2019年12月31日火曜日

『15時17分、パリ行き』

昨日見た『運び屋』が……だったので、
これを見るのは迷ったんですが、
まあ、「パリ行き」ということでもあるし、
一応見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=Wlrbb8-75Ok

案の定、というべきか、
わたしにはピンとこない作品でした。
さすが、銃規制に反対する監督です。
俗化したキリスト教は批判し、
でも本質的にはキリスト教(精神)を擁護し、
(そういえば、大統領就任式は、
聖書に手を置いて行われるんでしたね、「アメリカ」では。)
暴力は否定しつつも、
「力」への憧憬、信奉は強烈で、
男性原理優位で、
そうしたもろもろと家族愛が融合する……
まあ、『運び屋』と、
本質的にはなにも変わらないわけですね。











2019年12月30日月曜日

『運び屋』

C・イーストウッドの監督作品、
『運び屋』
を見てみたんですが……

https://www.youtube.com/watch?v=MFvM7wcCuk4

ずいぶん評判がいいようなんですが、
わたしは「?」でした。
監督自身が、自分の人生を重ねてるとか、
実話に基づいているとか、
老いと向き合って負けてないとか、
家族愛が麗しいとか、
そういうのはみんな、
Et alors ? だから? という感じ。

まず主人公が、
人種差別主義者で、
性差別主義者で、
自己中心主義的で、
(麻薬を運ぶのって、不幸をまき散らしているわけですが、その辺の)
想像力もない、
でも、「いい人」、
という設定なんですが、
(で、たしかにそういう人っているんですが)
違和感があるのは、
この設定が「透けて見える」わけじゃなく、
そのまま露骨に描かれていること。
これって、開き直り的じゃないでしょうか?
オレはそういう人間だけど、
結局は「いい人」だからそれでもいいでしょ?
それがオレの生き方なんだから!
と言われているようで、
そのやや幼稚で自己愛的なところが、
わたしは乗れませんでした。
しかもダメ押しのように、
そんな主人公を想い続けている妻がいる、という設定。
これって、
完全に自己愛の裏返しにしか見えません。

これがエンタメとして成功しているなら、
こういうメンタリティーが人々の中に今も残っている、
ということを示しているのでしょう。

2019年12月27日金曜日

四六時中

四六時中、という言葉があって、
なんでも 4×6 =24(時間) だっていうのですが、
そうなんでしょうか?

パリの写真集、
タイトルも決定し、
再校も出てきて、
あとがきも、
簡単なキャプションも入り、
かなり体裁が整ってきました。
このところ、四六時中、
そのことを考えています。

昨夜は、夢の中に「あとがき」の文章が浮かんできて、
あ、こことここを、こういう風に直したほうがいいな、
となると次の文のこの部分も、
こういう風になるな、
という感じで推敲していて、
でも、
それは夢の中でのことなので、
目が覚めたら、
内容はまったく思い出せません!
ただ、夢の中とはいえ、
具体的に推敲した感覚ははっきりあったのですが。

で、
さっき、
なんとどこをどう直したのか思い出しました!
やっぱり、ほんとに推敲してたんですね。
四六時中とは、このことでしょうか!?
(ただし、テニス中は除く!)

Zero dark thirty 再び

以前、この映画については、
厳しいことを書いた記憶があります。

http://tomo-524.blogspot.com/2016/12/zero-dark-thirty.html

で、
そんな映画をもう一度見てみたのは、
ただ、ジェシカ・チャステインの演技がどうだったか、
確認したかったからです。
当時は、それほど印象に残らなかった、というか、
映画の浅さに気が行ってしまって、
そこまで見てられなかったからです。

彼女は、たしかに時々、とても印象的な表情を見せます。
ただ、それよりも、
彼女の出演映画は、
「アメリカ」ものが多いという気がしてきました。
今回も、
『女神の見えざる手』のような場合も、
描かれているのはアメリカの「良心」なのですね。
でこの「良心」には、
どうしてもカッコが付く感じ。

彼女は、アメリカ映画における「マリアンヌ」なのかもしれません。

2019年12月26日木曜日

(一応)第3位

2019年、白水社の売り上げベスト10が紹介されています。

https://www.hakusuisha.co.jp/news/n32943.html

『フラ語入門(改訂新版)』は、
「改訂版を含めた」場合の第3位のようです。

今年も、ありがとうございました!
ちゃんとお役に立っていればいいんですが。

2019年12月25日水曜日

クリスマスに優勝!?

無事授業も終わりました。
この秋学期は、風邪をひくこともまく、
わりと安定した体調で終わることができて、
よかったです。
毎週やっているテニスのおかげ、かな?

そして今日、
テニス・クラブで、年末恒例のゲームがあったのですが、
なんと、優勝!
ちっちゃなちっちゃなトロフィー
(時価2億万円、と主催者は発表!)
をもらい、
考えてみたら、トロフィーなんて名の付くものをもらったのは、
生涯で初めてかも、と思いました。

……と書くと大げさですが、
なんのことはない、いつものクラスでのゲームであり、
そのクラス自体、
入門に毛が生えた程度なので、
まあ、こんなことを話題にすること自体、
ほほえましい勘違い、というところでしょう。
トロフィーも、言ってしまえば、百均で買えそうなやつだし!

でもまあ、テニスは楽しいです。
守り時間のない野球、という感じ。
休みに入ったので、明日も行こうかな!?

2019年12月21日土曜日

Impossible

なんとまあ、ありえないことの多いこの頃の国内ニュースですが、
これもまた、驚かされました。

https://twitter.com/yamanoikazunori/status/1206536417699979264/photo/1

マジか!?

パリ写真集

前々から、出せたらいいなあ、と思っていた、パリの写真集。
ついに具体的な検討に入りました。
これは、刊行までこぎつけたいです。
今のところいい感触なので、
ご期待いただけるとうれしいです!

で、ふと考えてみて、
今までにも書名に「パリ」がつく本を、
いくつか出してきたことに気づきました。
最初が、これは共著の教科書の、
『パリ24時間』
装幀が好きでした。


手元に原画もあります。

それから、

『エキゾチック・パリ案内』
『パリ移民映画』

の2冊。
どちらも、明治に着任してからの本ですが、
明治に来てなければ、書くことはなかったと思います。
同僚たちや環境に恵まれ、ラッキーでした。
今度写真集を出せたら、この2冊と合わせて、
「パリ3部作」と呼びたい気持ちです。
もちろん、そんな立派なものではまったくないんですが、
パリへの愛情の表現として、という感じです。

そしてもちろん、これも共著の詩集、
『敷石のパリ』
もあります。
こちらは今、CDの作製(!)が計画されています。
というか、少しずつですが進んでいます。

写真集の「アート・ディレクション」的な仕事を、
デザイナーである弟にやってもらっています。
家族を褒めるのもナンですが、
とてもセンスがいいので、かなり頼っています。
来年の目標は、まずはこの写真集の刊行です!

2019年12月19日木曜日

オルゲルビュッヒライン

今年聞いたCDの中で印象にのこっているのは、
これです。

https://ebravo.jp/archives/53544

バッハは、もちろん好きなんですが、
このオルゲルビュッヒラインは、
どちらかというとあまり聞いてこなかった曲なので、
このCDでずいぶん馴染みになりました。
最初に聞き始めて数秒で、
大きな教会の中に踏み込んだかのような気持ちになりました。
1730年代、
つまりバッハが生きていた当時に製作された名器、
ミュラー・オルガンの響きは、圧倒的です。
もちろんそれが、
演奏者の技術とエネルギーあってのことであるのは、
言うまでもありません。

曲は違いますが、このオルガンです。

https://www.youtube.com/watch?v=YX0QD4lAcI4

リバティー・アカデミー秋学期、終了

今期も、
無事に&楽しく講座を終えることができました。
いつも、脱線の多い授業に付き合ってくれる生徒さんたちに感謝……
で、
最後は、恒例となった感のある持ち寄りランチ会です。
いつものことながら、豪華です。
キッシュもサラダもパンもケーキも、
なかなか手に入らないお菓子なども、
みんなおいしいです!

今回も、ありがとうございました!

