2022年9月29日木曜日

『MO / モー』終了

ヒューストンに住むパレスチナ人、
モーのドラマ、見終わりました。
が、最終回がきちんと終わってないので、
これは続きが出てきそうです。

おもしろかったんですが、
それはストーリーだの映像だのではなく、
主にうパレスチナをネタにしたギャグのおもしろさでもありました。
設定やストーリーは、
むしろそうしたギャグを生かすもの、
という感じでもありますが、
まあ、こういう形もアリだなと感じした。

モーを演じたモー・アマーは、
ヒューストンで活躍するスタンダップ・コメディアン。
無名時代、デイヴ・シャペル
(世界一と言われ、
同時にたびたび物議を醸しているスタンダップ・コメディアン)
の前座に抜擢され、
その後ムスリムのコメディアン・グループにも属し、
その辺から有名になっていったようです。
彼のライブがネトフリにあるので、
そっちも見ておくつもりです。

2022年9月27日火曜日

グランプリ作品、本日決定!

日本の迷詩 グランプリ作品


クリミア併合5年後の哀歌    BY S.A.


ウラジーミル。
君と僕は、同じ未来を見ている。
行きましょう、プーチン大統領。
ロシアの、若人のために。
そして、日本の、未来を担う人々のために。
ゴールまで、
ウラジーミル、
二人の力で、
駆けて、
駆け、
駆け抜けようではありませんか。


<選評>
「二人」が見ているとされる「同じ未来」、
あるいは想定されている「ゴール」、
それらが引き起こす恐怖が、
薄っぺらい日本語の背後にヌラリと光り、
読むものたちを戦慄させる。
自分は世界が見えていないという事実を可視化するという、
逆説的な離れ業である。
グランプリにふさわしい。

2022年9月25日日曜日

『LOU ルー』

特に見るつもりもなく、
つい見始めてしまった映画、

『LOU ルー』

(後から気づけば、
一昨日がネトフリでの配信初日だったので、
それでトップ画面に現れたということのようです。)

画面はキレイなんですが、
かなり荒唐無稽で、
物語のオチもやや「?」でした。

アメリカのとある島。
そこに住む妙齢の女性ルーは、
敷地(まあ、ほとんど原生林)内の小さな家を、
若い母親とその娘に貸しています。
で、なぜか、死のうともしているのです。が、
その時、家を貸している女性の娘が誘拐されます。
それも、死んだとされていた夫に。
この夫は、米軍の特殊工作部隊の一員で、
助けを求められたルーは、
自殺を延期し、
捜索に乗り出します。
その雰囲気は、とても素人のものではなく……

これ、脚本を読むだけなら、
おもしろいと感じるのでしょうか?
少なくとも、映画化してみよう、と思えるほどには?
雑な言い方ですが、
50点、くらいでしょうか。

2022年9月24日土曜日

『MO / モー』

ネトフリ散歩中に見つけたコメディー・ドラマ、

『MO / モー』

を見ています。
おもしろいです。


「モー」というのは、モハメッドの短縮形で、
これが主人公の名前。
で、彼は、
アイデンティティーとしては「パレスチナ人」なんですが、
パレスチナに行ったこともないし、
その市民権もありません。
というのも彼は、パレスチナ難民となった両親が、
クウェートに避難しているときに生まれたからです。
で、その後、1991年、
湾岸戦争のただ中に、
彼は母親に連れられて渡米。
以降22年間、
ヒューストンで
(アストロズの帽子をかぶって)
亡命申請を続けるものの今だに認められず、
不法移民として(つまり労働許可証がないまま)、
コピーの高級時計などを(そういうものとして)売って生きています。
(クウェートに残った父親は2年後に渡米。
けれどもその後拷問を受けて死亡。
拷問の理由はまだ不明。)

