2021年7月30日金曜日

retweet

アフリカに住んでいたとき、
イレズミ(瘢痕文身)の無いぼくの裸体は、
非文化的、すなわち野蛮なからだと見做された。
身体加工は、高貴さや、名誉、
そしてなによりも文化的存在であることを表す。
これは欧州近代社会における「着衣」に相当するもので、
ゆえにイレズミの無いからだは、猥褻でもあった。」

中島智氏の tweet から。


2021年7月28日水曜日

「不快に感じたら」

このところ、
辞任だの解任だのが相次いでいます。
そして、そういう事態に至った場合の決まり文句として、

不快に感じたみなさまに、謝罪します

という言い回しが目につきますが、
ピントがずれてると感じます。
犯罪的ないじめは、
それ自体が「悪」なのであって、
それを聞いた誰かが「不快」に思ったから、
その部分については謝罪する、
ということではないはずです。

ただ、不確かな記憶をたどると、
こういう、ほとんど故意にずらしたと感じられる言い訳をし始めたのは、
政治家たちだった気がします。
あの場合は、もし不快に感じたのなら、と、
さらに「頭が高い」謝罪だった。
もちろん、行為自体、発言自体については、
「悪い」と思っていないのでしょう。

で、話は変りますが……

東京は 3000人になり、
今後も増えていくことが予想されます。
そしてそれでも、
大イヴェントが中止されることはないでしょうから、
それが終わる頃には、当然、
興味深い数字が出ていることでしょう。
そこで彼らは何を言うのか?
内田樹の予想は、
「わたしは個人的には反対だったのだが、
とても言える空気ではなかった」
でした。
松原耕二の予想は、
「感染者数は増えているが、その主因が五輪だというエヴィデンスはない」
「G7の国々も開催に賛成していた」
です。

逃げ回るということ、
ごまかすということ、
嘯くということ、
厚顔無恥ということ。

あんまり話は変りませんでした。

2021年7月27日火曜日

先週月曜との比較

東京    —727 ➡1429(1・97倍)
首都圏4都県—1572➡2927(1・86倍)
全国    —2329➡4692(2・01倍)


ラスト&ワクチン

本当は先週半ばで授業は終わってるんですが、
今日はエクストラで、
大学院ゼミをやりました。
先日ここに挙げたリストの仕上げとして、

『肉体の冠』
『現金に手を出すな』

の、ジャック・ベッケル2本立てです。

前者については、以前書きました。


(字幕では、「ベルヴィル」が「ベルヴィー」に、
「ご主人!Patron !」という呼びかけが「ペテロン」になっていて、
これはちょっと……)

そして後者は、


でも今日改めて見て、
前回より強く「おもしろいな~」と感じました。
ギャバンは、
後継者と思って可愛がっていたワカモノに死なれ、
20年来の(ほとんど足手まといだった)仲間にも死なれ、
自分は年老いてきてかつてのエネルギーはなく、
ただ恋人は、アメリカ人と思しき若きベティー、なのです。
しかも、ギャバンにとっては虎の子である金塊は、
クルマの事故で燃えてしまいます……
ギャバンが背負っているのが「ピープル」だとすれば、
これらはどんな意味を持つのでしょう?
特に金塊が、
『赤い手のグッピー』における「宝」(≒革命の理念)と
同じ価値を持つとするなら?

ここにあるのは、
かなり悲観的なヴィジョンですね。

で……

3時半には大学を出て、
ついに順番が回ってきたワクチン接種へ。
場所は「イトーヨーカドー」の中にあります。
接種自体はスムーズでした。
でついでに、
行きつけの店でカットもして、
さっぱりして帰ってきました。

で……

夕食後はまたレポート読み。
なかなか長い一日でした。

2021年7月25日日曜日

『熱狂はエル・パオに達す』

ジェラール・フィリップの遺作にして、
ルイス・ブニュエル監督作でもある

『熱狂はエル・パオに達す』(1959)

を見ました。
数十年ぶりです。


もう、内容はほとんど覚えてなくて、
ジェラール・フィリップのことも、
彼の愛人役であるマリア・フェリックスのことも、
ああこんな感じだったっけ? 
くらいしか思い出せませんでした。
ただし白黒の画面の「雰囲気」は、
まさに、メキシコ時代のブニュエル、のそれです。

