2024年2月28日水曜日

『パイン・ギャップ』

ネトフリのドラマ、

『パイン・ギャップ』(2018)

を見てみました。
全6エピソードで、あっと言うまでしたが、
なかなかおもしろかったです。
オーストラリアの中部、
アリス・スプリングにある米豪共同の軍事施設、
パイン・ギャップを舞台にしたドラマです。
1つ知っておく必要があるのは、
このアリスという土地は、
アボリジニの1グループである、
Arunta people が「6万年前から」(←ドラマ内のセリフ)居住していた土地だ、
ということです。
(英語版の wiki には、「少なくとも3万年前から」とありました。)


パイン・ギャップ、
米豪共同施設なので、当然、
オーストラリア人も、アメリカ人もいます。
アメニカについて言えば、
CIAも、NSA(安全保障局)なども関わっています。
米豪は「同盟国」としてやってきたわけですが、
21世に入り、
オーストラリアと中国の関係が密接になり、
オースロアリアは、アメリカとの同盟を重視しながらも、
中国ともうまくやっていく必要があります。
エネルギー輸入の95%を中国に頼り、
小麦等の輸出先としても中国が1位なのです。
戦争などせずとも、中国はオーストリアを潰せるの、
と、パイン・ギャップのオーストラリア人女性副司令官は言うのです。

そんなパイン・ギャップのものすごいコンピュータ・システムの一部に、
マルウェアが見つかります。
内部の犯行です。
この犯人探しが、ドラマの縦糸です。
(もう1つ、アフリカ系アメリカ人男性と、
セルビア系オーストラリア人女性の関係もまた。
彼女は、コソボ解放軍に両親を殺されているのですが、
この軍をトレーニングしたのはアメリカなのです。)
そして横糸は、容疑者となった6人と、
犯人探しをする上司たちとその家族の人生です。
(米豪の間で起こる小競り合いもまた。)

犯人探しの中で、こんなセリフがありました。

裏切る動機は4つ。
M  is for money.
I    is for ideology.
C  is for compromise「妥協」 or coertion「強制」
E  is for ego.

これはその場にいた3人が、
変わるがわる発言して、
1つの流れをなすように脚本されています。
なかなか巧み。
そして6人はそれぞれ、
このどれかに該当しているようなのです。

ドラマも映画も、人物が魅力的なら、
それは作品の魅力にもつながると思いますが、
このドラマを見終わって、
特に印象に残ったのは二人、
まずはさっきも触れた、オーストラリア人女性副司令官キャシー。
若い研修生と浮気した夫を捨て、
厳しく堂々と、しかも理知的に仕事を遂行しています。
ただもちろんある種の空虚も抱えていて、
それは彼女が可愛がっている猫のブルースによって象徴されているようです。
(実は同僚である元夫は、
この猫の所有権を主張して裁判を起こしています。
家はいらない、猫をよこせ、というのです。
でもキャシーは、ゼッタイに、ブルーシーを渡そうとはしません。
それは彼女の精神の、最も柔らかい部分なのでしょう。

もう一人は、物語の発火点を作る人物で、
アメリカ人のPC&ゲーム・オタクの男性です。
彼は、ごく少数の人と以外、
同じチームのメンバーとも会話もしないようなタイプです。
(悪意を持って、彼を
bog-standard single guy nerd 「ごくありふれた独身のオタク男」
と呼ぶのは、キャシーの元夫です。)
そんな彼に、とても意外な出会いがあります。
この淡く、感情的な出会いとその帰結は、とても印象的でした。

というわけで、
こうして色々書いていると、
自分がおもしろかったと思ってるんだなと気づかされます。
ただ、
終わってないんですよね。
謎が残ってるし、
サスペンデッドな状況が複数あります。
シーズン2の話はあるようですが、
ぜひお願いしたいです。

とにかく、アメリカとオーストラリアの関係という、
ふだん考えたことのない視点が感じられて、
それだけでも新鮮でした。

2024年2月26日月曜日

ドラ1

今日のスポーツ・ニュースでは、
広島カープのドラフト1位の投手が、
調整が遅れていてキャンプ後は2軍へ回る、
という情報がありました。


ああ、でも読んでみると、

大学の卒業試験のため1月の自主トレを十分にできず……」

とあります。
有名スポーツ選手に対しても、
厳しく試験やレポートを課してるわけなのでしょうか。
もしそうだとしたら、
ちゃんとした大学だなって感じます。
246沿いの、あの大学ですね。

