2021年12月31日金曜日

2021

コロナの時代、になって、
約2年が経ちました。
第一波に襲われた頃、
これは4,5年はかかる、
と言っていた専門家がいたのを覚えています。
なんとなく、まあそうだろうな、とは思いつつ、
意外に早く終わったりして、
と、どこかで根拠なき希望に逃げ込みたい気持ちがありました。
で、今です。
オミクロン株は、
もう別種の何かだと見なすなら、
これが落ち着いた頃にはまた、
新たな変異株が現れるでしょう。
(ワクチン・ナショナリズムが、それを後押しします。)

大学で言えば、
たしかに去年よりはだいぶよかったと言えるでしょう。
授業も、たとえば後期なら、
最初の4回はオンラインでしたが、
残る11回は対面でできました。
オール・オンラインとは、まったく違います。

誰にも分からないことですが、
来年の今頃、
少なくとも今よりはマシな状態になっていることを願っています。
特にアフリカで、
安全にワクチン接種が進むことを。

個人的には、
まあ細かいことはいろいろありましたが、
大枠では、無事に過ごせた一年でした。
ありがたいことです。
そして今年お世話になったのは、
1にネトフリ、
2にテニス、
でしょうか。
テニスは、絵に描いたような「下手の横好き」ですが、
それでも好きは好き。
とくにプレーが始まる前、
風のない水面のようなコートを前にすると、
そこで繰り広げられた、繰り広げられるであろう、
無数の影が踊っているのが見えるような気がします。

2022年が、
みなさまにとっていい年になることを、祈っています。

Que cette année nouvelle soit pour vous un cadeau...

2021年12月30日木曜日

『オスロの少女』


タイトルを見て、
ああ、ノルウェーのドラマも見ておきたいな、
と思って見始めたところ、
思いもしない展開に驚いています。
(今、半分くらいまで見たところです。)

舞台は、(ここまでのところ)
オスロ、
エルサレム、
ガザ地区、
シナイ半島(エジプト)の砂漠、
の4箇所です。
それぞれの土地が、
「オスロ合意」が成された場所、
イスラエルの政治・軍事的中心、
実効支配するハマスの拠点、
IS の活動地域、
に当たっています。
物語は、この4つの「力」の関係を背景にした、
ある少女の誘拐物語です。

このドラマのポイントは、
「オスロ合意」から約30年経ち、
特にアラブ側では、
この合意に対する失望、後悔が広がっているという事実です。
こういう状況の中で、
ある必然的理由からイスラエルを訪れた「オスロの少女」が、
友人と一緒にシナイ半島(←当然危険地帯)に渡り、
IS に誘拐されてしまうのです。
そして彼女の母親は、
「オスロ合意」で活躍した人物で、
彼女は、イスラエルの高官とも個人的繋がりを持っていて……
というわけです。

オスロと言えば「オスロ合意」。
たしかに、それが最初に思い出される事柄かもしれません。
こんなドラマがあるわけですね。

2021年12月29日水曜日

バッテリー

ど~~でもいい話です。

iPhone は、今や 13 が登場しています。
値段も10万を越えていて、
もう完全にパソコン並みです。
一方、
その半分以下である 6あたりを使っている人もいて、
実はわたしも 6s という、
古い方から数えて 3, 4 番目という機種を使い続けています。
別に不都合はありません。
ただこのところ、バッテリーの減りが早く、
近所の店でバッテリー交換をしてみました。
プラス1000円で、容量が 137%のものにできる、
と言うので、それを。

これが、驚くほど違いました。
朝 100%で、
大学から帰ってくると 30%だったものが、
もう、まる 2日以上使っていますが、
まだ 40%残っています。

年季の入った 6s、
まだまだいけそうです!

