2016年12月31日土曜日

『ずべ公番長 夢は夜ひらく』

大晦日です。
年末最後に何か一本、
と思って見てみたのは、

『ずべ公番長 夢は夜ひらく』(1970)

です。
この作品が封切られたのは、
1970年9月22日。
で実は、先日ここでも取り上げた
『野良猫ロック セックスハンター』が
同じ1970年の9月1日なので、
ちょうど3週間違い。
ということは、
2作品が同時に公開されていた期間があっただろうと
想像されるわけです。
しかも、いわゆる「不良少女」が主人公、
舞台は東京というわけなので、
ちょっと比べたくなったわけです。

この『ずべ公番長 夢は夜ひらく』(←それにしても、「ずべ公」はもう完全に死語ですね)
は、同名シリーズの中の1本で、
主演は大信田礼子です。
鑑別所を出た彼女が、
同じ鑑別所出身の先輩女性が新宿で経営するバーで働くのですが、
彼女らは、そのバーの乗っ取りをたくらむ組長にはめられ、
窮地に追い込まれる、というお話です。
大信田が演じるのは、70年代らしい、
いわば新しく清々しい(?)「不良」なのでしょうが、
後半、バーを経営する女性の恋人が、
刑務所を出て帰ってくるあたりから、
任侠物の定型に嵌ってゆきます。
今度こそ足を洗おうと思ったワルが、
どうしても、
かつての論理に絡めとられてゆく……

1970年の新宿。
たとえばアルタ(79年竣工)はまだなくて、
なつかしの二幸が映っています。
南口も、まだ全然開発されていなくて、
懐かしい風景でした。
(わたしが一番新宿に行ったのは、
1975年頃です。)

『野良猫』は、立川、梶芽衣子、基地、アメリカ文化、でしたが、
『ずべ公』は、新宿、大信田礼子、大都会、ヤクザ文化、というところでしょうか。
だから、と言うべきか、
前者はアメリカ映画的な雰囲気もあるし、
後者はヤクザ映画的な雰囲気があります。
おもしろいのは、
両作品とも、ゴールデン・ハーフが登場し、
「黄色いサクランボ」を歌っていたこと。
後者には、トランスジェンダーの子も出てきます。

さて、今年も残すところ1時間半ほど。
今年は、特にこれ、ということもありませんでしたが、
中では、「ふらんす」での連載(=時事ドットコム配信)が、
月1とはいえ連載だったので、
わたしにとっての「今年」という感じです。
あとは、前半での日仏会館でのシンポジウムや、
後半の上智でのシンポジウムも記憶に残っています。

来年の目標は……、特になし!
とはいえ、総合芸術系が始まり、
中野キャンパスでも授業をする予定です。
2年ぶりなので、これは新鮮です。
まあ、新鮮なことが1つあれば、
それでいいことにしましょう!

では、どうぞよいお年をお迎えください。
Que la nouvelle année soit encore plus riche pour vous !

2016年12月29日木曜日

イスラム映画祭2

東京だと、ユーロスペースでの企画。

http://cineville.jp/iff/

あとは名古屋と神戸。

この中で、『ガザを飛ぶブタ』とされているのは、
これですね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2012/09/le-cochon-de-gaza.html

これ以外に、手元にDVDがあってまだ見ていないものが2本。
早く見ないと!
(ただし、持ち帰った業務を先に、
できれば年内に終わらせないと!)

2016年12月28日水曜日

2016


https://twitter.com/saritaallison?lang=ja

ボウイ、モーリス・ホワイト、
プリンス、アリ。
エリ・ヴィーゼル、ピエール・ブーレーズ。
そして、年下だったロニ・エルカベッツは、
ほんとに惜しかった。
彼女の作品では、
Origine contrôlée
が一番記憶に残っています。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/04/origine-controlee.html

日本で公開されているものでは、
『迷子の警察音楽隊』がもよかったですね。

http://tomo-524.blogspot.jp/2011/05/blog-post_14.html


2016年12月26日月曜日

『女はみんな生きている』&「ふらんす」1月号

「映画の向こうにパリが見える」の第10回、

目指せブルジョワ!(でいいの?) ~『女はみんな生きている』

の配信が始まりました。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-010-17010001

今回は特に、
編集のMさんと議論を重ね、
最終的にこんな内容に至りました。
これはまあ「問題作」であり、
いろいろ考えることがある作品だと思います。
来年度は、総合芸術系の授業で取り上げ、
ワカモノたちとも話し合ってみるつもりです。

そしてもちろん、
「ふらんす」1月号も発売になっています。
今回の特集はオペラ。
こちらもぜひ!

異界へ

今日はクリスマス、なんですが、
昼過ぎ、ふと思い立って、
立川の場外馬券場に向かいました。
有馬記念です。

競馬は、
もう30年以上前、
1,2 年けっこう集中的にやって、
それ以降は、完全に離れていましたが、
たしか一昨年の有馬記念のおり、
20数年ぶりに参加し、
競馬の世界の雰囲気が、
あまりに変わっていないことに衝撃を受けた記憶があります。
そして今日、一昨年の有馬記念以来2年ぶりに、
あの「異界」に参加してみたくなったわけです。

タナトス、というほどおおげさじゃないにしても、
場外馬券場には、
普段私たちが生きているのとは別の論理がみなぎっています。
9割以上が「オジサン」ですが、
女性たちの姿もちらほら見えます。
老女の姿もあります。

馬券を買ったら、
すぐに1階の、
大型モニターの前に向かいます。
すでに、100人以上の人たちが、
スクリーンを取り巻いています。
わたしも、その人ごみに加わります。
やがて、
GⅠレースのファンファーレが鳴り響こうとするとき、
集まった群衆たちは一斉に、
手拍子を打ち始めます。
ビル1階のホールは、異様な熱気に包まれます。
初めてここに来たらしい人たちは、
この手拍子の迫力に飲み込まれています。
画面の中では、
中山競馬場の群衆もまた、
そうしているのがわかります。

そしてスタート。
怒号に近い叫びが、
いくつもいくつも吐き出されます。

レース中盤、
ダイヤモンドが仕掛け始めると、
群衆は波のようにどよめきます。

そしてゴール前、
ダイヤモンドが差し切ると、
ついに歓声は弾け、
安堵とため息に変わってゆきます。
人々の表情はやわらぎ、
現実が帰ってきます……

だから、
馬券を買って、
家でテレビを見ているのでは、
ダメなのです。
場外馬券場という、
ごく身近にある異界に身を浸さなくては。
何年かに1度、
まだたしかに異界が失われていないことを確認するのは、
わるくないと思うのでした。

(もちろん、国家がカジノを運営し、
異界の論理を日常に持ち込み、
寺銭を巻き上げ、敗者の金を吸い上げ、
それを「経済政策の柱」に据えるなんていうのは、
まったく問題外だと思いますが。)

2016年12月24日土曜日

「軍拡競争になればいい」

http://www.afpbb.com/articles/-/3112312?cx_part=txt_topstory

世界でもっとも影響力のある政治家が、この発言。
やっぱり、オバマのほうがはるかにいいと思います。

レクチャー・シリーズ

昨日は、お茶の水で、
レクチャー・シリーズが開催されました。
ちょっとネット上には書けない内容も飛び交い、
なかなかスリリングな展開でした。

船橋方面から来てくださった方、
浅草方面から来てくださった方、
ありがとうございました!

2016年12月22日木曜日

Il y a eu un accident.

今日の午後、クルマを運転中、
わたしの20mほど前を走っていたクルマが、
かなりひどい事故を起こし、大破しました。
わたしが一番近くにいたので、
救急車とパトカーを呼び、
その到着を待ちました……

帰宅しても、しばらくドキドキが収まりませんでした。
年末年始、
交通事故にはくれぐれもご注意を。

2016年12月21日水曜日

無事に

というわけで、
今日で、今年の授業を無事終えることができました。
ただ、
不思議なくらい、
ほっとする気持ちにはなりません。
なぜ? と思うに……
やっぱり、
年が明けたらすぐに定期試験があり、
そのあとは入試あり、
そうしたことが落ち着くまでは、
なかなかほっとはできないのでした。
(とはいえ、特にほっとしたいわけでもないので、
何の問題もありませんけど!)

今日は冬至で、
明日からは少しずつ、
陽が伸びてゆきます。
それは、なんとなく嬉しいです。

「悪意が微塵もない差別発言」

これ、共感します。
こういうこと、たしかに多いです。
わたしも、なるべく(うざがられながらも)
しつこく言っていこうと思っています。

https://www.waseda.jp/inst/weekly/column/2016/11/22/16897/

2016年12月19日月曜日

C'est quoi, le Japon ?

「シリアでの死者の95%は、
アサド政権軍による空爆、タル爆弾、戦車等による攻撃の犠牲者」

https://www.washingtonpost.com/posteverything/wp/2016/12/14/stop-calling-the-syrian-conflict-a-civil-war-its-not/?utm_term=.a102dc2bcc90

95%。

アサドの隣にはロシアがいます。

G7の、日本以外の6か国は、
アレッポの即時停戦を求めています。

一方、

日本は、ロシアと共同声明。
3000億円投入すると。

(世界は日本を、ロシアの仲間だと思うでしょう。)

で、そのお金で、北方領土を返せという。

一方、

日本の南の、
アメリカの「植民地」では、オスプレイが墜落。

住宅に落とさなかったんだから感謝しろ、と、
在沖縄・海兵隊のトップ。
それに対し、日本の中央は何も言わない。

そしてロシアは、この南のアメリカの「植民地」がある限り、
北の土地を返しはしない、という見方もあります。

そして、プーチンとトランプが歩み寄る。

日本て、なに?

Incredibly

https://twitter.com/SenSanders/status/809768013494964224

「驚くべきことに、
トランプが選んだ17人の閣僚の資産を合わせると、
アメリカの世帯の3分の1に当たる4千300万世帯の資産を超えてしまう」
(想田和弘さんの訳より)

2016年12月17日土曜日

『兵隊やくざ・強奪』

シリーズ第8作にして、完結編。
戦争が終わり、
その後の大陸における混乱を背景に、
いつものコンビが活躍するお話、なんですが、
Mmm、イマイチ……
やはり、「日本軍」という得体のしれない巨大組織との格闘こそが、
このシリーズの神髄だったのでしょう。
戦争が終わり、
武装解除されると、あとは、
町場のギャングと「男気」が前面に出て、
よくわからない感じです。

やはり、第1作が1番よかったかな。
というわけで、やっと、
シリーズ8作、全部見終わりました。

「橋を架ける、国境を越える」/「声の届く場所、ことばが伝わるとき」

来年度からの、
総合芸術系立ち上げイヴェントとして、
レクチャー・シリーズを開催します。

http://pac-meiji.tumblr.com/

************************************************************

日時 2016年12月23日(金・祝)14:00~17:30
場所 明治大学駿河台校舎グローバルフロント1階 グローバルホール

第1回 陣野俊史+木村元彦 14:00~15:30
「橋を架ける、国境を越える」

第2回 大竹昭子+宮沢章夫 16:00~17:30
「声の届く場所、ことばが伝わるとき」

予約不要・入場無料

************************************************************

素晴らしいゲストをお迎えすることができました。

ぜひ!

http://www.meiji.ac.jp/sst/grad/information/2016/6t5h7p00000mdp1t.html

「外国語学習者、君の名は。」

http://www.hakusuisha.co.jp/news/n17386.html

By 黒田さん。
名前ねえ……。

Douce nuit...

