/david-bowie-johnny-flynn-marc-maron-stardust-1203124695/

作るなら、ちゃんと作って欲しいですね!

Wallen

Wallen の場合は、
彼女自身の活動よりも、
つい、Abd Al Malick のパートナーとしての仕事に
目が行ってしまいがちなんですが、
ソロの活動ももちろんありますね。

https://www.youtube.com/watch?v=tpkZnDUCAnA

このヴィデオは、
かつてのR&BやHip-Hopを歌っていたころとは、
ずいぶん雰囲気が違っています。
でも、悪くないですね。

このコンサートの全編版はこちら;

https://www.youtube.com/watch?v=U6BX-KSYsfg

"Nous sommes tous les enfants de Marseille ! "

去年の11月初め、
マルセイユのノアイユ地区で、
こんな事故がありました。

http://www.afpbb.com/articles/-/3196235

結局、残念ながら8名が亡くなりました。

そして、
この歌です。

https://www.youtube.com/watch?v=02RAo4Nq2HY

"Nous sommes tous les enfants de Marseille ! "

アウト!


先週の話題ですが、
西武・そごうのこのポスター、
物議を醸しました。

女性であるがゆえに、
という形で貶められたり誉めそやされたり、
そういうのはもういらない、
わたしはわたしだから……
ということのようです。

まったくわからないではないですね。
でも、批判の中には、
社会構造の問題を、
個人の問題に矮小化している、
という指摘があり、
その通りだと思いました。
まあ、そうなんですが。

このポスター、
もう見た瞬間に、

1000%アウト!

だと感じます。
今の時代、
そんなことが感じ取れないプロの広告業者はいないはずなので、
まあ、わざとなんでしょう。
この程度のスキャンダラスな感じがウケルと、
判断したのでしょう。
しかも投げつけてるのが creampie なんて。
アメリカだったら、
不買運動が起きるんじゃないでしょうか?

2019年1月30日水曜日

トークイベント <ふらんす、シル・ヴ・プレ!〜フランス(語)を楽しもう〜>

じゃんぽ~る西さんと、
トークイベントをやることになりました。

https://honto.jp/store/news/detail_041000031213.html?shgcd=HB300

3月26日なので、
(これは「ふらんす4月号」発売直後です)
まだだいぶ先ですが、
よろしければ!!

2019年1月29日火曜日

Manon sur la couverture

寝る前のルーティーンです。


2019年1月28日月曜日

はじめの一歩

今日は新宿で、
イカ墨のパスタ、雲丹ソース(←うまし!)
を食べながら、
レナさんと、
白水社のMさんと、
新しい企画の打ち合わせです。

レナさんと会うのは、
ずいぶん久しぶり。
相変わらず元気で、
いろいろ盛り上がりました。

今回の企画については、
メールなどで少し連絡を取り合ってはいましたが、
顔を合わせて話すのは今日が初めて。
で、
ここから仕事が始まって、
やがては形になるはずなんですが、
この、第一回目の打ち合わせというのは、
文字通り「はじめの一歩」で、
ああ、始まったな、という感触があります。
これは、いいものですね。

そうそう、
「ふらんす」4月号についても、
話しました。
こちらも、
なかなかおもしろい企画を、
Mさんが考え付いてくれました。
フランス語学習者にとっては、
きっと amusant et intéressant なものだと思います。
どうぞご期待ください!

「赤いスカーフ」

「黄色いヴェスト」に反対するグループ、
「赤いスカーフ」が登場したというニュース。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190128-00000006-jij_afp-int

AFP はこのように伝えていますが、

http://www.lefigaro.fr/actualite-france/2019/01/27/01016-20190127ARTFIG00186-les-foulards-rouges-l-autre-face-de-la-france-divisee.php

は、タイトルからして、

「赤いスカーフ ―― 分断されたフランスのもう一方の顔」

となっていて、
目の付け所が違っています。
どこもかしこも、
「分断」されている、
と認識されているわけですね。

2019年1月26日土曜日

Michel Legrand est décédé.

