ネンネしてます、お布団掛けて!
2023年10月29日日曜日
『スペンサー・コンフィデンシャル』
ネトフリで、なんとなく見てみたのが、
『スペンサー・コンフィデンシャル』(2020)
まあ、ちょっと古いタイプのヒーローの映画なんですが、
それなりに楽しめました。
この主人公のモトカノの女性が、
なかなか強烈なキャラで、
それもおもしろくはあったんですが、
どこか、女性をからかう感じの演出もあり、
その辺が「古い」印象なんですよね。
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
実は最近、『ドン・キホーテ』を読んでいます。
岩波文庫で6巻。
今3巻目です。
で、
ふと目についた
『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(2018)
をアマプラで見てみました。
この映画、「開発地獄」を絵に描いたような過去があり、
過去に9回も映画化が頓挫していたそうです。
それはともかく。
まあ、おもしろい、です。
最後の30分ほどはちょっと間延びする感じなんですが、
最初の90分ほどはおもしろいです。
といってもそのおもしろさの大半は、
ドン・キホーテがもともと持っているキャラによるところが大きいんですが。
小説の方は、1605年発表と言いますから、
約400年前の作品ですが、
とても自由で、とてもふざけていて(←いい意味で!)、
驚いています。
こんなにおもしろいとは!
2023年10月27日金曜日
『一日半』
スウェーデン映画、
『一日半』()
を、ネトフリで見てみました。
離婚することになっており、
まだ3ヶ月の赤ん坊がいる男と女。
男は、アルバニアからの移民で、
女は、医師。
ある日、元妻との約束をすっぽかされた男は、
彼女のいる病院を訪ねますが、
受付で彼女との面会を断られます。
すると彼は、突然銃を取り出し、
元妻を連れてこいと暴れ出します。
そして、元妻を人質にし、
赤ん坊の元へと向かわせます……
「事実に基づいている」というこの映画、
それがどの程度のことなのかは分かりませんが、
男の、小さな選択の誤りが、
やがて巨大なものへと膨れ上がっていってしまう過程が、
うまく描かれています。
そして、当初はなまけもので乱暴者に見えた男が、
哀れなさみしがり屋でもあり、
医師である女性が、
さまざまなものを抱えこんで苦しんでいることも分かってきます。
このあたりはスリリングで、
おもしろいです。
この二人のクルマでの逃避行のドライバーを務めるのは、
中年の警官です。
彼もまた、プライヴェートでは、
妻や子どもとの問題を抱えていました。
この辺のサブ・ストーリーの出し方は、
ややベタな感じもなくはないですが、
「物語」としてはアリなのだろうと感じました。
(この刑事を演じているファレス・ファレスが、
脚本・監督も務めています。
彼は、レバノン系スウェーデン人だそうです。)
そうそう、
人質を取る男を演じているアレクセイ・メンヴェロフは、
『ジャック・ライアン』で、
ロシアの国防大臣を演じてもいました。
彼は、ロシア系の母と、クルド系の父を持つ、
スウェーデン人のようです。
2023年10月25日水曜日
「明白な国際人道法違反」
12日ほど前ですが。
アメリカはイスラエルべったりで、
いつもはしっかり者のドイツも、
あの歴史があるからか、
ユダヤ人に厳しく接するのはためらわれるうように見えて、
独自路線が好きなフランスでさえ、
結局、アメリカとそれほど変わらないこの態度。
それにしても、
BSニュースで見るアルジャジーラ以外、
アラブ系のメディアの発信が捉えにくいです。
(アラビア語ができればいいんでしょうけど。)
それにしても、アメリカがここまでイスラエルに弱いとは。
グテーレス国連事務総長;
「民間人を守ることは、シェルターも食料も水も薬も燃料もない場所に100万人以上に避難指示を出すことではない。我々がガザで目にしているのは明白な国際人道法違反であり、私は深く懸念している。いかなる当事者であっても、国際人道法の上に立つものはいない」
2023年10月21日土曜日
『フェアプレー』
ガザのこと、
朝起きるとまず、
ニュースでチェックしてしまいます。
それにしても、
エジプト側の検問所からの援助物資の搬入を、
イスラエルがブロックするというのは、
ちょっとありえません。
で……
1週間ほど前ですが、
『フェアプレー』という映画をネトフリで見ました。
鳴り物入りの新作です。
物語はすごく直線的。
若い、上昇志向の強いカップルがいます。
二人が勤めているのは投資会社。
で、ある上司が解雇され、
その空いたポストに、
男の方が抜擢される、かと思いきや、
蓋を開けてみれば昇進したのは女性のほうでした。
ここから「歯車が狂う」のですが、
まあ、ここから「狂う」時点で、
男性中心主義が問題になっているのは明白です。
女性役のフィービー・ディネバーはさすがの魅力ですが、
それ以外には、
ちっぽけな男の醜悪な行動を見せられるだけとも言えます。
細部は丁寧に作られていて、
最後まで見るのに問題はないんですが。
2023年10月20日金曜日
授業で
「ワールド映画」という名前の授業では、
いつも初回に『オマールの壁』を見ています。
で、
それに先だって、
パレスチナ問題を説明しているんですが、
このところ、
この授業で使っているパワポを使い回して、
他の授業でも(短縮版ですが)
パレスチナ問題について話しています。
学生に、聞きたい?
