旅行中は時間もないので、
勢い、ウーバーの出番が多くなります。
これは、『野生の教養Ⅲ』でも書いたことですが、
旅先でウーバーのドライバーたちと話すのは、
わたしにとっては貴重な体験です。
で、今回もまたそうでした。
最初に乗ったウーバーのドライバーは、
イラン系の女性でした。
アメリカに来て25年、
ドライバーになって20年。
政治的な話題に、どれくらい触れていいのか分からないので、
少しずつ聞いてみるんですが、
そんな心配、彼女の場合まったく不要で、
今のイラン政府の批判をバンバンするし、
日本は、あるいはあなたは、どう考えてる?
と聞いてくるので、
日本「政府」については、アメリカの子分として、
表立ってイスラエルを批判することもできないが、
わたしの周囲では、イスラエルのガザ侵攻はジェノサイドだと思ってる人が多いし、
一方で確かにイランの現政権、および革命防衛軍についても
いいとは思っていない、と伝えると、
でしょ? だから、パーレビの子孫をアメリカから帰国させて、
現政権を倒さないと、と言います。
アメリカには、こういう立場のイラン系の人がいると聞いていましたが、
こういう意見を、気持ちを込めて話す人といきなり遭遇して、
なんというか、ニュースの中に飛び込んだような気がしました。
ただわたしが、君主制に戻すのは賛成しない、
そもそもパーレビ王族の腐敗が問題だったから、革命が起きたんでしょ?
と言うと、
もちろん選挙をしてもいい、それでもきっと、パーレビの子孫が勝つし、
確かに「王」じゃなくて「リーダー」でいい、との返事。
まあとにかく、結構突っ込んだ政治談義になり、
なかなかスリリングでした!
(その後再び、同年代の、別のイラン系女性ドライバーとも出会いました。
彼女は、3歳の娘を連れて1999年にアメリカに来たと。
娘さんは、今は人材派遣会社で活躍しているとのこと。
この娘さんのことを話す時はやわらかでしたが、
政治の話には、あまり反応がありませんでした。)