2019年12月17日火曜日

『ラブストーリーズ エリナーの愛情』

という映画は、
3部作(?)の1本で、
主演は(先週2本見た)ジェシカ・チャステインです。
またもや、Amazon Primeの無料の作品です。

https://www.youtube.com/watch?v=lZY1Xn3mLBI

赤ちゃんを失った悲しみから、
家を出て行ったエリナー。
彼女を愛し、探し出し、戻って欲しいと願う夫、コナー。
ジェシカの演技はいい感じだし、
1つ1つのシークエンスの作りも丁寧だし、
セリフもなんというかソリッドで、印象的です。
でも……
映画空間の中の空気が、重いまま動かない感じ。
いわゆる、風を通す場面が巡ってこないのです。
セリフはよく練られている分、
二人の人間が会話する場面が多く、
となるとそこには、動きは生まれにくい。
「風」を感じさせる登場人物もいない。
それどころか、
エリナーの母親役のイザベル・ユペールは、
今回ばかりはミスキャストな印象で、
朝から昼からいつもワイングラスを手にしているという、
やや異様な「フランス」感を背負わされています。
また彼女の夫の役はウイリアム・ハート。
演技派と言われる彼は、
ここでも落ち着いた身のこなしですが、
やはりちょっと重い印象。

決してできの悪い映画ではないと思いますが、
やはり、風通しを作って欲しかった気がします。

(邦題は、いつものことながら、いただけない感じ。
原題は、すっきり、

The Disappearance of Eleanor Rigby: Her

です。)

2019年12月16日月曜日

「ラットやウサギにも新しい家を」

動物実験、
化粧品会社などがやっとやめたため、
数自体は減っているのでしょうけど、
もちろんまだまだ行われていて……

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191216-00010006-reutv-eurp

ポーランド、ですね。


2019年12月15日日曜日

Miss France

ミス・コンに興味はないし、
基本的には「問題あり」だと思っています。
ただ、たまたま(Yahoo France のニュース内で)見かけた tweet が、
今回、ミス・フランスにミス・グラドループが選ばれたことで、
今年は、

Miss Monde Miss Univers Miss USA Miss France

は全員、黒人女性が選ばれたことになる、
という指摘をしていて、
ああそうなんだ、と思いました。

https://twitter.com/johan_tweet_/status/1205993980065984513/photo/1?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1205993980065984513&ref_url=https%3A%2F%2Fs.yimg.com%2Faaq%2Fyc%2Fhtml%2Fembed-iframe-min.2d7457d4.html

この事実の意味するところは?

2019年12月14日土曜日

今日です!

総合芸術系の同僚である鞍田さんのコーディネートによる、 ★映画「からむしのこえ」上映会
2019/12/14(土)  17:30-20:00  *開場17:10
明治大学 駿河台校舎(お茶の水)
リバティタワー1031教室
参加無料・申込不要

上映後、監督の分藤大翼さん、撮影・録音の春日聡さんの舞台挨拶あり。 先日、少しだけ見せてもらったのですが、 魅力的でした。 楽しみです!

2019年12月12日木曜日

一日

ふだんは、
一日になにか1つやればいいか!
というのをモットーにしているわけですが、
それでも、
まあ年に何回かですが、
いろいろ重なる日もあります。
今日もそんな感じでした。

まず午前中にテニスをして、
しょーもないボレーのミスもし、
数えるほどのいいサーブもあり、
その後クルマでちょっと移動して、
ピザとパスタのランチ。
ここでは新メニューの渡り蟹パスタ・ランチを選んだのですが、
なかなかおいしい。
この店、なんでもない店なんですが、
焼きたてのピザがおいしくて、
時々来ちゃうわけですね。
でその後、やっぱりよく行くカット・ハウスで、
仲良しのCさんに切ってもらい、
近くの店をちょっと冷やかしてから家に戻り、
ちょっとゲラ直しをし、
それから着替えて、渋谷へ。
そこでちょこっと仕事をして、
(ほんとにちょこっとではあるんですが、
必要なやつです。)
その後、歩いて移動します。
こんな道も通りました。


(青の洞窟、って言うんだと、後で知りました。)
で、着いてのはインド料理屋。
飲み会です。
参加者は8人。
なかなか盛り上がりました。
仕事の「チーム」ではあるんですが、
ふだんはだべっている時間もないので、
こういう機会は貴重です。
久しぶりにパナシェを飲んで、
季節外れの夏気分でした……

2019年12月9日月曜日

&ジョーダン!


先日いただいたパリ土産です。
Magnifique !
いいでしょ!
Merci beaucoup !

しかも、プレゼントしてくれたナイス・カップルは、
PSG vs. Real
バルセロナ vs. ドルトムント
を両方見てきたと!
それからオペラも!

PSGの試合は、
わたしも(有料)テレビで見て、
これ、最高の組み合わせじゃん、
この試合見られる超ラッキーな人もいるんだよな~、
と思っていたばかりなので、
これはびっくりでした。
いいなあ~

2019年12月8日日曜日

ジェシカ・チャステイン

ジェシカ・チャステインが主演する映画を、
2本見てみました。
(両方とも、Amazon Prime で無料で見られたので。)

『女神の見えざる手』(2016)

https://www.youtube.com/watch?v=WxGc__LCTWg

『モリーズ・ゲーム』(2017)

https://www.youtube.com/watch?v=7TIuP8sd0QU


エンタメとして、両方ともおもしろかったです。
そしてそのおもしろさの大半は、
ジェシカ演じる女性の魅力に関わっているように感じました。
(まあ、たいていの人が、そう感じると思いますが。)
彼女の姿は、
『ゼロ・ダーク・サーティー』や、
『X-MEN エンド・ゲーム』でも見ていますが、
まったく違う印象でした。

アメリカ映画を見ると、
「アメリカ映画」の文法や、
それに見合う評価方法のことを思い出させられます。
今回の2本は、そういう位相においては、
洗練されているのは間違いないのでしょうね。

2019年12月5日木曜日

【書評】ベンギギ『移民の記憶:マグレブの遺産』

「ふらんす」12月号の書評、
ネットで読めるようになりました。

【書評】ベンギギ『移民の記憶:マグレブの遺産』

なんというか、
やや力んだ感じの文章になってしまったのですが、
この本にみなぎる何物かが、
こういう文体を呼び込んだ気がして、
「洒脱」な感じを目指したりはせず、
あえてそのままにしました。


2019年12月4日水曜日

『アルジェの戦い』

先日引用した、
ケン・ローチによる「見るべき映画」に入っていた1本、

『アルジェの戦い』(1966)

https://www.youtube.com/watch?v=V_0h-8mX-q4

を(ゼミで)見てみました。
アルジェリア独立戦争を、
戦争終結からわずか4年後に描いた作品です。
わたしは、5,6年前に見たんですが、
(で、「ブログ内検索」したんですが、
書かなかったようです。)
あたらめて。

結論から言えば、
前回よりもずっといい印象でした。
ドキュメンタリー・タッチなんですが、
いわゆる映画文法的にもちゃんとしていて、
緩急もあって。
とはいえもちろん、この映画の核は、
もっと切実なものです。
それは、独立への意志、には違いないのですが、
なにかもっと、
生に近いものを感じました。

きっと、世界中に、
ケン・ローチの言葉を受けて、
この映画を見ている人たちがいるでしょう。

2019年12月2日月曜日

「経済学者(私も含む)はグローバル化の何を見誤ったか」

これは、重要。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/11/post-13509.php

あのグルーグマンが。

アメリカの「経済学」っていうのは、
アメリカの国益を最大にする方法を考える学問、だって言われていて、
そういう前提で読むと、
より分かりやすい気がします。

2019年11月27日水曜日

『バジュランギおじさんと、小さな迷子』

大学院のゼミでは、
このごろ「ハード」な映画を見ていたので、
(先週はファスビンダーの『自由の代償』)
たまには柔らかめを、ということで、

バジュランギおじさんと、小さな迷子

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=F4JrMk1iyb0

2時間半ほどの、
comme il se doit, 歌あり踊りありの映画でしたが、
楽しく見られました。
イスラムとヒンドゥーという、
ヨーロッパ映画などにはない対立軸が中心にあり、
それを再認識する意味でも、
やはりインド映画などもときに見るほうがいいと感じました。
もしも「ボーダー映画」というジャンルがあるなら、
必ず入る1本でしょう。
(ゼミでは、
この「ボーダー」がなくなる日は来るのか?
その条件は?
というようなことを話しました。)

きっと多くの方が言ってることだと思いますが、
主役のサルマン・カーンが、
空手の喜友名諒選手に似ているなあと感じました。

2019年11月26日火曜日

映画「からむしのこえ」上映会

■映画「からむしのこえ」上映会

https://karamushinokoe.info/?fbclid=IwAR1Im0j7mSuPb46SFG-pmXICUgl1TQF58J8bW7TFYt8TxT1a3AgzNs5t3iA


・日時:2019年12月14日(土)17:30-20:00 *開場17:10

・会場:明治大学駿河台キャンパス
                リバティタワー1031教室(3階)

・定員:250名(参加無料・申込不要)

・プログラム
  17:10 開場
  17:30 主催者挨拶:鞍田崇
  17:45 映画「からむしのこえ」上映
  19:30 舞台挨拶:分藤大翼さん(監督)・春日聡さん(撮影・録音)
  19:40 フロアとの意見交換

***************************************

総合芸術系の同僚である、鞍田崇さんが主催する企画です。
ぜひ!

