2020年5月31日日曜日

ルイ・ド・フュネス

Amazon Prime で、
ルイ・ド・フュネスの作品がいくつか見られるようになってるんですね。
(陣野俊史さんの twitter で知りました。)
こうなったら、ぜひ、あの名作、
『ニューヨーク←→パリ大冒険』
も見られるようになるといいですね。
(原題は、『ラビ・ヤコブの冒険』)
この映画のテーマ曲が、
『最高の花婿』の中の、
ユダヤ人夫のケータイの呼び出し音でした!

トリアノンの庭が

外出制限で、
人がいなくなったヴェルサイユ宮殿。
あのトリアノンが、
300年前の、
つまりマリ・アントワネットの時代の風情に。

https://www.francetvinfo.fr/sante/maladie/coronavirus/video-chateau-de-versailles-grace-au-confinement-le-jardin-de-marie-antoinette-est-redevenu-comme-il-y-a-300-ans_3981517.html#xtor=CS2-765-[autres]-

2020年5月30日土曜日

ニュー・テニス

テニス、けっこう好きです。
コロナ前は、
テニスで体を動かす日を中心に、
1週間のリズムを作っていたところさえあります。
で、
ラケットを握らなくなって2か月。
ついに来週から、
テニス・スクールが再開するようです。
とはいっても……

プレー中もマスク着用、
シャワーは使用禁止、
各コートからは時差退出……

これはまあ、
十分予想していたことで、
シャワーなどは、
仮に使えても使わないでしょうけれど、
ただこうして「ルール」として出てくると、
やっぱり少しノレナイ感じはあります。
特にダブルスはコミュニケーションでもあるので、
マスクだと、パートナーの表情が分かりにくいし。

でも、やっぱり、
「ニュー・テニス」に適応して、
その中に楽しみを見つけていくしかないんでしょうね。
そうすることにしましょう!

さらに掃除

まったくどうでもいい話ですが……

今日は、12時40分から Zoom 会議があり、
まあ、ずっと聞いているだけでしたが、
大事なところは聞き漏らせないという緊張も(少し)ありました。
で、
その後、先日始めた掃除の第2弾。
廊下の本棚とCDラックの整理に取り掛かりました。
こういう、「お片付けモード」の時に一気にやらないと、
また次は何年後かにないそうなので。

結局、
前回本棚からサヨナラした本と、
今日の分を合わせて、
チェーン展開している古本屋さんへ持ち込みました。
CDは200枚くらい。
本は……、はっきりしませんが、
まあ、大きめのトランク2つ分くらいでしょうか。
まあ、お金のこともないわけじゃないですが、
やっぱり、捨てるのは忍びないので。
でもおかげさまで、
久しぶりに、本棚にアキが生まれました。



仕事部屋の本棚は、
半分ほどは埋めてしまいましたが、
写ってない部分にはそこそこアキがあります。
(ただDVDがかさばる……)
廊下の本棚はかなりアキました。
CDラックも、下のほうはまだ入ります。
(それにしても、こうやって見ると廊下が狭くなってる!)

でもCDの場合、
クラシックのものは、なかなか手放しづらいです。
今聞いてなくても、
誰かが新譜を出した時には、
同じ曲の演奏と聞き比べたいんですよね。
だから、おいときます。
ただ、もう5年以上前に聞いたラップなどは、
お気に入りのものをのぞけば、
聞く可能性はとっても低いので、
いったん席を空けてもらうことにしました。
どうしてもの場合は、また買えるし。
(と思うことにして。)

入構制限が解けたら、
研究室も掃除します!(予定)

ついでに、お花たち。
今日は、写真用に並べてみました。


で……


2020年5月29日金曜日

議事録ナシ

わたしたちが出るような、
もう何でもない(?)そこら辺の会議でさえ、
議事録は必ずあって、
会議の冒頭はいつも、
「前回会議の議事録確認」です。
きっと、み~んなそうでしょう。
この人たちを除いて。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/31810

ありえないこと、
ほんとにどんどんやってくれます。
隠したいこと、そんなに多い?

