2023年12月28日木曜日

年末に(涙)

今日は、年内最後のテニス。
で、ダブルスの試合DAYだったんですが、
最後に、わたしともう一人が、同じ勝ち数、同じ得失点で並び、
プレーオフのシングルをすることになりました。
で、
それが始まってすぐ、
相手の短いボールへとダッシュしようとした瞬間、
右のふくらはぎに後ろからボールが当たりました。
なんで?
とわたしももちろん思いましたが、
それは本物のボールではなく、
肉離れの瞬間でした!
(で、試合はわたしの不戦負けに。)

その後ネットで調べると、
まさに「ボールが当たったような」と、
複数のクリニックのサイトで書かれていて、
同じことを思うんだなと、
みょうに納得してしまいました。

歩けるので「軽度」ですが、
まあ、速さは速さは1/3くらい。
でも軽度なら、1〜2週間で治ると書いてあるので、
まあ、大したことはないんですが、
とりあえず今日は冷やして安静に、ということで、
ここはネトフリ、

『パックス・マッシリア:抗争の街』(2023)

を見始めました。
マルセイユを舞台にしたギャングものです。

わたしは「マルセイユだ」というだけで見始めたんですが、
なんと、わたしが好きな、
ニコラ・デュボーシェルも、
ムーサ・マースクリも出ていて、
監督はオリヴィエ・マルシャル。
お馴染みのメンバーなのでした。
(もちろん、初めて見る俳優たちも出ていますが。)

今もう、第3話まできましたが、
なかなかおもしろいです。
「ドラマの時間」がうまく生かされていて、
監督もゆったり作っているのが感じられます。
人物一人一人の陰影も(下手なものもありますが)それなりに描かれています。
マルセイユ感は、もっと欲しい気もしますが。

ただ、海外ドラマだといつも思うのですが、
字幕は(しょうがないのだとは思いますが)情報が不十分です。
ヴェネズエラで死んだ、と言っているのに、
ただ「死んだ」としか訳されないとか。
こういう小さな情報の欠如が、
イマイチ物語を分かりにくくしがちだと思います。






2023年12月27日水曜日

『ファミリー・クリスマス』

クリスマスに合わせて、
ドイツのドラマ、

『ファミリー・クリスマス』


を見てみました。
同僚の先生から、
ダメ男のダメ物語だから見てみて(!?)、
と言われ、見てみました。
3話完結です。

これも、感想をメールしたので、
コピペします。

少しネタバレ気味です。
ただしこのドラマ、わたしは完全にネタバレ状態で見ましたが、
なにも問題なかったです。

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『ファミリー・クリスマス』、見ました。見てる分には、それなりに「おもしろい」ですね。で、最初は、なんてダメ男と思ってましたが、だんだん、まあこんなもんかと思い始めたところ、例の、イベントでの出来事があって、
やはりサイテーだという結論に達しました!しかも、あのメイル・ボンディングはありえないですね。特にゲイの彼は、あんな風な対応になるとは、とても思えません。カリーナも可哀想だし。なので、あのオチはまったくご都合主義で、ダメですね。おもしろいと思ったのは、フィーヌとカリーナの対照です。女性向けの注意事項(?)で、「3Bとは付き合うな」って言われますよね。
3Bとは、美容師、バーテン、バンドマン、です。今回は、典型的なバンドマン、
つまり、
クリエイティブなんだけど実生活ではダメ人間である、バスティが主人公なわけです。で、賢明なるフィーヌは、
熱血小児科医に乗り換える。
これは「いい」選択。ただ、カリーナみたいな「素直な子」が、
あの手のバンドマンに入れ込むことって、あるんですよね。特に彼女は、演奏中の彼や、曲が作れる彼に、憧れています。ダメ人間の部分じゃなく、
クリエイティブな人間を、彼の中に見ているわけです。
で、こういうカップルは、ほとんどの場合女性が泣いて終わるようですが、まれに、結婚して、上手くやっていく例もあるようです。それは女性が、一途な場合。そしてカリーナは、典型的な、一途で、相手の可能性を信じるタイプ。なんなら、生活はわたしが支えてあげる、みたいな。あのおばいちゃんが言うように、
バスティと上手くやっていけるのは、
カリーナみたいな人だけでしょう。もちろん、こんな女性は非現実的で、
男たちのファンタスムだと、言えば言えるんですが、実際いるんですよね、ごく少数、こういう女性たちが。ただ、どう解釈していいか分からないのが、フィーヌもカリーナも、兄弟二人と寝てるという事実です。これ、エピソードとしてはおもしろいけど、どういうことなんでしょう?

