2010年9月29日水曜日

夕刊

今日の朝日新聞の夕刊の1面、のコラム。
能町みね子さんが取り上げられています。
読みましょう!
(もうすぐイベントです!)

2010年9月27日月曜日

Début !



行ってきました、「管啓次郎&港千尋 @ABC」!

外は肌寒い雨でしたが、会場内は熱気ムンムン。
予約が取れなかった人たちは立ち見です。
すごいですねえ、詩のイベントで、こんなに人が集まるなんて!

イベントそのものは、管さんの朗読あり、
また港さん&管さんの秘蔵写真のスライドありで、
とても豊かな2時間となりました。

来場者にプレゼントされた「熱帯詩集」、これがまたおしゃれ。
1枚の大きな紙(地図用だそうです)が折りたたまれていて、
その全面を使って長詩「リスボン」が印刷されています。
フォントの大きさも絶妙。帯封に似た巻紙もいい感じ。
(これが電子書籍にないものですねえ。)

管さんの詩は、今までの日本のどの詩にも似ていなくて、
時にその肌触りは良質の翻訳詩のよう。
それはおそらく、次々に提示されるイメージが、
そしてそのイメージの新鮮な連なり方が、
非日本(語)的だからなんでしょう。

今わたしたちが使っている日本語は、
いわゆる翻訳語によってずいぶん恩恵を受けた結果ですね。
翻訳というものの積み重ねがなかったら、
こんな日本語ではないでしょう。

『Agend'Ars アジャンダルス』は、
新しい日本語の開拓という面もありそうです。
詩に興味のある方は、ぜひ。
大型新人のデビューを祝いましょう!

(帰り道は、同僚の倉石さんと一緒でした。
倉石さんの詩集も読みたいな~)

アヴェスタ・2



ゾロアスター教徒の有名人を、wiki で見てみたら、なんと、
フレディー・マーキュリー!
あのクイーンのヴォーカルですね。
わたしたちは高校生のころ、彼をフツーに「フレディー」と呼んでいました。
フレディー、また音外しちゃったね!
という感じで。もちろん、ファンでした。

そしてもう1人、ズビン・メータの名前も。
学生時代、家庭教師のバイトをしていたことがあるのですが、
その時教えていた中学生の父親が、
アメリカの大学でズビン・メータと2人部屋だった、と言ってました。
だから日本に来ると、家に来るよ、と。
その頃彼は、NYフィルを振っていたはず。
残念ながら、わたしは会うことはなかったのですが。

そして本屋「アヴェスタ」の経営者もまた、
おそらくゾロアスター教徒なんでしょうね。
(もちろんニーチェみたいに、ゾロアスー教徒でなくても、
『ツァラツストラ(=ゾロアスター)はかく語りき』
なんて本を出しちゃう人もいますけど。)

本屋の店名を見ただけで、
ゾロアスター教がこんなにも身近に感じられるなんて!
だから旅行はやめられない!?

2010年9月26日日曜日

アヴェスタ



先週だったか、新聞で、インド最大財閥・タタグループの記事を読みました。
タタグループと言えば、例の世界最安車「ナノ」を開発し、
話題になりましたね。

このタタグループ、創業以来140年以上、
ゾロアスター教徒であるタタ一族が率いてきたそうなのですが、
ここにきて、教徒以外の後継者も認める動きが、
と記事は伝えていました。

ゾロアスター教と言えば、鳥葬を思い出します。
子供の頃、初めて鳥葬のことを知った時は驚きでした。
ムンバイの郊外には、
ゾロアスター教の教徒以外近寄れない場所があり、
そこでは最近まで鳥葬が行われていたそうです。

そしてこのタタグループの経営陣、
平均報酬は約2000万円弱。
これは、あのゴールドマン・サックスなら、平社員より少ないはず。
「社会の資源を利用して得た利益は、社会に返す」
これがタタグループの哲学だとか。

ゾロアスター教は、紀元前12C.頃に登場し、以降、
ササン朝ペルシャの時代には栄えましたが、
7世紀以降、イスラムと入れ替わるように勢力を弱めました。
でも……

今日の冒頭の写真は、サン・ドニ駅近くの、本やCDを扱うお店です。
なんてことないんですが……
店名が、AVESTA。そうです、ゾロアスター教の聖典の名前なんです!