2020年5月27日水曜日

お掃除×2

オンライン授業、
集中してやってますが、
ちょっと集中しすぎている気がしてきたので、
思い切って今日はなにもせず、
代わりに、
散らかっていた庭先と、
仕事部屋の本棚の整理をしました。
特に後者は、
計4時間弱もかかってしまいました。






stay home してると、
ちょっと庭に、という回数が増えるようです。
それから仕事部屋は、
三方の壁がマスタード、
一方がモスグリーン
(ネットで見かけたいい感じの部屋を真似ました)
なんですが、
この本棚の上にDVDだの本だの資料だのがわらわらと積みあがっていたので、
このモスグリーンの壁、
久しぶりに対面しました!
今は、大量の廃棄物が、廊下に溢れています。

で、手伝う気のない人。


「ペパーミント・キャンディー」

2000年に公開された韓国映画、

『ペパーミント・キャンディー』

を見てみたんですが、
これはもっと早く見ておくべき映画でした。
見ていて息苦しいけれど、
よくできたいい映画だと感じました。
(とわたしが言うまでもなく、
大きな賞も獲っています。)

https://www.youtube.com/watch?v=so0Y2mFFock

まず構成が独特で、
まず「現在」のシークエンスが冒頭にあり、
その後6つの、
それぞれタイトルを持ったエピソードが語られるのですが、
それらは、時間を遡る形で連なっていくのです。
「現在」が1999。
6つのエピソードは、

1999(「現在」の3日前)
1994
1987
1984
1980
1979

そう、1987と1980が、
つまり民主化運動と光州事件が入っているのがわかります。

主人公はキム・ヨンホ。
(『監視者たち』、『殺人者の記憶法』のソル・ギョング)
1979に20歳、99に40歳。
つまりこの映画は、
このキムの後半生を描きながら、
韓国の現代史を語るという体裁をとるわけです。
「市井の人」である彼は、
一方で時代に翻弄されるわけですが、
もう一方では、人間としての弱さ、みっともなさ、狡さ、
みたいなものにも塗れています。
そこが、この映画の息苦しさであり、
もっとも評価できる点なのでしょう。

でも「評価」というなら、
韓国映画史における位置も重要です。
これは四方田犬彦氏の指摘ですが、
韓国映画が、韓国現代史の「闇」を描くのは、
まさにこの映画から、だそうです。
つまり、
わたしが授業で使おうとしている『1987』や『タクシー運転手』などは、
その子どもたちに当たるわけですね。
まさに、エポック・メイキングな映画、ということになるでしょう。

そして個人的には、
この主人公、たぶんわたしと1歳ちがいです。
1979といえば、わたしは大学2年でしたが、
そのころ彼(ら)は、仕事仲間とピクニックしていたのです。
そしてその翌年、
彼は兵役にとられ、
何も知らないうちに、
光州事件の真っただ中に放り込まれ、
大学生たちを追いつめろと命じられるわけです。
そうか、それが1980、
つまりわたしは大学3年、
わたしは彼だったかもしれないし、
彼に追い詰められていたのかもしれないわけです……

これは1994のエピソードの中でのこと、
主人公と、その若い愛人がクルマに乗っていて、
カセットを取り出した女性のほうが、
それを勝手になにげなく再生するシークエンスがあります。
そこで流れだしたのは、
Blackmore's Rainbow の Catch the Rainbow でした。

https://www.youtube.com/watch?v=UvVKj0c0UTQ

これは忘れもしない、Deep Purple 解散後の1975年、
リーチー・ブラックモアが結成したバンドの、
デビュー盤に入っていた曲です。
チョー久しぶりに聞きました。なつかしい……
この曲を聞いた時、
主人公と同じ時代を生きたことが、
グッと迫ってきたのでした。

2020年5月24日日曜日

「この中に……

ネコの方いらっしゃいますか?」




2020年5月23日土曜日

Manon


ここは、お気に入りの場所の1つです。


Très mignonne !

前期はオンライン

予想はしていましたが、
明治大学も、
前期いっぱいオンライン授業で行くことが、
正式に発表されました。
(事態の変化があれば、対面授業を行う可能性も残しつつ。)

各クラスに対して、
「質問ボックス」というのを設置していて、
今日は、2件の質問がありました。
それは2件とも、わたしのミス(!)でした。
しかも、宿題出したのにファイルを添付し忘れとか、
めちゃめちゃ初歩的なミス。
気をつけているんですが、
ここにきて、各クラスに10本程度の動画コンテンツが上がっていて、
提出されたレポートも増えてきて、
それ以外に「アンケート」とったり、
「ディスカッション」したりもして、
それぞれのクラスのページが、
かなりスクロールしがいがでてきて、
そろそろミスし頃だったきもします。
が! 今後は一層注意します!

もちろん、オンラインにも良さはあります。
その良さと自分の経験をうまく融合させた、
新しいスタイルを目指します!

