イギリスの国民投票は、
「離脱」を選択しました。
この意味、この背景は、とても複雑。
↓ は、いい記事だと思いました。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160625-00059237/
スーザン・ムーアの言葉;
「自分なりのやり方でグローバル資本主義に反旗を翻すためにも、
私は離脱票を投じたくなる。
が、二つの事柄がそれを止める。
難民の群れに「もう限界」のスローガンを貼った悪趣味なUKIPのポスターと、
労働党議員ジョー・コックスの死だ。
(中略)
だが、ロンドンの外に出て労働者たちに会うと、
彼らは全くレイシストではない。
彼らはチャーミングな人びとだ。
ただ、彼らはとても不安で途方に暮れているのだ。
それなのに彼らがリベラルなエリートたちから
「邪悪な人間たち」と否定されていることに
私は深い悲しみを感じてしまう」
「離脱」に票を入れたのは、右翼ばかりではなく、
反グローバリズムの左寄りの人たちの中にも、
「離脱」を望んだ人は多くいたわけですね。
フランスはもともと、反グローバリズム的なところがありました。
けれどもサルコジ以降は、
はっきりそちらの側に。
「グローバリズム」は、
それが人の自由な移動、文化の混成などをもたらす限り、
歓迎すべきものでしょう。
(「残留」を望んだ若者たちには、ここが重要だったはずです。)
けれども、
それが新自由主義の異名である場合には、
格差を生み、格差を固定化しようとする強欲な資本主義として、
人々の暮らしを破壊しにかかるようです。
このグローバリズムの2面を切り離すことは、
今のところ、困難に見えます。
もちろん、アルテルモンディアリスム的な活動は、
最近始まったわけでもありません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0
でも、まだまだ声が小さいことは否めません。
ポイントは、
「グローバリズム」に対する態度なのでしょう。
株価も、為替も、それはそれで重要でしょうが、
それだけに終始したのでは、見逃すものが多すぎると思います。