2024年2月25日日曜日

猛スピードで

先日、同僚がコロナ陽性になりました。
珍しく飲み会の予定があったのですが、
再調整となりました。
どうやら、第10波というものが来ているようです。
(もうピークは超えたと言いますが。)
まだ、無視できる存在ではないですね。
(わたし自身は、マスクはしていませんが。)

「ふらんす」の連載の仕事、
猛スピードで進んでいます。
何しろ、4月号の発売まで1ヶ月切ってますから!
そしていずれはこの連載をまとめて、
それをベースに別の形に、とも相談しているので、
そちらの方も進めています。
3月は、この仕事がメインになりそうです。
(読んどくべき本も溜まってるんですけど……)

2024年2月21日水曜日

確定申告

 



これね、ほんとにこう返事したい気持ち。

画像の引用元は:

https://www.tokyo-np.co.jp/article/309964

2024年2月18日日曜日

『ドン・キホーテ』

なんだか書いたような気がしていましたが、
書いてないことに気づきました。
今更ですが、
去年読んだ本の中で、
一番印象に残ったのは、

『ドン・キホーテ』

でした。
岩波文庫で全6巻。
前編3巻の刊行が 1605年で、
後編3巻の刊行が 1615年とされているようです。
とにかく、17世紀初頭の小説です。

わたしには、おそろしくおもしろかったです。
400年以上前に、
こんなに自由で、
さまざまなジャンルの要素が入っていて、
メタな部分もたくさんある小説が書かれていたなんて、
驚きでした。

ドン・キホーテは、
中世に流行った騎士道文学に入れ込み、
その荒唐無稽なフィクションをすべて現実だと思い込みました。
そして、
騎士道精神を「現代」に復活させるべく、
自ら「遍歴の騎士」となり、
冒険と栄誉を求めて、
まさに「遍歴」の旅に出るわけです。
彼の狂気は滑稽で、
周囲の人も呆れてしまい、
場合によっては彼を信じたふりをして揶揄うわけですが、
ドン・キホーテの狂気は揺るぎもせず、
その様子は、戦慄的でさえあります。
滑稽で旋律的。
これが『ドン・キホーテ』なのだと感じました。

なにしろ6巻もあるので、
読み始めるのにちょっと勇気が入りますが、
翻訳はとても明晰で読みやすく、
ぜんぜん辛くありませんでした。
ナチの迫害を避けてアメリカへ向かう船旅の際、
トーマス・マンもこの小説を読んだそうです。

とても素晴らしい小説でした。

(シェークスピアの『リヤ王』は、
初演が1606年だそうです。
1年違いですね。)




Titans

ネトフリのドラマ、

Titans

を見ていると書きましたが、
あっという間にシーズン1を見終わりました。
が!
ぜんぜん終わってなくて、
しかも、最終話は話が飛んでいて、
(実は飛んでなかったんですが、
どう見ても最初は飛んでるのかと思う展開)
しかも(2回目)、後半はイマイチ「動き」が少なく、
失速気味だったので、
シーズン2に行くかどうか迷ったんですが、
ちょっと調べてみると、
シーズン2の第1話で、
シーズン1が解決するとあったので、
そこまで見ました。
最後はあっけなかったですが、
まあ、Anna Diop のスターファイヤーが良かったので、
ヨシとしましょう。
(でも、シーズン2以降はまたいつか!)

2024年2月17日土曜日

The Book of Clarence

今、シーズン1の終盤まで来た

ドラマ『タイタンズ』

ですが、
中で一番目立っているのが、
赤い髪に紫のドレスの、Anna Diop です。


かっこいいですよね!

で、
彼女のことをちょっと調べたら、
新作が公開されたところでした。
そしてなんと、オマール・シーと共演してるのでした。


舞台は、紀元33年のエルサレムだそうです。
どうも、偽イエスが登場するようです。
見たいですね!
 


2024年2月16日金曜日

ありきたりでOK

今週は、月曜日にZoom会議が4つありましたが、
それ以降は……、
何をしていたか分からないうちに、
金曜まで来てしまいました。
まあ思い出すと、
テニスはした(3回!)し、
カフェには(ほぼ毎日!)行ったし、
来年度に関わる学生関連の重要な書類も提出したし、
舌平目(←スーパーで30%引きでした!)のムニエルも食べたし、
スマホのバッテリーも変えましたが、
それくらいかな?

