2016年6月25日土曜日

LEAVE

イギリスの国民投票は、
「離脱」を選択しました。
この意味、この背景は、とても複雑。

↓ は、いい記事だと思いました。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/bradymikako/20160625-00059237/

スーザン・ムーアの言葉;

自分なりのやり方でグローバル資本主義に反旗を翻すためにも
私は離脱票を投じたくなる。
が、二つの事柄がそれを止める。
難民の群れに「もう限界」のスローガンを貼った悪趣味なUKIPのポスターと、
労働党議員ジョー・コックスの死だ。
(中略)
だが、ロンドンの外に出て労働者たちに会うと、
彼らは全くレイシストではない
彼らはチャーミングな人びとだ。
ただ、彼らはとても不安で途方に暮れているのだ。
それなのに彼らがリベラルなエリートたちから
「邪悪な人間たち」と否定されていることに
私は深い悲しみを感じてしまう」

「離脱」に票を入れたのは、右翼ばかりではなく、
反グローバリズムの左寄りの人たちの中にも、
「離脱」を望んだ人は多くいたわけですね。

フランスはもともと、反グローバリズム的なところがありました。
けれどもサルコジ以降は、
はっきりそちらの側に。

「グローバリズム」は、
それが人の自由な移動、文化の混成などをもたらす限り、
歓迎すべきものでしょう。
(「残留」を望んだ若者たちには、ここが重要だったはずです。)
けれども、
それが新自由主義の異名である場合には、
格差を生み、格差を固定化しようとする強欲な資本主義として、
人々の暮らしを破壊しにかかるようです。

このグローバリズムの2面を切り離すことは、
今のところ、困難に見えます。
もちろん、アルテルモンディアリスム的な活動は、
最近始まったわけでもありません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%AB%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0

でも、まだまだ声が小さいことは否めません。

ポイントは、
「グローバリズム」に対する態度なのでしょう。
株価も、為替も、それはそれで重要でしょうが、
それだけに終始したのでは、見逃すものが多すぎると思います。