学生へのメール

ある学生に、
ネトフリのフランス関連映画を紹介するメールを書きました。
冬休みに見られるように、というわけです。
でもせっかくなので、ここにもコピペします!

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ネトフリのフランス関係は、たとえば、『軽い男じゃないのよ』これは、男と女の立場が入れ替わるコメディで、単純ですが、おもしろいです。フェミニズムが専門の先生にも勧めてるんですが、なかなか見てくれません!ドラマ『ルパン』は、『最強のふたり』のオマール・シーが主演。わたしは「まあまあ」だと思いますが、人気はあるようです。『レオン』古い映画ですが、超有名作です。スナイパーと少女の物語で、キャッチコピーは「凶暴な純愛」だったと思います。△『エミリー、パリへ行く』は、アメリカから見たフランス、がよく出てます。いわゆる「恋と芸術の都」という、ステレオタイプです。それに対して、『クロース・エネミーズ』は、パリ郊外の、アラブ系の幼なじみが、成長して、刑事とマフィアになって対峙する物語で、これはいわゆる「パリ」とは違い、パリ郊外のリアルな感じがあります。刑事役のレダ・カテブは、『ゼロ・ダーク・サーティー』の冒頭で、拷問されるアラブ人も演じています。『アテナ』も、パリ郊外が舞台で、アラブ系4兄弟が登場。長男はマフィア、次男は軍人、三男は地元のワカモノのリーダー、で、四男の小学生が警官に殺されて、暴動が起きます。これは、冒頭に長回しがあって、ここだけでもおもしろいです。『ディヴァイン』これは、パリの(ワルの?)少女たちの物語。麻薬を売って金を貯めようとします。わたしは好きな映画です。『テイスト&カラー』は、パリのレスビアン・カップルの物語。で、その一方がユダヤ人で、その後、セネガル系の青年も登場し、コンパクトですが、わたしはおもしろいと思います。ドラマ『ヴァンパイア・イン・パリ』も、なかなかおもしろいです。血を吸うシーンがなかなかエロティック。パリから離れると、ドラマですが、『マルセイユ』は楽しめます。政治もので、大物俳優が何人か出ています。目立たないところでは、『シェヘラザード』マルセイユの、刑務所を出たばかりの17歳の少年と、家出して、売春で生きている少女の恋。好きな映画です。あんまりないかと思ったら、けっこうありましたね。参考程度に!ちなみに、フランス関係なくいえば、ドラマ『ペーパー・ハウス』  めちゃくちゃおもしろい。(スペイン)ドラマ『ナイト・エージェント』 とてもおもしろい。(アメリカ)ドラマ『ボディーガード』   とてもおもしろい。(イギリス)

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ちょっと偏りがありますが……

『ザ・ディプロマット』も大好きですが、
学生には味わうのが難しそうなので、
今回は書きませんでした。


2023年12月23日土曜日

Let it go

というわけで授業では


を(ちょっとだけ)歌いましたが、
そのついでに、
英語と日本語の歌詞も見てみました。
結論から言うと、
英語の歌詞が1番いいと感じました。

父親のセリフの混ぜ方とか、
その後のサビへの繋がり方とかもあるんですが、
はっきり差が出るのがこの部分。
英語は

Let the storm rage on !

嵐よ立ち上がれ! と力強いのに対し、フランス語は

Perdue dans l'hiver

なのです。
冬に迷ってる?
弱いですねえ。 
フランス語はその後も、
寒さは自由の代償だ、

Le froid est pour moi le prix de la liberté

なんて言ってますが、
(これはこれで「フランス的」なのかもしれませんが)
英語は、

The cold never bothered me anyway

邪魔したことなんかない、わけですね。
やっぱりこっちのほうが、
きっぱりしててカッコイイです。

フランス語への訳者は、
「フランス的」なものを意識してたんでしょうか?