ちなみに、お気に入りのケースはこれ。

Parisien と書かれていますが、日本製です。
ただこれも、
かなり使い込まれているので、
新年には、
気分を変えたい気もしますね。

2021年12月28日火曜日

ラスト・テニス

昨日、論文の発表会も無事終わり、
やっと気分は冬休みです。
(まあ、あれとあれとあれはやらないとですが。)

で、
振り替えが残っていたテニス、
今年の打ち収めに行ってきました。
ふだんは行かない曜日なので、
久しぶりのMコーチです。
まだ20代中盤の元気な彼女、
フォームのキレイで好きなコーチです。
が!
なんと今日で退職するというのです。
しかも、わたしが出ていたのが最後のレッスンだと。
わたしもびっくりして、
しかも、もうおそらく会うこともないのかと思うと、
とても寂しい感じ。
お別れには、こんな時代ですが、
固い握手を交わしました。
いろいろいいアドヴァイス、ありがとうございました。
新しい職場でも、がんばって欲しいです。

サヨナラだけ人生だ……

2021年12月27日月曜日

今年の3作(2)

というわけで、(2)です。
今度は、ちょっと狭い(?)ベスト3です。

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2021・女性刑事ドラマ、ベスト3

新しい時代の手触りは、女性刑事たちの造形の中にも見いだせるでしょう。凍てつくヘルシンキを生きる『Deadwind 刑事ソフィア・カルピ』。ポーランドが舞台の『泥の沼 97』のヒロインは、ロマの血をひくレスビアン刑事。『コラテラル』では、妊娠中のキップが、サウス・ロンドンの移民街を走ります。


Deadwind 刑事ソフィア・カルピ』:夫を亡くし、仕事に打ち込むことで生きのびようとするシングル・マザー、ソフィア。有能ながら、麻薬を縁を切れない若き同僚ヌルミ。氷が押し寄せる海岸で事件が起き、そこにはソフィアの娘の影が。ヘルシンキとタリン(エストニア)の繋がりもかなり新鮮。


『泥の沼‘97』:レスビアンで、母親とは疎遠で、ロマ語も話すウィテク。不敵な笑みを浮かべる彼女は、ワルシャワを追放され田舎の町へ。そして洪水の後、町外れの森で少年の遺体と不審な骨が見つかります。かつてドイツに占領され、その後ソ連軍に解放されたこの森の深い闇に、よそ者刑事が迫ります。

 

『コラテラル』:サウス・ロンドンで不法就労する移民たち。その一人が殺害され、妊娠中のキップが担当することに。この移民地区には、労働党の幹部も、移民女性と暮らす女性司祭もいます。そして第一容疑者は、シリアでの戦闘後、PTSDに苦しむ誠実な女性大尉。彼女が受けたむごいハラスメントとは……


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実は『ペーパー・ハウス』にも、
印象に残る女性刑事が二人出ていました。
どても好きな二人ですが、
ここでは、
明らかに主人公である女性刑事に限定しました。
もちろん、作品のデキも加味しています。

それにしても、
この「女性刑事」という映画的存在は、
一つの突破口になり得ると思っています。

2021年12月25日土曜日

EXIT

そういえば、韓国映画の 

EXIT

を見ました。


ある種のパニック映画で、
街が有毒ガスに覆われてゆく中、
なんとかそのガスから逃れようと奮闘する男女の物語です。
この二人、実はかつて学生時代、
ボルダリング部(?)の先輩後輩でした。
ただし男は後輩女性に振られた経験があり、
しかも今「無職」なので、
再アタックしたくてもできない……
みたいな状況だったのです。

まあ、これはお風呂で、
「休憩」として見ました。
ヒロインのユナは、
HUSH のときより親しみやすい感じで、
軽いアイドル・エンタメ映画としては、
よろしいのではないでしょうか、
という感じでした。

今年の3作(1)

今年見た作品の中で、
ベスト3を選ぶという企画、
これを twitter の「総合芸術系アカウント」でやろう、
っていう話になっているんですが、
ここで、わたしの分を、
先行発表しちゃいましょう。
(字数は、twitter に合わせてあります。)

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2021・映像作品、ベスト3

ベスト1は、スペイン・ドラマ『ペーパー・ハウス』。圧倒的なドライブ感と、人物たちの魅力。そして韓国ドラマの『ハイエナ』は、ヒロインの生き方も、隠れテーマも強烈。またご存じ『シャン・チー』は、力と力ではなく、新たな原理を生きる可能性を、萌芽的にせよ示したのではないでしょうか?