これに最初に気づいたのは、マダム中村です。
彼女がいなければ、見逃していたでしょう。ありがたや!
で、ついでに、と言ったらなんですが、
彼女が参加している本をご紹介しましょう。これです!

http://shumpu.com/archives/3103

この本の装丁は、
『世はいかにして昭和から平成になりしか』
も担当してくださった、タモンさんです。
世間は狭いですねえ。

では、今週も張り切っていきましょう!

明日、ABCで



東京は爽やかな日曜です。

昨日「詩」のことを書きましたが、明日、
青山ブックセンターで、詩のイベントがあります。
わが同僚・管啓次郎さんの第1詩集、

Agend'Ars アジャンダルス』

の刊行を記念して、管さんと港千尋さんの対談です;

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201009/agendars927.html

残席わずかだそうですが、間に合う、かな!?

2010年9月25日土曜日



大学の授業が始まり、
それと同時に、というわけでもないのですが、
色んな事が動き出しています。

その中で、
このところ1番集中しているのは、詩を2編書く仕事です。
これは、春に予定されているあるイベント関連のものなのですが、
参加させてもらえて嬉しい限りです。
張り切って、というのも合わない気がしますが、
少なくともかなり集中して、書いています。
わたしにとっては、こういう仕事は初めてなので、
この機会を大事にしているわけです。
(最初で最後かもしれないし!)
いずれ詳細は紹介させていただきますね。

そういえば、昨日、後期の総合文化ゼミの登録が締め切られました。
「映画」のほうは、定員オーヴァー、
「東京詩」は定員の半分に届かず、という、
前期と同じパターンです。
どうも、「詩」とついただけで、引かれてしまうところがあるのかな?
楽しいと思うんですけどねえ。

そうそう、金曜の授業では、
夏休み中ここを読んでました! という学生がいました。エライ!
(だからって加点はないですよ!)

2010年9月23日木曜日

心から


というわけで今日、ついに全放送が終わりました。
ここまでお付き合い下さったみなさん、
ほんとにお疲れ様でした。
そして、Merci beaucoup !!
Twitter にも、pimakichi さん、kihitomusic さん、shibukuma さん、noel-n さんなど、
番組を惜しんでくれる方々もいて、嬉しかったです。
96回も、ありがとうございました!

今日はわたしも、降りこめられて1日家にいたので、
放送をリアルタイムで聞きました。
そして特に、メンバー紹介のところでは、
狭いブースに4人で入って順にしゃべったりしたのを思い出し、
ちょっとじ~んとしちゃいました!

そして Imposs 。
実はもうずいぶん前から、最終回はこの曲で、と思っていました。
激しくて切ない、胸に沁みる曲です。
(You Tube にないのが残念!)
代わりに、というのもなんですが、やはりわたしは好きなこの曲を;

http://www.youtube.com/watch?v=ocwFcdmp7Mg&p=F8D6B2E71BA24060&playnext=1&index=17

リフは;

Ce soir 'y a rien d'interdit et on s'fout d'c'que le reste d'la terre dit !
Ce soir 'y a rien d'interdit et on s'fout d'c'que le reste d'la terre dit !

です。「まいフラ」のテキスト風に内容を言うなら、

おれの世界に「禁止事項」なんてない。おれが生きてるのは今だ。
どの瞬間も、最後の瞬間のつもりで生きてるんだ。
すべての瞬間が「今」なのさ。
モントリオールのすべての街区が、おれの背中に張り付いている……

という感じでしょうか?

とにかく! 長い放送が終わり、わたしもほっとしました。
聞いてくださったみなさん、
そしてケンちゃん、ナオコさん、もちろんレナさんも、
ありがとうございました!

