わたしにとっては好きな指揮者の一人である、
グスタボ・ドゥダメル。
彼の祖国であるベネズエラは、
この1か月ほど(というか、この数年)混乱が続いています。
もう、死者が22人に達したとかで、
しかも解決の気配がありません。
そもそもベネズエラは石油国家で、
以前石油が高値だった頃は、
その石油マネーにものを言わせ、
なにからなにまでどんどん輸入して、
国民の生活水準も上がったと言われています。
ただその間、
「貯金」をせず、
また国内産業を育てようともしなかった、
だから、
一旦石油が値崩れすると、
一気に経済が落ち込み、
輸入量が減り、
国内産物はあまりないので、
いきなり物不足&インフレが起こり、
ついには必需品は配給になり……
そしてそんな状態が長引き、
しかも政府は独裁色を強め、
とうとう大規模なデモに発展している、のでした。
で、ドゥダメルですが、
実は彼は、こんな政府を応援していて、
それが、ベネズエラ国民の批判を受けてきました。
明らかに政府寄りのコンサートに出たりして。
でも、
今回のデモで、
彼が率いる若手オーケストラのヴァイオリニストが亡くなり、
ついに彼も、
政府批判の声を上げました。
それが、これです。
https://www.equaltimes.org/je-leve-ma-voix-lettre-ouverte-de?lang=en#.WRAfMIVOJ9B
早く落ち着くことを祈るばかりです。