2015年12月31日木曜日

le dernier jour

大晦日です。
あと2時間ほどで新年。
とはいえ、今年ほど「ふつう」なのは初めてです。
というのも、
見ようと思っている映画のリストはまだ先があるし、
書きかけの原稿も超中途半端だし、
明日やりたいのは初詣じゃなく、
いつも通り映画観たりすることだし……

今年は、なんといってもパリ旅行のインパクトが強いのですが、
それに負けないのが、
Manon の存在です。


仕事に行こうとすると、
追いかけてきて、
ドア越しにミャーミャー呼びます。

しょうがないので……、
寝かせます!


どうぞ良い年をお迎えください。

合意は

引用します。

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「今回の合意に関してポジティブなことがあるとすれば、
次のことでしょう。
まず、安倍晋三氏は、
「国家の関与は証明されていない」
といった類の妄言を二度と口にできないであろう、ということ。
このことは、
この世の中から不快なことをほんの少しだけ取り除いてくれる。
それからもう一つは、
今回の「合意」形成の経緯から、
「日本の歴史修正主義者が歴史を修正できる範囲は、
アメリカが決める」
という構図があらためて周知されたことかもしれません。
自国の歴史もアメリカ様から与えてもらう「愛国者」! 
この惨めな現状がさらされたことは、
一つの前進かもしれません。

https://www.facebook.com/satoshi.shirai.18/posts/969841106424707

***************************************

たしかに、
超強力な仲介者なしでは、
今回の日韓合意は不可能だったでしょうね。


2015年12月30日水曜日

『トッド 自身を語る』

『トッド 自身を語る』の書評。

http://mainichi.jp/articles/20151227/ddm/015/070/069000c?utm_source=dlvr.it

読んでみたいですね。

Le noir ( te ) vous va si bien

 
今日は、

Le noir ( te )  vous va si bien (黒がお似合いですね)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=9-LEyYaBa6Y

舞台は現代のパリ。
「適齢期」のコブラは、アラブ系移民家庭の一人娘。
両親は、まあ厳格なほう。
だからコブラは、外出するときはいつも、
上の画像のような姿なのですが、
実は毎日、なじみのカフェで着替えさせてもらい、
それから、シュレンヌのオフィスへ通うのです。
コブラは、この二重生活の中で、
勤め先の若社長に言い寄られますが、
これはあっさり振ってしまい、
カフェを切り盛りする若者と仲良くなります。
でも、いざ、という場面では、
「これはわたしには最初なんだけど、
最後にもなる必要があるの」
と訴えます。
つまり、結婚する人とじゃなければ、
というわけです。
で、そんな生活はそれなりに楽しかったわけですが、
このコブラの二重生活が、
父親の友人に知られてしまいます。
彼は告げ口し、
父親は、彼女の兄に相談するのですが、
この兄が、(書くのがつらいですが、なんと)
コブラを殺してしまうのです。
駆け付けた父親は、
なんてことをしたんだ!
と息子をなじりますが、時すでに遅し。
こうなったからには、
息子だけでも助けなければなりません。
父は、息子の罪を背負う決心をします……

いやはや、暗いオチいになってしまいましたが、
映画としては、佳作、という印象でした。
そしてひとつとても驚いたのが、
この、アマゾン・フランスで買ったDVD には、
日本語字幕が付いていたのです!
アマゾン・フランスでは、
今までに数百枚?のDVD を買ってきたと思いますが、
こんなことは初めてでした。

ちなみに、上の画像の右上の塔は、
クレテイユ市役所です。

2015年12月29日火曜日

「再稼働してしまえばどうにでもなる」

年末であろうとなかろうと、
こういうニュースは在り続けるわけですね。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015122602000235.html

オリンピック、決定してしまえば……
安保法制、決定してしまえば……

2015年12月28日月曜日

On a failli être amies

今年もあと4日、
といってもほとんど何も変わりません。
で今日は、

On a failli être amies(もうちょっとで友達になるところだったの)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=aUnnv4CrvO0 (予告)

https://www.youtube.com/watch?v=PxMwl0v5ZDc (全編)

予備知識ほぼゼロで見たのですが、
引き込まれました。
まあ、ロシュディ・ゼム、
カリン・ヴィアール、
エマニュエル・ドゥヴォス
の3人が揃っていますから、
当然期待はできます。