アメリカから飛行機で2時間という、
中南米の小さな島。
首都はエル・パオ。
独裁政権下で、総督が島のボスです。
で、総督の秘書官バスケス(ジェラール・フィリップ)は、
総督の妻イネスに恋心を抱いています。
独裁に抗議する自由主義者の凶弾が、
演説中の総督を殺害すると、
バスケスとイネスは急速に接近します。が、
新たに着任した総督は、
イネスにを「手に入れる」ことに執着し、
偽の犯罪でバスケスを投獄するのを止める見返りに、
自分にも愛を分けろとイネスを脅迫します……

ここでジェラール・フィリップは、
いつも通りカッコいいのですが、
彼が演じるバスケスが生きようとしている理想主義は、
結果的に、
あの人を殺し、この人も殺し、
またその人まで殺してしまう結果をもたらします。
そしてその理想主義自体も破滅に向かうところで、
映画は終わるのです。
つまりこれは、
理想主義、ないし正義が、
思わぬ形で人を殺し、
自らもまた自壊してゆくという、
反「正義」の物語だと言えるのでしょう。
もちろん、「国家」に対しては、
とてもシニカルに見えます。

以前見たときよりも、
ずっといい印象でした。
ブニュエル、さすがです。

2021年7月24日土曜日

「発熱患者急増 診察室の満室相次ぎ……」

今日のニュースといえば、これでしょうか。


「コロナ疑いの患者が発熱外来に押し寄せている。
そこに熱中症や脳卒中の患者も搬送されてきたとしても、
受け入れる場所がなくなってきている。
いわゆる医療崩壊、
ふだんなら医療を受けられる方が受けられなくなることを危惧している」


『ゴジラ vs コング』

院生たちが見ていて、
その話をしたがります。
こんな感じ。


で、仕方ないので(?)、
わたしも見てきました。


まあ、「怪獣映画」としてはいいデキで、
楽しい2時間が過ごせます。
ストーリーラインは明瞭で、
「回想シーン」もなく、
すべて起きた順に描かれているあたり、
好感が持てます。
それにしても、
(こちらの勝手な思い入れかもしれませんが)
ゴジラもコングも、
かすかな悲しみを湛えているにはどうしたことでしょう……

物語は、
海と大地が張り合うものの、
やがてそれらは、同じ根源を共有していることに気づき、
その本姓に帰ることを夢見るが故、
機械文明に反旗を翻す、
ただし海は、本質的に、
機械文明と無縁ではないというパラドクスを抱きつつ……
というところでしょうか。

ちなみに、18:50 からの回だったのですが、
観客はなんと6人!
土曜なんですけどね。

2021年7月23日金曜日

「90年代サブカル“逸脱競争”の空気」

サブカル、というものに、
それほど傾倒しなかったわたしとしては、
ああ、そうだったのね、
という思いで読みました。
(ピストルズは好きでしたが、
サブカル、とは思っていませんでした。)


この記事のきっかけとなっていることがらについては……
言葉を失うほど凄惨で、
まったく impossible だと感じます。 

2021年7月22日木曜日

Comment je suis devenu super-héros


2週間ほど前から Netflix で配信されている

『スーパーヒーローへの道』 Comment je suis devenu super-héros

を見てみました。


これは…… まあ、B級、かな?

パリ。
刑事モローは、
まだ経験の浅い女性刑事シャルツマンとコンビを組むことになります。
ただ今回の「パリ」は、
「超人」たちがあちらこちらにいる街です。
彼らはそれぞれに特殊能力があり、
目から光線を出したり、
鉄格子を通り抜けたり、
他人の未来を見てしまったりできるのです。
で、
それに目を付けたある男が、
超人たちを誘拐し、
彼らの血を使って「インスタント超能力ドラッグ」を作り、
売り出すことを考えます。
そしてこの悪事を追う過程で、
モロー刑事は自らの超能力を利用するようになり……
というお話。