2010年9月22日水曜日

秋の


後期初日、とりあえず無事終了。
「まいフラ」もあと2回ですねえ。

さて、もうすぐ秋。東京もコンサートの季節です。
クラシックについて言うと、
昨日やっとオークションで買えたのが、
内田光子が弾き振りするモーツァルトのコンツェルトです。
20番と27番! いやあ、これは楽しみ!
特に20番のニ単調のほうは、まぎれもなく天才の作品ですね。
それから、ヴァイオリンのパールマンや、
あのポリーニ。
ポリーニの場合、今回は、ショパン、ベト、バッハと、
日によって弾き分けるので、なんなら全部行きたい! ところですが、
これはチケットが高くて全然ムリ。
多分、行けないかなあ(涙)
あとツィメルマンやアーノンクールも来るんですね。

でもこうやって並べてみても、個人的には、
モーツァルトのピアノ・コンツェルトが1番行きたいかな。

オペラでは、これもまったく個人的な好みですが、
新国立の「フィガロ」の公演が迫っています。
まだ諦めてません!

洋楽のほうは、今年は、わたしにとってはさびしい感じ。
バッド・カンパニーは、高校の頃よく聞きましたが、
今はちょっと……

音楽の秋、ですね。

2010年9月20日月曜日

さあ!


長い夏休みも、とうとう今日で終わりです。

夏休みは、このブログを始めてから、これで3回めです。
振り返ってみると、3回とも、わたしとしては充実してました。

一昨年は、そうそう、これは『東京詩』に集中していました。楽しかった!
去年は、まず7月にモントリオールに行き、
その後、「まいにちフランス語」の準備をしました。プレッシャーがありました!
そして今年は、入念に準備してパリに行き、
とても勉強になりました。ちょっと寒かった!
そして帰ってきてからは、パリでの見聞をまとめたり。

でもやっぱり、旅行はつくづく準備が大事。
準備するだけして、そして「全然違うじゃん!」というのが、いいんですね。

さあ、明日から仕切り直しです。後期も元気にいきましょう!

2010年9月19日日曜日

オワリと始まり


さて、ついに明日からは、
「まいにちフランス語」も最終週です。
先週までで92回、あと4回で…… オワリ!
木曜日まで、どうぞお付き合いください!

        ◇

実は今週の火曜からは、大学の授業も始まります。
いきなり総合文化ゼミの日からなので、
受講者の数が少しだけ気になります。
「東京詩」のほうは、たいてい6~7人なのですが、
場合によっては0人もなくはないからです。

来年度は、「東京詩」はやめて、
何か新しいものを、とも考えています。
思いきって、「ユダヤ人」なんてのはどうでしょう?
わたしは楽しそうでいいと思うのですが、
学生にとっては、ちょっと「発表」とかはしにくいかも。
こうなったら、いっそ思いきって、
「宇多田を読む」は?
お、これなら学生も言いたいことがあるかも。
ちょっと考えてみましょう。

2010年9月17日金曜日

鳥と


今日はまた、そこそこ暑かったですね。

さて、左右社ニュースによると、
永江朗さんが、『東京詩』を取り上げてくださったそうです;

http://sayusha.com/sayusha/SayushaNews/entries/2010/9/16_dong_jing_shixiao_shuotorippa_zhi_shangde_shao_jiesareteimasu.html

『東京詩』のことは抜きにしても、
「トリッパー」の今回の特集は面白そう。
明日買いに行く予定です。

永江さんはたくさん本がありますが、最近では、
朝日のPR誌である「一冊の本」に連載していた「セゾンの人々」が好きでした。
とにかく、ありがとうございました!
(このPR誌は、定期購読してもモト取ると思います。安いし。)

で、本日のパリ写真のテーマ(?)は「鳥」。
東京に比べると、明らかに鳥に対する許容度は高いですね、パリは。
テラス付きの場合、店の奥まで鳥が侵入しても、
特に誰も反応しません。
ま、それもいいかな。

2010年9月16日木曜日

Imposs !


今日の「今週の1曲」は、ついに Imposs が登場しました。

http://www.youtube.com/watch?v=KxLCngnm1Zc&feature=fvst

こういう「チガイ」をテーマにした曲が、
ラッパーたちによって歌われる、というのは、いいですね。
わたしが彼に初めて興味を持ったのは、
中盤にクレオール語がたくさん出てくるこの曲からです;

http://www.youtube.com/watch?v=glS4Dy5U4i8

中盤と言いましたが、出だしの会話も、そうみたいですね。
クレオールが入る曲がモントリオールで流行るっていうのも、
いいですね。

          ◇

世はいかにして昭和から平成になりしか』、
ついにアマゾンでも販売開始ですね。
本屋さんにも並んでるはず。見に行かないと!

