2026年9月24日木曜日

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』

この頃は、ドラマを多く見ているので、
たまには映画も、と思って見てみたのが、

『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(2007)

ベン・アフレックの初監督作品で、
主演は弟のケイシー・アフレックです。
他に、モーガン・フリーマン、エド・ハリスも。

4歳の女の子が行方不明になります。
警察は大捜査を行いますが、
まだ不足と感じた叔母と叔父が、
その「荒れた」街(ボストン郊外)に詳しい私立探偵を雇います。
男女のカップルです。
彼らは、古い仲間から情報を引き出し……
という風に始まるんですが、
これはまだ、10%くらい?
ほぼ予習なしで見始めたので、
意外なことの連続だったし、
なかなか引き込まれる脚本でした。
(ベン・アフレックは、脚本にも名前がクレジットされています。)
ショットも丁寧なものが多い印象で、
好感を持ちましたが、ただいくつか、
あまりにカメラの存在を感じさせ過ぎるショットもあると感じました。
もったいないと。

印象的だったのは、
行方不明になった少女の母親を演じたエイミー・ライアンです。
ふと、ドキュメンタリーを見ているかと錯覚してしまうような、
本当にハマりきった演技でした。
そしてwikiを見たら、アカデミー助演女優賞もとっていました。
納得です。

「刑事もの」にとっては、
いわば「永遠のテーマ」を扱っていて、
それ自体は新しいわけではないんですが、
描き方はとても上手いと思いました。

『百年の孤独』完走

ネトフリの『百年の孤独』、
後半は「はまった」状態になって、
ほぼ一気に見てしまいました。
これは、かなり良かったです。
ドラマのところどころで、
小説の一節がナレーションとして入ることもあって、
気分としては、小説を読んでいるのに近かったです。

小説『百年の孤独』については、
原作の発表が 1967年、
邦訳が 1972年、
ノーベル賞が 1982年、
そして日本の文庫化が 2024年、のようです。
わたしは院生の頃に手に取った記憶がありますが、
ちゃんと読めてなかったと思います。

で、今回、このドラマを見て、
改めて小説の方も読み出してみて、
どえらい作品だと、今頃気づきました。
ドラマは、小説に忠実なんですが、
(といっても、バッハ、モーツァルト、ショパン、
そしてデヴィッド・ボウイの曲までかかりはするんですが。
とりわけヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ5番」のイントロが聞こえてきた時は、
ちょっと鳥肌が立ちました。)
1つ大きな違いがあって、
それは物語が、かなり時系列に近い形に編集されていることです。
それによって、小説に比べて、
はるかに頭に入りやすくなっています。
もちろんそれでも、
なにしろ100年、そして7世代に渡る物語であり、
似たような名前が多く登場するので、
「ふつう」のドラマよりはかなり込み入っていますが。
とにかく、小説版に手こずった場合は、
先にこのドラマを見るのもアリだと思います。
ただ小説は、時系列じゃないところがいい、とも当然言えます。
そのように時間を描いた力技が、小説の魅力の1つですから。

主題は、コロンビアの一地方の(100年の)地誌、
それを、ブエンディア家一族の運命を通して描き、
そこで横軸として差し込まれるのは、
科学、進歩、資本主義、国家、宗教、性愛、自然、超自然、生、死……
ということになるのでしょう。
さまざまに、繰り返し描かれてきた二項対立も使われていますが、
それはそういうものなのでしょう。

これは、必見だと思います。

2026年9月22日火曜日

zoom 参加できます


『野生の教養3』でご一緒した、岩野さんと、
『チョンキンマンションのボスは知っている』で有名な、
小川さやかさんが登場します。

2026年9月21日月曜日

秋学期

今日から秋学期開始、のはずだったんですが、
台風のため今日は全学休講となってしまいました。
わたしたち教員にとっても、「休みが増えた」とも言えるんですが、
ほんとの話、そういう感覚はまったくなくて、
予定通りに授業ができなくて残念です。
というわけで、明日が第1日目となるわけですが……