この映画には、なんと、
レイラ・ベクティ、
ヴィマラ・ポンズ、
という、わたしが大好きな女優がふたりも出ていて、
さらに、
ブノワ・プールブールド(『神様メール』)、
ピオ・マルマイ、
らも出ていて、
わたしにとってはかなりの豪華メンバー。
で、期待していたんですが、
なんというか……

まず第一印象が、
アメリカ映画の二番煎じだなあ、です。
たとえば、掌から炎を放つことができる超人がいるのですが、
これって、
『デッドプール』などにでてきたファイヤーフィストそのままだし、
そのほかの超人たちにしても、
みんなどこかで見たことある感じです。
フランスで「スーパーヒーロー」ものを、
という意気込みなんでしょうけど、
これじゃあアメリカには勝てません。
主人公はマグニートーに近いですが、
スケールが小さいし。
一番の見せ場も、
キャプテン・マーヴェルで同じような構図を見た気が……

ただ、
(まあ贔屓目も入っていますが)
レイラ・ベクティとヴィマラ・ポンズはよかったです。
特にヴィマラは、
今までの、ちょっととぼけた、
でも存在感のある感じではなく、
シャープで、
少し汚れも感じさせて、新鮮でした。
アクションもいい感じ。
レイラもまた、
こんなアクションを見たのは初めてで、
でも上手いのに驚きました。

ちなみにヴィマラ・ポンズは、
これが一番好きです。


主演のピオ・マルマイは、
これが印象に残っています。


2021年7月21日水曜日

前期の映画リスト(大学院ゼミ)

この前期に、
大学院のゼミで見た映画は……


ちょっと見づらいですが……

ピンク    :ジャン・ルノワール監督作品。
ブルー・グレー:ジャック・ベッケル監督作品。
クリーム   :ジャン・マレー主演作品。
黄緑     :ジェラール・フィリップ主演作品。

となっています。
ジャン・ルノワール作品は、ジャン・ギャバン主演が多いので、
つまり、俳優でいえば、

ジャン・ギャバン → ジャン・マレー → ジェラール・フィリップ

という流れです。
で、この流れに対抗して、
ジャック・ベッケルは独自の「ヒーロー」を世に送り出すべく、
さまざまに試みを繰り返しましたが、
結局、それはうまくいきませんでした。
(作品自体はおもしろいんですけどね。)

で、このリストの中で、
もっとも印象に残った映画は、

『赤い手のグッピー』

かな?
一番いい、とか、一番おもしろい、とかいうことじゃなく、
これは……
と考えさせられてしまった、という意味ですが。
ベッケルを語るとき、
この作品はどうしても外せないと思います。
『獣人』における、
労働者の死、
も忘れがたいですが。

で、今週はこの中から『モンパルナスの灯』を見ました。
これは、試みを成就できなかったジャック・ベッケルと、
当時のN.1 男性スターだったジェラール・フィリップが組んだ作品です。
さらに、アヌク・エメやリノ・バンチュラも出ていて、
暗ささえ華やかという、見ていて飽きない映画です。

ただし、上の表の1959と60はまだ見ていなくて、
特に60の2本は、後期の初回に見るつもりです。
『勝手にしやがれ』と『太陽がいっぱい』って、
ものすごい始まり!

2021年7月20日火曜日

<「リベラル」こそ「ナショナリスト」であるべき理由>

とても興味深かったです。


そして、アメリカにおける「リベラリズム」と、
ヨーロッパにおけるそれとでは、
また意味が違う。
いろいろねじれてます。

2021年7月18日日曜日

『泥の沼 '97』


というわけで、

『泥の沼  '97』

見終わりました、と思ったら!
なんと、わたしが見ていたのは「シリーズ2」でした。
まあ、「シリーズ1」からは(一応)独立した作品なので、
十分楽しめたわけですが。
というか、とてもいいドラマだと思いました。

https://www.youtube.com/watch?v=Zr6d7j8Erxw (英語吹き替え版ですが)

舞台は、1997年の、ポーランドの田舎町。
ここで、ある大雨の夜堤防が決壊し、
町の一部が洪水に巻き込まれ、大きな被害を受けます。
で、その堤防がある森で、
12歳の少年の遺体が発見され、
事故による溺死、として処理されかかるも、
ワルシャワから転勤してきたばかりの女性刑事が、
その処理に不信感を抱き捜査を始めると、
その背後に、そしてそのまた背後にと、
大きな企みが横たわっていたことが分かってきて……
というお話。