2010年9月15日水曜日

ともだち


今年の初め、池袋ジュンク堂で、
『東京詩』関連のトークイベントがありましたが、
その時来ていただいた木坂涼さんが、
新刊を発表されました。
意外にも、初めての「読み物創作」だそうですが、
これ、感動しました!

https://www.kaiseisha.co.jp/webapp/bfframe.pl?page=frameBso&pform=key&lstnum=10&keysw=%96%D8%8D%E2

おじいさんのクマと、小さなねずみくんのお話です。
ねずみくんがおとまりに行ったり、お留守番をしたり。
子供が読めば、そのまま胸に残り、
ティーンが読めば、ハッとし、
大人が読めば、愛らしさに励まされる気がするでしょう。

とってもいい本です

2010年9月14日火曜日

Rebecca Bloomwood


今、夜7時半すぎ。
窓を開けていると、すずしい~
天気予報では、「寝冷えに注意」って言ってました。

そして今日はもう14日。
「まいにちフランス語」の放送も、
そろそろカウント・ダウンに入りました。
早いものですね。
(twitter で、終わりを惜しんでくださる声もあり、
ありがたかったです!)

今日はちょっと大学に行って、
たまった書類を片付けたり、本を整理したりしました。
ま、終わりませんでしたけど!

本といえば、最近風呂で読んでいるのが、
Confessions d'une accro du shopping
という、10年ほど前のベストセラーのフランス語版です。
(オリジナルは英語)
実はこれ、だ~いぶ前にMP3版を買ったまま放置していたのですが、
移動の時限定で少しづつ聞いているうちに、
気づいたら好きになっていました!
世界のベストセラーらしいので、きっとお読みになったかたも多いでしょう。
もちろん日本語版もあるようです。(『レベッカのお買いもの日記』)

お買いもの狂の25歳の女性、
彼女はロンドンの冴えない経済誌の記者として働いています。
でも、VISA カードを限度以上に使いすぎて……

こう書くと、ほんとに浅はかな小説かと思いますが、
そしてたしかにそうも言えるんですが、それだけじゃないんですね。
現代の25歳の資本主義圏の女性の生活と意見、
その愛すべき「いびつさ」が、とてもリズミカルに描き出されていると思います。
こういう描かれ方って、あまりないような気がします。
飛躍するようですが、実は「いびつ」じゃない人なんていなくって、
その「いびつさ」がその人らしさだ、という気さえします。
だから「いびつさ」がうまく書けてるということは、
なんと、人間が書けてる、っていうことになるんじゃないでしょうか!
書き手の、主人公Rebecca に注ぐ視線も、暖かいと思います。

このところ、あまり移動することがないので、
i-pod のMP3の代わりに、風呂で文庫を読むわけです。
この時間が、このところ楽しみです。

(やさしいフランス語なので、中級の方ならOKだと思います。)

2010年9月12日日曜日

「神」



ハラル、というのは、イスラムの戒律にのっとって処理された食品のことで、
パリにもたくさん、ハラルを扱う店がありました。
サン・ミッシェルで入ったケバブ屋さんも、ふと見るとハラルの表示が。
ケバブだからか、食べてる分にはわかりませんけど。
そういえば、最近はスーパーでも、ハラル食品を扱う店が出てきたとか。

雑誌クーリエ(去年のですが)は、世界の宗教を特集しました。
その記事には……
カナダ政府の予測によると、2025年には、世界の3分の1はムスリムであろう、と。
そして現在、イスラム・マーケットの規模は約50兆円に達しているとか。
ネスレ社などは、世界480の工場のうち70か所以上にイスラムの専門家を置き、
彼らのおかげで年間2900億円のビジネスが支えられている、というのです。

この号には、イスラム原理主義テロリストの「厚生施設」などの紹介もあり、
なかなか面白いです。
あのリチャード・ドーキンスの、
「神はほぼ確実に存在しない」という断言などもあります。

そういえば……
イスラムの神は、ユダヤ教やキリスト教の神と「同一」なこと、
ご存知でしょうか?
イスラムから見れば、神は何度か人間にメッセージを与えた、
たとえばノアやイエスに。
でも彼らはそれをうまく生かせなかったので、神は最後に、
また言葉を与えた、ムハンマドに、というわけです。
(ただイスラムの文脈だと、イエスは「神の子」ではなく、
人間の預言者ということになるようです。その点は、
ユダヤ教も同じ立場ですね。)
だから「アラー」=「ゴッド」と考えていいわけです。
別の神を立てているわけじゃないんですね。

2010年9月11日土曜日

Et toi ?


