『マイ・オールド・アス 2人のワタシ』(2024)
を見てみました。
原題は My old ass 「わたしの歳とったお尻」なんですが、
なぜこんなタイトルかというと……
カナダの田舎、
広大な土地でクランベリーを育てている農家の娘、エリオット。
彼女は後3週間ほどでこの土地を離れ、
トロント大学に進学する予定です。
こんな300人しかいない村じゃ、ワタシには物足りないの、
と彼女は言います。
で、レズビアンである彼女はある日、
仲良しの女友達と3人で、ドラッグを嗜みます。
夜、森の中で、焚き火の前でです。
そして……、エリオットの前に、
39歳の自分が現れるのです。
そう、その彼女が持っているのが、My old ass というわけです。
彼女は若いエリオットに忠告します。
とにかく、チャドには近づいちゃダメ、と。
でもその翌日、
エリオットはチャド(Percy Hynes White)と出会ってしまうのです。
とってもキュートな男の子に……
この映画を見始めたのは、
39歳の方のエリオットを演じる、オーブリー・プラザを見るためでした。
出番は多くなかったんですが、
彼女はとてもよかったです。
この青春SF映画の評価は難しいです。
メッセージ性があまりに強いこと、
ただしそのメッセージ自体は悪くないこと、
動きが少なく、セリフに頼る部分が多すぎること、
あまりに美化されている登場人物がいること、
カメラワークが平板なこと……
こうして挙げていくとダメな映画のようですが、
実はラスト近く、オーブリー・プラザが関わるとてもいい場面があります。
これは、ちょっと泣けました。
というわけで、
映画としては足りない点が多いと感じますが、
確かにいい場面もあったというわけです。
ビミョーですね!
(カナダなので、一瞬フランス語も出てきます。)