『ペーパーハウス』:「人を傷つけない」強盗団が、貨幣制度の権化である造幣局を占拠し、ボニー&クライドとは別のタイプの英雄になる物語。警察側も含めた群像たちは、偉大と卑小、歓喜と悲嘆、そして変幻する美の化身です。セリフもほろ苦く、パルチザンの音楽も嵌まってる。サイコー!


『ハイエナ』:地べたを這いつくばって生きてきた女性キムと、エリート判事の息子チュ。この二人の弁護士の、アンビヴァレントな恋の物語。それはとりわけ、キムの大胆な行動力によってドライブされるのですが、驚くのは、父親殺しのテーマ。父親たちが迎える「死」は、家父長主義の死なのです!

 

『シャン・チー』:帝国主義的で、所有と支配に取り憑かれた男と、自分の心身に耳を傾け、その希望を生きようとする女。この二人を親に持つシャン・チーは、暴走する「力」と向き合ったとき、行動原理の選択を迫られます。その答えは、これまでのマーベルとは違う地平を示しているように思えるのです

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実は、『ペーパー・ハウス』は今2周目の最中、
というか、今日、見終わる予定です。
登場する女性たち、つまり、
シングル・マザーで刑事であるラケル、
やはりシングル・マザーであるナイロビ、
衝動的で野性的なトーキョー、
まじめで純情なモニカ、
妊娠中の女王様アリシア、
トランスジェンダーのマニラ、
ピアニストで強盗のタチアナ……
驚くのは、彼女らがみんな、
それぞれに魅力的なことです。
主人公だと言ってもいいトーキョーは別格だとしても、
年齢もオリエンテーションもバラバラな女性たちを、
これだけ魅力的に見せただけでも、
たいへんなことだと思います。
BEST 1 は、『ペーパー・ハウス』です。



2021年12月24日金曜日

1月の新刊

白水社からのお知らせ、に登場。



黒田さんの新刊と一緒っていうのが、
また嬉しいです!

今年1番か?

今年の授業も昨日終わり、
(来週まだ論文審査などがあるんですが)
一応、一段落です。
コロナになることもなく、
風邪をひくこともなく、
まあ、何回かは医者に行ったりもしましたが、
なんとかここまで無事たどり着きました。
パチパチパチ。

というわけで、
クリスマスも近いし、
今日は、豪華版のディナーに行ってきました。
ときどきランチで行くビストロなんですが、
夜は値段的になかなか……
でもまあ今日は、お疲れさまということで。

で、素晴らしくおいしかったので、
写真を挙げていきます。

まず、オードブル盛り合わせ。
(テリーヌが抜群。自家製ハム、鴨とオレンジ、3種のチーズ、
ブリとホタテ。これで2人前。)



洋梨のコンポートとイチゴとフランボワーズのサラダ。
かかっているのはチーズ。これも2人前。



オマール、赤海老、いくらの、chaud-froid(冷製ー温製)
(オマール食べたの、いつ以来?)