今日の帰り道、
ラジオの France Culture をつけたら、
「シェルブールの雨傘」
が流れていて、
「??」と思ったら、
ミッシェル・ルグランが亡くなったニュースでした。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190126-00000030-jij_afp-int

https://www.francetvinfo.fr/culture/cinema/le-compositeur-michel-legrand-est-mort-a-l-age-de-86-ans_3162473.html

☆ https://live.philharmoniedeparis.fr/encounter/1092338/rencontre-avec-michel-legrand.html

この歌は、
数か月前にも授業で歌いました。
きっと、
今年も歌うでしょう。

Félicitations !

いや~、大坂なおみ選手、
素晴らしかったですね!
相手のクヴィトヴァ選手もまた、
素晴らしかった。

今日は、
会議 ×4の日でしたが、
おかげでリフレッシュしました。

で……

彼女が試合中にもしていたオレンジの腕時計は、
シチズンのものなんですね。
USオープンの時も、黒っぽい、
やはりシチズンで、
もちろん契約しているわけなんでしょう。
ただ、それはわかっていても、
やっぱりちょっと、
ネットで確認くらいはしてしまいました。

あれは80年代、
資本主義は無限に差異を作り、
人々は消費の奴隷になる、
なんて話(消費社会論)があって、
その後、
まあその差異を楽しめばいいんじゃない?
みたいな、
やや敗北主義的でニヒルな態度があって、
今は、
ちょっとずれて、
こうした社会学のあり方自体を批判する人もいて……

まあ、たとえば時計が、
機能やデザインだけでは売れなくて、
なんらかの物語に頼るというのは、
これもまたずいぶんと昔からやってきたことではありますが、
それは今も有効なのでしょう。
(というか、有効なのです。)
でも……
90年代よりも、
ニヒルさ加減は深くなっているような気もします。

2019年1月25日金曜日

久しぶり!

NHK出版から、
2冊、
増刷のお知らせがありました。




『初級卒業講座』のほうは、
副題にもある通り、
たっぷり「1200問」!
しかも、その課の問題だけではなく、
つねに、以前の課の問題もちりばめてありますので、
ふつうにやっているだけで、
復習していることにもなるという構成です。
やっぱり、数をこなすことって重要です。
また、レナさんの入念なチェックが入って、
ナチュラルに、ナチュラルに、
フランス語を使っています。
いい問題集だと思います。

『ハートにビビッとフランス語』のほうは、
ラジオ講座を元にしたもので、
だから、付いているCDを使えば、
好きな時にラジオ講座(初級編)を聞くことができます。
(ラジオ的おしゃべりは入ってませんけど!)
これは、楽しんで勉強してもらえるんじゃないかと思っています。
ちなみに、
登場人物たちも、なかなか多様で、
「フランス」の枠を広げています。

というわけで、
なんだか続けて自画自賛になっていますが、
とりあえず立ち読みしていただければ幸いです!
レナさんもそう言っていました!(←J'imagine !)

『敷石のパリ』、発売間近!


これは、自画自賛したくなるデキです!

https://artuppoeticb.stores.jp/items/5c3c73ec7cd361248b3308e6

ぜひ、読んでみてください!

2019年1月24日木曜日

ジンバブエ

このところのBBCニュースは、
もちろんブレグジット関連が第一の話題ですが、
このところジンバブエ関連のニュースも頻繁に放送されています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190122-00000101-kyodonews-int

もとイギリスの植民地ですから、
関係が深いわけですね。

で、
ベネズエラの混乱も、
もうずいぶん続いていますが、
新大統領を承認する動きが活発です。
反マドゥーロなので予想通りとも言えますが、
トランプ大統領もその一人となりました。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190124-00010002-nikkey-s_ame

そしてこうしたニュース番組の中で、
Nishikori や Osaka などの名前を聞くと、
さすが世界レベル! という気がしますね。