2016年5月28日土曜日

la nouvelle boîte


アマゾンの箱、
見事に食いちぎって、
くつろぎのベッドにしていたのですが、
あまりにぼろぼろになったので、
スーパーで新しい箱をもらってきました。


ちょっと大きくなって、
こちらもやっぱり気に入っています。

オランジーナ先生の

オランジーナ先生のへんてこフランス語講座 レッスン1。

https://www.youtube.com/watch?v=i1tIoMEgGTU

おお、レッスン1に接続法登場!

Voici la phrase d'aujourd'hui.

Transmettre clairement ses sentiment à quelqu'un,
c'est sans doute quelque chose
que les japonais devront désormais savoir faire.

Passons à la pratique.

Alors vous avez bien retenu ?
Que va-t-il se passer entre eux ?
En fait, on s'en fiche un peu, non ?

レッスン2もありますね。



2016年5月26日木曜日

Ne m'abandonne pas

今年の1月に、フランス2で放送された、

Ne m'abandonne pas

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=C2PCxs5GMjs

これは……ショックでした。

アッパー・ミドルのアラブ系フランス人の家庭。
お母さんは病院勤務のお医者さんです。
17歳の娘Chama は優秀で、
あの名門校、シアンス・ポに合格。
そしてその合格祝いを、
家族で集まってしていたとき、
玄関のチャイムが鳴ります。
母親が出てみると、身なりのいい男性が。
彼は、一枚の写真を見せ、これはお宅の御嬢さんかと訊いてきます。
そう、それはたしかに Chama なのですが、
いつものパリジェンヌ風ではなく、
みっちりヘジャブに身に着けています。
しかも、その男性が言うには、
彼の息子は、ジハーディストになってシリアにおり、
彼とChamaは、ネット上で結婚、
Chama もシリアに行く予定だというのです。
母親は信じませんでしたが、
翌日、Chama の部屋をさがしまわると、
偽造パスポートとお金とコーランが……

物語は、この洗脳された優秀なChama を、
なんとしてもシリアに行かせまいとする両親の必死の行動、
そして息子がシリアに行ってしまった父親の、
やはり苦悩に満ちた行動を描いてゆきます。
Chama は、そして彼女の夫の運命は、
というわけですが、
おそろしいほど現実的で、
とても気持ちを揺さぶられました。
こんな映画が作られるまでになっているんですね……

2016年5月23日月曜日

「ふらんす」6月号


「ふらんす」6月号、本日発売です。

「映画の向こうにパリが見える」は、
ルイス・ブニュエル監督の遺作、

『欲望の曖昧な対象』

を取り上げました。
この映画は、もうずいぶん前、
いわゆる映画論のことなど何も知らないまま、
とにかく好きで、論文を書いたことのある作品です。
でも、最近たら、
当時気づかなかった点がいくつもありました。
そのへんのことを、書きました。

そして今月号はもう一篇。
「ベルギー特集」の中で、

「おれは雑種だ! とストロマエは言う」

も書かせてもらいました。
そしてさっき読んでいたら、
ちょうどそのすぐ後に掲載されている、

「ヨシとクニーのかっ飛ばし 仏語放談」3

の中でも、なんとストロマエの話が出てきてました。
これは、なんとグッド・タイミング!
そしてさらには、
ラシッド・タハの話も出ていて、
嬉しくなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=n1p_dkJo6Y8

この砲弾、じゃなくて放談、
いつも最初に読んでいます。

まだ全部は読んでいないんですが、
中島京子さんの「フランスとわたし」、
さすがの面白さでした。

2016年5月21日土曜日

多面体パリ・2

今日は、リバティー・アカデミー、

「多面体パリ」

の第2回目でした。
まあ、いつものように、
あっちに行ったりこっちに来たりの話でしたが、
1つだけ、初めて取り上げたのは、これ。

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/03/paris-serie-televisee.html

きのう、ざっと見直してみたら、
どんどん引き込まれ、
今日また、最初から見直し始めました。
けっこうおもしろいかも。
講義で話題にしたのは、
アラブ系の人物たちの位置についてです。
人物関係図を書き出してみたら、
うまいバランスで作られていることに気づきました。
これ、なんか書けるかも!?