……と書いていて思い出しました。
カフェで、詩を書いてたんですね。
これにとても時間かかりました。
(しかも完成してないし。)
それからもう1つは、
例の連載のための内容を、
レナさんとやりとりしながら、
詰めていました。
あとは、
『世界はラテン語でできている』という新書を読んで、
(著者の「ラテン語さん」のX、時々見てました。)
『バットマンvs,スーパーマン』
が面白くなかったので途中でやめて、
『デューン』も面白くなかったので途中でやめて、
(ティモシー・シャラメは、人気があるようですが、
わたしの好みのタイプの俳優ではありません、)
でも、新しく見始めたネトフリ・ドラマ、
『タイタンズ』
これは今のところけっこうおもしろくて、
毎晩楽しみにしてます。

というわけで、
ありきたりですが、
まあ、楽しい今週でした。

2024年2月11日日曜日

「行き過ぎ」

イスラエルによる戦争犯罪は続いています。

https://twitter.com/UNIC_Tokyo/status/1755879218599047459

戦争前からの国際法違反行為も、
今だに続いています。

そしてついにバイデン大統領も、
イスラエルは「行き過ぎ」だと。


彼にはあまり期待はできないけれど、
それでも、
アメリカの大統領の他に、
イスラエルを止められる人はいないのでしょう。
もっともっと強く。早く。

「ふらんす」連載します!

日本で唯一のフランス専門雑誌といえば、
白水社の「ふらんす」ですが、
4月号から、
レナさんと一緒に連載することになりました!
(パチパチパチ!)
テーマは「会話」で、
初級から始めて、
だんだんニュアンスをつけた表現までいければと思っています。
で、今日も、
レナさんと、いつもお世話になっている担当のMさんと、
三人でZoom打ち合わせをしました。
ほんとに頼もしい二人です!

どうぞお楽しみにしてください!

『マン・オブ・スティール』

『ジャスティス・リーグ』がおもしろかったので、
そもそもなぜスーパーマンは死んだのだろうと思って、
『バットマンVS.スーパーマン』
をみ始めたのですが、
これを見るなら、その前に

『マン・オブ・スティール』(2013)

を見て、
スーパーマンが何をしたのか見ておく必要がありそうだったので、
こちらを先に見ることにしました。


この『マン・オブ・スティール』、
わたしはなぜか、とてもおもしろく感じました。
こういう映画を楽しんでいると、
子供に戻ったような気がしてきます。
アメリカ軍に花を持たせる部分もありますが、
結局は、アメリカ軍の、
そして人間の無力さ、卑小さ、が滲み出ていたのも、
好感を持った理由です。

監督はザック・スナイダー。
彼は『ジャスティス・リーグ』の監督でもあります。


二人

わたしのお気に入りの映画である、
『キラキラしてる』(Tout ce qui brille)


については、
ここでも何度か触れました。
ほぼすべてのシーンの撮影場所にも行ってみたし。
(でも論文は書けずじまいになってますが!)

この映画の主人公は二人。
ユダヤ系のジェラルディン・ナカシュと、
アラブ系のレイラ・ベクティです。
パリ郊外に住む二人は、
「パリ」への憧れを共有し、
喧嘩もしますが、
友情を育みます。
そしてその友情は、
ユダヤーアラブ間の友情でもあるわけです。
パリ郊外に、小さなパレスチナがある、
ただしこちらは、友情で結ばれたパレスチナです。

昨日、
ガル・ガドットがイスラエル擁護の立場にあることに触れました。
で、
そういえば、(もっと早く気づくべきでしたが)
ジェラルディンとレイラは、
どんな立場にいるのだろうと思ってちょっと検索すると、
すぐにこれがヒットしました。


ジェラルディンは、
彼女に意見を言えと迫ってくる、
メディアからのプレッシャーについて語っています。
そしてもちろんそれが、
自分が俳優だからと言うより、
「ユダヤ人」俳優だからだという点を指摘しています。
(実際そうでしょう。)

...on se demandait si on était invitées en tant qu’actrices, 
jeunes actrices, jeunes tout court, 
ou finalement comme juive et musulmane ? 
(…) Oui c’est vrai, je suis juive, Leïla est musulmane

一方レイラは、はっきりこう言っています。


ほんとにその通り。

日本では、
例えば俳優が、
ガザ問題についての立場を問われることはないのでしょう。
けれどもフランスでは、
おそらくアメリカでも、
そういう質問を避けることはできないのでしょう。
(そう言えば数年前、
それまで沈黙していたテイラー・スイフトが、
初めて政治的立場を鮮明にした時には、
大きな話題になっていました。)