今日は、
リバティー・アカデミーの、
年内最後の授業でした。
で、
授業後に開いたランチ・クリスマスでは、

Douce nuit, Sainte nuit

を歌ったのでした。

https://www.youtube.com/watch?v=seTqmo2V-NY

Douce nuit, sainte nuit !
Dans les cieux ! L'astre luit.
Le mystère annoncé s'accomplit
Cet enfant sur la paille endormi,
C'est l'amour infini !  x2

みなさんすぐに歌えて、
いい感じでした!

(クリスマスには、クリスチャンだった母方の実家で、
さまざまな讃美歌を歌ったことが、
思い出されました。)

これは、フランス語&英語です。

https://www.youtube.com/watch?v=OLMgcFAypno

このリバティーの授業は、
生徒さんたちのおかげで、
いつも楽しく進んでいます。

Merci beaucoup et "Joyeux Noël" !

2016年12月15日木曜日

年末と言えば……

気が付けば、
もう12月15日。
もういくつ寝ると……

これ、
見入ってしまいます。
(ドイツ語も、やりたくなります。)

https://www.youtube.com/watch?v=L0CBi2zuUxw


2016年12月12日月曜日

Zero dark thirty

ウサマ・ビン・ラディンの「確保」に至る、
7年以上に及ぶ捜査と実行を描く、

『ゼロ・ダーク・サーティー』(2013)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=wdMkSTp0rjI

動機は単純で、
キャストに、レダ・カテブの名前があったからです。
彼の役は、冒頭、
CIAからひどい拷問を受けるアラブ系の捕虜でした。
彼は、こんな役でも、いつも通り、
強さと繊細さをたたえていて、
さすがでした。

映画としては、
こうしたアメリカ映画らしく、
アメリカの論理一辺倒で、
ほぼプロパガンダ映画だと言えるのでしょう。
そしてラストの30分ほどは、
エンターテイメントとしては最上級の緊張感で、
こうしたエンタメ映画としての作りの巧みさと、
イデオロギー的な不均衡の組み合わせという、
見慣れたアメリカ映画の王道でした。

(たしかに、イラク戦争の失敗が繰り返し語られ、
それがCIA のトラウマになっているのはよくわかりましたし、
かなりむごたらしい拷問を、
CIAが組織的に行っている場面も多くあります。
さらには、作戦が成功した後、
主人公を襲うのは高揚感ではなく、
むしろ敗北感に近い虚しさのようでもあります。
ただそれでも……
それでも、描かれてしまったものは、
やはり「アメリカ」なのであり、
それ以外ではありません。
虚しさをエクスキューズにしたプロパガンダだとも、
あるいは、
虚しさをも含んだプロパガンダだとも、
言えると感じました。
(オバマの、ということではなく、アメリカの、ということです。)
そう思う決定的な理由は、
イスラムの人間で、
その内面まで含めてきちんと描かれた人物は、
一人もいないという事実です。
監督が見つめているのは、
「アメリカ」以外ではなく、
その視野は閉ざされているように思います。)

2016年12月11日日曜日

600 kilos d'or pur

オドレー・ダナという女優は、
わたしにとっては、
まずは『君を想って海をゆく』のマリオンであり、

Sous les jupes des filles

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/05/sous-les-jupes-des-filles.html

の監督です。
で、彼女の名前がクレジットされているという1点で見た映画が、これ。

600 kilos d'or pur (『ゴールドハンター』)  2010

https://www.youtube.com/watch?v=1jnRQ8RDQ-c

舞台は仏領ギアナ。
(というのはとても珍しいですね。)
そこで、小さな金の発掘会社を運営している夫婦がいます。
夫であるリオネルは、
他のワル仲間と一緒に、
地元のギャングが仕切っている闇で採掘された金を、
横取りする計画を立てます。
が、その直前、
夫婦の事業を妨害しようとするギャングに殺されてしまいます。
(実はギャングの陰に、
大企業と軍部と警察など、もろもろの利権集団がいます。)
妻のカミーユには、借金だけが残り、
焦った彼女は、リオネルの代わりに、
横取り計画のメンバーに入ります。
うまくいけば、1人2億円以上になるはずなのですが……。
金塊を盗むところまではよかったのですが、
逃げる途中、カミーユは、
ギャングに捉えられていたかつての従業員女性を見かけ、
彼女を救い出すのに手間取り、
逃走用のヘリがやられてしまいます。
あわれヘリはジャングルに不時着。
ギャングたちの猛追が始まります……。

助け出した元従業員女性は、実は妊婦さんです。
なので、カミーユたちは、
基本的に泥棒であるにもかかわらず、
人助けはするわ、
そもそも盗む相手もギャングだわで、
観客が感情移入しやすいようになっています。
ただ、
映画としては、
やや単調だし、
無理は多いし、
人物の行動に「?」なところが残るし、
B級としか言いようがない気がします。
ダナは悪くないのですが、
作品のレベルが……

カミーユを愛する、
リオネルの友人役で、
クロヴィス・コルニヤックが出ていますが、
彼は、1988年の『サンドイッチの年』で、
ブブールというかっこいい不良少年を演じた俳優です。
(たしか当時、おすぎさんが、彼のことを「タイプだ」って言ってた記憶が。)
今彼は、
明らかにディカプリオに似ていて、
ちょっと損してるような気もします。
意外なところで、
意外な人に会った気分でした。

2016年12月10日土曜日

『野良猫ロック セックスハンター』

Tout ce qui brille や Bande de filles など、
「女子(ないし女性)のグループ」(の連帯など)を描く映画は、
基本的に好きなんですが、
じゃあ日本には? と思って少し調べると、
出てきた映画がこれでした。

『野良猫ロック セックスハンター』 (1970)

https://www.youtube.com/watch?v=JDSwh51BI6c

制作は1970年と言いますから、
1968年の2年後です。
で、舞台は立川。
このころの立川は、
米軍は基地から引き揚げたものの、
まだその記憶も痕跡も生々しい、
実際施設などはまだ残っていて……
という時代でした。

物語は、主演の梶芽衣子率いる「女子グループ」と、
藤竜也率いるチンピラグループ・イーグルスとの対立を軸に、
破滅的な若者群像が描かれています。
(チンピラと言っても、多くのライフルを隠し持っていて、
「本格派」です。)

この映画には、はっきりしたイデオロギーの問題があります。
藤竜也は、かつて姉が米兵に暴行されるのを見たことがトラウマとなり、
性的不能者です。
そして彼は、「ハーフ」を憎んでいます。
(それは米兵でもなければ、アメリカ人でもないのです。
ふつうに解釈すれば、「アメリカ」は彼の上位者であり、
反抗の対象とはならない。
けれども/だから、
彼の憎しみは、「アメリカ」の落とし子である「ハーフ」に向かうのでしょう。
構図として言えば、上位の「アメリカ」に対して、
藤と「ハーフ」はいわば同じ階級にいるわけですが、
藤自身はそれに気づかないようです。
藤は、「日本」の隠喩なのでしょう。

ところでもう一人、安岡力也も重要な役で登場します。
彼は孤児院育ちの「ハーフ」という設定で、
幼いころ別れた妹を探しています。
(彼女は「女子グループ」のメンバーです。)
また、梶芽衣子が彼に惚れたため、
実は梶が好きな藤の怒りを買い、
また安岡は「ハーフ」でもあるため、
藤とは決定的に対立し、
最後、藤と安岡は壮絶な戦いを演じることになります。
ただしこの壮絶さが、本質的にむなしいものである点が、
この映画なのでしょう。
そもそも藤は、「ハーフ」を憎みながら、
おそらくは米軍払い下げのジープに乗り、
英語の本を読み、白人たちに日本の娘を「売り」ます。
ここには矛盾がありますが、
それがこの映画のテーマでもあるのでしょう。

もう一つ、
実はラスト近くで、
安岡は妹を射殺してしまいます。
これにはさすがに驚きましたが、
理屈で言えば、「ハーフ」による自己否認、ということになるでしょう。

米軍不在の街で、
その影とむなしく格闘するものたち。
必ずしも「女子グループ」的な映画ではありませんでしたが、
そして破綻している部分もあると思いましたが、
トータルでは、興味深い作品でした。

*対アメリカ、という点で、
『7月のランデヴー』を、少し、思い出しました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/09/7.html

2016年12月8日木曜日

Chocolat

来年(てもうすぐ!)の1月に公開予定の、

『ショコラ 君がいて、僕がいる』

を(DVDで)見てみました。
(それにしてもこの邦題……。
 「君がいて、僕がいる」って??
そこポイントじゃありません。
あまり邦題にいろいろ言おうとは思いませんが、
これはあまりに……)

https://www.youtube.com/watch?v=tmGgjspbFAs

これはリアルなやつ。

https://www.youtube.com/watch?v=XjHZ_z23BZY

内容紹介は、ここでしてくれています。

http://unifrance.jp/festival/2016/films/chocolat

印象として、このえいがに1番近いのは、
ケシシュ監督の Vénus Noire でしょう。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/07/venus-noire.html

もちろん、時代的には100年近く違うのですが、
根本的な状況は変わっていません。
そしてどちらの作品も、
この21世紀まで届く射程の長さがあります。
監督のロシュディー・ゼムはアラブ系であり、
だからこれは単に「黒人」の問題ではなく、
もっと広く差別の問題だと言えるでしょう。

俳優についての個人的な記憶を書くなら、
まず、
ショコラ=ラファエルと仲良くなる看護婦を演じているクロティルド・エスムは、
『黒いスーツを着た男』で医学生を演じた女優です。
また、パリのNouveau Cirque を率いていたオリヴィエ・グルメは、
Vénus Noireで、サラをパリへ連れて行った男でした。
(両作の、はっきりした交感が感じられます。)
さらに、
ショコラ/ラファエルが後に出演する劇団の演出家を演じるオリヴィエ・ラブルダンは、
『君を想って海をゆく』で、
移民に冷たい刑事を演じていました。
彼のフローというか、しゃべり方は、とても特徴があって、
見かけはまったく変わっているのに、
すぐわかりました。
あとは、ノエミ・ルヴォヴスキが、嫌われ役を引き受けています。
(彼女が主演の、『カミーユ、恋はふたたび』のDVDが、
日本でも出ましたね。)

2016年12月5日月曜日

pistolet

ヴェルレーヌがランボーを撃った銃。

http://www.afpbb.com/articles/-/3109739

こんなものが見られるなんて、
思ってもいませんでした。
実物を見ると、
どれほど切羽詰まっていたのか、
いままでとはちょっと違う印象があります。

2016年12月3日土曜日

年間1位!