マリテ(カリン)はバツイチで、
職業訓練所の講師として働いています。
(大学生の息子は留学を目指しています。)
ある日彼女のもとに現れたのがキャロル。
でもキャロル(エマニュエル)は、
ほかのリストラされた女性労働者たちとは違いました。
星を持つロマンティックなレストランを、
料理人の夫サム(ロシュディ)とともに経営していたのです。
とはいえ彼女は、行き詰まっていました。
自分が自分として尊重され、
一人の独立した人間として生きている気がしなかったからです。

物語は、キャロルの自立を軸に進みますが、
実は、息子が離れて行こうとしているマリテも、
危機にありました。
ふたりは、もう少しで友達になるところでしたが、
マリテはなんと、サムに恋してしまうのです。
キャロルは当然、裏切られた気がして、
マリテとは仲違いします。でも……
結局キャロルはサムと別れ、
サムと再会したマリテは……

なんだか、浮ついた話に聞こえるかもしれませんが、
俳優たちが魅力的で、
大人のお話しに仕上がっています。
難を言えば、
サムとキャロルが、
明らかにブルジョワで、
やや贅沢な悩みな印象を与えるある点でしょうか。

でもやはり、特にロシュディとカリンは、
とても好きです。

Manon 変な寝相


変な寝相ですが、
こういう角度からの表情もまた、
ネコ的可愛さのひとつではありますね。


『パリ同時テロ事件を考える』

一昨日発売になった、

パリ同時テロ事件を考える』

を読んでいます。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%AA%E5%90%8C%E6%99%82%E3%83%86%E3%83%AD%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E3%82%92%E8%80%83%E3%81%88%E3%82%8B-%E7%99%BD%E6%B0%B4%E7%A4%BE%E7%B7%A8%E9%9B%86%E9%83%A8/dp/4560084904/ref=pd_sim_14_1?ie=UTF8&dpID=51O6DAUIH-L&dpSrc=sims&preST=_AC_UL160_SR113%2C160_&refRID=1BDPA8V8F6X79ED1F2VE

まずは座談会を読みましたが、
それぞれの論者の個性が出ていて、
おもしろかったです。
話しがうまくぶつからない個所があるのですが、
それにはちゃんと理由があり、
そのへんもスリリングでした。

そして次は(敬称略で)野崎歓、
陣野俊史、
澤田直、
伊達聖伸、
中島さおり、
というところまで読みましたが、
みんな(お世辞じゃなく)おもしろかったです。
まあ、この方たちは、
いつでもおもしろいんですが。
特に、澤田さんの文章には共感しました。

(もちろん、
ここで言う「おもしろい」は、
おもしろおかしい、じゃありません。
グッとくる、というほうが正確かもしれません。)

これは「買い」です。
(「ふらんす」1月号もよろしく!)

2015年12月25日金曜日

クリスマスには

今日はクリスマス。
実母がクリスチャンだったわたしには、
懐かしいお祭り。
で、夕食には、
鶏の丸焼き & バーニャ・カウダを。
バーニャ・カウダ、けっこう好きです。
まずはニンニクを牛乳で煮るわけですが、
今日のは固くて、15分くらい煮ました。
でそれをたたいて、
アンチョビも細かくして、
オリーブオイルに投入。
火にかけ、小さな泡だて器で混ぜてゆきます。
最後は、今日は牛乳ではなく、
奮発した生クリームを足します。
うまく混ざり、おいしくできました。

デザートには、
先日プレゼントしてもらった、
有名フランス菓子店のシュトーレン。
さすが、フルーツたっぷり & おとなの味❤
いいものをプレゼントしていただきました!

いいクリスマスでした!

消費税、やめる?