今朝テレビで、
ある評論家が、
「中東問題はわからない。
勉強し直してもなかなかわからない。
宗教問題だから」
と発言していました。
評論をしてお金をもらう立場の方が、
この位置にいるわけですね。

2024年2月10日土曜日

『ジャスティス・リーグ』

アマプラにオススメされた映画、

『ジャスティス・リーグ』

を見てみました。


地球が危機に瀕し、
死んだスーパーマンを甦らせるべく、
バットマンやワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、
などが集合する総花的映画です。
でも、ジャンル映画としては、
なかなかおもしろかったです。

ただ、
ワンダーウーマンのガル・ガドットはイスラエル出身で、
元イスラエル軍の軍人でした。
(女性も兵役があるので。)
そして、まあ想像通りではあるんですが、
彼女は10/7 以降、
パレスチナでの死者数が1万人を超えた昨年末の段階でも、
イスラエルを支持していて、
一部からは批判も出ています。

わたしも、彼女の態度にはややがっかりしましたが、
だからと言って、
彼女の出演作をすべて否定するなんていう気もありません。
こうしたことは、単純ですが難しい問題で、
個別のことはそれぞれになんらかの態度を取れるでしょうが、
なかなか一般論に至りつきません。

2024年2月6日火曜日

『アリータ』メイキング

2019年の映画なので、
何を今ごろ、
と思われるでしょうけど、
ヒロインであるアリータの表情の現れ方が、
今まで見たどのCGとも違っていた気がして、
メイキングを探したら、すぐに見つかりました。


このヴィデオのタイトルにある通り、
製作者の一人は、

1つのフレームの中での「実写とCGIの「完全な融合」

を達成できたと言っています。
「完全」かどうかはともかく、
たしかに、今までとは違うぞ、と感じました。

また、これほど練習してたんですね。


もっと早く観ればよかった!

浮いてる?

来年度のカリキュラムを確認せよ、
という連絡が来ました。
で、
確信したんですが、
今更ながらおもしろい(?)と思ったのは、
例えば、大学院の、後期の月曜2限の開講科目。

電磁波特論
システム工学特論
ソフトロボティクス特論
建築数理情報分析特論
文学と都市
データ化学工学特論
幾何学特論D
素粒子物理学特論B

どれとは言いませんが、
1つ浮いてるような!
とはいえ今年は、
総合芸術系以外の、
建築、情報、機械、などを専門とする学生も履修してくれました。
嬉しかったです。

4・36%

マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」の
国家公務員の昨年11月分の利用率が
4・36%だったことがわかった。
最も低いのは防衛省で2・50%だった。」
(朝日新聞)

つまり、100人中95人は使ってないと。

2024年2月5日月曜日

『アリータ:バトル・エンジェル』

やはり見逃していた、
ジェームズ・キャメロン監督の

『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)

を見てみました。


特に期待もなく、
たまたま出てきたから見た、
というのも良かったのかもしれませんが、
なかなかおもしろくて、
一気に見てしまいました。
原作は、1990年代の日本のマンガ、
『銃夢』なんですね。

300年前の火星軍との戦争の結果、
今地球には、ザレムと呼ばれる空中都市と、
その廃棄物が積み上がる地上の街、アイアン・シティーしかありません。
そしてある日、サイボーグを治す医師が、
くず鉄の山の中から、
女性サイボーグの頭部を発見。
それがまだ生きていることに気づいた彼によって、
金属の肉体を与えられた彼女は、
アリータとして再生します。
記憶を失っていた彼女は、
何度か危機に襲われる中で、
「自分」を思い出してゆきます……

<以下、ややネタバレします>

サイボーグは心を持てるのか、
サイボーグと人間は愛し合えるのか、
など、古典的なテーマにも触れていますが、
見所はやはり、アリータのキャラなのでしょう。
彼女は、戦う少女から、
戦い愛する女性へと「成長」してゆきます。
時には、「父親」である医師の言葉を無視し、
自分の信念を貫くし、
時には、愛する人のあめ、
自分の命を差し出そうとさえします。
こちらが油断していた(?)せいもありますが、
アリータの涙にはグッときてしまいました。
また、善人と悪人、みたいな単純な構図ではなく、
ファルマコン的な人物もいるし、
例の「セイヴ・ザ・キャットの法則」
(弱っている猫を助けた人物に観客は好意を抱く)
をストレートに使い、
ただそれを反転させたりもしていて、
よく練られていると感じました。

ただ、この映画、誰が見ても「終わってない」んですよね。
もう4年経つのに、まだ続編は出てません。
公開されたら、劇場で見ます!