おお、これは素晴らしい!

**********************

紀伊國屋書店新宿本店さんの語学書年間ランキング、
フランス語部門で
『フラ語入門、わかりやすいにもホドがある!(改訂版)』
が第一位に輝きました!


https://twitter.com/hakusuisha/status/804614139939209216

*********************

使っていただいているみなさま、
merci beaucoup !
お役に立っていればいいのですが。


2016年12月1日木曜日

Stro­mae arrête de chan­ter

これはちょっとショックなニュース。
ストロマエが、この先数年は歌は歌わず、
曲を提供する側に回ると発表しました。

http://www.huffingtonpost.fr/2016/12/01/stromae-chanter/?xtor=AL-32280680

実はつい昨日、
ストロマエの曲を授業で使ったのでした。
こうなったら、
授業で使った資料を、
ここに貼っちゃいましょう。
フランス語と日本語です。
(日本語は授業用なので、ほんの参考程度に。)

ぜひ、ヴィデオを。

公式:https://www.youtube.com/watch?v=CAMWdvo71ls

テレビ出演:https://www.youtube.com/watch?v=70slr7skdtI
          ☝
この歌、男女のケンカで、
歌う部分が分かれているわけですが、
一番最後の「男なんてみんな同じ」が、
一見女性の側の歌詞のように見えて、
実は男の開き直りでもあることが、
このヴィデオを見るとわかります。
また、
この歌を(男女ペアではなく)一人で歌うことで、
一人の人間の中の男性性と女性性、
という感じも出て、いいと思います。)

アカペラ:https://www.youtube.com/watch?v=-mwtzO7uA0I
       ☝
これもわりと好き。
Stromaeが、実は歌もうまい(というかセンスがいい)のが感じられます。

ダンス:https://www.youtube.com/watch?v=xoqCU03tTtU
       ☝
これも、魅かれます。
他にもいくつかダンスがありますが、
わたしはこれが好きです。


Tous les mêmes (アミかけが男の部分)

Vous, les hommes, êtes tous les mêmes
Macho mais cheap
Bande de mauviettes infidèles
Si prévisibles, non je ne suis pas certaine,
que tu m’mérites
Z’avez d’la chance qu’on vous aime
Dis-moi “Merci”

Rendez-vous, rendez-vous,
rendez-vous au prochain règlement
Rendez-vous, rendez-vous,
rendez-vous sûrement aux prochaines règles   

Cette fois c’était la dernière
Tu peux croire que c’est qu’une crise
Mate une dernière fois mon derrière,
il est à côté de mes valises
Tu diras au revoir à ta mère,
elle qui t’idéalise
Tu n’vois même pas tout c’que tu perds
Avec une autre ce serait pire
Quoi toi aussi tu veux finir maintenant ?
C’est l’monde à l’envers !
Moi je l’disais pour t’faire réagir seulement toi t’y pensais  


Facile à dire, je suis gnangnan
Et que j’aime trop les bla bla bla
Mais non non non, c’est important
Ce que t’appelles les ragnagnas
Tu sais la vie c’est des enfants
Mais comme toujours c’est pas l’bon moment
Ah oui pour les faire là tu es présent
Mais pour les élever y’aura qu’des absents

Lorsque je n’serais plus belle
Ou du moins au naturel
Arrête je sais que tu mens
Il n’y a que Kate Moss qui est éternelle
Moche ou bête,
c’est jamais bon !
Bête ou belle,
c’est jamais bon !
Belle ou moi,
c’est jamais bon !
Moi ou elle,
c’est jamais bon !   


Tous les mêmes, tous les mêmes,
tous les mêmes et y’en a marre……
男なんてみんな同じ
あなたたち男ってみんな同じ
いきがってるけど安っぽい
ひ弱な浮気ものの集まりなの
ほんとに予想通りのことするんだから
あなたでいいのか自信がない
男たちが愛されるなんて、ラッキーなの
わたしにMerrci って言いなさいよ




次のケンカの時にまた会おうな
(→次に会ってもまたケンカだな)
きっとまた、次の生理の時に会おうな
(→で、またケンカだな)

もう今度こそ、これが最後だったの
一時の発作だとでも思ってればいい
わたしのお尻もこれで見納め
スーツケースが隣にあるでしょ(→出ていくの)
あなたのママにサヨナラって言っといて
あなたを理想の男だって思ってる人にね
あなたは何を失うか分かってさえない
別の女だったら、もっとひどいことになってたのよ
何? あなたも別れたいっていうの?
それは話が逆でしょ!
わたしはあなたの様子を見るために言ってみただけなのに…… 
あなたはマジだったのね


言うのは簡単、わたしが単細胞だとか
おしゃべりが好きすぎるとかね
でもちがうの、大事なものなの
あなたがラニャニャって呼んでるものは
人生は、こどもがすべて
でもいつだって、あなたには「今じゃない」の
そう、こども作りには参加するけど
育てるとなるといなくなるの








 わたしがもうきれいじゃなくなったら
 少なくとも、年齢相応になったら……
 やめて、あなたがウソついてるのはわかってる
 永遠にきれいなのはケイト・モスだけ
 ブサイクとバカなら、どっちがいい?
 正解なんてないじゃん!
 バカと美人だったら?
 正解なんてないじゃん!
 美人とわたしだったら?
 正解なんてないじゃん!
 わたしと彼女だったら?
 正解なんてないじゃん!

 *
  
 男なんてみんな同じ、男なんてみんな同じ
 男なんてみんな同じ、もうウンザリ……



  

「『忙しさ』に自滅する日本の大学」

「事務職員数/教員数」というレシオがあること自体、
知りませんでした。

http://webronza.asahi.com/science/articles/2016112400003.html

事務の方々がいないと、
大学はまったく回りませんね。

2016年11月29日火曜日

半纏の季節


この半纏、モトとってます!

2016年11月28日月曜日

「声の氾濫」

今週の土曜日です。

★現代文学の最前線で
<声>の意味を問う作家たちのシンポジウム

http://pac-meiji.tumblr.com/

入場無料です!

「英米で始まったグローバリズムが英米で終わる」

堀茂樹先生へのインタヴュー。
おもしろいです。

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/194060/1


PC疲れ

急ぎの書評の仕事が入って、
今その本を読んでいます。
ベケットについての論文集なんですが、
研究の最前線特有の緊迫感があります。
専門外なので、うまく書けるかどうか、
ちょっと心配なんですが。

****************************

トランプの当選について、
PC疲れが指摘されています。
(学生に訊いたら、そもそも<PC>という言い方自体、
馴染みがないようでしたが。
たしかに日本全体では、
まだ一般的とは言えないのでしょうか。)

この動画、思いっきりPC をからかっています。
もしこんなのがうけているのだとしたら、
たしかにPC疲れはあるのでしょうね。
(フランス語字幕付きです。)

https://www.youtube.com/watch?v=iKcWu0tsiZM

2016年11月26日土曜日

2016年11月24日木曜日

ジャン・レノ新作

https://www.youtube.com/watch?v=b5OnjaMy33k

この予告編からは、
強烈にB級な香りがしますが。
(まあ、もともと「選ばない」タイプだと言われていますね。)

2016年11月23日水曜日

President Obama


オバマは何もできなかった、という人がいます。
いやそれは、議会が反対したからだ、という人も。
たとえ日本がアメリカの属国であっても、
アメリカのトップがオバマであるなら、
そんなに心配はいらないという人も、
公民権運動からの一つの帰結としてオバマが登場したのだ、という人も。


1月20日まで、あと2か月ほど。
オバマに続けてほしい、という人がいます。

オバマの写真、55枚。
ステキです。

http://kaigai-matome.net/archives/35573168.html



2016年11月22日火曜日

「ふらんす」発売 & 本日配信!

「ふらんす」12月号、本日発売されました。
もう12月号なんですね。(早い……)

そして時事ドットコムも、合わせて配信になりました。
今回取り上げたのは、

『黒いスーツを着た男』
(原題: Trois mondes)

です。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-009-16120001

今回の記事は、
自分としては、
わりとよく書けた気がしています。
よろしければ!

2016年11月21日月曜日

サルコジ氏、脱落

日本のメディアでは、
フィヨンの名前がほとんど上がっていませんでしたが、
彼が(今のところ)1位です。
で、
負けたサルコジがフィヨンに付くらしいので、
本命と見られていたジュペは、どうなる??

