2013年12月31日火曜日

Bonne Année !



Au revoir 2013, bonjour 2014 !

Que cette année soit placée sous le signe de la joie pour vous !

Bâtard

映画『戦争より愛のカンケイ』の中の、
おそらく核になると思われる会話。
DVDの字幕は、字数制限があるので、
すべてが訳されてはいません。
で、
その部分だけ、すべて訳してみました。
いつかご覧になったときの、参考になれば。

ポイントは、

Le jour où il y aura plus que des bâtards sur Terre, la paix reviendra.

の部分でしょう。

  バイア   :でもどこで?

アルチュール:アウシュヴィッツ、たぶん。

バイア   :アウシュヴィッツ? ……でもそれってイイ感じ。あなたはユダヤ人であたしはアラブでしょ。その上家族には、フランスの警察に殺された人が山ほどいる。スゴすぎる! わたしたちって、フランスそのものよ。わかるでしょ? わたしたちの家族は歴史の一部なの。もちろんセックスもする。ああ、なんだか泣きたくなってきた。

アルチュール:ぼくはユダヤ人じゃないよ、いいかい? 神なんか信じてないし、シナゴーグに足を踏み入れたこともない。イスラエルなんてどうでもいい。ぼくはアルチュール・マルタンなんだ。

バイア   :恥ずかしがってるだけでしょ。

アルチュール:まさか! じゃあ君はどうなんだ、ムスリムなのかい?

バイア   :いいえ。でも、ユダヤ人はちがうでしょ。

アルチュール:ちがわないさ。ぼくたちは雑種なんだよ、自分が何者で、どこから来たのかなんて、ちゃんと知ってるわけじゃない。でもそれでいいのさ。

バイア   :そう。たしかにあたしたちって雑種よね。でも数百万人てとこでしょ、雑種って。みんながセックスして、もっと増やさなきゃ。なんでかわかる? 地球上が雑種だけになれば、平和が戻ってくるのよ。……雑種は人類の未来ね。

アルチュール:雑種強勢ってやつだな。

バイア    :なに?

アルチュール:生物学ではね、遺伝形質の遠い2つのサンプルが交雑することを、雑種強勢って呼ぶんだ。

バイア      :……サイコーね。
 

Yahoo 百科事典

今気づきましたが、
「Yahoo 百科事典」のサービス、
12月3日で終わってたんですね。

これはちょっとショック。
学生たちには、wiki ではなく、
こちらを見るようにと、
口をスッパクして言ってきたので、
もしもその習慣を身に着けていた学生がいたら、
路頭に迷ってしまうでしょう。
わたしも、かなり頼っていたので、痛いです。

もとになった、日本大百科全書(小学館)は、
有料なら使えますが、
図書館なんかはどうなんでしょう。
確かめてみないと。

2013年12月29日日曜日

「日本のオウンゴール」

「日本のオウンゴール」

http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp1-20131228-1237027.html

以前、法政大学に出講していた時、
靖国神社に何度か寄りました。
学生たちには、とにかく一度行ってみることを勧めています。
行けば、それがどんな施設なのか、すぐにわかりますから。

そして、ル・モンド。

http://www.lemonde.fr/japon/article/2013/12/26/le-premier-ministre-japonais-va-visiter-le-sanctuaire-yasukuni_4339881_1492975.html


2013年12月26日木曜日

『さようなら、オレンジ』

年末になり、
色々な「今年の収穫」の記事を目にします。

小説は、今年もさまざまな話題作がありましたが、
特に印象に残ったのは、
『さようなら、オレンジ』
が、一番でした。

小説の最初の一文、
もしこれが学生の書いたものなら、
まちがいなく直していたと思うような文の形で、
ちょっと驚いたのですが、
そのまま読み進むと、
そんなことはどうでもよくて、
作品の世界に引き込まれました。

すごい。

なんというか、
日本の小説もここまで来たのか……、
というような、
(全然上から言う気はないんですけど)
そういう気持ちになったのは本当です。

そんなにたくさん読んでいないので、
その範囲にしかすぎませんが、
わたしにとっての、今年小説、N.1 です。

2013年12月24日火曜日

『狭小邸宅』

先日、「すばる」に掲載されていた、
「すばる文学賞受賞第一作」を読んだと書きました。
そして、高橋陽子の受賞作も、遡って読んだのですが、
今度は、もう一人の、新庄耕の受賞作、『狭小邸宅』も読んでみました。