もう、この設定だけでおもしろい。
水たばこカフェで、
そうしたパレスチナ人たちとユダヤ人たちが、
お互いにイヤミを言いながら楽しく(!)ゲームしていたり、
投擲系のゲームでは、
パレスチナ人は石投げが得意だからな!
と言われたり。
またモーの彼女は、メキシコ系でクリスチャンで自動車整備工。
これだけ揃えば、
そりゃおもしろいでしょ、という感じで、
実際面白いのでした。

パレスチナの問題は、
たとえば『オマールの壁』などでは真正面から描かれましたが、
『キラキラしてる』や『軌跡の教室』などでは、
そのパリ的な展開があり、
『扉をたたく人』や今回の『モー』では、
アメリカ的な展開が見える、
と言えそうです。
今日も見ます!

Iran is experiencing the worst unrest

イランの事件。
もちろん大問題ですが、
でもまだ、
デモが行なわれているのが希望です。

2022年9月23日金曜日

地元コンサート

テニスを通して知り合った人はけっこう多くて、
もと高校の数学の先生も、
もと総務部長も、
もとM自動車の人も、
もと裁判官も、
もとJRの職員も、
旅行代理店勤務の人も、
研究所で実験している人も、
介護職の人も、
専門学校の先生も、
美容師さんも、
デパートの外商担当の人も、
専業主婦の人たちもいます。
そしてその中に、
ピアノ教室の先生もいるのですが、
今日は、彼女が属している音楽サークルの、
定期コンサートがありました。
で、わたしも初めて行ってみました。

出演したのは、
全員音大卒のプレイヤーたちです。
ピアノが中心ですが、
オーボエありバスーンあり歌曲もありで、
なかなかヴァラエティーに富んだプログラムでした。
中では、
わたしのテニス仲間がパートナーと弾いた、
サン=サーンスの2台のピアノのための「死の舞踏」が、
一番よかったです。
この曲、生で聞くのは初めてでした。


生の音に触れるのは久しぶり。
もっと聞きたくなりました。

『ある告発の解剖』



ロンドンを舞台にしたミニ・ドラマ・シリーズ、

『ある告発の解剖』

を見てみました。
原題は、Anatomy of a Scandal(スキャンダルの解剖)です。 
ミニ、とは言っても、6話あるので、
それなりに長いです。


話は込み入っています。
(まったく分かりにくくはありません。)
大臣
(ルバート・フレンドが演じます。
『ホームランド』でも、分析官として登場していました。)
と、
その妻(シエナ・ミラー、すごくいい)、
そして二人の幼い子ども、
という家庭があります。
この夫婦はともにオックスフォード出身で、
お金も地位も十分すぎるほどあります。
そしてこの順風満帆に見えた夫の、
スタッフの若い女性との浮気が発覚。
夫婦の間に亀裂が入ります、が、
なんとか修復していきます。
……ここまでは、まあ「ふつう」のドラマでした。
でも、この浮気相手の女性が、
彼をレイプで告訴するのです。
5ヶ月の浮気期間中ではなく、
分かれた後、国会のエレベーター内で、
と女性は言うのです。
そしてその後、
オックスフォード時代のスキャンダルも浮上し……

心理的サスペンスなので、
重いと言えばかなり重いです。
ルパート・フレンドとシエナ・ミラーは美男美女で、
それが、「フィクション」感があって、
逆に少し安心するのですが。
そして見所は、女性たちの群像でしょう。
シエナ・ミラー演じるソフィー、
レイプ裁判を担当する女性検事とアフリカ系女性弁護士、
そして検事の助手や、
ソフィー一家の住み込みのロシア系女性も。
そして、「男性中心主義」社会が、
いかに彼女たちを蝕んできたか、
が描かれています。
そういう意味では、
フェミニスト・ドラマとして、
とてもよくできていると感じました。
特に、シエナ・ミラーはよかったです。

英大使館移転を検討

新首相は、
ジョンソンの政策を引き継ぐという話でしたが、
いきなり物議を醸すことを言い出しました。


イギリスは、パレスチナ問題を引き起こした張本人なのに。
そういえば、
イタリアの選挙でも右翼が勝ちそうだという話が聞こえてきます。
ヨーロッパはどこへ行く気なんでしょう?