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016112100029&g=int

(個人的には、サルコジの政策には違和感があるので、
そうでしょうとも、という気持ちです。)

L'Outsider

2008年のこと、
ソシエテ・ジェネラルが巨額の損失を出しました。
そしてその大半が、
一人のトレーダーによる失敗だったことが報道され、
大きな波紋を呼ぶ、ということがありました。
会社はもちろん彼を告発し、
その裁判は今年も続いていました。

この事件を映画にした、

L'Outsider(2016)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=7IK8yPysoGI

ソシエテ・ジェネラルの事件を、
そんなに詳しく知っているわけではないので、
これがどの程度まで事実に基づいているのかは分かりません。
(主人公の名前ジェロームは現実と一致していますが。)
で、
映画の中のことをメモしておくなら……

まず、ジェロームが入ってゆくトレーダーのチームのリーダーは、
Tellement proches のFrançois-Xavier Demaison 。
チームにはアラブ系が一人います。
(Cheba Louisa に出ていたムアメッド・アゼルキです。)
また、ジェロームが仲良くなるのも、アラブ系の女性。
(Mohamed Dubois のヒロイン、サブリナ・ウアザニです。)
ただアフリカ系は少なくて、目立つのは、
チームのアシスタントとして入ってくる若者(マリ系らしい)くらい。
会社があるのはラ・デファンスで、
そのビル群は「上昇」の象徴です。

エンタメですが、丁寧に作ってあり、
好感が持てました。

2016年11月20日日曜日

illumination de Noël


1週間ほど前からでしょうか、
地元の多摩センターが、
毎冬恒例のイリュミナシオンに輝いています。
まあ、
ライトアップに喜ぶ年代は過ぎたとはいえ、
暗いよりはいいですね。
夕方に来て買い物して、
終わった点灯していると、
たしかに少し華やぐ感じはあります。
(通行人の多くが写真を撮ったりして、
ひと気が絶えないのも大きいのでしょう。)

今は、きれいなツリー、たくさんあるんですね。

https://www.amazon.fr/s/ref=nb_sb_noss?__mk_fr_FR=%C3%85M%C3%85%C5%BD%C3%95%C3%91&url=search-alias%3Daps&field-keywords=noel+lumineux+arbre&rh=i%3Aaps%2Ck%3Anoel+lumineux+arbre

Les Jeux des nuages et de la pluie

ヒアム・アッバスとオドレー・ダナ。
この2人が共演するなんて、かなり意外。
でも、それを実現させた映画、

Les Jeux des nuages et de la pluie (2013)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=omQGHHHPNFA

たしかに2人は共演していたんですが、
それぞれが別のストーリーに出ていて、
同じ画面に現れることはありませんでした。
オドレー・ダナは、今回、
離婚して、ダイナーのウェイトレスとして働くも自堕落な生活で、
息子の親権は元夫に取られ、
今じゃ息子にも敬遠されている、哀れな中年女性を演じています。
いい役者です。

ただ映画自体は、ちょっとつかみづらい。
英語、中国語も多く使われ、
その辺は単純に面白いんですが。
監督はこれがデビュー作のようなので、
まだこれからかな?

2016年11月19日土曜日

Hippocrate

お気に入りの俳優、レダ・カテブ出演の、

Hippocrate (2014)

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=Iv1IqVOuPcI

主人公はインターンのバンジャマン。
希望と自信にあふれた彼は、
父親(ジャック・ガンブラン)が経営する病院でインターンを開始します。が、
これは、彼の想像とは大違い。
支給された白衣にはうっすら血のシミが残っているし、
なにもかも、現実は「教科書」と違うのです。

そしてレダ・カテブは、
バンジャマンの先輩医師。
いつも通り、彼は、
しゃべっているだけで魅力的。
(なぜなんでしょう?)
小さなことですが、痛がっている患者に彼が手当てしようとすると、
「触るな、アラブめ」
なんて言う白人の老人もいます。
彼は表情一つ変えませんが。

安楽死の問題、医師や看護婦の労働環境の問題も含んでいて、
ありそうでない映画だと思いました。
婦長さん役のマリアンヌ・ドゥニクールも、
なかなか良かったです。

2016年11月18日金曜日

カリンさん&じゃんぽ~る西さん&有美さん

おお、これはおもしろそう!
ちょうど『モンプチ  嫁はフランス人・2』を読んだところだし。

http://www.mfjtokyo.or.jp/mfjtokyo2/ja/events/details/735-304-.html

アミさん、がんばってるのね~!

altermondialisme

1年半ほど前、
Prêt à tout
という映画について書きました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/04/pret-tout.html

その中で、

altermondialisme 
(アルテルモンディアリスム=オルターグローバリゼーション)

という語がセリフに出てきていたことに触れました。

反グローバリゼーションと、
オルター・グローバリゼーションは違います。
後者は、98年と言いますから、
95年にシラクが大統領になってから3年ほどで、
早くも登場していたわけです。
そしてその後、2002年の大統領選挙では、
これが争点になるはずだったのに、
シラクはうまくそれを避け、
再選を果たしたのでした。
(ジョスパンは戦い方を間違えた……)

要は、反グローバリズムが、
偏狭なナショナリズムと同一視されがちなので、
そうしたものと一線を画すため、
altermondialismeという語が使われるわけですね。
実際、人や文化の混交は、
素晴らしいものだと思います。
強欲なグローバル資本主義は、
素晴らしくありませんが。

反グローバリゼーションと、
アルテルモンディアリスムのチガイ、
重要ですね。

2016年11月17日木曜日

「ポスト・トゥルースの政治」

数日前、BSでフランス2のニュースを見ていたら、
国民戦線のキャンペーン
(不法移民が福祉住宅に入るので、
白人の希望者が入れない、とか)
の内容をチェックしていました。
結果:3つのキャンペーン内容、すべてウソでした。

こうしたいわゆる「ファクト・チェック」は、
日本のメディアはほとんどしません。
もししてたら、今の政権のウソつきぶりは、
もうあまりに明らかでしょうし、
それは支持率にも影響するはずだ、
と思っていたのですが……

http://www.asahi.com/articles/ASJCJ6F2CJCJUHBI03S.html

影響が薄いのだというわけですね。

トッドは、朝日新聞のインタヴューで、
トランプ勝利に見られるような国民の意思を、
ポピュリズムと切り捨てるのはやめよう、
と訴えていました。
賛成ですが、ただ、この「ポスト・トゥルース」、
気にならないわけではないですね。

マクロン、立候補。でも……

マクロン元経済産業大臣が、
ついに(やっと?)立候補しました。

http://www.lemonde.fr/election-presidentielle-2017/video/2016/11/16/macron-je-suis-candidat-a-la-presidence-de-la-republique_5032062_4854003.html

この記者会見が行われたのは、
ボビニーでした。
もちろん、ヴァルス首相を始め、
社会党のライヴァルたちは冷たい視線です。
左派の票が割れちゃう、というわけですね。
(マクロンは、社会党から立候補するわけではないので、
予備選を通過する必要はありません。
もう、出ちゃうわけですね。
でも彼は左寄り(←多分。まだ政策をはっきりさせていない)なので、
社会党の候補と票を食い合うわけです。)

マクロンは以前、
「ヴァレンタインを一緒に過ごしたい政治家は?」
というアンケートで、
1位になっていました。
女性に人気があるということですね。

http://www.lefigaro.fr/politique/le-scan/2016/02/14/25001-20160214ARTFIG00016-le-podium-politique-inattendu-d-un-sondage-sur-la-saint-valentin.php?redirect_premium

そして、ブレグジット、トランプ勝利、に続いては、
マリーヌ・ル・ペンか!?
と誰もが考えるでしょうけれど、
今のところ、決選投票で彼女が勝つ見込みは薄いと報道されています。

http://www.lemonde.fr/election-presidentielle-2017/article/2016/11/17/marine-le-pen-ne-veut-pas-se-retrouver-dans-la-position-du-commentateur_5032421_4854003.html

もちろん、メディアがまたまた外す、という可能性もあるでしょうが。

そして共和党は、11/27の決選投票が近づいています。
今回は、あまりのオランドの人気のなさに、
共和党の候補者がそのまま大統領になるだろうともれています。
ジュペか、サルコジか、フィヨンか……

ただ、共和党の候補者が大統領になれば、
金持ち優遇の政策にはなるわけですが。
(あのピケティーは、反サルコジで有名です。)

2016年11月16日水曜日

大学よ

堀茂樹先生の tweet から。

*************************

大学よ、
金ピカの個人的成功というせこい願望を疑う事すら知らぬようなレベルの、
「グローバルに活躍する人材」とやらの輩出を目指していったい何が嬉しいのか?
国民の一員である事、
人類の一員である事を自覚し、
高学歴でない同胞とも連帯して頑張ろうとする真のエリートをこそ
育成すべきではないか。

https://twitter.com/hori_shigeki/status/796278043744448512

************************

まったく同感です。

2016年11月13日日曜日

腕乗せ


首や眉間を撫ぜると、
頭をこっちの手のひらに乗せてきます。
そして今日は、手も乗せてきました。
(でもこの後、両手で腕を捕まえられ、
そのまま噛みつかれました!
もちろん、軽くですけど。)

2016年11月12日土曜日

Êtes-vous satisfait de l'élection de Donald Trump ?

http://www.lefigaro.fr/elections-americaines/2016/11/09/01040-20161109QCMWWW00078-tes-vous-satisfait-de-l-election-de-donald-trump.php

Oh !
これって、(多くの人が言ってるように、)
マリーヌがいいってこと??

モンプチ 嫁はフランス人(2)


いつも楽しみにしている、じゃんぽ~る西の

モンプチ 嫁はフランス人(2)

を読みました。
これは、はずさないですね~。
笑えます。
ナオちゃんという赤ちゃん(というか幼児)もかわいいし。
「2」が出たばかりで言うのも申し訳ないですが、
「3」も待ってます!

2016年11月10日木曜日

オランド大統領の声明

http://www.ambafrance-jp.org/article10731

画面下の<CC>のところで、
フランス語字幕付きに変更できます。

sans concession et en toute indépendance

というあたりが、
「フランス」的なんでしょうね。

selon CNN

選挙後の、投票者の分析。

http://edition.cnn.com/election/results/exit-polls/national/president

トランプは、やはり、
non-white には人気がないわけですが、
たとえ白人でも、
white college-grad women は、ヒラリーが優勢。
そうなんでしょうね。

2016年11月9日水曜日

グローバリゼーション・ファティーグ

このところ、エマニュエル・トッドの新書を、
2冊続けて読みましたが、
どちらも面白かったです。
(『問題は英国ではない、EUなのだ』
『グローバリゼーション以後』)

1つのキーになるもは、
グローバリゼーション・ファティーグ。
つまり、グローバリゼーション疲れ、ですね。
もう、疲れました、この格差、自分本位な富裕層、
自分本位なエリートたち……
というわけです。

ブレグジットも、トランプ勝利も、
見かけ上はそれぞれ様々な問題に見え、
実際それもそうなのでしょうが、
根底にあるのは、
グローバリゼーション・ファティーグなのでしょう。
グローバリゼーションの終わりは、
もう始まっているのでしょう。
(いまだに、ほぼ無批判に称揚している日本は……)

あと20年、30年して振り返れば、
サッチャー、レーガンの80年代以来、
この2016年は、
一つの大きな曲がり角になるのかもしれません。

日本の経済への影響は?
みたいな切り口が目立ちますが、
経済ばかりで世界が語れると思うのは、
浅薄というものでしょう。
それを含め、大きな波が立ち上がっている気がします。

2016年11月8日火曜日

牡蠣とリンゴ



もともとリンゴは好きですが、
今年は、特においしく感じます。
そしてそう感じるから余計に味わって食べて、
よりおいしく感じる、という、なかなか幸福なサイクルです。
近所のスーパーで、
糖度15度というフジが出ていて、
それがとてもおいしいというものあります。
また先週は、
もう数年に1度しか口に入らない、
高級フルーツ店のシナノゴールドを食べる機会があって、
これもおいしかったです。

で……

昨日の夜、牡蠣フライを食べました。
これがまた、とてもおいしかったです。
(わたしの場合は、フライでも「生食用」を買って、
ごく浅めに揚げるのがお気に入りです。
昨日もそうしました。)

で……

さっき、À vif ! という、料理に関する映画を見始めたのですが、
その冒頭に、あるシェフのこんな言葉が、ナレーションで入りました。

... Dieu a crée les huîtres et les pommes.
Difficile de faire mieux, donc.
Mais notre travail est d'essayer.