このドラマ、
まずなんと言っても、絵がきれい。
バシッと決まっている絵に何度も出会いました。
画質もいいし。
そして女性刑事。
けっしておしゃべりじゃなく、
その意味ではハードボイルドなんですが、
物語を追ううちに判明するのは、
彼女がレズビアンだということです。
(彼女がワルシャワを追われたのも、
母親と上手くいっていないのも、
どうやらこれが原因です。)
また彼女は、ロマ人の祖母を持ち、
彼らの言葉がしゃべれるのです。
これはおそらく、ポーランドにおいては、
二重にマイノリティーだということを意味しています。
(そこに「女性」も加えれば、
三重にマイノリティーだということになります。
実際同僚から、「女性」であることを揶揄されるシーンもあります。
以前、ホモセクシャルでアルビノでユダヤ人、
というアフリカ系ミュージシャンが、
自分は国では三重のマイノリティーなんだ、
と語っていたことを思い出しました。)
この女性刑事、
ふんふんという感じの笑顔も、
怒ったときの冷たい感じも魅力的。
無駄に「サーヴィス・ショット」がないのも好感が持てます。
着ているものも、
男性から見て「女性的」なものはほとんどありません。
もちろん正確に想像することはできませんが、
こんな女性が 1997のポーランドにいたら、
苦労するだろうなと思ってしまいます。

そして大事なこと、
実は、洪水に絡む事件と並行して、
過去の事件も掘り起こされるのです。
過去とは、第二次大戦中、
その町はドイツ軍に占領され、
多くのポーランド人が強制労働にかり出されていたのですが、
戦況が変化し、
ソ連軍がやってきたのです。
ドイツ軍も、入植していたドイツ人たちも逃げ出しますが、
逃げ遅れソ連軍に捕らえられた人たちは、
悲惨な運命を生きることになります。
その中にいた少女は、
非ユダヤ系ポーランド人のカレシがいたのですが、
彼が、1997の物語に登場するのです。

ロマ人、ユダヤ人、
そしてドイツ軍、ソ連軍、収容所……
これらがドラマの深層に流れていて、
あ、ポーランドのドラマを見ている、
という気持ちになってきます。
言うまでもなく、
アウシュヴィッツは現在のポーランドにあります。

というわけで、
かなり手応えのあるドラマでした。
これから、シリーズ1を見ることにします。

2021年7月17日土曜日

ポーランド ハンガリー EU LGBT

と並んでいるニュース、
日本でも報道されています。



(ただし、この2つのニュース、
内容に齟齬があります。
日本のニュースでは、
ポーランドのものとされている「フリーゾーン」ですが、
フランス語の記事によると、
それは、EUが、
ポーランドの「LGBTのイデオロギーがないゾーン」に対抗して、
自らを名乗った名称、と読めるからです。)

今、ポーランドのドラマを2つ、並行して見ています。(ネトフリ)
そのうちの一方(よりおもしろい方なんですが)は、
レスビアンの女性刑事が主人公です。
時代は1997年という設定なんですが、
それにしても、罵られ方がけっこうきつい。
舞台が閉鎖的な田舎町であるというのも、
影響はあるでしょうが、
ポーランドには、今でも、
LGBT には、かなり不寛容な面があるわけなんですね。
(いうまでもなく、ポーランド人がみんな、なんてはずはないですが。)

このドラマ、『泥の沼』は、
わたしの好みとは違う設定なんですが、
なかなかおもしろいです。
大戦中の記憶が絡み、
ドイツ人、ロシア人、ユダヤ人、などの隠された物語が、
ドラマに影を落としています。
この辺の過去の描写は、
ああ、ポーランドのドラマだなあ、
と感じるところです。

明日も見るのが楽しみです。

2021年7月16日金曜日

削除

このごろ、
ここに書こうとすると、
ついつい政権全体の傲慢さ、無能さ、
の話になってしまい、
散々書いた後、
でもこんなこと書いても……
と思って削除することを繰り返しています。
あの、「ぼったくり男爵」にもあきれるし、
なんだかもう……
という風にどんどん出てきちゃうんですね、批判が。