2016年5月19日木曜日

『ディーパンの闘い』

ジャック・オディアール監督の、

『ディーパンの闘い』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=uuqzCjdyToM

タミル独立運動を進めるタミル・タイガー。
その、元戦士で、
妻も子供たちも戦闘で失った男、ディーパンが、
見知らぬ女性、見知らぬ娘と偽装家族を作り、
パリ郊外に移民します。
そこでの暮らしは、きつくもあり、幸せでもありますが、
やがて、その地区を牛耳る麻薬密売人グループと
もめ事を起こし……というお話し。

この映画は、カンヌで、パルム・ドールを獲っています。が、
その受賞には賛否があったようです。
たしかにわたしも、
最後の15分ほどは、
別の物語に感じました。
つまり、その部分だけ、浮いているというか。
伏線が生きていないというか。

このフィルムも、「パリ移民映画」にはちがいありませんが、
その郊外そのものは、具体性に乏しく、
土地性みたいなものは立ち上がってきませんでした。
決してつまらない映画ではないのですが。


2016年5月17日火曜日

食事処

今日、通勤途上で聞き始めた、
Oxmo Puccino の新しいアルバム。

https://www.amazon.fr/Voix-Lact%C3%A9e-CD-Livret/dp/B0153OW15O/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1463487789&sr=8-1&keywords=Oxmo+Puccino

たとえばこんな曲。

https://www.youtube.com/watch?v=lPbZ4_4mirw

食事処って。

このOxmo Puccino という歌手は、わたしにとっての
この1曲!
というのはないんですが、
全体的に、わりと好き、な感じ。
だから、アルバムは買ってしまいます。
今回も、わりと好き、です。

そういえば、わたしにとっての
この1曲!
というか、
この1枚!(Dante =メチャ好き!)
があるAbd Al Malik の新譜も聞きました。

https://www.amazon.fr/Scarifications-Abd-Al-Malik/dp/B015RMHDOG/ref=sr_1_1?s=music&ie=UTF8&qid=1463488097&sr=1-1&keywords=abd+al+malik

Mmm...
前作がエレクトロに傾いたあたりから、
ややピンときません。
(エレクトロそのものが嫌いなんじゃありません。
ストロマエは大好きだし。)

2016年5月16日月曜日

マツコ案

7兆円でできる子どもの教育、医療費全額無料。

http://dot.asahi.com/wa/2016042700188.html

このマツコ案、いいですね!

<シャルリ>以後の世界

今日は、東大(駒場)で行われた、

<シャルリ>以後の世界

を聞きに行ってきました。

http://www.hakusuisha.co.jp/news/n14628.html

さすがというか、
とても濃い話の2時間で、
あっという間でした。
一人でも、何時間でも話せる先生が4人。
それで2時間ですから、
当然あっという間なはずですが。
録音したので、
明日、通勤途中にもう一度聞くつもりです。

今日の内容は、
「ふらんす」7月号(6/22発売)に掲載予定だそうですから、
これも楽しみですね。

パネラーたちの紹介と、
選書リストが見られます。

http://www.hakusuisha.co.jp/files/topics/160404/160404e.pdf



Manon et une fleur.

 
花瓶が見つからず、
お酒の瓶に入れていたら……

そういえば、
ラベンダーも気になるようでした。
キライな匂いかと思ったら、
そうでもないんですね。

2016年5月14日土曜日

多面体パリ

今日の東京は気持ちのいいお天気で、
初めて半袖で出かけたのですが、
電車内は早くも真夏の冷房モードで、
ちょっと寒いのでした。

で、出かけた先は御茶ノ水。
明治大学リバティー・アカデミーの、
「多面体パリ」講座の1回目です。
生徒さんは20人ほどで、
まあ、わたしはパリや映画の話をしているのが好きですから、
楽しかったです。
生徒さんたちもそうならよかったですが。

帰りに新宿で、
adidas originals をのぞいたら、
スニーカー売り場のお客さんは、
8割がた中国人と思われる人たちでした。
人気あるんですね~。

2016年5月12日木曜日

a nice game

プロ野球たけなわですが、
今日は、ドラゴンズ vs. ベイスターズ、
TVKテレビで、試合終了まで見てしまいました。
最後は、ベイスターズがサヨナラ勝ち。
スコアは 6 - 5。
今年テレビで見た試合の中で、
一番スリリングで面白かったです。
点はけっこう入っていますが、
全体にピッチャーのレベルが高くて、
それが、引き締まったゲームになった主因だと思います。

それにしてもベイスターズ、
もう少し打てば、強いチームなのに!