神が牡蠣とリンゴを創った。
だから、(人間が)それ以上のものを作るのは難しい。
でも、ぼくたちの仕事は、それに挑戦することだ。

リンゴと牡蠣を食べる日々の中で、
ちょっとグッと来てしまいました。
この先が楽しみです。
(でも明日は、授業 × 3コマ & 会議 × 2……)

愛するということ~映画の向こうにパリが見える(8)


時事ドットコムニュースに、
最新の記事がアップされました。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-008-16110001

紙幅が限られているので、
ちょっと言葉足らずですが、
作品自体はいいものなので、ぜひ。

2016年11月7日月曜日

La Vie très privée de Monsieur Sim

『戦争より愛のカンケイ』については、ココ
http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-004-16070001
に書きました(といっても、まだまだ書くことはあるんです)が、
この映画は、

Réalisation  Michel Leclerc

Scénario    Baya Kasmi
                        Michel Leclerc

なわけですが、以前ここでも取り上げた、これ

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/08/je-suis-vous-tout-de-suite.html

の場合は、

Réalisation  Baya Kasmi

Scénario    Baya Kasmi
                        Michel Leclerc

というわけで、
つまりシナリオはコンビで、監督はそれぞれ、という風になっています。
で、今日見たのは、

La Vie très privée de Monsieur Sim (2015)

この作品の場合は、『戦争より愛のカンケイ』と同じで、
シナリオは二人、監督はルクレールです。

https://www.youtube.com/watch?v=tLn2xGyngSs

(出だしの自己紹介する場面、Sim と言った後に、
comme la carte と言いますが、
これって、「シム、シム・カードのね」ということなんでしょう。
また、このYouTube で、次に再生されるのは、
12月に公開されるオマール・スィーの新作のtrailerです。)

上で上げた予告を見ると、
50代(→映画を見ると、わたしと同じ歳!)の、
離婚され、娘に嫌われ、失業してしまった男が、
なんとか歯ブラシの営業職を得るのだけれど、
もう、どう生きていいのかわからず、うろうろする、
という映画に見えます。
で、それはそうなんですが、
実はこれ、この主人公が、
同性愛に目覚める物語なんです!
そのことに、わたしは最後のシークエンスになるまで、
気づきませんでしたが、
そう言われてみて、
ああ、そういうわけね、ということがいくつかありました。
ルクレール監督ですから、
ちょっとひねったユーモアがあり、
その味わいは悪くありませんでした。

出演者は、ルクレール作品ではおなじみの、
キャロル・フランク、
ヴィマラ・ポンス(←独特な雰囲気で、好きです)、
そしてマチュー・アマルリックなど。

2016年11月6日日曜日

岡﨑乾二郎さん講演会

来年度から開講する、
明治大学大学院の、総合芸術系。
そのレクチャー・シリーズ第1弾として、
岡﨑乾二郎さん講演会を行うことになりました。

****************************************************
PACレクチャー・シリーズ
第1回:岡﨑乾二郎氏

「歴史をほぐし、縫い合わせる線~生きたアーカイブ」


理工学研究科新領域創造専攻では、

造形作家・美術批評家の岡﨑乾二郎さんをお招きし、
表記の講演会を開催いたします。
現代世界における芸術と歴史の位相をめぐる、
この上なく冒険的な論考。
お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

日時 11月18日(金)19:00~20:30(18:30 開場)
場所 明治大学駿河台校舎リバティタワー1012教室

主催 明治大学理工学研究科 新領域創造専攻
予約不要・入場無料
問い合わせ 明治大学理工学部批評理論研究室 管啓次郎 (電話 044-934-7275)

http://pac-meiji.tumblr.com/

***************************************************

ぜひ、いらしてください!


2016年11月5日土曜日

La vie en grand

『最強のふたり』の撮影において、
チーフ・オペレーター
(が何をするのか、はっきりわからないのですが)
を務めたマチュー・ヴァドゥピエの、
初の監督作品、

La vie en grand

を見てみました。
この映画のProducteur associé として、
オリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノも名を連ねています。
(二人にとって、この立場に立つのは2回目で、
1度目は、ジャメル・ドゥブーズも出ている Né quelque part でした。)

https://www.youtube.com/watch?v=8x3reHoGPtc

セネガル系のアダマは14歳。
パリ郊外のStainsにある、
Squart Molière のシテで、
母親と二人暮らしをしています。
アダマの父は重婚していて、
それがフランスの法には許容されず、
その結果、アダマと母親は転居することになったのでした。
しかも父親に経済力はなく、
フランス語の読み書きのできない母親は、
家政婦などの臨時の仕事だけで、
やりくりしなくてはなりません。
そんな母の心の支えは、
アダマが優秀なこと、
そして、やがては、
今はセネガルに行かされている長男が戻ってくることです。
ただ、そんな生活の中で、
アダマは、年下の仲間が拾った麻薬を売りさばき、
少々お金を得ます。
そしてそれに味をしめ、
今度は、地元のマジのディーラーから麻薬を受け取り、
本格的に売りさばき始めます……。

アダマはいい感じだし、
校長先生(ジョゼフィーヌ・ドゥ・モー)や
担任(ギヨーム・グーイ)もいいと思いました。
ただ話としては、
やや麻薬のほうに寄りすぎてる感じもしました。
あるいは、それほど日常的なのかもしれませんが。
またラストは、オリヴィエ&エリックの作品に似て、
やや楽天的すぎるかも、とも思いました。

もっとも印象的だったのは、
アダマがずっと来ていたジャージです。
それは、背中に FRABCE と書かれた、
サッカー、ナショナル・チームのジャージなのです。

監督とオリヴィエ・ナカシュへのインタヴューがありました。

http://declinaison.fr/blog/microblogging/vie-en-grand-mathieu-vadepied-olivier-nakache/

2016年11月4日金曜日

香箱(ou presque !)


ちょっと片手を出してるのね。

2016年11月3日木曜日

Le sac de farine

Le sac de farine という映画を見てみようと思ったのは、
何といっても出演者の顔ぶれゆえ。

ヒアム・アッバス、
アフシア・エルジ、
メディ・デビ(マハディ・ザハビ)、

の3人が揃えば、これは見たくなります。

https://www.youtube.com/watch?v=bauWH-La0qg

1974年、ブユッセルのキリスト教系の学校に通っていた、
アラブ系の8歳の少女、サラ。
ある日、彼女の前に、突然父親(Smaïnが演じています)が現れ、
パリに連れて行くと言います。
でも、着いた先はモロッコでした。
しかも父親は仕事に出かけ、
母親は精神を病んでいます。
で、サラは叔母夫婦のもとで育てられることに。
そして……10数年後、
すっかり「若い娘」に成長したサラは、
でも今も、ベルギーに帰ることをあきらめていません。
そこで、学位を取るつもりなのです。
(が、この年齢まで、ほとんど勉強させてもらえてないのです。)
そんな時、彼女の周りで反政府運動が始まります。
そうしたごたごたの中で、サラは、
政治活動をする学生と知り合い、
二人は魅かれ合います。
でも、結局サラは、
ベルギーに行けるという条件で、
偽装結婚を受け入れ、
モロッコを去ってゆくのです……。

俳優は揃っていたのに、
イマイチ引き込まれなかったです。
(ヒアムが出ていて引かれないなんて、珍しいことです。)
空気が流れないというか、息苦しさが持続してしまう感じ。
Kadija Leclere 監督にとっては、
おそらく自伝的な物語なのでしょうけれど……。

2016年11月2日水曜日

Dieumerci !

リュシアン・ジャン=バティストの監督&主演、第3作、

Dieumerci !

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=HkNLB4Ymefs

前2作同様、まあ、オチは楽天的すぎるコメディーで、
ストーリーとしては、「ふつう」でした。
幼い子供を亡くし、離婚し、引きこもり、
酒と借金にまみれ、金を返せず、
収監されたディウーメルシー。
物語は、彼が出所するところから始まります。
で、その彼は、なんと、
子ども時代の夢、役者になる、ことの実現のため、
行動を開始します。
もう、失うものはない、というわけです。

とはいえ、まず、俳優学校の学費が払えない。
で、バイトに精を出し、
そんな時学校でコンビを組まされた(ヨーロッパ系白人のわがままな)坊ちゃんは、
トラブルばかり運んできます。
でも、彼と一緒に、コンクールに出て、
『ロミオとジュリエット』を演じなければなりません、男二人で。
さてその結果は……

個人的に引き込まれたのは、
(いつもの通り、)場所の扱い方です。
まず、フィルミヌ・リシャール演じるカリブの母が住んでいるHLM、
つまり彼の実家は、
RER ・A線の、Sucy-Bonneuil 駅近く、
バスの117番線のMessidor-Libertésで降りたところです。
(117の停留所をしらみつぶしにGoogle Mapしてゆき、
なんとか発見。
工事中で、微妙にバス停の位置が変わっていたので、
最初は分かりませんでした。
予告編の04秒あたり。)
ここは、大きく言えば、(この監督にはおなじみの)クレテイユです。

そして彼が投宿する安宿は、グット・ドールの、
あのシャルトル通りの出口付近。
宿の経営者はインド系の人で、
隣に住むのは、アフリカ系の元気な娼婦です。

そして、あの坊ちゃんの実家は、モンソー公園の近くのようです。
というのも、
坊ちゃんのパパが、そこで犬の散歩をさせているからです。

クレテイユ、
グット・ドール、
モンソー公園。
この映画は、この3点に支えられているのでした。

(ラスト、コンクールが行われるのは、
レピュブリック広場の角、
Thêatre Dejazet でした。)

2016年10月30日日曜日

Rendez-vous à Atlit

ジェラルディン・ナカシュのことは、
もちろん彼女が女優として活動していることは知ってるし、
そこそこ追いかけてもいるんですが、
どうしても、
大好きな Tout ce qui brille の監督、
というイメージで見てしまいます。
そのあとの Nous York は、素晴らしいとまではいかなかったけれど。