実は、わたしの周囲でも、
「濃厚接触者」が出て、
今週月曜に、その人を交えて2時間近くしゃべっていたのですが、
結局その人自身も「陰性」で、
症状も出ていないとのこと。
(よかったです。)
思い起こせば、話しながら全員マスクはしていたし、
そこそこ離れて座っていたし、
部屋のドアも開けていたので、
このルートで感染している可能性はほぼゼロだと考えています。

ただ今回は大丈夫だとしても、
3日連続 1000人越えで、
なんでも大きなスポーツ・イヴェントもあるそうなので、
油断はできませんね。
授業は、来週で終わりますが、
受講生の多い「フランス語」だけは、
すでにオンラインにしました。
(大学では、緊急事態宣言が出ると、
「オンライン推奨」になるので。)

でも、ふとこころを静めて考えると、
奇妙な日常が続いているなあと、
つくづく思います……

2021年7月14日水曜日

「ザルの涙」

「水際対策」って言葉も、
「安心安全」も、
もう、
はっきり胡散臭くなっちまいました。

で、「ザルの涙」。
ウケル!

2021年7月13日火曜日

『花咲ける騎士道』

今週の大学院ゼミで見たのは、

『花咲ける騎士道』(1952)

です。


ジェラール・フィリップ主演の、
いわばチャンバラ・アクション映画で、
なかなか楽しめる映画でした。
(見たのは数十年ぶりですが、
印象は当時とあまり変わりませんでした。)

ジェラール・フィリップがカッコいいのは議論の余地はないと思いますが、
ただ、正直言って、
彼のこの作品はいいよね!
といえるようなものが、
すぐには思い浮かばないのも(わたしの場合)事実です。
そしてその理由は……

やはり、彼の演じている役どころが、
基本的に「現代人じゃない」という点にあるのだと感じます。
多いのは、19世紀文学の人物たちで、
また今回の、
これ以降彼のあだ名にもなった「ファンファン」役も、
革命前のワカモノなのです。
民主主義も、
二度の世界大戦も、
ドイツによる占領も知らない人物が、
1952年に、
チャンバラをしているわけです。
これは何なんでしょう?

それはつまり、
忘れたい、現実逃避したい、
という大衆の願望の結果ではあるのでしょう。
そしてジェラール・フィリップは、
見事すぎるほど、
それに応えたのでしょう。

この映画の2年後には『ゴジラ』が目を覚まします。

2021年7月12日月曜日

琉球畳に


リフォームした日本間です。
こうしてみると、なんでもないですね。

畳と、壁紙を代えました。
あと、実は窓の外にあった室外機を捨てたので、
そこがかなりすっきりしました。
写ってませんが、ふすまもやめて、
天井まである木の引き戸にしました。
ちょっとかっこいいです。

(そういえば、畳屋さんとけっこうだべりました。
かつてバーテンダーをやっていた彼は、
夜の生活に疲れ、
畳屋に転職したそうです。
とっても健康になりました!
と言ってました。
で今は、4人の子どもに恵まれ、
楽しいです!
とのことでした。
ありがとうございました!)

2021年7月11日日曜日

Let's focus on breathing.

モンフィスとの婚約を発表したばかりのスヴィトリーナ。
彼女が呼吸に集中すると……


ウケル!

2021年7月10日土曜日

カンヌ特別版 ラインナップ

これどういうこと?
ログインしただけなのに、
みんな見られる状態なんですけど!

MyFrenchFilmFestivel、大サービスのようです!!




Émilie Caen

と聞いて、どんな女優さんだったか、
ピンとくるでしょうか?
おそらく、これを読んでいるあなたなら、
まず間違いなく見たことがあると思うんですが。

正解は、
(いや、これのみが正解というわけじゃないんですが)
あの『最強のふたり』で、
大富豪フィリップに絵を売っていた画廊の女性です。
「健常者用チョコ」(Pas de bras, pas de chocolat !)
が出てくるシークエンスですね。

彼女が主演している短編が、
YouTube にありました。


で、その下をクリックすると、
見られる短編がたくさん出てきます!