世田谷あたりをテリトリーとする不動産会社の営業部、
そこで働くごく若いサラリーマンが主人公です。
「一流大学」を出たらしい彼は、この地獄のような職場で、
それでも辞めずに、這いつくばるようにして、
いつか成績を伸ばしたりもします。
女性たちとの出会い、再会。
けれど、このまま順調にいくのか……
というお話です。

とても力のこもった作品だと感じました。
この方は、小説家になるしかなかったんじゃないか、と思うほど。
もちろん現代のお話なんですが、
どこか、(いい意味で)私小説のにおいもします。
一番グッとくるのは、
主人公が、自分を半ば実験台にしてしまうところ。
その迫力。
ちょっとランボーを思い出しもしました。
(そういう意味では、この作家は、
ある日ぷっつり書かなくなる可能性もあるように思います。)
勝手で気楽なことを言って申し訳ないですが、
こういう小説って、書くのはとても苦しいんじゃないでしょうか。
でも果実は、ちゃんと実っていると思います。
次の作品も、必ず読むでしょう。

2013年12月23日月曜日

la gavage

明日はイヴ。
フランスのクリスマス(ないしレヴェイヨン)と言えば、
フォワグラ、
が思い出されます。
(もちろんそれだけじゃないですが。)

で、
それに合わせてのことなんでしょう、
こんなニュースが。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131223-00000021-jij_afp-int

「私たちは(……)やり過ぎたかもしれない」
たしかに。

Gavage を捉えた、こんなヴィデオもあります。

https://www.youtube.com/watch?v=q_tiawmBKek

https://www.youtube.com/watch?v=COj-LdVdQmY

とくに「2」のほうは……。

わたしはもう、フォワグラは、食べなくていいです。

2013年12月22日日曜日

2013年のベストCD

http://www.frenchbloom.net/2013/12/19/2317

なるほど。

ダフト・パンクとストロマエって、
ミックスされる場合もよくあるようで、
YouTube でも見つかります。

2013年12月20日金曜日

今は

というわけで、
今年の授業も今日で終了。
まずは一息、というところですが、
出さなければならない書類は(いくつか)あるし、
仕事が捗らないのを授業のせいにできない(!)し、
一息とは言ったものの、まあ、0.3息、くらいでしょうか。

先日、高橋陽子「六月の尻尾」に触れましたが、
今度はデビュー作「黄金の庭」を読んでみました。
おもしろかったです。
ただどちらかと言えば、わたしは「六月」のほうが好きかも。
特に、予備校講師の職業的な「リアル」が書き込まれているあたりとか。
(唐突ですが、『初恋のきた道』の中の、
瀬戸物を修繕する仕事ぶりなんかも、好き。)

映画は、またまた『きらきらしてる』(Tout ce qui brille)を見ました。
もう、最低5回は見てますが、
今一番好きな映画は? と訊かれたら、
おそらくこれを挙げると思います。
パリへの憧れ。
大人になろうとしてもがく少女たち。
サンドイッチ店で、ポップコーン売り場で、働く少女たち。
暴走する少女たち。
その対立と友情。
郊外の「退屈」な日常と、「パリ」の虚飾。
……こう書くと、same & old な感じもしますが、
この2人が、
それぞれアラブ系とユダヤ系である、
と付け加えると、少しだけ違って聞こえるでしょうか。
ただこの先、日本版が出るとは思えません。
とても残念なことです。
宝くじでも当たったら、
権利を買って、自分で字幕を担当して、
ミニ・シアターでかけてもらって、
口コミでロング・ランとなり……

2013年12月19日木曜日

雨の新宿へ

昨日は、授業3コマの後、
雨模様の新宿へ。
同僚たちを含めた6人で、プチ忘年会です。
先輩であるドイツ語の先生が中心になった会に、
わたしも参加させてもらいました。
ビール好きの黒田龍之助さんとも久しぶりに会えて、
楽しかったです!(ほんとに!)
また、大学では同じフロアに研究室がある物理の先生も参加していて、
いつになくじっくり話せて、
これもとてもよかったです。
(このごろの学生は「いい子」が多くて、
社会に対する違和感をあまり感じていないようなのは、
いいことのような、物足りないような……
という点で一致しました。)
古典的なオヤジギャグに、
「飲みニケーション」という表現がありますが、
これは侮れませんね。

