2016年5月19日木曜日

『ディーパンの闘い』

ジャック・オディアール監督の、

『ディーパンの闘い』

を見てみました。

https://www.youtube.com/watch?v=uuqzCjdyToM

タミル独立運動を進めるタミル・タイガー。
その、元戦士で、
妻も子供たちも戦闘で失った男、ディーパンが、
見知らぬ女性、見知らぬ娘と偽装家族を作り、
パリ郊外に移民します。
そこでの暮らしは、きつくもあり、幸せでもありますが、
やがて、その地区を牛耳る麻薬密売人グループと
もめ事を起こし……というお話し。

この映画は、カンヌで、パルム・ドールを獲っています。が、
その受賞には賛否があったようです。
たしかにわたしも、
最後の15分ほどは、
別の物語に感じました。
つまり、その部分だけ、浮いているというか。
伏線が生きていないというか。

このフィルムも、「パリ移民映画」にはちがいありませんが、
その郊外そのものは、具体性に乏しく、
土地性みたいなものは立ち上がってきませんでした。
決してつまらない映画ではないのですが。