2019年11月23日土曜日

誰のために

消費税を上げたので、
その代わり、
法人税は下げたい、と。

https://mainichi.jp/articles/20191122/ddm/008/020/070000c

つまり、企業の税金を、
庶民が肩代わりすればいいと。
そして企業の株主は、
外資系のファンドも多いわけですから、
つまり消費税は、
そうしたファンドの顧客である富裕層の預金口座に振り込まれる、
それがいいんだ、と。



Ma fille

ロシュディ・ゼム主演の映画、

Ma fille (2018)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=o6uCtk__u3Y&t=24s

ロシュディ・ゼムだけではなく、
あのネドラ・アヤディ()の、
初監督作品だという点でも、注目していました。
で……
とてもいい映画だと思いました。

スイスとの国境近くの町に住むアラブ系の3人の家族。
製材所で働く父親(ロシュディ・ゼム)、母親、
そして娘ネジマは高校生くらいでしょう。
ただこの家族にはもう一人、パリで暮らす長女レイラがいます。
彼女は、美容学校に通いながら、
インターンとして働いてもいる、はずだったのですが……
クリスマス前に、
どうしてもレイラに会いたいという母親の願いを聞き入れ、
なかなか連絡の来ないレイラを連れ帰りに、
父親とネジマがパリを訪れます。
けれども、働いているはずの美容室に彼女はおらず、
通っているはずの学校はやめているのでした。
父親と妹は、必死にレイラを探し始めますが、
彼女はどうも、夜の世界に入ってしまったようで……

これは偶然ですが、
「ふらんす」の書評で取り上げた『移民の記憶』と、
深く呼応する作品の1つでした。
寡黙で、自分たちの苦労をなかなか語らない第一世代の父と母、
そして彼らから見れば、
まぶしいくらいの独立を自由を生きる第二世代。
でも彼らにとってもまた、
周囲の視線はいつも暖かいわけじゃありません。
そしてパリ。
ここで華やかな生活を求めすぎてしまうことは、
いつも危険と隣り合わせです。
このあたりのことが、
丁寧に、きめ細かく描かれていたと思います。

というわけで、ネドラ・アヤディ監督、
第1作は上々のデキでした。
むろん私小説的ではあるのでしょうが、
完全に「普遍」に触れていると思います。
第2作以降を期待します!

それにしても、ロシュディ・ゼムは素晴らしい。
労働者の「身体」が彼の中にあると感じます。
彼の映画的ペルソナの原点には、

Vivre au paradis

があると思います。

http://tomo-524.blogspot.com/2013/02/vivre-au-paradis.html

ほんとにいい俳優だと思います。

2019年11月22日金曜日

『サンバ』の中のパゾリーニ

以前からちょっと気になっていて、
でもあまりちゃんと調べなかったもの、
それは、映画『サンバ』の冒頭近く、
メトロのローマ駅のホームの壁に貼ってあるポスターです。
その大きなポスターには、小さな文字で、

Pasolini       Rome

とあるのです。
パゾリーニには、『マンマ・ローマ』という作品がありますが、
『ローマ』という作品はないため、
これは?
と思っていたのでした。
で、
ふと思い立って調べてみたら、
意外に簡単にコメントが見つかりました。

When Samba is sitting in the Metro waiting for a train, 
behind him is a poster with the heading 'Pasolini Roma'. 
This is an advertisement for an exhibition 
that examined the works of writer and filmmaker Pier Paolo Pasolini 
and in particular, his interactions with Rome. 
The exhibition was not limited to his cinema work 
but also included poetry, politics, his commitment to city life, sex, and friendship. 
It was held in three cities - Barcelona, Paris and Berlin, 
with the Paris exhibition at the La Cinémathèque Française 
running form 16th October 2013 t0 26th January 2014.

そういうことだったんですね。
両監督がパゾリーニを敬愛しているのは、
まず間違いないですね。

ケン・ローチは言いました、

左翼として見なければならない3本の映画、それは、

『チリの闘い』
『アルジェの戦い』
『自転車泥棒』

https://www.nouvelobs.com/culture/20191023.OBS20172/ken-loach-liste-les-trois-films-qu-il-faut-avoir-vus-quand-on-est-militant-de-gauche.html?utm_term=Autofeed&utm_medium=Social&utm_source=Twitter#Echobox=1571809339

『自転車泥棒』は、
40年前に見たきりなので、
また見たいと思っていたところでした。
見ます。



『ふらんす』12月号

『ふらんす』12月号、発売になりました。
今回はわたしも、
ヤミナ・ベンギギの本の書評を書かせてもらいました。
お隣には、澤田直さんの書かれた書評もあります。

よろしければ!

(そういえば以前、
「まいにちフランス語・入門編」を担当していたとき、
澤田さんが、「応用編」を担当なさっていて、
お隣のスタジオで録音されていたこともありました。)

『殺意は薔薇の香り』

なぜか見逃していた映画、

『殺意は薔薇の香り』

を(Amzaon Primeで)見てみました。
原題は Avant l'hiver 、
『冬が来るまえに』くらいでしょうか。

https://www.youtube.com/watch?v=tVsEFXUp70U

(日本語版の「予告編」は、単なる「冒頭」なので、
何の話かわからない。)

人生の「冬」が近づいた夫婦、
ポールとリュシー。
(ダニエル・オートゥイユとクリスティン・スコット・トーマス)
夫は優秀な脳外科医で、
パリ郊外の豪邸に住んでいます。
息子のヴィクトールは、
バリバリのネオリベ銀行員で、
父親と価値観が合いません。
また、この夫婦には、共通の友人ジェラールがいます。
(リシャール・ベリ。さすがの存在感。)
これが三角関係であることは、
徐々に分かってきます。
ここまでが設定。
で、ここに一人の若い女性が絡んできます。
このルーを演じるのは、レイラ・ベクティ。
モロッコ系、という設定です。

タイトルの印象から、
あまり期待してなかったのですが、
意外に(と言ってはなんですが)、
悪くないなあと思いました。
いわゆる「偽善」や「身勝手」を、
さらっと描くのですが、
そこがいいところであり、
悪いところでもあると感じました。

1つとてもよかったのは、
端役で登場するユダヤ人女性。
彼女は大手術を前に、
アウシュビッツから戻らなかった家族の「名前」を、
ポールに「託し」ます。
それはむろん、記憶のことです。
で、やがて、このエピソードが、
メインのストーリーと共鳴し出すのです。

キーになる挿入歌の、元歌はこれ。

Comme un p'tit coquelicot

https://www.youtube.com/watch?v=gJqIzH36e6E

劇中では、ビユーナとレイラが歌っています。

*******************

追記

そして一日経って思うことは、
やはりこの映画は、
ブルジョワ白人たちの憂鬱、葛藤、ミドルエイジ・クライシス、
を描いた作品であり、そこで、
アラブ人女性やユダヤ人女性は、
彼らの生の「意味」を補強する「道具」的な位置に置かれている、
ということです。
特にレイラ演じるルーについては、
言ってみれば、
フランス映画のメイン・ストリームに「伝統的」な描き方であり、
むしろそれがひどくなっている、
さらには、
彼女がある種の「恐怖」の根源となっている点には、
「外国人嫌い」の気配さえ感じられるでしょう。
監督のフィリップ・クローデルは、有名作家であり、
誠実な人であるという印象があるのですが、
この映画については、
上記のような批判が可能だと感じました。

2019年11月21日木曜日

Merci !