金目鯛の雲丹ソース。ゴボウのフリット。
(ソース、おいしい。)



鴨と、牛ヒレ&フォアグラの重ね焼き。ソース・ペリグー。トリュフ添え。)
(コンビネーション、火の遠し具合、シャープなペリグー、みんな素晴らしい。)



リンゴのケーキ&アイス。
(黒っぽく見えるのは、コーヒー・ソース。)



アラカルトで、それぞれの量を少なめにしてもらって頼みました。
で……
ほんとに、どれもおいしくて、驚きっぱなし。
安くはないですが、
でもビストロなので、
これに加えて3杯飲んで、7000円ちょっと。
内容を考えたら決して高くないと思いました。
(パリだったら、ゼッタイもっと高いでしょう。)
この店、来るたんびに、
また来たいと思うのでした。

おいしゅうございました。

2021年12月20日月曜日

『パリの確率』

大学院ゼミ、いよいよ今年の終わりに近づいてきました。
で、今回は、
ベルモンドとロマン・デュリスという、
(間にドパルデューを挟んだ)
2つの時代のスターの共演作を見てみました。
わたしも、10年振りくらいです。

『パリの確率』(Peut-être)


ロマン・デュリスは、基本、
父親にあるとか、
「ちゃんとした男」になるとかを拒否し、
ただ蝶のように、
きれいな女性たちの間を飛び回るのが好きな、
大人になれないやつ、
を演じさせたら天下一品です。
そしてその分、
イライラさせられもするのですが。

ただこの作品では、
彼は「引き受ける」のです。
クラピッシュ監督と組んだ別の作品では、
(例の3部作のことですが)
一貫して「幼年」、「未成熟」の人なのに、です。

それはともかく、
落ち着いて見ると、
たとえば卵とか、ピストルとか、
もちろん砂とか、
象徴性を持った小物が上手く使われていました。
さすがクラピッシュ、という感じ。

で、今日見て、
今まで以上に印象に残ったのが、
ロマン・デュリスの恋人役の、
ジェラルディーヌ・ペラスです。
彼女はこれにも出てました。


そして最近では、ドパルデューの妻役も。


ここでも、ちょっと愁いを含んでいるあたり、
かわらず魅力的でした。

2021年12月19日日曜日

「囚人の精子で体外受精…のはずが パレスチナ舞台の映画に猛批判」

今日の朝日新聞のニュースです。


「ワールド映画」ゼミでは、
今年も『オマールの壁』を見たのですが、
どうしても思い出してしまいます。
で、
さっそく学生にも、
この記事を読むように指示しました。

そして実は、春にもこんな記事がありました。


こちらもまた、学生に指示しました。
まあ、成績には関係ないので、
読まない学生もいるでしょうが、
読む学生もいると信じて。

2021年12月18日土曜日

「読むことの小道をたどるうちに」

先日ご紹介した管さんの新詩集、

PARADISE TEMPLE

さっそく読んでみました。

言葉の、
ささやくようなフットワークと、
時に振り下ろされる垂直的な剣が、
「世界」を押し広げ、
「時間」への眼差しを、未来へ、過去へ、
深く伸ばしてゆきます。

まず、最初に目に飛び込んでくる目次が印象的。

砂浜、図書館、地形、気象、
モロッコ、西瓜、Mac Air、水……

こんな世界。
こんな響き。

でたとえば、「かぶとむし」の始まりは;

夏休みになって森が近くなった
二階の屋根の高さを緑の樹木が歩いて行く

Mmm、いいですねえ。
「かぶとむしの季節がやってきた」のです。

それから、論理から遠く離れて魅了されたこの一節。

すると友人が、この子のお兄ちゃん
なんていう名前だと思う、と訊いてくる
ぼくが間髪入れずという感じで
現実
と答えると
友人と母親が目を丸くして驚く
どうしてわかったんですか、と母親に訊かれて
え~、わかるでしょ、と答えたが
自分でも理由はわからなかった
いい名前だな、とは思う
兄妹にとって、すると友人が
ゲンジツだけど reality じゃないんだよ、と言う
それで頭の中でただちに別変換して
あ、幻の、
というと二人がそうそうと肯く
そこではじめて
すごい名前だなあ、と感心する
幻日か、Sun Dog か
偽の太陽か、それもいい          (Sun Dog)