2016年5月9日月曜日

「人工知能が隆盛する近未来は……」

「人工知能が隆盛する近未来は、人間が人間に回帰する時代」

http://ironna.jp/article/3253?p=3

個性、そして多様性、
なんでしょうか?


レポート

今日は、たくさん出したレポートの提出日。
といっても、
「oh, Meiji」なるネット上の場所があって、
課題を出すのも、
提出するもの、
その、それぞれのクラスの部屋(のようなもの)。
いい点は、
・ペーパーレス
・出した出さない、でもめない
・授業の後に、考えて、課題を出せる
というところでしょうか。
まあ、とても便利です。

ただ今日は、
約30本くらいあったので、
完全に1日仕事でした。
今回、1つ、かなり大変な課題を出してみた
(「シャリ・エブド事件を考える」の論考9本について、
エッセンスを抜き出し、コメント)
のですが、
思っていた以上にがんばってくれました。
(まあ、全員じゃないですが、残念ながら。)

実は見てる途中の映画があったのですが……
続きは明日!

新市長はムスリム


http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/06/london-mayor-result-sadiq-khan_n_9861100.html



2016年5月7日土曜日

encore sur le frigo


先日聞いた話では、
ネコは、
高いところで、
しかも飼い主の姿が見えるところが好き、だとか。
たしかに、冷蔵庫の上から、
衆生を見下ろしているのが好きですねえ。

2016年5月5日木曜日

『あの日の声を探して』

ベレニス・ベジョつながりで、

『あの日の声を探して』

を見てみました。
これは、かなりいい映画でした。

https://www.youtube.com/watch?v=hjsrho1cjPo

チェチェン紛争を、正面から、
しかも多層的に描いています。
話の流れは3つ。
1つは、両親をロシアへに殺され、
まだ赤ちゃんの弟を連れて逃げ出した少年ハジ(9歳)の、
その後の物語。
彼は少し離れた街で、
EU委員会の職員の女性に助けられます。
もう1つは、ハジの姉の物語。
生き延びた彼女は、
ハジが置いていかざるを得なかった赤ん坊の弟と再会し、
さらに、ハジを探しに行くのです。
最後の1つは、あるロシアの若者の物語。
ごくふつうの若者だった彼は、ほんの微罪で警察に捕まり、
脅されて、兵士になり、
チェチェンに送り込まれるのです。
とにかく、冒頭の数分で、
胸が苦しくなりました。

とくに、戦争ってちょっとかっこいいかも、なんて、
マッチョなだぼらを信じかけている若者には、
ぜひ見て欲しいと思いました。
戦争っていうのは、兵士にとっては、
人殺しをしに行くわけです。
しなければ、自分が殺されるのです。

ベレニスはなかなかいいです。
そして監督のミシェル・アザナヴィシウスは、
彼女のパートナーで、子供も2人いるようです。
監督のほうはリトアニア系ユダヤ人。
たぶん、ベレニスもユダヤ人で、
プロデューサのトマ・ラングマンも、ユダヤ人です。
あるインタヴューを読むと、監督は、
ユダヤ人の運命を、
チェチェン人の運命に重ねているようです。

それにしてもこの監督、

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/01/oss-117.html

でもベレニスとコンビを組んでいたわけですが、
(『アーティスト』もそうです)
B級コメディー専門の人では、まったくないんですね。
この監督、これからも注目してゆきたいです。

『ある過去の行方』・Ⅱ

備忘録として。

マリの家:20 rue de Paris, Sevran

アーマドとリュシーが話すカフェ
:Bd. de Ménilmontant と Rue de Tlecem の交差点

マリが働く薬局とサミールのクリーニング店
:rue Manin と rue d'Hautpoul の交差点
(Buttes-Chaumont の右肩のやや東)

マリとサミールがシェードなどを買う店
:rue du Marché Popincourt(Belle Luretteの近く)