『フラ語入門』の改訂新版が出て2か月、
うれしい知らせが入っています。

https://twitter.com/hakusuisha/status/1197075273360891904

使っていただいているみなさま、
そして白水社の、書店のみなさま、
ありがとうございます!



2019年11月20日水曜日

歴程賞

もう1か月ほど前なんですが、
わたしの母親が、歴程賞を受賞しました。
(パチパチパチ!)

これです。

https://www.amazon.co.jp/鳩の時間-岩阪-恵子/dp/4783736669/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&crid=3IFKZT5GNWSEJ&keywords=%E5%B2%A9%E5%9D%82%E6%81%B5%E5%AD%90&qid=1574252782&sprefix=%E5%B2%A9%E5%9D%82%2Caps%2C278&sr=8-1

装幀は、わたしも何度もお願いしている、
弟の秀哉が担当しています。

ぜひ!

2019年11月18日月曜日

慌てている理由は

こんな感じの写真が、
まだまだ出てきそう。

https://www.youtube.com/watch?v=RUBJpcxF9-I&t=4s

だからなに?
で逃げるのはナシで。

2019 女性歌手「稼ぎ」top 10

https://www.businessinsider.fr/celine-dion-rihanna-beyonce-10-chanteuses-gagne-argent

セリーヌ・ディオンは、
こんなに稼いでるんですね。
シャキーラも、(わたしには)ちょっと意外。
あと、
わたしと同じ歳のあの人(ってMadonnaね)も入ってません。
まあ今年は、
アルバムも出してないしな。

2019年11月17日日曜日

日曜日

毎週日曜日は、
「レポート読み」の日です。
今、映画関連の授業が2つ、
詩関連の授業が1つあって、
そのどこかから、
必ずレポート提出があるので、それを読むわけです。
それでも、前期に比べれば、
人数は少ないんですが。

今日は、
『最強のふたり』の分析レポートと、
『扉をたたく人』の同じく分析レポートと、
「サッチャー」について調べるレポートと、
期限遅れで出てきたブック・レポートなどを読みました。
デキはまちまちですが、
理工学部とは言え、
文学部の学生にまったく引けを取らない、
しっかりした文章のレポートもあります。
このへんは、
明治大学、さすがです。

学生にとって大変な授業であることは、
重々わかっているんですが、
まあその分、
がんばってくれれば、
それだけ力が付くようにしてあげたいと思っています。

2019年11月12日火曜日

Mon petit chat !

Manon !


シンポジウム「動物のいのち」2

シンポジウム「動物のいのち」2

 ヒトは他の動物たちに何を負っているのか?


赤阪友昭(写真家)
石倉敏明(芸術人類学/秋田公立美術大学)
AKI INOMATA (美術家)
今貂子(舞踏家)
奥野克巳(文化人類学/立教大学)
温又柔(小説家)
金井真紀(文筆家・イラストレーター)
倉石信乃(美術史/明治大学)
管啓次郎(比較詩学/明治大学)
内藤まりこ(日本文学/明治大学)
分藤大翼(映像人類学/信州大学)
松田法子(建築史/京都府立大学)
山崎阿弥(声のアーティスト、美術家)
結城正美(環境文学/金沢大学)



2019年11月30日(土)14: 00 - 18: 30
明治大学中野キャンパス5階ホール
入場無料/予約不要
明治大学理工学研究科<総合芸術系>主催

************************************

<1>から、もう5年経つんですね。
今回も、豪華メンバーです!

2019年11月7日木曜日

キャシー・オニール

今朝の朝日新聞の朝刊に、
キャシー・オニールという「数学者・データサイエンティスト」の
インタヴューが出ていました。
タイトルは、「AIのわな」。

AI は「客観的」だと言われるけれど、
アルゴリズム(数式)を書いているのは人間であり、
その人間がどんなヴィジョンを持っているか、
つまり、何を「正解」と考えているかによって、
答えは変わってくる、と。
たとえば、経済成長、を目標とするのか、
格差を縮める、を目標とするのかで、
AI の出す答えも変わってくる、というわけです。

なるほど、言われてみれば、そうですよね。
AI と言われると、
それ自体が何事かをなすようにさえ感じますが、
AI には「価値判断」はできないのだから、
まずは、「正解」を入力して、
そこにいたる最短距離を出させる、ということなんですね。
Mmm、そうだったのか。

新聞は、たまにこういう記事、つまり、
自分一人では出会わないような記事を載せてくるので、
なかなかやめられません。
最近の朝日では、斎藤幸平さんという若手の学者や、
バルファキスのインタヴューも、おもしろかったです。
「反緊縮」、「グリーン・ニューディール」。
同じタームが、違う文脈に置かれていて、
これは朝日の記者が意図したことなのかどうかは分かりませんが、
とてもおもしろかったです。
メディアには不満も多いけれど、
このインタヴュー欄は好きです。

2019年11月6日水曜日

確認タイム、の音楽(?)

ポイント解説が終わった後、
いつも「確認タイム」が待っています。
これが重要ですから、
といっても1回でスパッと答えるのはかなり難しいですから、
こういう時こそストリーミングで、
なんどもチャレンジして欲しいです!

で、そのバックに流れているのは、これです。

https://www.youtube.com/watch?v=tf_gPZSDIxI

ピッポッ、ピピピッポッ……
の部分を、ループしているわけですね。
これ、ちょっと気に入ってます!

2019年11月3日日曜日

La Vie scolaire

Carnivores に出ている Zita Hanrot に触れましたが、
そう言えば彼女は、
話題の映画、La Vie scolaire に出ているのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=n05KRM4Qbq0

ここでもまた、彼女は「サミア」なんですね。

わたしはまだ見てなくて、
ただ、DVDの発売が来年1月なので、
楽しみに待つことにします。

監督は、Patients の Grand Corps Malade。

http://tomo-524.blogspot.com/2018/09/patients_10.html

これも面白かったので、
2重に期待が高まります!

Carnivores

フランスのアルジェリア系女優としては、
今やまちがいなくトップグループにいるレイラ・ベクティ。
昔から、
つまりまだ彼女が少女っぽい頃から好きでしたが、
今日見た映画では、もうずいぶん大人でした。
これです。

Carnivores

https://www.youtube.com/results?search_query=carnivores+bande+annonce

姉のモナと、妹のサミア。
アラブ系の姉妹は、ともに演劇を志していたのですが、
妹サミアは今や有名人気女優に。
彼女にはパートナーも、まだ幼い子どももいます。
一方姉のモナは、舞台女優をやってきましたが、
いまだ代表作をいうほどのものもなく、
私生活もにぎやかではありません。
そんな中で、サド原作の『美徳の不幸』の撮影に入ったサミアは、
そのあまりに激しい役柄と、
監督の執拗な演技要求ゆえ、
精神のバランスを崩し、
なんと、すべてを投げ出して失踪してしまいます。
モナは、彼女らしく自分を後回しにし、
妹の子どもや夫を助ける生活に。
そして一年後、
子どもの誕生日会の真っ最中に、
モナのケータイが鳴ります。
サミアが連絡していたのです……

正直なところ、
わたしにとっては、魅力的な物語ではありません。が、
なぜ見たのかと言えば、
それはレイラ・ベクティと、
彼女の母親役であるヒアム・アッバスが見たいからでした。
で、苦手な物語にしては、
飽きずに見られました。
マクロな枠組みで言えば、
アラブ系の一家の娘たちも、
なんの民族的差別もうけていないように見えます。
妹は特に、映画スターだし。

で、サミア役を演じた Zita Hanrot。
彼女は、フィリップ・フォーコンの『ファティマ』で、
娘役を演じていて、
それも印象に残っています。
彼女の出演作、もっと見てみようと思います。

2019年11月2日土曜日

『不安は魂を食いつくす』 

今週のゼミでは、
ファスビンダーの『不安は魂を食いつくす』(1974)を見ました。

60代のドイツ人掃除婦、エミ。
3人の子どもは独立し、
今は質素な一人暮らしです。
(エミの父親はナチの党員でしたが、
エミの夫はユダヤ人でした。)

ある晩、雨宿りに入った飲み屋で、
彼女は踊らないかと誘われます。
誘ってきたのは、モロッコ人の移民労働者アリでした。
そして……
二人は恋に落ちます。
ただ周囲は、
それを差別的な目で見ます。
やれ「黒人」だの、「不潔」だの、
年の差が20歳もあって不自然だのと。
(まあどれも、ヘイトの定番です。)
でも、二人は結婚し……
というお話。

70年代に作られたものとして、
とても鋭敏な作品だと感じました。
ナチの記憶、
移民の境遇、
労働者階級のメンタリティー、
一人だけ出てくる資本家の無関心、
そして、そうした「社会」的なもろもろだけでなく、
「人間」に迫る感じ……。
さすがです。

で、この映画は、
ファスビンダーに詳しい院生のN君によると、
『天はすべて許し給う』を下敷きにしているといいます。
こちらは、
ブルジョワ女性と庭師の恋、を描いていて、
階級の問題がより前面に出ているようです。
こちらも、確認する必要がありそうです。

ドイツ映画は、あまり見てなかったので、
これから勉強しなければなりません!