で……

2021年7月8日木曜日

タイル



今回のリフォームのメダマの1つが、
このキッチン・カウンターのタイルでした。
アクセントにどうかなと思ったのですが、
気に入りました。
ちなみに目地も、グレーにしています。

(もう、少しでも「ホーム」をマシにしないと。
なんといっても、「ステイ」の時間が長いですから。)

『She ー本当のわたし』

ネトフリのインドドラマ、


を見てみたのですが……

夫が離婚になかなか応じず、
自分から家を飛びだし、
病気がちの母、奔放な妹と暮らすブミ。
実直な警察官である彼女は、
ある日、売春に変装しておとり捜査に加わるよう要請されます。
危機はあったものの、
この作戦は成功し、
狙っていた「ボス」を逮捕はできたのですが、
この過程でブミは、
自分の中に眠っていた欲望に気づかされ……
というお話。

端的に言って、
この「眠っていたもの」が陳腐。
これは致命傷でした。
ただ、ブミを取り巻く世界、
入り組んだ集合住宅、
部屋の中の調度品、
同僚警官のあからさまなセクハラ等、
いわゆる「生活」を描く場面は、
それなりに興味を引かれました。
が、まあ、それだけです。

スウェーデン、
イスラエル、
デンマーク、
インド、
とドラマを見たわけですが、
次は、ポーランドいってみます。

2021年7月7日水曜日

退却すること

12日から、また緊急事態宣言だそうです。
聞いた瞬間は、
期末試験できるのか!?
できないじゃん!
という嘆きが湧き上がってきましたが……

もちろんもっと大きな問題は、
オリンピックです。
中止する、というのが、
大きな政治的決断なのはもちろんわかりますが、
それができる政治家がどこにもいないというのが、
国民の不幸です。
この状態で、10万からの人が流入すれば、
ほんとうに、
想像を超えた悲惨な状況になる可能性もあります。
ヤバイです。

第2次大戦では、
2万人死んでるんだからもう後には引けない、
と言って戦い続け、
軍人だけでも、その100倍死にました。

退却することを学ぶ必要があります。
マッチョは、
百害あって一利なし。
でも、マチズモが骨がらみになっている彼らに、
学ぶ力があるでしょうか?

Too late なんてものはありません。
いつだって中止できると思います。
やらなきゃいいんですから。

2021年7月5日月曜日

Ousmane Dembélé

これはまあ、
謝罪するよりないですね。


上の写真をクリックすると、
ストーリー機能で謝罪文が現れるわけですね。

ちょっと中途半端な気もしますが、
「日本人をバカにしてごめんね」
とまでは、言えなかったんでしょうね。

『肉体の悪魔』

今日の大学院ゼミでは、
ジェラール・フィリップ第2弾として、

『肉体の悪魔』(1947)

を見てみました。
わたしも、これを見るのは40年ぶり(!)です。

https://www.youtube.com/watch?v=EGCX1ADq4F4 ←全編版 画質イマイチ

WWⅠ下のパリとその郊外(La Varenne-St.-Hilaire)が舞台です。
(WWⅡが終わった直後に、WWⅠ時台の物語を語っているわけです。)
これは要は「メロドラマ」で、
17歳のチョーイケメンの男子フランソワと、
結婚控えた年上の女性マルトとの悲恋物語です。
メロドラマらしく、
あっちに揺れたりこっちに傾いたりで、
結局2時間かかります。

マルトの婚約者は出征中で、
だからこそ彼女は、
フランソワと「浮気」することができます。
そして、もし戦争が終われば、
マルトの夫が帰ってきて、
この「浮気」も終わることを、
二人は知っています。
だからフランソワは、
戦争の話はしないことにしよう、と提案もするのです。
つまり、この映画の構造の核には、
「不在」としての夫/戦争、があります。

ただフランソワは、
戦争を完全に不在のものとすることはできません。
(フロイト的な「否認」は、
中途半端な形でしか達成されないのです。)
そして、
戦争が終わりに近づき、
民衆がそれに沸き立ち始めるのに合わせて、
二人の恋は、
どうしようもない隘路に入ってゆくのです。

もちろん、
17歳のフランソワは、
矛盾を抱えた未熟なワカモノで、
homme とは言えません。
マルトの母親は、
彼を bonhomme「坊や」と呼びさえします。
(字幕では「学生さん」)
彼の行動に、
まあ、多くの人はイラッとすると思いますが、
それはそれとして。

戦争と恋の相克、というのは、
珍しいテーマとまでは言えませんが、
フランソワ(語源が「フランス」と同じ)という名前も相まって、
なかなか皮肉の効いたメロドラマだと思いました。

2021年7月4日日曜日

British, French, German, Spanish, Pronunciation Differences!!