2020年5月22日金曜日

『ザ・キング』

『アシュラ』や『監視者たち』の印象が強烈な、チョン・ウソン。
彼もいい役で出演している、

『ザ・キング』

を見てみました。

主役は、チンピラから検事になり、
財界の大物の娘と結婚し、
さらに、「正義とプライド」を捨ててのし上がろうとする男です。
ただ彼は、上昇の本流から切り捨てられ、
最後は、古い友情を生きることを選択します。
庶民の魂への帰還、ということなんでしょう。
そして本流には、
チョン・ウソン演じる超エリート検事部長、
そしてその番頭さんのようなペ・ソンウがいます。

この映画で一番惹かれたのは、
この、重要脇役といった位置づけの、ペ・ソンウでした。
卑屈で、調子に乗りがちで、非情で、薄っぺらい。
こういう人物を、
彼は実に好演していたと感じました。
彼の顔には見覚えがあって、
『ベテラン』や『インサイダーズ』にも出ているので、
そこで見たと思うのですが、
イマイチ思い出せません。
わたしはへ・ユジンも好きですが、
こういうタイプの俳優が、好きなのかもしれません。

2020年5月21日木曜日

stay home の中で

今日、何日かぶりに近所のスーパーに行ったのですが、
ちょっと意外だったは、
マスクをしていない人がけっこういたこと。
で、
マツキヨでは、
マスクの箱が並んでいました。
(と言っても10箱くらい。)

40枚入りで2000円ほど。
1枚50円は高いのか、安いのか?
今はネットにもたくさん出品されているけれど、
どれが怪しげなのか、どれがOKなのか、
なかなか見分けがつかないし、
一生懸命あら捜しするのも疲れます。
で、
PM 2.5、とも書いてあるし、
マツキヨというブランド(!)が扱ってるしするので、
とりあえず買っておきました。
ただ、わたしが迷っている間、
手に取って、仕様をよく読んで、
それから棚に戻す人も何人かいました。
今はもう、品質を考慮して買う段階に移行しているようですね。

そうそう、その帰り道、
アートマンという、
ふだんわたしが文房具を買っているチェーン店の前でも、
マスクの箱が、こちらは山積みになっていました。
50枚で3000円ほど。
値段だけ見れば、ほんのちょっと割高です。
こちらは、「何点でもOK」らしく、
まあ、ちょっと売れ残りかけているんでしょうか?

あの話題のマスク、まだ届きません。
中止するタイミングは、今までに何度もあったと思いますが、
いったん始めたら玉砕するまでとまれない日本陸軍に似て、
引き返すということのできない人たちのようです。

最後に、庭のバラたちの画像、
もう一度上げてしまいます!


2020年5月20日水曜日

美々卯

東京の美々卯は全店閉鎖!

https://news.yahoo.co.jp/articles/88a0baa55d95825b2fa1268cc92835009fe68a71

ああ、これは残念。
銀座の店も新宿の店も、好きでした。
いろんな人と行ったし、
昼にも夜にも行ったし、
お祝いで使ったときには、
しゃぶしゃぶという贅沢をしたことも
(数えるほどですが!)
あります。

大阪に行ったら、
ぜひ行きます。

2020年5月19日火曜日

「韓国映画の最前線」

ユリイカ5月号の特集は、
「韓国映画の最前線」
です。

いくつもの論考があるわけですが、
目次を眺め、
真っ先に読んだのが野崎歓さんの文章。
さすがです。
キレがあるし、広がりも深さもあって、しかもおもしろい……。

取り上げられてる作品のほとんどは、
わたしもすでに見たものでしたが、
文脈の作り方が、素晴らしくて、
そのおかげで、作品が立ち上がる感じ。
『ベルリンファイル』とか、
『レッド・ファミリー』とか、
『工作、黒金星と呼ばれた男』とか。
これは韓国映画ではありませんが、
たまたま最近見た
『誰よりも狙われた男』への言及もあり、
そうだよねえ、と納得したのでした。

ここで触れられている映画の中で、
わたしがまだ見てなくて、
すぐにでも見たいと思ったのは、
『鋼鉄の雨』
でした。
で、今探してみたところ、
Amazon Prime には見当たらず、
DVDに化もされていませんでした。
ただし、ネトフリにはあるんですね。
Mmm...  見たい......

都市文明の

大学院の、
都市学・建築専攻の授業で、
ウォーミング・アップ的に課したレポートは、

https://news.yahoo.co.jp/feature/1678

を読んだ上で、
このところの自分の生活を振り返りながら、
都市文明の未来について考えてみる、
というものでした。
小さくて、大きい。
建築の院生には、なかなかいいんじゃ?
と思っていたところ、
実際、レポートはなかなかおもしろかったです。
さすがに院生で、
小さいものと大きいものを、
なんとか接続しようとしているし、
そもそもその小さいほうが、
それはつまり今の生活そのものなので、
リアリティーがあります。

いろいろ考えて、
いろいろ思いめぐらせて……
でもコロナが去れば、
みんなパ~~ッと忘れちゃうんだよね、という、
ウェルベック(だけじゃないですが)的な見方もありますが、
今は、とにかく、
思いめぐらすべき時なのでしょう。
特に、ワカモノは。
(たのむぞ!)