Refaat Alareer

ガザ、死者は2万人を越えて、
その7割は女性と子どもで……

2023年12月17日日曜日

Libérée, Délivrée

1年生の「フランス語」、
教科書も終わり、最後の授業は何をしよう?
というわけで、
「きよしこの夜」と「Let it go」で迷い、
学生とちょっと喋ったところ、
後者は小学生の時見たので大好きだ、
という声があり、
今年は後者にしてみました。


ずいぶん昔、
まさにこの曲がヒットした年に、
授業で歌った記憶があります。
久しぶりで、楽しみです!










新エアー

仕事部屋のデスクトップはwindowsですが、
ノートPCはマック・エアーを使っています。
といっても、だいぶ昔のものなので、
HDMI 端子もないし、タイプc を指すこともできません。
何より、バッテリーの減りがすごく早い!

というわけで、
ずいぶん久しぶりにエアーを新調しました。
(プロは重くて、カフェに持って行きづらいのでパス。)
画面の大きさは変わらないのに、
少し小さくなってるんですね。
パープル(といっても黒に近いですが)のカバーも一緒に買ったので、
今までのとは雰囲気が変わり、なかなか新鮮でいいです。
しかも、「引っ越し」は簡単で、
新品なのに今まで通りのもろもろが揃っているので、
まさにすぐに使い始められました。
もう、カフェ・デビューも済ませ、
今も、新エアーで打っています。
気に入っています!

修士論文中間発表会

先週の金曜日、
我らが総合芸術系では、
修士論文の中間発表会がありました。
発表者は6人。
テーマはなかなか多岐に渡っていて、
たとえば「所有」、横浜の「関内」、
あるいは「盆栽」、あるいは「韓国舞踏」……
それぞれに工夫があってよかったですが、
ほんとの勝負はここからです。
来年の完成まで、がんばってください!

そしてこの会には、
2月に受験を予定している学生も何人か参加しました。
刺激を受けて、
総合芸術系に来たい気持ちが高まってくれたでしょうか?
そうなったと信じています!
(もちろん、入試を突破してもらわなければなりませんが。)

2023年12月12日火曜日

une légende vivante

まさか、フランスのニュースにまで登場するとは思ってませんでした!

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Et puis enfin, cette histoire, c'est une légende vivante du baseball. Il s'appelle Shohei Ohtani. Il vient de signer le plus grand contrat aux États-Unis. La suite, c'est Frédéric Charles qui nous la raconte.

Shohei Othani est vénéré par les Américains autant que les Japonais. C'est l'un des rarissimes joueurs capables d'exceller à la fois comme lanceur et frappeur. Et il court plus vite qu'un lévrier. Shohei Ohtani est le seul baseballeur de l'histoire à avoir été élu deux fois à l'unanimité. Joueur le plus utile de la Ligue américaine. C'est le Messi et Maradona, combiné du baseball. Et pour le style, c'est le Roger Federer. Il exerce une réelle fascination auprès des amateurs de baseball du monde entier. Les dirigeants des Los Angeles Dodgers 700 millions de dollars sur cette fascination sans savoir si le baseballeur japonais se remettra d'une deuxième opération coude. Mais à leurs yeux, Shohei Ohtani est peut-être le meilleur joueur de tous les temps. Leur retour sur cet investissement est élevé. Shohei Ohtani fait vendre beaucoup de billets. Les multinationales américaines et japonaises sponsorisent le joueur et les Dodgers. Frédéric Charles Tokyo RFI.

Le Journal en français facile du lundi 11 décembre 2023, 17h00 à Paris.