明日の「ワールド映画ゼミ」では、
いつも最初に、パレスチナ映画を見ます。
この頃は『オマールの壁』を見ることが多いんですが、
その舞台はヨルダン川西岸地区です。
パレスチナの問題は、
少なくとも100年は遡らないとよく分からないので、
その辺は簡単に説明しますが、
若い学生がそれを「教科書の中の出来事」と感じないようにするには、
最近のニュースと関連付ける必要があります。
今回は、これらのニュースを使おうと思っています。




学生は、このニュースだけ示されても、
文脈が分からないでしょう。
で、説明と映画で、それを作ろうというわけです。

それにしても、イスラエルの「蛮行」は、
止む気配がありません……


セネガル首相

いわゆる「排外主義」的な風潮は、
アメリカ、Afd が州議会選挙で圧勝したドイツをはじめ、
世界の各地で広がっているように見えます。
もちろん日本もまた、例外ではないでしょう。

セネガル。
フランスにはセネガル系の移民が多くいます。
(『最強のふたり』のドリスもそうでした。)
でもセネガル国内には、やはり「排外主義」が存在する、という記事です。


6月に選挙に勝ったばかりの、ロー新首相の、

「セネガルは、世界中で自国民が生活する一方で、
国内で排外主義的な言説がまん延するのを許すわけにはいかない」

という言葉は、現状をはっきり踏まえていて、
堂々としています。
また、

「私たちは皆、複数の(人種・民族・文化・宗教的)背景を持っている。
サハラ砂漠以南のアフリカ全域に親族がいる」

というのは、サブ・サハラだけに限ったことではないでしょう。
世界のどこでも、同じだと感じます。

ちなみにロー首相については;

ロー新首相は、マクロ経済学、銀行規制、金融市場、イスラム金融を専門とする経済学者だ。西アフリカ諸国中央銀行(BCEAO)で要職を歴任し、
2024年4月に発足したファイ大統領政権において、事務総長に就任、
閣僚評議会の要として、省庁間の連携調整や大統領決定の整合性確保、監視に尽力した。
2025年4月30日には大統領府担当国務相に昇進し、
国家開発目標「ビジョン・セネガル2050外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」の運用責任者となった。
(2026年5月23日付「ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)」)。


2026年9月20日日曜日

エース島袋、MVP !

島袋選手、今日も勝って2勝してくれました。


監督は、彼がMVPだと言ってましたね。
素晴らしい!
おめでとうございます!

デビス・カップ

デビス・カップ、島袋選手も登場しています。


落ち着いた、すごいプレーでした!

2026年9月17日木曜日

インフルエンザ

の予防接種は、毎年しています。
1、2月は、休めない業務も多いので。

そして今年はもう、流行しているとか。
で、調べてみると、接種は10/1 開始でした。
そしていつも受けているクリニックでは、
昨日から予約開始していました。
なので早速、予約しました。

効果は約5ヶ月とのことなので、
一応、2月半ばまでは持ちそうです。

というわけで、大した情報じゃないですが、
一応、共有します!

2026年9月16日水曜日

『滅びる』読了

読み終わりました。
「上巻」について、あまり「事件」は起きない、
と書きましたが、「下巻」はかなり色々起きます!
「上巻」は、そのための準備だったようにも見えてきました。

で、まあそれなりに長い小説を、最後まで読んだわけですから、
決してつまらなかったということはなく、
やはり「読ませる」作品であるのは疑いないと思うんですが、
「下巻」のさらに後半は、
やや読むのが辛かったです。
とはいえもちろん、魅力的な文章だし、
これは評価しないわけにはいかないですが。
そしてそもそも「芸術」は、
楽しいばかりのものではないので、
この「辛さ」はむしろ、味わうべきものなのでしょう。

この小説、フランスでは2022年に発表されているので、
すでに多くの書評が出ています。
いろんな評価があります。
まあ、期待値も注目度もとても高い作家なので、
どうしてもいろんなコメントが出てきます。
わたしも、「弱点」を指摘できないわけではないですが、
美点は、それよりはるかにたくさんあると感じました。