2013年12月17日火曜日

「六月の尻尾」

先日、「すばる」の東京特集のことを書きました。
その号に、
新人の小説が2編、載っていて、
読んでみたら、これがなかなか面白いのでした。
このごろの若い人は、達者だなあ、と思うのでした。

特に、高橋陽子「六月の尻尾」は、
奇妙にリアル。
美大合格を目指す受験生相手の予備校で働く独身女性。
同僚の男性が好きで、かつて一度だけ関係を持ったこともあるのですが、
なぜか昨今はとてもつまらなそう。
デートに誘えば来はするんだけど、
すぐに帰りたそうにするし……というお話。
そこに、両親や、飼っていた犬が絡んできて。
文章もとても読みやすい。
読んでいて楽しかったので、
さっそく、この作家の『黄金の庭』も買ってみました。
楽しみです!

『きっと、うまくいく』

ワールド映画ゼミも、今日が今年の最終回。
で、
先週から2週かけて、『きっと、うまくいく』を見てみました。

http://www.youtube.com/watch?v=w5j5ayhfKAE

全編版もあります。ただし、複数言語・字幕なし。

http://www.youtube.com/watch?v=3LBnCnPt2Yc

一言で言えば、あきない、楽しめる作品だ、と感じました。
170分と長尺ですが、気になりません。
たくさんの伏線がはられていて、
それらがきれいに回収されるので、
カタルシスも感じられます。
(むしろ、あまりにきれいに回収し過ぎなくらい。)

この映画、舞台は理系の大学。
なんでも、MITをも凌ぐかと言われている、
IIT(インド工科大学)をモデルにしているとか。
理系の学生は、より楽しめたんじゃないかと(勝手に)思っています。

エンターテイメントですが、
しようと思えば、何通りかのアプローチが可能なのでしょう。
そうだ、
ゼミのレポートは、
このアプローチの方法(というか角度というか)を、
複数示すことにしましょうか。
単純に感想、よりいいでしょう。

それにしてもこのゼミ、
ほんとは1年かけて、もっと色々見たいんですが、
なかなか諸事情あり、難しそうです。
せめて、多少とも、学生が考えるきっかけになればいいんですけど。

2013年12月15日日曜日

タイム・ウォーカー ―移動体社会のメディアと記憶

世界メディア芸術コンベンション、
「タイム・ウォーカー ―移動体社会のメディアと記憶」。

http://time-walker.net/

参加は無料。ただし登録必要。
これは興味があります。

TELE GAUCHO

あの『戦争より愛のカンケイ』、

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/04/le-nom-des-gens.html

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/10/bagnolet.html

のミシェル・ルクレルク監督の新作、

TELE GAUCHO  (『新左翼テレビ』)

を見てみました。

http://www.youtube.com/watch?v=T6QytYPTPms

結論から言えば、前作には及ばない印象です。

舞台は(前作同様)バニョレ。
お金と権力から離れた自由テレビ局、テレ・ゴーショは、
きわめて左翼的な思想を(一応は)掲げています。
若きヴィクトールは、ここに集う人間たちに惹かれ、
またたまたま出会ったクララにも魅かれ、
このテレビ局で「青春」の一時期を過ごします。
けれどそれは、最後はどこか「泡」のように……

映画青年ヴィクトールは、
もしかしたら自伝的要素も入っているのでしょうか。
ただ、エピソードのつながりがやや散漫で、
話が横に滑っていく感じ。
前作のような、ひらめきの内に深化するところが少ないかもしれません。
(というか、期待が大きすぎたかな?)

ちなみに、エマニュエル・ベアールも出演しています。
やはり存在感があります。

2013年12月12日木曜日

「東京の灯 トーキョーの闇」

古新聞を整理していて、
東京新聞の「大波小波」が、
「特集 東京の灯 トーキョーの闇」(「すばる」9月号)を紹介しているのに、
今頃気づきました。
東京、
と聞くと、やはり、反応してしまいます。
で、読んでみました。

メインは、
「鼎談 憧れと郷愁のはざまで――東京の今」です。
メンバーは、若き俊英たち、岡田利規×入江悠×前野健太
です。
歌手・前野健太は、こんな歌を歌っているのですね。

http://www.youtube.com/watch?v=Huan8V2BpXc

音楽素人として、勝手なことを言えば、
新しさも、古さ(悪い意味ではなく)も感じます。
(そういえば、「責任とって」っていうのは、
わたしたちの世代には、奥村チヨを思い出させもします。)