おはようございます!
東京は、またまた暑さが戻ってきていますね。
夏バテの季節ですが、vous allez bien ?

さて、このところ入れ込んでいる

世はいかにして昭和から平成になりしか

のことですが、昨日ついに、見本版が届きました。
黄色!

実は中島さんが書いた「あとがき」は初めて読んだのですが、
これもいいです。

これは、やや風変わりな本です。4人、ではあるのですが、
巻頭には管さんの、とてもいい序文があります。
とてもいい、というのは、全身的で深い、ということです。
この文章のおかげで、その後の流れに飛び込む態勢が、
(もちろん読む人の数だけあるとはいえ)整うように思います。

そして4人の文章については、
これは年齢順に並ぶかと思えばさにあらず。
まず75年生まれの中島さんと雨宮さん、
そして79年生まれの能町さん(イラスト入り!)、
で58年生まれのわたしという順です。

みなさんの位置はこのうちどこに入るのでしょう。
みなさんの前後で、その時代のワカモノはなにを思い、感じていたのか、
それが伝われば、この本も本望でしょう。
そしてそれが、新しい「わたし」や、新しい時代の見え方のヒントになれば……

本は、これはもう何度も書きましたが、
とてもたくさんの人が関わって出来上がります。
直接は知らないたくさんの人が関わってくださったことに、
とても感謝しています。
もちろん、刊行に踏み切ってくださって白水社大明神には特に。

そうそう、管さんがこんな風に書いてくれています;

http://monpaysnatal.blogspot.com/

来週には、店頭に並ぶ予定です。黄色です!

        ◇

昨日は久しぶりに大学があり、
たくさんの同僚と顔を合せました。
楽しいです、この職場!

2010年9月8日水曜日

ABCで逢いましょう


雨、なんだか久しぶりですね。
(でもちょっと降りすぎ!)

さて、みなさん待望(希望)の、

世はいかにして昭和から平成になりしか

のことですが、刊行記念のトークイベントが開催されます。

http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_201010/1012.html

今回は、トークイベントのメッカ、青山ブックセンター本店です。
(もちろん、ジュンク堂もエルサレムです!)

どんなイベントになるんでしょうねえ。
わたしとしては、観客としてとても楽しみです!
(それじゃダメか!?)

2010年9月7日火曜日

名前が


数日前に、『イブラヒムおじさん』の撮影場所のことを書きましたが、
う~ん、迂闊でした、あの階段(画像)、名前がありました。それは

Rue de Degrés

です。いや、もっと早く気づくべきでした。
なんと、1650年にはもうあったそうです。
それにしても、たった14だけの階段に、ちゃんと名前があるとは。
しかもこれ、なんとパリで1番短い道だそうです!

それが書いてあったのは、
Dictionnaire Historique des Rues de Paris
という2巻本です。この本、おもしろいんですよ。
パリのあらゆる道の歴史が書いてあります。
何番地には誰それがいた、とかね。
(でもたいていは知らない人です。貴族とか。)

この本、実は数年前、ある引退する研究者からもらったんです。
今買うと

http://www.amazon.fr/Dictionnaire-historique-rues-Paris-volumes/dp/2707310549/ref=sr_1_4?ie=UTF8&s=books&qid=1283858306&sr=8-4

Mmmm、こんなに高かったとは……

2010年9月5日日曜日

1年以内


今日は、こんなニュースがありましたね。
このところのフランスが打ち出している、移民排斥の一環です;

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100905-00000015-maip-int

フランスは、もう「共和国」ではないということなんでしょうか。

また一方では、こんなニュースも。
カーラ夫人を、イラクの新聞が「売春婦」呼ばわりしたとか;

http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100901k0000e030017000c.html?inb=yt