2020年5月17日日曜日

池上駅


ネット上に上げられていた、
二年前の池上駅。
わたしは生まれてから中2まで、
池上に住んで、
この駅を使っていました。
なんと、車両こそ違え、
駅の雰囲気はそのままです。
見ていると、
子ども時代に帰った気がします。
いつか行ってみようかな……

2020年5月16日土曜日

『サマリア』

キム・ギドク監督の

『サマリア』

を見てみました。



二人の女子高校生。
元気で、魅力のある二人。
そのうちの一方のチェヨンは、
売春することに抵抗がない様子。
でも一人じゃできないから、
客との連絡などを、ヨジンに頼みます。
そうして稼いだお金で、二人でヨーロッパ旅行に行く予定なのです。
が、ある時、「仕事中」のチェヨンは、
警官に補導されかかり、
なんとモーテルの窓から飛び降り、亡くなってしまいます。
その後ヨジンは、彼女独特の論理から、
チェヨンが相手にした客全員に連絡し、
今度は彼女が「仕事」した上で、
チェヨンが受け取っていた金を返していきます。
それが、彼女なりの、チェヨンの鎮魂なのです。
が、そんな折、
ヨジンは「仕事」中の姿を、
刑事である父親に発見されるのです……

サマリア、といえば、
「善きサマリア人」のことを思います。
飛び降りたチェナンをおぶって走るヨジンの姿が、
もっともそのイメージに近いのでしょう。
映画全編の背後にも、キリスト教的世界が感じられます。

見終わった直後で、
上手く言えないんですが、
なにか、わたしにはピンと来ませんでした。
キム・ギドク監督の作品では、
『The Net』が一番好きです。

roses

たった2鉢だけの庭のバラ。
でもなぜ、
こんな曇りの土曜日に、
一緒に満開になる気になったんでしょうか?



でもやっぱり、
バラは別格ですねえ。

「彼は日本をダメにしているが、何も気にしていないのだ」

https://dot.asahi.com/wa/2020051300048.html?page=1

多くの人が思っていることですね。
(Moi aussi.)

2020年5月15日金曜日

covid-19 は「女性名詞」に決定!

https://www.afpbb.com/articles/-/3283096


↓ は、1週間前の記事です。

https://fr.news.yahoo.com/pour-lacademie-francais-il-faut-dire-le-covid-19-141833630.html


どっちやねん!
て記事もありましたね。

https://www.liberation.fr/checknews/2020/03/19/doit-on-dire-le-ou-la-covid-19_1782334

自転車で

今日の東京は、
一年に何回あるかというくらいの、
気持ちのいい天気でした。
で、
自転車に乗って、
近くのスーパーに、久しぶりに行きました。

買いたかったのは、グレープフルーツ。
もう1か月以上、
ほんとに、毎朝食べています。
というか、
これが朝の喜びの1つです。

ただし、
フロリダ産に限ります。
で、
近所にいくつもあるスーパーの中でも、
フロリダ産のグレープフルーツが並んでいる店に行くことになります。

その店では、
やや大きいのが198円。
一回り小さいのが138円。
大きいのを半分食べることも、
小さいのを1つ食べることもあります。
安くはないけれど、
これはいいことにしています!
(まあ、このごろスタバもぜんぜん行かないし。)

そしてこのスーパー、
とても天井が高くて、
棚もゆったりしているので、
ディスタンスが取りやすいく、
気に入っています。
また来週行くことにします。

2020年5月13日水曜日

「新しい職業」

フランスは、徐々に移動制限が解除
 confinement
されて、パリの洋服屋さんなども、
(いろいろ気を遣いながら)
再オープンし始めたようです。
で、フランスのニュースを見ていたら、
そうした洋服屋さんの女性店長が、
今までとはまったくちがうことをしている、

Ça va être un nouveau travail.

と言っていて、
まさに! と思いました。
わたしも、かれこれ30年くらい大学教員をやってますが、
今年は、別の職業に就いたかのようです。
もちろん、程度の差はあるのでしょうが、
どの仕事も、新しい形になっているのでしょう。
本当に今は、
社会が変わっていく真っただ中にいる気がします。

(そして、そんな中で、
あたらしい社会の形を受け入れ、広げてゆけるのは、
若い世代なのにちがいありません。
火事場泥棒のような老害たちは、
古い価値観にしがみつくことしかできないでしょう。)

2020年5月11日月曜日

不起訴リスト

立憲民主党の議員が挙げる、
「官邸の用心棒」が不起訴にした「事件」一覧。


小渕優子「ドリル問題」。 
松島みどり「うちわ配布問題」。 
甘利明「URへの口利き疑惑」。 
下村博文「加計学園パー券200万円不記載その他諸々」。 
佐川宣寿以下37名「森友学園での公文書改竄」。

https://www.tv-tokyo.co.jp/news/original/2020/02/05/009261.html

すごい!(悪い意味で!)