2022年9月22日木曜日

Drawing strangers on the NYC subway

このシリーズ、
たくさん上がってるんですけど、
どれを見ても、
うまいなあ~、
と感心します。
もちろん、リアクションもいい感じ。

2022年9月21日水曜日

『プレデター ザ・プレイ』

今日の大学院ゼミでは、
ゴダールを追悼して何か見ようと思ってたんですが、
みんなでだべっている内、
なぜか!

『プレデター ザ・プレイ』

を見ることになりました。
Disney+ で配信されています。
(劇場公開はありません。)


この作品は、
「プレデター」シリーズの5本目にあたっていて、
院生によれば、
シリーズ最高傑作? という感じらしいです。
時代は1719年、場所はグレート・プレーンズ。
そこに、コマンチ族の集落があり、
また、その土地のバッファローを狙うフランス人ハンターたちがいます。
そしてある日、
空から、プレデターがやって来ます。
この三者が、互いに「狩る」ことになってゆきます。
ただし、「狩る」ことの意味は、
それぞれにとって違いがあります。

<以下、ネタバレ含みます>

主人公は、コマンチ族の若い女性、ナル。
彼女は当初、「狩る」ことを通して、
自分が真の戦士であることを証明しようとします。
それは、彼女の母親などに割り振られた、
薬草を扱ったり皮をなめしたりといったこと、
つまり「ケア」全般とは別のことです。
(ただ、男たちが彼女を最初に狩りに連れて行くのは、
彼女が「ケア」できたからなんですが。)
そして、ライオンなどを狩ろうとしている内、
彼女はプレデターの存在を感じ始めます。
この宇宙からきたモンスターは、
つまりはマッチョの権化であり、
相手を倒すことで自己の存在理由を獲得しようとします。
この点は、ナルの兄を含めたコマンチの男たちにも、
通じる部分があります。
当初は、ナルもまた、こうした考えに則って行動していました。
が、ナルは母親に言われるのです、
真の戦士とは、生き延びる者、なんだと。
ここから、ナルにとっての「狩り」の意味は変化していきます。
プレデターと対面したときも、
むやみに戦わず、
生き延びることを最優先させてゆきます。
そしてついに対決の時がきて、ナルはプレデターを倒します。
ナルは、「ケア」もでき、生き延びることも達成したわけです。
プレデターは、自分自身のマチズモに倒されます。
マチズモは自爆するのです。

フランス人たちはフランス語を話しています。
彼らは、この時点ですでに入植しているヨーロッパ人ですが、
映画が一応終わった後投映される壁画風のイラストには、
今後も、空から、
巨大な船団のようなものがこの土地に飛来することを予告しています。
これこそ、「ヨーロッパ」なのでしょう。
「フランス人」たちが、
現場でのヨーロッパ人盗賊であったのに対し、
プレデターは、「ヨーロッパ」の、
あるいは国家的植民地主義の先兵だったとも言えそうです。

ホラーなのに、
と言ったら失礼かもしれませんが、
こんな構造を備えているんですね。

秋学期

昨日、
ついに秋学期が始まりました。
つかり、昨日と今日で、
まだ二日しか大学に行ってないわけですが、
まあいろんなことが起こります。
といっても、
そのほとんどはごく小さなこと
(たとえば、前列に座っていた男子学生が、
Iron Maiden のTシャツを着ていたので、
好きなの?
と訊いてみると、
え? いや、知らないです、バンドなんすか?
と訊き返されるとか。
ある女子学生が、授業中、
マスク越しに大欠伸をしているとか。)
ですが、
それでもそれらは、
相手がいてこそ起きること。
人の中に出ていくというのは、
そういうことなのでしょうね。