今日見た

 Rendez-vous à Atlit (『アトリットで会いましょう』)  2015

は、イスラエルのアトリットが舞台で、
彼女はユダヤ系3姉妹の末妹の役です。
結論から言うなら、
彼女、役者として一皮抜けた印象です。
これまでの作品に比べると、
存在感、というんでしょうか、感じました。

https://www.youtube.com/watch?v=c61kwJ22r30

祖母が、1910年にシベリアから徒歩で(!)やってきて、
イタリア系の男性と暮らし始めた、
このアトリットの家。
彼らの娘は、この家で3人の娘を生みますが、
やがてフランスに移住。
(中東戦争のゆえなのでしょう。)
で、それまで住んでいた家は、
その後は、年に一度里帰りするだけの家となっていました。
そして娘たちの両親が亡くなり、
アトリットにある古い家をどうするか、
3人の娘たちが集まったわけです。
若いジェラルディン演じるカリは、
パリにアパルトマンを買って、生活の基盤を得たい。
でも長女は、この家を売るのが忍びない。
そんな駆け引きの中、
なんと、両親が彼女たちの前に現れるのです。
ただしそれは、彼女らそれぞれにしか見えず、
二人以上が同時に見ることはないのです。
そう、映画ですから、完全にそこにいるのですが、
これは幻想なのです。
そしてやがて、娘たちの意見は変わってゆきます……。

この「幻想」の感じが、とても不思議な味わいで、
この映画の最大の特徴でしょう。
ただもう1点、とても重要なのは、
時代が、1995年の秋に設定されているということです。
オスロ合意の2年後のこの年の11月4日に、
ラビン首相は暗殺され、
せっかく手繰り寄せた和平への契機が、
またするりと逃げてしまうのです。
こうした、イスラエルに暮らすことの安全さの問題が、
家を売る売らないにも、影響してきます。
家の売値にも影響するでしょう。
つまりこの映画は、
単なる家族映画ではなく、
イスラエルという土地の問題と深くかかわった作品なのです。

監督のShirel Amitay は、
イスラエルの女性ですが、
フランスで育ったようです。
日本で公開されることはないでしょうが、
なかなかいい映画だと思いまいした。

「管啓次郎さんインタヴュー」

『あたらしい野生の地ーリワイルディング』(マルク・フェルケルク監督)が、
昨日から、
渋谷のアップリンクで公開されています。

https://www.cataloghouse.co.jp/yomimono/161025/?sid=top_main

「人間には希望が必要だし、
他の動物たちの生命は直接それを与えてくれます」


2016年10月29日土曜日

どちらのファンでもないけれど・3

というわけで、
ファイターズには、2試合連続で満塁ホームランが飛び出し、
優勝をもぎとりました。
おめでとうございました。

ただ、こんなにスリリング試合なら、
もっと見ていたい1ファンとしては、
明日の、真の決戦の、
黒田 vs. 大谷 が幻になってしまったのが、
とても残念です。
見たかった!
やれば必ず、語り草になる試合だったはずなのに!

とてもおもしろいシリーズでしたが、
あと1試合、見たかった……

2016年10月27日木曜日

どちらのファンでもないけれど・2

しびれる、という定型の表現が、
こんなにぴったりくる試合もあまりないんじゃないでしょうか。
サヨナラ満塁ホームランとは!

このシリーズを見ていて、
岡大海という選手に魅力を感じています。
しかも(たまたまですが)明治大学出身だし。
やっぱり、スピードがあってパンチもあるっているのは、
いいですね。

「内弁慶シリーズ」、
でも最後は、
外弁慶が現れるのでしょうか!?

どちらのファンでもないけれど

今年の日本シリーズ、
おもしろいです。
ファイターズが巻き返してくれたおかげで、
たくさん楽しめてラッキーです。
「内弁慶シリーズ」という表現も見かけますが、
たしかに、そんな印象もあります。

日本シリーズは、
小学生のころ、
学校を早退して後楽園球場に行きました。
それも、何度か。
懐かしいです。

2016年10月26日水曜日

déguisement halloween


また着せてみました!

2016年10月24日月曜日

「ジャングル」解体へ

これは大きなトピックですね。

http://mainichi.jp/articles/20161024/dde/007/030/019000c

例年授業で取り上げる
『君を想って海をわたる』
は、まさにカレが舞台です。

「ピアノ界のビヨンセ」

といえばやはり、
カティア・ブニアティシヴィリ、
ということになるのでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=3tmqhbuvc6k

ジョージア出身の彼女は、
「プーチンの前では演奏できない」のですね。
それで、「政治的な」存在ともなっているのでしょう。
単に「セクシー」なだけじゃなく。

http://www.mplant.co.jp/Profile-khatia.html

彼女の新譜の「展覧会の絵」も、
聞いてみるつもりです。
ただvolcanique「火山みたい」なだけ、
ではないだろうと思っています。

*ちなみに、ヴィデオの中で彼女がジョギングしているのは、
モンソー公園ですね。
ここに出てきた場所です。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-003-16060001


2016年10月23日日曜日

クロスプレー

日本シリーズ第2戦は、
第1戦に似て、
ファイターズの自滅に近い負けでした。
昨日はバッテリーの守備のミス、
今日はいろいろ……。
素人の感想ですが、
キャッチャーの差があるように感じました。
ファイターズの場合、
昨日のミスといい、全体的なキャッチングの甘さといい、
配球(これはベンチの指示かもしれませんが)の融通の利かなさといい。

で、
今日のテレビ解説者は、
3人の内2人がキャッチャー出身だったのですが、
(大矢氏、達川氏)
今日の試合の、誰が見ても大きなポイントであった、
本塁上のクロスプレーについての彼らのコメントが、
意外で、
ちょっと面白かったです。
というもの、
判定はアウト、見てる感じでもアウト、
そもそもバックホームの返球が驚異的に素晴らしい、
という状況だったのですが、
いわゆるリプレー検証により、
セーフと訂正されたのですが、
(で実際、スローで見るとセーフのようなのですが)
これに対し2人は、
「これはアウトでいいでしょう、素晴らしいプレーなんだから」
と言うのです。
特に達川氏は、広島出身なわけですが、
そんなことは全然関係なく、
目の前のプレーの素晴らしさでしゃべっているわけです。

現行のルールでは、セーフはセーフなのです。が、
なんとなく、
たしかにアウトでいいかも、
と思ってしまいました。

黒田龍之助「あなたの知らない語学書1ダース 」

黒田さん、
B&B に登場です!

http://bookandbeer.com/event/20161029b_bt/

『寝るまえ5分の外国語』、早くも3刷決定! だそうです。
すごいですねえ。

黒田さんに会いたい人は、
急いで予約!

2016年10月22日土曜日

「詠むこと、編むこと」

昨日は、
大学の図書館に併設された小さなホールで、

「詠むこと、編むこと~詩集の魅力を語りましょう~」

というイベントに参加しました。

https://gunosy.com/articles/acT1u

出版社「港の人」の代表である上野さんはわたしと同世代です。
上野さんの、詩、そして詩集というものに対する、
誠実で真摯な思いは、
参加してくれたみなさんの胸を打ったと思います。
また、すでに4冊(Agend’Ars1~4)の詩集によって、
日本の詩のシーンに新生面を開いた管啓次郎さんが、
飛び入りでピリッとした発言をしてくださり、
話が立体的になってとてもよかったです。
詩の話をするっていうのは、楽しいです。

ところでこのイベントは、
大枠では、

「文字ノ音――ことばの配列と印刷の技」

という、とても意欲的な企画展の一部です。
これは、若き同僚の波戸岡さんが構想&実現させたものです。
波戸岡さんのように、
アカデミックなことからオタク文化まで、
また、
象牙の塔から現場まで、
フットワーク軽く行き来する研究者なんて、
ほとんど見たことがありません。
そしてこの企画展もまた、
「文字との関わり」の表現の一つになっていることに、
驚かされます。
こうした表現もあるわけですねえ。

「ふらんす」11 月号、発売

そして「ふらんす」は、
11月号が発売されました。
今回「映画の向こうにパリが見える」で取り上げたのは、

『パリ未成年保護特別部隊』

です。

https://www.youtube.com/watch?v=QWmunfLaEj4

フランスで大ヒットしたこの群像劇、
日本でももっと見られていい作品だと思います。
(マリーナ・フォイスとカリン・ヴィアールの姿を見るだけでもいいし!)

「ふらんす」にも書きましたが、
ラスト近くのシャトー・ドーのシークエンスは、
とてもいいです。
厳しい映画ですが、パリを語る上では、
外せない作品です。

2016年10月20日木曜日

「映画の向こうにパリが見える」配信開始!

「ふらんす」に連載中の、

「映画の向こうにパリが見える」

が、時事通信から配信されることになりました、今日から!

時事通信のトップページ、

http://www.jiji.com/

の、中段あたりの、「編集者セレクション」の中に、
バナーがあります。
で、行き着くのはココ。

http://www.jiji.com/jc/v4?id=hssfranse-007-16100001

これは10月号掲載の分ですが、
4月号分からここまで、すべて読むことができます。
(各ページの下のほうに、バックナンバー・リストがあります。)

この配信のこと、「拡散希望」です。
周りの方にもお知らせいただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いします!!



「植民地のように」

http://ryukyushimpo.jp/news/entry-377737.html


「植民地のように扱ってきた沖縄への
構造的差別が問題の根源にある」

2016年10月16日日曜日

『兵隊やくざ 殴り込み』

というわけで、シリーズ第7作。
実質的な完結編を見ました。
(もう1作、戦後のお話があります。)

例の、主人公に弾は当たらない、は、
ここでも炸裂していますが、
この第7作は、
なんといっても敗戦が織り込まれ、
他とは違うニュアンスを帯びています。
印象的だったのは、
敗戦の判明の仕方。
世話になった少尉が率いる小隊が、
きわめて不利な状況に陥ったと知るや、
義理堅い大宮一等兵は、たった一人で駆けつけます。が、
すでにその小隊は完全に玉砕。
そして彼は、敵軍に対して、「一世一代の殴り込み」をかけ、
それを奇跡的に成功させます。
そして少尉が失った「栄光の」軍旗を取り返すと、
兵舎に戻るのですが、そこで彼は知るのです、
戦争は、「終わっていた」ことを。
映画はまったく強調しませんが、
軍旗を守ろうと玉砕した小隊は、
そして「殴り込み」で死んだ日本兵も、
まったく無駄なことだったわけです。
誠実で将来ある少尉の死も、犬死にだったのです。
ここに、制作者の一つのメッセージを見出すことができるのでしょう。
戦争ほど、馬鹿げていて、おそろしい無駄は、ないでしょう。

大宮一等兵も、有田上等兵も、
たしかに戦わざるを得ない場合はありました。
でも二人は、決して、
お国のために戦ってはいませんでした。
封建主義の中で腐敗した陸軍こそ、
彼らの敵でした。
そうした基本的スタンスがあるからこそ、
つい、第7作まで見てしまったわけです。
(でもやっぱり、第1作がベストでしょうか。)

アラビア協奏曲

カタール・フィルと、ロリン・マゼール。

https://www.youtube.com/watch?v=wGW88GVbQes

Marcel Khalife: Arabian Concerto (13分頃から)

は、初めて聞きましたが、
なかなかいいですねえ。

同じ作曲者による、この弦の曲もステキ。

https://www.youtube.com/watch?v=AtOG_85QnUI

18世紀のパリ、ヴィデオ!