もしこの用心棒が生き永らえれば、
このリストがまだまだ長くなるわけですね。
ありえない。

『ドクター・ストレンジ』

先日見た『誰よりも狙われた男』は、
もちろん、フィリップ・シーモア・ホフマンの映画でした。
が、
若き女性弁護士を演じたレイチェル・マクアダムスも印象に残りました。
調べてみると、
あのドクター・ストレンジの恋人か!
となり、
久々に見てみました。

たしかにレイチェルその人でしたが、
『誰よりも狙われた男』の時のほうが、
ずっといい感じ。
『ドクター・ストレンジ』のほうが、
これは覚えてないはずだ、
と思うくらい、
まあ非個性的な役どころでした。

そういえば、アメリカ映画に出ているオマール・シーも、
あまり印象に残りません。
役者にとっては、
選びどころですね。

2020年5月10日日曜日

森林伐採

これはダメでしょう。

https://www.msn.com/ja-jp/news/world/アマゾン森林破壊が加速、1%ef%bd%9e4月は前年同期比55percent増/ar-BB13QUlX?ocid=spartanntp

このまま行くと、
ほんとに、
取り返しのつかないことになってしまいます。

カリンさんの BEST4

そうなんですね~。

https://twitter.com/karyn_nishi/status/1258017662279417856

でもベスト4って、
選べない……

(とりあえず、

Tout ce qui brille『キラキラしてる』

は入れるかな。)

Hotel California

かわいい!

https://www.youtube.com/watch?v=JSfIAvxp0ME

この曲が流行ったのは、
高校生の頃でした。
仲のよかった友人が、
イーグルスが大好きで、
流行る前から、彼は騒いでいましたねえ……

2020年5月9日土曜日

『おじいちゃんの里帰り』・3

ドイツ映画『おじいちゃんの里帰り』については、
ここでもすでに2度、触れたことがあります。
学部の授業で見せるのは、
今年が初めてですが、
2年ほど前に1度だけ、
大学院のゼミで見たことがあります。
(この時は、ファティ・アキンをたくさん見て、
その補助線的に見たのでした。)
で、
また見てみました。

印象は、
2年前と変わりませんでした。
おもしろいのだけれど、
映画としては、
破綻しているように見える部分があり、
また、
映画を貫く「思想」については、
否定はしないけれど、
わたしには少し物足りなく感じる、
ということです。

でも、授業で使うなら、
ドイツでのトルコ移民の歴史がわかるし、
どこが破綻している(とわたしが思うわけですが)のかを見る練習にもなるので、
ちょうどいいのじゃないかと思いました。

L'art à l'écoute : Takashi Murakami

村上隆、について。

https://www.youtube.com/watch?v=bAxwlRuO_yc


On m’a accusé de détourner la culture japonaise. 
Quand on y pense, c’était la même chose pour Warhol. 
De son vivant, les Américains l’ont détesté.

Takashi Murakami

『誰よりも狙われた男』

今日は午後に、
Zoom 会議に参加しました。
会議とはいえ、
そして画面越しとはいえ、
大学の同僚たちの顔を見、声を聞くのは久しぶりで、
嬉しかったです。
ちょっと、
オンライン授業というものに、
まだ気持ちが付いて行かない先生もいたんですが、
お気持ち、もちろんわかります。

で、その後少し仕事して、
それから映画を見ていいことにしました。
で、見たのが、

『誰よりも狙われた男』(2014)

です。
フィリップ・シーモア・ホフマンの遺作です。

https://www.youtube.com/watch?v=BsOSZQq2ybo

ハンブルグ。
ここに、ベイルートでしくじった過去のある秘密公安員、バッハマンと、
彼の部下、
そしてかれの情報源たちがいます。
その網の中に、
一人の若者が現れることで、
物語が動き始めます。
ポイントは、
このロシアからハンブルグにやってきた若者が、
ドイツやアメリカの権力側から見ればテロリストであり、
その実、拷問を受けてきた亡命者である、
ということ。
そしてこの若者は、
悪徳ロシア軍人の父と、
彼にレイプされ、妊娠し、
出産時に亡くなったチェチェン人の母親を持っており、
このハンブルグの銀行には、
父親が残した、
莫大なお金が眠っているのです。
そして彼と、彼を助けようとする人権派の女性弁護士は、
すぐに公安の監視下に入ってしまうのですが、
「泳がされる」ことになります。
公安の狙いは、彼らが接触するだろう、大物なのです……