そして入江悠監督作品は、これ。

http://www.youtube.com/watch?v=UEo-FyUnzE0

Oh !  おもしろそう!
まあ、それはともかく。

この鼎談では、
「東京は終わったのか?」
が1つのテーマになっているのですが、
一方で、「やっぱり東京は銀座だ」というような発言もあります。
わたしには、今の東京の中の大きな街の中で、
銀座はもっとも死に瀕していると感じられますから、
この辺はずいぶん違います。
でもそうだとすると、
「終わっている」のニュアンスも、
わたしが思い描いているものとは、だいぶ違っているのかもしれません。
「東京行進曲」を最近聞いた、というのも、
やはりわたしたちの世代とは、
常識が違うんだなあ、と感じます。

そしてこの俊英たちは、
埼玉出身が2人、神奈川出身が1名です。
そこから、近くて遠い、遠くて近い東京を見ているのですが……

彼らは、いわば「郊外派」であるようにも見えました。
東京の郊外、というより、
パリの「郊外派」と同じような意味においてです。
もちろん、3人には「移民性」のようなものはないし、
純粋だし、「憎しみ」もない(ようにみえる)し、
つまり違うところも多々あるのですが、
でも、大都市のすぐ脇にいて、
その都市を横目で意識して、
色々事情はあるにせよ、
その都市で仕事をして。

でもまあとにかく、
こういう特集を読むのは、たしかに楽しいのでした。

2013年12月11日水曜日

Thank you Madiba

コート・ディヴォワールの「神」、
ディディエ・ドログバが、
トルコでの試合で、選手交代後にユニフォームを脱ぐと、

http://www.youtube.com/watch?v=vIGcH58T5Tk

Madiba というのは、マンデラ元大統領の、
民族名だそうです。

2013年12月9日月曜日

Paris à tout prix

早くDVDにならないかな~、と思っていたのが、これ。

Paris à tout prix (『なにがなんでもパリ』)

予告編:http://www.youtube.com/watch?v=y5tm-QmkydU

マヤは、大好きなパリのファッション業界で働く独身女性。
そんな彼女の前に、
いわば「正社員」のスタイリストになるチャンスが巡ってきます。
なんとかこの機会をものにしたいマヤ。
けれどもある晩、友達とカラオケで盛り上がった帰り道、
きまぐれで追い抜いたクルマがなんとパトカー。
取り調べを受ける中で、
マヤの滞在許可証の有効期限が切れているのが発覚。
「それがなに? だってもう20年もパリにいるんだから!」
でも警官は聞く耳を持たず、
あわれマヤはモロッコに強制送還されてしまいます。
あの、二度と会いたくないかった父親がいるところへ。
さて、マヤはパリに戻れるのでしょうか!? というお話です。

まあ、コメディーであり、エンターテイメントですから、
そういうつもりで見るなら、とても面白いです。
(話に少々無理があり、偶然の出会いが都合よく起こったりもしますが。)

でも、コメディーが、こういう強制送還を取り上げていたり、
あるいはヒロインが、モロッコ系の女性であり、
いくら「あたしをサン・パピエと一緒しないで!」と叫んでも、
それは聞き入れられなかったり、
そういったもろもろが、フランスの現状を伝えているという気がします。

そしてマヤを演じたReem Kherici、
彼女の父親はチュニジア系で、母親はイタリア系。
そして彼女自身はパリ生まれですから、
移民の両親がパリで出会った、ということなのかもしれません。
大きな役は初めてのようですが、
元気&溌剌、印象に残りました。
しかも!
彼女はこの作品の監督であり、
脚本にも参加しているようです。
注目していきたいですね。

Entre Chiens et Loups

先週の水曜日、Comme les 5 doigts de la main のことを書きました。
アレクサンドル・アルカディ監督の作品、というので見たのでした。
で、
もう1本、彼の作品を見てみました。

Entre Chiens et Loups

http://www.youtube.com/watch?v=aRXwHXpJMrs

この予告編は、なかなかエンターテイメントととして面白そう、
という感じですが、
まあ、よくできているのでしょう、予告編のほうが。
末期がんを抱えた元強盗と、
自殺願望の強いスナイパー。
この2人に来た仕事は、
要人を襲い、しかし殺さず、逆に自分が死ぬこと、でした。
残された者たちにお金が渡るよう、彼らはそれを引き受けるのですが、
実は大きな罠が仕掛けられていた、というお話。