先日来、
消費税に関連して軽減税率が話題になり、
大手新聞社に対しては、
「2%のために魂を売った」という評価もあるようですが、
とりあえず、
こんなことではあるようです。

1989年度から91年度ころ
所得税 27兆円
法人税 19兆円
消費税  3兆円

2015年度
所得税 16兆円
法人税 11兆円
消費税 17兆円

つまり、お金持ちと企業が優遇されているわけですね。
今回も、法人税は下げられるわけです。
それはまあ、庶民から薄くとって、
それを企業に付け替えるということになるのでしょう。
そしてそれは、株主に、
つきつめれば、
どこかの超富裕層に付け替えることなのでしょう。


以下、twitter から。

***************************

岩本沙弓 @sayumi_iwamoto 11月23日
経済学者が珍しく全員一致で反対との軽減税率。
反論の要諦(肝)は
「低所得者用のメリットにならず」なのだが、
そもそも論なぜ逆進性解消策を講じる必要ありとの話になるのか。
それこそが消費税制度のもつ根本的な欠陥なのに、
制度自体を見直すべしとの話まで
なぜゆえ日本の学者は辿り着かないのか謎。
 
****************************
 
堀 茂樹 @hori_shigeki 12月23日
何度も言いますが、皆さんご存知ですか?
米国は消費税(=付加価値税)を採用していないのですよ。
州税は小売売り上げ税であり、
付加価値税ではありません。
また、米国の税の直間比率は、
直接税の方が圧倒的に大きいのですよ。
私はこれらをほんの数年前、
岩本沙弓さんから教わるまで知りませんでした。

2015年12月24日木曜日

La déchéance de nationalité (国籍剥奪)

日本では、
まだあまり報道されていないようですが、
フランスでは、
二重国籍の人がテロに関与した場合、
フランス人としての国籍を剥奪するという(憲法改正)案について、
それにはっきり反対したトビラ法相と、
オランド&ヴァルスの対立が注目されています。
つまり、政府与党内で意見が割れているわけです。
ただ、オランドたちのほうが上位ですから、
この案を通そうとするわけで、
法相のほうは立場がないわけです。
彼女は、辞任に追い込まれる可能性もあります。
そしてFN は、

"le gouvernement préfère Marine à Christiane"
「政府はクリステティーヌ(・トビラ)よりマリーヌ(ル・ペン)が好き」

などと嘯いています。

ただまあ、この国籍剥奪、
テロに対して効果があるとは思えないし、
実際(二重国籍じゃないかと言われる)ヴァルス首相も、
かつて、これは効果がないと発言していたようです。

誰かの国籍を剥奪するというのは、
「はぶる」こと=排外主義そのものに感じられます。

それにしても社会党は、
人権擁護からどんどん離れてゆく感じがします。

Un panda se cache au milieu de bonhommes de neige.

Panda を探せ!



http://www.slate.fr/story/111873/panda-bonhomme-neige-internet-cerveau#xtor=RSS-2

2015年12月22日火曜日

リバティー最終回


リバティー・アカデミー生田の後期の授業、
今日無事に終えることができました。
この授業期間中にはテロもあり、
地方選挙もあり、
そうした時事問題も話題にしながら、
(わたしとしては)楽しく授業をすることができました。
この講座は、いつも楽しいのですが、
今回もまた、いつもと同じかそれ以上に楽しかったです。
なんだか、一応センセイの立場なのに、
こんなに楽しんでいていいの? という感じです。
そしてそれはもちろん、生徒さんたちのおかげ。
 un grand MERCI !
を送ります!

生徒さんたちの中には、
このブログを見て講座を知り、
そして参加してくださった方もあり、
今更ながら、ネットの時代だと感じます。
もし今ネットがなかったら、
情報のまわり方が、
ずいぶんちがっているのでしょう。
ネットにあげていた文章が編集者の目に留まり、
物書きの道に入っていった人も少なくないそうですし。

でも一方で、
だからこそ「ライヴ」の魅力も、
かえって際立つのかもしれません。
仲良しの女性編集者は、
友川カズキのライヴが大好きです。

https://www.youtube.com/watch?v=6njISdzp7J8  ←すごい

そして授業も「ライヴ」ですが、
これは生徒さんたちと一緒に作っていく「空間」です。
また春からの講座が楽しみです!
(以上、すべて右手のみで打ちました!)