18世紀、革命前のパリが、動画で見られます!

https://www.youtube.com/watch?v=YP__1eHeyo4

やっぱり、「テュルゴの地図」(1739)がもとなんですね。

これ、火曜の「パリを歩く」の授業で見せる予定です。
(もちろん、現代のGoogle Map と重ねながら。)

2016年10月15日土曜日

『兵隊やくざ 俺にまかせろ』

シリーズ第6作です。
もう、顔なじみの二人が主人公なので、
おもしろいとか、おもしろくないとか、
そういうのじゃなくなってきています。

(ただそれにしても、ちょっと……
主人公にだけ弾が当たらない、
というのは、
とてもアリガチな不自然さですが、
ここまで当たらないのは、珍しいんじゃないでしょうか。)

孟家屯(もうかとん)という地名は、
この映画と一緒に記憶に残るでしょう。
主人公たちを含む部隊は、
参謀の悪意によって、
孟 家屯で玉砕させられるのです。
(もちろん、我らが二人は生還しますが。)

次は第7作ですが、
そろそろ(物語の中で)戦争が終わりそうです。

ハロニャン


本人は、特に興味がないようでした!

2016年10月13日木曜日

やっぱり半纏が好き


早くも、Manon は半纏にくるまっています。
やっぱり好きです。
(上のほうに、ぎりぎりエッフェル塔(の半身)が入ってました。)

2016年10月12日水曜日

山場

日本のプロ野球は、
山場に差し掛かっています。
(個人的には、このあたりが、
「山場」感が強いです。)

ベイスターズを応援しています。
ただし、クライマックス・シリーズ登場と言っても、
ペナントレースを負け越しているわけで、
多くは望めません。
先日のジャイアンツとの試合でも、
なかなかの貧打線を見せられました。
両チームとも、選手層が薄いというか。
両チームとも、日本一というチームには、
到底見えませんでした。

それでも、ベイスターズは、
若々しくて、魅力あるチームではあります。
このまま選手が伸びて行って、
あと一人ずつでも、投打に補強されれば、
かなりのチームになれると思います。
数年後に、どうかな!?

2016年10月10日月曜日

また『サンバ』

また『サンバ』を見ました。
この映画、いろんな読みを誘うので、
なにか新しい読み思いつくと、
それが理にかなっているかどうか、
確かめたくなって、
見てしまうのでした。

監督インタヴューも、
二つ読みました。
どちらも、おもしろい内容でした。

http://tempsreel.nouvelobs.com/culture/20141014.OBS2050/samba-ce-film-met-un-visage-sur-des-statistiques.html

http://cinealain.over-blog.com/article-samba-124793086.html

travail というテーマは、
考えてみたら、
普遍的テーマですね。

「アメリカ人は、すべて(の映画)を自分たちの歴史を通して見る。
フランスの歴史のことなんか考慮する気もない」
というところ、
ちょっとウケてしまいました。
たしかに、アメリカにおける映画評って、
少しそういう傾向を感じます。
ただ、その見方自体は、
それなりに面白くもあるのですが。

2016年10月8日土曜日

2016年10月7日金曜日

紅玉

2週間前ほどからでしょうか、
スーパーなどでもリンゴが並ぶようになり、
最初は、つがる、でした。
これは、ふじ、なんかに比べると、
薄味で、わずかにやわらかめだと思いますが、
上品で、もちろんおいしいです。

秋映も並びだしましたが、これは高くて食べてません!

昨日は、早生ふじ、を見かけましたが、
となりに紅玉があったので、
それを買って、チョー簡単デザートを作りました。

まずは紅玉を薄切り(16分割くらい)。
それを並べて、ハチミツをかけて、レモンを絞って、
ラップをかけ、レンジへ。
時間は適当ですが、800ワットだと3分程度。
要は、透き通ればいいわけです。
で、
それを皿に並べて、
熱いうちにバニラを乗せれば出来上がり。
総調理時間、7分?くらい。
こういう、甘酸っぱいのは、好きです。

調子に乗って、今日も作っちゃいました!
(もちろん、リンゴは紅玉限定です。)

2016年10月6日木曜日

Stromae bientôt papa ?

http://www.public.fr/News/Photos/Photos-Stromae-bientot-papa-Coralie-Barbier-fait-grossir-la-rumeur-1148026#xtor=CS1-36

もしほんとなら、
子どもを持った後のストロマエの音楽が、
どんな風に深化するのか、
とても楽しみですね。

2016年10月3日月曜日

Ryunosuke @ B&B

『寝るまえ5分の外国語』(白水社)刊行記念。

http://bookandbeer.com/event/20161029b_bt/

黒田さん、B&Bに登場です!

Divines

フランスで、
8月末に公開されたこの映画、
おもしろそう!

https://www.youtube.com/watch?v=0VKNHB7WBHA

実は昨日の発表でも、
異民族間の女性の友愛、
をテーマにしたのですが、
これもまたそうした視点から見られるかも?
とにかく、早く見たいです。

2016年10月2日日曜日

『芸術照応の魅惑2』

日仏会館で、注目のシンポジウムがあります。

芸術照応の魅惑Ⅱ
両大戦間期のパリ:シュルレアリスム、黒人芸術、大衆文化

http://www.mfj.gr.jp/agenda/2016/10/30/30oct_colloque_surrealisme/index_ja.php

昨日、同窓会でお目にかかったばかりの、
永井敦子先生も登壇します。

先日見た『赤い手のグッピー』にも、
「パリと言えば、植民地博覧会の時行ったよ」
と語る、校長先生がでてきました。
映画は43年ですから、
博覧会は12年前ということになります。
(内容は別にして、
わたしにとっての感覚だけに限って言えば、
大学院生の頃に、
大阪と言えば万博の時に行ったよ、
と話す感じなのでしょう。
ちょっと遠いけど、
忘れるほどじゃない、というか。)

camouflage


カモフラも、ここまでくると……

創立50周年

昨日は、わたしの出身大学で、
フランス文学科創立50周年を祝う会が催されました。

http://sophia-futsubun-50eme.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88/?preview

記念シンポジウムでは、
わたしも少し発表させてもらったのですが、
とてもいい雰囲気で、やりやすかったです。
あと発表したのは、
寺田寅彦先生と、吉川順子先生。
寺田先生のお話は、
フランスや日本などで使われていた映画の教科書の、
テキストはもちろんその挿絵に注目し、
そこに現れたオリエンテーションを探るという、
とてもおもしろい着眼点に立つものでした。
吉川先生の発表は、
テオフィル・ゴーチエの娘であるジュディットによる、
『蜻蛉集』のフランス語訳を通して、
彼女が抱く東洋への思いを可視化するというものでした。
まったく匠気のない、清潔な発表でした。

同級生たちとも久しぶりに顔を合わせ、
懐かしい時を過ごすことができました。
当然ながら、みな同じ年代なので、
抱えている問題(?)に共通点があり、
そこは妙にリアルでした。
次はいつかな?

2016年9月29日木曜日

Alain Delon

アラン・ドロンの名は、
わたしが高校生の頃は、
まさに「スター」そのものの響きがありました。

でもここしばらくは、
極右だと批判されたり、
あまりいい評判は聞きません。

今回の彼のニュースは、
サルコジに見限られて、
ジュペに投票するつもり、
というもの。

https://fr.news.yahoo.com/alain-delon-d%C3%A9laiss%C3%A9-sarkozy-votera-jupp%C3%A9-075700873.html

2016年9月28日水曜日

「今日の宿題」

B & B によるこの企画、なかなか面白いです。
いろんな人が、順番に、
「宿題」を出してゆきます。

http://pinsagram.com/photo/BK4xv_xBDYJ

福岡の書店です。

Merci !

杉並区の、
『フラ語』シリーズの読者の方から、
応援のお葉書をいただきました。
Merci beaucoup !

今更言うまでもないのですが、
日本語と英語だけでアクセスする世界は、
もちろん「世界」ではありません。
もちろん、そこにフランス語が加わったところで、
「世界」に到達できるわけではありませんが、
それでも、
やはり、
日・英だけで見る世界とは、
違うものが見えると思います。
どうぞ、楽しんで&がんばってください!

*1級を目指すなら、
まずは基礎固めとして、
『フランス語初級卒業講座―文法が好きになる1200問』
のなかの、
1200問すべてをやりつくすというのはいかがでしょうか?
全部やれば、かなり力が付くことは保証します。
で、そうして基礎が固まったら、
そこからさらに高みを目指します!
(その頃には、映画でも、小説でも、
ニュースなどでも、
お気に入りの方法で勉強できるレベルに、
近づいているでしょう!)


2016年9月27日火曜日

「ペルソナ ―奇妙なほど人間的な」

今、ケ・ブランリ博物館で開催されている、

「ペルソナ -奇妙なほど人間的な」

は、おもしろそうです、
見られないけど(涙)。

せめで紹介の動画を。

https://www.youtube.com/watch?v=zguah18D8ds

「生命のないものは、どうすれば、
生き生きとしたものになるのか? 
人々はモノとの間で、どのようにして、普通ではない関係、
あるいは親しい関係を、築くのだろうか?」


2016年9月26日月曜日

Je peux pas fermer la porte.


