2012年4月4日水曜日

Thomas Langmann


今週末から、オスカーを獲った『アーティスト』が封切られますね。
先日その発表の場面をぼんやり見ていて、
アッ! と声をあげてしまいました。

トム・クルーズが『アーティスト』の名前を呼び、
喜び合うスタッフ&出演者たちが壇上に上がります。
そしてプロデューサーとしてオスカー像を受け取ったのは、
ああ、ヴィクトールじゃないですか!

プロデューサーのトマ・ラングマンは、
あのクロード・ベリの息子として俳優デビューし、
『サンドイッチの年』や『パリ・セヴェイユ』などに出演しました。
そしてその前者については、昔から好きな作品の1つで、
去年はその作品についての文章も(大学の論集に)書いたのでした。
その時の役名が、ヴィクトールだったのです。

彼も父親のベリも、もちろんユダヤ人です。
だからユダヤ性が問題になる映画に関わる機会も多かったでしょう。
『サンドイッチの年』もまさにそうでした。

そのヴィクトール、いやトマ・ラングマンと、こんな形で再会するとは。
まあ、彼の仕事をしっかりフォローしてれば、
驚くこともなかったんでしょうが。

そういえば、去年フランスですご~く話題になったIntouchables。
その監督であるオリヴィエ・ナカシュは、
『きらきらしてる』で脚本・監督デビューを果たした、
ジェラルデイン・ナカシュの兄さんです。
インタヴューを読むと、脚本を書く際、
妹はずいぶん兄に助けられたようです。
そしてこの兄妹も、やっぱりユダヤ人なのでした。

ただ、ここではこんな書き方をしちゃいましたが、
もちろんそれとは関係なく、
作品が評価されているのは、言うまでもありません。
期待できる人たちですね。