思いも寄らない言葉の「別変換」が起き、
見慣れない世界が突如目の前に現れてきます。

そして……
『東京詩』の授業でも、
詩の対象の拡大、について話題にするのですが、
もう、それが全方向的に試みられています。
如実に分かるのが、ここ。
「文学とは何か」という詩の、冒頭の1行です。

そんな主題で詩が書けるものだろうか

けれども詩は、すでに書かれているという……。
そしてこの詩にはこんな一節も。

読むことの小道をたどるうちに
書くことの空き地にたどりつく

そしてその空き地で、
人は歩き、
さまざまな気象に包まれ、
また歩き続けるのだろうと、
この詩集を読むと、
思えてきます。

2021年12月17日金曜日

学生たちと

はっと気づくと、
今年もあと2週間ほどで、びっくりします。
レポートまみれ(!)の日常が続いていて、
授業もあれば会議もあり、
廊下での根回しもありで、
やはり時の経つのが速いので、
しみじみする暇はなかなかないのですが。

でも、この頃、
学生たちとしゃべる機会が増えた気がします。
1つには、レポートに対するコメントに対して、
質問に来る学生がいること。
「本能じゃなくて文化的にって、ほんとにそうなんですか?」
もちろんそう。
大昔ですが、伊丹十三の名台詞、
人間は本能が壊れて生まれてくる、
を紹介したり。
あるいは授業後の廊下で、
秋田出身の女子学生から、
そのふるさとの様子を教えてもらったり。
あるいはトイレで会った学生が、突然、
「先生の話、おもしろいです!」
と言ってきてくれたり。
そしてこうしたことすべては、
対面授業だからこそなんですよね……。

(いやもちろん、
「雑談」に興味を示さない学生もいます。
あるクラスでは、こちらが話していても、
おかまいなくキーボードをたたき作業を続ける学生がかなりいて、
また顔を上げている学生が一人もいなくて、
まったく聞く気がない雰囲気だったので、
その旨を告げ、急遽「雑談」は中止。
「授業」に戻ったこともあります。
ただ、授業後、
先生、あの続き聞きたかった、
とわざわざ言いに来た学生もいたんですが。
彼には、廊下で個人的に話しました。
あのファイザーなどの、悪名高いオピオイドの話です。
もちろんこれは、試験に出ません。)

そういえば、さっき読んだブック・レポートでは、
本の内容が、
以前の授業内容や、
以前見た映画の内容と結びつく点があり、
「先生がそうしてるんだろうけど」
でも、そのリンクがおもしろい、
と書かれていました。
そう、もちろんそうしています!
でも、なかなか気づかれないので、
気づいてくれる学生がいて、少しほっとしました。
この授業は、
かなりハードな宿題を出してるんですが、
ついてきてくれる学生は、
のびてるなあ、と感じることが多いです。
大変だろうけど、
あと少し、がんばって欲しいです!

2021年12月16日木曜日

PARADISE TEMPLE

管さんの新詩集が発売になりました!

PARADISE TEMPLE



もう、第八詩集になるんですね。

さっき机の上に置きました。
体調のいい日に、読みます!

2021年12月11日土曜日

レポート・続

今日の午後は、
レナさんと編集者とわたし、
3人で Zoom打ち合わせをしました。
仲良しの3人なので、
仕事とはいえ楽しいです。
しかも、今回の企画は、
かなり画期的なものだと思っています。
(リーダーはレナさんです。)
モノ的には、
大きな売り上げにつながったりすることはないんですが、
やりがいがあります。
実際に完成するのは、
来年の秋以降の予定です。

で、レポートです。
徐々にですが読んでます。
ほとんどのレポートはちゃんとしていて、
というのは、ちゃんと課題の本を読み込んでいて、
読んでもらってよかったなあ、という感じ。
なるべくヴァリエーションを持たせた10数冊から、
好きなのを選べるようにしてるんですが、
学生の選択はかなりばらけていて、
まあ、こちらも飽きないのでいいです!
ちなみに、特に評判がいいのは、

『パリのすてきなおじさん』

です。
たしかにおもしろいですからね~。

レポート

今手元に、
読むべきレポートが140本ほど集まっていて、
この週末にも、
20本以上来る予定です。
読んで、
やはりちょっとはコメントすることになるのですが、
全部読み終わるのは、いつになるのでしょうか……?