齋藤芽生とフローラの神殿

今日は、目黒美術館で開催中の、

斎藤芽生とフローラの神殿

という展覧を見てきました。

https://mmat.jp/

ほぼ完全に貸し切り状態で、
ゆっくり鑑賞できました。
とてもおもしろかったです。

わたしが気に入ったものの1つが、これ。


(これは「撮影可」でした。)
画像だと分かりにくいですが、
この作品に限って言えば、
ほとんどシュールな雰囲気と、
緻密な描写と、
厳しいリアリティーと……
そして不条理な必然性みたいなものが、
立ち上がってきます。

この斎藤芽生というアーティストの作品と出会ったのは、
ずいぶん前のことです。

http://tomo-524.blogspot.com/search?q=%E8%8A%BD%E7%94%9F

ちょっと衝撃的でした。
で、今回、久しぶりに見て、
やっぱりよかったです。

2019年10月28日月曜日

誰も負担し(たく)ない?

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/358531

いっそぜんぶやめたら、
という声もあります。

「人助けランキング、日本は世界最下位」

実は、このニュースも引っかかっていました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/iizukamakiko/20191017-00147100/




「核兵器関連企業に80兆円投資」

ここにも「万物の商品化」がありますね。

https://this.kiji.is/560797552496002145

倫理は、資本主義を止められないんでしょうか?

2019年10月26日土曜日

「フランスで生理用品の無償化がテストされた」

「貧困」の問題と繋がってるんですね。
こういう、具体性のある活動って、
いいですよね。

https://news.yahoo.co.jp/byline/puradonatsuki/20191025-00148213/

2019年10月25日金曜日

1969と寅さん

昨日「寅さん」の第1作を見て、それは
1969年、
だったわけですが、
ふと思い出して、この年って……
と考えて確認すると、

『明日に向かって撃て』
『真夜中のカーボーイ』

の2作も、同じ年でした。
アメリカンニューシネマの、代表作に含まれるものでしょう。
特に後者は、大好きです。
このアメリカンニューシネマのムーヴメントは、
60年代後半から70年代半ばくらいまででした。

ところで、ちょうどその10年くらい前、
イギリス・ニューウェーヴと呼ばれる流れがありました。
『怒りをこめて振り返れ』(1958)
は、とてもよかった。
(視点がエリート的だ、という批判は、
たしかに当たっているとは思います。)
ちなみにこの時代には、
フランスのヌーヴェル・ヴァーグもありました。

そして「ニュー」つながりで言うなら、
イタリアのネオレアリズモもやっぱり「ニュー」で、
こちらは戦後まもなく、
『無防備都市』(1945)
『自転車泥棒』(1948)
などが発表され、
この2本もとってもいいですね。

ためしに整理すると、

45年~48年        ネオレアリズモ
50年代後半~60年代半ば  イギリス・ニューウェーヴ(/ヌーヴェル・ヴァーグ)
60年代後半~70年代半ば  アメリカンニューシネマ

『男はつらいよ!』の中には、
「階級」の問題があると書きましたが、
もちろん、それは各地でずっと、
問題になってきたことでもあるわけですね。

2019年10月24日木曜日

『男はつらいよ!』第1作

プライム・ヴィデオで無料だったので、
(というか、前から見たかったんですが)
『男はつらいよ!』第1作を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=5aALSxkwqT0


まずは、おもしろかったです!
で、この映画のポイントは、
「階級」なのでしょう。
1969年という、
つまりオイル・ショックまでには4年ほどある時期に、
「庶民」は、みんな、階級上昇を夢見ていた。
それは、いわば無条件の願いだった、わけですが、
そこには同時に、
ほんとにそんなんでいいのか、
という逡巡も底流していて、
この矛盾を、
寅さんが体現するわけなんですね。
当たり前ですが、
寅さんは、そうした時代の化身なのでしょう。

もちろん寅さんはそれだけのペルソナではなく、
日本的な「漂泊」の、
「アウトサイダー」の、
「アナ―キーな生き方」の、
「自由」の、
象徴でもあるわけでしょうけれど。

ただ、タイトルの中の「男」についてはどうでしょう?
これはまあ、まさに今も現役の表現である、
スポーツ中継などにおける「なんという男だ!」的な「男」とは違い、
理想化された「マッチョ(←否定的な意味で)」にはなってないようです。
とはいえ、それでもやはりそこには、
ある種の「マッチョ」精神がゼロだとは言えず、
さくらのトータルとしての受動性と、
それは見合っているのでしょうが、
ただしさくらも、
行動するときは行動するのであって、
そこが、好感のもてるところなんだろうなと思いました。

もっと見てみたいです。

2019年10月22日火曜日

メディアよ

「メディアの劣化」という言い回しそのものが、
もう古びた感がありますが、
実際の日本のメディアが、
激しく「劣化」している印象を持つ人は多いでしょう。

オーストラリアの新聞です。

https://this.kiji.is/558829278889165921?fbclid=IwAR01-sEZmluVH2xtJ6rpbIXZ1gK1KAYveNMKKxB8oCKoBQP3-fRGx9VLzYU

日本のどのメディアも、
真似できないでしょう。
ときに、過激になる必要もあると思いますが。

2019年10月20日日曜日

「大学入学共通テスト 英語民間試験導入を考える」

今まで言われてきたことが、
スッキリ整理されています。

http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/414086.html

おしゃる通りだと思います。

「企業モデル」

「国」を考えるとき、
「企業」モデルを使いたがる人たちがいます。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191015-00078701-lmaga-l27

「国」は、利潤を目指す団体ではありません。
また「学校」も、本質的に、
「企業」とは違うと思っています。

2019年10月18日金曜日

ブランド

まあ、「ブランド」という時代でもない気もしますが、
そうは言っても、
やっぱりそれは確かに存在しています。
買い物の本質が差別化にあるなら、
これは、資本主義が続く限り、
存在し続けるのでしょう。

で、
今年のベスト・ブランド、だそうです。

https://www.interbrand.com/best-brands/best-global-brands/2019/ranking/#?filter=

Mmm、ほとんど知ってるっていうのが……

2019年10月11日金曜日

JOKER

「まいにちフランス語」は、
今日で第4課まで行きました。
この第4課の、
じゃんぽ~る西さんのイラスト、
いいですね。

で、今日は、
年に1回だけのオムニバス授業をこなし、
その後、話題の『JOKER』を見てみました。
これは、院生の情報で、
賛否両論が沸き起こっているということだったので、
まあ、近所の映画館でやっているし、
見てみるか、という感じで。


院生の感想もそうだったのですが、
あんまり……
というところでしょうか。
最後まで見てられるし、
印象的な映像もあるんですが、
主人公JOKERの造形そのものが、浅いし説明的。
また、
社会に対する視線が表面的で、愉快犯的。
つまりそれは、
監督や脚本家の、
人間や社会に対する理解が、そういうことなんじゃないかと、
感じてしまいました。
ちょっと厳しいでしょうか?

2019年10月8日火曜日

まいにちイタリア語

後期の大学院の授業に、
イタリアからの留学生がいます。
「東京詩」の授業なので、
「ふだんの日本語」に比べると、
格段に難解な日本語も混じっているのですが、
(なにしろ明治、大正の詩もけっこうあるので)
でも、がんばってくれています。

で、そういえば、
まいにちフランス語、のあとは、
まいにちイタリア語、が流れていたような。
じゃあ、ためしに、
ちょっとイタリア語も齧ってみようかと思って、
NHKのテキストを買って、
ストリーミングを使って、今、
2課まで聞きました。
(もちろん、入門編!)
講師の先生の話しぶりは、とても感じがよくて、
番組自体も楽しい雰囲気で、また聞きたくなります。
また朝の放送時間は、
ちょうど通勤時間帯なので、
クルマの中で聞くことができます。
どこまでいけるかわかりませんが、
ちょっとトライしてみます!