スパイもの、と言っていいのだと思いますが、
とても静かな映画です。
感情を押し殺した、というか。
だから、全体にビターで、大人の雰囲気。
その分緊迫感はあり、
わたしは好きでした。

ホフマンが演じるのは、バッハマン。
よかったです。
彼の秘書である落ち着いた女性も、
若い弁護士も、よかった。
またバッハマンの部下には、
『グッバイ・レーニン』で主演した、
ダニエル・ブリュールもいるし、
銀行家としてウィレム・デフォーもいて、
芸達者が揃っています。

映画内で、
アメリカの女性捜査員が言ったこのセリフ、

Old habits die hard.

習慣てなかなか変わらないものね。

そこそこ忙しくても、
映画は見ちゃいますね。

2020年5月8日金曜日

腰痛からの

幸運にも、
わたしは今まで腰痛に悩まされてことはありません。が、
このところ妙に腰が痛い時があって、
原因として考えられるのはたった1つ、
それは Zoom で動画収録する時の姿勢です。

Zoom 収録には、
ふだん使っているデスクトップではなく、
ノートを使っています。
カメラが、そっちのほうが鮮明だからです。
でさらに、
仮想背景を使おうとすると、
たとえば本棚などをバックにするのは向かず、
単色の平面のほうがきれいです。
で抜擢されたのが、物置と化していた小部屋。
そこに、炬燵も付けられる低いテーブルを持ち込んで、
座布団に座ってやっていたんですが、
これがどうしても、
姿勢が悪くなるんですね。
まさに今日も、
収録を終えた瞬間から痛くなったので、
これはもうこの先の長丁場(涙)には耐えられないと思い、
マスクをして、
近くのホームセンターに行き、
小さな組み立て式テーブルを買ってきました。
(2,980円!)
で、この際だから部屋を少し片づけて、
テーブルを設置。
使ってなかった椅子を合わせて、
即席の、Zoom収録コーナー、完成です!



(ちなみに、映ってない側には、
モノが積みあがってます!)

これで明日からは、
腰痛ともオサラバできそうです。

2020年5月7日木曜日

現代詩手帖2020年 5月号



わたしの父親の特集を組んでくださっています。
母親(岩坂惠子)も寄稿しています。
よろしければ。

ウェルベックが

M.ウェルベックがコメントを発表。

https://www.franceinter.fr/emissions/lettres-d-interieur/lettres-d-interieur-04-mai-2020?utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1588568380

"Je ne crois pas aux déclarations du genre
≪rien ne sera plus jamais comme avant≫.

Nous ne nous réveillerons pas, après le confinement, 

dans un nouveau monde ; 
ce sera le même, en un peu pire."

<もう二度と昔のような生活には戻れない>というタイプの言明を、
わたしは信じません。

移動制限が終わった後、
わたしたちが目を覚ます場所、
それは新しい世界なんかじゃない;
今までと同じ、
そして少し悪くなった世界なのです。


彼らしい、
ぞっとする見方です。


2020年5月5日火曜日

Soprano endeuillé

ソプラノは、好きなラッパーの一人です。
一番好きだったのは、

https://www.youtube.com/watch?v=jQgrOe93kRQ

毎日彼のアルバムを聞いていた時期もありました。

で、
彼の父親が亡くなったというニュース。
covid-19 の疑いがあるが、
まだ確定していない、とか。

https://www.programme.tv/news/actu/209550-soprano-endeuille-son-pere-omar-est-decede/

この記事の、ここ、

Je me souviens de mon père, 
le jour où je lui ai fait écouter l’un de mes premiers titres, Le son des bandits
C’était en 2002. 
Il m’a engueulé sévère :
 "Quoi, tu es un bandit, toi ? 
Tu crois que j’ai quitté mon pays 
pour que tu dises à toute la France que tu es un bandit ?".

ほほえましい、いいエピソードですね。

この曲です;

https://www.youtube.com/watch?v=AG0Ad8hsHqg


Quand la nuit tombe, toute la ville brille

Écoute le son des bandits

Nous fais pas chier type

Enlève-nous le son, t'auras un braqueur d'plus dans ta boutique

Quand la nuit tombe, toute la ville brille

Écoute le son des bandits

マリーナ・フォイス、吠える!