ちょっと作りすぎた、というところでしょうか。

2013年12月7日土曜日

MLB

ヤンキースのカノーとグランダーソン、
2人の贔屓選手が、
それぞれメッツとマリナーズへ。
そしてなんと、エルズベリーに加えて、カルロス・ベルトランも獲得。
これはもしかしたら、イチローの放出があるのかもしれません。
来年のヤンキース、ずいぶん変わりますね。

Wカップ、組み合わせ

昨日の深夜、の抽選会。
つい、がんばって見てしまいました。
応援しているコート・ジボワール、
よりによって初戦が日本。
楽しみです。
ドログバのシュートが見たい!

Yahoo France も、この抽選がらみの記事が多いですが、
なかには落ち着いたこんな記事も。

http://fr.sports.yahoo.com/news/coupe-monde-5-matches-premier-tour-qu-39-223259999--sow.html

「予選リーグで見逃せない5試合」

具体的には、

1・ブラジル―クロアチア  
2・スペイン―オランダ
3・イタリア―イングランド
4・ドイツ―ポルトガル
5・スイス―フランス

この内1~4は、
まあ今更言われなくても、みんなが注目するカードでしょう。
そして5。
おもしろいのは、この「5」が、
一般的には注目カードでないことを、
選んだ本人がよ~く承知していて、
なんだか申し訳ないけど……という感じで選んでいるところです。
ま、たしかにね。

ドロー運、という点では、日本、韓国、フランスなどは、
ラッキーだったと言えるのでしょう。
可哀そうなのが、アメリカ。
相手は、ドイツ、ポルトガル、ガーナ。
もしここに、アメリカじゃなく日本が入っていたら……、
きっと日本中がため息に包まれていたでしょう。

A night @ Shinjuku

昨日の夜は、今年初の忘年会。
レナさんと、仲良しの(白水社の)編集の女性2人と。
楽しかった~!
メールなどでの連絡はあっても、
なかなか会う機会はないし、
ましてやこういうメンバーで一緒に飲める
(まあ、仕事の話もあるわけですが)
ことはめったにないので、
とても貴重な夜でした。
大げさに言えば、すっと記憶に残るような。

そして、夜11時の新宿の、
ラッシュ時間帯のような混みようは、
相変わらずでした。
さすがです。

2013年12月5日木曜日

ブリジストン美術館へ

カイユボット展、行ってきました。
思った通り、
もし「パリ絵画」というものを想定するなら、
必ずそこに含まれる画家だということがよく分かりました。

また、展示の方法も親切で、
いくつかの作品については、
それがパリのどこで、どの方向を向いて描かれたものなのか、
ディスプレイなどを駆使して示してくれています。
さらには、弟の撮った「パリ写真」も、なかなか楽しめました。

それにしても……
カイユボットって、おそろしくお金持ちだったんですね!

2013年12月4日水曜日

Comme les 5 doigts de la main

L'Union sacrée という映画について、先日書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/lunion-sacree.html

この映画は、「気になる1本」に含まれます。
となると、これを撮った監督の、
別の作品も見たくなります。で、
見てみました。

Comme les 5 doigts de la main
『5本の指のように』

http://www.youtube.com/watch?v=BYS0TPK6_jc

ピエ・ノワールで、今はパリでそれぞれ独立して暮らす、
ユダヤ人の5人兄弟。
しかしその内の1人は、数年前から行方をくらまし、
どうやら南仏で悪事に手を染めているよう。
そんなある日、突然、
傷を追って彼が、南仏からパリに、
絶縁状態にあった兄弟のもとに戻ってきます。
彼は仲間を売り、大金を横取りしました。
しかしその仲間が脱獄し、
彼をパリまで追ってきているのです。
しかしなぜ、彼は仲間を売ったのか。
そこには、事故だと思われていた父親の死が、
深くかかわっていました。
それを知った兄弟たちは、ついに一丸となって、
ロマのギャングとの対決を決意します……

ちょっと話が込み入っていますが、
おもしろい映画だと思いました。
女性2人、
長兄の嫁と、警察の捜査チームを率いるアラブ人女性、
特に後者(Lubna Azabal)は、出番は少ないのだけれど、印象に残りました。
(彼女は、Les Hommes libres にも、重要な役で出ていました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/les-hommes-libres.html