ワカモノたちは元気そうで、
なにかホッとしました。

2022年9月18日日曜日

『ホームランド』シーズン2終了

時間があったので、
もう見終わりました。
全13話のなかで、
3だか4だかあたりに、
とても感動的なシーンがあって、
それは素晴らしかったです。が、
その後、ちょっと重すぎる展開に。
というのも、
メインのストーリーはテロ攻撃関係なので、
これは緊張感が常にあるのも当然なんですが、
サブ・ストーリーも、
このあたりから重くなってしまったのです。
となると、
ドラマを見ている間中、
どちらを向いても苦しい感じで、
ちょっと息が詰まりました。
そしてそれと関連して、
ヒロインであるCIA の捜査官が、
あまりに困難に遭いすぎる。
それはもう、女性イジメに近い印象さえありました。
結果の意味としては、
女性側が正しかったということになるとしても、
プロセスにおいて、
女性がいじめられている時間が長いので、
そこがちょっと疑問でした。
ほんとに、シーズン1と、
シーズン2の途中まではすごくよかったんですけどね!

『タミー・フェイの瞳』

ゴールデングローブ賞も、
オスカーも、
そんなに重視はしていませんが、
一応、
その両方でことし「主演女優賞」を取った作品、

『タミー・フェイの瞳』(2022)

を見てみました。


原作がドキュメンタリーだからなのでしょう、
できあがったこの映画も、
良くも悪くも淡々と時間が過ぎてゆきます。
そしてその中で起こる事件も、みんな、
どこかで見たことがあるものばかり。
たしかに主演のジェシカ・チャステインはうまいと感じますが、
まあ、『女神の見えざる手』のときのほうがよかった、かな。

<以下、ネタバレします>

映画のラストで、
ジェシカが南北戦争の時の北軍のテーマ曲(?)である、
「リパブリック賛歌」を歌うシーンがあります。
その歌っている最終に、
ステージ後方に星条旗が降りてくるのです。
つまり、
「アメリカ」と、その出発点である南北戦争と、
キリスト教が三位一体となる瞬間です。
でもそれは、なんというか、見慣れた景色です。
タミー・フェイも、その夫も、
とくに人間的な魅力があるわけでもない。
深さも、屈折もない。

ジェシカ・チャステイン
(彼女の夫は、あのモンクレールのCEOにして伯爵、だそうです)
は、
この原作の映画化の権利を買い取り、
自ら主演したようです。
この映画に溢れる古い価値観に共鳴したのでしょうけど、
ちょっとザンネン。

「大学ランキングの信憑性」

この記事、


「大学ランキングの信憑性」が問われる、
みたいなことが書いてありますが、
わたしにしたら、
ええ? あんなの信じてたの!?
という気持ちです。
あれを決めるには、
当然、アルゴリズムの登場となるわけですが、
それを大本で決めているのは人間であって、
AI はその後の計算をしているだけです。
だから、その初期設定する人間のさじ加減で、
いかようにも結果は変わってきます。
「いや、これはAI が出した数値だから」
というのは、実質、ペテンだと思っています。








2022年9月17日土曜日

撮影

昨日は久しぶり大学に行って、
ある「撮影」をしてきました。
それは、まあざっくり言って「総合芸術系」の宣伝、
みたいなもので、
総合文化教室(つまり学部の方の)同僚である、
英語の大澤先生との「おしゃべり」を録画したのでした。
話題は、主に「女性」を通して見た映画で、
メインとなったのは『パレードへようこそ』です。
偶然なんですが、この映画、
大澤さんもわたしも授業で使っていて、
でもちょっと文脈が違うので、
その辺を中心に、という感じです。
撮影してくれたのは院生で、
今頃彼が、編集してくれているはずです。

こうした動画は、
総合芸術系の先生、全員が用意する予定になっています。
ただ、ほかの先生方の場合は、
こんなにくだけてないことが予想されます。
まあ、わたしのやつが一番やわらかいでしょう!
たぶん、1ヶ月以内くらいには、
YouTubeにアップできると思います。
その時は、またお知らせします!