『バービー』

見よう見ようと思いながら今日まで来てしまった

『バービー』(2023)

やっと見ました。
直接のきっかけになったのはこの記事です。


マーゴット・ロビーの言葉が、
清々しくていいですね。

映画としては、
前半は快調で、
中盤過ぎもいい流れだと思うんですが、
後ろの1/3ほどが、
ちょっとまどろっこしかった、
つまり、説明的というか、理に落ちるというか、
着地地点をしっかり提示することにこだわりすぎた気がします。
ただもちろん、そうしたくなるのは当然だし、
なんなら、何か新しいパラダイムの萌芽くらいは示したい、
と思うのも当然なので、
そういう風になってしまうのは理解できますが。
ただ、とりわけ「アイデンティティ」というものの理解が単純なので、
深いという感じはしませんでした。
もちろん、おもしろかったんですが。

それにしても、
ライアン・ゴズリングは、
ライアン・レイノルズと似てますねえ。
まあ後者の方が、ちょっと陽気な感じだけど。
そしてふつう、
有名俳優に似てると、
かえって役がもらえないって聞きますけど、
そうはなってないんですね。

読書用ランプ

このところ、
選択の失敗が続いています。

『バッドランド・ハンターズ』
『ザ・キッチン』
『ベルリン』

どれもわたしにはイマイチでした。

マ・ドンソク主演の『バッドランド・ハンターズ』は、
まあ彼が出ていてば75点は固いだろうと思っていたのですが、
荒唐無稽で浅はかな脚本と雑な演出が目立ち、
20点くらいでした。
『ザ・キッチン』は、遅すぎる、と感じました。
このスピードでやるなら、もっと映像が魅力的じゃないと。
『ベルリン』は、
あの傑作『ペーパーハウス』のスピンオフなので、
これはエンタメとしては間違い無いだろうと思っていたのですが、
ハズレでした。
こちらも、浅くて単純。
舞台がパリなので楽しみにしてたんですが……

実はもう1本、途中で辞めている映画があるんですが、
これは、映画は悪くないというか、
主演女優はとても上手くてよかったんですが、
話の展開が苦手なパターンに入ってしまったので、
つい止めてしまいました。
実はこの長尺の作品、
最初の30分ほどは会話ばかりだったんですが、
それでも、
俳優の細かい演技と、脚本のおもしろさに引っ張られていたので、
残念でした。

話は変わりますが、
読書用の小さなライトを買いました。

https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09J4QRFFB/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1

リビングのソファのアームに置いてみたら、
とても本が読みやすくなりました。
これ、買って良かったです。

2024年2月1日木曜日

『偽りの銃弾』

ネトフリにお勧めされたイギリスのドラマ、

『偽りの銃弾』

を見てみました。
見終わってから知ったんですが、
ネトフリ内ではかなりヒットしているようです。

宣伝文句はこんな感じ;

殺人事件で夫を失った元特殊部隊パイロットのマヤ。
2歳の娘を案じ自宅に設置した隠しカメラに写っていたのは、
2週間前に殺されたはずの夫ジョーだった。

続きが気になりますね?
8話なので、あっという間です。

ドラマは、映画と違う時間が流れています。


で、今回のドラマはというと、
(単なる印象批評になってしまうんですが)
いわゆる「ドラマを見てる」というより、
小説を読んでいる時の感覚に近かったです。
謎のある犯罪物の小説を読んでいるみたいな精神状態になりました。

でやはり、原作小説がありました。
人気作家、ハーラン・コーベンの小説で、
訳者はお馴染みの田口俊樹。
彼の翻訳、何冊読んだかしれません。
その感覚です。

ただどうしても違うのが、
役者の存在です。
たとえばヒロインのマヤ。
ドラマを見ていると、当然ながら、
マヤは、演じるミシェル・キーガンの容姿に見えていて、
それ以外の容姿にはどうしても見えません。
(ミシェルはきれいだし、かっこいいですが、
元特殊部隊には見えません。
小説だったら、
おそらくもっと逞しい、
スポーツ選手のような雰囲気の女性を想像していたでしょう。)

というわけで、
原作小説も読んでみたくなりますが、
読むべき本が高く積み上がっていて、
そこまでは無理かな……