2015年12月21日月曜日

「ふらんす」1月号


おなじみの雑誌「ふらんす」1月号の特集、

「シャルリ」以降のフランス社会

に、記事を書かせていただきました。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%B5%E3%82%89%E3%82%93%E3%81%99-2016%E5%B9%B4-01-%E6%9C%88%E5%8F%B7-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B016YNYM78/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1450709388&sr=1-1&keywords=%E3%81%B5%E3%82%89%E3%82%93%E3%81%99%E3%80%80%EF%BC%91%E6%9C%88%E5%8F%B7

関口涼子さんのエッセイ、
また関口さんによるアティーク・ラヒーミーのインタヴューもあります。
おもしろいです。

アティーク・ラヒーミーといえば、
『悲しみを聴く石』ですね。

http://www.amazon.co.jp/%E6%82%B2%E3%81%97%E3%81%BF%E3%82%92%E8%81%B4%E3%81%8F%E7%9F%B3-EXLIBRIS-%E3%82%A2%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%AF-%E3%83%A9%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%BC/dp/456009005X

とてもいい小説だと思います。
こちらもぜひ。

別姓

夫婦別姓について、
さまざまな(というほどでもないけど)意見が出ましたが、
この手のことは、
本人の好きにさせてあげれば?
と思います。

ただ、
夫婦同姓は、もちろん「最近」のことです、日本では。

*************************

明治時代の半ばまで、日本は夫婦別姓の国でした。
源頼朝の妻は北条政子と呼ばれ、
足利義政の妻は日野富子のままでした。
結婚で夫婦の一方が姓を変え、
同じ姓にする現在の制度は、
明治政府が西洋化政策の一環として、
法律で強制したものです。
戸籍制度ができるまでは、
名前じたい桂小五郎が木戸孝允になったりと、
もっと自由でのびのびしたものでした。
「伝統を守れ」というなら
夫婦別姓に戻せという意見が出てしかるべきでしょう。
夫婦別姓に反対する理由として、
家族が壊れるという人もいます。
しかし、日本と同様、
儒教の影響を受けた中国や韓国はずっと別姓の原則でやってきましたが、
そのために家族が壊れている、
仲が悪いなど、ということは聞いたことがありません。
夫婦別姓への反対は結局、
理屈ではなく感情なのでしょう。
その底にあるのは、この社会の同調圧力です。
多数と同じでない人は変だ、けしからん、
皆と同じにしろという無言の圧力です。

http://www.asahi.com/articles/DA3S12120435.html

*************************

武士道も、
大和魂も……

ジャスティン・トルドー

先日ここでも、
カナダの新内閣が男女同数だというニュースに触れましたが、
カナダは、
シリア空爆にも参加しない賢さで、
今度はこれ。

http://blogos.com/article/150939/

ジャスティン・トルドー、いいかも!

2015年12月20日日曜日

今日の Manon


抱っこしながら撮っています。
声も、ちょっとお姉さんぽくなってきました。



Buffet froid

さて、今年もあと10日ほどになりました。
新聞や雑誌などの「今年の〇〇」が気になる季節です。

今日は、1979年の、
つまり『セリ・ノワール』と同じ年に公開された、

Buffet froid

という映画を見てみました。
主演はジェラール・ドパルデュー。

https://www.youtube.com/watch?v=EnC7Y036xFs

これ、見始めてすぐは、
「なかなかいいかも」と思い、
ちょっと進んでゆくと、「?」と思い、
途中で、
これはシュールな映画なんだ、
と見做し始めたところで、
ふたたび見る気がでてくるという、
ちょっと風変わりな映画でした。
全体が、長い夢のようで、
自分の妻を殺した男と知りながら、
とりあえずワインを勧めてみたり、
別の事件では、
自分が殺したのかどうかわからなかったり、
往診してきた医者が、
人払いした後、突如患者の女性と関係し始め、
ほかの者たちはそれを黙って窓から見ていたり。

チョイ役ですが、
若いジャン・ベンギギと、
『欲望のあいまいな対象』(1977)のときの印象そのままの
キャロル・ブーケが出てきたり、
そのへんは楽しかったです。

2015年12月19日土曜日

6 倍

参加費1万円の会があって、
「ちょっと高いけど奮発するか」
と思って申込み、
参加OK の通知が来て、でも、
参加費は6 万円に変更になりました、
という感じでしょうか。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151218/k10010345771000.html

そしてこのお金は税金でまかない、
儲かるのは、マスコミ、建設……
というわけでマスコミは、
おざなりな批判でお茶を濁さないといいんですが。

これだけのお金があれば、
いったいどれだけのことができるんでしょう。
100億円が 180個!
福祉、教育、就業支援、環境対策、復興事業、難民援助……

SW

今日の夕方、
たまたま地元の映画館の前を通りかかると、
なにやらふだんとは違う人だかり。
これは……
SWに集まった人たちでした。

SWは、わたしも一通り見ましたが、
もうよく覚えていません!
ただ、誰だったかが、
SWの物語構成は、
シェークスピアによく似ているのだと書いていました。
いろんな表面的な意匠を無視すると、
意外に古めかしい物語なのかも、という気もしますが、
なにしろ覚えてないので、
わたしにはなにかを言う資格はないのでした!