2022年9月15日木曜日

『ホームランド』シーズン1終了

『ホームランド』のシーズン1、
全13話、見終わりました。
評判通り、とても緊密で、
よく練られたドラマだと感じました。
サスペンスの作り方も上手くて、
しかもそれが層状になっていて、
ほんとに上手。

ヒロインは、
強い女性なんですが、
一方では双極性障害を抱えていて、
しかもそれが勤務先のCIAにバレルと間違いなく解雇なので、
病気をコントロールしながら、
しかも誰にも秘密にして、
行動しているのです。
主役にある「弱み」を持たせるのは常道ですが、
今回のは、わりと重い。
ただ彼女の姉が医師なので、
それでずいぶん助かっているのです。

この姉は二人の女の子の母親なんですが、
夫の姿はありません。
親戚ではありますが、
姉妹と子どもたち、合計4人は、
ある種の連帯の中にあるように見えます。
また、この女の子たちと、
イランから帰還した軍曹の子どもたち二人、
そして彼がイランで親しくしていた子ども、
(この子の父親はテロリストなんですが)
そこにもコントラストがあるようです。

シーズン2、見始めました。
(先が長いので、どこまで行けるか分かりませんが!)

2022年9月14日水曜日

「略奪とレイプと虐殺の帝国の君主」


とは、誰のことでしょう?
そう、もちろん彼女、「白い母」です。


ここではナイジェリアのことについて触れられています。
今朝見たワールド・ニュースでは、
ジャマイカを取材していて、
植民地時代の蛮行の謝罪もまだだ、
と憤っている人もいました。


Drawing strangers

YouTube でたまたま出てきた動画なんですけど、
NYの地下鉄で、
知らない人を描いちゃうっていうやつ。


この女性はカッコイイですけど、
なんというか、
もっとふつうのオジサンとか、
オニーサンとかも、たくさん描いています。
なんといっても、うまい。
また描かれた人たちのリアクションも面白い。
アメリカの、
こういうところはいいですねえ。

2022年9月13日火曜日

Jean-Luc Godard

リベラシオンによれば、
ゴダールは「安楽死」を選んだようです。

Jean-Luc Godard a eu recours au suicide assisté: 

«Il n’était pas malade, il était simplement épuisé»



病気じゃない、疲れ果てただけ……
91歳……
想像するのは難しいです。
(あるいは、想像したくない……)

「ロシア大敗北」

ロシアが敗北しているというのは、
「いい」ニュースです。


戦争が続いていること自体はもちろんよくはないし、
どちらの軍にせよ死傷者が出るのはまったく望みませんが、
でも、
今目の前に戦争があり、
それはまぎれもなくロシアが仕掛けた侵略戦争なわけなので、
ロシアの敗走を願っています。
みんな武器を捨てて帰っちゃえばいいのに!
(いや、ロシアの締め付けがそんなに甘くないのは分かっています。)

このロシアの敗北が、
潮目が変わったサインならいいんですが。

2022年9月12日月曜日

もうすぐ

後期授業の始まりが近づいてきて、
となると、事務からのメールなども増え、
だんだんそういう気分になりつつあります。

で、今日は、
博士課程の学生から、
仕上がった論文が送られてきて、
丸一日かけてチェックしました。
夏休み、がんばったことが伝わってきます。
ワカモノたちには、がんばって欲しいですね!