マクロンやエドゥアール・フィリップに対して、
マリーナ・フォイスが怒っています。
他にも優先すべきことがあるのはよく分かっている、
でも、文化も守らないと。
フランスは、チーズとワインだけで成り立ってるわけじゃない……

おっしゃる通り。

https://fr.yahoo.com/news/coup-gueule-marina-foïs-contre-061716530.html

(字幕も付いてます。)

『オマールの壁』(再)

この映画のことは、
3年ほど前に書きました。

http://tomo-524.blogspot.com/2017/04/blog-post_18.html

で、今回初めて、
この映画を「総合文化ゼミナール」で取り上げようと思って、
もちろんもう一度見て、
もろもろ調べ、
それをパワポにしていたら、
ほとんど2日かかりました。
多くの場合、
下調べは学生それぞれに予習としてやってもらうのですが、
ちょっと今回の予習は、
初回レポートとしてはハードルが高すぎるので、
こちらで用意することにしたためです。
まあね、
シオニズム、
WW Ⅰ、
イギリス二枚舌外交、
ホロコースト(産業)、
イスラエル建国、
中東戦争、
インティファーダ、
ユダヤ人入植、
分離壁……
を一回の予習で調べろっているのは、
さすがにきつい、かな。
新入生だし。

で……

緊迫感のあるいい映画だと思うんですが、
ちょっと難しいところがあるのも事実です。
最初に思いついたのは、
『判決、ふたつの希望』
だったんですが、
これがAmazon Prime にないので、
残念ながらパス。
で、
『シリアの花嫁』
『もう一人の息子』
を含めた3本で迷って、
今回は、中で一番ハードなやつにしてみました。
(ほんとはみんな見るといいんですけどね。)

でまあ、「前説」はそれでいいとして、
見終わった後のゼミでは、
たとえばこれ、

http://tomo-524.blogspot.com/2015/03/une-jeunesse-comme-aucune-autre.html

そしてこれ、

http://tomo-524.blogspot.com/2010/11/lemon-tree.html

あたりを紹介しようと思っています。
日本版はないけれど、
まあこちらで物語は紹介しながら、ですね。

2020年5月4日月曜日

「上手い」「速い」「安い」

やっぱり、というか、
当然、というか、
やる気があればできるわけですね。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/60385

どうして、厚生省にはできないんでしょうか?
(Parce qu'ils n'en ont pas envie.)

学生 twitter

この時期、
先輩学生たちによる、
後輩へのアドヴァイスが twitter に現れます。
たとえば、ある4年生による、
こんな tweet を発見。

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あと、フランス語の先生って清岡先生ですか?? 
あの先生はフランス語の四天王なので、
他の先生よりしっかり勉強しないといけないです笑 
でも、普通に勉強すれば授業も面白いし楽しいと思います!笑 
頑張ってください

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曲げた上腕二頭筋
「四天王」? 初耳ですが、
まあ、学生はこういう言い回しが好きですね。
でもこの tweet した学生は、
ちゃんと勉強してくれたみたいですね。

こんなのもありました。
これは、総合文化ゼミナールについての「紹介」。

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清岡智比古教授 ×
(毎回の授業自体は映画を見るだけだが、
課題のレポートが毎週出される。
それがとにかく大変。
履修者曰く地獄。)

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「地獄」ね。
ただあらかじめ、
毎週レポートあるから、そのつもりで履修してねって、
かなりしつこく言ってるんですけどね。
それから、
「映画見るだけ」じゃありません。
細かい注釈を挟みますから、
学生が一人で見るのとは違うはずなんです。
もちろん、講義の日もあります。
で、言い訳するようですが、
中には、少数ですが、
この授業が一番よかった、と言ってくれた学生もいました。
理系なのに!

総合文化ゼミナールは、
明治大学理工学部の「ウリ」の1つとされていて、
(←外部評価が高いから)
文系教員が、
自分の専門に近い分野の、
まあ最先端的なことを学生と一緒に体験する、
というゼミです。
定員20名の少人数ゼミで、
ただ、学生は1度しか履修することはできません。
(単位はいらないから、ゼミに出させてくれ、
と言ってきた学生も複数いましたが。
もちろん、OKしました。)

で、今日もまた、
その総合文化ゼミナールの準備です。
まだまだ手探りで、
試行錯誤、まで行っていません。
がんばらないと!