Série noire をもう一度

5月に、『セリ・ノワール』という映画について、書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/05/blog-post_6.html

この映画には、実はもとになった小説があります。
あのジム・トンプスンの、
『死ぬほどいい女』です。
この小説は、1954年発表(A Hell of a woman)で、
フランスで翻訳(Des cliques et des cloaques )が出たのは1967年、
そして映画化が1979年。
で、
日本で翻訳出たのはやっと2002年でした。
(ちなみに「このミス2003」の5位だったようです。)

トンプスンは、
名作の誉れ高い『おれのなかの殺し屋』とか、
『ポップ1280』などが、印象に残っています。
で最近、
『死ぬほどいい女』を再読し、
今日、『セリ・ノワール』も再見してみました。

もちろん、それぞれに魅力があるのですが、
映画については、
やはり主人公を演じたパトリック・ドベールの強烈さが、
この映画の肝だと感じました。
そして小説のほうは、
これは「ものすごい」と言っていい作品だと思いました。

2015年12月17日木曜日

if you were here


http://www.msf.or.jp/

国境なき医師団の病院を爆撃した事件、
ほんとに悔しいです。

2015年12月16日水曜日

『パリ同時テロ事件を考える』関連書籍リスト


こういうリストが作られています。

http://www.hakusuisha.co.jp/news/n13675.html

『パリ同時テロ事件を考える 』も、
もうすぐ発売です。

それにしても、こういう「リスト」は、実は貴重です。
(大学院で研究を始めるときも、
まず最初にやらなければならないことの一つが、
各テーマに関する文献リスト作りです。)

目移りしますね!

毛並みの方向


フランス語に、

caresser (un chat) dans le sens du poil
(ネコを)毛並みの方向に撫でる

という表現があります。
冬毛になってきたと思われるManon を撫でていると、
まあ明らかに毛並みの方向というのはあるわけで、
この表現が思い出されるのでした。

そしてこの表現は、比喩的には、
いい子いい子する、
という感じで使われるようです。

彼とわたしはよく理解しあっている、だから、
わたしがうまくできないときでも、
c'est inutile de me caresser dans le sens du poil
(わたしをいい子いい子となだめる必要はない)
ただ、そこがちがっているよ、と言うだけでいい……

みたいな感じでしょう。

アメリカよ

「トランプ氏支持、4割台に上昇 「入国禁止」発言追い風」

http://www.asahi.com/articles/ASHDH2P81HDHUHBI008.html

なんだそうです。
こんな国でしたっけ、アメリカって?
万が一彼が大統領になったら……

2015年12月15日火曜日

Manon 大きくなる


小さかったManon が、
日々大きくなってゆきます。
もう、仕事中に足に載せてると、
そのうちしびれてくる感じ。

今朝は、朝の忙しい時間に、
クリスマス・ツリーに登って、
そのまま一緒にひっくり返してくれました。
で、
本人は逃走しました。

2015年12月14日月曜日

イル=ド=フランスは、パリは

イル=ド=フランスは、
大接戦の末、
左派連合が破れました。

http://www.lesechos.fr/elections/regionales/regionales-2015/021555340364-regionales-en-ile-de-france-valerie-pecresse-en-tete-1184181.php

この投票地図にカーソルを乗せるてみると、
Seine-Saint-Denis や Val-de-Marneでは、
左派が勝っているのがわかります。
またParis でも左派が勝ちましたが、
こんな感じのようです。

赤が、左派が多かった地区。
こんなにきれいに分かれるんですね。

選挙

国民戦線は、結局、
どの地域圏でも第一党になれなかったようですね。
「危機感を抱いた国民」が投票に行ったのが大きかった、
と言われているようですが、
たしかにそうなんでしょう。
でもやはり、社会党と共和党の選挙協力がなければ、
ちがった結果だったでしょう。
で、
日本の野党は? どうする?

