今日の東京は、
台風一過のような晴天で、
空気が澄んで、
光がきらきらして、
まるで……
いや、5月の東京には、
たしかにこんな日があるんですね。
で、
この天気とはまったく違う雰囲気の、
『ある過去の行方』
という映画を見てみました。
タハール・ラヒムが出ているので、
ずっと気になっていましたが、やっとです。
https://www.youtube.com/watch?v=DfUBR2WFnxg&spfreload=5
マリの夫アーマドは、4年前にイランに帰り、
それ以来彼女は、パリ郊外で、
子供二人と暮らしています。
(ただし子供たちは、
この夫ではなく、EX夫との間の子供です。)
そしてマリは最近、
サミールというアラブ系の男と、
暮らし始めています。
彼の小さな子供も一緒に。
で、
ちゃんと離婚したいマリは、
離婚を成立させるため、
アーマドにパリに来てもらいます。
物語は、ここから始まります。
マリの恋人サミールの奥さんは、
実は、8か月前に自殺未遂を起こし、
今も植物状態です。
もともと精神的に問題を抱えていたのは事実ですが、
その行為の引き金になったのは、
さあ、これが何なのか、
複雑なんです。
さまざまな過去が、
もつれ合いながら現在に流れ込み、
人々は翻弄されてしまいます。
でも……
監督はアスガル・ファルハーディー。
彼の作品としては、
『別離』がありました。
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/03/une-separation.html
この感想、
今回の映画にかなり近いです。
多くなりすぎる直前で、うまく、
圧倒的な「現実」が、その流れやまない感じが、
人々を掬い上げるのです。
出演者は、
わたしも好きなタハール・ラヒム、
ベレニス・ベジョ、
サブリナ・ウアザニ、など。
ベレニスは、
http://tomo-524.blogspot.jp/2016/01/oss-117.html
に出ていました。
サブリナは、
http://tomo-524.blogspot.jp/2015/09/mohamed-dubois.html
や
http://tomo-524.blogspot.jp/2013/09/paris.html
にも出ていました。