もちろん庶民は、
こうしたニュースとやや隔たったところで日々を暮らしているわけです。
とはいえこうしたことは、いずれはそうした日々にも影を落とすわけですが。

そういえば、パレスチナとイスラエルの和平交渉、進んでますね。
(ほんとに「進んでる」といいんですが。)

ユダヤ人というと、全員がイスラエル支持かというと、
どうもそうではないんですね。
おおっぴらにそう宣言することはできなくても、
内輪ではそれなりに批判もあるとか。

そしてフランスに居住する約60万人のユダヤ人のうち、
かなりの人が「無宗教」だという報告も読みました。
この場合、「ユダヤ人の母親から生まれたからユダヤ人」
というルールが適用されているのでしょう。

アメリカは「1年以内」と言っていますが、
これは達成できたらほとんど奇跡でしょうが、
奇跡を祈りたいところです。

オバマ大統領、少し痩せたような気が。

2010年9月4日土曜日

B rouge など

街の広告は、見ていると面白いものですけど、
パリは特にそうですね。
短い滞在期間中に、たまたま遭遇したものを少しご紹介します。
まずは、おなじみマックの広告;


カボチャに戻っちゃったんですね。

次は、パッサージュ内のランチの広告(?);


そしてメトロで何度も見かけた、これ;


ビミョーに怖いです。
そしてメトロといえば、コンサートの広告が特に気になります。
(でも行けはしないので、悔しいだけですが!)


Abd Al Malik 登場ですね。
そして途中に見える113 には、ここで何度も登場した、Mokobé がいます。
サン・パピエ「(滞在)許可証なし」、というのもいいです。
そしてこれ;


ああ、Tiken Jah Fakoly !  満員ですね。1度でいいから聞いてみたいです。
(新しいアルバム、出るんですね!)

今度は、工事現場の塀です;


ちょっと凝ってますね。つまり

JE T'AIME.
JE T'ABIME.

abîmer というのは、「(モノを)いためる;(人を)痛めつける」という意味です。
ということは……

これ、ご想像通り、向かって左から近づいてくると、
最初は「ジュテーム」しか見えないわけです、鉄板が波打ってるので。
で、B が現れてドキッとするわけですが、
考えてみると、これって
「工事現場だから、怪我させちゃうかもだから注意してね」
というメッセージなんでしょうね。
うまいもんですねえ。

では最後、これはご存知の方も多いかもしれない、
安売り美術書などを扱うという本屋チェーンです。
ちょっと見にくくてすみません;


MONA LISAIT. =モナ・リゼ=「モナは読んでいた」。
lisait は、動詞 lire「読む」 の半過去です。
オモロイですね!

2010年9月3日金曜日

Centre Pompidou

ポンピドゥー・センターを設計したのは、
リチャード・ロジャースとレンゾ・ピアノの2人組ですが、
半年くらい前だったか、
ロンドンのロジャースのところで働いていたところ、という方と話しました。
(その時のことは、ここに書きましたね。)
ポンピドゥーができたのは77年だから、
もちろんそういうことはあるわけですね、驚きましたけど。
しかも、建築学科の先生とかいうんじゃなく、
中国語の林先生の紹介だったのも、面白かったです。

さて、今回ポンピドゥーに行ってみると、
まず目に飛び込んできたのは鳥の巣(?);


最初、ほんとに工事中なのかと思いましたが、
もしそうなら、木を使うはずないですね。
どうやら作品のようです。

で、ポンピドゥーの前の大道芸人の中に、
ホーミー実演中のモンゴルからの3人組を発見。
わたしは、実演を見るのはこれが初めて。
ほんとに、冗談じゃなく、3人の背後にモンゴルの草原が広がるようでした。

演奏が終わると、可愛い子が接近;


そして中の本屋さんを物色していると、
窓の外に、また演奏を始めた3人が小さく見えました;


手前の足は、ホームレスの方のものです。
そしてこれは、カンディンスキーのパレット。
そんな色ですね~;