2019年10月6日日曜日

2019年10月4日金曜日

2曲

今日は第2回でした。
ポイント❷の文は、
このあともまた復習で登場します。
というわけなので、次に聞いた時には、
聞いただけで、
過去分詞が性・数一致していることが、
自動的に思い浮かぶようにしておきましょう!

では、最初と最後の曲をご紹介しておきましょう。

オープニングはもちろん、これ。

https://www.youtube.com/watch?v=VHoT4N43jK8

そしてエンディングは、これ。

https://www.youtube.com/watch?v=16tm4pM9vEU

ベン・ロンクル・ソウルは、
フランスのスティーヴィー・ワンダー、って感じですよね?

2019年10月3日木曜日

まいにちフランス語、開始!

というわけで、
「まいにちフランス語」、
今日から始まりました。
いかがだったでしょうか?
今週はハイチ、
来週はマリ、
というあたりが、
この番組のウリなのでしょう。

これから、少しずつ難しい表現もでてきますが、
どうぞ、とりあえず、
最後まで聞いていただけたらと思っています。
1つの文法項目も、
1度ではなく、繰り返し出てきますし、
やっぱり、
いろんな人たちと出会ってこそ、
手ごたえが生まれるというものです。

3月まで、よろしくお願いします!!

2019年9月29日日曜日

『セロトニン』

ついには翻訳が登場ですね。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/4309207812/ref=ox_sc_mini_detail?ie=UTF8&psc=1&smid=AN1VRQENFRJN5

もちろんこれから読みますが、
それにしても……

ほとんどの時間を仕事に割いたばかりに、
こうした新刊情報までフォローできていませんでした。
徐々に追いつかないと!

後期授業開始

というわけで、
後期の授業が始まって1週間経ちました。
前期から続く、
顔見知りの学生ばかりのクラスも1つあるのですが、
それ以外はみんな新しいメンバーです。
(まだ、メンバーが確定していないクラスもあります。)

中で、後期だけ行われる「文学と都市」という大学院の授業があるのですが、
今回はそこに、
イタリアからの留学生が来ています。
源氏物語も勉強したことがある、
と言っているので、
大丈夫だとは思うのですが、
この授業は、
日本人の学生でも日本語に苦労します。
啄木も、独歩も、透谷も、朔太郎でさえも、
今の日本語はかなり隔たっているからです。
もちろん、書き言葉だし。
留学生は大変だと思うけれど、
がんばって欲しいです。

でもこちらとしては、
バックグラウンドの違う学生は、
やっぱり感じ方も違うので、
こちらも勉強になっていいですね。

2019年9月23日月曜日

『フラ語入門』改訂新版、発売しました!

ちょっと前に、ここでもご紹介した、

『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』改訂新版💛

13日に、発売されました!

https://www.amazon.co.jp/フラ語入門、わかりやすいにもホドがある%EF%BC%81%EF%BC%BB改訂新版%EF%BC%BD《CD付》-清岡-智比古/dp/4560088519/ref=sr_1_fkmr2_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%B8%85%E5%B2%A1%E6%99%BA%E6%AF%94%E5%8F%A4&qid=1565663106&s=gateway&sr=8-2-fkmr2

で、新しくなった点は;

http://tomo-524.blogspot.com/2019/08/blog-post_77.html

いつもいつもお世話になっている白水社さんが、
今回も、
「まいにちフランス語」の表4に、
広告を打ってくださっています。
これで、この本の存在が、
多くのフラ語をベンキョーしている人たちに知ってもらえそうです。
この本は、
幸運にも「13万部突破」というわけですが、
これはもちろん、
白水社の力がきわめて大きいのですね。
そうして多くの方の役に立てれば、
ほんとに、これ以上のことはありませんね。




2019年9月21日土曜日

「アクティブ・ラーニングは機能するけれど学生のお気には召さない」

今、おそらく多くの大学で、
「アクティヴ・ラーニング」の導入に躍起になっています。
が、
それでいいのか?

https://econ101.jp/アレックス・タバロック「アクティブ・ラーニン/

授業評価についてのコメントも、
共感する部分があります。

2019年9月20日金曜日

アザール

期待とはちがっていたアザール、
メッチャからかわれてる!

でも、これって、
「ベルギー・ユーモア」的ですね。
(PC的はアヤシイのもありますが。)

https://fr.yahoo.com/sports/news/ligue-des-champions-hazard-match-psg-real-madrid-115118482.html

2019年9月19日木曜日

二人

今日の東京は、
外にいるとあまりに快適で、
ほんとは帰って仕事しなければならないのに、
ついつい外にいる時間が長くなってしまいました。

それにしても!

ディ・マリアには驚かされました。
(でも、シュポ=モティングを出すのが遅い!)

ここに、監督二人のインタヴューがありました。
毎度のことながら、
二人とも、母国語じゃないところがおもしろいですね。

https://www.soccer-king.jp/news/world/cl/20190919/981287.html


そして! ネフタリ・ソト。
久しぶりに、スポーツ中継を見ていて鳥肌が立ちました。
ベイスターズが優勝して、
ソトがMVPを取る、なんてこと、
ないでしょうねえ……
(と期待してみる。)


アフガン

あと10日、
つまり9 / 28 には、
アフガニスタンで大統領選挙があります。
この選挙が近づくと、
テロを含め、
さまざまな混乱が仕掛けられるだろうと予想されていましたが、
残念ながら当たってしまったようです。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190918-35142780-cnn-int

タリバン、IS、
アメリカ、イラン、ロシア、
パキスタン、インド、
トルコ、ドイツ、イギリス……
そしてもちろんアフガン政府。

アメリカが、
「世界の警察官」になるのはイヤなんですが、
かといって、
アメリカがもし完全に手を引いたら、
間違いなく状況は悪化するでしょう。

解決、とは言わないまでも、
「落としどころ」さえ見つからない状況……
ということになってしまうんでしょうか。

2019年9月18日水曜日

PSG vs レアル

これはねえ、
みんな楽しみにしていたと思うんですけど、
なにしろPSGのほうは、
MCNが3人ともいない……。
一方レアルのほうは、
ベンゼマもベイルもアザールもいる。
(でも、モドリッチは……だし、
マルセロもケガで出られない模様。)
(ちなみにベイルは、
ウェールズのカーディフ出身。
カーディフって、
ロアルド・ダールもそうでしたよね。)

ほんとうは、フル・メンバーでの対決が見たかったけど、
こうなったら、
シュポ=モティングにがんばってもらいましょう!

2019年9月16日月曜日

まいにちフランス語・10月号、あと2日!

さて、
10月号の発売の18日まで、
あと2日、となりました。
見本は完成していて、
見せてもらいましたが、
ここでぜひ、お伝えしたいことがあります。
わたしたちの講座のイラストは、
なんとかお願いして、
お忙しいジャンポ~ル西さんに引き受けてもらったのですが、
そのイラストが、

あまりに素晴らしい!

こんな言い方変ですが、
ちょっともったいないくらいです。
ジャンポ~ルさんのイラストを見るだけでもいいですから(!?)、
ぜひ、明後日以降、
10月号をお手に取ってみてください。

もちろん、講座の内容も、
今までにはなかったものではないかと思っています。
フランス語の勉強はもちろんのこと、
「フランス」を通して、
(まあ、大げさ承知で言っちゃいますが)
世界に近づいていこうとするものです。
表面的なおしゃべりができても、
それだけじゃ物足りないですものね。

ぜひ、楽しみにしてください。
で、立ち読みよろしく!

2019年9月11日水曜日

l'évacuation de l'eau radioactive dans le Pacifique

汚染水は、

「海に放出以外ない」

と、大臣はおっしゃってます。
そしてそれについて、
日本で多く話題になっている感じがありません。
でも、
海外でも報道されるくらいのニュースではありますね、もちろん。

https://www.francetvinfo.fr/monde/japon/fukushima/le-japon-envisage-d-evacuer-l-eau-radioactive-de-fukushima-dans-le-pacifique_3610663.html

https://edition.cnn.com/2019/09/10/asia/japan-environment-minister-fukushima-water-hnk-intl/index.html?utm_content=2019-09-10T17%3A50%3A04&utm_term=image&utm_medium=social&utm_source=twCNN

これは、
「アンダー・コントロール」
には入ってない?