これは見ていて楽しいです。
雰囲気がいいし。


でも、たとえばVolkswagen のフランス語での発音なんて、
耳では聞くにしても、
正面から説明したものは見たことないですね。
なかなかいいかも!

2021年7月3日土曜日

" Toutes ces sales gueules "

ユーロのことは早く忘れたかったんですが……

デンベレとグリーズマン、
これはアウトに見えますねえ。



ザ・ン・ネ・ン

リフォーム・2


といっても、実はこの部屋はあまり変わってなくて、
リフォームしたのは奥の壁紙のみ。
ただ、手前のペンダント・ライトは新しいもの。
今までは、天井にハロゲン・ライトを付けていたので、
ペンダントはどうかなあ、
と思っていたのですが、
色目と柄が気に入って「採用」してみたところ、
期待以上でした。
ハロゲンに比べて、
当然ですが、光が柔らかくて、
やさしい雰囲気になりました。

2021年7月2日金曜日

Les héritiers

今週、『奇跡の教室 ~受け継ぐ者たちへ』を、
授業で取り上げました。
これは以前、ここでも紹介しました。


ただ、
この時書かなかったことを
(授業中にしゃべっているうちに)
思い出したので、
そしてネットでざっと見たところ、
(日本語では)指摘している記事がなかったので、
一応、書いておくことにします。

と、ちょっと大げさに始めましたが、
なんてことはありません。
この Les héritiers という タイトルですが、
実はあのピエール・ブルデューの著作にも、
同じタイトルの作品があるのです。

映画の方は、何を「受け継ぐ」のかといえば、
それは「記憶」なのでしょう。
ショアーの、
ナチの、
ナチに協力したフランス警察の、
亡くなった人たちの、記憶……
それが、学校を舞台にして展開するわけです。
ここで学校は、「受け継ぐ」行為の舞台です。
一方ブルデューはといえば、
「受け継」がれるのはいわば「資本」です。
なんなら、「階級」と言ってしまってもいいのでしょう。
そして学校は、それが「受け継」がれる、
再生産される場だというわけです。
(それじゃだめじゃん、とブルデューは考えています。)

映画には、豊かな文化資本と巡り会う機会のない生徒たちが、
多く登場します。
彼らと学校の関係を見ていると、
ブルデュー的な再生産が起きることは、
今でもなお、
間違いないことのように見えます。が、
映画の主人公であるゲゲン先生は、
そういうシステムに穴を開けようとしているように見えます。
おそらく独身である彼女は、
いわば独身を貫くマリアンヌとして、単独で、
(いや、厳密には司書の女性と一体化しながら)
ワカモノを首都に、
「フランス」に導き入れるのです。

……そして、
『燃ゆる女の肖像』が気に入ったなら、
この『奇跡の教室』を復習するのも悪くないと思います。
ノエミ・メルランは、やっぱり一番輝いています。

ジャム

もともとジャムは好きで、
なかでも、どちらかというと、輸入物で、
わりと複雑な味わいのものが好みなんですが、
そんな感じのおいしいジャムは、
意外に見つかりにくいものです。

で、先日、
たまたまスーパーで見かけたジャムを買ってみたところ、
これがおいしい。
それまでの好みとはちょっと違うんですが、
食べるほどに、うまい!
と思ってしまいました。
で、あわてて件のスーパーを再訪したところ、
すでに売り切れ。
訊けば「期間限定」の出店で、
もういつ入るか分からないと……

となると、これはネットの出番です。
探すと、すぐに見つかりました。
これです。


この中の、
ブラムリーアップルジャムと、
チェリーキッスジャム、
両方ともめちゃおいしいです。
瓶が小さめなので、安いとは言えませんが、
まあ、スタバに比べたら、いいかな?