これは映画の本筋からは逸れますが、
この女性リーダーが、兄弟4人を警察署に呼びつけて取引を持ちかける場面、
なんなだか引き込まれました。
その中で、彼女は訊きます。

「Hayounって名前、モロッコ系? アルジェリア系?」
「アルジェリアだよ。Bougie さ」
「ベジャイヤね」

Bougie は、「ろうそく」というフランス語のもとになった街の名前です。が、
それはフランス領アルジェエリア、
つまりアルジェリア独立前の名前。
見た瞬間にアラブ人であるリーダーは、
すぐに、そのフランス的(傲慢な)無頓着を、
現在の名前に訂正したのです。
そして、彼女は言います。

「警察がワルを甘やかしてるのは知ってる。
でもね、そんなのくそくらえよ。
あいつは警察官を2人殺した。
あたしたちはあいつの首がいるの。
そしてもちろん手に入れる」

この、自分が属する集団の尊厳が、
自分の尊厳と一体になっている感じ。
この古めかしさが、フィルム・ノワールの様式を支えているのでしょう。
そしてこれは、警察の側にも、ワルの側にも、
同じように見出すことができるようです。

2013年12月2日月曜日

明治大学リバティアカデミー

先日の、リバティアカデミーの打ち上げの様子が、
こんなところに。

https://ja-jp.facebook.com/MeijiU.LIBERTY.ACADEMY

いい雰囲気が伝わるでしょうか?

2013年12月1日日曜日

「東京ヘテロトピア」へ

快晴の東京、
この師走の初日に、行ってきました、
「東京ヘテロトピア」へ。

http://www.festival-tokyo.jp/program/13/tokyo_heterotopia/

これはねえ……
新しいです。とてもとても新しい。
というか、初めての<   >なんだと思います。
そして問題は、この<   >にどんな語を入れたらいいのか、
よくわからないこと。

演劇? たしかに、参加型というなら。
インスタレーション? そう、音になった言葉が、街に佇んでいます。
でも、
どんな語を入れても、
そこから溢れてしまうものがあるようです。
それが、新しさなんでしょう。

そしてこの試みは、わたしには、
まず「東京」の物語の一部に見えます。
ほとんど気に留めていなかった物語、
こんなに足元にあったのに。
そして語られる言葉は、わたしには、
「詩」に聞こえます。
東京の胸深く隠されていたものが、今、
言葉に連れられて、わたしたちの前に出現したかのよう。
(特に、「わたし」である「ベンガル語」が語りだす、
池袋西口公園のテキストは、グッときます。
まさか、声が声を持つとは!)
ヘテロトピア=「現実の中の異郷」は、わたしには、
それでも「東京」なのだと思えます。
それも東京。

それにしても、
この頃の管さんが参加しているさまざまなことは、
「新しい」ものが多くて、眩暈がします。
そしてその中で、いろんな境界線がどんどん消えていって。
いったいどこまでいくんでしょう!?

『ポケットに外国語を』


黒田龍之助さんの新著、

『ポケットに外国語を』

を読みました。
読みながら、
膝を打ったり、
笑いをこらえたり、
こらえきれなかったり、
「その通り!」と声を上げ、
その箇所ををコピーして読ませたい人のリストを作ったり……
いつもながらの黒田ワールドを堪能しました。

これで840円。安いです。
外国語に、外国語の勉強に、興味がある、
なにかヒントが欲しい、行き詰っている、
あるいは調子がいい、もっともっといける、
どんな方も、読んでよかったと思うでしょう。
(英語、ロシア語、フランス語……)

ぜひ!!

解禁

今日は、大学の業務で、朝から大学に。
晴れて、気持ちのいい通勤でした。

さて、12月1日の0時を回りました。
今頃、大手各社のHPは、就活生でにぎわっていることでしょう。
なんでも、会社によっては、2、3時間繋がらないこともある、
と学生が言ってましたが、今年もそうなんでしょうか?

つい先日、これは4年生と話していて、
まだ就活を続けている、と聞きました。
内定は1つだけあるのだけれど、
必ずしも希望のところではないので、ということでした。
へこたれずに頑張って、「えらい!」と褒めたのでした。
わたしも、履歴書を突っ返された経験は豊富です。
就活生には、がんばんって欲しいです。