2019年9月10日火曜日

台風

台風、大変でしたね。
わたしも、けっこう影響がありました。
昨日は、午前中に渋谷に行く予定があって、
ふだんなら、
電車に乗っているのは35分程度なんですが、
まず、いつも使う井の頭線が、
倒木のためとかで動いていない。
またJRも動いてなかったので、
とりあえず動き始めた小田急を使って、
渋谷じゃなく代々木八幡を目指します。
でも、
まず最初の乗換駅に着いたら、
人がごった返していて、
入場制限のために改札の外にも大勢の人が。
そこで、
まあ30分は並んだでしょうか、
やっとホームに着いたものの、
ホームもすごい人だし、
また到着する」電車がすでにこみこみで、
なかなか乗り込めない。
で、
数本待ってやっと乗って……
でも、どこかの駅に到着する」前に、
必ず、しばらく止まるんですよね、順番待ちとやらで。
しかも電車は、
もう乗れません、
というところからさらに乗るので、
混んでるというより、
痛い、
という感じ。
かなりキツイです。

(だた、乗客はみんな大人しくて、
殺気立つでもなく、
黙々と耐えている感じ。
素晴らしい、と同時に、
ちょっと心配。
戦争が始まっても、
こんなに辛抱強いとしたら……。)

で最後は、代々木八幡もやめて、
千代田線の代々木公園に向かうことに。
そして到着するまでに、
2時間40分ほどかかりました。
これは、かなり疲れました。

(でも到着して話をすると、
3時間半かかった人もいて、
まあ、みんな大変でしたね。)

そして!
なんとインターネットも電話もつながらなかったのです、
今日の午後まで。
しかも、
連絡すると、復旧までに1週間はかかると。
ああ、それはムリ。
というわけで、
さっき、レンタル・ルーターを借りてきて、
やっと今、繋がるようになりました。

もちろん、
床上浸水に比べたら、
こんなことはなんでもないんですが、
やっぱり、ちょっと大変ではありました。

2019年9月6日金曜日

Mohamed

モハメッド(モアメッド)という名前が、
2019年に赤ちゃんにたくさん付けられた名前ランキングにおいて、
はじめて、
top 20 入りを果たしたことが、
話題になっています。

http://www.leparisien.fr/societe/emma-jade-gabriel-raphael-les-prenoms-cameleons-font-un-carton-03-09-2019-8144682.php

        ↑ リストはここ

http://www.leparisien.fr/societe/mohamed-s-invite-dans-le-top-20-des-prenoms-03-09-2019-8144685.php

https://www.lci.fr/population/pourquoi-mohamed-fait-il-son-entree-dans-le-top-20-des-prenoms-les-plus-attribues-en-france-2131341.html

でもたしかに、
Mohamed は多い気がしますね。

この名前の短縮であるMomoは、
同時に、
ユダヤ人の名前であるモイーズ(モーゼ)の短縮形でもあって、
映画『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
の中では、
その辺が巧みに使われていましたね。



2019年9月3日火曜日

「リバプール、サラー売却で」ムバッペを!?

どこまでほんとかわかりませんが、

https://www.footballchannel.jp/2019/09/03/post336850/

心情的には、
ムバッペにはPSGにいて欲しい気もするんですが、
まあ、フランス代表選手のほとんどは、
リーグ・アンにはいないわけだし……

それにしても、
カバーニとムバッペが続けてケガするなんて……
特に、CLに間に合わないと、痛いですねえ。
ネイマールはあんな風だし……
と、PSGを見ていると愚痴が多くなる、
秋の始まりなのでした。

改訂新版、書影登場!



『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!』の、
アプリ対応の改訂新版、
アマゾンで書影が登場しました。
ハートが、踊り始めています、新芽のように!
(できれば、帯なしの画像も欲しかったです!)

https://www.amazon.co.jp/フラ語入門、わかりやすいにもホドがある%EF%BC%81%EF%BC%BB改訂新版%EF%BC%BD《CD付》-清岡-智比古/dp/4560088519/ref=sr_1_fkmr2_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E6%B8%85%E5%B2%A1%E6%99%BA%E6%AF%94%E5%8F%A4&qid=1565663106&s=gateway&sr=8-2-fkmr2

2019年9月1日日曜日

9月へ

ついさっき、9月に突入。
それにしても今年の8月は、
PCに向かっている時間の長かったこと。
旅行どころか、
1日ずっと遊んでいた日もありません。
土日も含めて!

「まいにちフランス語」の収録等は、
順調に進んでいます。
そういえばこの前、
スタッフの一人にウォロフ語ができる女性がいて、
(もちろんフランス語はできるんですが)
前々から気になっていてことを、
彼女に質問しました。
それは、
あの『最強のふたり』のなかで、
1度だけ、
主人公ドリスの母親が、
なんらかの民族語を話す場面があるのですが、
それがウォロフ語かどうか、ということです。
結果から言うと、
NON、
あれはウォロフ語ではないそうです。
もちろんセネガルに、民族語はまだまだあります。
いつか分かる日が来るでしょう!

2019年8月27日火曜日

世界2位

これは、すでにずいぶん後手に回ってます。
早く手を打たないと。

https://www.j-cast.com/trend/2019/08/19365308.html?fbclid=IwAR2PzsWPX0KE_zGvitRy2AXTiuERZBnkz2hApQMeuUOwBpmG24aFIZK3tQU

2019年8月26日月曜日

oeuf mimisa

ふと、
oeuf mimosa って簡単そうだけど、作り方は?
と思って探すと、
まあすぐに見つかるんですね、今は。

https://www.youtube.com/watch?v=0kb6Isy90BA

chinois は、円錐形のこし器のことですね。

2019年8月25日日曜日

PMA

PMA(生殖医療補助)に関する法案が、
9月から審議に入る予定なんですが、
まあ、この議員に限らず、
保守派の反対は間違いないところです。

https://ovninavi.com/reproduction-assistee-par-ordinateur-pour-toutes-les-femmes/

あたりまえですが、
「フランス」と言っても、
一様ではありませんね。


『フェリシア、私の愚行録』

https://note.mu/genkishobou/n/nfd3b6462c87f

学生のころ、
アポリネールが書いたポルノ小説が、
わたしの周りでは人気があって、
その訳者である「須賀 慣(すが なれる)」とは、
もちろんモリエールの登場人物で、
これはいったい誰だろう、
エライ先生のペンネームなのか?
みたいなことで盛り上がっていました。
(後に、鈴木豊先生と判明。)

そのアポリネールも好きだったんですね。
つまりアポリネールの作品も、
唐突に出現したわけではなかったんですね。

Je suis Africain

Rachde Taha は、
もちろん有名ミュージシャンですが、
個人的には、
Cheba Louisaに出演していたときの印象が強いです。

http://tomo-524.blogspot.com/2015/06/cheba-louisa.html

その彼の、

https://www.youtube.com/watch?time_continue=1&v=PWKoPUi-YLQ

なんだか、見た顔が何人もいます。
Fela の息子のFemi Kutiもいるし、
カウンターで、
Taha のすぐ隣にいるニット帽の人は、
Samir Guesmi ですよね?
(『カミーユ、恋はふたたび』で、
ヒロインの夫を演じていました。
https://www.youtube.com/watch?v=lMPS-al3lnE  )


なかでわたしが一番馴染みなのは、やっぱり、
Oximo Puccinoです。
(1 ' 46 あたり。)
https://www.youtube.com/watch?v=8NJggCGNeI8


「アフリカ」は、広いですね。

2019年8月24日土曜日

涼しい?

夏の暑さに、
ずいぶん体が慣れてきていて、
今日は、北側の部屋にいれば、
ぜんぜんクーラーがいらない感じ。
というか、
窓からの風は涼しくさえ感じられます。
(もちろん日向は、
ぜんぜん話がちがいますが。)

で、
この土日は、
おもしろそうなイベントもありますね。

http://www.mosakusha.com/voice_of_the_staff/2019/08/post-233.html

http://bookandbeer.com/event/2019095a/

仕事が詰まってなければ、
ぜひ行きたいんですが……

2019年8月19日月曜日

「エクス・リブリス」

おお、「エクス・リブリス」が紹介されています!