サミールと息子が話すのは、Porte des Lilas のホーム。

*****************************
マリ(ベレニス):アルゼンチン系
アーマド:イラン人(テヘラン在住)
マリのEX. :ベルギー人(ブリュッセル在住)

サミール:アラブ系フランス人
セリーヌ:ヨーロッパ系フランス人
ネイマ:アラブ系(sans papiers)

セリーヌ以外、全員移民系。

2016年5月4日水曜日

『ある過去の行方』

今日の東京は、
台風一過のような晴天で、
空気が澄んで、
光がきらきらして、
まるで……
いや、5月の東京には、
たしかにこんな日があるんですね。

で、
この天気とはまったく違う雰囲気の、

『ある過去の行方』

という映画を見てみました。
タハール・ラヒムが出ているので、
ずっと気になっていましたが、やっとです。

https://www.youtube.com/watch?v=DfUBR2WFnxg&spfreload=5

マリの夫アーマドは、4年前にイランに帰り、
それ以来彼女は、パリ郊外で、
子供二人と暮らしています。
(ただし子供たちは、
この夫ではなく、EX夫との間の子供です。)
そしてマリは最近、
サミールというアラブ系の男と、
暮らし始めています。
彼の小さな子供も一緒に。
で、
ちゃんと離婚したいマリは、
離婚を成立させるため、
アーマドにパリに来てもらいます。
物語は、ここから始まります。

マリの恋人サミールの奥さんは、
実は、8か月前に自殺未遂を起こし、
今も植物状態です。
もともと精神的に問題を抱えていたのは事実ですが、
その行為の引き金になったのは、
さあ、これが何なのか、
複雑なんです。
さまざまな過去が、
もつれ合いながら現在に流れ込み、
人々は翻弄されてしまいます。
でも……

監督はアスガル・ファルハーディー。
彼の作品としては、
『別離』がありました。

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/03/une-separation.html

この感想、
今回の映画にかなり近いです。
多くなりすぎる直前で、うまく、
圧倒的な「現実」が、その流れやまない感じが、
人々を掬い上げるのです。

出演者は、
わたしも好きなタハール・ラヒム、
ベレニス・ベジョ、
サブリナ・ウアザニ、など。

ベレニスは、

http://tomo-524.blogspot.jp/2016/01/oss-117.html

に出ていました。

サブリナは、

http://tomo-524.blogspot.jp/2015/09/mohamed-dubois.html



http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/paris.html

にも出ていました。

IS Files Reveal Assad's Deals With Militants

このGW中、
「ワールド映画ゼミ」のミニ・レポートは、
アサド大統領、及びシリア情勢のまとめ、
なんですが、
ちょうど、アサド政権とISが繋がっているというニュースが。

http://news.sky.com/story/1688756/is-files-reveal-assads-deals-with-militants

元兵士の証言、
ISILから流出した資料、
などに基づいているようです。

2016年5月2日月曜日

「仏で広がる反新自由主義のうねり」

Nuit Debout !

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/180264/1

日本では、まだうねっていませんが……

Manon adore ça.


相変わらず大好きです。
ちゅ~る!
(なんだか、おもろい顔で写ってます!)

2016年5月1日日曜日

『リリオン』など

今日はずいぶん暖かくて、
気持ちのいい日でした。
ほんとうは、
高尾山にでも行けばよかったのかもしれません。

でも山へは行かず、
たまったDVDを3本見てみました。

Lilion (1934)
『ワン・デイ・イン・ヨーロッパ』 (2005)
『チャップリンからの贈り物』 (2014)

このうちLilionは、
フリッツ・ラングがフランスに滞在中に撮ったもの。
シャルル・ボワイエが、
なんだかすごく威勢がいいのでした。

真ん中のは、以前見た気がするのですが、
全然覚えてないのでもう一度。
ラシダ・ブラクニが出演しているというのが魅力だったのですが、
そしてラシダはよかったのですが、
作品としては、同じことが繰り返される感じで、
やや滑り気味かな?

最後のは、
ロシュディ・ゼムと、
Famille à louer のブノワ・ポールヴールド、
そして監督はグザヴィエ・ボーヴォワですから、
当然期待が高まります。
が……(以下無言)

そういうこともありますね。