2020年5月3日日曜日

『感染症の世界史』

『感染症の世界史』
という本を読んでいます。
感染と世界に関する「哲学」の本ではなく、
さまざまな事象が紹介される趣の本ですが、
それでも、
知らなかったことが多く、
考えるヒントになります。
たとえばこんなエピソードも。
――ケベックでは、広くフランス語も使われているわけですが、
18世紀、フランス(やイギリス)は、
先住民を抹殺するため、
ハシカ患者の着た服を買い集め、
それを先住民に「プレゼント」した。
それをもらった少数民族は、
現在は完全に絶滅している……。
(先住民のことを、
「人間」だと見做していなかった可能性もあるのでしょう。)

疫病史観、という考え方がありますが、
この本もまた、
その文脈に置かれるものなのでしょう。
でもこの疫病史観、
今は無視できないものを感じます。

そしてさっき、この記事を読みました。

https://news.yahoo.co.jp/feature/1678

これは、ぜひ学生にも読んで欲しいですね。

2020年5月1日金曜日

封鎖に抗議は……

アメリカの、
特にミシガン、ミネソタ、バージニア州などでは、
封鎖に抗議するデモが起きています。
ミシガンでは、デモ隊がなんと銃まで携えていて、
びっくりします。が、
これは、

保守系団体やイデオローグたちが巧妙に情報提供などで動員を支えており、
民主党知事のところを狙い撃ちしているためです。
(前嶋和弘先生)

と指摘されていて、
なるほどと思いました。
(3州は、みんな民主党知事。)
そしてミシガンなどは、
銃を見せながら歩く、
「オープン・キャリー」が認められているのだとも。

まあそれにしても、
結果的に、
「アメリカ」にとってはマイナスであることは、
まちがいないでしょうね。

今のところ、日本では起きそうにないですが、
新自由主義的政権ですから、
リベラルな知事との間で、
やがてこういう事態が起きないとも言えません。
もちろん、起きないことを願っています。

Bach と予習

オンライン授業の準備をしながら、
YouTube をつけているわけですが、
ああ、こんないいのがあったんだ、
と思うことがあります。
今日は、これ。
マタイ受難曲。

https://www.youtube.com/watch?v=ZwVW1ttVhuQ&t=225s

全体にすばらしいですが、
特に、1時間26分20秒あたりからはじまる、
カウンターテナーの歌唱は……

わたしは、マグダレナ・コジェナーのこの曲が好きですが、
これも素晴らしいと思います。

それから、
ギター・デュオによる、プレリュードとフーガ(BWV847)。

https://www.youtube.com/watch?v=Ervl6TnkQEg

ピアノもチェンバロももちろんいいですが、
この二人は、ピアノ的なものは追わず、
ギターの響きを響かせていて、
引き込まれました。
とくにフーガの方は、ぐっときました。

「ワールド映画」

心落ち着かない日々が続いていますが、
みなさんお元気でしょうか?
わたしの場合、
もちろん、もとはと言えばコロナの影響なわけですが、
目の前のオンライン授業と、
やたらに入ってくる業務メールによって、
ちょっと大げさに言えば、
いつも何かに追われている感覚です。
(同僚からのメールにも、
まったく同じ表現がありました。)

で、いよいよ1週間後にはオンラインで始業です。
始業前の準備的なコンテンツ
(それはつまり、形を変えた「授業」なんですけど)
は各科目2コマ分ずつ上げましたが、
ここからが本番です。
フランス語の授業は、
まあ慣れているので、そんなに心配してません。
むしろ、しゃべり過ぎて、
動画が重くなってイヤがられないようにするのが大事、かな?
問題は「総合文化ゼミナール」という科目です。
今年はこれを2コマ担当するのですが、
「パリ映画」と「ワールド映画」です。
今まで、取り上げる作品を入れ替えながら、
おもしろくて学習効果の上がるリストに仕上げてきたつもりなんですが、
今回は、
手持ちのDVDを見せることはできず、
学生がアクセスしやすい作品から選ぶ必要があります。
で、
かなりラインナップが変わりました。

「パリ映画」のほうは、
以前ここでも触れました。
そして「ワールド映画」のほうは、

『オマールの壁』
『おじいちゃんの里帰り』
『パレードへようこそ』
『わたしは、ダニエル・ブレイク』
『最強のふたり』
『国際市場で逢いましょう』
『活きる』

の7本にする予定です。
(今日決めました。)
もちろん、他にも候補はいろいろありましたが、
いちおうAmazon Prime しばりを(自分で)かけたので、
取り上げられなかったものもあります。
(南アの『ツォツィ』、
メキシコの『闇の列車、光の旅』、
イランの『別離』
ロードムーヴィー『インディスワールド』がその代表。)
もっと「辺境」を扱う作品を扱うことも考えましたが、
それは新入生には、
ちょっとハードルが高いと判断しました。

以前は、DVDはあるけど、
それに日本語字幕がないので見せられない、
というのが足かせだったんですが、
今回はそれ以上の苦しさでした。
でも!
リストアップした7本をちゃんと見れば、
そうしなかった場合に比べて、
はるかに視野が広がるのは間違いないと思います。
新入生諸君、待ってください!