2026年9月14日月曜日

『アーティスト』

気づけばもう15年前の映画ですが、

『アーティスト』

を見てみました。
公開当時も、
『サンドイッチの年』が忘れられないトマ・ラングマンが製作で、
ジャン・デュダルジャンとベレニス・ベジョが主演だったので、
ふつうならすぐに見るところだったんですが、
どうもその気になれず、今日まで経ってしまいました。
で、
なぜ今更見たのかといえば、
この映画は、1927-34年のハリウッドを舞台にしているからです。
世界恐慌を挟み、
無声映画がトーキーになっていく時代で、
20年代についていえば、「黄金時代」とされることもあるようです。

映画は、まあ、イマイチでした。
前半は、それなりにリズムもあったんですが、
後半になると、ノロノロ運転で、
ラストも中途半端。

唯一、ハリウッドのスタジオ感が出ていたのが、
いい点だと言えるでしょうか。

ジャン・デュダルジャンは、
これが良かったですね;


2026年9月12日土曜日

『百年の孤独』

ネトフリのドラマ、

『ザ・クローザー』

は、相変わらず見続けていて、シーズン6まで終わりましたが、
同時にネトフリで見始めたのが

『百年の孤独』

です。
言わずと知れば、ガルシア=マルケスの傑作。
その映像化です。

本を読んだのは学生時代で、
正直言って、そこまで「理解」できた感じがありませんでした。
(「理解」するようなものなのかどうか、それは措くとして。)
で、このドラマ、なかなかおもしろい。
いい感じに奇妙で、映像も丁寧に作られていて。
まだエピソード3までですが、
このまま見続けます。

『滅ぼす』

ウェルベックの新作、

『滅ぼす』

を(日本語訳で)読んでいます。
上下巻あって、今、上巻を読み終わったところです。

下巻の帯に、

「真のページターナー」

というコピーが書かれているんですが、
まさにそう。
ウェルベックはいつもそうですが。
そして今回は、これまでに比べれば「事件」は少ないのに、
それでもやはり、
ページをめくってしまう。
なんなんでしょう、この読者を引っ張っていく力は。

訳者たちにも感謝です。

「草間彌生 わたしの富士山 ~浮世絵版画への挑戦~」

NHK・BS で、

「草間彌生 わたしの富士山」

を見ました。
2014年に放送されたものの、再放送です。
当時は見ていなかったので、わたしは初見でしたが、
とてもおもしろかったです。


※9月19日(土)午後0:29よりNHKオンデマンドにて配信スタート

草間の描いた富士山を、
現代の浮世絵に変換(?)してみよう、という企画。
プロセスもおもしろいし、
出来上がりはもっとおもしろい。
また、日本美術に携わっている人たち、
特にワカモノたちがいい顔をしていて、
頑張ってるな〜! と感じました。

わたしは「黄色」が好きでした!

2026年9月3日木曜日

渦

吉増剛造さんの、
朝日新聞に掲載されているインタヴューから。


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イエーツの言葉を借りれば、詩人の仕事とは「夢に責任を持つ」ことです。
自分の耳でかすかな声を聞き、夢のなかでそれを育てて、
そうして出来たものを皆さんにかろうじてお伝えする、といった責任です。


ゴッホがろうそくの光の下で渦巻きを描いて根源に迫ったように、
彼の狂気の100分の1、1千分の1にも満たない、
偽の狂気しか持たない自分でも、
そういう未知の仕事に触れないといけない。
しかも、87歳になってまだそれをやらなきゃいけない。
それだけ、この人に才能がなかったからなのでしょうけれど。


詩はAIとは逆の地点に進んでいくように思います。
AIは様々な表現を学び取り入れるでしょうが、
詩は今あるものとは「別の渦」をつくり出す手の動きだからです。

LAPD

今見ている『ザ・クローザー』は、
放送されたのが 2005〜2012 なので、
今ではもうやや古いドラマということになるでしょう。

そして6シーズンのエピソード1のタイトルは「新庁舎」で、
LAPDは、このタイミングで今の建物にしました。
それがこれ;




ウーバーの中から撮ったので、へんなアングルで分かりにくいですが。
ちなみに、ガラス壁に映り込んでいるのは、
市庁舎です。