あなたがずっとそこで寝転んでるから、
ドアが締められないんですけど。

アルキに対する謝罪

これは、かなり大きなニュースだと思います。

http://www.lemonde.fr/politique/article/2016/09/25/francois-hollande-reconnait-la-responsabilite-des-gouvernements-francais-dans-l-abandon-des-harkis_5003061_823448.html

選挙にらみ、ということがあるにせよ、
フランスの大統領が、アルキに正式に謝罪しているわけですから。
今後これが、正式な文書になるかどうかも、重要です。

*アルキ:アルジェリア独立戦争時に、
  フランス側に協力したアルジェリア人たち。
  戦後、アルジェリアに残ったものは多く虐殺され、
  フランスに渡ったものも、劣悪な環境に放置された。

  『アイシャ』など、
  多くの映画に登場していて、
  彼らとFLN(独立派)は、
  今も険悪です。
  両者の子どもが結婚するのは、
  とても考えられないと、
  以前メディ君も言ってました。

レイラ・ベクティが娘役をやった、
そのものずばりの映画もありました。

https://www.amazon.fr/Harkis-Sma%C3%AFn/dp/B00120S9F0/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1474851629&sr=8-1&keywords=harki

今彼女は人気女優ですが、
こうしたアイデンティティがあることも事実です。

2016年9月25日日曜日

Les Chevaliers blancs

ヴァンサン・ランドンとレダ・カテブが出ているというので、
これは見なくてはと思って見始めたのは、

Les Chevaliers blancs (2015)

です。

https://www.youtube.com/watch?v=N5nvxDEqX0Y

「白い騎士」ないし「白人の騎士」というタイトル、
そして、アフリカの戦災孤児を救い出しに行くという内容から、
白人中心主義のエンタメだったらいやだなあと思っていたのですが、
なんともいえず消化不良な感じの残る映画でした。

実はこれ、2007年にあった、
「ゾエの箱舟」事件に取材しています。

http://www.afpbb.com/articles/-/2343407?pid=2571150

つまり、フランスのNGO団体が、
ダルフール当たりの戦災孤児をフランスに連れ帰り、
養子を欲しがっている家庭に託そうとする話です。
ただ映画でも、孤児たちを連れてくる際は、
NGOが建てた孤児院で預かると嘘をつき、
ある朝、逃げるように旅立とうとします。

現実の事件では、
子どもたちは孤児ではなく、
ダルフールではなくチャド人でした。
どうも、うさんくさい事件で、
それを映画にするのもどうなのかとも思いますが。

消化不良感の残る作品でした。

『寝るまえ5分の外国語』

わたしの周りでは話題の、
そしてとても評判のいいこの本、
堀江さんの書評が出ました。

http://mainichi.jp/articles/20160925/ddm/015/070/025000c

ほんとに、堀江さんの言う通り、
語学書が書評の対象になることはほぼまったくありません。
ただ、黒田さんが連載していたコラムだけが例外なのでした。
だからそのコラムは、
語学書を書く人間にとっては、
とてもうれしい&励みになるものでした。
それがついに、本になったわけです。めでたい!
(ありがたいことに、
『フラ語デート会話』
『フラ語入門』
の2冊も、取り上げられています。)

語学書の書評を読ませるなんて、
よっぽど書き手でじゃなければできません。
黒田節、ここにありです!

『赤い手のグッピー』

<古典>第14弾は、
ずっと気になっていた1本、

『赤い手のグッピー』(1943)

https://www.youtube.com/watch?v=qoND_z6R4yU

です。
以前挙げたジャック・ベッケルの作品例をもう一度。


1943  赤い手のグッピー
終戦
1947  幸福の設計
1949  7月のランデヴー
1951  エドワールとカロリーヌ
1952  肉体の冠
1953  エストラバード街
1954  現金に手を出すな
1958  モンパルナスの灯

で、今回の映画は、比較的比喩があからさまで、
やはりこのジャック・ベッケル監督は、
こうしたことを考えたいたんだなと、
あらためて思わされました。

その「あからさまさ加減」は、
登場人物たちの名前(あだ名)にも感じられます。
彼らはみんな、グッピー一族です。
(表記としては、「グーピ」のほうがよかったと思いますが。)
これはgoupil(人を騙すキツネ~反権力)から、
語末の l を取ったもの。

アンペルール(皇帝):106歳:唯一、宝の隠し場所を知っている。

ラ・ロワ(法律):アンペルールの息子~始終、銃の手入れをしている。

ラ・ロワの子どもたち4人(ラ・ベル以外は50歳代)
ラ・ベル(美女~かつての「マリアンヌ」):19歳の時、赤い手との結婚を反対され自殺。
ティザンヌ(煎じ薬~病気):独身のガミガミ屋。殺される。
レ・スー(ケチ~拝金主義)
ディクトン(ことわざ~固定した古い知識)

カンカン(悪口~不満):レ・スーの後妻

ムッシュ/クラヴァット(ネクタイ~都会的消費生活):レ・スーと前妻の子。若い。

ミュゲ(すずらん~メーデーの花・労働者):ディクトンの娘。若い。

マン・ルージュ(赤い手~労働者):瀕死の皇帝から、宝の在りかを教えられる。

トンカン(ハノイ~植民地)

「宝」とは、「皇帝」の父が見つけ、
彼に託したもの。
(それは、フランス革命の理念なのでしょう。
映画内では、ゴールドのこと。)
そして「法律」は、19世紀を通じて、
革命精神(=共和制)を敗北に導きます。
(7月王政、第二帝政、パリ・コミューン……)
だから「皇帝」は、大事な「宝」を、
息子ではなく「赤い手」に託します。
「赤い手」もまた、かつて「法律」により、
「美女」(=フランス)との結婚を禁じられた過去があります。
(→労働者は、フランスを動かす主体になれない。ここ大事。)
で、現在のフランスは、
病気でケチで思考停止。
そして未来のフランス(「すずらん」)は、
だれの手によって運営されるかと言えば、
それは「ネクタイ」。
デパートのネクタイ売り場で働く青年です。
(植民地主義は、彼女を幸福にしない。)
人民が死に絶えたフランスで、
マリアンヌ(フランス)を支えるのは、
こうした小市民なのだ……

たしかに、そんな風に見えます。
なんと、一族の物語の中に、
革命以来のフランスの歴史が組み込まれています。
ジャック・ベッケル監督、おそるべし!

2016年9月23日金曜日

ふらんす10月号


10月号、明日発売です。

今回の「映画の向こうにパリが見える」は、
おそらく、あまり知られていない映画、

『セリ・ノワール』(1979)

を取り上げました。

https://www.youtube.com/watch?v=P7QbCk4IU38

この、クレテイユを舞台にしたフィルムについては、
以前、ここでも取り上げましたが、
とにかく、パトリック・ドヴェールの演技を見るだけでも、
見る価値があると思います。
監督のアラン・コルノーは、
実は何度か、このクレテイユを舞台として使っています。
原作小説(『死ぬほどいい女』)も、とてもいいです。(すさみ方が。)

2016年9月22日木曜日

『兵隊やくざ 脱獄』

授業が始まって2日、
久しぶりに声を出す(90分× 3)ので、
やや喉が疲れます。
でも、やっぱり大学の雰囲気はかなり好きです。

で、帰ってきて見たのは、

『兵隊やくざ 脱獄』(1966)

です。
これはシリーズ第4弾にあたり、
監督は3人目の森一生です。
これは、よかったです。
撮影、特に画角が、わたしは好きでした。
また、脚本も優れていると思いました。
遊女と二人の兵隊が会話する場面など、
3人の言葉のかみ合わなさ具合など、
感心しました。
ストーリーも引き締まっていて、無駄がないし。
第1作の次によかったです。

2016年9月19日月曜日

『パレードへようこそ』

直前の投稿で上げたリンクの中に、
見ようと思って見逃していたイギリス映画がありました。
で、見てみました。

『パレードへようこそ』(2014)

とってもおもしろかった!
まさに「笑いあり涙あり」で。

https://www.youtube.com/watch?v=qas9Qd5QwPM

舞台は1984年、
サッチャーが新自由主義的な
(つまり格差拡大に直結するような)
政策をごり押ししていた時代です。
彼女の意向で、
赤字の炭鉱は閉鎖、と決まりましたが、
実際当時のイギリスには、
数十万人の炭鉱夫がいて、
彼らの多くを一気に失業させる勢いでした。
(マーケットに任せる、というわけですね。)
http://www.newsweekjapan.jp/joyce/2013/04/post-65.php
で、
やはり当時官憲に虐げられたいたLGBTのあるグループが、
炭鉱夫を応援しようと立ち上がります。が、
ゲイの支援なんかいらない、
と彼らは言うのです。
でも、とある村の炭鉱夫組合だけが、
支援を受け入れるというのです……

イギリスでは、1967年まで、
同性愛行為は違法でした。
(驚きですが。)
また、映画の舞台である84年当時になっても、
20歳以下(未満じゃありません)のそれは違法でした。
(驚きですが。)

そういえばドナ・サマーって、
(少なくともある時期までは)
ゲイのアイコンでしたね。
彼女の名前も、ちらりと出てきます。
エルトン・ジョンのポスターも。

#女性映画が日本に来るとこうなる

これ、わかっていたことですが、
こうして並ぶと、ちょっとスゴイですね。

明日から始まる後期の授業、
「映画」関係のガイダンスでは、
これをみて唖然とすることにします。

http://matome.naver.jp/odai/2147384561028197701

『あたらしい野生の地』

http://rewilding.mejirofilms.com/comments

この映画を上映のためのクラウドファンディングに、
微力ながら参加しています。
「コメント」の部分を読んでいただければ、
きっと見たくなると思います。

https://motion-gallery.net/projects/rewilding

よろしければ!

2016年9月18日日曜日

『現金に手を出すな』

<古典>第13弾は、

『現金に手を出すな』(1954)

https://www.youtube.com/watch?v=1wGE4QVFsos

です。
これはジャック・ベッケル作品の中でも、
とりわけ有名なものですね。
(おもしろいのは、この作品、
『ゴジラ』第1作と同じ年の公開であること。)

有名作ですが、その理由の第一は、
ジャン・ギャバンがこのフィルムによって、
スターダムに帰ってきたことなのでしょう。
戦前、労働者を演じてスターになった彼は、
戦中、アメリカに避難し、
戦後、フランスに戻り、いくつかの作品に出ましたが、
それらはヒットに至らず、彼の人気も復活しませんでした。
が、
このフィルムにおける、「嘘つきマックス」の役は当たり、
その後のジャン・ギャバンの役柄に、
決定的な影響を与えたわけです。
(この映画は、フランス映画史全体にも、
大きな影響を与えたとされています。)

それにしても、
誠実で、頼れる労働者を演じていたスター役者が、
時を経て、というか、
観客が実質的な敗戦を経験した後で、
「嘘つき」なギャングを演じて復活するというのは……
観客が求めるものが変化した、
と言ってしまえばそれまでですが、
落差が大きいですね。
(やはり敗戦と、その後の世の中のあり方が……)

この映画のジャン・ギャバン、
めちゃめちゃ貫禄あるんですが、
彼は1904年生まれですから、
この時点で、なんとまだ50歳!
驚きです。
ジャンヌ・モロー、リノ・ヴァンチュラも出ています。