(DeepL の翻訳は以下の通り。なかなかうまい……)

そして最後に、この話は野球界の生ける伝説についてである。彼の名前は大谷翔平。彼は今、アメリカで最も大きな契約を結んだところだ。フレデリック・シャルルが続きを語ってくれた。

大谷翔平はアメリカ人からも日本人からも尊敬されている。彼は投手としても打者としても優れた能力を持つ稀有な選手の一人である。そしてグレイハウンドよりも速く走る。大谷翔平は、満場一致で2度選ばれた史上唯一の野球選手である。アメリカン・リーグの最優秀選手。彼は野球のメッシとマラドーナを合わせたような選手だ。そしてスタイルではロジャー・フェデラー。世界中の野球ファンを魅了してやまない。ロサンゼルス・ドジャースの監督たちは、日本の野球選手が2度目の肘の手術から回復するかどうかもわからないまま、この魅力に10億ドルを費やしている。しかし彼らの目には、大谷翔平はおそらく史上最高の選手として映っている。彼らの投資収益率は高い。大谷翔平のチケットはたくさん売れる。アメリカや日本の多国籍企業が選手やドジャースのスポンサーになっている。フレデリック・シャルル東京RFI。

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(赤字は、RFI のスクリプトが間違っていると思われる箇所。)

2023年12月10日日曜日

研究室訪問

先週一人、
今週一人、
研究室訪問があります(ありました)。
扱いたいといっているテーマも、
昔とは変わってきているなあ、と感じます。
映画における「男性性」、とか。
とはいえそうしたものは、
わたしにとっても興味があることなので、
基本的は楽しくやれそうです。

ただし、入学するには、
入試を突破してもらわなければなりません。
がんばってほしいところです。


New version

またも、『東京詩』の授業で、

「中央フリーウェイ」

が出てくる季節になりました。

今期は、新しいヴァージンが。

https://www.bilibili.com/video/BV1wC4y137YE/

YOASOBI ですね。

「難しいことばかりでうまくいかずに

こぼれたため息……」

この歌詞が加わると、全体のニュアンスが変わりますねえ。


2023年12月4日月曜日

そしてまた一人

この夏、
パリで写真展を見たばかりの、
エリオット・アーウィットが亡くなりました。


今日の RFI のニュースで聞いて知りました。
なんだか、さびしいですね……

二人

先週は、三木卓と山田太一、
二人の訃報がありました。
で、
昨日の土曜日、
業務で大学に行ったついでに、
『三木卓全詩集』
を持ち帰り、
今日拾い読みしました。
久しぶりに読みましたが、
なつかしかったです。
『思い出づくり』も見直したいです。

それにしても、
先達がどんどんいなくなる感じ……

2023年12月1日金曜日

『アイシェ ー反攻の時』

ネトフリで見かけたトルコ映画の宣伝文句が、
不倫した妻を追いかける、「名誉」を重んじる夫と親族たち、
そして「反攻」する女性、アイシェ、
というようなものだったので、
興味を引かれて見てみました。

『アイシェ ー反攻の時』(2020)


たしかにそういう話ではあったんですが、
映画のデキとしては、50点くらい?
逃走するアイシェと追跡する男たちのドラマが、
主に広大な森林の中で展開し、
その間、「物語」はほとんど動きません。
イスタンブールへ、とアイシェは言うんですが、
その街の姿はまったく見えないまま終わります。

それにしても、
この映画に出てくる男たちは、
揃いも揃ってゴリゴリの男性中心主義、家父長主義です。
トルコと言っても田舎だからでしょうか?
(中に一人、ドイツ帰りらしい男性もいるのですが、
まあ、ドイツ帰りだからってフェミニストとは限らないし。)
そして、そうした家父長制などを批判しているように見せながら、
実際の印象は、女性いじめとしか感じられないという、
「問題作」でした。

12月

早くも12月……。
そして来週、来来週は、
イレギュラーな予定がいくつも入り、
そこに年1回の仕事も入り、
なんというか、ラストスパート? な感じです。

「イレギュラー」の中には、
来年、わたしの研究室に来たい、という学生の、
研究室訪問も含まれています。
まあ、いろんな大学院を受験するのでしょうが、
とりあえず若いやる気のある学生と話すのは好きなので、
楽しみです。

そういえば、1つ小さな仕事が入りました。
小さいんですが、
わたしとしてはやりがいのある、
そしてちょっと緊張もする仕事です。
じっくり考えていきたいと思います。