100年前のカラー写真

パリを写した古い写真は多いですが、
あとからの彩色じゃないカラー写真を見るのは、
初めてかも?

http://petapixel.com/2015/12/10/these-color-photos-of-paris-were-shot-100-years-ago/#.Vmzoe5P3oVE.twitter

サン=ドニ門は、いつみてもいい感じ。

2015年12月12日土曜日

Manon 破る!


やると思った!

で、そのあとはごろ寝。


で、外の物音に飛び起きる。


気楽な稼業ですこと!

2015年12月11日金曜日

『火垂るの墓』

『火垂るの墓』は、
フランス語版があります。

https://www.youtube.com/watch?v=BwHWBpwUyts

Manon dans la boîte d'Amazon


こいうこと、しますよね。

この後、Manon は、
今日も抱っこされて寝ました。
甘えんぼです。

2015年12月10日木曜日

「記憶の場としてのグット・ドール、バルベス」

今日、あれこれ見ていて、
たまたま見つけた、
石川清子先生の論文。
『エキゾチック・パリ案内』を参照してくださっていたので、
うれしかったです。
もちろん、論文そのものも興味深いものでした。

http://ci.nii.ac.jp/els/110009889001.pdf?id=ART0010414855&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1449750147&cp=

バルベスに行きたい!

ここに

昨日ここで挙げたラジオ番組、
わたしは風呂で聞きましたが、
(そして面白かったですが)
なんとYouTube にあがっています。

https://www.youtube.com/watch?v=0zUJ_bQcb2I

笠間悠貴写真展「metaphors」

わたしもよく知っている若手写真家、
笠間悠貴さんの写真展が、
今日から、新宿で、始まりました。

http://pg-web.net/exhibition/yuki-kasama-metaphors/

笠間さんが師事している倉石さんも、
こんな風に紹介しています。

http://fiatmodes.blogspot.jp/2015/12/metaphors.html

わたしも行く予定です。
新宿なので、行きやすいですね。

2015年12月9日水曜日

このあと!

今気づいて、
今から1時間後なので、
ちょっと厳しいと思いますが、
TBS ラジオを聞くつもりです。

http://www.tbsradio.jp/ss954/

22:40 すぎからのようです。

週刊プレイボーイ

内田樹さんが tweet しています。

**************************

中田考先生との対談2時間半だん。
いやー、面白かった。
パリのテロ、
『服従』、
アメリカ大統領選、
「帝国分割論」、
カリフ制と天皇制と談論風発。
この対談は来週の『週刊プレイボーイ』に掲載されます。
お楽しみに!

**************************

これはほんとに楽しみ。

『わたしの木下杢太郎』・書評

紹介させていただくのが、
少し遅くなってしまいました。
ちょっと前にここでも取り上げた、母親の新刊。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/09/blog-post_31.html

この本についての書評です。
堀江さんが書いてくださっています。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/book/shohyo/list/CK2015111502000186.html

よろしければ!

2015年12月8日火曜日

米軍資金が大学へ

理工学部所属教員としては、
(まあ自分は文系ですが、それでも)
気になるニュースです。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201512/CK2015120702000125.html

2015年12月7日月曜日

Bachianas Brasileiras N.5

もう、7年も前になるんですが、
この、Villa-Lobos の名曲について、
書いたことがありました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2008/10/blog-post_31.html

(この記事の中のYouTube、
見られなくなっていました。
が、同じものがありました。

https://www.youtube.com/watch?v=YIrMJ_ix0FA

ちなみに、わたしが一番馴染んできたのは、
このCD です。

http://www.amazon.co.jp/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%A9-%E3%83%AD%E3%83%9C%E3%82%B9-%E3%83%96%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AB%E9%A2%A8%E3%81%AE%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%E3%82%88%E3%82%8A%E7%AC%AC2%E7%95%AA%E3%80%81%E7%AC%AC5%E7%95%AA%E3%80%81%E7%AC%AC6%E7%95%AA-%E3%82%AB%E3%83%9D%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%82%B4-%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/B001CRGT0A/ref=sr_1_3?ie=UTF8&qid=1449490003&sr=8-3&keywords=Bachianas+brasileiras