そういえば、
レナさんと進めている教科書の仕事も、
そろそろ大詰めに近づいてきました。
これ、以前にも書いた気がしますが、
いい内容なので、
教科書だけではなく、
参考書にもしたいなあと思います。
YouTubeと連動させた、
なかなか画期的な「コンテンツ」なんです。
ただ、レナさんも忙しそうだし、
ちょっと時間かかるかなあ……

2022年9月10日土曜日

『ホームランド』

アマプラで、

『ホームランド』

というアメリカのドラマを見始めました。


8年前アルカイダに捕らえられ、
もう死亡したと思われていたアメリカ兵が、
特殊部隊によって救出されます。
彼はもちろん、アメリカのヒーローに。
でも、国務省の女性職員ただ一人だけは、
彼を信用できません。
彼はテロリストに転向してる、
彼女はそう言うのです……

なかなか緊迫した、無駄のないドラマで、
惹きつけられます。
今日、第4話を見ていたら、
なんと、『オマールの壁』で、
イスラエル側の捜査員役をやっていた俳優が、
テロリストとして登場しました。
(一瞬混乱しました!)

先が楽しみです。

Hyacinthe - Paris-Est

Hyacinte の新曲(と言っても7月ですが)。
ヴィデオはもっと工夫できると思いますけど、
曲の感じは好きです。



2022年9月8日木曜日

『アイ・ケイム・バイ』

ネトフリの新作、

『アイ・ケイム・バイ』

を見てみました。
『パレードへようこそ』で、
実質的な主役であるジョーを演じたジョージ・マッケイが、
重要な役で出演しています。


でまあ、どうでしょうねえ。
わたしは好みの作品ではありませんでした。
犯罪関与が疑われる元判事の造形が、
表面的というか、浅いというか。
ロンドンが舞台なので期待したのですが、
やや残念でした。

Char à voile

ガルティエ監督とムバッペ、
あまり上手くない状況ですね。



フランスをはじめヨーロッパでは、
日本に比べて遙かに、
飛行機を使うことへの忌避感は強い気がします。
コールドプレイも、
それが理由でツアーをやめたわけだし。

ちなみに、監督がが使った「ランドヨット」、

Char à voile

という言い方は初めて聞きましたが、
まあ、voile 「帆」のついたchar 「山車(的なもの)」なので、
想像はしやすいですね。

Antoine Bataille / Crescent Hôtel

長回しのパリ。
この夏、
パリに行けなかったわたしには、沁みます。


Passage Verdeau から、Rue Cadet へ、のようです。
コロナ前ですね。

そういえば、
かつて、これと似たようなこと、
わたしもやったことがあります。
10分以上、ワンカメラでパリを歩き続けるという。
たった1度、小さなイベントで使ったきりですけど。

2022年9月7日水曜日

ザポリージャ原発

ウクライナでの戦争が始まってしばらく、
朝、アラームで目覚めた後、
寝転んだまま最初に確認するのは、
その日その日の戦況でした。
そして最近のそれは、ザポリージャ原発のニュースです。
もし事故が起これば、
チェルノブイリの10倍とも言われ、
これは恐ろしい結果を招くに違いありません。
ロシアは、原発内に武器や弾薬を持ち込み、
原発自体を要塞化したようです。
原発を盾に取った格好です。
しかもそのロシアが、原発に無知だと。
専門家を同伴しておらず、
チェルノブイリでは多くの兵士たちが被爆しました。
まったく、ロシアは何をしているのか……
そういえば先日は、
ザポリージャ原発に着弾したミサイルの弾道を調べ、
ミサイルがロシア側から発射されたことが確認されました。
ロシアはそれについて、
ウクライナ側が撃ったものが、
奇跡的に180度回転した、
とコメントしました。
このコメントができれば、
日本の政界でもやって行けそうです。

