先週、ジャック・オディアールの
『ディーパンの闘い』を見直して、
前回とはかなりちがった感想になったので、
これは、と思って、
同じ監督の『預言者』も見直しました。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E9%A0%90%E8%A8%80%E8%80%85
http://tomo-524.blogspot.com/2013/10/blog-post_5304.html
予想通り、
今回、評価が変わりました。
2時間半の長尺ですが、
あきるところも、
緩むところもありません。
タハール・ラヒムも、
レダ・カテブも、
ニエル・アレストリュップも、
よかったです。
そして……
なぜ前回は気づかなかったんだろうと今は思いますが、
(しかも、一緒に見ていた大学院生が先に気づいたんですが)
この映画は、要は、
「父親殺し」の物語でした、
つい、刑務所内の抗争や、
その民族状況の絡み合いや、
幻想シーンなどに目が行ってしまいがちですが。
そしてまた、『ディーパン』のとき同様、
通常は並置されない「現実」たちが、
同じフィルムに投げ込まれているのが、
果敢な感じがして、よかったです。
ラヒムの兄貴分であるアラブ系男性
(アデル・ベンシャリフ)は、
劇中で、二度目の化学療法に入るのです。
これって、フィルム・ノワールの「現実」とは、
別物だと感じます。
ニエル・アレストリュップは、
この映画が印象的でした。
http://tomo-524.blogspot.com/search?q=Niels+Arestrup
そして、アデル・ベンシャリフは、
今調べたら、
小さな役も含めると、
かなり多くの映画で出会っています。
たとえば、
『サンバ』の中で、
あのフォーブール・デュ・タンプル通りで、
偽造の滞在許可証を売っていた男。
あるいは、『パリ、ジュテーム』の中の「お祭り広場」で、
主人公のギターを奪い去る男。
あとは、傑作だったこれにも、
http://tomo-524.blogspot.com/2015/04/rock-casbah.html
またこれらにも、
http://tomo-524.blogspot.com/2015/06/blog-post_27.html
http://tomo-524.blogspot.com/2011/08/blog-post_2664.html
出てたんですね。