オリヴィエ・マルシャルが脚本にかかわったテレビシリーズ、
Flics (2008)
Flics 2 (2011)
を見てみました。
それぞれ、45分 × 4 = 3時間なので、
全部で6 時間ということになりますが、
テレビ的な時間の扱いの中でうまく編集され、
飽きることなく見ることができました。
ちなみに日本版DVD は、
『猟犬たちの夜 オルフェーヴル河岸36番地-パリ警視庁』
『猟犬たちの夜 そして復讐という名の牙』
https://www.youtube.com/watch?v=Y2Lc1c2EFIQ
https://www.youtube.com/watch?v=7wgrxr4HhrA
です。
二人の、かつては「最強のコンビ」と言われた刑事がいて、
でも今、二人は反目しあっています。
この二人の過去が、つねに現在に入り込み、
でもやはり現在は厳然と流れ、存在しているわけです。
この二人の一方であるヤックを演じるのは、
タクシー・シリーズでエイミリアンを演じた、
フレデリック・ディーファンタルです。
ヤックのチームには、
太っちょで、ヤックが大好きなルイや、
大人で聡明な女性イザベル、
若い黒人で女性に手が早いサリフなどがいます。
そこに、研修生として、若いマリーが加わります。
このチーム構成は、なかなか魅力的で、
それぞれよく描き分けられていると感じました。
(黒人サリフの扱いだけは、ややステレオタイプ。)
ほんの少しだけ気になるのは、
トータルで7人もの脚本家が書いているので、
エピソードによって、
人物のイメージがブレルことがある点でしょうか。
クレテイユのショッピングセンターが出てきたり、
ラ・シャペル駅前の、
『チャオ・パンタン』にも出てきた安ホテルにヤックがとまったり、
「パリ」の描写も工夫が感じられました。