で、今日、
たまたま見つけたのが、これ。
チェロ版です。

https://www.youtube.com/watch?v=fwfxHpcBEhk

オリジナルがいいと、
いろんな編曲が聞きたくなります。
これもいいですね。

2015年12月6日日曜日

「世界最大 古書の迷宮へようこそ」


最近すっかりお気に入りの番組になっている、
「ドキュメント72時間」
おとといは、「世界最大 古書の迷宮へようこそ」でした。
神田なんですね。
いつも通り、おもしろかったです。
再放送は、火曜の26時~。

http://www4.nhk.or.jp/72hours/x/2015-12-08/21/21447/1199116/

学生時代、わたしたちはよく高田馬場の古書街に行きました。
(早稲田の学生でもないのに。)
神田より、明らかに安かったからです。
(今はわかりません。)
でもまあ、古本街というのは、いいですよね。

神田の古書店は、
道の片側に集中しているんですが、
理由は……
陽のあたらない側、
なんだそうです。

Manon dans le kotatsu


ネコは炬燵で丸くなる、
と言いますが、
ほんとにそうなんですね。
ネコ生活初心者のわたしの場合、
そんなことも新鮮です。

そしてやがて、顔を出すんですね。

2015年12月4日金曜日

❤ に入った ❤

この ❤ は、ちょっとすごい。

http://jp.reuters.com/article/fr-heart-atherosclerosis-idJPKBN0TM0L020151203

応援します

営業再開したようです。
よかったですね。
(と単純に喜べないところがつらいですが、
ここは喜ぶべきなんでしょう。)

http://www.afpbb.com/articles/-/3069135

お店からのメッセージ。


Chers tous

Tout d'abord, nos pensées les plus sincères vont
aux familles "touchées" et aux clients ou amis présents ce soir là.

Merci aux équipes des pompiers, de la police et
à toutes les personnes présentes tout au long de cette tragique soirée.

Enfin un grand merci pour le soutien et votre présence au quotidien
suite à ces événements du 13 Novenbre.

Il est temps pour nous de nous retrouver ensemble, unis,
et d'avancer pour ne pas oublier.

L'équipe du Café Bonne Bière

心打たれます。

*Google Map は、32 Rue du Faubourg du Temple, Paris で。

<新版>ル・フランセ・クレール


来年度用の教科書を作りました。
一般書ではないので、
大学生以外、目にすることはないと思いますが、
わたしにとってはやはり子供同然ですので、
紹介させていただくことにしました。

装幀は、弟にやってもらいました。
フォントも、作ってもらったものです。
このブルーはもちろん特色。
編集を担当してくださったのは、
『パリ移民映画』のときと同じミドリさんです。
優秀な編集者に、ほんとにいつも助けられて、
なんとか出版することができました。
Merci beaucoup !

http://www.hakusuisha.co.jp/book/b213775.html

『ぼくの伯父さん』

ジャック・タチの名作、

『ぼくの伯父さん』(1958)

を見てみました。
かれこれ、30年ぶり?

https://www.youtube.com/watch?v=hRjtIg1NM84

チャップリンのトランプ氏のようでもあり、
Mr. ビーンのようでもあり、
いやいややっぱりユロ氏はユロ氏以外じゃない、
という気もして、
往年の、
つまり無声映画的世界を引き継ぐキャラとしては、
忘れられない人でもあります。

この映画は、
ユロ氏が住むパリの下町風の世界と、
彼の義弟であるプラスチック会社の社長がくらす世界の、
かなりはっきりした対比からできています。
で、
フランス版のwiki によれば、
ユロ氏の家はサン=モール=デ=フォセで、
工場はクレテイユで撮影されたとあります。
(社長宅はセット)
サン=モール=デ=フォセは、クレテイユ群の一部ですから、
まあざっくりいえば、両者ともクレテイユで撮られたと言えるでしょう。
でその撮影時期は、1956, 57年。
戦後の早い時期なんですね。
おそらくこの映画が、クレテイユを映した最初なんだと思います。

Google Map で、

Place d'arme, Saint-Maur-des-Fossés, France

を検索すると、
アルム広場が現れます。
この広場の、長細い芝生の三角形の鋭角の部分に、
ユロ氏とジェラール(と犬)の像があるのが見えます。
撮影は、この広場と向かい合うサン・ニコラ教会前の空間、
フール通りとアルム広場で行われたようです。