と尋ねると、聞きたいです、と答えるので、
まあ、今が一番良いタイミングかなと思っているわけです。
これはまず、
ユダヤ人のディアスポラから始まって、
19世紀末に起こったシオニズム、
そしてあの二枚舌外交を経て、
イスラエル建国、中東戦争、パレスチナ難民……という、
いわば通時的な話。
でその後、現代における占領の形、
検問所、入植、分離壁、などについても話します。
その中で、視覚的に有効だと感じるのがこれ。
緑がパレスチナ、白がイスラエルの領土です。
フランスでも、
テロ警戒が最高レベルに引き上げられました。
イスラエル周辺のアラブの国々では、
多くの反イスラエル・デモが起こっています。
でもとにかく、第5次中東戦争は、ゼッタイにやめて欲しいです。
2023年10月17日火曜日
2023年10月15日日曜日
2023年10月14日土曜日
2023年10月13日金曜日
"This is GAZA."
UN WFP の X です。
ガザで、死者の多さに涙していた彼も、
今はアラーのもとへ……
メディアでは、
ガザ内部で信頼が失われつつあり、
また、後ろ盾であったサウジがイスラエルと関係修復を図り、
結果として自分たちが孤立してしまうことを恐れ、
今回の攻撃に至った、
というような説明をよく見かけます。
まあ、短期的に見れば、
そういうこともあるでしょう。
そして先制攻撃を仕掛けたハマスは、
「テロリスト」と呼ばれ、
アメリカなどからも指弾されています。
実際、彼らの蛮行は目を覆うばかりです。
ただ、そんなに単純な話でもないでしょう。
最初に占領したのは誰なのか?
また、ヨルダン川西岸地区に、
国際的な非難を無視して入植しているのは誰なのか?
分離壁を、パレスチナ自治区にひどく食い込ませ、
さらに幾多の検問所を設けているのは誰なのかを考えると、
そしてイスラエルの反撃はいつだって何倍もの規模になることを思うと、
イスラエルにも「理」はありません。
つまり、どちらにも、
「理」はないように見えます。
どちらにも「理」がない中で、
多くの命が失われてゆくとしたら……
2023年10月12日木曜日
選書
大学の図書館の中には、
さまざまな「文庫」
(と言っても、いわゆる文庫本ではなく、
なんらかのテーマで揃えた本のグループ、という感じ)
があるんですが、
今年は、その内の1つの選書係のメンバーになっています。
で、
最近「選書リスト」が送られてきて、
この中から(あるいはそれ以外からでも)、
予算に合うように選んでください、
ということで、リストを見始めたんですが、
これがなんと、850冊ほど!
しかもそのほとんどが洋書なので、
選ぶのはかなり時間がかかります。
ただ、大学の図書館に入れる本というのは、
今すぐ借りたい人がたくさんいるもの、というより、
いつか、
10年後、あるいは20年後でも、
ああ、この本ここにあった! とか、
こんな本があったのか! とか、
そんなことが起こるようなものがいいと思っています。
実際わたしも何度も、
どなたか存じ上げませんが、
この本を図書館に注文しておいてくれてありがとうございました!!
と思ったことがあります。
いつか、
そんな風に思われるような選書を心がけたいと思います!
2023年10月7日土曜日
パレスチナ「戦争状態」
先週の「ワールド映画」では、
パレスチナ問題を19世紀末から説明し、
その後、『オマールの壁』を見始めました。
この映画の舞台は、
ヨルダン川西岸地区で、
主人公を含むパレスチナ人たちの村は、
分離壁によって分断されています。
そしてパレスチナ問題は、
このところ、最悪の状態にあると言われていましたが、
ついに、ハマスがイスラエルにロケット弾を発射。
それも5000発。
X には、かなりきつい映像も流れています。
イスラエルが激しい報復をするのは間違いないでしょう。
これは、戦争。
とても心配です。
来週は、『オマールの壁』の続きです。
2023年10月6日金曜日
ドイツから
今、ドイツから来た高校生が、
我が家にホームステイしています。
日本語の勉強をしているそうなんですが、
まあ、正直なところ、
日本語はまだまだで、
いったん日本語で(もちろんゆっくり)言ってから、
たいてい分からなそうな顔になるので、
同じ内容を英語で繰り返す、
という感じで話しかけています。
英語は、ドイツ語の親戚なわけだし、
学校でも9歳から勉強するそうで、
日本語よりはだいぶできます。
でも、にこにこしていて、
食事の食べ方も上品で、
とってもいい子で、とっても可愛いです!
今日は唐突に、
「かぶきは、すきですか?」
と訊かれました!
(ちなみに、食べ物としては、
I don't like fish ! だそうです。
この辺のシンプルな物言いは、ドイツ的なんでしょう。
分かりやすくていいです!)
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