これ、ど~しても蛍光灯が反射しちゃいます。

ここからちょっと東に歩き、フツーのカフェで一服。
そしてランビュトーの駅に向かって歩いていると、
明らかに異様な雰囲気のカフェに遭遇。
店自体はいたってフツーで、中があってテラスがあって……
でもね、その店はほぼ満席状態で、その全員が男性です。
しかも多くは坊主ぎみの短髪……

そうでした、この辺は有名なゲイの街でした。
それにしても、こんなにたくさんのゲイの方を一度に見たのは初めてです。

そういえば、ミュージシャンのヒデちゃんが、
かつてMITで、夕方からラウンジで演奏するバイトをしていた時、
お客さんの大半はゲイだった、という話をしてくれました。
演奏の合間には、

Hi ! Are you gay ?
No, I'm straight.
OK. I'm Paul...

的な会話が、しばしば交わされたそうです。
とにかく、夕方のそのラウンジに限っては、
「ものすごいゲイ率」だったそうです。

最後はまたパリに戻り、ポンピドゥー横の噴水です;

2010年9月2日木曜日

トム、カマロ、乙女


今日の「今週の1曲」でご紹介したトム・ディアキテのFALA、
放送でもお話しした通り、なぜか、リズムがしっくりくるんです。
そのリズムに合わせるというのではなく、
体の中にあらかじめ準備されていたリズム、というか。
ちょっとおおげさかな?

http://www.youtube.com/watch?v=OqP_3aUMAws&feature=related

実はこの曲、放送で使ったフランス語ヴァージョンと、
You Tube でのオリジナル・ヴァージョンがあります。
正直にいえば、オリジナルのほうが好き。
つまりこのYou Tube の曲が、好きなんですよね~

そうそう、わたしがいなかった間に放送された
K.Maro の Sous l'oeil de l'Ange。
これはYou Tube にはありませんが、ここにありました。ぜひ;

 http://www.dailymotion.com/video/xcyqpt_k-maro-sous-l-oeil-de-l-ange_music

そういえば今朝、BSの「世界のドキュメンタリー」の再放送、
「声をひとつに」を見ました。
フランスで作られた、パレスチナとイスラエルのミュージシャンのツアーです;

http://www.nhk-g.co.jp/program/news_documentary/2010/060/

フランスでは、イスラエルによる砲撃などがあると、
シナゴーグが襲われるという事件が何度も起きています。
明らかに見当違いなんですけど、まあそれでも、
無関係ではないですね……

たしかピーター・バラカンさんだったと思いますが、
日本ほどユダヤ差別のない国はない、なぜなら、
日本人はユダヤのことをぜんぜん知らないから!
と言ってました。 う~ん……

そういえば、今回の芥川賞、「乙女の密告」は、
なにしろ「アンネの日記」が下地になってますから、
ユダヤ問題と関係があります。
ただ焦点は、「密告」という行為の意味に当てられているわけですが。
(池澤夏樹さんの選評、驚きました。そう読むのかあ~、という感じ。)
今月の文藝春秋、ほかにも面白い記事があり、十分モトとります!

2010年9月1日水曜日

まもなく


早いものでもう9 月、
連日33度超え&熱帯夜なので、どうも9 月という気がしませんけど。

そして今月は、とうとうあの本、

世はいかにして昭和から平成になりしか

が店頭に。白水社のHP では、もう表紙入りで予告が;

http://www.hakusuisha.co.jp/detail/index.php?pro_id=08094

この帯のコピー、
「昭和が終わる頃、世界に触れた」
は、担当の渋谷さんが考えてくださったのもですが、
いいですねえ、こういうコピー。わたしは好きです。

先日、白水社カレー部(てのがあるんですね)の激辛王と話していて、
「渋谷さんて、コピー上手ですねえ」とわたしが言うと、
彼は、何を今さら、という表情を浮かべ、
「宣伝部でしたからね」と一言。
認識が足りなくてすみません!

そうそう、この本に関連して、10月にトークイベントがあります。
詳細はまた書きますね。

        ◇

ちょっと大学に顔を出すと、
リスナーの方からお手紙が来ていました。
モントリオール、大連など、ほんとにわたしと共通点が多い方で、
なんだか、奇遇ですね~
うれしいお手紙、ありがとうございました!