戦争も原発も、
今目の前にある危機です。
心配です。

『わたしの人生設計』『Viva ! 公務員』

同僚の先生にオススメされたイタリア映画、

『わたしの人生設計』

を見てみました。


フランス、ドイツ、日本、などで活躍していた女性建築家が、
ふと、故国イタリアに戻る決心をして、
(周囲に驚かれ)
そして実際戻ってみると、
男性中心主義のドメスティックな社会で、
仕事を得るにも苦労する、
そしてその苦労の中で、
あるゲイの男性と知り合い、
繋がりを広げてゆく、という物語です。
コメディなので、全体のトーンは軽いです。
もちろん、女性の抱える問題がテーマなんですが、
おもしろかったのは、
「イタリア」のイメージです。
さっき、主人公の決断に周囲が驚いた、
と書きましたが、
それは、「あんな閉鎖的な、国際的じゃないところに行くの?」
という驚きなんです。
実際はともかく、
少なくともイタリア人自身は、
「イタリア」のことをそう考えているようでした。
(別のイタリア人青年も、同じ内容を語ります。)

そして続けてもう1本、

『Viva ! 公務員』

もイタリア映画です。


かつてイタリアでは、公務員は「天国」でした。
つぶれないし、
仕事は適当にやればいいし、
年金はあるし、
というわけです。
主人公の中年男性も、
この教えを父親からたたき込まれ、
実際公務員になっています。
が、
ついにイタリアでも経費削減の嵐が吹き始め、
哀れ彼は「リストラ」の対象となるのです……

この映画、前半の「公務員」がらみの部分はまあまあいいと思うんですが、
後半、別のテーマに滑って行き、
それが前半とあまり上手く噛み合っていない気がしました。
ただこちらも、
イタリアでは大ヒットだったようで、
イタリア人の自己意識みたいなものは、
そこここにでていて、それはおもしろい部分でした。
(全体としては、まあ……、という感じ。)

気分転換によかったです。

食堂「雲の上」

すごい食堂!

2022年9月5日月曜日

『ムーンライト』

アマプラの、もうすぐ配信終了、のリストに、

『ムーンライト』(2017)

があったので、久しぶりに見てみました。
先日見た『ゾラ』と同じ、A24の作品です。
(というか、A24が自ら制作した最初の作品でした。)


「アフリカ系男性のゲイ」を描き、
出演者ほぼ全員がアフリカ系です。
3部構成で、同じ人物の「成長」を描いています。
暴力的ですが、悲しみ、寂しさ、といったものが、
同時にずっと流れている感じ。
とても評価の高い作品です。

いい映画だと思います。
撮る価値のある映画だったとも思います。
ただわたしからすると、
もう少し締まってる方が好みかな。


2022年9月4日日曜日

『355』

アマプラにあって、
豪華な女優陣に引かれて見てみたのが、

『355』

なんですが……
駄作でした。

CIAのジェシカ・チャステイン(恋人に裏切られた女性)、
BNDのダイアン・クルーガー(父親に裏切られた女性)、
DNIのペネロペ・クルス(組織に裏切られた女性)、
そして
MI6のルピタ・ニョンゴ(恋人を殺される女性)、
この4人が、事件の解決にあたるわけですが、
ほとんどすべてがありきたりで、非現実的でした。
なにかこう、すごくもったいないと思いました。

2022年9月2日金曜日

Pascal Letoublon

古い話題で恐縮です。

YouTubeのトップ画面にたまたま(?)出てきた、
「シャッフルダンス」
なるものを一度再生したところ、
となると次々と似たようなヴィデオが現れるようになり、
ついいくつか見ている内に、
印象的な曲があって、
ちょっと調べてみたら、
フランス人ミュージシャンである
パスカル・ルトゥーブロン
という人の、
Friendships
という曲でした。


わたしはゼンゼン知りませんでしたが、
2020年に大ブレークしたんですね。
TikTockerたちなら、みんな知ってたんでしょう。

この曲、微妙に哀愁があるんですが、
その雰囲気と、
シャッフル・ダンスを踊る人たちの輝く生命感との落差に、
ちょっとくらくらします。
そのことが、ヒットした要因だったのかどうかは分かりませんが。