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48362370Y9A800C1BC8000/

おお、健ちゃん!
(なんて言ったら怒られるかな!?
いや、そんなケチな人じゃありません。)

特に印象に残っているのは、
『ビルバオ-ニューヨーク-ビルバオ』
『悲しみを聞く石』
『パリ』(ゾラ)……
でも、
なんなら全部読みたいです!

まいにちフランス語

NHKラジオの「まいにちフランス語」。
9月号のテキストが一昨日発売され、
そこに10月以降の予定表が掲載されました。
で、
実は、10月からの「応用編」のほうについては、
わたしと、フロランス・メルメ・オガワ先生が担当することになっています。
こんな感じです。


現在、鋭意準備中の真っただ中です。
全48回で、24人の人たちを紹介する予定です。
番組を通して、
この24人と知り合いになれば、
「フランス」は、さらには「パリ」も、
より近く感じられると思います。
今回は6か月の長丁場ですが、
どうぞ、楽しみにしてください!

2019年8月17日土曜日

GETA

GETA、って、下駄?
いつのまにフランス語になった!?

https://store.psg.fr/fr/gamme/homme/mode/chaussures/fiche-produit/geta-psg-x-edifice-1920/3891

でもこれだと、
(アクサンがあったとしても)「ジェタ」ですねえ。

でも下駄なんて、
これがほんとのクール・ジャパン!(と昭和風)

2019年8月16日金曜日

L'immigration vue par un Français issu de l'immigration

「移民系フランス人から見た移民」というヴィデオ、

https://www.youtube.com/watch?v=30h5-vnMGI4

「……世界には、移民に開かれた国があり、……
開かれてない国もあり、たとえば日本とか……」

テレビのエンターテイメント番組などによると、
日本は、世界が注目している国、らしいんですが、
なるほどね!

2019年8月15日木曜日

8 / 15

ミッドウェー(1942、6月)で降伏しておけば、
ガダルカナル(1942、8月)で降伏しておけば、
アッツ島  (1943、5月)で降伏しておけば、
インパールで(1944、3月)で降伏しておけば、
東京大空襲 (1945、3月)で降伏しておけば、
せめてポツダム宣言を、
あと2週間早く受諾していれば、
2発の原爆は落ちなかった。


もちろん、始めなければよかった。
始める前に、とめられればよかった。
でも、始めてしまった。
負け続けた。
引き返せなくなった。
失敗を認めるのがこわくなった。
小さな声は封殺された。
つまらないマッチョが硬直し、
どうしようもないマッチョに陥り、
引き返さないことにした。
やさしい人も、いい人も、
引き返せとは言わなかった。
言えるはずもなかった。
8 / 15 まで。

もちろん、始めなければよかった。

digérer

またも仏和大辞典から。

この動詞は、同じ「耐える」でも、
「いやいやながらこらえる」ニュアンスだと。
で、例は、

digérer le récit de ses souvenirs de guerre

「彼の戦争中の思い出話を拝聴させられる」(!)

わたしは、こういう話を聞くのは好きですけど、
一方で、これもまた1つの「本音」であることは、
認めないわけにもいかないんでしょう。
それにしても、
かなり斜めからの光の当て方ですねえ。
(この辞書を作った先生方には、
戦争体験者もいらっしゃったでしょうから、
やや自虐ネタなんでしょうか?)

8/15 に。

2019年8月14日水曜日

évidemment

今、この副詞、「エヴィダマン」を、
仏和大辞典で引いてみました。
「もちろん、当然に」
と書いてあって、
じゃあその例文はと見てみると、

Le gouvernement actuel ne représente évidemment pas la classe ouvrière.

(現政権は明らかに労働者階級を代表していない。)

なんというか、
フランス語の辞書の例文だなあ、と、
ミョーに感心してしまいました。

2019年8月13日火曜日

『フラ語入門』  改訂新版!

たった今発見したんですが、
アマゾンで、
もう「予約」が始まっていました。

フラ語入門、わかりやすいにもホドがある![改訂新版]《CD付》

です。
発売は9月12日です。(アマゾンは13日。)

現行の「改訂版」からの変更点は、
まず何といっても、
アプリ対応版 になったこと。
これで、スマホでも音声が聞けます。
この希望が多かったことが、
今回の「改訂新版」制作の、最大のきっかけでした。
もちろん、CDも付いています。

内容は、ほとんど変わっていませんが、
ルビの微調整をけっこう丁寧にやりました。
それから、情報が古めかしいところは差し替えて、
ナウな」話題に寄せました。
ムバッペだって(一瞬)登場します。が、
あまり激しくはやりませんでした。
というのも、それをやると、
ページが移動したり増えたりして、
定価を据え置くという大事な目標が達成できなくなるからです。
この本は、最初から、
多くの人に使ってもらいたという点で、
編集者とわたしの気持ちが一致していたので、
当時も、できる限り値段を押さえてもらいました。
(白水社にMerci !)
で、幸運なことに多くの人に使っていただけたので、
CDをつけた時にも、
「100円アップ」だけですみました。
諸事情から、今回は値上げしては? という案もあったのですが、
この本に限っては、
(今は亡き編集者の気持ちも考え、)
初志貫徹、値段据え置きでいかせてもらえることになりました。
(白水社にもう一度Merci !)

そうそう、装丁も変わります。
このシリーズの装幀をずっと担当していくださっている白畠さんが、
伝統(?)と新風を融合させたデザインを作ってくれました。
なにか、、芽吹いてゆく感じがして、
わたしは好きです。

どうぞよろしくお願いします!

日々是……

8月1日に大学院入試が終わり、
その後少し体調を崩しましたがすぐに戻り、
それから約10日間、
かなり禁欲的に仕事を進めています。
引き受けた時は、
まあ初めてじゃないし、大丈夫、
と思っていたんですが、
やっている内に、
そういえば以前もなかなか……だったという記憶が、
じんわりよみがえって来ています。
もうすぐ発表できるのだと思います。
今年は夏「休み」は諦めて、
鋭意、進めていますので、
フランス語を勉強中のみなさんには、
期待していただけると嬉しいです!

2019年8月7日水曜日

10日ちがい

よく知っていて、
たくさん見ている俳優・監督が、
自分と同じ年齢だったと気づくのは、
不思議な感じです。
しかも、たった10日チガイ!

https://ja.wikipedia.org/wiki/オリヴィエ・マルシャル

フランス語版のwikiで紹介されているインタヴューによれば、
彼は子供時代、
両親が家業のパティスリで忙しかったため、
店の二階でロマン・ノワールを読みふけったり、
近所の映画館でやっぱりフィルム・ノワールを見たりしていた、
とあって、
それと同じ瞬間に、
この極東の島国で、
自分が何をしていたのかと思うと、
ほんとに不思議な感じです。

2019年8月6日火曜日

『鳩の時間』

来週ですが、
母親の本が発売されます。
(旧姓で書いています。)

よろしければ。

https://www.amazon.co.jp/鳩の時間-岩阪-恵子/dp/4783736669/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&keywords=%E9%B3%A9%E3%81%AE%E6%99%82%E9%96%93&qid=1565054870&s=books&sr=1-1

canicule

酷暑が続いていて、
スーパーの入り口から駐車場までさえジリジリします。

こういうことが、
ちょっと気になっていたんですが、
ちゃんと調べてくれた方がいました。

https://news.yahoo.co.jp/byline/itokazuko/20190805-00136900/

真夏のオリンピック、
やっぱりムリがある気がするんですが……。

2019年8月3日土曜日

朝倉先生!

今日、フランス語の文章を読んでいて、
まあ、文脈から意味ははっきり分かるのですが、
文法的な構造がよく分からなくて、
特にその中に入っている que がわかりませんでした。
で、
辞書を2冊見たのですが出てなくて、
ネット辞書で、たとえばこれ

https://langue-francaise.tv5monde.com/decouvrir/dictionnaire

http://atilf.atilf.fr/tlf.htm

で探して見つけられなくて、
中級とか上級とか言われている参考書を数冊見たのですが、
似たような例文さえありません。
しかも今日は自宅にいて、
辞書は限られているので……
でもそうだ、

『新フランス文法事典』

通称「朝倉(著者のお名前です)」がありました。
で、それを丹念に見てゆくと……
おお、ズバリ!
そのまま出てる!

「朝倉」、ほんとに、
日本語で書かれた文法書の「宝」です。
8.400円という値段が、
とてもお安く感じます。
(フランス語教員で、
この本のお世話になったことのない人は、
おそらくいないでしょう。)