『フラ語ボキャブラ』&『フラ語動詞』、
ついにわたしの手は離れました。
とりあえず、よかったよかった……
編集のMさんのアイディアのおかげで、
いい「増補」が付いたと、
わたしは思っています。

早くも、出てるんですね。



いや、早い!

2021年12月9日木曜日

追い込み

もちろん授業もあり、
もれなく予習&レポート読みもあり、
という日常プラス、
今、2冊の「増補」版の追い込みです。

1冊は、『フラ語ボキャブラ』。
これは、ボーナス・レッスンを3課付けました。
テーマは、
「SNS」
「世界市民として(!)」
「コロナの時代」
です。
それぞれ、新鮮な語を揃えました。

もう1冊は、『フラ語動詞』。
こちらは、ボーナス問題を100問、
付けることにしました。

もちろん全体を見直しますが、
メインはそれぞれの「増補」部分なので、
仕事量がすごく多いというわけじゃないんですが、
やっぱり、ちゃんとしようとすると気を遣います。

両方とも、1月中旬に出る予定です。

そして実はもう1冊、
こちらは教科書で、
出るのは随分先になりそうですが、
こちらもけっこうできてきています。
リーダーはレナさんです!

2021年12月4日土曜日

弁当は大事

今日は土曜日、だったんですが、
業務のために大学へ。
で、お昼には弁当が支給されたんですが、
これがちょっとひどかった(涙)
ご飯の上に、
串から外した焼き鳥が転がっているんですが、
その3分の1ほどは黒焦げ。
で、となりに卵焼き、
そして人工色でペラペラの漬物、以上おわり。
Mmm...  これはひどい。
弁当がこれだと、はっきり言って、
モチヴェーションが下がります。
もちろん、もっとマシな弁当が支給されることもあるんですけどね。
(どっちにしろ、仕事はちゃんとやりますが。)

ふと思い出すのは、
「テレビでフランス語」の時の弁当。
あれは、スタッフが、
渋谷周辺のおいしそうな店を本気で探してくれて、
毎回いろんな弁当が出て、楽しみでした。
みんなも盛り上がるし、
やっぱり弁当は大事ですね!

2021年12月2日木曜日

『ソフィー・マルソーの刑事物語』

大学院ゼミ、今回見たのは、

『ソフィー・マルソーの刑事物語』(1984)

です。
ジェラール・ドパルデューを見るために選んだ映画です。
(が、院生の一人は、
監督であるモーリス・ピアラが「好き」で、
4,5本は見ていると言ってました。)
本当は、同じピアラの『ルル』が見たかったんですが、
これは国内盤がないんです。
(英語字幕で、今後見るかもしれませんが。)

思えば、ソフィー・マルソーが『ラ・ブーム』でデビューしたのが、
1980年。
わたしが大学3年の時です。
フランス文学科ですから、
もちろん話題になり、
新宿に見に行った記憶があります。
ただその時は、「ブーム」っていうものもよく分かってなくて、
年下の子たちの映画を見るのにも慣れなくて、
けっこう戸惑ったのでした。
あれから40年! ですねえ。

今回見た『刑事物語』のほうは、
舞台がパリなのに、
いわゆる「花のパリ」がまったく登場せず、
くすんだ警察署や、
むしろ殺伐とした街角ばかりが背景となっていました。
もちろん、そうしたものを選んだのでしょう。

素晴らしくおもしろいわけでもなく、
つまらないというほどでもなく、
でもやはり、ソフィー・マルソーを見る映画なんだろうとは思いました。