 
左側がユロ氏の家。
右端に見えているのが、
教会の南西の角ですね。

公開当時、「反動的だ」という批判もあったようですが、
どうでしょう。
バザンが言ったように、
レトロな良さを表現しながら同時に、
モダンの魅力もまた示しているように感じられます。

*Google Map のことですが、
これ、IE だと開くのに時間がかかります。
でもGoogle Chrome だと、ほんとにすぐ開けて、使えます。
わたしは今、Google Map 専用に Google Chrome を入れ、
つまりブラウザが2つある状態なんですが、
これ、なかなか便利です。

ニュートリノを見つめる Manon


なんだと思ってるのでしょうか?

2015年12月3日木曜日

On peut toujours rêver

今日の東京は、
朝から暗くて、
でも午後には太陽が、という予報だったので、
明るくなるのを待っていたのですが……
予報は外れ。
でも明日は晴れてくれるでしょう。

このところ、1960~80年代あたりのフランス映画を
数本見たのですが、
残念ながらどれもイマイチ。
で、今日は、1991に公開された、

On peut toujours rêver

を見てみました。

http://www.kinopoisk.ru/film/57508/video/

監督&主演をこなしているのは、ピエール・リシャール。
70年代には、人気コメディ俳優として活躍した彼の、
初監督作品です。

白人で金髪の、大会社の社長、シャルル。
自宅にはプールどころかゴルフ場があり、
まさに宮殿に住んでいます。
しかし彼には、変な癖が。なんと、万引きです。
どうも、スリルを求めているようです。
そしてある日、スーパーで、
たくさん商品をポケットに詰め込んでいたところを、
その場に居合わせたアラブ青年に見つかってしまいます。
が、駆け付けた警備員が捕まえたのは、この青年のほう。
どうやらそこは、シャルルが社長をつとめる店のようなのです。

この事件のあと、シャルルは青年を尾行し、
自分の専属理容師にならないかと誘います。
高給に惹かれ、青年はすぐにOK。
ここから、民族も階層も経済資本もちがう二人の、
楽しくも熱い交流が始まります……

この映画、こうしてみると、
ちょっと『最強のふたり』に似ています。
理由はちがえど、生きる気力を失いつつある富豪が、
境遇の違う相手から、
生きる喜びを学ぶ、という構図です。
シャルルの場合、もう誰も彼に意見などすることはできず、
そういう意味で、
万引きをとがめられたことが新鮮だった、ということでしょう。
対等、という視点も、
2作に共通かもしれません。

興業的には失敗だったようですが、
まあまあ面白かったです。

ド・ヴィルパン

彼は言っています、

"La devise Liberté, Egalité, Fraternité est en train de devenir
Sécurité, Autorité, Identité"

「自由、平等、博愛という標語が、
安全、権威、アイデンティティーになりつつある」

http://rmc.bfmtv.com/emission/dominique-de-villepin-face-a-jean-jacques-bourdin-les-tweets-de-l-interview-933555.html

安全や権威が、自由や平等より優先され、
兄弟愛より、それぞれのアイデンティティーを強調する。
このごろやや強く思うのは、
この「アイデンティティー」というもののマイナスの側面です。
もちろん、それはずっと言われては来たのですが、
このごろのフランスを見ていると、
「アイデンティティー」を言い過ぎるのは、危険な気がします。

Charlie Hebdo 今週号


「プロヴァンス-アルプ-コート・ダジュール地域圏に見られる
転移性の新種」

「そのうちフランス中に!」

マリオン・マレシャル=ル・ペン(ジャン=マリの孫)のことですね。
ちょっと毒が足りない?


2015年12月2日水曜日

Manon は外が苦手


ノラなのに、
生まれてすぐに拾われて、
そのまま室内で飼われ始めたので、
Manon は外が苦手です。
抱っこしたままちょっと出ただけで、大暴れ。
部屋に戻ろうとします。
でも、ときどき、
じっと外を眺めてもいます。
何を思うんでしょうか?

2015年12月1日火曜日

「官僚が鳩山政権の県外模索を阻む動きをしていた」

ウィキリークスなんですね。

http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-176779.html


RATP

12 月ですね。

RATP の、いろんなアナウンス。
聞き覚えのあるものが、ある?

https://soundcloud.com/ratp_officiel